JPH05201874A - 免疫細胞増殖の阻止剤 - Google Patents

免疫細胞増殖の阻止剤

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JPH05201874A
JPH05201874A JP4147710A JP14771092A JPH05201874A JP H05201874 A JPH05201874 A JP H05201874A JP 4147710 A JP4147710 A JP 4147710A JP 14771092 A JP14771092 A JP 14771092A JP H05201874 A JPH05201874 A JP H05201874A
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group
immune system
disorder
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Anthony E Bolton
イー. ボルトン アンソニー
Alan Drizen
ドライゼン アラン
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INTAAMIYUUN RAIFU SAIENSUIZU I
INTAAMIYUUN RAIFU SAIENSUIZU Inc
Intermune Life Sciences Inc
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INTAAMIYUUN RAIFU SAIENSUIZU I
INTAAMIYUUN RAIFU SAIENSUIZU Inc
Intermune Life Sciences Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒトにおける免疫細胞の増殖及び機能の阻止
剤を提供する。 【構成】 本発明は、PP14、PP14の誘導体、P
P14のムテイン、PP14の断片およびPP14のサ
ブ単位よりなる群から選択される活性物質の治療上有効
量をヒトに投与して免疫系障害を軽減させることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫細胞の増殖および
機能の阻止剤に関するものである。一層詳細には本発明
は、免疫細胞の増殖および機能の阻止剤としてのPP1
4の使用に向けられる。
【0002】
【従来の技術】ヒト免疫系は、細胞及び液素メカニズム
により生物を感染および外来抗原から保護するよう作用
する。免疫系は、多数のリンパ球および大食細胞または
その他の抗原発生細胞の複雑な編成よりなっている。こ
れらの物質は、多重の細胞−細胞相互作用により、かつ
免疫細胞に対しオートクリン、パラクリンおよびエンド
クリン作用を有するリンフォカインおよび抗体を含む可
溶性因子の総合により互いに調節しあう。この系の調節
における障害は免疫細胞の未制御の増殖をもたらすと共
に、最終的にアレルギー性もしくは炎症性の病気を生ぜ
しめる外来抗原もしくは生物に対する悪性の未制御反
応、器官損傷および機能障害を生ぜしめる宿主細胞に向
けられた異常な免疫反応、または重度および再発性の感
染を生ぜしめる免疫反応の一般的抑制をもたらす。
【0003】インターロイキン1(IL−1)は、免疫
系の補助細胞および抗原発生細胞を包含する各種の細胞
により分泌されるペプチドサイトキンである。インター
ロイキン1は、免疫系T−細胞の活性化に関与する各種
の機能を持った広範な種類を有する。IL−1を分泌す
る細胞は、循環血液中に存在する単核細胞、間質液中に
見られる大食細胞および樹枝細胞を包含する。
【0004】IL−1は炎症反応の中心的媒体であっ
て、リューマチ性関節炎(RA)を1例とする慢性炎症
病の病因において重要であることが現在確認されてい
る。このIL−1の機能に関する証明は各種の実験手段
によって得られており、要約すれば次の通りである: 1.プロスタグランジンおよびロイコトリエンは炎症反
応の媒体であり、したがってシクロオキシゲナーゼおよ
びプロスタグランジン合成を阻止する非ステロイド系の
抗炎症剤は、この種の症状において治療上有用である。
IL−1はホスホリパーゼを活性化することにより遊離
アラキドネート(すなわちプロスタグランジンおよびロ
イコトリエンの先駆体)を代謝すると共に、シクロオキ
シゲナーゼを誘発する。
【0005】2.IL−1は内皮細胞に対するT−細胞
の結合を刺激し、関節中へのその融合における第1過程
であると思われる。
【0006】3.関節中への組換IL−1の注射は、炎
症細胞の流入に続き軟骨からのプロテオグリカンの喪失
を生ぜしめる。
【0007】アレルギーおよび自己免疫病の処置は、免
疫細胞に対し毒性であって抗体の生成を阻止し或いはた
とえばヒスタミンのような免疫反応の媒体の作用を阻止
する療法に基づいている。過去数年間にわたり、免疫系
を調節する多くの可溶性リンフォカインが特性化されて
いる。この種の因子の生成もしくは機能を操作しうる薬
剤は、自己免疫病の治療および恐らく免疫細胞の未制御
の増殖から生ずるこれら病気の治療に有用である。
【0008】IL−1(α−IL−1およびβ−IL−
1の両者)は、炎症反応の重要な媒体であることが現在
広く認められるようになった。IL−1は、膝関節にお
ける軟骨破壊を直接生ぜしめると思われ、リューマチ性
関節炎の中心的病因である。したがって、この病気の処
置には阻止剤が重要となる。胎盤蛋白(PP14)は、
妊娠初期(すなわち約9〜10週間でピークとなる)に
て末梢循環系で高レベルに存在する天然産物であること
に興味が持たれている。文献には妊娠の最初の3ケ月間
にリューマチ性関節炎の患者に顕著な改善が見られると
報告されている。妊娠の最初の3ケ月間における慢性喘
息を有する患者の改善に関し、同様な報告が刊行物に見
られる。慢性喘息は炎症性の病気であり、IL−1はそ
の病因に関与していないが、まだその可能性が残されて
いる。
【0009】PP14は妊娠早期に現われるので、移植
の過程に関係すると思われ、特に母体の免疫系による免
疫拒絶を起し易い早期の受胎産物を維持することに関連
する。恐らくPP14は免疫現象に関連しうる早期流産
の治療に有用である。
【0010】妊娠は、胎児により発現される父方の抗原
に関し外来抗原に対する免疫反応の少なくとも1つの局
面が抑制される正常な状態である。したがって、妊娠し
た婦人の組織もしくは血液流にて免疫反応の天然阻止調
節剤を探すのが合理的である。妊娠期間中、各種の蛋白
が高レベルで発現する。これらの1種であるPP14
は、脱落膜組織の主たる分泌性蛋白であって全可溶性蛋
白の約10%を占める。
【0011】
【発明の要点】本発明はヒトにおける免疫系障害の処置
方法に向けられ、この方法はPP14、PP14の誘導
体、PP14のムテイン(muteins)、PP14
の断片およびPP14のサブ単位よりなる群から選択さ
れる活性物質を前記障害を軽減するのに有効な量でヒト
に投与することを特徴とする。この方法により処置しう
る障害はアレルギー症状、自己免疫症状および炎症症状
を包含する。
【0012】静脈内注射、筋肉内注射、経口投与、局部
投与、直腸投与および吸入を包含する任意適当なルート
で活性物質を患者に投与することができる。この活性物
質は、医薬上許容しうるキャリヤと混合して投与するこ
とができる。
【0013】この活性物質は哺乳類胎盤、哺乳類血液、
羊水、精液プラズマ、組織培養における細胞、脱落膜細
胞、脱落膜器官、子宮内膜細胞および子宮内膜器官を包
含する各種の原料、並びに組換蛋白原料から得ることが
できる。
【0014】この方法により処置しうる特定の免疫系障
害は関節炎、リューマチ性関節炎、喘息、移植組織−宿
主病、器官拒絶、変形性関節症、全身性紅斑狼瘡、アト
ピー性アレルギー、多発性硬化症、アレルギー皮膚炎、
炎症性腸内病、乾癬、類肉腫症およびその他の炎症性障
害を包含する。
【0015】本発明により処置しうる免疫系障害はリン
パ球増殖障害、たとえば悪性非−ホジキンス氏リンパ
腫、ホジキンス氏病または悪性組織球増殖症とすること
もできる。また、その免疫系障害は白血病のような新形
成障害とすることもできる。
【0016】本発明の知見は、炎症病および自己免疫病
を試験するために用いることもできる。また、本発明の
知見は、不妊症として現われる自身免疫病を処置するた
めにも用いることができる。さらに、処置しうる免疫系
障害は、後天的免疫不全症候群をもたらすウィルスのヒ
トにおける存在から生ずる障害とすることもできる。さ
らに本発明は、ヒトにおける免疫系障害の処置方法にも
関し、この方法はPP14、PP14の誘導体、PP1
4のムティン、PP14の断片およびPP14のサブ単
位よりなる群から選択される物質に向けられるモノクロ
ーナル抗体をヒトに投与することを特徴とする。
【0017】モノクローナル抗体は静脈内注射、筋肉内
注射、経口投与、局部投与、直腸投与および吸入よりな
る群から選択される方法によって投与することができ、
かつ医薬上許容しうるキャリヤと混合して投与すること
ができる。
【0018】本発明は、PP14、PP14の誘導体、
PP14のムティン、PP14の断片およびPP14の
サブ単位よりなる群から選択される物質に向けられるモ
ノクローナル抗体を含む組成物にも拡張される。モノク
ローナル抗体は、PP14に対し特異的に関与すること
ができる。
【0019】本発明の他の実施例において、この種のモ
ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞系が提
供される。
【0020】さらに他の具体例において本発明は、
(a)PP14を含有すると思われる試料を本発明の組
成物と接触させ、かつ(b)前記試料を抗体抗原反応の
存在および量を検出するための分析にかける工程からな
るPP14の検出および定量方法にも向けられる。
【0021】分析は放射線免疫測定法、ELISA分析
および免疫ブロッチング分析よりなる群から選択するこ
とができる。
【0022】さらに本発明はPP14を含有する物質か
らのPP14の精製方法をも包含し、この方法は前記物
質をPP14に向けられるモノクローナル抗体と接触さ
せることにより、免疫沈降反応または抗原:抗体相互作
用を生ぜしめる。
【0023】
【発明の開示】妊娠状態と関連することが知られた蛋白
の範囲のうち1種は、種々のインビトロ試験にて免疫抑
制活性を示すことが判明している。このペプチドPP1
4の作用方式をさらに検討して、これは刺激後に末梢白
血球(T−リンパ球と単核細胞との両者を含有する)に
よりIL−1産生を阻止することが示された。PP14
が活性である濃度は、妊娠に際し通常であると判明した
レベルであると思われる。このIL−1産生阻止の時間
経過は分子の免疫抑制活性に緊密に関連し、その主たる
作用が他の免疫系細胞でなく単核細胞に対するものであ
ることを示す。
【0024】妊娠関連蛋白PP14は、刺激された大食
細胞によりIL−1産生を阻止すると共に単核細胞リン
ホキン分泌とIL−2リセプタ発現とミトゲンまたは異
質遺伝刺激されたリンパ球の増殖とを阻止することが判
明している。
【0025】自己免疫障害、アレルギー症、炎症障害ま
たはリンパ増殖障害の処置は、PP14を患者に投与し
て行なうことができる。したがって本発明によるPP1
4の投与はこれら障害の処置に対する新規な方式を与え
る。
【0026】本発明により処置しうる特定の免疫系障害
は関節炎、リューマチ性関節炎、喘息、移植−宿主病、
器官拒絶、変形性関節症、全身性紅斑狼瘡、アトピー性
アレルギー、多発性硬化症、アレルギー性皮膚炎、炎症
性腸内病、乾癬、類肉腫症および他の炎症性障害を包含
する。
【0027】本発明により処置すべき免疫系障害はリン
パ増殖障害、たとえば悪性非ホジキンス氏リンパ腫、ホ
ジキンス氏病または悪性組織球増殖症とすることができ
る。上記したように、本発明の知見を用いて不妊症とし
て現われる自己免疫病を処置することもできる。処置す
べき免疫系障害は、ヒトにおいて後天的免疫不全症候群
を生ぜしめるウィルスの存在から生ずる障害とすること
ができる。さらに、免疫系障害はたとえば白血病のよう
な新形成障害とすることもできる。
【0028】本発明に用いるPP14活性物質は哺乳類
胎盤、哺乳類血液、羊水、精液プラズマ、組織培養細
胞、脱落膜細胞、脱落膜器官、子宮内膜細胞、子宮内膜
器官のような各種の供給源、並びにPP14、PP14
のムテイン、PP14の断片もしくはPP14のサブ単
位を発現すべく処理された真核細胞もしくは原核細胞を
含有する供給源を包含する組換蛋白源から得ることがで
きる。
【0029】さらに本発明は、PP14、PP14の誘
導体、PP14のムテイン、PP14の断片およびPP
14のサブ単位よりなる群から選択された物質に向けら
れるモノクローナル抗体をヒトに投与することによるヒ
トにおける免疫系障害の処置方法をも提供する。
【0030】PP14に向けられるモノクローナル抗体
は分離されている。この抗体は、PP14を検出すると
共にそのインビボレベルを定量すべく使用される。哺乳
類に対する抗体の投与は、PP14の生理学的および病
理生理学的作用を中和することができる。
【0031】モノクローナル抗体は静脈内注射、筋肉内
注射、経口投与、局部投与、直腸投与および吸入よりな
る群から選択される方法により投与することができ、さ
らに医薬上許容しうるキャリヤと組合せて投与すること
もできる。
【0032】したがって本発明は、PP14、PP14
の誘導体、PP14のムテイン、PP14の断片および
PP14のサブ単位よりなる群から選択された物質に向
けられるモノクローナル抗体からなる組成物にも拡大さ
れる。モノクローナル抗体は特にPP14に向けること
ができる。
【0033】本発明の他の特徴は、PP14の検出およ
び定量に利用しうるPP14に対するモノクローナル抗
体の分離である。この種の抗体は、因子の効率的精製を
容易化すべく用いることもできる。PP14を抗体に結
合させることによるPP14活性の阻止をインビトロで
用いて、その細胞学的および生化学的作用を検討すると
共にインビボにて動物で哺乳類生物学に対する作用を検
討することもできる。免疫反応が異常に抑制され或いは
減少される障害は、この種の抗体でPP14活性を阻止
して潜在的に処置することができる。
【0034】本発明のさらに他の実施例においては、こ
の種のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細
胞ラインが提供される。さらに本発明は、(a)PP1
4を含有すると思われる試料を本発明による組成物と接
触させ、(b)この試料を抗体:抗原反応の存在および
量を検出する分析にかける工程からなるPP14の検出
および定量方法にも向けられる。
【0035】本発明はPP14の免疫制御特性を規定
し、これら性質をヒトおよび他の哺乳類の自己免疫、炎
症、アレルギーおよび新形成障害の処置に用いる方法を
開示する。特定の理論に拘束されるものでないが、リン
ホキン分泌およびリンパ増殖障害を抑制するPP14の
化学構造および免疫制御特性を本発明に関して説明す
る。
【0036】PP14は、リンパ球によるインタフェロ
ンおよびIL−2の増殖および分泌のミトゲンの刺激を
阻止することが判明している。リンパ球の異質遺伝刺激
の同様な阻止も測定されている。これら作用は、高親和
性リンパ球IL−2リセプタの親和性低下および官能性
IL−2リセプタの発現阻止を伴うことが判明してい
る。
【0037】本発明の目的に適するPP14はヒト脱落
膜組織の抽出物に見出される。この物質は、本発明に使
用されるモノクローナル抗体に結合する。インビトロの
試験システムで観察される活性は組織抽出物および他の
調製物におけるPP14含有量に相関し、これはポリク
ロ−ナル抗体を利用するPP14の放射線免疫測定法で
測定される。この放射線免疫測定法は「ザ・ラジオイミ
ュノアッセイ・オブ・ヒューマン・プラセンタル・プロ
テイン14(PP14)(The Radioimmunoassay of Hum
an Placental Protein 14)」と題するアンソニーE.ボ
ルトン(AnthonyE. Bolton) 等の文献[クリニカ・ケミ
カ・アクタ(Clinica Chimica Acta)、第135巻(19
83)、第283〜291頁]に記載されている。本発
明の目的に適するPP14は、ミトゲンおよび異質遺伝
刺激された末梢血液単核細胞の増殖阻止に機能すること
が観察されている。刺激された末梢血液単核細胞による
IL−1の産生および/または放出の阻止、並びに刺激
された末梢血液単核細胞に対するIL−2の結合親和性
の低下を阻止する機能も観察されている。
【0038】免疫制御の活性化およびリンパ球の増殖能
力は、リンホキンの個数により媒介されかつ副細胞の連
携を必要とする複合過程である。これら細胞は抗原刺激
に反応してリンホキンIL−1を分泌する。この因子は
リンパ球によるIL−2リセプタの発現に必要とされ、
これはIL−2に対し有糸分裂的に反応する。
【0039】PP14は、活性化され或いは刺激された
末梢血液単核細胞によるIL−1の合成を阻止し、これ
はPP14に関する多くの調節活性の原因となる。同様
な抑制作用は粗製の脱落膜抽出物によっても誘発され、
この活性はPP14に対する抗体により除去される。か
くして、PP14はIL−1の発現もしくは分泌を低下
させる能力に関する免疫抑制活性、したがって恐らくリ
ンパ球の分泌および増殖に対する独立した作用を有する
ことが突き止められた。
【0040】多くの人間の病気はリンパ球の異常な無制
御の増殖により或いは患者自身の細胞もしくは組織に向
けられた無制御の免疫反応から生ずる。これら障害の幾
つかはリンホキンの増大した無制御の分泌から生じう
る。その例はリューマチ性関節炎であって、IL−1は
滑液プロスタグランジンおよびロイコトリエンの産生を
活性化させ、内皮細胞に対するT−細胞結合を向上さ
せ、さらに動物モデルにおける幾つかの症状の特徴を再
現することが示されている。同様な証明が他の慢性炎症
病についても存在する。PP14、すなわちIL−1産
生の阻止剤は、たとえば喘息のような症候群を含め気管
支におけるロイコトリエンの過度の分泌を特徴とする病
気、並びにアレルギー性皮膚炎および炎症性腸内病のよ
うな炎症の媒介物の慢性的過剰生成を特徴とするような
病気に対する潜在的な処置療法である。
【0041】たとえば全身性紅斑狼瘡、ショーグレン症
候群および硬皮症のような他の自己免疫病は、各種のT
−およびB−リンパ球の異常な比率を特徴とし、これは
その増殖の調節欠損から生じうる。より極端な増殖制御
の喪失はさらに細胞の遺伝子変化を伴い、細胞の悪性ク
ローンの過剰増殖をもたらして患者に悪性症状を生ぜし
める。この種の悪性細胞は、しばしばその増殖を増進さ
せるにはリンホキン増殖因子によるオートクリンもしく
はパラクリン刺激を必要とする。
【0042】PP14によるこれら因子またはそのリセ
プタの発現阻止は、本発明によるこれら患者の有効な処
置方式を与える。PP14の正確な生理学的役割および
調節、並びにこれが人間の病気で異常に機能し或いは発
現するかどうかは未知である。
【0043】本発明は、胎盤蛋白14またはその治療活
性型を用いてヒト免疫系障害を処置しうると言う知見に
基づいている。本発明の目的で有用なPP14の形態は
PP14自身の天然および組換型、並びに物質の所望の
治療活性が維持される限りPP14の誘導体、ムテイ
ン、断片およびサブ単位を包含する。
【0044】PP14は約17.5%の炭水化物含有量
を含む糖蛋白である。この炭水化物含有量の詳細は現在
のところ未知である。しかしながら、PP14は末端α
−D−マンノシルおよび末端α−D−グルコシル残基に
対する親和性を持つことが知られたレクチンコンカナバ
リン−A、並びにN−アセチル−β−D−グルコサミニ
ル残基に対する親和性を持った小麦胚芽アグルチニンに
対し強力に結合する。後者の存在は、さらに酵素β−N
−アセチルグルコサミニダーゼでのPP14の処理によ
りこれら残基を除去して生ずる特定の抗体とPP14と
の相互作用の減少によって証明される。
【0045】メルビ ジュルクーネン(Mervi Julkunen)
等により推定されたようなPP14cDNAのヌクレオ
チドおよびアミノ酸配列を下記の配列表(配列番号:
1)に示す。メルビ ジュルクーネン(Mervi Julkunen)
等による全開示、「ヒト胎盤蛋白14の完全アミノ酸配
列:β−ラクトグロブリンに対し同族のプロゲステロン
調節の子宮蛋白(Complete Amino Ac
id Sequence of Human Plac
ental Protein 14: A Proge
sterone−Regulated Uterine
Protein Homologous To β−
lactoglobulins)」、プロシーディング
・ナショナル・アカデミー・サイエンス.USA(Pr
oc.Natl. Acad. Sci. USA)、
第85巻、第8845〜8849頁(1988年12
月)を参考のためここに引用する。
【0046】PP14の正確な化学構造は多くの因子に
依存することが了解されよう。たとえば、イオン化しう
るアミノ基およびカルボキシル基が分子内に存在するの
で、特定の蛋白が酸性塩もしくは塩基性塩として或いは
中性型として得られる。本発明の目的で治療活性を保持
する全ての型のPP14を「PP14」の規定の範囲内
に含めることを意図する。
【0047】PP14のN−末端アミノ酸配列は或る種
の動物β−ラクトグロブリンに対し実質的な配列ホモロ
ジーを示すが、これら蛋白の生物学的活性は充分には理
解されていないことに注目すべきである。さらに、PP
14とヒト血清レチノール結合性蛋白との間にも或る程
度の配列ホモロジーが存在する。
【0048】ここで用いる「組換体」と言う用語は、P
P14をコードする遺伝子が公知の組換DNA技術によ
りクローン化される組換DNA技術によって産生された
PP14を意味する。たとえば、PP14のヒト遺伝子
をたとえば細菌プラスミドのような適するDNAベクタ
ーに挿入し、このプラスミドを用いて適する宿主を形質
転換させることができる。次いで遺伝子を宿主内で発現
させて組換蛋白を産生させる。形質転換宿主は哺乳類、
酵母、アスペルギルスおよび昆虫細胞を含む原核もしく
は真核細胞とすることができる。1つの好適具体例は、
宿主として細菌細胞を用いる。
【0049】PP14の治療上有用な誘導体は、蛋白P
P14の第1アミノ酸配列をグルコース成分、脂質、燐
酸基、アセチル基、ヒドロキシル基、糖類、メチル基、
プロピル基、アミノ酸およびポリマー分子よりなる群か
ら選択される少なくとも1種の追加分子で増強して作成
することができる。この増強は産生用宿主の後翻訳処理
システムを介して行なうことができ、或いはインビトロ
で行なうこともできる。両技術は当業界で周知されてい
る。
【0050】PP14の配列を参照して、ペプチドはア
ミノ酸残基28〜30、63〜65および85〜87に
3個の有力なグリコシル化部位を含むことに注目すべき
である。グリコシル化は蛋白誘導体を形成する過程であ
って、蛋白のアミノ酸配列の1部を糖成分によって増強
する。したがってPP14の治療上有用な誘導体は、1
種もしくはそれ以上の糖残基を蛋白に付加させて或いは
PP14分子におけるグリコシル化部位から或る程度ま
たは全部の糖残基を除去して作成することができる。
【0051】PP14の他の治療上有用な誘導体は、P
P14の少なくとも1個のアミノ酸残基を酸化、還元ま
たは他の当業界で知られた誘導化法により改変して生成
させることができる。
【0052】蛋白の活性を破壊しないPP14のムテイ
ンを、本発明の活性処置用物質として使用することがで
きる。ムテインは、蛋白自身の1次構造の改変、すなわ
ち翻訳に際し配列中に組込まれるアミノ酸の欠失、付加
または改変によって作成される。たとえばPP14の少
なくとも1個のシステイン残基を保守(conservative)
アミノ酸で置換して、望ましくない分子内ジスルフィド
結合形成の部位を除去することができる。架橋がPP1
4の構成を変化させて蛋白を免疫系障害の処置の目的で
実質的に不活性にする限り、架橋は望ましくない。さら
に生物学的活性に対し重要でないメチオニンを保守アミ
ノ酸で置換することも望ましい。ここで説明する保守ア
ミノ酸改変は、生物学的活性に対し顕著には悪作用を及
ぼさずかつアミノ酸の置換を含むものと規定される。シ
ステインおよびメチオニンにつき置換しうる保守アミノ
酸は少なくともセリン、アラニン、グリシン、バリン、
トレオニン、ロイシン、イソロイシンおよびチロシンを
包含する。より好ましくは、これらはセリンおよびアラ
ニンを包含する。特に好ましくは、システインはセリン
で置換することができ、メチオニンはアラニンで置換す
ることができる。
【0053】胎盤蛋白14は、その性質において2個の
同一の非共有結合した蛋白サブ単位の二量体として存在
すると思われる。したがって、各サブ単位は配列表の配
列番号:1で示されるアミノ酸配列を有すると思われる
ので、PP14のサブ単位を本発明によるヒト免疫系障
害を処置すべく治療活性物質として使用することができ
る。さらに本発明は、自然に或いは当業界で知られた人
工技術により共有結合したPP14のサブ単位の使用を
包含する。
【0054】さらにPP14の断片も、この種の断片が
その治療活性を保持する限り、ヒト免疫系障害を処置す
るのに有用であると思われる。配列表の配列番号:1を
参照して、アミノ酸残基63〜160により規定される
蛋白断片は本発明の目的でPP14の治療活性断片であ
ると思われる。この断片は4個のシステインアミノ酸を
含み、生物学的活性を有すると思われる。アミノ酸残基
80〜105によって規定される断片も本発明の目的で
治療上活性であると思われる。残基80〜105によっ
て規定される断片も治療上活性であると思われる。何故
なら、これはジスルフィド架橋を含まない線状配列であ
り、この断片はグリコシル化部位を有し(残基85〜8
7)、この断片はそのフェニル側鎖のためリセプタ相互
作用に関与しうる2個のチロシン残基を有し、さらに残
基80〜81における二重リシン配列は二重のアミノ酸
基活性を有して有力なリセプタ活性を示唆するからであ
る。
【0055】上記のPP14の形態は治療上有効量で使
用されるが、この量は処置する特定の免疫系障害、投与
方法、用いるPP14の形態および当業者に理解される
他の因子に依存して変化する。たとえば関節炎の処置は
関節中へPP14を直接注射して適する治療投与量を得
ることを必要とするのに対し、乾癬を処置するための局
部投与される調製物は種々異なるPP14の投与量を必
要とする。一般に当業者は、適するインビトロ活性を与
えることが見出されたPP14の濃度範囲(すなわち約
0.1〜約10μモル/リットル)に基づいて、本発明
で考えられる各種の免疫系障害の処置に対する治療上有
効なPP14の投与量に到達することができる。
【0056】細胞増殖をもたらすリンパ球の活性化は、
多数のペプチドメッセンジャー、すなわちサイトキンに
よって媒介される複合反応である。簡単なレベルにて、
T−リンパ球は順次の過程で活性化される。先ず最初
に、副細胞(たとえば単核細胞/大食細胞系列の細胞)
により分泌されるサイトキンインターロイキン−1(I
L−1)が要求される。IL−1の存在下に、サイトキ
ンインターロイキン−2(IL−2)はそれ自身のリセ
プタの発現を増大させて、細胞をIL−2に対し一層反
応性にする(プラスのフィードバックサイクル)。さら
にIL−2はT−細胞分裂(リンパ増殖)をも刺激す
る。したがって、T−細胞の増殖はIL−1とIL−2
との両者の存在を必要とする。
【0057】たとえばPP14のような阻止剤によるリ
ンパ増殖の作用方式を検討する1つの方策は、過剰のサ
イトキンを阻止剤と一緒に添加すると共に抑制が逆転し
たかどうかを決定することである。1種のサイトキンの
粗製混合物源は、培養された活性化リンパ球から採取さ
れた上澄液である。この種の上澄液はPP14の抑制作
用を逆転させることが示され、サイトキンの分泌/活性
に関する作用の方式を示す。単一投与における組換IL
−1の添加は、次表に示すようにリンパ増殖に対するP
P14の抑制作用を顕著に低下させた。
【0058】第1表 この表は、刺激リンパ球によるトリチウム化チミジン取
込みの抑制に対する5U/mlの組換IL−1の添加の効
果を示している。
【0059】 脱落膜試料 No . PP14(ng/ml) 3H-Tdrの抑制% +IL-1 -IL-1 DE A 5.0 25 30 DE B 4.8 12 62 DE C 4.0 25 46 DE D 8.0 33 48 DE E 2.0 30 41 平均(+/-S.D.) これらのデータは、PP14がIL−1媒介メカニズム
によって作用しうることを示している。
【0060】この可能性をさらに検討するため、末梢血
液単核細胞(主としてT−細胞と単核細胞とよりなる混
合物)をPP14の阻止量の存在下および不存在下にて
ミトゲンPHAを用いて活性化させた。培養細胞の上澄
液に放出されたIL−1の量を、種々異なる培養時間の
後に測定した。行なった2つの実験からの結果を添付図
面に示し、そのデータを下表2に示す。PP14は活性
化細胞による上澄液中へのIL−1の放出を顕著に阻止
したことが判る。IL−1に関するこれらのデータは、
PP14がT−細胞活性化のIL−1レベルにてその合
成/放出を阻止することにより作用することを強力に示
唆している。
【0061】第2表 この表は、刺激末梢血液リンパ球によるIL−1の細胞
培養上澄液への放出に対する脱落膜抽出物中のPP14
の効果を示している。
【0062】 実験1 時間(Hr.) 22.5 41 65 89 未刺激 0.2 0.2 0.1 0.1 免疫吸収抽出物 1.583 1.266 1.232 1.196 未吸収抽出物 0.406 0.216 0.212 0.2 抑制% 75% 83% 91% 83% 実験2 時間(Hr.) 18 42 66 80 未刺激 0.6 0.2 0.4 0.3 免疫吸収抽出物 1.789 2.554 2.709 2.807 未吸収抽出物 0.7 1.162 1.630 1.967 抑制% 61% 55% 40% 30% 未刺激:未刺激リンパ球からのIL−1の自然放出。
【0063】免疫吸収抽出物:モノクローナル抗体の免
疫吸収によりPP14が特異的に除去されている粗製脱
落膜抽出物の存在下おける刺激細胞からのIL−1の放
出。未吸収抽出物: 8.0μg/mlのPP14を含有する
粗製脱落膜抽出物の存在下における刺激リンパ球からの
IL−1の放出。
【0064】抑制%:PP14が除去されている脱落膜
抽出物の存在下におけるIL−1の放出%として現わし
た、脱落膜抽出物中のPP14による細胞培養上澄液中
へ放出されるIL−1の抑制。
【0065】各実験に関する個々の結果は、3反復の測
定の平均値である。
【0066】PP14に対し特異的に結合するモノクロ
ーナル抗体が分離されかつ特性化されている。このモノ
クローナル抗体はMAb14/1/1と呼ばれ、ハイブ
リドーマ細胞ラインから誘導され、このハイブリドーマ
細胞ラインは脱落膜の粗製抽出物で免疫化されたネズミ
からの脾細胞のポリエチレングリコール法を用いて骨髄
腫細胞ラインP3/NS1/1−Ag4−1(これは標
準的な骨髄種細胞ラインである)に融合させて作成し
た。抗−PP14を分泌するクローンを、放射線免疫分
析に使用するため放射能標識されたPP14を用いて選
択した[ボルトン等(1983)、上記]。希釈を制限
することにより陽性培養物を3回クローン化させ、最高
の力価を与えるものを用いてBalb/cネズミに腫瘍
を誘発させた。IgGをイオン交換クロマトグラフィー
または蛋白−Aに対する親和性クロマトグラフィーによ
り腹水液から分離した。
【0067】抗体の特異性を2種の方法で検査した。第
1に、2−部位、免疫放射線測定分析をポリクローナル
抽出抗体およびモノクローナル抗体を標識抗体として用
いることにより確立した。粗製脱落膜組織抽出物に対し
て生じたポリクローナル抗体を、標準法によってセファ
ロース−4Bに共有結合させた。これを過剰の標準PP
14または潜在的に交差反応しうる蛋白の存在下に室温
で2時間培養した。次いで、放射性沃素化されたモノク
ローナル抗体を添加し、さらに2時間培養し、次いで固
体結合した抗体を洗浄し、かつ放射能につき計数した。
これは慣用の2−部位免疫放射線測定分析を示す。各種
の脱落膜/胎盤蛋白の交差反応をこのシステムで検討し
た。
【0068】次のものは0.1%未満の交差反応を与え
た:hPL、SP1、pp5、pp12、妊娠関連プラ
ズマ蛋白−A(PAPP−A)、胎盤アルカリホスファ
ターゼ、胎盤リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、胎盤スフィン
ゴミエリナーゼ、胎盤アリールアミダーゼ、胎盤塩素ア
セチルトランスフェラーゼ。PP14のみにつきこの分
析で活性が観察された。
【0069】他の方法は、放射能標識された純蛋白のモ
ノクローナル抗体に対する結合を検査することを含む。
プロラクチン、hCGもしくはPAPP−Aの顕著な結
合は検出されなかった。この抗体をたとえば2−部位免
疫放射線測定法によりこの分析およびPP14の精製に
使用することができる。上記したように、PP14に関
する放射線免疫分析の詳細はボルトン等の1983年の
論文(上記)に開示されている。
【0070】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。
【0071】実施例 1 PP14がIL−1放出を阻止する証明 方法1:ヒトリンパ球のミトゲン応答 ヒト末梢血液リンパ球は、ミトゲンフィトヘムアグルチ
ニン(PHA)による刺激に応答して増殖し、この増殖
は分裂細胞のDNA中へのトリチウム化チミジンの取込
みによって測定される。これはリンパ球応答性の標準的
試験である。PP14は、PHA刺激に応答してリンパ
球増殖を阻止する。組換IL−1の添加は、PP14に
よって生ずる阻止を部分的に逆転させる。
【0072】この方法に用いた試験システムは、PP1
4阻止された末梢血液リンパ球のミトゲン誘発刺激に対
する組換IL−1の効果を調べることであった。このよ
うな実験におけるPP14阻止細胞の使用は独特な方法
である。
【0073】この試験における細胞のPP14阻止は、
次のように行なわれた。細胞をヒト脱落膜組織の粗製抽
出物で処理し、ここでPP14濃度を放射線免疫分析に
より測定した。各処理細胞調整物に関する制御として、
細胞の1部をPP14、MAb/PP14/1/1に対
するモノクローナル抗体により免疫吸収されている同じ
抽出物で処理して、高度に特異的にPP14を除去し
た。これら2種の調整物で処理された細胞の活性の差が
PP14の効果を示した。したがって、測定された効果
は、このモノクローナル抗体に特異的に結合するPP1
4の作用であった。
【0074】末梢血液単核細胞を、標準的な密度勾配遠
心分離法により健康な供与体から得られた全血から分離
した。生理媒体で洗浄した後、細胞を生存細胞の適当な
濃度で再懸濁させ、かつ刺激濃度におけるPP14調整
物およびミトゲンの存在下に培養した。
【0075】IL−1またはその他の試験化合物の効果
を、さらに必要な制御を含めてこの培養で適当な濃度で
混合することによって評価した。細胞を5%二酸化炭素
および湿度100%の雰囲気中で37℃にて無菌条件下
に72時間培養した。培養を停止させる6時間前、細胞
に1μCiのトリチウム化チミジンを加え、かつ停止に
際し細胞をガラス繊維フィルタ上へ自動的に回収した。
【0076】リンパ増殖程度は、液体シンチレーション
計数により回収細胞中へのトリチウム化チミジンの取込
みを測定して評価した。PP14によるトリチウム化チ
ミジン吸収の阻止およびIL−1の効果は以下のとおり
である。
【0077】 トリチウム化チミジン捕捉の阻止% IL−1なし 5U/ml IL−1あり 45.4±11.6 25.0±8.0 これらは、PP14の原料として5種の異なる脱落膜抽
出物および2種の別々の供与体からの細胞を用いてそれ
ぞれ3反復で行なった15回の異なる実験からの平均結
果である。これらの結果は有意差(p<0.0001)があ
り、IL−1でのリンパ増殖に対するPP14の阻止作
用につき顕著な逆転を示している。
【0078】実施例 2 刺激末梢血液単核細胞によるIL−1の産生に対するP
P14の効果 密度勾配遠心分離により分離される末梢血液単核細胞は
リンパ球(存在する細胞の大部分)だけでなく、上記リ
ンパ増殖反応における必要な補助細胞である単核細胞/
大食細胞をも含有する。IL−1を合成しかつ分泌する
のは、この後者の種類の細胞である。これら細胞を活性
化させて、その特異的産生物を分泌させることができ、
これら産生物はミトゲン(たとえばPHA)およびリポ
多糖類(LPS)の両者によるIL−1を含む。
【0079】この実施例に用いる試験システムは、刺激
PP14−阻止末梢血液単核細胞調整物から放出された
大食細胞/単核細胞産生物の生成を検査することであ
り、その際市販の免疫分析系によって産生物を測定し
た。細胞のPP14阻止の使用については、上記実施例
1における方法1と同様に行ない、これも独特な方法で
あった。
【0080】末梢血液単核細胞を方法1に記載したよう
に作成する。適当な個数の細胞をPP14調整物および
刺激剤の存在下に種々の時間にわたり上記の条件下で培
養した。培養期間の終了に際し、細胞を回収しかつ上澄
液をIL−1および腫瘍壊死因子(TNF)(これら両
者は大食細胞/単核細胞の産生物として知られる)につ
き分析した。
【0081】典型的な結果を以下に要約する。
【0082】刺激末梢血液単核細胞によるIL−1放出
のPP14による阻止: IL−1放出の阻止% PHA刺激細胞 LPS刺激細胞 82.5 67.0 これらは3回の実験の平均結果である。
【0083】刺激(PHAもしくはLPSのいずれかを
用いる)単核細胞からのIL−1放出のPP14による
この阻止は、添付図面に示したように投与量依存性であ
り、図面において●はミトゲン(PHA)で刺激された
細胞を示し、○はLPSで刺激された細胞を示す。
【0084】実施例 3 PP14−阻止された刺激末梢血液単核細胞によるIL
−1およびTNF産生の比較: ミトゲンで刺激された細胞: IL−1産生 TNF産生 刺激比較 2.60 ng/ml 1043 pg/ml +PP14 0.46 ng/ml 1474 pg/ml (4ug/1) 以上の説明から当業者には本発明の必須の特徴を容易に
確認することができ、さらに本発明の思想および範囲を
逸脱することなく各種の使用および条件に応じて種々の
改変をなしうることが了解されよう。
【0085】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:819塩基対 配列の型:核酸配列 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:アミノ酸配列が推測される核酸配列。N末
端の配列(約20アミノ酸)はまたアミノ酸配列よって
直接決定され、かつその推測された配列はN末端部分に
おいてこの直接決定されたアミノ酸配列と一致した。
【0086】配列の特徴:以下の文献に記載文献に関す
る情報 (A)著者:メルビ ジュルクーネン (Mervi Julkune
n) マルク セッパーラ (Markku Seppala) オリー エー. ジェーン (Olli A. Janne) (B)表題:ヒト胎盤蛋白14の完全アミノ酸配列:β
−ラクトグロブリンに対し同族のプロゲステロン調整の
子宮蛋白 (Complete Amino Acid Sequence of Human Placental P
rotein14: A Progesterone-Regulated Uterine Protein
HomologousTo β-Lactoglobulins) (C)雑誌:プロシーディング・ナショナル・アカデミ
ー・サイエンス・ユーエスエー (Proc. Natl. Acad. S
ci. USA) (D)巻数:85 (E)頁:8845−8849 (F)日付:1988年12月 (G)関連する残基:1〜819 配列 CATCCCTCTG GCTCCAGAGC TCAGAGCCAC CCACAGCCGC AGCC 44 ATG CTG TGC CTC CTG CTC ACC CTG GGC GTG GCC 77 Met Leu Cys Leu Leu Leu Thr Leu Gly Val Ala -18 -10 CTG GTC TGT GGT GTC CCG GCC ATG GAC ATC CCC 110 Leu Val Cys Gly Val Pro Ala Met Asp Ile Pro 1 CAG ACC AAG CAG GAC CTG GAG CTC CCA AAG TTG 143 Gln Thr Lys Gln Asp Leu Glu Leu Pro Lys Leu 10 GCA GGG ACC TGG CAC TCC ATG GCC ATG GCG ACC 176 Ala Gly Thr Trp His Ser Met Ala Met Ala Thr 20 AAC AAC ATC TCC CTC ATG GCG ACA CTG AAG GCC 209 Asn Asn Ile Ser Leu Met Ala Thr Leu Lys Ala 30 CCT CTG AGG GTC CAC ATC ACC TCA CTG TTG CCC 242 Pro Leu Arg Val His Ile Thr Ser Leu Leu Pro 40 ACC CCC GAG GAC AAC CTG GAG ATC GTT CTG CAC 275 Thr Pro Glu Asp Asn Leu Glu Ile Val Leu His 50 AGA TGG GAG AAC AAC AGC TGT GTT GAG AAG AAG 308 Arg Trp Glu Asn Asn Ser Cys Val Glu Lys Lys 60 70 GTC CTT GGA GAG AAG ACT GGG AAT CCA AAG AAG 341 Val Leu Gly Glu Lys Thr Gly Asn Pro Lys Lys 80 TTC AAG ATC AAC TAT ACG GTG GCG AAC GAG GCC 374 Phe Lys Ile Asn Tyr Thr Val Ala Asn Glu Ala 90 ACG CTG CTC GAT ACT GAC TAC GAC AAT TTC CTG 407 Thr Leu Leu Asp Thr Asp Tyr Asp Asn Phe Leu 100 TTT CTC TGC CTA CAG GAC ACC ACC ACC CCC ATC 440 Phe Leu Cys Leu Gln Asp Thr Thr Thr Pro Ile 110 CAG AGC ATG ATG TGC CAG TAC CTG GCC AGA GTC 473 Gln Ser Met Met Cys Gln Tyr Leu Ala Arg Val 120 CTG GTG GAG GAC GAT GAG ATC ATG CAG GGA TTC 506 Leu Val Glu Asp Asp Glu Ile Met Gln Gly Phe 130 ATC AGG GCT TTC AGG CCC CTG CCC AGG CAC CTA 539 Ile Arg Ala Phe Arg Pro Leu Pro Arg His Leu 140 TGG TAC TTG CTG GAC TTG AAA CAG ATG GAA GAG 572 Trp Tyr Leu Leu Asp Leu Lys Gln Met Glu Glu 150 CCG TGC CGT TTC TAG CTCACCTCCG CCTCCAGGAA 607 Pro Cys Arg Phe AM 160 162 GACCAGACTC CCACCCTTCC ACACCTCCAG AGCAGTGGGA CTTCCTCCTG 657 CCCTTTCAAA GAATAACCAC AGCTCAGAAG ACGATGACGT GGTCATCTGT 707 GTCGCCATCC CCTTCCTGCT GCACACCTGC ACCATTGCCA TGGGGAGGCT 757 GCTCCCTGGG GGCAGAGTCT CTGGCAGAGG TTATTAATAA ACCCTTGGAG 807 CATGAAAAAA AA 819
【図面の簡単な説明】
【図1】2種の実験で行なったPP14の添加量とIL
−1産生の抑制%との関係を示す特性曲線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 39/395 N 8413−4C C07K 13/00 ZNA 8619−4H (72)発明者 アラン ドライゼン カナダ国 オンタリオ ダウンズヴィュー キャニヨン アヴェニュー 100 スィ ート 1201

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PP14、PP14の誘導体、PP14
    のムテイン、PP14の断片およびPP14のサブ単位
    よりなる群から選択される活性物質の治療上有効量をヒ
    トに投与して免疫系障害を軽減させることを特徴とする
    ヒトにおける免疫系障害の処置方法。
  2. 【請求項2】 PP14の誘導体が、グルコース成分、
    脂質、燐酸基、アセチル基、ヒドロキシル基、糖類、メ
    チル基、プロピル基、アミノ酸およびポリマー分子より
    なる群から選択される少なくとも1種の追加分子により
    増強されたPP14からなる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 PP14の誘導体が、酸化もしくは還元
    により改変された少なくとも1個のアミノ酸残基を有す
    るPP14からなる請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 PP14が2個の非共有結合蛋白サブ単
    位の二量体からなる請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 サブ単位の少なくとも1種を、処置に投
    与する活性物質として用いる請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 サブ単位が配列表の配列番号:1に示さ
    れるヌクレオチドおよびアミノ酸配列を有する請求項5
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 PP14が2個の共有結合蛋白サブ単位
    からなり、サブ単位のそれぞれが配列表の配列番号:1
    に示されるヌクレオチドおよびアミノ酸配列を有する請
    求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 PP14の断片が、配列表の配列番号:
    1に示す残基63〜160よりなるヌクレオチドおよび
    アミノ酸配列を有する請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 断片が配列表の配列番号:1に示す残基
    80〜105よりなるヌクレオチドおよびアミノ酸配列
    を有する請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 免疫系障害がアレルギー症状、自己免
    疫症状および炎症症状よりなる群から選択される請求項
    1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 活性物質を静脈内注射、筋肉内注射、
    経口投与、局部投与、直腸投与および吸入よりなる群か
    ら選択される方法により投与する請求項10に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 活性物質が哺乳類胎盤、哺乳類血液、
    羊水、精液プラズマ、組織培養細胞、脱落膜細胞、脱落
    膜器官、子宮内膜細胞、子宮内膜器官よりなる群から選
    択される供給源、並びにPP14、PP14のムテイ
    ン、PP14の断片もしくはPP14のサブ単位を発現
    すべく処理された真核もしくは原核細胞を含有する供給
    源から得られる請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 免疫系障害が関節炎、リューマチ性関
    節炎、喘息、移植−宿主病、器官拒絶、全身性紅斑性狼
    瘡、アトピー性アレルギー、炎症性腸内病、多発性硬化
    症およびアレルギー性皮膚炎よりなる群から選択される
    請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 自己免疫症が不妊症として現れる請求
    項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 物質を医薬上許容しうるキャリヤと組
    合せて投与する請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 免疫系障害がリンパ増殖障害からなる
    請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 リンパ増殖障害が悪性非ホジキンス氏
    リンパ腫、ホジキンス氏病および悪性組織球増殖症より
    なる群から選択される請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 免疫系障害が新形成障害である請求項
    1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 新形成障害が白血病である請求項18
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 免疫系障害が、後天的免疫不全症候群
    を引き起すウィルスのヒトにおける存在から生ずる障害
    である請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 PP14、PP14の誘導体、PP1
    4のムテイン、PP14の断片およびPP14のサブ単
    位よりなる群から選択された活性物質に向けられる治療
    上有効量のモノクローナル抗体をヒトに投与することを
    特徴とするヒトにおける免疫系障害の処置方法。
  22. 【請求項22】 免疫系障害が、後天的免疫不全症候群
    を引き起すウィルスのヒトにおける存在から生ずる障害
    である請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 モノクローナル抗体を静脈内注射、筋
    肉内注射、経口投与、局部投与、直腸投与および吸入よ
    りなる群から選択される方法により投与する請求項21
    に記載の方法。
  24. 【請求項24】 モノクローナル抗体を医薬上許容しう
    るキャリヤと組合せて投与する請求項21に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 PP14、PP14の誘導体、PP1
    4のムテイン、PP14の断片およびPP14のサブ単
    位よりなる群から選択される活性物質の治療上有効量
    を、インターロイキン−1の産生を阻止するのに有効な
    量でヒトに投与することを特徴とするヒトにおけるイン
    ターロイキン−1産生の阻止方法。
  26. 【請求項26】 活性物質を静脈内注射、筋肉内注射、
    経口投与、局部投与、直腸投与および吸入よりなる群か
    ら選択される手段により投与する請求項25に記載の方
    法。
  27. 【請求項27】 活性物質が哺乳類胎盤、哺乳類血液、
    羊水、精液プラズマ、組織培養細胞、脱落膜細胞、脱落
    膜器官、子宮内膜細胞、子宮内膜器官、並びにPP1
    4、PP14のムテイン、PP14の断片もしくはPP
    14のサブ単位を発現すべく処理された真核細胞もしく
    は原核細胞を含有する供給源よりなる群から選択される
    供給源から得られる請求項25に記載の方法。
  28. 【請求項28】 活性物質を医薬上許容しうるキャリヤ
    と組合せて投与する請求項25に記載の方法。
JP4147710A 1991-06-28 1992-06-08 免疫細胞増殖の阻止剤 Pending JPH05201874A (ja)

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