JPH0520040Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はカラーフアクシミリ、カラー複写機等
に用いられるカラー原稿読取装置、つまりカラー
原稿を光学的に走査して同一画素を赤、緑、青の
各色に分解し、これを光電変換して出力させる装
置における光源ユニツトに係るものである。

(ロ) 従来の技術 カラー原稿読取装置として同出願人は実開昭61
−44957号公報のような光源部のＲ，Ｇ，Ｂの３
本の蛍光灯のみを１つのユニツトとしてまとめこ
の蛍光灯ユニツトを光源部より容易に取外ずして
交換できるようにしたカラー原稿読取装置を提案
している。

しかしながらここに提案された光源ユニツト
は、光源部のＲ，Ｇ，Ｂの３本の蛍光灯を１本づ
つ挿入して組立てる方式であることから、この組
立時において蛍光灯が誤挿入される可能性があつ
た。

そこでこのような欠点をなくすために、同出願
人は実開昭61−107266号公報としてＲ，Ｇ，B3
本の蛍光灯の左、右端の口金を夫々報縁部材にて
一体形成し、これら左、右の１対の口金部材で前
記Ｒ，Ｇ，B3本の蛍光灯をユニツト化したもの
を提案した。

ここに提案された光源ユニツトの構成は第３図
に示すような構成である。即ちＲ，Ｇ，B3本の
蛍光灯１３，１４，１５はこれら蛍光灯１３，１
４，１５の左右の両端に設けられる口金を左、右
において一体に形成した１対の口金部材１６Ａ，
１６Ｂを設け、この口金部材１６Ａ，１６Ｂによ
り３本の蛍光灯１３，１４，１５をユニツト化し
た構成に成したものである。そして、前記口金部
材１６Ａ，１６Ｂは絶縁性の例えば樹脂により一
体に成型されており、そのため蛍光灯１３，１
４，１５の両端からは夫々リード線１７が導出さ
れてコネクター１８に接続されているものであ
る。

従つてこの提案のものでは光源ユニツトのＲ，
Ｇ，B3本の蛍光灯を左、右の両端に設けられる
口金部材と一体構造とすることで、組立時の蛍光
灯の誤挿入を防止したものである。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながらこの提案では赤用フイルターと緑
用フイルターは装置の本体側に設けられることに
なり、組立時の位置決めが困難であるとともにこ
の光源ユニツトが装置本体に対して出し入れ自在
であるために出し入れの際のフイルターと蛍光灯
の位置関係が一定でなかつた。また更に装置の小
型化、コストの低減についての要求も生じてい
た。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明は光の三原色である赤、緑、青に夫々対
応する３個の光源と、短波長側及び長波長側をカ
ツトする為の赤用フイルタと緑用フイルタとを備
え、前記３個の光源を順次点灯制御させて青色成
分、緑色成分、赤色成分の信号を得るようにした
カラー画像読取装置において、前記３個の光源を
構成する赤、緑、青の蛍光灯の左、右端の口金を
夫々絶縁材にて一体に形成し、これら左、右の１
対の口金部材で前記蛍光灯と前記フイルタとをユ
ニツト化したことを特徴とするカラー原稿読取装
置の光源ユニツトである。

(ホ) 作用 光源ユニツトのＲ，Ｇ，B3本の蛍光灯と赤用
フイルタ、緑用フイルタのそれぞれを左、右一対
の口金部材でユニツト化したため、この光源ユニ
ツトを装置本体に対して出し入れ自在にしてもフ
イルターと蛍光灯の位置がずれることなく常に一
定となる。

(ヘ) 実施例 第１図は本考案に係る光源ユニツトの一実施例
を示す構造図である。１は光源ユニツト、２，
３，４は光の三原色Ｒ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）に
対応するＲ，Ｇ，Ｂ各々の蛍光灯である。５，６
は短波長側をカツトする為のガラスフイルターと
長波長側をカツトする干渉フイルターを組み合わ
せて構成される赤用フイルターと緑用フイルター
である。７は３本の蛍光灯２，３，４の左右の口
金部とフイルター５，６の支持部とが一体に形成
された支持部材で３本の蛍光灯２，３，４とフイ
ルター５，６を一体的に支持している。そしてこ
の支持部材７は絶縁性の例えば樹脂により一体に
形成されており、そのため蛍光灯３，４，５の両
端からは夫々リード線８が導出されている。９は
この光源ユニツトを画像読取装置本体への着脱を
案内する案内部材で、原稿から反射されてきた蛍
光灯２，３，４の光を光源ユニツト１下部に導く
スリツト９′が開口され両側縁には下方に折曲げ
られたカール部９Ａ，９Ｂが設けられている。

第２図は本考案の光源ユニツト１を装置本体に
組み込んだ状態を示す構造図である。１０は原
稿、１１は原稿台である。１２は本体で低部に水
平折曲げ部片１２Ａ，１２Ｂを有し、上記光源ユ
ニツト１の案内部材９のカール部９Ａ，９Ｂと係
合するよう構成されている。これにより上記光源
ユニツト１全体が本体１２の水平折曲げ部片１２
Ａ，１２Ｂと案内部材９のカール部９Ａ，９Ｂと
によつて本体１２に対して外方正面方向に引き出
し自在に構成される。

(ト) 効果 以上のように本考案にあつては光源ユニツトを
装置本体に対して出入自在にしてもフイルターと
蛍光灯の位置がずれることなく常に一定となると
共にユニツトとして交換する部品も最少限となつ
てコスト的にも有利とすることができるといつた
実用性に富む特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る光源ユニツトの一実施例
を示す構造図、第２図は本考案に係る光源ユニツ
トを装置本体に組み込んだ状態を示した構造図、
第３図は従来の光源ユニツトを示す構造図であ
る。 １……光源ユニツト、２……Ｒ蛍光灯、３……
Ｇ蛍光灯、４……Ｂ蛍光灯、５……赤用フイルタ
ー、６……緑用フイルター、７……支持部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 光の三原色である赤、緑、青に夫々対応する３
   個の光源と、短波長側及び長波長側をカツトする
   為の赤用フイルタと緑用フイルタとを備え、前記
   ３個の光源を順次点灯制御させて青色成分、緑色
   成分、赤色成分の信号を得るようにしたカラー画
   像読取装置において、 前記３個の光源を構成する赤、緑、青の蛍光灯
   の左、右端の口金を夫々絶縁材にて一体に形成
   し、これら左、右の１対の口金部材で前記３個の
   蛍光灯と前記赤用フイルタ及び緑用フイルタとを
   ユニツト化したことを特徴とするカラー原稿読取
   装置の光源ユニツト。