JPH05203857A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Publication number
JPH05203857A
JPH05203857A JP4037141A JP3714192A JPH05203857A JP H05203857 A JPH05203857 A JP H05203857A JP 4037141 A JP4037141 A JP 4037141A JP 3714192 A JP3714192 A JP 3714192A JP H05203857 A JPH05203857 A JP H05203857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
limit position
lens barrel
change
infinite
Prior art date
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Pending
Application number
JP4037141A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Imanari
均 今成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH05203857A publication Critical patent/JPH05203857A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 望遠系レンズにおいて、温度変化があっても
無限に近い位置のピントを容易に合わせることを可能と
する。 【構成】 撮影範囲切換え部材5に回動自在な温度設定
部材6の下端部には、カム輪郭が温度によるF.F.D
のずれに対応して、カム部6aが形成されており、撮影
時の温度が撮影範囲切換え部材に5上の指標5cに一致
するように温度設定部材6の目盛り6cを回転して調整
すると、その温度におけるF.F.Dがカム部6aと回
転制限部材8とによって決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無限制限位置を可変に
設定することができるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常のレンズは、温度変化による無限遠
合焦点位置(以下「F.F.D」という)の変化が少な
く、通常の撮影温度範囲である−20°〜60゜Cで
は、F.F.Dの変化が焦点深度を大きく外れないの
で、遠方の風景をマニュアルにより撮影する場合に、合
焦光学系を無限制限に当ててピントの確認をしないで撮
影を行っていた。
【0003】しかし、望遠系のレンズは、色収差を除去
するために螢石や特殊低分散ガラス等を使用しているの
で、図5に示すように、温度変化(横軸)によってF.
F.D(縦軸)が大きく変化する。特に、標準温度であ
る20゜C以下の範囲で、F.F.Dが大きく変化し、
20゜CでF.F.Dが0になるように調整しても、−
20゜Cでは、約2mm程度マイナス側にシフトしてし
まい、焦点深度を大きく外れてしまう。したがって、レ
ンズ鏡筒が螢石や特殊低分散ガラス等を使用する望遠系
のレンズを有する場合には、温度変化によるF.F.D
の変化を見込んで無限制限位置に余裕を設けていた。
【0004】
【発明の解決しようとする問題点】しかし、前述した従
来の望遠系レンズ鏡筒では、温度変化による無限遠合焦
位置(バック)の変化を見込んで、無限制限位置に余裕
を設けているので、無限制限に当てて風景を撮るという
撮影方法では、温度によっては無限に近い位置のピント
が合わない場合があった。
【0005】本発明の目的は、前述の課題を解決して、
温度変化によるF.F.Dの変化を見込んで無限制限位
置に余裕を設けた望遠系レンズにおいて、温度変化した
場合であっても、無限に近い位置のピントを容易に合わ
せることができるレンズ鏡筒を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明によるレンズ鏡
筒は、温度変化による無限遠合焦点の変化を見込んで余
裕をもたせた無限制限位置を有するレンズ鏡筒におい
て、前記無限制限位置を温度変化によって可変に設定で
きる無限制限位置設定手段(6,8)を設けた構成とし
てある。
【0007】この場合に、温度変化による無限合焦点の
変化を見込んで余裕をもたせた無限制限位置による撮影
範囲と前記無限制限位置設定手段によって設定した撮影
範囲とを選択する切換手段(5)を設けたことを特徴と
することができる。
【0008】また、前記無限制限位置設定手段は、温度
変化による無限遠合焦点の変化に対応して形成された輪
郭のカム面(6a)を有する設定部材(6)と、合焦レ
ンズを光軸方向に駆動するために回転する回転部材
(4)と、前記回転部材と一体に設けられ、前記設定部
材のカム面と当接することにより無限制限位置(8)を
設定する回転制限部材とを有することを特徴とすること
かできる。
【0009】さらに、前記設定部材に連動しその設定部
材を手動により操作する操作部材(6)と、前記操作部
材に設けられ前記設定部材により設定される温度範囲を
表示する表示部材(5c,6c)を設けたことを特徴と
することができる。
【0010】一方、温度検出手段(23)と、前記温度
検出手段の出力に基づいて前記無限制限位置設定手段を
駆動する駆動手段(22,21,20)を有することを
特徴とすることができる。
【0011】
【作用】本発明によれば、無限制限位置設定手段によっ
て、温度変化によるF.F.Dの変化を調節して、撮影
温度に対応したF.F.Dを選択することができるの
で、ピントの確認をしないで無限制限に当てて、遠くの
風景を撮る撮影方法を行っても、無限に近い位置のピン
ト合わせが可能になる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、図面等を参照して、実施例につい
て、さらに詳しく説明する。図1は、本発明によるレン
ズ鏡筒の実施例を示す縦断面図、図2は、撮影範囲切換
え部材5と温度設定部材6を図1のA方向から見た拡大
図、図3は、撮影範囲切換え部材5をFULLの位置に
設定した場合を示す縦断面図である。
【0013】図1において、固定筒1は、不図示のカメ
ラ本体に装着するためのバヨネット爪1aを有してお
り、その内筒部に、撮影光学系L1、L2が保持されて
いる。この固定筒1は、内筒部の内側に、合焦光学系L
3を保持するレンズ保持筒2が光軸方向に往復動可能に
摺接している。
【0014】また、固定筒1は、外筒部の内側に、突起
1fが固着されている。この突起1fと同一円周上に
は、後述する回転部材4に固着された回転制限部材10
が配置される。固定筒1は、外筒部の内側に、撮影範囲
切換え部材5に固着されたスライド板7が往復動する溝
1eが設けられ、その溝1eには、スライド板7の先端
の係止部7aが係止する係止溝1c、1dが設けられて
いる。
【0015】レンズ保持筒2には、ピン3が植設されて
いる。このピン3は、固定筒1の内筒部に、光軸方向に
延接された直進案内溝1bを貫通している。回転部材4
は、合焦光学系L3を光軸方向に移動させるためのもの
であり、固定筒1の外筒部に、回転可能に嵌合してい
る。回転部材4は、内筒部に光軸と一定角度を形成する
リード溝4aが設けられており、このリード溝4aに
は、ピン3の先端部が摺動自在に嵌入している。したが
って、回転部材4を回転させることにより、合焦光学系
L3を保持するレンズ保持筒2は、光軸方向に移動する
ことができる。
【0016】回転部材4には、回転制限部材8、10が
それぞれビス9、11によって固定されている。回転制
限部材10は、前述のように固定筒1の突起1fと同一
円周上に配置されている。また、回転制限部材8は、温
度設定部材6が図1の状態にある場合に、カム部6aと
同一円周上に配置される。
【0017】固定筒1は、外筒部の溝1gに、撮影範囲
切換え部材5が光軸方向に摺動可能に設けられている。
撮影範囲切換え部材5には、スライド板7が固着されて
おり、その先端には、固定筒1の係止溝1c、1dに係
止する係止部7aが形成されている。また、撮影範囲切
換え部材5には、孔5aが形成されており、この孔5a
には、温度設定部材6の軸6bが回動自在に嵌入されて
いる。
【0018】温度設定部材6は、撮影範囲切換え部材5
に回動自在であって、軸6bの他に、外周にカム輪郭が
形成されるカム部6aを有する。カム部6aは、そのカ
ム輪郭が温度によるF.F.Dのずれ(例えば、図5変
化)に対応して形成されている。
【0019】次に、この実施例にかかるレンズ鏡筒の動
作について説明する。図1は、撮影範囲切換え部材5が
無限遠制限位置を温度によって変動することができる状
態を示している。この場合に、撮影範囲切換え部材5の
指標5bは、固定筒1上の∞を指し示している。この状
態で、温度設定部材6を回転して、撮影時の温度に応じ
て、その温度目盛り6cが撮影範囲切換え部材に5上の
指標5cに一致するように調整すると、その温度におけ
るF.F.Dがカム部6aと回転制限部材8とによって
決定される。
【0020】切換え部材5は、図2のFULL位置にス
ライドすると、図3に示すように、カム面6aと回転制
限部材8は回転方向で干渉しない。したがって、回転部
材4の回転制限は、突起部1fと回転制限10との間で
行われることとなる。この回転制限は、合焦光学系L3
の至近側の制限と、無限側から温度変化によるずれを見
込んで無限制限位置に余裕を設けた位置の制限とを行う
ものである。
【0021】以上の本実施例のレンズ鏡筒においては、
マニュアル撮影などで行われる無限制限に当ててピント
の確認をしないで遠くの風景を撮るという撮影方法で撮
影を行う場合に、無限遠制限位置を温度によって可変に
設定することができる図1の状態を選択すれば、無限遠
に近い位置のピント合わせが可能になる。また、通常の
マニュアル撮影やオートフォカス撮影の場合は、温度変
化によるバックの変化を見込んで無限制限位置に余裕を
設けた図3の状態とすることにより、どの撮影領域でも
合焦可能になる。
【0022】なお、以上の実施例において、温度設定部
材6によって、合焦光学系L3の無限側から温度変化に
よるずれを見込んだ無限制限位置に余裕を設けた位置の
制限を行うことも可能である。すなわち、温度設定部材
6のカム部6aにより、その位置に相当する変位を得る
ことができれば、撮影範囲切換え部材5を省略し、温度
設定部材6のみで足りる。このような場合には、温度設
定部材6の温度表示部にFULLの表示をしておけばよ
い。
【0023】(実施例2)図4は、本発明によるレンズ
鏡筒の他の実施例の要部を示したブロック図である。第
2の実施例は、第1の実施例が温度設定部材6を手動で
操作するものであるのに対し、自動で操作しようとする
ものである。したがって、レンズ鏡筒の基本的構成は第
1の実施例と同様であるので、その特徴点について説明
する。
【0024】図4において、温度設定部材60は、不図
示の固定鏡筒に回転可能に支持されており、その下端外
周には、温度によるF.F.Dのずれに対応するカム面
60aが形成されている。このカム面60aは、図5に
示すF.F.Dと温度との関係に基づいて形成されてい
る。
【0025】温度設定部材60は、上端外周に、ギヤ6
0bが設けられており、このギヤ60bは、小ギア23
を介して、モータ20と連結されている。モータ20
は、CPU22に連結されたモータ駆動回路21によっ
て、駆動の制御が行われる。また、このレンズ鏡筒に
は、撮影環境の温度変化を検出して、CPU22に温度
変化情報を電気信号として伝達する温度センサ23が設
けてある。
【0026】温度設定部材60は、上端面にアブソリュ
ート型のエンコーダパターン25が形成され、その上部
には、エンコーダパターン25の位置検出を行うフォト
リフレクタ24が設けられている。フォトリフレクタ2
4からの出力は、CPU22に入力される。エンコーダ
パターン25の分割は、図5に示す温度によるF.F.
Dの変化に対応しており、あるパターンの中でのカム面
60aの変化による無限制限位置の変化量がレンズの
F.F.Dに換算して、レンズの開放深度以下になるよ
うに設定されている。
【0027】CPU22には、温度センサ23からの温
度情報と、フォトリフレクタ24からのエンコーダ出力
との対応関係を、ROMデータとして記憶する手段と、
ROMデータと前記温度及びエンコーダ出力の比較を行
い比較結果に差が生じた場合に差がなくなるまで、すな
わち温度センサ23からの温度情報とフォトリフレクタ
24からのエンコーダ出力とが一致するまでモータ駆動
回路21に駆動命令を出力する手段とを備えている。
【0028】第2の実施例によると、温度設定部材60
を自動操作することができるので、第1の実施例と比較
して、操作性のよいレンズ鏡筒が提供される。
【0029】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、温度変化によるF.F.Dの変化を見込んで無限
制限位置に余裕を設けた望遠系レンズにおいて、温度変
化した場合であっても、無限に近い位置のピントを容易
に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズ鏡筒の第1の実施例を示す
縦断面図である。
【図2】図1のレンズ鏡筒の撮影範囲切換え部材と撮影
範囲調整部材をA方向から見た図である。
【図3】図1のレンズ鏡筒の撮影範囲切換え部材をFU
LLの位置に設定した状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明によるレンズ鏡筒の第2の実施例を示す
ブロック図である。
【図5】光学系のF.F.Dと温度との関係を表す線図
である。
【符号の説明】
1 固定筒 2 レンズ保持筒 3 ピン 4 回転部材 5 切換え部材 6 温度設定部材 8 回転制限部材 L3 合焦光学系

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化による無限遠合焦点の変化を見
    込んで余裕をもたせた無限制限位置を有するレンズ鏡筒
    において、 前記無限制限位置を温度変化によって可変に設定できる
    無限制限位置設定手段を設けたことを特徴とするレンズ
    鏡筒。
  2. 【請求項2】 温度変化による無限合焦点の変化を見込
    んで余裕をもたせた無限制限位置による撮影範囲と前記
    無限制限位置設定手段によって設定した撮影範囲とを選
    択する切換手段を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記無限制限位置設定手段は、 温度変化による無限遠合焦点の変化に対応して形成され
    た輪郭のカム面を有する設定部材と、 合焦レンズを光軸方向に駆動するために回転する回転部
    材と、 前記回転部材と一体に設けられ、前記設定部材のカム面
    と当接することにより無限制限位置を設定する回転制限
    部材とを有することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記設定部材に連動しその設定部材を手
    動により操作する操作部材と、 前記操作部材に設けられ前記設定部材により設定される
    温度範囲を表示する表示部材を設けたことを特徴とする
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 温度検出手段と、 前記温度検出手段の出力に基づいて前記無限制限位置設
    定手段を駆動する駆動手段を有することを特徴とする請
    求項1に記載のレンズ鏡筒。
JP4037141A 1992-01-28 1992-01-28 レンズ鏡筒 Pending JPH05203857A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4037141A JPH05203857A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 レンズ鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

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JP4037141A JPH05203857A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 レンズ鏡筒

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Publication Number Publication Date
JPH05203857A true JPH05203857A (ja) 1993-08-13

Family

ID=12489344

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JP4037141A Pending JPH05203857A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 レンズ鏡筒

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JP (1) JPH05203857A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007108217A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Fujifilm Corp デジタルカメラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007108217A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Fujifilm Corp デジタルカメラ

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