JPH05196566A - 流体検出装置および気液界面検出装置 - Google Patents

流体検出装置および気液界面検出装置

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JPH05196566A
JPH05196566A JP929692A JP929692A JPH05196566A JP H05196566 A JPH05196566 A JP H05196566A JP 929692 A JP929692 A JP 929692A JP 929692 A JP929692 A JP 929692A JP H05196566 A JPH05196566 A JP H05196566A
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liquid
fluid
gas
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JP929692A
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Yoshimi Yokoe
義巳 横江
Yoshihisa Fujii
義久 藤井
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TAFUTO KK
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TAFUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流体の性質に依らずに流体の種類や気体と液体
との界面を検出する。 【構成】液体12を収容することができる透明容器11
の外周面にはスリット板14が設けられている。光源1
3からの光は、スリット14aで絞られて検査用光束と
なる。この検査用光束の一部は、透明容器11の内周面
で反射され、この反射光L22が受光器15で受光され
る。透明容器11の内周面での反射率は、この透明容器
11の構成材料とその内容物との屈折率の差に依存す
る。すなわち、受光器15の受光光量は、スリット14
aの位置に液体12が位置しているときには少なく、空
気が位置しているときには多くなる。したがって、受光
器15の出力に基づいて、スリット14aの位置に液体
12が位置しているのか空気が位置しているのかを判別
できる。また、受光器15の出力が大きく変化したこと
が検知できれば、これにより、液面12aが検知できる
ことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医用機器などで繁用さ
れる液体輸送用の細管中を輸送される液体や気泡を検出
したり、容器内に収容された液体や空気などの流体を判
別する場合などに用いられる流体検出装置に関するもの
である。また、本発明は、たとえば上記液体輸送用の細
管中の液体と空気との界面を検出したり、液体の瓶詰工
程における充填量管理装置などにおいて容器内に収容さ
れた液体の液面を検出したりする場合などに用いられる
気液界面検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医用機器などでは、容器中の液面を検出
したり、液体輸送用の細管中の気泡を検出したりするこ
とが必要となる場合がある。また、液体の瓶詰工程にお
いて用いられる充填量管理装置では、容器内の液面を検
出することが必要となる。たとえば液体が電解質を含有
するものであれば、電気伝導度を監視することによっ
て、液面や気泡を監視することができる。すなわち、所
定の検出位置を空気と液体との界面(以下「気液界面」
という。)が通過するとき、この検出位置の電気伝導度
は大きな変化を示すことになる。したがって、この変化
を捕らえれば、気液界面が検出でき、これによって、液
面や気泡を検知できる。
【0003】また、液体が有色のものであるときには、
容器や細管における光の透過率の変化を測定することに
よって、気液界面を検出することができる。すなわち、
図9に示すように、透明容器1の外周面に近接させて、
光源2が配置される。さらに、光源2から発生して透明
容器1および透明容器1の内容物を透過する光の光路上
に、受光器3が配置される。光源2からの光が透明容器
1内の有色の液体4を通過するときには、光の一部が液
体4で吸収されるので、光透過率が小さくなる。これに
対して、光源2からの光が透明容器1内の空気5を通過
するときには、光は吸収されないから、透明容器1は全
体として大きな光透過率を示す。したがって、受光器3
の出力信号を監視して、光透過率の変化を検知すれば、
有色の液体4と空気5との界面を検出できる。
【0004】一方、液体が懸濁物を含む場合には、散乱
光量の変化が検知される。すなわち、図10に示すよう
に、透明容器1に対して、受光器3は光源2からの直接
光の光路を避けた位置に配置される。このようにすれ
ば、懸濁物を含む液体6中に光源2からの光が照射され
るときには、この液体6からの散乱光が受光器3で受光
される。また、光源2からの光が空気7中を伝搬すると
きには、受光器3で受光される散乱光は極めて少なくな
る。この結果、受光器3の出力に基づいて、散乱光量の
変化を検知することにより、気液界面を検出することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気伝
導度を検出する構成では、電解質を含まない液体に対し
ては適用できないという欠点がある。同様に、光透過率
を検出する構成では光吸収性のない液体には適用でき
ず、散乱光を検出する構成では懸濁物を適度に含まない
液体には適用できないという欠点がそれぞれある。
【0006】すなわち、従来の装置では、検出原理が液
体の特異な性質に依存しているために、適用範囲が狭い
という欠点があり、このため広範囲の液体に対して適用
可能な装置が要望されていた。そこで、本発明の目的
は、上述の技術的課題を解決し、流体の性質に依らずに
流体の種類を判別することができ、したがって適応性の
広い流体検出装置を提供することである。
【0007】また、本発明の他の目的は、液体の性質に
依らずに液体と気体との界面を良好に検知することがで
きるようにして、適用性を拡大することができる気液界
面検出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の流体検出装置は、検査用
光束を発生させるための光源と、この光源からの検査用
光束を透過させることができる光透過部を少なくとも一
部に有し、流体を収容することができる管状体と、上記
光透過部と上記管状体内の流体との界面で反射された反
射光を受光して、受光光量に対応した信号を出力する受
光手段と、この受光手段の出力信号に基づいて、流体の
種類を判別する手段とを含むものである。
【0009】検査用光束に対する流体の屈折率は、流体
の種類に応じて異なっている。光透過部と管状体内の流
体との界面では、検査光束が反射されるが、このときの
反射率は、流体の屈折率に応じて異なる。すなわち、反
射率は、光透過部の屈折率と流体の屈折率との差に応じ
て定まる。したがって、この反射率は、管状体内を流通
する流体の種類に応じて定まることになる。この結果、
光透過部と管状体内の流体との界面からの反射光を受光
する受光手段の出力は、流体の種類に対応することにな
る。このようにして、受光手段の出力に基づいて、流体
の種類を判別することができる。
【0010】請求項2記載の気液界面検出装置は、検査
用光束を発生させるための光源と、この光源からの検査
用光束を透過させることができる光透過部を少なくとも
一部に有し、気体および液体を収容することができる管
状体と、上記光透過部と上記管状体内の気体または液体
との界面で反射された反射光を受光して、受光光量に対
応した信号を出力する受光手段と、この受光手段の出力
信号に基づいて、この受光手段の受光光量が所定の基準
光量を超えて増加方向または減少方向に変化したことを
検出して所定の検出出力を導出する手段と、上記所定の
検出出力に応答して、気体と液体との界面が検知された
ものと判別する手段とを含むものである。
【0011】この構成では、気体と液体との界面が検出
される。すわなち、気体と液体とでは、屈折率が大きく
相違しているから、それぞれに対応する受光手段の受光
光量も大きく相違する。したがって、受光手段の受光光
量が大きく変化するのは、光透過部を気体と液体との界
面が通過する場合である。このため、逆に、受光手段の
受光光量が所定の基準光量を超えて変化したことを検出
すれば、これにより気体と液体との界面を検知できる。
【0012】請求項3記載の気液界面検出装置は、上記
管状体の光透過部は、収容される液体の屈折率とほぼ等
しい屈折率を有する材料で構成されているものであるこ
とを特徴とする。このようにすれば、光透過部に液体が
位置しているときには、検査用光束はほとんど反射せ
ず、また光透過部に気体が位置しているときには、検査
用光束の大部分が反射されることになる。この結果、受
光手段の受光光量の変化を大きくすることができるか
ら、気体と液体との界面を確実に検出することができ
る。
【0013】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施例である
気液検出装置の基本構成を示す概念図であり、管状体で
ある有底の透明容器11内の液体12の液面12aを検
出するための構成が示されている。この透明容器11
は、液体12の屈折率にほぼ等しい屈折率を有する材料
で構成されている。
【0014】透明容器11の外周面に対向して、タング
ステンランプやハロゲンランプなどの光源13が配置さ
れている。この光源13からの光L1は、透明容器11
の外周面に取り付けられたスリット板14により検査用
光束となる。この検査用光束の一部L21(以下「透過
光L21」という。)は、透明容器11の内容物を透過
し、さらに透明容器11の反対側の側壁を透過して、透
明容器11の外部に導かれる。また、検査用光束の残余
の部分L22(以下「反射光L22」という。)は、透
明容器11の構成材料とその内容物との屈折率の差のた
めに、透明容器11の内周面で反射される。
【0015】なお、液面12aの検出精度を高めるため
には、検査用光束の透明容器11の軸方向R1に沿う幅
は、気液界面の厚さと同等またはそれ以下であることが
好ましく、そのためには、スリット板14に形成された
スリット14aの透明容器の軸方向R1に沿う幅を1mm
以下とすることが好ましい(0.5mm以下とすると、さ
らに好ましい。)透明容器11の内周面からの反射光L
22は、フォトダイオードなどで構成した受光器15で
受光される。この受光器15は、光源13からほぼ直進
する透過光L21が受光されない位置に配置され、たと
えば、検査用光束の光路を含み液面12aに平行な平面
内で検査用光束に対して約90度の角度をなす方向に、
透明容器11の外周面に受光面を対向させて配置され
る。
【0016】図2は、検出原理を説明するための簡略化
した断面図であり、スリット14aの位置での横断面が
示されている。図2(a) は、液面12aがスリット板1
4を通過した検査用光束L2の光路よりも上方に位置し
ている場合を示しており、この場合には、検査用光束L
2が通過する部位では、上述のように、透明容器11と
その内容物である液体12の屈折率がほぼ等しいから、
透明容器11の内周面では界面が存在しない状態に近い
状態となる(このことを透明容器11の肉厚部分とその
内部の部分とに共通の斜線を付して示す。)。この結
果、検査用光束L2の殆どの部分は、透明容器11の内
周面で反射されることなく液体12を透過し、そのまま
直進することになる。
【0017】一方、図2(b) は、液面12aがスリット
板14を通過した検査用光束L2の光路よりも下方に位
置している場合を示している。この場合には、検査用光
束L2が通過する部位において、透明容器11とその内
容物である空気との屈折率に大きな差がある状態とな
る。この結果、検査用光束L2のうち比較的大部分が透
明容器11の内周面で反射され、受光器15で受光され
ることになる。
【0018】このようにして、液面12aが検査用光束
L2の光路よりも上方に位置しているか下方に位置して
いるかによって、受光器15での受光光量が大幅に変化
するから、この受光器15の出力を監視することによっ
て、液面12aがスリット14aの位置の上方にあるの
か下方にあるのかを検知することができる。具体的に
は、図3に示すように、受光器15の出力を増幅器31
で増幅した後に、動作閾値を変動させることができるレ
ベル判別回路32でレベル判別し、この判別結果をマイ
クロコンピュータ33に入力すればよい。レベル判別回
路32は、増幅器31の出力を受光器15における所定
の基準受光光量に対応する閾値でレベル判別して論理
「1」または論理「0」の信号を導出するものである。
したがってマイクロコンピュータ33では、たとえば論
理「1」が入力されたときにはスリット14aの位置に
空気が位置しているものと判別することができ、また、
論理「0」の信号に基づいて液体12が位置しているも
のと判別することができる。さらには、レベル判別回路
32からの入力信号が「1」と「0」との間で変化した
ことに基づいて、液面12aがスリット14aの位置に
位置したことを検知することができる。
【0019】なお、レベル判別回路32における閾値
は、受光器15の特性などに対応して、気体と液体とを
確実に判別することができる適当な値に調整すればよい
ことは言うまでもない。この閾値の調整は、たとえばレ
ベル判別回路32に備えられた可変抵抗器(図示せ
ず。)などにより行われる。次に、本件発明者による試
験例について説明する。
【0020】液体12として水(屈折率1.33)を用
い、透明容器11を水と屈折率が近似している透明材料
である6フッ化テフロン(屈折率1.35)で構成し
た。空気の屈折率は、1.0である。水は、導電性の液
体でもなく、光吸収性の液体でもなく、また懸濁物も含
んでいない。この構成で、液面12aをスリット板14
よりも下方の所定の基準位置から、透明容器11の軸方
向R1に沿って変位させて、このときの受光器15の出
力の変化を調べた。このときの測定結果は、図4に示さ
れている。この図4において、横軸は、所定の基準位置
を原点として軸方向R1にとった液面12aの座標位置
を表し、縦軸は、受光器15の出力信号を示している。
この受光器15は、受光光量が多いほど高レベルの信号
を出力する。
【0021】スリット板14の位置に対応する座標位置
x0よりも液面12aが下方に位置ているときには、ス
リット14aから生成する検査用光束L2の光路には水
(液体12)が存在していない。このため、透明容器1
1の屈折率(1.35)と空気の屈折率(1.0)との
差が大きいために、検査用光束L2の大部分は透明容器
11の内周面で反射される。この結果として、受光器1
5の出力信号は高いレベルV1をとることになる。
【0022】また、スリット板14の位置に対応する座
標位置x0よりも液面12aが上方に位置しているとき
には、検査用光束L2の光路上に水(液体12)が存在
する。このときには、透明容器11の屈折率(1.3
5)と水の屈折率(1.33)とが極めて近似している
ために、界面が存在しない状態とほとんど等価な状態と
なる。このため、検査用光束L2のほとんどの部分が透
明容器11の内周面での反射を受けることなく、水中を
透過することになる。この結果として、受光器15の出
力信号は低いレベルV2をとることになる。
【0023】したがって、スリット板14の位置に対応
する座標位置x0を液面12aが通過するときには、反
射光量が劇的に変化するから、受光器15の出力信号
は、参照符号A1で示すように、大きな変化を示すこと
になる。このように、受光器15の出力信号を監視する
ことによって、座標位置x0に位置している流体が空気
であるのか水であるのかを判別できる。すなわち、出力
信号がレベルV1の近傍の値をとれば、レベル判別回路
32の出力がたとえば論理「1」となるのでマイクロコ
ンピュータ33では、座標位置x0での流体が空気であ
ると判別できる。一方、出力信号がレベルV2の近傍の
値をとれば、レベル判別回路32の出力がたとえば論理
「0」となるのでマイクロコンピュータ33では、座標
位置x0での流体が水であると判別できる。
【0024】また、液面12aが時間とともに変化する
場合には、参照符号A1で示すような受光器15の出力
信号の大きな変化が、レベル判別回路32の出力の反転
として検出され、このレベル判別回路32の出力信号の
反転によって、マイクロコンピュータ33では気液界面
が検知されたものと判別できることになる。図5は、本
発明の他の実施例に適用される電気的構成を示すブロッ
ク図である。この図5おいて、上記の図3に示された各
部に対応する構成部分には同一の参照符号を付して示
す。本実施例では、増幅器31の出力信号は、アナログ
/ディジタル(以下「A/D」という。)変換器35で
ディジタル信号に変換され、このディジタル信号がマイ
クロコンピュータ33に入力されている。
【0025】A/D変換器35の出力は、受光器15の
出力に対応しているから、マイクロコンピュータ33で
は適当な閾値を設定することにより、A/D変換器35
の出力データが当該閾値を超えているときには、たとえ
ばスリット14aの位置に空気が位置していると判別す
ることができる。また、A/D変換器35の出力データ
が当該閾値未満であるときには、スリット14aの位置
に液体12が位置していると判別することができる。さ
らには、A/D変換器35の出力データが当該閾値を超
えて増加方向または減少方向に変化したことに基づい
て、液面12aがスリット14aの位置を通過したもの
と判別することができる。
【0026】この構成では、さらに、透明容器11内の
流体の種類を判別することも可能である。すなわち、流
体の種類に応じて屈折率が異なるため、透明容器11の
内周面における反射率は、流体の種類に対応して変化す
ることになる。このため、受光器15の受光光量は流体
の種類に対応して変化することになる。したがって、流
体の種類ごとの受光器15の受光光量(すなわちA/D
変換器35の出力データ)を予め求めておけば、マイク
ロコンピュータ33では、A/D変換器35の出力デー
タに基づいて透明容器11内の流体の種類を判別するこ
とができる。
【0027】なお、ここにいう「流体の種類」は、「溶
液の濃度」の概念まで含めた用語として用いられてい
る。すなわち、溶液の濃度により屈折率は変化するか
ら、溶液の濃度と受光器15における受光光量との相関
関係が既知であれば、マイクロコンピュータ33ではA
/D変換器35からのデータに基づいて、溶液の濃度を
判別することもできる。
【0028】図6は、本発明のさらに他の実施例の気液
検出装置の基本的な構成を示す断面図であり、図7は図
6の切断面線 VII−VII から見た断面図である。本実施
例の装置は、たとえば医用機器における液体輸送用の細
管などに適用されるものであって、口径の小さな細管2
1(たとえば口径が数mm以下のような細管)を挿通させ
て保持することができるハウジング22を有している。
細管21は、たとえば6フッ化テフロンなどの透明材料
で構成されているものである。
【0029】ハウジング22には、発光ダイオードなど
の光源23を取り付けるためのすり鉢状の光源取付け用
凹所24が形成されており、さらに凹所24の底部から
細管21の外周面に対応する位置まで連通するように形
成された孔25が形成されている。光源取付け用凹所2
4に光源23を固定して、この光源23を発光させる
と、孔25の働きによって検査用光束L11が生成さ
れ、この検査用光束L11が透明な細管21の外周面に
照射される。なお、検査用光束L11の径は気液界面の
厚さと同等またはそれ以下であることが好ましく、その
ためには、孔25の径を1mm以下とすることが好ましい
(0.5mm以下とすると、さらに好ましい)。図8に簡
略化して配置を示すように、検査用光束L11の光路に
ほぼ直交する位置には、細管21の内周面からの反射光
を受光するための受光器26が設けられている。この受
光器26は、ハウジング22に形成された受光器取付け
用凹所27(図7参照)に固定される。この凹所27に
は、細管21の外周面に対向する位置まで連通した孔2
8が形成されており、この孔28を介して上記の反射光
が受光器26の受光面26aに入射するようになってい
る。なお、受光器26の出力信号の処理のためには、図
3や図5に示された構成と同様な構成が適用される。
【0030】本実施例の構成では、光源23および受光
器26を含む各構成部分がハウジング22に一体化され
ているので、装置の取扱いが容易になるという利点があ
る。さらに、細管21を中心に配置して小型に構成され
ているので、この検出装置を含む医用機器の小型化にも
寄与することができる。また、本実施例のように細管に
適用できる構成では、空気と液体との界面の検出を通じ
て、細管中を輸送される液体中に含まれる気泡を検出す
ることもできる。
【0031】本件発明者は、細管21に外形1.8mmの
透明な6フッ化テフロンチューブを適用して、上記の第
1の実施例の場合と同様な試験を行った。その結果、第
1の実施例の場合と同様に、孔25の部位に位置する流
体が空気であるか水であるかに応じて、受光器26の出
力レベルに明確な差異が生じることが確認された。な
お、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。
たとえば、上記の実施例では、透明容器中に収容された
り細管内を輸送されたりする液体の屈折率にほぼ等しい
屈折率を有する透明材料で透明容器や細管を構成するこ
ととしたが、これらの構成材料の屈折率は、必ずしも上
記のように選ばれる必要はない。すなわち、透明容器や
細管の内周面における反射率は、この内周面に接する流
体が液体か空気かに応じて変化するから、上記のように
屈折率を設定しなくても、受光器における受光光量を大
きく変化させて、液体と気体とを区別して検出すること
ができる。
【0032】また、上記の実施例では、液体と空気とを
区別して検出する場合について説明しているが、流体の
屈折率に応じて透明容器や細管の内周面での反射率が異
なるから、流体の種類に対応した受光器の出力レベルが
予め判っていれば、図5の構成を適用することによっ
て、3種以上の流体を判別することができる。また、判
別される流体は、気体と液体との組合せである必要はな
く、屈折率の異なる複数種類の液体の種類の判別も行う
ことができる。
【0033】また、上記の実施例では、光源に発光ダイ
オードなどを用いているが、使用可能な他の光源には、
タングステンランプ、ハロゲンランプ、ヘリウム・ネオ
ンなどの気体レーザや、半導体レーザなどがある。これ
らは、流体が収容された管状体の大きさ、収容された流
体の種類や価格などを考慮して適宜選択して使用するこ
とができる。なお、医用機器などで繁用される液体輸送
用透明細管中を輸送される液体中の気泡や液面を検出す
る場合には、上記の図6などに示された第3の実施例の
ように、安価でかつ入手が容易な発光ダイオードを選択
することが好ましい。
【0034】さらに、透明容器や細管などの管状体の構
成材料には、上述の透明テフロンの他、たとえばガラ
ス、透明塩化ビニル、シリコン樹脂、アクリル樹脂など
を使用することができる。また、医用機器などで繁用さ
れる細管には、ガラス管、透明塩化ビニルチューブ、透
明テフロンチューブおよびシリコンチューブなどがある
が、これらはいずれも使用可能である。
【0035】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の流体検出装置によ
れば、流体の種類ごとに屈折率が異なっていることを利
用して、光透過部と管状体内の流体との界面からの反射
光を検出することで、流体の種類を判別することとして
いる。したがって、判別対象の流体は、導電性のもので
ある必要も、光吸収性のものである必要も、懸濁物を含
有したものである必要もない。このようにして、本発明
の流体検出装置では、流体の性質に依存せずに、流体の
種類を判別することができ、この結果、広い適用範囲を
確保することができる。
【0037】また、本発明の気液界面検出装置も同様
に、液体の種類に依らずに、気体と液体との界面を良好
に検出することができる。これにより、共通の装置を広
範囲に応用して、種々の液体と気体との界面の検出に利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の気液検出装置の基本構成を
示す概念図である。
【図2】検出原理を説明するための横断面図である。
【図3】気液界面を検出するための電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】液面の位置に対する受光器の出力の変化を示す
図である。
【図5】本発明の他の実施例における電気的構成を示す
ブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例の気液検出装置の基
本構成を示す断面図である。
【図7】図6の切断面線 VII−VII から見た断面図であ
る。
【図8】光源および受光器の配置を示す概念図である。
【図9】光透過率の変化を利用した従来技術の構成を示
す概念図である。
【図10】散乱光量の変化を利用した従来技術の構成を
示す概念図である。
【符号の説明】
11 透明容器(管状体) 12 液体 12a 液面 13 光源 14 スリット板 14a スリット 15 受光器 21 細管(管状体) 22 ハウジング 23 光源 25 孔 26 受光器 31 増幅器 32 レベル判別回路 33 マイクロコンピュータ 35 アナログ/ディジタル変換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査用光束を発生させるための光源と、 この光源からの検査用光束を透過させることができる光
    透過部を少なくとも一部に有し、流体を収容することが
    できる管状体と、 上記光透過部と上記管状体内の流体との界面で反射され
    た反射光を受光して、受光光量に対応した信号を出力す
    る受光手段と、 この受光手段の出力信号に基づいて、流体の種類を判別
    する手段とを含むことを特徴とする流体検出装置。
  2. 【請求項2】検査用光束を発生させるための光源と、 この光源からの検査用光束を透過させることができる光
    透過部を少なくとも一部に有し、気体および液体を収容
    することができる管状体と、 上記光透過部と上記管状体内の気体または液体との界面
    で反射された反射光を受光して、受光光量に対応した信
    号を出力する受光手段と、 この受光手段の出力信号に基づいて、この受光手段の受
    光光量が所定の基準光量を超えて増加方向または減少方
    向に変化したことを検出して所定の検出出力を導出する
    手段と、 上記所定の検出出力に応答して、気体と液体との界面が
    検知されたものと判別する手段とを含むことを特徴とす
    る気液界面検出装置。
  3. 【請求項3】上記管状体の光透過部は、収容される液体
    の屈折率とほぼ等しい屈折率を有する材料で構成されて
    いるものであることを特徴とする請求項2記載の気液界
    面検出装置。
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