JPH0520356Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は拳闘練習用のパンチングボールに関す
るものである。

（従来の技術） 従来のパンチングボールは実公昭59−20286号
の考案に見られるように取付上、鴨居等を必要と
するが建物の構造的変化により取付けられる部分
が少なくなつてきた。また従来のものは殴打によ
り揺動する構造を有するのみのため動きが単純
で、慣れ易く、反面吊持式のため現実感に乏し
く、しかもパンチングボールを反発させるボード
を必要とした。

（技術的課題） 本考案は前記の点に着目したもので、その課題
は壁面等への取付けを可能にし、かつ複雑な動き
が得られるようにすることであり、それによつて
練習効果を高めるようにすることにある。

（技術的手段） 前記課題を達するため本考案は、壁ａなどに固
定するための固着部材１と、固着部材１の中心部
にベアリング１２を介して回転可能に取り付けら
れた回転取付具２を介してコイルばね状の支持杆
体３と、支持杆体３の先端部４に突状の基部６で
固装された回転可能なボール本体５とによりパン
チングボールを構成したものである。

（実施例） 図示実施例により説明すると、固着部材１は金
属により頑丈に形成せられかつキヤツプ９をねじ
部１０で一体に取付けたものからなり、キヤツプ
９の中心孔１１の内側周囲に固定されるベアリン
グ１２を介して回転取付具２が回転自由に取付け
られる。回転取付具２は支持杆体３のテーパ状基
部７に嵌合するテーパ頭部８を有し、そのボルト
に螺合したナツト１３によりベアリング１２の回
転部材に固定されている。

支持杆体３はコイルばね状を有し、少なくとも
両端にテーパ状部分を有するか第３図に示すよう
に全体をテーパ状としたもので、第１図、第２図
の例は前記基部７のほか先端部４もテーパ状とし
てボール本体５の突状の本体基部６に嵌合させた
ときに抜けにくくなつている。１４は本体基部６
に設けた開き部、１５はそれを閉じる紐状の部
材、１６は球状チユーブ、１７は栓、１８はばね
端保護部材、また１９はねじ孔を示す。

（考案の作用） 上記の構成を有するパンチングボールは固着部
材１により支持杆体３が例えば横方向へ突出する
ように壁ａに固定し、拳闘の練習に供すると、球
状のボール本体５が練習者の方に向き、上下左右
に邪魔物がないため制約されず自由なフツトワー
クがとれる。ボール本体５にグラブが当ると中心
に向わない限り、ボール本体５にはベアリング１
２を軸にその回りに回転させる力となるので支持
杆体３は打力に応じて撓むと同時に回転する。こ
のようにボール本体５の揺れと回転による動きは
単純でなく、打力と打角、当り速度等の条件によ
り複雑に変化する。

（考案の効果） 従つて本考案のものは鴨居等でなく壁面等へ取
付けられるからボール本体５は壁面に当つてはね
返り、反発用のボードが不必要となり、しかもボ
ールの心をとらえないと、ボール本体５が回転し
てしまい、有効打とならず、複雑な動きが得られ
る効果があり、そのため練習効果が上がる効果を
奏する。特に支持杆体３はコイル状ばねより成る
ため弾性の強弱も容易に調整可能であり、かつま
た両端のテーパ状によりボール本体５及び回転取
付具２へ装着できるので外力に良く耐え、使用中
に外れるおそれもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るパンチングボールの実施例
を示すもので、第１図は斜視図、第２図は一部断
面正面図、第３図はばねの変形例を示す正面図で
ある。 １……固着部材、２……回転取付具、３……支
持杆体、４……先端部、５……ボール本体、６…
…その基部、７……支持杆体の基部、８……テー
パ頭部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 壁ａなどに固定するための固着部材１と、固
   着部材１の中心部にベアリング１２を介して回
   転可能に取り付けられた回転取付具２と、回転
   取付具に取り付けられたコイルばね状の支持杆
   体３と、支持杆体３の先端部４に突状の基部６
   で固装された回転可能なボール本体５とからな
   るパンチングボール。 (2) 支持杆体３の先端部４は、ボール本体５の基
   部６内で巻径が大きいテーパ状を有する実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のパンチングボー
   ル。 (3) 支持杆体３は、基部７もテーパ状であり、該
   基部７に回転取付具２のテーパ頭部８が嵌合し
   ている実用新案登録請求の範囲第１項又は第２
   項記載のパンチングボール。