JPH05194601A - 炭酸多糖類の製造方法 - Google Patents
炭酸多糖類の製造方法Info
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- JPH05194601A JPH05194601A JP4267973A JP26797392A JPH05194601A JP H05194601 A JPH05194601 A JP H05194601A JP 4267973 A JP4267973 A JP 4267973A JP 26797392 A JP26797392 A JP 26797392A JP H05194601 A JPH05194601 A JP H05194601A
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- JP
- Japan
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- cellulose
- carbonates
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- polysaccharides
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B5/00—Preparation of cellulose esters of inorganic acids, e.g. phosphates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B13/00—Preparation of cellulose ether-esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B31/00—Preparation of derivatives of starch
- C08B31/02—Esters
- C08B31/06—Esters of inorganic acids
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- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 収率が高く、廃棄物が生成しない新規な炭酸
多糖類の製法の提供。 【構成】 多糖類を炭酸エステル類と反応させることを
特徴とする多糖類の炭酸エステル類の製造方法。
多糖類の製法の提供。 【構成】 多糖類を炭酸エステル類と反応させることを
特徴とする多糖類の炭酸エステル類の製造方法。
Description
【0001】本発明は、多糖類を炭酸エステル類と反応
させることを特徴とする多糖類の炭酸エステル類の製造
方法に関するものである。
させることを特徴とする多糖類の炭酸エステル類の製造
方法に関するものである。
【0002】多糖類の炭酸エステル類は例えば生活性化
合物用の「貯蔵体」として(マクロモレキュラー・ケミ
ストリー(Makromol.Chem.)、186、
17−29(1985)、不均質相中で酵素反応を実施
するための酵素を固定するために(I.C.S.パーキン
(Perkin)I、1974、757−762または
バイオケミストリー・インターナショナル(Bioch
emistry Internat.)、4(198
2、629−635ココアまたは米国特許明細書3,8
10,821参照)および塗料原料用の出発物質とし
て、建築工業中での水性溶液および懸濁液用の濃厚剤と
して、または接着剤原料物質として(米国特許明細書
3,284,442および米国特許明細書4,097,66
7参照)、ある範囲の有効用途を有する興味ある物質で
ある。
合物用の「貯蔵体」として(マクロモレキュラー・ケミ
ストリー(Makromol.Chem.)、186、
17−29(1985)、不均質相中で酵素反応を実施
するための酵素を固定するために(I.C.S.パーキン
(Perkin)I、1974、757−762または
バイオケミストリー・インターナショナル(Bioch
emistry Internat.)、4(198
2、629−635ココアまたは米国特許明細書3,8
10,821参照)および塗料原料用の出発物質とし
て、建築工業中での水性溶液および懸濁液用の濃厚剤と
して、または接着剤原料物質として(米国特許明細書
3,284,442および米国特許明細書4,097,66
7参照)、ある範囲の有効用途を有する興味ある物質で
ある。
【0003】これらの理由のために、種々の方法で利用
できるこれらの化合物を製造するための試みはたくさん
なされてきている。
できるこれらの化合物を製造するための試みはたくさん
なされてきている。
【0004】全てのこれまでに既知の方法はカーボネー
ト基を特に反応性の炭酸誘導体類、一般的にはクロロ炭
酸エステル類、を介して加えている。通常は長い反応時
間に反映される多糖類の既知の低反応性が反応性試薬の
使用により相殺されると言われているため、これは実際
的でもある(米国特許明細書3,284,442、3,8
10,821、4,097,667;炭水化物研究17
(1971)および上記で引用されている文献参照)。
これらの反応はしばしばヒドロキシル化合物、例えば水
もしくはアルコール類、の存在下で、または高価な溶媒
の存在下で実施される。クロロ炭酸エステルの大部分は
水またはアルコールとの副反応により消費される。高価
な溶媒を複雑な反応混合物から回収することは難しい。
反応中に放出される塩化水素は塩基類によりトラップし
なければならず、そして通常使用される有機窒素塩基を
それの塩類から放出させそして再使用しなければならな
い。従って、これらの方法は相当な労力がかかる。さら
に、低い置換度(DS)しか得られずそしてそれはしば
しば上記の用途には不適切である。
ト基を特に反応性の炭酸誘導体類、一般的にはクロロ炭
酸エステル類、を介して加えている。通常は長い反応時
間に反映される多糖類の既知の低反応性が反応性試薬の
使用により相殺されると言われているため、これは実際
的でもある(米国特許明細書3,284,442、3,8
10,821、4,097,667;炭水化物研究17
(1971)および上記で引用されている文献参照)。
これらの反応はしばしばヒドロキシル化合物、例えば水
もしくはアルコール類、の存在下で、または高価な溶媒
の存在下で実施される。クロロ炭酸エステルの大部分は
水またはアルコールとの副反応により消費される。高価
な溶媒を複雑な反応混合物から回収することは難しい。
反応中に放出される塩化水素は塩基類によりトラップし
なければならず、そして通常使用される有機窒素塩基を
それの塩類から放出させそして再使用しなければならな
い。従って、これらの方法は相当な労力がかかる。さら
に、低い置換度(DS)しか得られずそしてそれはしば
しば上記の用途には不適切である。
【0005】これに関する例外はドイツ公開明細書3
836 600であり、それによると非常に高いDS値
が得られる。しかしながら、該方法はクロロ炭酸エステ
ル類の使用も含んでいる。
836 600であり、それによると非常に高いDS値
が得られる。しかしながら、該方法はクロロ炭酸エステ
ル類の使用も含んでいる。
【0006】従って、非常に高い試薬収率でそして廃棄
生成物なしで実施することができ、且つ高い置換度をも
たらす炭酸エステル類および多糖類の簡単で且つ有効な
製造方法はない。
生成物なしで実施することができ、且つ高い置換度をも
たらす炭酸エステル類および多糖類の簡単で且つ有効な
製造方法はない。
【0007】多糖類と炭酸エステル類とのエステル交換
により多糖類の炭酸エステル類が簡単で且つ穏やかな方
法で得られることを今見いだした。
により多糖類の炭酸エステル類が簡単で且つ穏やかな方
法で得られることを今見いだした。
【0008】従って、本発明は多糖類のカーボネート類
の製造方法に関するものであり、それは多糖類を一般式
I
の製造方法に関するものであり、それは多糖類を一般式
I
【0009】
【化1】 [式中、R1およびR2は同一もしくは異なっており、そ
してC1-12アルキル、好適にはC1-8アルキルそしてよ
り好適にはC1-4アルキル、アリルおよびメタリル、ベ
ンジル、フェニル、クレシルを表すか、またはR1およ
びR2がカーボネート基と一緒になって総環員数が5−
12の環を形成しており、ここでR1およびR2は下記の
ものである: −(CH2)n− ここでn=2−10、好適には2−
6、そしてより好適には2および3、
してC1-12アルキル、好適にはC1-8アルキルそしてよ
り好適にはC1-4アルキル、アリルおよびメタリル、ベ
ンジル、フェニル、クレシルを表すか、またはR1およ
びR2がカーボネート基と一緒になって総環員数が5−
12の環を形成しており、ここでR1およびR2は下記の
ものである: −(CH2)n− ここでn=2−10、好適には2−
6、そしてより好適には2および3、
【0010】
【化2】
【0011】−CH2−O−CH2−CH=CH2、好適
にはCH3、CH2OH、CH2O−CH2CH=CH2、
より好適にはCH3 −(CH2−CH2−O)n−CH2−CH2− ここでn
=1−3、好適には1−2] に相当する炭酸エステルと、40−160℃の温度にお
いて、任意に触媒の存在下で、エステル交換させること
により特徴づけられている。
にはCH3、CH2OH、CH2O−CH2CH=CH2、
より好適にはCH3 −(CH2−CH2−O)n−CH2−CH2− ここでn
=1−3、好適には1−2] に相当する炭酸エステルと、40−160℃の温度にお
いて、任意に触媒の存在下で、エステル交換させること
により特徴づけられている。
【0012】高反応性のクロロ炭酸エステル類を用いて
の長い反応時間という観点からして、はるかにゆっくり
反応するエステル類は工業的に許容不能な合計時間でし
か意義ある転化率をもたらさなかったため、このことは
驚異的である。
の長い反応時間という観点からして、はるかにゆっくり
反応するエステル類は工業的に許容不能な合計時間でし
か意義ある転化率をもたらさなかったため、このことは
驚異的である。
【0013】それとは対照的に、比較的短い反応時間で
高いエステル交換度が得られる。本発明に従う方法は、
それが完全に廃棄生成物を含まないという点において、
特別な利点を与える。多糖類とのエステル交換では、式
Iの炭酸エステル類はエステル類が基にしているヒドロ
キシ化合物だけを副生物として与える。これらのヒドロ
キシ化合物は蒸留により除去することができ、そして式
Iに相当する炭酸エステル類の製造用に再使用すること
ができる。
高いエステル交換度が得られる。本発明に従う方法は、
それが完全に廃棄生成物を含まないという点において、
特別な利点を与える。多糖類とのエステル交換では、式
Iの炭酸エステル類はエステル類が基にしているヒドロ
キシ化合物だけを副生物として与える。これらのヒドロ
キシ化合物は蒸留により除去することができ、そして式
Iに相当する炭酸エステル類の製造用に再使用すること
ができる。
【0014】米国特許明細書3,810,821による
と、多糖類とクロロ炭酸エステル類とのエステル交換反
応においては開環カーボネート類の他に環式カーボネー
ト類が大量に、しばしば優勢量で、製造される。2個の
OH基が環生成により結合されており、その結果多糖類
上の置換部位を減少させる限り、このことは欠点であ
る。そのような環を含有している炭酸多糖類を次に例え
ば結合させようとする酵素のアミノ基と反応させる時に
は、環式カーボネートは常に開環して1個のOH基を再
生成しそして唯一のウレタン基を生成し、すなわち理論
的には50%までだけのウレタンを環式カーボネートか
ら製造できるが、開環カーボネート基からは100%ま
でのウレタンが製造できる。従って、置換可能性は開環
カーボネート類の場合の方がはるかに好ましい。
と、多糖類とクロロ炭酸エステル類とのエステル交換反
応においては開環カーボネート類の他に環式カーボネー
ト類が大量に、しばしば優勢量で、製造される。2個の
OH基が環生成により結合されており、その結果多糖類
上の置換部位を減少させる限り、このことは欠点であ
る。そのような環を含有している炭酸多糖類を次に例え
ば結合させようとする酵素のアミノ基と反応させる時に
は、環式カーボネートは常に開環して1個のOH基を再
生成しそして唯一のウレタン基を生成し、すなわち理論
的には50%までだけのウレタンを環式カーボネートか
ら製造できるが、開環カーボネート基からは100%ま
でのウレタンが製造できる。従って、置換可能性は開環
カーボネート類の場合の方がはるかに好ましい。
【0015】本発明に従う方法により得られるカーボネ
ート類はほとんど環式カーボネート類を含有しておら
ず、従ってこれまで得られるものより均一に置換されて
おり、そしてその後の反応用にさらに有利に使用するこ
とができる。
ート類はほとんど環式カーボネート類を含有しておら
ず、従ってこれまで得られるものより均一に置換されて
おり、そしてその後の反応用にさらに有利に使用するこ
とができる。
【0016】出発物質:本発明に従う炭酸多糖類の製造
用に適している出発物質は、例えば、ポリグルコサン
類、例えばセルロース;種々のセルロースの誘導体類、
例えばメチルセルロース;または混合セルロースエーテ
ル類、例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、それらとナトリウム、カリウ
ム、カルシウムまたはアンモニウムイオンとの、特に第
四級アンモニウムイオンとの、種々の塩類;例えばナト
リウム、カリウム、カルシウム、アンモニウムおよび第
四級アンモニウム基の種々の対イオンとの硫酸セルロー
ス;澱粉、デキストリン類、グリコーゲン;ポリフルク
トサン類、例えばイヌリンおよびグラミニン;ポリマン
ノサン類、ポリガラクトサン類;混合多糖類、例えばヘ
ミセルロース類、ポリキシロサン類およびポリアラビノ
サン類およびヘテロ多糖類、例えばゲラン、キサンタン
およびプルラン、である。
用に適している出発物質は、例えば、ポリグルコサン
類、例えばセルロース;種々のセルロースの誘導体類、
例えばメチルセルロース;または混合セルロースエーテ
ル類、例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、それらとナトリウム、カリウ
ム、カルシウムまたはアンモニウムイオンとの、特に第
四級アンモニウムイオンとの、種々の塩類;例えばナト
リウム、カリウム、カルシウム、アンモニウムおよび第
四級アンモニウム基の種々の対イオンとの硫酸セルロー
ス;澱粉、デキストリン類、グリコーゲン;ポリフルク
トサン類、例えばイヌリンおよびグラミニン;ポリマン
ノサン類、ポリガラクトサン類;混合多糖類、例えばヘ
ミセルロース類、ポリキシロサン類およびポリアラビノ
サン類およびヘテロ多糖類、例えばゲラン、キサンタン
およびプルラン、である。
【0017】好適な出発物質は、セルロースおよびそれ
の誘導体類、澱粉およびデキストリン類であり、特に好
適なものはセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびそ
れらの塩類並びに澱粉である。
の誘導体類、澱粉およびデキストリン類であり、特に好
適なものはセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびそ
れらの塩類並びに澱粉である。
【0018】適当な炭酸エステル類は、R1およびR2
が同一もしくは異なっておりそしてC1-12アルキル、好
適にはC1-8アルキル、そしてより好適にはC1-4アルキ
ル、アリルおよびメタリル、ベンジル、フェニル、クレ
シルを表すか、或いはR1およびR2がカーボネート基と
一緒になって合計5−12個の環員を含有している環を
形成しており、ここでR1およびR2は −(CH2)n− ここでn=2−10、好適には2−
6、そしてより好適には2および3、
が同一もしくは異なっておりそしてC1-12アルキル、好
適にはC1-8アルキル、そしてより好適にはC1-4アルキ
ル、アリルおよびメタリル、ベンジル、フェニル、クレ
シルを表すか、或いはR1およびR2がカーボネート基と
一緒になって合計5−12個の環員を含有している環を
形成しており、ここでR1およびR2は −(CH2)n− ここでn=2−10、好適には2−
6、そしてより好適には2および3、
【0019】
【化3】
【0020】−CH2−O−CH2−CH=CH2、好適
にはCH3、CH2OH、CH2O−CH2CH=CH2、
より好適にはCH3 −(CH2−CH2−O)n−CH2−CH2− ここでn=
1−3、好適には1−2である、式Iに相当するもので
ある。
にはCH3、CH2OH、CH2O−CH2CH=CH2、
より好適にはCH3 −(CH2−CH2−O)n−CH2−CH2− ここでn=
1−3、好適には1−2である、式Iに相当するもので
ある。
【0021】そのような炭酸エステル類の例は、炭酸ジ
アルキル類、例えば炭酸ジメチル、ジエチル、ジプロピ
ル、ジイソプロピル、ジブチル、ジイソブチル、ジシク
ロヘキシル、ジオクチル、ジドデシル、ジイソオクチル
およびジイソノニル;非対称性例、例えば炭酸メチル、
エチル、メチルイソプロピル、メチルシクロヘキシルま
たはエチルであるが、好適には対称性カーボネート類で
ある。これらの中では、炭酸ジメチル、ジエチル、ジプ
ロピルおよびジブチルが特に好適であり、炭酸ジメチル
およびジエチルが特に最も好適である。他の適している
炭酸エステル類は、炭酸ベンジル、例えば炭酸メチルベ
ンジル、炭酸エチルベンジルおよび炭酸ジベンジル、炭
酸ジアリルおよびジメチルアリル、炭酸ジフェニル、炭
酸ジ−p−クレシル、炭酸ジ−o−クレシル、炭酸エチ
レンおよびプロピレン、炭酸トリメチレン、4−フェニ
ルジオキソラノン、4−エチルジオキソラノン、
アルキル類、例えば炭酸ジメチル、ジエチル、ジプロピ
ル、ジイソプロピル、ジブチル、ジイソブチル、ジシク
ロヘキシル、ジオクチル、ジドデシル、ジイソオクチル
およびジイソノニル;非対称性例、例えば炭酸メチル、
エチル、メチルイソプロピル、メチルシクロヘキシルま
たはエチルであるが、好適には対称性カーボネート類で
ある。これらの中では、炭酸ジメチル、ジエチル、ジプ
ロピルおよびジブチルが特に好適であり、炭酸ジメチル
およびジエチルが特に最も好適である。他の適している
炭酸エステル類は、炭酸ベンジル、例えば炭酸メチルベ
ンジル、炭酸エチルベンジルおよび炭酸ジベンジル、炭
酸ジアリルおよびジメチルアリル、炭酸ジフェニル、炭
酸ジ−p−クレシル、炭酸ジ−o−クレシル、炭酸エチ
レンおよびプロピレン、炭酸トリメチレン、4−フェニ
ルジオキソラノン、4−エチルジオキソラノン、
【0022】
【化4】
【0023】5,5−ジメチル−1,3−ジオキサノ−2
−ン、5−エチル−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジ
オキサノ−2−ン、5−エチル−5−アリルオキシ−
1,3−ジオキサノ−2−ン、
−ン、5−エチル−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジ
オキサノ−2−ン、5−エチル−5−アリルオキシ−
1,3−ジオキサノ−2−ン、
【0024】
【化5】
【0025】5−エチル−5−ベンジルオキシ−1,3
−ジオキサノ−2−ン、並びに最後に、ポリグリコール
類の環式カーボネート類、例えばジグリコール、トリグ
リコールおよびテトラグリコール、である。
−ジオキサノ−2−ン、並びに最後に、ポリグリコール
類の環式カーボネート類、例えばジグリコール、トリグ
リコールおよびテトラグリコール、である。
【0026】好適なカーボネート類は、上記の簡単な炭
酸ジアルキル類、炭酸ジフェニル、炭酸エチレン、炭酸
1,2−プロピレン、炭酸1,3−プロピレン、炭酸2,
2−ジメチル−1,3−プロピレン、炭酸2−エチル−
2−ヒドロキシメチル−1,3−プロピレン、炭酸2−
エチル−2−アリルオキシ−1,3−プロピレンであ
る。
酸ジアルキル類、炭酸ジフェニル、炭酸エチレン、炭酸
1,2−プロピレン、炭酸1,3−プロピレン、炭酸2,
2−ジメチル−1,3−プロピレン、炭酸2−エチル−
2−ヒドロキシメチル−1,3−プロピレン、炭酸2−
エチル−2−アリルオキシ−1,3−プロピレンであ
る。
【0027】原則的には、反応は触媒なしで実施するこ
とができる。しかしながら、一般的には触媒を使用する
ことが有利であり、その理由はこれがエステル交換時間
を短縮するからである。適当な触媒は、アルカリおよび
アルカリ土類金属類、亜鉛、コバルト、チタン、ジルコ
ニウム、タリウム、鉛および錫の化合物、並びに有機塩
基類、例えば窒素塩基類およびそれの第四級生成物であ
る。
とができる。しかしながら、一般的には触媒を使用する
ことが有利であり、その理由はこれがエステル交換時間
を短縮するからである。適当な触媒は、アルカリおよび
アルカリ土類金属類、亜鉛、コバルト、チタン、ジルコ
ニウム、タリウム、鉛および錫の化合物、並びに有機塩
基類、例えば窒素塩基類およびそれの第四級生成物であ
る。
【0028】これらの金属類の適当な化合物は、水素化
物類、酸化物類、炭酸塩類、アルコレート類、例えばメ
チレート類、エチレート類、イソプロピレート類、ブチ
レート類、ドデシレート類、硫酸塩類、硝酸塩類、カル
ボキシレート類、例えばアセテート類、プロピオネート
類、ベンゾエート類またはステアレート類、ハライド
類、チオシアネート類、シアニド類、および錫の場合に
はアルキル、ジアルキルおよびトリアルキルまたはフェ
ニル錫の塩化物類、カルボキシレート類、アルコレート
類、酸化物類または水酸化物類である。好適な金属化合
物は、水酸化物類、酸化物類、炭酸塩類、アルコレート
類、カルボキシレート類並びに錫の場合にはモノ−、ジ
−およびトリアルキル錫酸化物類、水酸化物類、カルボ
キシレート類およびアルコレート類の形のアルカリ金属
類、亜鉛、錫およびチタンの化合物である。
物類、酸化物類、炭酸塩類、アルコレート類、例えばメ
チレート類、エチレート類、イソプロピレート類、ブチ
レート類、ドデシレート類、硫酸塩類、硝酸塩類、カル
ボキシレート類、例えばアセテート類、プロピオネート
類、ベンゾエート類またはステアレート類、ハライド
類、チオシアネート類、シアニド類、および錫の場合に
はアルキル、ジアルキルおよびトリアルキルまたはフェ
ニル錫の塩化物類、カルボキシレート類、アルコレート
類、酸化物類または水酸化物類である。好適な金属化合
物は、水酸化物類、酸化物類、炭酸塩類、アルコレート
類、カルボキシレート類並びに錫の場合にはモノ−、ジ
−およびトリアルキル錫酸化物類、水酸化物類、カルボ
キシレート類およびアルコレート類の形のアルカリ金属
類、亜鉛、錫およびチタンの化合物である。
【0029】本発明に従う炭酸多糖類の製造用に適して
いる塩基類は、脂肪族、芳香族および複素環式系からの
第三級窒素塩基類、例えばトリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、ジメチルシクロヘキシル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシ
ルメチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソ
ヘキシルメチルアミン、ジメチル−β−メトキシ−エチ
ルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−β,β′−ジ
アミノエチルエーテル、N,N′−ジメチルピペラジ
ン、N−メチルモルホリンおよびジアザビシクロオクタ
ン、N,N′−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、N,N,N′,N′−テトラメチルジアミノベ
ンゼン、N,N−ジメチルトルイジン、N,N−ジエチル
キシリジン、N,N−ジメチルアニシジンおよびN−フ
ェニルモルホリン、ピラゾール、N−アルキルピラゾー
ル、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、トリアゾ
ール、N−エチルトリアゾール、N,N−ジメチルアミ
ノ−イミダゾール、N,N−ジエチルアミノトリアゾー
ル、ピリジン、α,β−ピコリン、ルチジン類、コリジ
ン、エチルメチルピリジン類、N,N−ジアルキルアミ
ノピリジン類、例えばN,N−ジメチル−4−アミノピ
リジン、キノリン、メチルキノリンおよびイソキノリ
ン、である。
いる塩基類は、脂肪族、芳香族および複素環式系からの
第三級窒素塩基類、例えばトリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、ジメチルシクロヘキシル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシ
ルメチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソ
ヘキシルメチルアミン、ジメチル−β−メトキシ−エチ
ルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−β,β′−ジ
アミノエチルエーテル、N,N′−ジメチルピペラジ
ン、N−メチルモルホリンおよびジアザビシクロオクタ
ン、N,N′−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、N,N,N′,N′−テトラメチルジアミノベ
ンゼン、N,N−ジメチルトルイジン、N,N−ジエチル
キシリジン、N,N−ジメチルアニシジンおよびN−フ
ェニルモルホリン、ピラゾール、N−アルキルピラゾー
ル、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、トリアゾ
ール、N−エチルトリアゾール、N,N−ジメチルアミ
ノ−イミダゾール、N,N−ジエチルアミノトリアゾー
ル、ピリジン、α,β−ピコリン、ルチジン類、コリジ
ン、エチルメチルピリジン類、N,N−ジアルキルアミ
ノピリジン類、例えばN,N−ジメチル−4−アミノピ
リジン、キノリン、メチルキノリンおよびイソキノリ
ン、である。
【0030】好適な塩基類は、ジアザビシクロウンデセ
ン、ジアザビシクロノネン、トリエチルアミン、ジメチ
ルシクロヘキシルアミン、メチルモルホリン、ジメチル
ピペラジンおよびジアザビシクロオクタン、テトラメチ
ルエチレンジアミン、トリアゾール、アミノトリアゾー
ル、ジエチルアミノトリアゾール、イミダゾール、N−
メチルイミダゾール、N,N−ジメチルアミノイミダゾ
ール、ピリジン、キノリン並びにメチルおよびエチルピ
リジン類である。
ン、ジアザビシクロノネン、トリエチルアミン、ジメチ
ルシクロヘキシルアミン、メチルモルホリン、ジメチル
ピペラジンおよびジアザビシクロオクタン、テトラメチ
ルエチレンジアミン、トリアゾール、アミノトリアゾー
ル、ジエチルアミノトリアゾール、イミダゾール、N−
メチルイミダゾール、N,N−ジメチルアミノイミダゾ
ール、ピリジン、キノリン並びにメチルおよびエチルピ
リジン類である。
【0031】該方法は最良には高温において、例えば4
0−160℃の範囲の温度において、好適には60−1
50℃の範囲の温度において、そしてより好適には70
−140℃の範囲の温度において、実施される。
0−160℃の範囲の温度において、好適には60−1
50℃の範囲の温度において、そしてより好適には70
−140℃の範囲の温度において、実施される。
【0032】該方法は、0.1ミリバール−10バール
の範囲内の、好適には1ミリバール−5バールの範囲内
の、そしてより好適には2ミリバール−3バールの範囲
内の、種々の圧力下で実施することができる。一般的に
は、エステル交換反応は大気圧において実施することが
できる。生成したヒドロキシ化合物をエステル交換反応
中に除去しなければならない場合には減圧を適用しなけ
ればならないかもしれず、エステル交換を低沸点炭酸ジ
アルキル類を用いて実施する場合には高圧を推奨できる
かもしれない。
の範囲内の、好適には1ミリバール−5バールの範囲内
の、そしてより好適には2ミリバール−3バールの範囲
内の、種々の圧力下で実施することができる。一般的に
は、エステル交換反応は大気圧において実施することが
できる。生成したヒドロキシ化合物をエステル交換反応
中に除去しなければならない場合には減圧を適用しなけ
ればならないかもしれず、エステル交換を低沸点炭酸ジ
アルキル類を用いて実施する場合には高圧を推奨できる
かもしれない。
【0033】多くの場合に、反応は反応媒体として使用
された特定の炭酸エステル類中で実施することができ
る。しかしながら、少量の炭酸エステルだけしか使用し
ない場合または炭酸エステルが比較的高沸点を有してい
る場合には、希釈剤および懸濁剤としての溶媒をまたは
多糖類用の溶媒を使用することが推奨される。
された特定の炭酸エステル類中で実施することができ
る。しかしながら、少量の炭酸エステルだけしか使用し
ない場合または炭酸エステルが比較的高沸点を有してい
る場合には、希釈剤および懸濁剤としての溶媒をまたは
多糖類用の溶媒を使用することが推奨される。
【0034】適当な溶媒または懸濁剤は、例えば、シク
ロヘキサン、ペンタン、ヘプタン、イソオクタン、ベン
ゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサ
ン、ベンゾジオキサン、アニソール、ジメトキシベンゼ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル、安息香酸エチ
ル、マロン酸ジエチル、琥珀酸ジエチル、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、ホルム
アミド、メチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、N,N−ジ
メチルエチレン尿素、N,N−ジメチル−2,6−ジアザ
−4−オキサシクロヘキサノン、N−メチルピロリド
ン、N−メチルカプロラクタム、アセトニトリル、β−
メトキシプロピオニトリルおよびβ−シアノ−β′−メ
トキシジエチルエーテルである。
ロヘキサン、ペンタン、ヘプタン、イソオクタン、ベン
ゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサ
ン、ベンゾジオキサン、アニソール、ジメトキシベンゼ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル、安息香酸エチ
ル、マロン酸ジエチル、琥珀酸ジエチル、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、ホルム
アミド、メチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、N,N−ジ
メチルエチレン尿素、N,N−ジメチル−2,6−ジアザ
−4−オキサシクロヘキサノン、N−メチルピロリド
ン、N−メチルカプロラクタム、アセトニトリル、β−
メトキシプロピオニトリルおよびβ−シアノ−β′−メ
トキシジエチルエーテルである。
【0035】基本的には、多糖類は溶解形で反応させる
ことができる。これは一般的には大きい反応容量を要す
る。従って、反応は好適には懸濁液または分散液中で実
施される。上記の如く、使用する特定の炭酸エステル類
または上記の溶媒を分散剤として使用することができる
炭酸エステル対多糖類のモル比は厳密なものではなく、
そして100:1−1:20の間で、好適には80:1
−1:15の間で、そしてより好適には60:1−1:
10の間で、変動できる。
ことができる。これは一般的には大きい反応容量を要す
る。従って、反応は好適には懸濁液または分散液中で実
施される。上記の如く、使用する特定の炭酸エステル類
または上記の溶媒を分散剤として使用することができる
炭酸エステル対多糖類のモル比は厳密なものではなく、
そして100:1−1:20の間で、好適には80:1
−1:15の間で、そしてより好適には60:1−1:
10の間で、変動できる。
【0036】多糖類の置換度はその他が同一の条件下で
は、炭酸エステルの使用量または溶媒もしくは分散剤に
よるそれの希釈量により、反応時間および触媒の使用量
により、影響を受け、置換度が高くなればなるほど、炭
酸エステルまたは触媒の使用量は大きくなり、触媒の活
性が大きくなり、そして反応時間が長くなり、それは
0.5−40時間の間で、好適には1−30時間の間
で、より好適には1−25時間の間で、変動することが
できる。
は、炭酸エステルの使用量または溶媒もしくは分散剤に
よるそれの希釈量により、反応時間および触媒の使用量
により、影響を受け、置換度が高くなればなるほど、炭
酸エステルまたは触媒の使用量は大きくなり、触媒の活
性が大きくなり、そして反応時間が長くなり、それは
0.5−40時間の間で、好適には1−30時間の間
で、より好適には1−25時間の間で、変動することが
できる。
【0037】エステル交換を実施するためには、多糖類
および炭酸エステル(並びに任意に分散剤)を容易に撹
拌可能な分散液を生成するような量で撹拌しながら適宜
触媒と一緒に反応温度に加熱する。それの沸点および制
定される条件により、生成したヒドロキシ化合物を反応
混合物から蒸留により除去することもでき、またはそれ
が反応混合物中に残存していてもよい。反応の進行は多
糖類試料のIR−分光計分析により、それらのCO2含
有量の測定により、鹸化により、または生成したヒドロ
キシ化合物のガス−クロマトグラフィー測定により、追
跡することができる。
および炭酸エステル(並びに任意に分散剤)を容易に撹
拌可能な分散液を生成するような量で撹拌しながら適宜
触媒と一緒に反応温度に加熱する。それの沸点および制
定される条件により、生成したヒドロキシ化合物を反応
混合物から蒸留により除去することもでき、またはそれ
が反応混合物中に残存していてもよい。反応の進行は多
糖類試料のIR−分光計分析により、それらのCO2含
有量の測定により、鹸化により、または生成したヒドロ
キシ化合物のガス−クロマトグラフィー測定により、追
跡することができる。
【0038】エステル交換の完了時に、炭酸多糖類を吸
引濾別し、任意に洗浄し、そして乾燥する。
引濾別し、任意に洗浄し、そして乾燥する。
【0039】濾液は蒸留により処理することができ、過
剰の炭酸エステルはエステル交換反応に戻すことがで
き、そしてヒドロキシ化合物は炭酸エステル類の合成に
おいて再使用することができる。
剰の炭酸エステルはエステル交換反応に戻すことがで
き、そしてヒドロキシ化合物は炭酸エステル類の合成に
おいて再使用することができる。
【0040】ある場合には、例えば異なる源のセルロー
ス類が使用されるなら、多糖類を予備処理してそれをエ
ステル交換反応用に浸潤させなければならない。浸潤は
既知の方法で水酸化ナトリウム溶液、アンモニウム、ア
ミン類および第四級アンモニウム化合物の作用により行
うことができる(ウルマンス・エンツィクロペディ(U
llmanns Enzyklopaedie)、4
版、5a巻、383頁以下参照)。浸潤剤は溶媒により
置換されてもよく、そして溶媒が炭酸エステル類により
置換されてもよい。しかしながら、浸潤剤の一部が多糖
類中に触媒として残っていてもよい。浸潤剤と溶媒との
置換により生成した内包セルロース(上記で引用されて
いるウルマンス文献参照)をエステル交換用に使用する
こともできる。
ス類が使用されるなら、多糖類を予備処理してそれをエ
ステル交換反応用に浸潤させなければならない。浸潤は
既知の方法で水酸化ナトリウム溶液、アンモニウム、ア
ミン類および第四級アンモニウム化合物の作用により行
うことができる(ウルマンス・エンツィクロペディ(U
llmanns Enzyklopaedie)、4
版、5a巻、383頁以下参照)。浸潤剤は溶媒により
置換されてもよく、そして溶媒が炭酸エステル類により
置換されてもよい。しかしながら、浸潤剤の一部が多糖
類中に触媒として残っていてもよい。浸潤剤と溶媒との
置換により生成した内包セルロース(上記で引用されて
いるウルマンス文献参照)をエステル交換用に使用する
こともできる。
【0041】本発明を下記の実施例により説明する。
【0042】
実施例1 137gの商業的に入手可能なスプルースセルロースを
2、3時間にわたり25℃において、76gのNaOH
を含有している約2リットルの水/イソプロパノール溶
液と共に撹拌し、吸引濾過し、そしてメタノールを用い
てアルカリがなくなるまで洗浄し、吸引濾過し、そして
メタノールを炭酸ジメチルで置換した。100gの湿っ
ているセルロースを還流下で3時間にわたり約1リット
ルの炭酸ジメチルおよび1gの水酸化ナトリウムと共に
沸騰させた。吸引濾過し、繰り返しメタノールを用いて
充分洗浄しそして50℃において真空乾燥すると、4.
5重量%のCO2含有量および1755cm-1における
IRスペクトル中の顕著なCO帯を有する75gの炭酸
メチルセルロースが残った。炭酸セルロースをメタノー
ルと共に短時間沸騰させた後に、帯の強度または位置に
変化はなかった。 実施例2 実施例1の如くして予備処理された100gの湿ってい
るスプルースセルロースを6時間にわたり84℃におい
て1リットルの炭酸ジメチルと共に保ち、メタノールお
よび炭酸ジメチルを蒸留除去した。吸引濾過し、水でそ
して次にイソプロパノールを用いて洗浄し、そして真空
中で50℃において乾燥すると、8.2重量%のCO2含
有量および1756cm-1におけるIRスペクトル中の
かなりのCO帯を有する73gの炭酸メチルセルロース
が残った。
2、3時間にわたり25℃において、76gのNaOH
を含有している約2リットルの水/イソプロパノール溶
液と共に撹拌し、吸引濾過し、そしてメタノールを用い
てアルカリがなくなるまで洗浄し、吸引濾過し、そして
メタノールを炭酸ジメチルで置換した。100gの湿っ
ているセルロースを還流下で3時間にわたり約1リット
ルの炭酸ジメチルおよび1gの水酸化ナトリウムと共に
沸騰させた。吸引濾過し、繰り返しメタノールを用いて
充分洗浄しそして50℃において真空乾燥すると、4.
5重量%のCO2含有量および1755cm-1における
IRスペクトル中の顕著なCO帯を有する75gの炭酸
メチルセルロースが残った。炭酸セルロースをメタノー
ルと共に短時間沸騰させた後に、帯の強度または位置に
変化はなかった。 実施例2 実施例1の如くして予備処理された100gの湿ってい
るスプルースセルロースを6時間にわたり84℃におい
て1リットルの炭酸ジメチルと共に保ち、メタノールお
よび炭酸ジメチルを蒸留除去した。吸引濾過し、水でそ
して次にイソプロパノールを用いて洗浄し、そして真空
中で50℃において乾燥すると、8.2重量%のCO2含
有量および1756cm-1におけるIRスペクトル中の
かなりのCO帯を有する73gの炭酸メチルセルロース
が残った。
【0043】実施例3 反応時間を10時間に延長させたこと以外は、工程は実
施例2の如くであった。12.9重量%のCO2を含有
している炭酸メチルセルロースが得られた。
施例2の如くであった。12.9重量%のCO2を含有
している炭酸メチルセルロースが得られた。
【0044】実施例4 137gの商業的に入手可能なスプルースセルロースを
実施例1中の如くして水酸化ナトリウムの水/イソプロ
パノール中溶液を用いて活性化させ、水酸化ナトリウム
をイソプロパノールにより置換し、そしてイソプロパノ
ールをシクロヘキサンにより置換した。
実施例1中の如くして水酸化ナトリウムの水/イソプロ
パノール中溶液を用いて活性化させ、水酸化ナトリウム
をイソプロパノールにより置換し、そしてイソプロパノ
ールをシクロヘキサンにより置換した。
【0045】100gの内包セルロースを含有している
シクロヘキサンを実施例2中の如くして800gの炭酸
ジメチルおよび0.4gのNaOHを用いて10時間に
わたりエステル交換し、吸引濾過し、イソプロパノール
で洗浄し、そして乾燥した。49gの炭酸メチルセルロ
ースが単離された:CO2含有量15重量%、1755
cm-1におけるIRスペクトル中の強いCO帯。
シクロヘキサンを実施例2中の如くして800gの炭酸
ジメチルおよび0.4gのNaOHを用いて10時間に
わたりエステル交換し、吸引濾過し、イソプロパノール
で洗浄し、そして乾燥した。49gの炭酸メチルセルロ
ースが単離された:CO2含有量15重量%、1755
cm-1におけるIRスペクトル中の強いCO帯。
【0046】実施例5 100gのポテト澱粉を6時間にわたり80℃において
500gの炭酸ジメチルおよび0.5gのKOHと共に
撹拌した。吸引濾過し、イソプロパノールで洗浄し、そ
して乾燥すると、1751cm-1におけるIRスペクト
ル中の顕著なCO帯を示す90gの炭酸メチル澱粉が残
った。
500gの炭酸ジメチルおよび0.5gのKOHと共に
撹拌した。吸引濾過し、イソプロパノールで洗浄し、そ
して乾燥すると、1751cm-1におけるIRスペクト
ル中の顕著なCO帯を示す90gの炭酸メチル澱粉が残
った。
【0047】実施例6 約1.1のDSを有する42gのヒドロキシエチルセル
ロースを6時間にわたり84℃において400mlの炭
酸ジメチルおよび0.4gのKOHと共に撹拌した。炭
酸ジメチルを除去し、イソプロパノール、水および最後
にメタノールで洗浄し、そして乾燥すると、8.0重量
%のCO2含有量を有しておりそして1756cm-1に
おけるIRスペクトル中の強いCO帯を示す41gの炭
酸ヒドロキシメチルセルロースが残った。
ロースを6時間にわたり84℃において400mlの炭
酸ジメチルおよび0.4gのKOHと共に撹拌した。炭
酸ジメチルを除去し、イソプロパノール、水および最後
にメタノールで洗浄し、そして乾燥すると、8.0重量
%のCO2含有量を有しておりそして1756cm-1に
おけるIRスペクトル中の強いCO帯を示す41gの炭
酸ヒドロキシメチルセルロースが残った。
【0048】実施例7 1.1のDSを有する100gの商業的に入手可能なヒ
ドロキシエチルセルロースを1時間にわたり400gの
炭酸ジフェニルと共に120℃に加熱し、フェノールを
1.4ミリバールにおいて蒸留除去した。残渣をイソプ
ロパノール中に加え、そしてイソプロパノールで充分繰
り返し洗浄した。乾燥すると、11重量%のCO2含有
量および1762cm-1におけるIRスペクトル中の強
いCO帯を有する105gが残った。
ドロキシエチルセルロースを1時間にわたり400gの
炭酸ジフェニルと共に120℃に加熱し、フェノールを
1.4ミリバールにおいて蒸留除去した。残渣をイソプ
ロパノール中に加え、そしてイソプロパノールで充分繰
り返し洗浄した。乾燥すると、11重量%のCO2含有
量および1762cm-1におけるIRスペクトル中の強
いCO帯を有する105gが残った。
【0049】実施例8 100gの商業的に入手可能なカルボキシメチルセルロ
ースNa塩を6時間にわたり110−120℃において
100gの炭酸エチレンおよび2.5gのイミダゾール
と共に500mlのクロロベンゼン中で撹拌した。吸引
濾過し、イソプロパノールで洗浄し、そして乾燥する
と、カルボキシレート帯の他にIRスペクトル中の顕著
なCO吸収を示す106gが残った。
ースNa塩を6時間にわたり110−120℃において
100gの炭酸エチレンおよび2.5gのイミダゾール
と共に500mlのクロロベンゼン中で撹拌した。吸引
濾過し、イソプロパノールで洗浄し、そして乾燥する
と、カルボキシレート帯の他にIRスペクトル中の顕著
なCO吸収を示す106gが残った。
【0050】実施例9 実施例1の如くして活性化された100gのスプルース
セルロース(湿っている)、200gの炭酸エチレンお
よび0.5gのKOHを4時間にわたり100−110
℃において300mlのクロロベンゼン中で撹拌した。
吸引濾過し、イソプロパノールで充分洗浄しそして乾燥
すると、1746cm-1におけるIRスペクトル中の顕
著なCO帯を有する炭酸セルロースが残った。
セルロース(湿っている)、200gの炭酸エチレンお
よび0.5gのKOHを4時間にわたり100−110
℃において300mlのクロロベンゼン中で撹拌した。
吸引濾過し、イソプロパノールで充分洗浄しそして乾燥
すると、1746cm-1におけるIRスペクトル中の顕
著なCO帯を有する炭酸セルロースが残った。
【0051】実施例10 100gの商業的に入手可能なヒドロキシエチルセルロ
ースを12時間にわたり80℃に1リットルの炭酸ジフ
ェニルおよび5gのKOHと共に撹拌し、メタノール/
炭酸ジメチル混合物を蒸留除去した。吸引濾過により処
理し、イソプロパノールで洗浄しそして乾燥すると、2
1.2重量%のCO2含有量を有する132gが残った。
ースを12時間にわたり80℃に1リットルの炭酸ジフ
ェニルおよび5gのKOHと共に撹拌し、メタノール/
炭酸ジメチル混合物を蒸留除去した。吸引濾過により処
理し、イソプロパノールで洗浄しそして乾燥すると、2
1.2重量%のCO2含有量を有する132gが残った。
【0052】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
おりである。
【0053】1.多糖類を炭酸エステル類と反応させる
ことを特徴とする、炭酸多糖類の製造方法。
ことを特徴とする、炭酸多糖類の製造方法。
【0054】2.多糖類を一般式I
【0055】
【化6】 [式中、R1およびR2は同一もしくは異なっており、そ
してC1-12アルキル、好適にはC1-8アルキルそしてよ
り好適にはC1-4アルキル、アリルおよびメタリル(m
ethallyl)、ベンジル、フェニル、クレシルを
表すか、またはR1およびR2がカーボネート基と一緒に
なって総環員数が5−12の環を形成する]に相当する
炭酸エステル類と、40−160℃の温度において、任
意に触媒の存在下で、エステル交換させることを特徴と
する、上記1の方法。
してC1-12アルキル、好適にはC1-8アルキルそしてよ
り好適にはC1-4アルキル、アリルおよびメタリル(m
ethallyl)、ベンジル、フェニル、クレシルを
表すか、またはR1およびR2がカーボネート基と一緒に
なって総環員数が5−12の環を形成する]に相当する
炭酸エステル類と、40−160℃の温度において、任
意に触媒の存在下で、エステル交換させることを特徴と
する、上記1の方法。
【0056】3.反応をアルカリ金属類、アルカリ土類
金属類、亜鉛、コバルト、チタン、ジルコニウム、タリ
ウム、鉛、錫の化合物の存在下で、および/または窒素
塩基もしくはそれらの第四級生成物の存在下で実施する
ことを特徴とする、上記1または2の方法。
金属類、亜鉛、コバルト、チタン、ジルコニウム、タリ
ウム、鉛、錫の化合物の存在下で、および/または窒素
塩基もしくはそれらの第四級生成物の存在下で実施する
ことを特徴とする、上記1または2の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ヨゼフ・ブイシユ ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・ブランデンブルガーシユトラーセ28 (72)発明者 アレクサンダー・クラウゼナー ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・ダーラーデイク173
Claims (1)
- 【請求項1】 多糖類を炭酸エステル類と反応させるこ
とを特徴とする、炭酸多糖類の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4130807.7 | 1991-09-17 | ||
DE4130807A DE4130807A1 (de) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | Verfahren zur herstellung von polysaccharidcarbonaten |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194601A true JPH05194601A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=6440741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4267973A Pending JPH05194601A (ja) | 1991-09-17 | 1992-09-11 | 炭酸多糖類の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5484903A (ja) |
EP (1) | EP0532995A3 (ja) |
JP (1) | JPH05194601A (ja) |
CA (1) | CA2078164A1 (ja) |
DE (1) | DE4130807A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008088329A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Nitto Denko Corp | カーボネート化セルロース系化合物およびその製造方法ならびにゲル状電解質 |
WO2010038711A1 (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 富士フイルム株式会社 | セルロース誘導体及びその製造方法、樹脂組成物、成形体及びその製造方法、電子機器用筐体 |
Families Citing this family (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100275895B1 (ko) * | 1998-09-01 | 2000-12-15 | 류동일 | 셀룰로오스 카보네이트 유도체 및 이를 이용한 재생 셀룰로오스섬유의 제조방법 |
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