JPH0519818Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0519818Y2
JPH0519818Y2 JP15196387U JP15196387U JPH0519818Y2 JP H0519818 Y2 JPH0519818 Y2 JP H0519818Y2 JP 15196387 U JP15196387 U JP 15196387U JP 15196387 U JP15196387 U JP 15196387U JP H0519818 Y2 JPH0519818 Y2 JP H0519818Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
zero
phase
storage means
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15196387U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6455460U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP15196387U priority Critical patent/JPH0519818Y2/ja
Publication of JPS6455460U publication Critical patent/JPS6455460U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0519818Y2 publication Critical patent/JPH0519818Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Transformers For Measuring Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、地絡事故発生時に流れる零相電流
を検出するために設置される零相変流器に関する
ものである。
[従来の技術] 第5図は、「計器用変成器」(電気書院、池田三
穂司著)第79頁に記載された従来の零相変流器を
示す構成図である。定常時においては、三相配電
線1a−1cの各相を流れる電流は、正相分と逆
相分のみである。この時、環状鉄心2は、各相の
正相分および逆相分の電流によつて誘起されるた
め、環状鉄心2の中の磁界は零である。したがつ
て、二次巻線3には電流が流れず、二次負担4は
動作しない。
一方、三相配電線1a−1cの何れかに地絡事
故が発生すると、各相分の電流を合成しても零に
ならず、零相電流が流れる。したがつて、環状鉄
心2中に磁束が誘起されて二次巻線3に零相電流
に対応した二次電流が流れ、二次負担4が動作す
る。この二次負担により三相配電線1a−1cを
切離して事故の拡大を防いでいる。
事故点を早期に正確に発見して、停電区間をで
きるだけ限定するため、このような零相変流器
は、変電所構内ばかりでなく屋外の配電柱にも設
置されるようになつてきている。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の零相変流器には次の様な問題点があつ
た。三相配電線1a−1cを一括して包囲する環
状鉄心2を用いているので、変流器が大型になる
という問題があつた。また、落雷等により事故が
拡大するという問題もあつた。
また、変流器の小型化を図るため、各相毎に変
流器を設けた場合には、各変流器の温度特性等の
違いにより二次負担4が誤動作するという問題を
生じる。
この考案は上記の様な問題点を解決するために
なされたもので、軽量かつ小型の零相変流器を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この考案に係る零相変流器は、各相毎に計測手
段を設けている。そして、算出された零相電流成
分の一周期分を所定の電気角ごとに記憶する第1
の記憶手段および基準記憶値を一周期分所定の電
気角ごとに記憶する第2の記憶手段を備えてい
る。更に、第1の記憶手段の記憶値から第2の記
憶手段の記憶値を減算し、この減算値が各電気角
すべてにおいて所定の値以下であれば、第2の記
憶手段の内容を第1の記憶手段の内容に更新する
ようにしている。また、この減算値が各電気角の
何れかにおいて所定の値を越えていれば、少なく
ともその後一周期間は更新を行わないようにして
いる。
[作用] 各相に設けられた計測手段の温度特性差などに
よる零相電流成分が生じた場合には、第2の記憶
手段の基準記憶値が更新され補正される。また、
事故による零相電流成分が生じた場合にはその変
化が大きいので、第2の記憶手段の基準記憶値は
更新されず、負担手段に出力が出される。
[実施例] この発明の一実施例を第1図に示す。三相配電
線1a−1cの各相には、それぞれ環状鉄心2a
−2cが設けられている。各環状鉄心2a−2c
の空隙には、光磁界センサ5a−5cが設けられ
ている。光磁界センサ5a−5cには発光素子6
a−6cが光フアイバ8a−8cを介して接続さ
れている。また、各光磁界センサ5a−5cには
受光素子7a−7cが接続されている。この実施
例においては、環状鉄心2a−2a、光磁界セン
サ5a−5c、光フアイバ8a−8c、発光素子
6a−6c、受光素子7a−7cによつて計測手
段が構成されている。
環状鉄心2a−2cには、三相配電線1a−1
cを流れる電流により、各電流に比例した磁界が
誘起される。この時、発光素子6a−6cから光
フアイバ8a−8cを介して光磁界センサ5a−
5cに達した光は、環状鉄心2a−2cの各空隙
中の磁界に比例して変調を受け、光フアイバ8a
−8cを介して受光素子7a−7cに達し、電気
信号に変換される。光磁界センサ5a−5cは例
えば偏光子、フアラデー素子及び検光子で構成さ
れる。偏光子で直線偏光となつた光が、フアラデ
ー素子を通過する間に、フアラデー素子の光の進
行方向に印加された磁界に比例して偏光面が回転
し、検光子でこれが透過光量の変化に変調され
る。変調された光は光磁界センサ5a−5cに印
加される磁界が零の時に透過する光量に、交流の
磁界に比例する光量変化が重畳したものとなつて
いる。
信号処理回路9a−9cでは受光素子7a−7
cで変換された電気信号を三相配電線1a−1c
を流れる電流に比例する信号に変換する。加算回
路10はこれらの信号を加算する。
定常時においては、三相配電線1a−1cの各
電流を合成すると零になるため、加算回路10の
出力も零となる。
一方、三相配電線1a−1cに地絡事故が発生
した場合には、各相の電流を合成しても零になら
ず零相電流が流れる。したがつて、加算回路10
の出力はこの零相電流に比例した値となり、三相
配電線の地絡事故を検出することができる。
しかし、実際には、光磁界センサ5a−5c及
び信号処理回路9a−9cが温度特性を持つてお
り、しかも、個々の温度特性に差があるのが普通
である。したがつて、三相配電線1a−1cの各
電流と信号処理回路9a−9cの各出力信号との
比率は、周囲温度の変化により各相間に差を生じ
る。このため、加算回路10の出力信号は、三相
配電線1a−1cに零相電流が流れていないとき
でも零にならず、二次負担4が誤動作する原因と
なる。
補正演算回路11は上記の様な誤動作を防ぐた
めのものであり、この実施例においてはマイクロ
プロセツサによつて構成されている。すなわち、
温度特性の差による零相電流成分は変化が緩やか
であるのに対し、地絡事故による零相電流成分は
瞬時に生じるため変化が急激であることに着目
し、第2図のフローチヤートに従つて補正演算を
行う。
補正演算回路11には、加算回路からの出力信
号を記憶するための第1のメモリ(図示せず)と
補正演算用の基準記憶値を記憶する第2のメモリ
(図示せず)が設けられている。第1、第2のメ
モリは共に一周期のサンプル数に応じた記憶領域
を持つ。
正弦波形からなる加算回路10の出力信号を、
例えば一周期を12分割して電気角30°毎にサンプ
リングを行い、第1のメモリに収納する(ステツ
プS4)。この時のサンプリング周期は電気角30°に
限らず、演算処理速度が高速化できる場合は30°
以下に細分化しても良く、逆に高い精度が要求さ
れない場合は30°以上に粗くしても良い。
次に、第1のメモリの信号から、第2のメモリ
の対応する電気角の番地に入つている信号を減算
し(ステツプS5)、減算結果を外部に出力する
(ステツプS6)。次に外部に出力する信号が所定
の値より大きいか否かを判断する(ステツプ
S11)。一周期間の12個の信号が何れもこの所定
値以下であれば、第1のメモリに入つている12個
の信号を第2のメモリの対応する番地に移すこと
により、基準記憶値を更新する(ステツプS13)。
1個でも所定の値を越えている場合には、以後60
周期間は第2のメモリを更新しない(ステツプ
S12)。所定値としては、二次負担4の地絡検出
リレーの動作レベルの50−90パーセントが適当で
ある。また、第2のメモリの初期値は、零として
おけばよい。
このように、加算回路10の出力信号の瞬時値
から一周期前に記憶している同じ電気角の信号を
減算することにより、周囲温度によつて徐々に変
化する零相電流成分に対しては、補正演算回路1
1の出力信号は零または十分に小さい値に補正さ
れる。
一方、地絡事故によつて加算回路10の出力信
号が急激に変化する場合は、60周期間、すなわち
少なくとも二次負担4が動作する時間以上は補正
が行われないため、零相電流成分がそのまま補正
演算回路11から出力される。この実施例におい
ては、電気角30°ごとに減算結果の信号を出力す
るため、地絡事故を高速に検出することができ
る。また、この実施例においては、減算結果が所
定の値を越えた場合、60周期間、第2のメモリの
更新を停止している。従つて、地絡事故によりア
ーク電流が一周期ごとでなく間欠的に発生した場
合にも、二次負担4の地絡保護リレーが動作する
時間0.4−0.7秒以上は地絡電流信号が出力され、
確実な保護がなされる。
地絡保護リレーの動作時間が短い場合には上記
の更新を停止する期間を短くしても良い。
更に他の実施例においては、補正演算回路1
1、信号処理回路9a−9c、加算回路10をす
べてマイクロプロセツサで構成しても良い。
計測手段部分の他の実施例を第3図に示す。環
状鉄心2a−2cの一部にそれぞれ巻線13a−
13cが巻回されている。これら巻線13a−1
3cの各両端間には抵抗器14a−14cが接続
され、更に各抵抗器14a−14cの電圧を計測
するためのポツケルス効果を用いた光電圧センサ
15a−15cが設けられている。この実施例に
おいては、三相配電線1a−1cの一次側電流に
比例した二次側電流を巻線13a−13cにより
取得している。これら二次側電流を抵抗器14a
−14cにより電圧に変換し、光電圧センサ15
a−15cによつて検出する。
計測手段部分の他の実施例を第4図に示す。フ
アラデー効果を用いた光磁気センサ16a−16
cを環状に構成し、各環状中心部に三相配電線1
a−1cを包囲するようにしている。この場合、
光フアイバ8a−8cを介して入射した光は、三
相配電線1a−1cを巡回して再び光フアイバ8
a−8cを介して受光素子7a−7c及び計測回
路12に入力される。従つて、各光磁界センサ1
6a−16cは内部で巡回して反射を繰り返すよ
うになつている。
[考案の効果] この考案に係る零相変流器は次の様な効果を有
する。
第一に、各相毎に計測手段が設けられているの
で小型化を図ることができる。
第二に、第1の記憶手段の記憶値から第2の記
憶手段の記憶値を減算して、この減算値が所定の
値以下であれば第2の記憶手段の内容を更新する
ようにしている。従つて、各計測手段ごとに温度
特性等のばらつきがあつても誤動作を生じること
がない。
すなわち、小型でかつ信頼性の高い零相変流器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による零相変流器
の構成を示すブロツク図、第2図は補正演算回路
11の動作を示すフローチヤートを表わした図、
第3図は他の実施例における計測手段を示す図、
第4図は他の実施例における計測手段を示す図、
第5図は従来の零相変流器を示す図である。 1a−1cは三相配電線、2a−2cは環状鉄
心、5a−5cは光磁界センサ、8a−8cは光
フアイバ、11は補正演算回路である。なお、各
図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の配電線の各相の電流を個別に計測する計
    測手段、 計測手段からの計測信号を合成して零相電流成
    分を算出する加算回路、 加算回路からの出力の一周期分を所定の電気角
    毎に記憶する第1の記憶手段、 基準記憶値を一周期分、所定の電気角毎に記憶
    する第2の記憶手段、 第1の記憶手段の記憶値から第2の記憶手段の
    基準記憶値を減算して、この減算値が各電気角す
    べてにおいて所定の値以下であれば、第2の記憶
    手段の内容を第1の記憶手段の内容に更新し、こ
    の減算値が各電気角の何れかにおいて所定の値を
    越えていれば、少なくともその後一周期間は更新
    を行わない手段、 前記減算値を負担手段に与える出力手段、 を備えたことを特徴とする零相変流器。
JP15196387U 1987-10-02 1987-10-02 Expired - Lifetime JPH0519818Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15196387U JPH0519818Y2 (ja) 1987-10-02 1987-10-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15196387U JPH0519818Y2 (ja) 1987-10-02 1987-10-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6455460U JPS6455460U (ja) 1989-04-05
JPH0519818Y2 true JPH0519818Y2 (ja) 1993-05-25

Family

ID=31426472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15196387U Expired - Lifetime JPH0519818Y2 (ja) 1987-10-02 1987-10-02

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0519818Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155598A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Nissin Electric Co Ltd 電流計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6455460U (ja) 1989-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SE1850958A1 (en) Systems and methods for detecting turn-to-turn faults in transformer windings
Powell Current transformer burden and saturation
US4843310A (en) Electricity meter with arrangement for monitoring core saturation incidents
JPH0519818Y2 (ja)
JPH03185362A (ja) 変流器
JP2745452B2 (ja) 直流用分割型零相変流器
US5444377A (en) Electronic trip device comprising a test device
Takahashi et al. Sagnac interferometer-type fibre-optic current sensor using single-mode fibre down leads
Rian Application of Optical Current Transformers in Digital Substations
JP2673573B2 (ja) 零相電流検出装置
JPS63274322A (ja) 零相変流器
Horak et al. Current transformer errors and transformer inrush as measured by magnetic, optical and other unconventional CTs
US2864037A (en) Fault detector for polyphase circuits
JP4943046B2 (ja) 電力量計の試験装置
JPH0365016A (ja) 配電線地絡検出装置
JPH0348177A (ja) 零相電流検出装置
JPH02240575A (ja) 零相電流検出装置
CN107884611A (zh) 一种多环全光纤电流互感器
JP4158542B2 (ja) 零相変流器
US2315468A (en) Protective system
CN114441955A (zh) 一种应用于直流断路器的电流检测装置及检测方法
JPS63309869A (ja) 零相変流器
JPH04198764A (ja) 零相電流検出装置
JP2967362B2 (ja) 高圧地絡継電方式
JPS59626Y2 (ja) 無効電力計