JPH05194589A - 環状ペプチド、その製造法および用途 - Google Patents

環状ペプチド、その製造法および用途

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JPH05194589A
JPH05194589A JP4173065A JP17306592A JPH05194589A JP H05194589 A JPH05194589 A JP H05194589A JP 4173065 A JP4173065 A JP 4173065A JP 17306592 A JP17306592 A JP 17306592A JP H05194589 A JPH05194589 A JP H05194589A
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JP
Japan
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peptide
amino acid
acid
leu
group
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JP4173065A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Wakimasu
光廣 脇舛
Takashi Kikuchi
崇 菊池
Taiji Asami
泰司 浅見
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンドセリン受容体拮抗作用を有する新規な環
状ペプチドの創製。 【構成】式 【化1】 [式中、AはD-酸性-α-アミノ酸残基を、BはD-中性-
α-アミノ酸残基を、CはL-α-アミノ酸残基を、Dは芳
香環基を有するD-α-アミノ酸残基を、 Rは水素原子ま
たはアミド化もしくはエステル化されていてもよいカル
ボキシル基を、nはRが水素原子の場合は2以上の整数
を、Rがアミド化もしくはエステル化されていてもよい
カルボキシル基の場合は正の整数をそれぞれ示す。]で
表される環状ペプチドまたはその塩。 【効果】顕著なエンドセリン受容体拮抗作用を有し、た
とえば高血圧治療剤、心・脳循環疾患治療剤、腎疾患治
療剤等の医薬として有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高血圧治療剤、心・脳
循環疾患治療剤、腎疾患治療剤、ぜんそく治療剤等、医
薬として有用なエンドセリン受容体拮抗作用を有する新
規な環状ペプチドおよびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドセリン(ET)は1988年、柳沢らによ
りブタ大動脈内皮細胞の培養上清から単離され構造決定
された21個のアミノ酸からなる血管収縮性ペプチドであ
る[柳沢ら、ネイチャー(Nature),332巻、411〜412
頁]。 その後、エンドセリンをコードする遺伝子の研
究から、エンドセリンに構造の類似したペプチドが存在
することが明らかにされ、それぞれエンドセリン-1(ET
-1)、エンドセリン-2(ET-2)、エンドセリン-3(ET-
3)と命名されている。
【0003】上記のエンドセリン類は生体内に存在し血
管収縮作用を有していることから、循環系調節に関与す
る内因性因子であると予想され、高血圧症、心・脳循環
疾患(たとえば心筋梗塞)、腎疾患(たとえば急性腎不全)
との関係が推定されている。また、気管支平滑筋収縮作
用も有しており、ぜんそくとの関係も推定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のエンドセリン類
の受容体に対する拮抗剤が得られれば該エンドセリン類
の作用機作の解明に役立つのみならず、上記の疾患の有
効な治療薬になる可能性が大きいと考えられる。 これ
まで、発酵生産物より得られたエンドセリン受容体拮抗
作用を有する環状ペンタペプチド類について特許出願が
なされている(特願平2-413828および特願平3-126160)
が、それと同様のあるいはそれ以上の効果を有する新規
ペプチドを提供することが本発明の課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エンドセ
リン類による強力な血管平滑筋収縮活性を抑制する作用
を指標として鋭意研究を進め、顕著なエンドセリン受容
体拮抗作用を有する新規な環状ペプチドを創製し、さら
に検討を加えて本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、 1.式[I]
【0007】
【化2】
【0008】[式中、AはD-酸性-α-アミノ酸残基を、
BはD-中性-α-アミノ酸残基を、CはL-α-アミノ酸残
基を、Dは芳香環基を有するD-α-アミノ酸残基を、 R
は水素原子またはアミド化もしくはエステル化されてい
てもよいカルボキシル基を、nはRが水素原子の場合は
2以上の整数を、Rがアミド化もしくはエステル化され
ていてもよいカルボキシル基の場合は正の整数をそれぞ
れ示す。]で表される環状ペプチドまたはその塩、 2.式[I]で表される環状ペプチドまたはその塩の製
造法、および、 3.式[I]で表される環状ペプチドまたはその薬理学
的に許容される塩を含有するエンドセリン受容体拮抗剤
に関する。
【0009】上記式[I]はA−D間も含めて5ケ所の
アミド結合が存在することにより分子全体として環を形
成していることを示し、本明細書においては cyclo[-A
-NH-CHR-(CH2)n-CO-B-C-D-]と表す場合もある。
【0010】上記式[I]において、Aで表されるD-酸
性-α-アミノ酸残基の母体となるアミノ酸としては、た
とえば、側鎖にカルボキシル基、スルホニル基またはテ
トラゾリル基のような酸性基を有するアミノ酸があげら
れる。 その具体例としては、D-グルタミン酸、D-アス
パラギン酸、D-システイン酸、D-ホモシステイン酸、D-
β-(5-テトラゾリル)アラニン、D-2-アミノ-4-(5-
テトラゾリル)酪酸などがあげられるが、特にD-グルタ
ミン酸、D-アスパラギン酸、D-システイン酸が好まし
い。
【0011】上記式[I]において、Bで表されるD-中
性-α-アミノ酸残基の母体となるアミノ酸としては、た
とえば、D-アラニン、D-バリン、D-ノルバリン、 D-ロイ
シン、D-イソロイシン、D-アロイソロイシン、D-ノルロ
イシン、D-ターシャリーロイシン、D-ガンマメチルロイ
シン、D-フェニルグリシン、D-フェニルアラニンなどの
D-α-アミノ酸があげられ、特にD-ロイシン、D-アロイ
ソロイシン、D-ターシャリーロイシン、D-ガンマメチル
ロイシン、D-フェニルグリシンが好ましい。
【0012】上記式[I]において、Cで表されるL-α-
アミノ酸残基の母体となるアミノ酸としては、たとえ
ば、グリシン、L-アラニン、L-バリン、L-ノルバリン、
L-ロイシン、L-イソロイシン、L-ターシャリーロイシ
ン、L-ノルロイシン、L-メチオニン、L-2-アミノ酪
酸、L-セリン、L-スレオニン、L-フェニルアラニン、L-
アスパラギン酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン、L-
グルタミン、L-リジン、L-トリプトファン、L-アルギニ
ン、L-チロシン、L-プロリンなど、通常一般に知られて
いるL-α-アミノ酸があげられ、特にL-ロイシン、L-ノ
ルロイシン、L-トリプトファンが好ましい。
【0013】上記式[I]において、Dで表される芳香
環基を有するD-α-アミノ酸残基の母体となるアミノ酸
としては、たとえば、側鎖に芳香環基を有するD-α-ア
ミノ酸があげられる。 その具体例としては、D-トリプ
トファン、D-5-メチルトリプトファン、D-フェニルア
ラニン、D-チロシン、D-1-ナフチルアラニン、D-2-ナ
フチルアラニンなどがあげられ、特にD-トリプトファ
ン、D-5-メチルトリプトファンが好ましい。
【0014】上記式[I]において、Rは水素原子また
はアミド化もしくはエステル化されていてもよいカルボ
キシル基を示す。 ここでアミド化されたカルボキシル
基としてはたとえば-CONR1R2[R1,R2はそれぞれ水素原子
または芳香環基で置換されていてもよい低級アルキル
基;芳香環基はたとえば、フェニル、ナフチルなど;低
級アルキル基はたとえばC1-3アルキル基で、メチル、
エチル、プロピルなど]などが、また、エステル化され
たカルボキシル基としてはたとえば-COOR'[R'は芳香
環基で置換されていてもよい低級アルキル基;芳香環基
はたとえば、フェニル、ナフチルなど;低級アルキル基
はたとえばC1-3アルキル基で、メチル、エチル、プロ
ピルなど]などがあげられる。 アミド化されたカルボ
キシル基(-CONR1R2)の具体例としては、カルバモイル、
N-メチルカルバモイル、N,N-ジメチルカルバモイ
ル、N-ベンジルカルバモイルなどが、また、エステル
化されたカルボキシル基(-COOR')の具体例としては、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニルなどがあげられる。 Rとしては水素原
子またはカルボキシル基(-COOH)がより好ましい。 ま
た、nはRが水素原子の場合は2以上の整数を、Rがア
ミド化もしくはエステル化されていてもよいカルボキシ
ル基の場合は正の整数を示し、好ましくは、Rが水素原
子の場合はnは2〜6、Rがアミド化もしくはエステル
化されていてもよいカルボキシル基の場合はnは1〜6
である。
【0015】AとBではさまれた-NH-CHR-(CH2)n-CO-
をひとつの基として見ると、Rが水素原子の場合は、γ
-アミノ酪酸、δ-アミノ吉草酸、ε-アミノカプロン酸
などのアミノ酸[NH2-(CH2)n+1-COOH]のNHのHとCOOHの
OHとを取り除いてできる基を、Rがカルボキシル基の場
合は、アスパラギン酸、グルタミン酸、2-アミノアジ
ピン酸などの酸性-α-アミノ酸[NH2-CH(COOH)-(CH2)n-C
OOH]のNHのHと末端のCOOHのOHとを取り除いてできる基
をそれぞれ表す。 後者の場合、当該酸性-α-アミノ酸
はD、L、DLのいずれでもよい。 本発明においては特にγ
-アミノ酪酸が好ましい。
【0016】本発明の環状ペプチド[I]の薬理学的に
許容される塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、カル
シウム塩、マグネシウム塩などの金属塩、塩酸塩、硫酸
塩、リン酸塩などの無機酸付加塩、酢酸塩、プロピオン
酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、蓚酸塩など
の有機酸塩などがあげられる。
【0017】本発明の環状ペプチド[I]はペプチド合
成の常套手段で製造しうる。 すなわち、液相合成法、
固相合成法のいずれによってもよいが、液相合成法が好
ましい場合もある。 そのようなペプチド合成の手段
は、任意の公知の方法に従えばよく、たとえば、M. Bod
ansky および M. A. Ondetti 著、ペプチド シンセシス
(Peptide Synthesis)、インターサイエンス、ニューヨ
ーク、1966年;F. M. Finn および K. Hofmann 著、ザ
プロテインズ(The Proteins)、第2巻、H. Nenrath、R.
L. Hill 編集、アカデミック プレス インク、ニュー
ヨーク、1976年;泉屋信夫他著「ペプチド合成の基礎と
実験」丸善(株) 1985年;矢島治明、榊原俊平他著、生
化学実験講座1、日本生化学会編、東京化学同人 1977
年;木村俊他著、続生化学実験講座2、日本生化学会
編、東京化学同人 1987年;J. M. Stewart および J.
D. Young 著、ソリッド フェイズ ペプチド シンセシス
(Solid Phase Peptide Synthesis)、ピアス ケミカル
カンパニー、イリノイ、1984年などに記載された方法、
たとえばアジド法、クロリド法、酸無水物法、混酸無水
物法、DCC法、活性エステル法、ウッドワード試薬Kを
用いる方法、カルボニルイミダゾール法、酸化還元法、
DCC/HONB法、BOP試薬を用いる方法などがあげられる。
【0018】本発明の環状ペプチド[I]は、そのペプ
チド結合の任意の位置で2分される2種のフラグメント
の一方に相当する反応性カルボキシル基を有する原料
と、他方のフラグメントに相当する反応性アミノ基を有
する原料をペプチド合成の常套手段で縮合させ、ついで
生成物のC末端α-カルボキシル基およびN末端α-アミ
ノ基の保護基を同時にまたは段階的に除去したのちこの
両者を公知の縮合方法により分子内で縮合し環状化合物
を得、さらに生成物が保護基を有する場合、その保護基
を常套手段で除去することにより製造しうる。 この環
化反応は式 H−X−OH [式中、Xは−A-NH-CHR-(CH2)n-CO-B-C-D−,−N
H-CHR-(CH2)n-CO-B-C-D-A−,−B-C-D-A-NH-C
HR-(CH2)n-CO−,−C-D-A-NH-CHR-(CH2)n-CO-B−
または−D-A-NH-CHR-(CH2)n-CO-B-C−を示し、
A,B,C,D,Rおよびnは請求項1の記載と同意義
を有する。]で表されるペプチドまたは該ペプチドの反
応性誘導体を環化する反応である。
【0019】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護および保護基、ならびにその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などもまた公知の基あるいは公知
の手段から適宜選択しうる。
【0020】原料のアミノ基の保護基としては、たとえ
ばベンジルオキシカルボニル、ターシャリーブチルオキ
シカルボニル、ターシャリーアミルオキシカルボニル、
イソボルニルオキシカルボニル、4-メトキシベンジル
オキシカルボニル、2-クロルベンジルオキシカルボニ
ル、アダマンチルオキシカルボニル、トリフルオロアセ
チル、フタリル、ホルミル、2-ニトロフェニルスルフ
ェニル、ジフェニルホスフィノチオイル、9-フルオレ
ニルメチルオキシカルボニルなどがあげられる。カルボ
キシル基の保護基としては、たとえばアルキルエステル
(たとえば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ター
シャリーブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シ
クロヘプチル、シクロオクチル、2-アダマンチルなど
のエステル基)、ベンジルエステル、4-ニトロベンジル
エステル、4-メトキシベンジルエステル、4-クロルベ
ンジルエステル、ベンズヒドリルエステル、フェナシル
エステル、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド、ター
シャリーブチルオキシカルボニルヒドラジド、トリチル
ヒドラジドなどがあげられる。
【0021】セリンの水酸基は、たとえばエステル化ま
たはエーテル化によって保護することができる。 この
エステル化に適する基としてはたとえばアセチル基など
の低級アルカノイル基、ベンゾイル基などのアロイル
基、ベンジルオキシカルボニル基、エチルオキシカルボ
ニル基などの炭酸から誘導される基などがあげられる。
またエーテル化に適する基としては、たとえばベンジル
基、テトラヒドロピラニル基、ターシャリーブチル基な
どである。 しかしながら、セリンの水酸基は必ずしも
保護する必要はない。
【0022】チロシンのフェノール性水酸基の保護基と
しては、たとえば、ベンジル、2,6-ジクロルベンジ
ル、2-ニトロベンジル、2-ブロムベンジルオキシカル
ボニル、ターシャリーブチルなどがあげられるが、必ず
しも保護する必要はない。メチオニンはスルホキシドの
形で保護しておいてもよい。
【0023】ヒスチジンのイミダゾールの保護基として
は、パラトルエンスルホニル、4-メトキシ-2,3,6-
トリメチルベンゼンスルホニル、2,4-ジニトロフェニ
ル、ベンジルオキシメチル、ターシャリーブトキシメチ
ル、ターシャリーブトキシカルボニル、トリチル、9-
フルオレニルメチルオキシカルボニルなどがあげられる
が、必ずしも保護する必要はない。
【0024】トリプトファンのインドールの保護基とし
ては、ホルミル、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホ
ニル,2,4,6-トリメトキシベンゼンスルホニル,4-
メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル,
2,2,2-トリクロルエチルオキシカルボニル,ジフェ
ニルホスフィノチオイルなどがあげられるが、必ずしも
保護する必要はない。
【0025】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、たとえば対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル[アルコール(たとえば、ペンタクロルフェノー
ル、2,4,5-トリクロルフェノール、 2,4-ジニトロ
フェノール、 シアノメチルアルコール、パラニトロフェ
ノール、N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカル
ボキシイミド、 N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキ
シフタルイミド、N-ヒドロキシベンズトリアゾール)と
のエステル]などがあげられる。 原料のアミノ基の
活性化されたものとしては、たとえば対応するリン酸ア
ミドがあげられる。
【0026】縮合反応は溶媒の存在下に行うことができ
る。 溶媒としては、ペプチド縮合反応に使用しうるこ
とが知られているものから適宜選択されうる。 たとえ
ば無水または含水のジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ピリジン、クロロホルム、ジオキサン、ジ
クロルメタン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、
酢酸エチル、N-メチルピロリドンあるいはこれらの適
宜の混合物などがあげられる。
【0027】反応温度は、ペプチド結合形成反応に使用
されうることが知られている範囲から適宜選択され、通
常約−20℃〜30℃の範囲から適宜選択される。
【0028】分子内環化反応はペプチドの任意の位置で
公知の方法で行なうことができる。たとえば、まず保護
されたペプチドのC末端アミノ酸の末端α-カルボキシ
ル保護基を公知の方法で脱離しついでこれを公知の方法
で活性化したのちN末端アミノ酸の末端α-アミノ保護
基を公知の方法で脱離するとともに分子内で環化するこ
ともできる。 あるいは保護されたペプチドのC末端ア
ミノ酸の末端α-カルボキシル保護基およびN末端アミ
ノ酸の末端α-アミノ保護基を同時に脱離したのち公知
の縮合反応により分子内で環化してもよい。 また分子
内環化反応は高度希釈下で行なったほうが好ましい場合
もある。
【0029】保護基の脱離方法としては、たとえばPd
黒あるいはPd-炭素などの触媒の存在下での水素気流中
での接触還元や、また、無水フッ化水素、メタンスルホ
ン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢
酸あるいはこれらの混合液などによる酸処理や、また液
体アンモニア中ナトリウムによる還元などもあげられ
る。 上記酸処理による脱離反応は、一般に−20℃〜40
℃の温度で行なわれるが、酸処理においては、アニソー
ル、フェノール、チオアニソール、メタクレゾール、パ
ラクレゾール、ジメチルスルフィド、1,4-ブタンジチ
オール、1,2-エタンジチオールのようなカチオン補足
剤の添加が有効である。 また、ヒスチジンのイミダゾ
ール保護基として用いられる2,4-ジニトロフェニル基
はチオフェノール処理により除去され、トリプトファン
のインドール保護基として用いられるホルミル基は上記
の1,2-エタンジチオール、1,4-ブタンジチオールな
どの存在下の酸処理による脱保護以外に、希水酸化ナト
リウム、希アンモニアなどによるアルカリ処理によって
も除去される。
【0030】このようにして製造された環状ペプチド
[I]は反応終了後、ペプチドの分離精製手段、たとえ
ば、抽出、分配、再沈殿、再結晶、カラムクロマトグラ
フィー、高速液体クロマトグラフィーなどによって採取
される。本発明の環状ペプチド[I]は自体公知の方法
により金属塩(たとえばナトリウム塩、カリウム塩、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩など)、 塩基または塩基性
化合物との塩(たとえばアンモニウム塩、アルギニン塩
など)、酸付加塩、とりわけ薬理学的に許容される酸付
加塩としても得ることができ、たとえば、無機酸(たと
えば、塩酸、硫酸、リン酸)あるいは有機酸(たとえば、
酢酸、プロピオン酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、蓚
酸、メタンスルホン酸)などの塩があげられる。
【0031】本明細書において、アミノ酸およびペプチ
ドなどを略号で表示する場合、IUPAC-IUB Com
mission on Biochemical Nomenclature による略号ある
いは当該分野における慣用略号に基づくものであり、そ
の例を下記する。
【0032】 Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Ile :イソロイシン aIle :アロイソロイシン Leu :ロイシン Met :メチオニン Arg :アルギニン Lys :リジン His :ヒスチジン Asp :アスパラギン酸 Glu :グルタミン酸 Ser :セリン Thr :スレオニン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Cys :システイン γAbu :γ-アミノ酪酸 δAva :δ-アミノ吉草酸 εAca :ε-アミノカプロン酸 また本明細書中で常用される保護基および試薬を下記の
略号で表記する。
【0033】 Boc :ターシャリーブトキシカルボニル Bzl :ベンジル OBzl :ベンジルエステル OPac :フェナシルエステル ONB :HONBエステル TFA :トリフルオロ酢酸 TEA :トリエチルアミン DMF :N,N-ジメチルホルムアミド DCC :N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド DCU :N,N'-ジシクロヘキシルウレア HONB :N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカ
ルボキシイミド DCM :ジクロルメタン THF :テトラヒドロフラン 次に、本発明の環状ペプチドの薬理作用について述べ
る。
【0034】レセプター結合アッセ ブタの心臓より調製した膜画分をアッセイ用緩衝液を用
いて0.15mg/mlに 希釈し、これを100μlずつアッセイチ
ューブに分注しアッセイに用いる。 この膜画分懸濁液
に、5μMの放射性ヨードで標識したエンドセリン-1溶
液を2μl、さらに被検ペプチド溶液を3μl加えて、1
時間25℃で保温した。 次に膜画分懸濁液を氷冷したア
ッセイ用緩衝液900μlで希釈したのち、12,000×gで10
分間遠心して上清と沈さに分離した。 沈さには細胞膜
とこれに埋め込まれたエンドセリンA受容体が含まれ、
受容体に結合した放射性ヨード標識エンドセリンも沈さ
に回収される。 従って、この沈さの放射性ヨードをガ
ンマ線計測機により測定することにより、エンドセリン
A受容体に結合した放射性ヨード標識エンドセリン量を
定量した。 結果は以下の表1のとおり。 なお、対照
化合物は特開平3-130299に記載の化合物である。
【0035】
【表1】
【0036】以上のように本発明の新規環状ペプチド
[I]またはその薬理学的に許容される塩はエンドセリン
受容体拮抗剤としての性質を有し、循環機能改善剤、血
管拡張剤またはぜんそく治療剤として用いることができ
る。
【0037】
【作用・効果】本発明の新規な環状ペプチド[I]は、
エンドセリン受容体拮抗剤としてエンドセリンの血管収
縮活性の抑制に顕著な効果を奏する。 そのため本発明
の新規な環状ペプチドもしくはその塩は、循環機能改善
剤または心筋梗塞・急性腎不全等の治療剤またはぜんそ
く治療剤として用いることができる。
【0038】本発明の環状ペプチドを上記治療薬として
用いる場合、そのままあるいは薬理学的に許容される担
体、賦形剤、希釈剤と混合し、粉末、顆粒、錠剤、カプ
セル剤、注射剤、座剤、軟膏剤、徐放型製剤などの剤型
で経口的または非経口的に安全に投与することができ
る。 本発明の環状ペプチドは主として非経口的に投与
(たとえば、静脈あるいは皮下注射、脳室内あるいは脊
髄内投剤、経鼻投与、直腸投与)されるが、場合によっ
ては経口投与されることもある。
【0039】本発明のペプチドは物質として安定である
ため生理食塩水の溶液として保存できるが、マンニトー
ル、ソルビトールを添加して凍結乾燥アンプルとし、使
用時に溶解することもできる。 本発明の環状ペプチド
は、遊離体としてあるいはその塩基塩または酸付加塩と
して投与され得る。 その投与量は、環状ペプチドの遊
離体、塩基塩、酸付加塩ともに、遊離体の量として、一
般に体重1kg当り1μg〜100mgの範囲が適量である。
さらに詳述すれば、投与量は対象疾患、症状、投与対
象、投与方法などによっても異なるが、たとえば成人の
高血圧症患者に対して注射で投与する場合、通常薬効成
分(ペプチド[I])1回量として1μg/kg〜100mg/kg体
重程度、より好ましくは100μ/Kg〜20mg/Kg体重程度を
1日1回〜3回程度投与するのが好都合である。 ま
た、点滴でも効果があり、点滴の場合の全投与量は注射
の場合と同じである。
【0040】この環状ペプチドを治療剤として用いる場
合には、注意深く精製を行ない細菌や発熱物質が存在し
ないように注意しなければならない。
【0041】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。 なお、実施例中のα-アミノ酸のD,Lは特
記されているもの以外はL体である。
【0042】実施例で用いた薄相クロマトグラフィーの
プレートはメルク社製品(SILICAGEL60F-254)を用い、展
開溶媒としては、Rf1:クロロホルム-メタノール(19:
1)、Rf2:クロロホルム-メタノール-酢酸(9:1:0.
5)を用いた。
【0043】実施例1 cyclo[-D-Glu-γAbu-D-Leu-Leu
-D-Trp-] の製造 (1) Boc-D-Leu-Leu-OBzl の製造 H-Leu-OBzl・Tos(21.6g)をDMF(100ml)に溶かして氷冷
し、TEA(7.7ml),Boc-D-Leu-ONB[Boc-D-Leu-OH・H2O(12.
5g), HONB(9.86g), DCC(11.4g)より調製]を加え一夜か
き混ぜた。 生成したDCUをろ別し、 ろ液を濃縮し、残留
物をAcOEtに溶かしこれを4%NaHCO3水、10%クエン酸水
で洗浄し、 水洗後、Na2SO4で乾燥、濃縮し、残留物に
エーテルを加えて沈澱をろ取した。
【0044】収量 19.8g(収率 91.3%)、 融点 94-95℃、
Rf2 0.76 [α]D 25 +3.6°(c=1.06, DMF) 元素分析 C24H36N2O5として 計算値: C, 66.33; H, 8.81; N, 6.45 実験値: C, 66.38; H, 8.87; N, 6.53 (2) Boc-D-Leu-Leu-OPac の製造 Boc-D-Leu-Leu-OBzl(6.0g)をメタノール(20ml)に溶か
し、10%%Pd-炭素を触媒として、水素気流下に接触還元
を行なった。 触媒をろ別したのち濃縮し、残留物とCs
2CO3(2.1g)を90%メタノール水に溶かし、濃縮した。
残留物をDMF(60ml)に溶かし、臭化フェナシル
(2.8g)を加えて一夜かき混ぜた。 生成したTEA
塩酸塩をろ別し、ろ液を濃縮し、残留物をAcOEtに溶か
しこれを4%NaHCO3水、10%クエン酸水で洗浄し、水洗
後、Na2SO4で乾燥、濃縮し、残留物にエーテルを加えて
沈澱をろ取した。
【0045】 収量 5.48g(収率 85.8%)、 融点 98-99℃、 Rf2 0.66 [α]D 25 -3.9°(c=1.09, DMF) 元素分析 C25H38N2O6として 計算値: C, 64.91; H, 8.28; N, 6.08 実験値: C, 65.21; H, 8.54; N, 6.24 (3) Boc-γAbu-D-Leu-Leu-OPac の製造 Boc-D-Leu-Leu-OPac(1.85g)にTFA(15ml)を加えて溶かし
たのち濃縮し、残留物をDMF(15ml)に溶かして氷冷し、B
oc-γAbu-ONB[Boc-γAbu-OH(0.90g), HONB(0.87g), DCC
(1.00g)より調整]を加えて一夜かき混ぜた。 これに(C
H3)2N(CH2)3NH2(0.17ml)を加えて30分間ふり混ぜたのち
濃縮し、残留物をAcOEtに溶かし、これを4%NaHCO3水、1
0%クエン酸水で洗浄し、水洗後、Na2SO4で乾燥し、濃縮
し、残留物にエーテルを加えて結晶としてろ取した。
【0046】収量 2.15g(収率98.1%) 元素分析 C29H45N3O7として 計算値: C, 63.60; H, 8.28; N, 7.67 実験値: C, 63.42; H, 8.36; N, 7.77 (4) Boc-D-Glu(OBzl)-γAbu-D-Leu-Leu-OPac の製造 Boc-γAbu-D-Leu-Leu-OPac(1.10g)にTFA(15ml)を加えて
溶かしたのち濃縮し、残留物をDMF(15ml)に溶かして氷
冷し、Boc-D-Glu(OBzl)-ONB[Boc-D-Glu(OBzl)-OH(0.81
g), HONB(0.47g), DCC(0.54g)より調整]を加えて一夜か
き混ぜた。 これに(CH3)2N(CH2)3NH2(0.17ml)を加えて
30分間ふり混ぜたのち濃縮し、残留物をAcOEtに溶か
し、これを4%NaHCO3水、10%クエン酸水で洗浄し、水洗
後、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、残留物にエーテル-石油
エーテルを加えて沈殿をろ取した。
【0047】収量 1.43g(収率93.2%) 元素分析 C41H58N4O10として 計算値: C, 64.21; H, 7.62; N, 7.31 実験値: C, 64.03; H, 7.77; N, 7.44 (5) Boc-D-Trp-D-Glu(OBzl)-γAbu-D-Leu-Leu-OPac の
製造 Boc-D-Glu(OBzl)-γAbu-D-Leu-Leu-OPac(1.20g)にTFA(2
0ml)を加えて溶かしたのち濃縮し、残留物をDMF(20ml)
に溶かして氷冷し、Boc-D-Trp-ONB(0.83g)を加えて一夜
かき混ぜた。 これに(CH3)2N(CH2)3NH2(0.17ml)を加え
て30分間ふり混ぜたのち濃縮し、残留物をAcOEtに溶か
し、これを4%NaHCO3水、10%クエン酸水で洗浄し、水洗
後、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、残留物にエーテル-石油
エーテルを加えて沈殿をろ取した。
【0048】収量 1.48g(収率99.5%) 元素分析 C52H68N6O11として 計算値: C, 65.53; H, 7.19; N, 8.82 実験値: C, 65.37; H, 7.58; N, 8.88 (6) Boc-D-Trp-D-Glu(OBzl)-γAbu-D-Leu-Leu-OH の製
造 Boc-D-Trp-D-Glu(OBzl)-γAbu-D-Leu-Leu-OPac(1.30g)
を90%AcOH(40ml)に溶かし、Zn末(4.44g)を加えて2時間
かき混ぜた。 Zn末をろ別し、ろ液を濃縮した。 残留
物にAcOEtを加えて溶かし、10%クエン酸水で洗浄し、水
洗したのちNa2SO4で乾燥し、濃縮し、残留物にAcOEt-石
油エーテルを加えて沈殿をろ取した。
【0049】収量 1.11g 元素分析 C44H62N6O10・1/2H2Oとして 計算値: C, 62.61; H, 7.52; N, 9.96 実験値: C, 62.52; H, 7.79; N, 9.80 (7) cyclo[-D-Glu-γAbu-D-Leu-Leu-D-Trp-] の製造 Boc-D-Trp-D-Glu(OBzl)-γAbu-D-Leu-Leu-OH(0.59g)をD
CM(20ml)に溶かして氷冷し、HONB(0.25g), DCC(0.29g)
を加えて4時間かき混ぜたのち、生成したDCUをろ別
し、濃縮し、残留物に石油エーテルを加えて沈澱をろ取
した。 これに氷冷下、エタンジチオール(0.17ml), 8N
-HCl/ジオキサン(20ml)を加えて溶かしたのち、10分間
かき混ぜて、濃縮し、残留物にエーテル-石油エーテル
を加えて沈澱をろ取し、乾燥した。 これをDMF(14ml)
に溶かし、TEA(0.98ml)を含むDMF(126ml)中に30分かけ
て滴下したのち、一夜かき混ぜて濃縮した。 残留物に
アセトニトリルを加えて沈澱をろ取し、乾燥した(0.50
g)。 このうち200mgをDMF(10ml)に溶かし、Pd黒を触媒
として、水素気流下に接触還元を行なった。 触媒をろ
別して濃縮し、残留物を少量のAcOHに溶かしたのち、水
を加えて、凍結乾燥した。収量 174mg(100%)。 このう
ちの26.2mgをYMC-D-ODS-5のカラム(2×25cm)を用いる
高速液体クロマトグラフィーで精製した。
【0050】収量 12.6mg(収率 48.1%) アミノ酸分析値[110℃, 24時間6N-HCl加水分解; ()内は
理論値を示す]: Glu 1.00(1); Leu 1.98(2) LSIMS(M+H+)=627 理論値=627 実施例2 cyclo[-D-Glu-δAva-D-Leu-Leu-D-Trp-] の
製造 実施例1の方法に準じて標記の化合物を合成した。
【0051】LSIMS(M+H+)=641 理論値=641 実施例3 cyclo[-D-Glu-εAca-D-Leu-Leu-D-Trp-] の
製造 実施例1の方法に準じて標記の化合物を合成した。
【0052】LSIMS(M+H+)=655 理論値=655 実施例4 cyclo[-D-Asp-γAbu-D-Leu-Leu-D-Trp-] の
製造 実施例1の方法に準じて標記の化合物を合成した。
【0053】LSIMS(M+H+)=613 理論値=613 実施例5 cyclo[-D-Asp-δAva-D-Leu-Leu-D-Trp-] の
製造 実施例1の方法に準じて標記の化合物を合成した。
【0054】LSIMS(M+H+)=627 理論値=627 実施例6 cyclo[-D-Asp-εAca-D-Leu-Leu-D-Trp-] の
製造 実施例1の方法に準じて標記の化合物を合成した。
【0055】LSIMS(M+H+)=641 理論値=641 実施例7
【0056】
【化3】
【0057】実施例1の方法に準じて標記の化合物を合
成した。
【0058】LSIMS(M+H+)=643 理論値=643
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 1/06 7/56 7306−4H // C07K 99:00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、AはD-酸性-α-アミノ酸残基を、BはD-中性-
    α-アミノ酸残基を、CはL-α-アミノ酸残基を、Dは芳
    香環基を有するD-α-アミノ酸残基を、 Rは水素原子ま
    たはアミド化もしくはエステル化されていてもよいカル
    ボキシル基を、nはRが水素原子の場合は2以上の整数
    を、Rがアミド化もしくはエステル化されていてもよい
    カルボキシル基の場合は正の整数をそれぞれ示す。]で
    表される環状ペプチドまたはその塩。
  2. 【請求項2】Rが水素原子でnが2ないし6の整数であ
    る請求項1記載のペプチド。
  3. 【請求項3】Rがアミド化もしくはエステル化されてい
    てもよいカルボキシル基でnが1ないし6の整数である
    請求項1記載のペプチド。
  4. 【請求項4】AがD-グルタミン酸またはD-アスパラギン
    酸である請求項1ないし3記載のペプチド。
  5. 【請求項5】BがD-ロイシンである請求項1ないし4記
    載のペプチド。
  6. 【請求項6】CがL-ロイシンである請求項1ないし5記
    載のペプチド。
  7. 【請求項7】DがD-トリプトファンである請求項1ない
    し6記載のペプチド。
  8. 【請求項8】式 H−X−OH [式中、Xは−A-NH-CHR-(CH2)n-CO-B-C-D−,−N
    H-CHR-(CH2)n-CO-B-C-D-A−,−B-C-D-A-NH-C
    HR-(CH2)n-CO−,−C-D-A-NH-CHR-(CH2)n-CO-B−
    または−D-A-NH-CHR-(CH2)n-CO-B-C−を示し、
    A,B,C,D,Rおよびnは請求項1の記載と同意義
    を有する。]で表されるペプチドまたは該ペプチドの反
    応性誘導体を環化し、 必要に応じて保護基を除去するこ
    とを特徴とする請求項1記載の環状ペプチドまたはその
    塩の製造法。
  9. 【請求項9】請求項1ないし7記載の環状ペプチドまた
    はその薬理学的に許容される塩を含有するエンドセリン
    受容体拮抗剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6114570A (en) * 1995-06-07 2000-09-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide photographic material and hydroxamic acid-based compound for use therein
US6136781A (en) * 1995-04-28 2000-10-24 Takeda Chemical Industries, Ltd. LH-RH receptor antagonists

Cited By (3)

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US6180818B1 (en) 1995-06-07 2001-01-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide photographic material and hydroxamic acid-base compound for use therein

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