JPH05196148A - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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Publication number
JPH05196148A
JPH05196148A JP2988792A JP2988792A JPH05196148A JP H05196148 A JPH05196148 A JP H05196148A JP 2988792 A JP2988792 A JP 2988792A JP 2988792 A JP2988792 A JP 2988792A JP H05196148 A JPH05196148 A JP H05196148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
high pressure
rotary
stationary ring
mechanical seal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2988792A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenichi Yoshida
善一 吉田
Otomasa Mukohara
音政 向原
Keisuke Murata
圭介 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2988792A priority Critical patent/JPH05196148A/ja
Publication of JPH05196148A publication Critical patent/JPH05196148A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高圧回転機械の軸封部に適用されるメカニカ
ルシールで、起動/発停、低速運転時に静止環と回転環
の接触を防ぎ、安定した作動が可能である。 【構成】 らせん溝7を設けた回転軸1に固定した回転
環2と、弾性部材により回転環に押し付けられる静止環
4とで軸封面を形成し、高圧室と低圧室との間をシール
するメカニカルシールで、静止環の軸封面に高圧流体を
供給するための貫通穴13,14及び環状溝12とその
貫通穴に高圧流体を供給するガス供給装置16を備えた
メカニカルシール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス圧縮機,ポンプ等の
高圧回転機械の軸封部に適用されるメカニカルシールに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のメカニカルシールの概要を図4及
び図5について説明する。図4はメカニカルシールの説
明図、図5は図4の回転環の詳細側面図を示す。
【0003】1は回転軸、2は回転軸1に取り付けた回
転環、3は回転環2を固定するためのスリーブである。
4は静止環で、高圧室Aと低圧室Bとの圧力差及び静止
環リテーナ5に取り付けられたばね6の力により、回転
環2に押し付けられており、回転軸1が回転していない
ときは、回転環2と静止環4の接触面にて高圧室Aの流
体が低圧室Bへ漏洩することを防止している。
【0004】回転軸1の回転時には、回転環2の摺動面
に設けられた複数のらせん溝7内に流体を巻き込むこと
により流体圧が上昇する。この流体圧は回転の上昇とと
もに増加するので、ある回転に達すると静止環4に作用
するこの流体圧とばね6の押し付け力及び静止環4の背
面の流体圧が釣合い、静止環4と回転環2が接触せず、
一定の間隔を保持し、安定したシール特性を示す。8
a,8b,8cはOリング、9はケーシング、10はフ
ランジ、11は止め環を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービン等で駆動
されるガス圧縮機では、軸の熱変形を防止するためにタ
ーニングという低速回転で長時間運転する手法が用いら
れる。
【0006】前記したように、従来の図3のメカニカル
シールにおいては、ある回転に達すると、静止環4に作
用する荷重がバランスして静止環4と回転環2が接触せ
ず、一定間隔を保持し、安定したシール特性を示すが、
低速回転域では、らせん溝7内に流体を巻き込むことに
より生ずる流体圧の上昇分が小さいため、荷重がバラン
スせずに一定の間隔を保持できない。そのために、従来
のメカニカルシールをターニング運転で使用すると、回
転環2と静止環4との接触が生じ、静止環4が損傷する
という問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の課題
を解決したもので、らせん溝を周方向に複数箇設け、回
転軸に固定した回転環と回転軸を囲繞するケーシングに
取り付けられたばねにより回転環に向って押し付けられ
る静止環とで軸封面を形成し高圧室と低圧室との間をシ
ールするメカニカルシールにおいて、静止環に軸封面に
高圧流体を供給するための貫通穴及び環状溝を設け、貫
通穴に配管を介して高圧流体を供給するガス供給装置を
備えたメカニカルシールである。
【0008】即ち、静止環の軸封面に高圧流体を供給す
るための貫通穴及び環状溝とその貫通穴に高圧流体を供
給するガス供給装置を具備することにより静止環の軸封
面に作用する流体圧を増加させて、低速回転域で浮上す
ることができるメカニカルシールを提供するのである。
【0009】
【作用】図5(a) ないし(d) に静止環の摺動面に作用す
る流体圧の圧力分布図を示す。図5(a) は、従来のメカ
ニカルシールの非回転時の圧力分布を示す。図5(b) は
本発明の手法である静止環の摺動面に高圧流体を供給し
たときの圧力分布を示す。図5(c) は図5(a) と図5
(b) とを同時に作用させたときの圧力分布を示す。図5
(c) の斜線で示した部分は静止環の摺動面に高圧流体を
供給することにより生ずる圧力分布の増加分である。そ
れが静止環を浮上させるように働くため、起動/発停時
及び低速回転時に、静止環と回転環が接触せず、一定の
間隔を保持し、安定したシール特性を示すことが可能と
なる。図5(d) は回転時の圧力分布を示す。図中の斜線
で示した部分は、回転環の摺動面に設けた複数のらせん
溝内に流体を巻き込むことにより生ずる流体圧を示す。
【0010】図からわかるように、回転時の圧力分布で
は、静止環の摺動面に高圧流体を供給することにより生
ずる圧力分布を、らせん溝内に流体を巻き込むことによ
り生ずる流体圧が吸収している。そのため本発明は運転
中常時作用させることができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2に基づい
て具体的に説明する。図1は本発明に係るメカニカルシ
ールを示す断面図、図2は図1の回転環の詳細側面図で
ある。なお、これらの図において、従来例を示す図3お
よび図4に示したものと同一の部分には同一符号を付し
てその詳細な説明は省略する。
【0012】12は静止環4の軸封面に設けた環状溝、
13は環状溝12から静止環4内を貫通する貫通穴、1
4はリテーナ5内を貫通する貫通穴、15は貫通穴13
と貫通穴14を連結する可撓な配管、16は配管17を
介して高圧流体を供給するガス供給装置で、高圧流体を
供給装置16から配管17、貫通穴14、配管15、貫
通穴13、環状溝12を通って軸封面へ供給する。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明のメカニカルシー
ルは静止環の軸封面に高圧流体を供給することにより、
静止環軸封面に作用する流体圧を変化させて、静止環の
浮上特性を向上させることを特徴とするものであるか
ら、起動/発停及び低速運転時に静止環と回転環の間隔
を一定に保持することができるため、静止環と回転環の
接触を防止でき、安定した作動が可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るメカニカルシールの縦
断面図である。
【図2】図1の回転環の側面図である。
【図3】静止環に作用する流体圧の分布図である。
【図4】従来例を示すメカニカルシールの縦断面図であ
る。
【図5】図4の回転環の側面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転環 3 スリーブ 4 静止環 5 リテーナ 6 ばね 7 らせん溝 8a,8b,8c Oリング 9 ケーシング 10 フランジ 11 止め環 12 環状溝 13,14 貫通穴 15 配管 16 ガス供給装置 17 配管 A 高圧室 B 低圧室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 らせん溝を周方向に複数箇設け、回転軸
    に固定した回転環と前記回転軸を囲繞するケーシングに
    取り付けられたばねにより前記回転環に向って押し付け
    られる静止環とで軸封面を形成し高圧室と低圧室との間
    をシールするメカニカルシールにおいて、前記静止環に
    前記軸封面に高圧流体を供給するための貫通穴及び環状
    溝を設け、該貫通穴に配管を介して高圧流体を供給する
    ガス供給装置を備えたことを特徴とするメカニカルシー
    ル。
JP2988792A 1992-01-22 1992-01-22 メカニカルシール Withdrawn JPH05196148A (ja)

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JP2988792A JPH05196148A (ja) 1992-01-22 1992-01-22 メカニカルシール

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JP2988792A JPH05196148A (ja) 1992-01-22 1992-01-22 メカニカルシール

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Publication Number Publication Date
JPH05196148A true JPH05196148A (ja) 1993-08-06

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ID=12288486

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JP2988792A Withdrawn JPH05196148A (ja) 1992-01-22 1992-01-22 メカニカルシール

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JP (1) JPH05196148A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038938A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Nippon Pillar Packing Co Ltd 静圧形ノンコンタクトガスシール
WO2021190803A1 (de) * 2020-03-24 2021-09-30 Eagleburgmann Germany Gmbh & Co. Kg Selbstansaugende gleitringdichtungsanordnung

Cited By (4)

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AU2021243169B2 (en) * 2020-03-24 2024-01-04 Eagleburgmann Germany Gmbh & Co. Kg Self-suctioning slide ring seal assembly
AU2021243169B9 (en) * 2020-03-24 2024-01-25 Eagleburgmann Germany Gmbh & Co. Kg Self-suctioning slide ring seal assembly

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Effective date: 19990408