JPH0519763Y2

JPH0519763Y2 -

Info

Publication number: JPH0519763Y2
Application number: JP1985193618U
Authority: JP
Priority date: 1985-12-18
Filing date: 1985-12-18
Publication date: 1993-05-25
Anticipated expiration: 2000-12-18
Also published as: JPS62102105U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、ゴルフクラブのロフト角とライ角を
測る測定器に関する。

［従来技術の説明］ゴルフクラブのロフト角とライ角は、クラブそ
のものの性質に大きな影響を与える重要な要素で
ある。これらロフト角とライ角の測定には、従来
は、別個独立したロフト角、ライ角専用の測定器
を使用し、その都度クラブを据え付けて夫々の角
度を測定していた。或は、一台の測定器でロフト
角、ライ角の両方を測定するものであつても、そ
のロフト角ライ角を測る毎にクラブの据付け位置
を変えて測定していた。ところが、このように別
個の測定器でロフト角、ライ角を夫々測定した
り、一台の測定器であつても据付け位置を変えて
測定するような二段構えの測定では、真の測定が
できないばかりか測定作業にとても手間がかかつ
た。

このような欠点を改善するものとして、特公昭
52−43410号の角度測定器が提供されている。

この角度測定器は、クラブのシヤフトを台盤に
形成された溝に嵌めてこれを重りで固定し、この
固定されたシヤフトの先端に垂下しているクラブ
ヘツドのフエースに、台盤に配設された角度器を
直接接触させてロフト角及びライ角を測定するも
のである。フエースに接触するこの角度器は、ロ
フト角測定度器とライ角測定度器とから構成され
ている。

ロフト角測定度器は、台盤上に載置するシヤフ
トの長さ方向にスライド可能な円形の板体より成
り、その外周にロフト角を表す数値が目盛られて
いる。また、フエースに直接接触するライ角測定
度器は、ロフト角測定度器に垂直且つ回動可能に
設けられた板体より成り、この板体には窓が設け
られその窓に沿つてライ角を表す数値が目盛られ
ている。その数値が指示するための指示針は、そ
の板体の前記窓に回動可能に設けられている。

この角度測定器でロフト角及びライ角を測定す
るには、ロフト角測定度器をスライドするととも
にライ角測定度器を回動して、そのライ角測定度
器を垂下しているクラブヘツドのフエースに面接
触させる。このときのライ角測定度器の一方端が
指しているロフト角測定度器の目盛の数値がロフ
ト角を表わす。また、ライ角は、前記指示針を回
動して、その指示針がライ角測定度器の窓を通し
て見えるクラブのフエース指示線と平行になるよ
うにする。このときの指示針が指しているライ角
測定度器の目盛の数値がライ角を表わす。

［考案が解決しようとする問題点］前述した従来の角度測定器は、クラブフエースに角度器のライ角測定度器を直
接接触させ、しかも手でライ角測定度器を押えて
おかなければならない。このように手でライ角測
定度器をフエース接触させて押えている際に、ラ
イ角測定度器がずれて、角度が正確に測定できな
いおそれがある。また、手でライ角測定度器を保
持していなければならず、測定作業が煩わしかつ
たり、角度器の目盛りが手の陰になつて見にくか
つたりするという問題があつた。

［考案の目的］本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、ゴルフクラブのロフト角とライ角の測定作業
がやり易く、且つ、正確に測定することができる
ゴルフクラブのロフト角ライ角測定器を提供する
ことを目的とする。

［問題点を解決するための手段］本考案は上記問題点を解決するために、基盤
と、その基盤上に設けられてゴルフクラブのヘツ
ドのフエースを当接するクラブフエース当接部材
と、このクラブフエース当接部材にフエースを当
接させた状態でゴルフクラブのヘツドを押圧して
このゴルフクラブを固定するための押圧手段と、
基盤に対して一定方向に摺動可能に取付けられる
ものであつてロフト角の目盛りを記したロフトゲ
ージ板と、このロフトゲージ板に対して直角な位
置関係を保ちながら回動自在に取付けられるもの
であつてライ角の目盛りを記したライゲージ板
と、このライゲージ板に回動可能に取付けられ前
記ライ角の目盛りを指すライ角目盛指示板とを備
えたものである。

［作用］ゴルフクラブのフエースをクラブフエース当接
部材に当接させ、そのゴルフクラブのヘツドを押
圧手段で押圧してこのゴルフクラブを固定する。
任意の位置に移動可能なロフトケージ板とライゲ
ージ板を移動させ、このゴルフクラブのシヤフト
に当接するようにライゲージ板とライ角目盛指示
板を調節してロフト角とライ角を測定する。

［実施例］以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図は本考案に係るゴルフクラブのロフト角
とライ角測定器の実施例を示す正面図、第２図は
その平面図、第３図はその側面図である。

第１図に示すように、基盤１の上面には、ゴル
フクラブ１０を固定するクラブ固定手段２が設け
られている。このクラブ固定手段２は、一端が支
持受け３に支持されている平行な２本のクラブフ
エース支持部材４，５と、一端が支持受け６に支
持されている平行な２本の支持部材７，８と、ク
ラブヘツド９のフエーストウ１１を押圧する押圧
手段１２と、クラブヘツド９をフエース１３の裏
側から押圧する押圧手段１４などから構成されて
いる。

前記クラブフエース当接部材４，５と支持部材
７，８は、夫々前記支持受け３，６とは反対側の
端部同士を係止して、基盤１に対して逆Ｖ状に固
定されている。そのクラブフエース当接部材４，
５の基盤１側の斜面１５にフエース１３が当接す
る。その斜面１５の下方寄りには支持受け３に隣
接して、基盤１上に固定されているブラケツト１
６に支持されたフエースヒール受け筒１７が設け
られている。

押圧手段１２は、前記クラブフエース当接部材
４，５と係合している。この押圧手段１２は、ク
ラブフエース当接部材４，５の上方に固定されて
いるスクリユー支持部材１８と、このスクリユー
支持部材１８に螺合し作動ハンドル１９を回すこ
とにより支持部材４，５に沿つて移動する押圧ス
クリユー２０と、この押圧スクリユー２０の下端
に固定され押圧スクリユー２０の移動に伴つて摺
動してフエーストウ１１を押圧するフエーストウ
押圧部材２１とから構成されている。このフエー
ストウ押圧部材２１の下部には、フエーストウ１
１を挟持する切り込み２２が形成されている。

押圧手段１４は、基盤１上に固定されている押
圧スクリユー保持部材２４と、この押圧スクリユ
ー保持部材２４に螺合し作動ハンドル２５を回す
ことにより基盤１に対して平行に移動するフエー
ス背面押圧スクリユー２６と、このフエース背面
押圧スクリユー２６の先端に固定されフエース背
面押圧スクリユー２６の移動に伴つて移動しフエ
ース１３の裏側を押圧するフエース背面押圧ヘツ
ド２８とから構成されている。

基盤１の片側寄りには、やや間隔をあけてブラ
ケツト２９，３０が立設固定されている。このブ
ラケツト２９，３０には、これらに架け渡すよう
にガイド３１が取り付けられ、このガイド３１に
ゲージ板取付部材３２が摺動自在に取り付けられ
ている。また、このゲージ板取付部材３２には、
その摺動方向に対して直角方向に摺動可能な摺動
アーム３３が装着されている（第２図）。この摺
動アーム３３の先端には、上方に垂直に延びるロ
フトゲージ板３４が取り付けられ摺動アーム３３
と一体に移動するように構成されている。即ち、
このロフトゲージ板３４は、ゲージ板取付部材３
２と摺動アーム３３によつて任意の位置に縦横に
移動できる。

このロフトゲージ板３４の上方寄りの表面に
は、ロフト角の目盛り３５が円弧状に記され、そ
の中段部には、ロフトゲージ板３４の下部中央に
設けた軸３６を中心とする円弧孔３８が形成され
ている。このロフトゲージ板３４には、軸３６を
中心に回動するライゲージ板３７が垂直に取り付
けられている。このライゲージ板３７は、円弧孔
３８を介して止めるねじ３９で、ロフトゲージ板
３４に任意の位置に係止できるように構成されて
いる。このライゲージ板３７の板厚上端部は先鋭
に形成されその先端が、前記ロフト角の目盛り３
５の数値を指示するように構成されている。一
方、ライゲージ板３７の上方寄りの表面には、ラ
イ角目盛り４０が円弧状に記されている。そのラ
イゲージ板３７には、その下部に設けられた支点
４１を中心に回動する三角形状のライ角目盛指示
板４２が取り付けられている。このライ角目盛指
示板４２の一辺４４がゴルフクラブ１０のシヤフ
ト４５に当接するように構成されている。また、
このライ角目盛指示板４２の上方端は先鋭に形成
されていて、前記ライ角目盛り４０の数値を指示
するように構成されている。

次に、上述したゴルフクラブのロフト角とライ
角測定度器を使用する場合について説明する。

先ず、ゴルフクラブ１０のフエース１３をクラ
ブフエース当接部材４，５の内側の斜面１５に当
接させる。また、フエースヒール４３はフエース
ヒール受け筒１７に当てがう。それから、作動ハ
ンドル２５を回してフエース背面押圧スクリユー
２６を移動させて、その先端のフエース背面押圧
ヘツド２８でクラブヘツド９をその背面から押圧
し、フエース１３を斜面１５に密着させる。ま
た、作動ハンドル１９を回して押圧スクリユー２
０を移動させ、その先端のフエーストウ押圧部材
２１の切り込み２２でフエーストウ１１を挟持す
る。そして、フエースヒール４３がフエースヒー
ル受け筒１７にしつかり当接するまで押圧してゴ
ルフクラブ１０を固定する。

次に、ゲージ板取付部材３２を第１図において
左右方向に摺動して、ライゲージ板３７がシヤフ
ト４５に接触する位置にする。それから、ライゲ
ージ板３７をシヤフト４５の傾きに合わせて角度
を調節し、ライゲージ板３７の表面にシヤフト４
５当接させた状態にしてねじ３９を締めてライゲ
ージ板３７を固定する。そして、摺動アーム３３
に固定されているロフトゲージ板３４を、第２図
において矢印方向に摺動させるとともに、ライ角
目盛指示板４２を回動して、このライ角目盛指示
板４２の一辺４４をシヤフト４５に沿うように当
接させる。このとき、ライゲージ板３７の先鋭部
がロフトゲージ板３４の目盛り３５を指す数値が
ロフト角であり、また、ライ角目盛指示板４２が
ライゲージ板３７のライ角目盛り４０を指す数値
がライ角である。

［考案の効果］以上のように、本考案に係るゴルフクラブのロ
フト角ライ角測定器よれば、基盤上に設けたクラ
ブフエース当接部材にゴルフクラブのヘツドのフ
エースを当接し、そのヘツドを押圧手段で押圧し
てこのゴルフクラブを固定し、任意の位置に移動
可能なロフトゲージ板、ライゲージ板を移動し
て、固定されたそのゴルフクラブのシヤフトにラ
イゲージ板とライ角目盛指示板を当接させてこれ
を保持できるようにしたので、ロフトゲージ板や
ライゲージ板などを手で保持しておかなくても良
く、しかもロフト角とライ角の目盛りを読み易い
に位置に設定でき、測定作業がしやすくかつ正確
に角度測定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るゴルフクラブのロフト角
とライ角測定器の実施例を示す正面図、第２図は
その平面図、第３図はその側面図である。１……基盤、４，５……クラブフエース当接部
材、１２，１４……押圧手段、３２……ゲージ板
取付部材、３３……摺動アーム、３４……ロフト
ゲージ板、３７……ライゲージ板、４２……ライ
角目盛指示板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

基盤と、その基盤上に設けられてゴルフクラブ
のヘツドのフエースを当接するクラブフエース当
接部材と、このクラブフエース当接部材にフエー
スを当接させた状態でゴルフクラブのヘツドを押
圧してこのゴルフクラブを固定するための押圧手
段と、基盤に対して一定方向に摺動可能に取付け
られるものであつてロフト角の目盛りを記したロ
フトゲージ板と、このロフトゲージ板に対して直
角な位置関係を保ちながら回動自在に取付けられ
るものであつてライ角の目盛りを記したライゲー
ジ板と、このライゲージ板に回動可能に取付けら
れ前記ライ角の目盛りを指すライ角目盛指示板と
を備えて成るゴルフクラブのロフト角ライ角測定
器。