JPH05200962A - 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂化粧板の製造方法

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JPH05200962A
JPH05200962A JP1366092A JP1366092A JPH05200962A JP H05200962 A JPH05200962 A JP H05200962A JP 1366092 A JP1366092 A JP 1366092A JP 1366092 A JP1366092 A JP 1366092A JP H05200962 A JPH05200962 A JP H05200962A
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JP
Japan
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ink
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thermosetting resin
resin
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Application number
JP1366092A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tanaka
宏 田中
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材1上に熱硬化性樹脂を含浸した下地紙2
を積層し、更にその上に、一方の面を転写インキで絵柄
7を印刷し、もう一方の面を転写インキの印刷部分と完
全に一致するかもしくはその印刷部分を包含するよう
に、盛り上げインキで印刷9を施した転写フィルム4
を、転写インキ面7が下地紙2と接するように積層し、
その積層体を熱圧成形を行った後に該転写フィルム4を
剥離、除去する。 【効果】 化粧板の表面上に深い凹みとそれに一致する
絵柄を持つ意匠性が高く、耐磨耗性に優れる熱硬化性樹
脂化粧板を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種住宅部材等に使用
される熱硬化性樹脂化粧板の製造方法に関し、特に化粧
板表面の凹み部分と着色インキが一致することにより、
高い意匠性を持つ熱硬化性樹脂化粧板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、熱硬化性樹脂化粧板の表面に意匠を
施す方法としては、絵柄を化粧板の表面に転写したり、
あるいは凹凸を有するエンボス版やフィルムを重ねて成
形する方法が知られている。また、メラミン樹脂の硬化
を抑制するインキで印刷を施し、成形後にバフ研磨する
ことにより絵柄と表面の凹み部分とを一致させる方法も
知られている。
【0003】
【発明を解決しようとする課題】しかしながら、単に絵
柄を転写するだけでは、外観が単調であり、また転写さ
せたインキが摩擦により剥離してしまう欠点がある。ま
た、メラミン樹脂の硬化を抑制させるインキを使用する
方法は、インキが凹みにあるため平面的に印刷されたも
のに比べると耐磨耗性においても優れ、また、絵柄と表
面の凹みが一致することよる美的効果もあるが、凹みの
部分が小さいためその効果は充分ではない。
【0004】本発明は、上記のような従来技術を改良
し、化粧板の表面上の深い凹みを設け、それと絵柄を一
致させることにより高い意匠性を持ち、耐磨耗性に優れ
る熱硬化性樹脂化粧板の製造方法を得ることを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は、基材上に熱硬化性樹脂を含
浸した化粧紙を積層し、更にその上に、一方の面を転写
インキで絵柄を印刷し、もう一方の面を転写インキの印
刷部分と完全に一致するかもしくはその印刷部分を包含
するように、盛り上げインキで印刷を施した転写フィル
ムを、転写インキ面が化粧紙と接するように積層し、そ
の積層体を熱圧成形を行った後に該転写フィルムを剥
離、除去することを特徴とする、熱硬化性樹脂化粧板の
製造方法を開示する。
【0006】該転写フィルムと該転写インキの間に剥離
層があること、また該転写フィルムに施された絵柄に同
調する絵柄を該化粧紙に施すことは好ましい態様であ
る。以下、本発明を詳細に説明する。基材は、化粧板と
して必要な厚み及び強度を与えるために必要なものであ
り、熱硬化性樹脂、例えばフェノール樹脂含浸済のコア
紙を複数枚、通常4〜6枚用いるか、化粧板の種類に応
じて、木、合板、パーチクルボード、金属板等のものが
用いられる。
【0007】化粧紙としては、特に種類は限定されない
が、通常50〜150g/m2で二酸化チタン顔料を含有するチ
タン紙が好ましく、必要に応じて、表面に絵柄印刷層あ
るいは金属薄膜層等を設けることができる。化粧紙に絵
柄を印刷するには通常の熱硬化性樹脂含浸紙を印刷する
方法でよく、例えば、弁柄、カーボンブラック、群青パ
ールインキ等公知の顔料を用いてグラビア印刷、オフセ
ット印刷、シルクスクリーン印刷、凸版印刷等の公知の
印刷方法を行えばよい。化粧紙に含浸させる熱硬化性合
成樹脂としては、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、グアナミン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹
脂などが使用されるが、特に意匠効果の点を考慮すると
メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂を使用するのが
望ましい。
【0008】転写インキは、特に限定はされないが、熱
硬化性樹脂、例えば、熱硬化タイプのアクリルエマルジ
ョン、メラミン樹脂添加アクリルエマルジョン、メラミ
ン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、2液化硬化タイプの
アクリルウレタン、ポリエステルウレタン等の熱硬化性
樹脂からなるベヒクルと、顔料、染料等の着色剤、可塑
剤、安定剤、分散剤、充填剤、溶剤、希釈剤等とを組成
成分とする熱硬化タイプのインキが望ましく、着色剤あ
るいは着色剤の一成分として、金粉、銀粉、Al粉等の金
属顔料、酸化チタン、雲母、Al(OH)3 等のパール顔料等
を添加することもできる。このような転写インキを合成
樹脂フィルムに印刷を施すには、グラビア印刷が好まし
い。
【0009】盛り上げインキは、ポリ塩化ビニルゾル、
アミノアルキッド樹脂等よりなるインキ、ウレタンアク
リレート等による紫外線又は電子線硬化性のインキ、ポ
リウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂よりなり、必要に応じて硬化剤、重合促進剤等を添加
したものを用いることができる。印刷方法は、版深80μ
以上のグラビア版で印刷するのが好ましい。
【0010】盛り上げインキの印刷部分と転写インキの
印刷部分との位置関係は、図2に示すように、合成樹脂
フィルム8の両面に盛り上げインキの印刷部分9と転写
インキの印刷部分7とが完全に一致するように配置する
か(図2a)、あるいは盛り上げインキの印刷部分9に
転写インキの印刷部分7が包含される関係にある(図2
b、c)ことが望ましい。後者の場合には、印刷にあた
り盛り上げインキと転写インキとの見当精度をシビアに
することを要せず、同調印刷が容易となることに加え、
成形品の凹部の底部分が綺麗に着色され、例えば木目導
管を表現するような場合によりリアル感がもたらされ
る。
【0011】転写フィルムとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂で、透明もしくは
半透明で表裏同調印刷できるものが好ましい。厚みは、
エンボスがシャープになるために20μ以下であることが
好ましく、また必要に応じて転写フィルムと転写インキ
との間に剥離層を設けることができる。剥離層は転写フ
ィルムの全面に設けてもよく、あるいは転写インキによ
る絵柄の部分に相当する箇所にのみに形成してもよい。
転写フィルムの剥離層としては、剥離性基材と剥離性を
有し、転写終了後は転写層の表面保護層として所望の物
性を有する樹脂組成を選定するのが望ましい。特に、表
面の耐擦傷性、耐薬品性、耐汚染性を要する場合は熱硬
化性樹脂または電離放射線硬化性樹脂が通常用いられ
る。剥離層の膜厚は所望の物性等により選定するが、通
常0.1 〜10μm である。
【0012】化粧板を熱圧成形する方法は、通常用いら
れている方法でよく、例えば、上下熱盤間に介在させた
金属鏡面板の間に上記の基材、化粧紙、転写フィルムを
挟み、上下熱盤にて加熱圧縮する方法が挙げられる。熱
盤温度、圧縮圧力、及び加熱時間の条件は、選択した基
材、熱硬化性樹脂含浸紙の樹脂の種類、合成樹脂フィル
ム等に応じて適宜決められる。
【0013】また、必要に応じて、転写フィルムと化粧
紙の間に熱硬化性樹脂を含浸したオーバーレイ紙を積層
してもよい。上記のような材料、方法を用いて本発明の
方法により熱硬化性樹脂化粧板を製造するには、通常以
下のようにして行われる。転写フィルムのそれぞれの面
に上述したような方法で印刷を施し、次いで必要に応じ
て化粧紙に絵柄を施し、これを基材の上に載置し、さら
にその上にオーバーレイ紙、合成樹脂フィルムと順に積
層し、熱圧成形を行う。熱盤により加熱、圧縮すると、
盛り上げインキ印刷部分が転写フィルム上の他の部分よ
り突出しているため、鏡面板に強く押され、より下層の
オーバーレイ紙、化粧紙中に深く没入し、深い凹みをつ
くる。またこれと同時に転写インキ印刷部分が、この凹
み部分に密着するためインキがオーバーレイ紙3上に転
写され、凹み部分と一致した絵柄を得ることができる。
その後合成樹脂フィルムを剥離、除去することにより該
熱硬化性樹脂化粧板が得られる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。コア
ー紙(坪量150g/m2)にフェノール樹脂70g/m2を含浸、
乾燥させて、化粧板用基材1を作製した。着色チタン紙
〔興人(株)製:80g/m2〕に酢酸セルロース系インキ
〔(株)昭和インク工業所製化L〕で、グラビア方式に
て、木目柄を印刷し、メラミン樹脂〔日本カーバイド
(株)製:ニカレジンS-260 〕80g/m2を含浸、乾燥させ
化粧紙2を作製した。
【0015】坪量20g/m2の含浸用紙〔大福製紙(株)
製〕に前記化粧紙におけるメラミン樹脂と同一の樹脂を
30g/m2の割合に含浸、乾燥させオーバーレイ紙3を作製
した。厚さ20μのポリプロピレンフィルム8〔二村化学
工業(株)製FOR 〕にポリ塩化ビニル系インキ7〔諸星
インキ(株)製AEM〕で、200μ版深のダイレクトエッチ
ング版を用いてグラビア盛り上げ印刷し、反対面に2液
硬化型着色ウレタンインキ9〔(株)昭和インク工業所
製Uタイプ〕で木目道管模様をグラビア印刷方式で印刷
した。なお、盛り上げ印刷と木目道管印刷の位置は完全
に一致させた。
【0016】前記化粧用基材1と、化粧紙2と、オーバ
ーレイ紙3とを順次重ね合わせ、更に、前記転写フィル
ム4を該フィルムにおける木目道管印刷面が前記オーバ
ーレイ紙と接当するようにして載置し、これを鏡面板5
を介して一対の熱盤6間で、140℃、80kg/cm2、20分間
の熱圧成型に付し、次いで、得られた熱圧成形体から離
型性フィルムたるポリプロピレンフィルムを剥離、除去
することによって、目的製品である熱硬化性樹脂化粧板
を得た。
【0017】得られた熱硬化性樹脂化粧板は、印刷され
た道管模様の部分がへこんでいて、その底部が着色され
ており、きわめて天然木に近い外観を有するものであっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明においては、上記のように盛り上
げインキ及び転写インキで印刷を施した合成樹脂フィル
ムを熱硬化性樹脂化粧板に載置して熱圧成形を行う。こ
れにより、化粧板の表面上に深い凹みとそれに一致する
絵柄を構成することができることから例えは木目導管模
様を印刷したような場合によりリアルで意匠性の高い化
粧板をうることができることに加え、凹部内にインキが
あるために単に平面に絵柄が転写されているものに比べ
耐磨耗性に優れた熱硬化性樹脂化粧板を製造することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による熱硬化性樹脂化粧板の製造方法
を示す図
【図2】 転写インキと盛り上げインキの印刷部分の関
係を示す図
【符号の説明】
1 ─化粧板用基材、2 ─化粧紙、3 ─オーバーレイ紙、
4 ─転写フィルム、5 ─鏡面板、6 ─熱盤、7 ─転写イ
ンキ、8 ─合成樹脂フィルム、9 ─盛り上げインキ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に熱硬化性樹脂を含浸した化粧紙
    を積層し、更にその上に、一方の面を転写インキで絵柄
    を印刷し、もう一方の面を転写インキの印刷部分と完全
    に一致するかもしくはその印刷部分を包含するように、
    盛り上げインキで印刷を施した転写フィルムを、転写イ
    ンキ面が化粧紙と接するように積層し、その積層体を熱
    圧成形を行った後に該転写フィルムを剥離、除去するこ
    とを特徴とする、熱硬化性樹脂化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 該転写フィルムと該転写インキの間に剥
    離層があることを特徴とする、請求項1記載の熱硬化性
    樹脂化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 該転写フィルムに施された絵柄に同調す
    る絵柄を該化粧紙に施すことを特徴とする、請求項1ま
    たは請求項2記載の熱硬化性樹脂化粧板の製造方法。
JP1366092A 1992-01-29 1992-01-29 熱硬化性樹脂化粧板の製造方法 Pending JPH05200962A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2392405A1 (es) * 2011-05-27 2012-12-10 Jesús Francisco Barberán Latorre Panel con recubrimiento termoplástico traslúcido.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2392405A1 (es) * 2011-05-27 2012-12-10 Jesús Francisco Barberán Latorre Panel con recubrimiento termoplástico traslúcido.

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