JPH05196527A - 圧力センサー - Google Patents

圧力センサー

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Publication number
JPH05196527A
JPH05196527A JP735992A JP735992A JPH05196527A JP H05196527 A JPH05196527 A JP H05196527A JP 735992 A JP735992 A JP 735992A JP 735992 A JP735992 A JP 735992A JP H05196527 A JPH05196527 A JP H05196527A
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JP
Japan
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liquid crystal
pressure
pressure sensor
change
ferroelectric liquid
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Pending
Application number
JP735992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Osumi
宏明 大住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP735992A priority Critical patent/JPH05196527A/ja
Publication of JPH05196527A publication Critical patent/JPH05196527A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な電子回路を用いずに、容易に圧力の最
大値を検出する。 【構成】 基板31の液晶配向膜33間のセルギャップ
dが強誘電性液晶34の螺旋ピッチpより小さければ、
液晶分子のコーン上の移動が規制され、二つの状態を示
す。圧力がかかっていないときに、二状態のうちのいず
れかの状態に初期配向させておく。基板31に圧力が加
わってそれがたわむと、強誘電性液晶の層構造が変化す
る。その変化に従って、透過面積及び透過する光量が変
化する。層の変化は不可逆的であり、圧力値の最大値が
記憶されるため、複雑な回路を用いることなくピークホ
ールドをすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強誘電性液晶をもちいた
圧力センサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、圧力センサーは多くの産業機器に
組み込まれるようになってきた。圧力センサーの多くは
複雑なセンサー部とそのセンサーからの情報を表示する
機械的機能や電子的機能により構成されている。
【0003】例えば、梱包物を輸送中にその梱包物に振
動による圧力が加わったかどうかを検知する場合、過去
に加わった最大の圧力値がいくらぐらいであるのかを知
っておくことが重要である。その場合従来の圧力センサ
ーでは、外力に応じた変化を検出する。しかし、外力に
応じた変化は動的であり最大値の情報を得るためには複
雑な電子回路が必要となり、コストが高くなる。
【0004】以下に従来の圧力センサーについて説明す
る。圧力センサーとしては、弾性体のダイヤフラムに歪
ゲージを取り付けたものが多く用いられている。一方、
圧電素子を用いたのもある。ここでは圧力センサーとし
て、シリコンのダイヤフラムを用いた構造の一例を示
す。
【0005】図5(a)は従来の圧力センサーの断面図
であり、1は電極、2は保護膜、3は歪ゲージ、4はシ
リコンダイヤフラム、5は真空部、6はガラスシール、
7はシリコンウェハーである。
【0006】以上のように構成された圧力センサーにつ
いて、以下その動作を説明する。まずシリコンダイヤフ
ラム4に圧力がかかると、シリコンダイヤフラム4は圧
力に比例して反対側に弾性的に変化する。するとシリコ
ンダイヤフラム4上に設けられているシリコンに不純物
を拡散させた高抵抗層である歪ゲージ3もその変化につ
れて同様に変化する。このとき、その応力に比例して歪
ゲージ3の抵抗値が変化する。その抵抗値の変化を電極
1より取り出し、圧力を求めるものである。
【0007】圧力が取り去られると、シリコンダイヤフ
ラム4と歪ゲージ3は定状状態にもどる。このように得
られる圧力値は、動的なものとなる。従って、加えられ
た圧力値の最大値を求めるためには図1(b)に示すよ
うな回路システムが必要である。
【0008】圧力センサー8から得られた信号は、A/
Dコンバーター9を介してデジタル値に変換され、マイ
コン10に取り込まれる。ここで取り込まれてくる最大
の圧力値を記憶しておき、ディスプレイ11に表示す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、圧力値の最大値を表示するためには複雑
な電子回路を必要とするため、コストが高く、また常に
電源を供給しなければならないという欠点を有してい
た。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、圧力値の最大値を複雑な電子回路を用いずに、簡略
的に表示することのできる圧力センサーを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の圧力センサーは、互いに平行な基板間に、少
なくとも一方の基板に強誘電性液晶を配向させる配向手
段を有し、少なくともアイソトロピック、カイラルスメ
クチックCの相状態を示す強誘電性液晶を配向し、基板
にかかる圧力により強誘電性液晶の配向を変化させ、そ
の配向の変化を偏光板を用いて、光学的に検出する構成
を有している。
【0012】また詳細な圧力値を求めるために、両基板
の内側の面に透明な導電性の膜を設け、強誘電性液晶の
配向の変化を、自発分極の積分値として測定し、電気的
に検出する構成を有している。
【0013】
【作用】この構成によって、基板間に配向した強誘電性
液晶は、層構造を持つ配向状態を示す。この層構造を持
つ配向状態に圧力が加わると、層構造が破壊され配向状
態が変化する。この変化は、強誘電性液晶が相変化しな
い限りは不可逆的なものなので、圧力がなくなっても強
誘電性液晶の配向状態は変化しない。
【0014】強誘電性液晶に加わった圧力の最大値は、
センサー部をクロスニコル状態にした偏光板間に挿入す
ることにより、透過量の変化または、透過量の変化した
面積として容易に求めることができる。
【0015】また詳細な圧力値を求める場合、基板間内
側に透明な導電性の膜を設け、三角波を印加する事によ
り、強誘電性液晶の持つ自発分極の積分値の変化として
測定できる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0017】図1(a)は本発明の一実施例における、
圧力センサーの強誘電性液晶の配向状態を示すものであ
る。
【0018】図において、21は基板、22は液晶層、
23は液晶分子、24はCダイレクター、25は自発分
極Ps、26はチルト角θである。
【0019】液晶分子は棒状形をしており、液晶層22
の垂線よりやや傾いた状態にある。また、液晶層22の
Z軸方向の厚みを変えない状態で、垂線よりθ傾いたコ
ーン上を自由に移動できる。また液晶分子は自発分極P
sを液晶分子の長軸方向に対して垂直に立ち、外部電界
と応答して、コーン上を回転することができる。コーン
の底面の中心から分子におろしたベクトルをCダイレク
ターという。
【0020】図1(b)に本発明の一実施例における、
圧力センサーの構造断面図を示す。図において、31は
基板、32は透明電導膜、33は液晶配向膜、34は強
誘電性液晶、35はスペーサ、36は封止材、37は射
出側偏光板でアナライザー、38は入射側偏光板でポー
ラライザーである。両方の基板31の液晶配向膜33間
の液晶層の厚さをセルギャップdと言い、均一なセルギ
ャップdを得るために、弾力性を持つスペーサ35を基
板間に挟んでいる。
【0021】上部基板に圧力がかかると、その圧力で基
板31が液晶方向にたわみ、液晶層の配向が変化する。
その変化を光学的、電気的に検出し圧力を求める。その
原理を以下に述べる。
【0022】上記のセルギャップdが強誘電性液晶の螺
旋ピッチpより小さければ、液晶分子のコーン上の移動
が規制され、二つの状態を示す。
【0023】図2に液晶分子の二つの状態を示す。図に
おいて、41は液晶分子、42は液晶の層構造、43は
自発分極の紙面裏方向、44は傾き角+θ、45は傾き
角−θ、46は入射側偏光板偏光方向、47は射出側偏
光板偏光方向、48は自発分極の紙面表方向である。
【0024】基板が紙面と平行に基板が存在し、液晶分
子が図2(a),(b)に示すようにそれぞれ+θ,−
θ傾いている。
【0025】このような2状態の配向を示す圧力センサ
ーにおいて、紙面裏側から表側に光が入射している場
合、入射側偏光板偏光方向46、射出側偏光板偏光方向
47をクロスニコルの状態にすると、図2(a)では暗
状態、(b)では明状態になる。
【0026】すなわち図1(b)に示した圧力センサー
の構造図において、圧力センサーの上下にクロスニコル
状態にした偏光板を設け、圧力がかかっていない場合
に、2状態のうちのいずれかを初期配向させておく。次
に圧力により液晶層構造が変化するにしたがい、光の透
過面積及び透過する光量が変化することになる。
【0027】図3に圧力センサーに加えられた圧力と透
過面積、または透過する光量の関係を示す。
【0028】初期状態が暗状態になるように偏光板をセ
ットすると、ほぼ圧力に比例して透過面積、透過光量が
増加する。よって透過面積、透過光量を測定すれば圧力
を容易に求めることができる。
【0029】また圧力が増加する方向は検出できるが、
減少する方向は検出できないため、容易に圧力値の最大
値を得ることができる。
【0030】以上に記述した方法で、容易に加えられた
圧力を求めることができるが、さらに詳細にまたはリア
ルタイムに圧力を検出したい場合の方法を示す。
【0031】図4は詳細、リアルタイムに圧力を検出す
る方法を示す。51は三角波電源、52は電流計、53
は圧力センサーである。
【0032】図4(a)は、圧力センサーに三角波を印
加し、回路に流れる電流を測定するものである。
【0033】図4(b)に示すような三角波電圧を印加
すると、電流は図4(c)のような波形となる。この波
形は圧力センサーの、強誘電性液晶及び配向膜の容量成
分と、強誘電性液晶のイオン電導成分と、強誘電性液晶
の自発分極成分が合成されたものである。
【0034】このなかで自発分極以外は圧力に対して比
較的変化しにくい。このため自発分極の積分値を測定す
ることにより、圧力を求めることができる。
【0035】本発明による圧力センサーは最大値を記憶
するため、最大値以下の測定には再使用できない。しか
し強誘電液晶に熱を加え、アイソトロピック状態に相変
化させ再配向を行なえば、再び初期状態にもどるため再
使用が可能となる。
【0036】以上のように本実施例によれば、強誘電性
液晶に加えられる圧力により、強誘電性液晶の不可逆的
な層構造の変化により、加えられた圧力の最大値を容易
に記憶することができる。
【0037】また強誘電性液晶をアイソトロピック状態
に相変化させ、再配向を行なうことにより再使用が可能
となる。
【0038】なお、本実施例では、圧力センサーを偏光
板に挟んで圧力を読みとる方法を行なっているが、偏光
板を圧力センサーに予め取り付けておいてもよい。
【0039】また一方の偏光板の外側に反射板を取り付
け、入射光ではなく反射光を利用して、圧力を読みとる
ことも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明は、アイソトロピッ
ク、カイラルスメクチックCの相状態を示す強誘電性液
晶を基板間に配向させ、基板にかかる圧力により強誘電
性液晶の配向を変化させ、その配向の不可逆的な変化を
偏光板を用いて、光学的に検出することにより、複雑な
電子回路を用いずに、容易に圧力の最大値を検出するこ
とができる優れた圧力センサーを実現できるものであ
る。
【0041】また配向の不可逆的な変化を、強誘電性液
晶の自発分極を測定することにより、詳細に、リアルタ
イムに最大値を検出することができる優れた圧力センサ
ーを実現できるものである。
【0042】さらに、感圧紙を用いた最大値記憶タイプ
の圧力ゲージのように、再使用が不可能ではなく、強誘
電性液晶をアイソトロピック状態にし、再配向すること
により再使用が可能となる優れた圧力センサーを実現で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における圧力センサーの構造
【図2】本発明の一実施例における、強誘電性液晶の配
向状態図
【図3】本発明の圧力センサーの圧力と透過面積、透過
光量の関係を示す図
【図4】本発明の圧力センサーでの自発分極測定回路及
び印加波形、電流波形図
【図5】従来の圧力センサーの構造図、回路図
【符号の説明】
21,31 基板 22 液晶層 23 液晶分子 24 Cダイレクター 25 自発分極Ps 26 チルト角θ 32 透明電導膜 33 液晶配向膜 34 強誘電性液晶 35 スペーサ 36 封止材 37 射出側偏光板 38 入射側偏光板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行な基板間に、少なくとも一方の
    基板に強誘電性液晶を配向させる配向手段を有し、少な
    くともアイソトロピック、カイラルスメクチックCの相
    状態を示す強誘電性液晶を配向させて、基板にかかる圧
    力により強誘電性液晶の配向を変化させ、その配向の変
    化を偏光板を用いて、光学的に検出することを特徴とす
    る圧力センサー。
  2. 【請求項2】両基板の内側の面に透明な導電性の膜を設
    け、配向の変化をそのセンサー部の自発分極の積分値を
    測定し、電気的に検出することを特徴とする請求項1記
    載の圧力センサー。
JP735992A 1992-01-20 1992-01-20 圧力センサー Pending JPH05196527A (ja)

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JP735992A JPH05196527A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 圧力センサー

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JP (1) JPH05196527A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220457A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Kochi Univ Of Technology 液晶の流動による液晶分子場歪み発生機構並びにこの機構を用いた速度・変位量センサ並びに歪み速度・歪み量センサ
JP2006220764A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Kochi Univ Of Technology 液晶の流動を利用したスイッチング・メモリ素子
JP2007212314A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Kochi Univ Of Technology 液晶を利用したトルク測定装置、トルクセンサおよびトルク測定方法

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