JPH05194393A - 2,6−ジメチル−4−(4´−ヒドロキシ−3´,5´−ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン誘導体、それらの製造方法およびそれらのフリーラジカルスカベンジャーとしての使用 - Google Patents
2,6−ジメチル−4−(4´−ヒドロキシ−3´,5´−ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン誘導体、それらの製造方法およびそれらのフリーラジカルスカベンジャーとしての使用Info
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- JPH05194393A JPH05194393A JP4027995A JP2799592A JPH05194393A JP H05194393 A JPH05194393 A JP H05194393A JP 4027995 A JP4027995 A JP 4027995A JP 2799592 A JP2799592 A JP 2799592A JP H05194393 A JPH05194393 A JP H05194393A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 式(I)で表される2,6−ジメチル−4−
[(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert- ブチル)
フェニル]−1,4−ジヒドロピリジン誘導体、その異
性体および医薬として許容される鉱酸もしくは有機酸に
よる付加塩。 【化1】 (式中、R1 は、線状、分枝状もしくは環状の、非置換
もしくは置換のC1 〜C5 アルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピ
ル、ブチル、イソブチルまたはメトキシエチル基であ
り、R2 は、水素原子、または線状もしくは分枝状の、
非置換または1つ以上のヒドロキシル、フェニル、非置
換アミノ、置換アミノもしくはジオキソラニル基で置換
されたC1 〜C5 アルキル基である。) 【効果】 本発明の化合物は、フリーラジカルスカベン
ジャーとして有用である。
[(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert- ブチル)
フェニル]−1,4−ジヒドロピリジン誘導体、その異
性体および医薬として許容される鉱酸もしくは有機酸に
よる付加塩。 【化1】 (式中、R1 は、線状、分枝状もしくは環状の、非置換
もしくは置換のC1 〜C5 アルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピ
ル、ブチル、イソブチルまたはメトキシエチル基であ
り、R2 は、水素原子、または線状もしくは分枝状の、
非置換または1つ以上のヒドロキシル、フェニル、非置
換アミノ、置換アミノもしくはジオキソラニル基で置換
されたC1 〜C5 アルキル基である。) 【効果】 本発明の化合物は、フリーラジカルスカベン
ジャーとして有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、式(I):
【化5】 (式中、R1 は、線状、分枝状もしくは環状の、非置換
もしくは置換のC1 〜C5 アルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピ
ル、ブチル、イソブチルまたはメトキシエチル基であ
り、R2 は、水素原子、または線状もしくは分枝状の、
非置換または1つ以上のヒドロキシル、フェニル、アミ
ノ、置換アミノもしくはジオキソラニル基で置換された
C1 〜C5 アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチルもしくはイソブチル基であ
る。)で表される新規な2,6−ジメチル−4−
[(4' −ヒドロキシ−3' ,5'−ジtert- ブチル)
フェニル]−1,4−ジヒドロピリジン誘導体、その異
性体および医薬として許容される鉱酸もしくは有機酸に
よる酸付加塩に関する。
もしくは置換のC1 〜C5 アルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピ
ル、ブチル、イソブチルまたはメトキシエチル基であ
り、R2 は、水素原子、または線状もしくは分枝状の、
非置換または1つ以上のヒドロキシル、フェニル、アミ
ノ、置換アミノもしくはジオキソラニル基で置換された
C1 〜C5 アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチルもしくはイソブチル基であ
る。)で表される新規な2,6−ジメチル−4−
[(4' −ヒドロキシ−3' ,5'−ジtert- ブチル)
フェニル]−1,4−ジヒドロピリジン誘導体、その異
性体および医薬として許容される鉱酸もしくは有機酸に
よる酸付加塩に関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】これまで、上記式
(I)の化合物は知られていなかった。
(I)の化合物は知られていなかった。
【0003】また、虚血症状に続いておこる組織と器官
の傷害を避けるために、フリーラジカルスカベンジャー
活性を有する新規な化学物質の開発に対して、過去数年
間にわたって大きな関心が払われていた。
の傷害を避けるために、フリーラジカルスカベンジャー
活性を有する新規な化学物質の開発に対して、過去数年
間にわたって大きな関心が払われていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、その
カルシウム拮抗活性で知られている1,4−ジヒドロピ
リジン誘導体に化学的に関連している。しかしこれらの
化合物と異なり、本発明の化合物はカルシウムチャンネ
ル遮断剤としてはごく弱い活性しかもっていないが、そ
れ自体、強力なフリーラジカルスカベンジャーであるこ
とが分かったのである。
カルシウム拮抗活性で知られている1,4−ジヒドロピ
リジン誘導体に化学的に関連している。しかしこれらの
化合物と異なり、本発明の化合物はカルシウムチャンネ
ル遮断剤としてはごく弱い活性しかもっていないが、そ
れ自体、強力なフリーラジカルスカベンジャーであるこ
とが分かったのである。
【0005】カルシウムチャンネル遮断剤として活性な
新規な1,4−ジヒドロピリジン類を研究しているとき
に、本発明の発明者の1人が、フェニル基の4' 位にヒ
ドロキシル基を有する下式A:
新規な1,4−ジヒドロピリジン類を研究しているとき
に、本発明の発明者の1人が、フェニル基の4' 位にヒ
ドロキシル基を有する下式A:
【化6】 に示す1,4−ジヒドロピリジン誘導体が、事実上カル
シウムチャンネル遮断活性がない(スペイン特許第53
1,033号参照)が、フリーラジカルスカベンジャー
として興味ある活性を示すことを見出だした。かような
特性をもっているのは、前記化合物が、酸素由来のフリ
ーラジカルから不対電子を捕獲してそれ自体フリーラジ
カルになるからであると説明された。それにもかかわら
ず、その捕獲された不対電子は、下式Bに示すように、
いくつもの共鳴構造を生成する分子全体に非局在化して
いるので、相当するフリーラジカルは全く安定で他の分
子と反応せず、したがって反応連鎖を終結させる。
シウムチャンネル遮断活性がない(スペイン特許第53
1,033号参照)が、フリーラジカルスカベンジャー
として興味ある活性を示すことを見出だした。かような
特性をもっているのは、前記化合物が、酸素由来のフリ
ーラジカルから不対電子を捕獲してそれ自体フリーラジ
カルになるからであると説明された。それにもかかわら
ず、その捕獲された不対電子は、下式Bに示すように、
いくつもの共鳴構造を生成する分子全体に非局在化して
いるので、相当するフリーラジカルは全く安定で他の分
子と反応せず、したがって反応連鎖を終結させる。
【0006】
【化7】 式Aに示す化合物の3' と5' 位のメトキシ基をtert−
ブチル基で置換すると活性がさらに増大するが、おそら
く、その立体効果が、酸素を中心とする共鳴構造の他の
分子との反応よりも、構造全体への不対電子の非局在化
の方を優先するからであろう。
ブチル基で置換すると活性がさらに増大するが、おそら
く、その立体効果が、酸素を中心とする共鳴構造の他の
分子との反応よりも、構造全体への不対電子の非局在化
の方を優先するからであろう。
【0007】したがって、本発明は、フリーラジカルス
カベンジャーとしての式(I) の化合物の用途、とりわ
け、心筋梗塞、脳溢血、およびその他の虚血性疾患、特
に急性の虚血症に再潅流(reperfusion )が続く場合の
ようないくつかの病的症状の時に酸素由来のフリーラジ
カルの発生によって誘発される損傷の防止に利用される
用途にも関する。
カベンジャーとしての式(I) の化合物の用途、とりわ
け、心筋梗塞、脳溢血、およびその他の虚血性疾患、特
に急性の虚血症に再潅流(reperfusion )が続く場合の
ようないくつかの病的症状の時に酸素由来のフリーラジ
カルの発生によって誘発される損傷の防止に利用される
用途にも関する。
【0008】実際、虚血症の結果としての器官の傷害
は、血管系の疾患による死亡と罹病の基本原因である。
その障害の発現は、虚血の期間の後に観察されるので、
この傷害のプロセスは通常“虚血による”傷害と呼ばれ
ている。しかし、この用語は、長期間の慢性虚血症にか
かった器官に対しては適切であるが、急性虚血症のほと
んどの臨床例では、続いて再潅流が起こるかまたはその
器官および/または生体の死亡が起こっている。それ故
に急性虚血症の期間を生き残った器官は、虚血症と再潅
流の両方の期間にさらされたのである。それ故に、その
全過程を“虚血−再潅流”と呼んで各要素を別個の要素
として扱う方が適切である。多くの症例で、傷害の大部
分は虚血期間中には起らないので、虚血症自体が原因で
はないということを示す最近の豊富な証拠を考慮して、
上記の区別をしなければならない。損傷の多くは、虚血
中には起らないが、代わりに再潅流期間中に起る。再潅
流傷害の基本的機構の研究によって、その機構が多くの
器官で非常によく類似しているからこの機構とその制御
を理解すれば、治療法を大きく改良する原理を提供する
ことになるということが示唆される。
は、血管系の疾患による死亡と罹病の基本原因である。
その障害の発現は、虚血の期間の後に観察されるので、
この傷害のプロセスは通常“虚血による”傷害と呼ばれ
ている。しかし、この用語は、長期間の慢性虚血症にか
かった器官に対しては適切であるが、急性虚血症のほと
んどの臨床例では、続いて再潅流が起こるかまたはその
器官および/または生体の死亡が起こっている。それ故
に急性虚血症の期間を生き残った器官は、虚血症と再潅
流の両方の期間にさらされたのである。それ故に、その
全過程を“虚血−再潅流”と呼んで各要素を別個の要素
として扱う方が適切である。多くの症例で、傷害の大部
分は虚血期間中には起らないので、虚血症自体が原因で
はないということを示す最近の豊富な証拠を考慮して、
上記の区別をしなければならない。損傷の多くは、虚血
中には起らないが、代わりに再潅流期間中に起る。再潅
流傷害の基本的機構の研究によって、その機構が多くの
器官で非常によく類似しているからこの機構とその制御
を理解すれば、治療法を大きく改良する原理を提供する
ことになるということが示唆される。
【0009】再潅流傷害の最もよく知られている媒介物
質は、分子酸素(O2 )が電気化学的に還元されて水に
なる中間状態を表わす分子酸素の毒性代謝物である。こ
れらの中間体である、スーパーオキシドアニオン(O2
−)、過酸化水素(H2 O2 )およびヒドロキシルジカ
ル(OH−)は、全く不安定なので著しく反応性であ
る。例えばスーパーオキシドとヒドロキシルはフリーラ
ジカルすなわちその外殻に不対電子を有する分子であ
る。この電子配置は非常に不安定なので、かような種
は、電子を与えるかまたは受け入れることによって他の
分子と迅速に反応して自らの配置を安定化する傾向があ
る。これらの反応は、細胞膜の脂質の過酸化反応がこれ
らの細胞を崩解させるように隣接分子の配置に大きな変
化を引起こす。またフリーラジカルは、酵素とヒアルロ
ン酸(基底膜)を変性させて、核酸に対して、選択的
(突然変異誘発性)または大きな(致命的な)損傷を与
える。これらの反応の多くは、隣接する分子に直接傷害
を起こさせるだけでなく、これらの分子に余分の不対電
子を与えることによって、それ自体この傷害プロセスを
成長させることができる2次のラジカル種を生成する。
それ故に、単一のフリーラジカルが、比較的大きな組織
の傷害をもたらす連鎖反応を開始させることができる。
質は、分子酸素(O2 )が電気化学的に還元されて水に
なる中間状態を表わす分子酸素の毒性代謝物である。こ
れらの中間体である、スーパーオキシドアニオン(O2
−)、過酸化水素(H2 O2 )およびヒドロキシルジカ
ル(OH−)は、全く不安定なので著しく反応性であ
る。例えばスーパーオキシドとヒドロキシルはフリーラ
ジカルすなわちその外殻に不対電子を有する分子であ
る。この電子配置は非常に不安定なので、かような種
は、電子を与えるかまたは受け入れることによって他の
分子と迅速に反応して自らの配置を安定化する傾向があ
る。これらの反応は、細胞膜の脂質の過酸化反応がこれ
らの細胞を崩解させるように隣接分子の配置に大きな変
化を引起こす。またフリーラジカルは、酵素とヒアルロ
ン酸(基底膜)を変性させて、核酸に対して、選択的
(突然変異誘発性)または大きな(致命的な)損傷を与
える。これらの反応の多くは、隣接する分子に直接傷害
を起こさせるだけでなく、これらの分子に余分の不対電
子を与えることによって、それ自体この傷害プロセスを
成長させることができる2次のラジカル種を生成する。
それ故に、単一のフリーラジカルが、比較的大きな組織
の傷害をもたらす連鎖反応を開始させることができる。
【0010】通常の条件下では、分子の酸素は、ミトコ
ンドリア中のシトクロムシステムによって還元され、こ
のプロセスは外殻不対電子を有する中間体を生成せず、
フリーラジカル種を生成しない。しかし通常の条件下で
も、細胞内で水に還元される酸素の小部分(1〜5%の
範囲)は、一価の経路によつ還元を受けて低レベルの毒
性フリーラジカル中間体を生成する。これらの種によっ
てもたらされる実際の危険性を処理するために、好気性
細胞が、フリーラジカルと反応してその連鎖反応を終結
させる制御機構を生成している。これらのいわゆるフリ
ーラジカルスカベンジャーの例は、スーパーオキシドラ
ジカルの不均化反応を触媒として過酸化水素にする高度
に特異的な酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ、
および過酸化物の水への還元反応を触媒してヒドロキシ
ルラジカルの中間体生成をバイパスするカタラーゼ類と
ペルオキシダーゼ類である。他の内因性防御機能体とし
ては、還元型グルタチオン、ならびにトランスフェリ
ン、ヘモグロビンおよびミオグロビンのような金属キレ
ート剤が含まれる。α−トコフェロールのような他の薬
剤もフリーラジカルスカベンジャーとして知られてい
る。これらの薬剤は天然に存在し通常の条件下でフリー
ラジカルの生成を制御するが、いくつかの症例では、そ
の外部投与は、病理学的プロセスによる異常なレベルの
ラジカルの生成を、細胞に処理させるのに有用である。
ンドリア中のシトクロムシステムによって還元され、こ
のプロセスは外殻不対電子を有する中間体を生成せず、
フリーラジカル種を生成しない。しかし通常の条件下で
も、細胞内で水に還元される酸素の小部分(1〜5%の
範囲)は、一価の経路によつ還元を受けて低レベルの毒
性フリーラジカル中間体を生成する。これらの種によっ
てもたらされる実際の危険性を処理するために、好気性
細胞が、フリーラジカルと反応してその連鎖反応を終結
させる制御機構を生成している。これらのいわゆるフリ
ーラジカルスカベンジャーの例は、スーパーオキシドラ
ジカルの不均化反応を触媒として過酸化水素にする高度
に特異的な酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ、
および過酸化物の水への還元反応を触媒してヒドロキシ
ルラジカルの中間体生成をバイパスするカタラーゼ類と
ペルオキシダーゼ類である。他の内因性防御機能体とし
ては、還元型グルタチオン、ならびにトランスフェリ
ン、ヘモグロビンおよびミオグロビンのような金属キレ
ート剤が含まれる。α−トコフェロールのような他の薬
剤もフリーラジカルスカベンジャーとして知られてい
る。これらの薬剤は天然に存在し通常の条件下でフリー
ラジカルの生成を制御するが、いくつかの症例では、そ
の外部投与は、病理学的プロセスによる異常なレベルの
ラジカルの生成を、細胞に処理させるのに有用である。
【0011】心臓、脳、腎臓などにおける虚血症状に続
いておこる組織と器官の傷害を避けるために、フリーラ
ジカルスカベンジャー活性を有する新規な化学物質の開
発に対して、過去数年間にわたって大きな関心が払われ
た。スーパーオキシドジスムターゼおよびカタラーゼの
ような天然の酵素はDNA組換え法を用いて製造されて
おり、21−アミノステロイド類、トコフェロール誘導
体、フェリチン、いくつかの天然もしくは合成のフラボ
ノイド類および抗酸化剤類は、フリーラジカル−再潅流
で誘発される傷害の防止に薬理学的に有用であると主張
されている。
いておこる組織と器官の傷害を避けるために、フリーラ
ジカルスカベンジャー活性を有する新規な化学物質の開
発に対して、過去数年間にわたって大きな関心が払われ
た。スーパーオキシドジスムターゼおよびカタラーゼの
ような天然の酵素はDNA組換え法を用いて製造されて
おり、21−アミノステロイド類、トコフェロール誘導
体、フェリチン、いくつかの天然もしくは合成のフラボ
ノイド類および抗酸化剤類は、フリーラジカル−再潅流
で誘発される傷害の防止に薬理学的に有用であると主張
されている。
【0012】これらの公知のフリーラジカルスカベンジ
ャーに化学的に関連のない本発明の化合物は、驚くべき
ことには、この分野で強い活性を示したのである。
ャーに化学的に関連のない本発明の化合物は、驚くべき
ことには、この分野で強い活性を示したのである。
【0013】また本発明は、3,5−ジtert−ブチル−
4−ヒドロキシベンズアルデヒドを、式(II):
4−ヒドロキシベンズアルデヒドを、式(II):
【化8】 で表されるアセト酢酸エステルと反応させ、得られた式
(III) :
(III) :
【化9】 で表されるα−アセチル−β−(3,5−ジtert−ブチ
ル−4−ヒドロキシ)フェニルアクリル酸エステルを、
式(IV):
ル−4−ヒドロキシ)フェニルアクリル酸エステルを、
式(IV):
【化10】 で表される3−アミノクロトン酸エステルと反応させる
ことからなる、式(I)で表される化合物の製造方法に関
する。
ことからなる、式(I)で表される化合物の製造方法に関
する。
【0014】式(II)で表されるアセトン酢酸エステル
は、ジケテンを適当なアルコールで処理することによっ
て得られる。
は、ジケテンを適当なアルコールで処理することによっ
て得られる。
【0015】本発明には、経口投与、直腸投与、鼻投
与、舌下投与または注射によって投与される式(I) の化
合物の医薬として許容される製剤が含まれる。これらの
医薬製剤は、任意に医薬として許容されるその塩の形態
の活性成分と、固体、半固体もしくは液体の希釈剤また
は摂取可能なカプセルである医薬として許容される担体
との混合物であり、かような製剤はこの発明の別の態様
を形成する。
与、舌下投与または注射によって投与される式(I) の化
合物の医薬として許容される製剤が含まれる。これらの
医薬製剤は、任意に医薬として許容されるその塩の形態
の活性成分と、固体、半固体もしくは液体の希釈剤また
は摂取可能なカプセルである医薬として許容される担体
との混合物であり、かような製剤はこの発明の別の態様
を形成する。
【0016】また式(I) の化合物は、放射線、化学薬
品、またはフリーラジカルを発生させるその他の条件で
起こる皮膚病による傷害を防止または治療するために局
所に塗布することができる。
品、またはフリーラジカルを発生させるその他の条件で
起こる皮膚病による傷害を防止または治療するために局
所に塗布することができる。
【0017】通常、活性物質は製剤の0.1〜99重量
%を構成する。例えば注射用製剤では、0.5〜10重
量%であり、経口投与用製剤は10〜80重量%であ
り、局所投与用製剤は5〜90重量%である。
%を構成する。例えば注射用製剤では、0.5〜10重
量%であり、経口投与用製剤は10〜80重量%であ
り、局所投与用製剤は5〜90重量%である。
【0018】本発明の化合物を、経口投与用の投与単位
の形態で含有する医薬製剤を製造するには、活性物質
が、固体、粉末の担体、例えばラクトース、サッカロー
ス、ソルビトールなど、トウモロコシ澱粉のような澱
粉、アミロペクチン、寒天など、セルロース誘導体、ポ
リビニルピロリドンまたはゼラチンと混合されるが、ス
テアリン酸マグネシウム、カルボワックス(Carbowax)ま
たはその他のポリエチレングリコールワックスのような
滑沢剤を含有させてもよく、次いで圧縮され、錠剤もし
くは丸剤用のコアが製造される。
の形態で含有する医薬製剤を製造するには、活性物質
が、固体、粉末の担体、例えばラクトース、サッカロー
ス、ソルビトールなど、トウモロコシ澱粉のような澱
粉、アミロペクチン、寒天など、セルロース誘導体、ポ
リビニルピロリドンまたはゼラチンと混合されるが、ス
テアリン酸マグネシウム、カルボワックス(Carbowax)ま
たはその他のポリエチレングリコールワックスのような
滑沢剤を含有させてもよく、次いで圧縮され、錠剤もし
くは丸剤用のコアが製造される。
【0019】丸剤が必要な場合、コアは、例えばアラビ
アゴム、タルクおよび/または二酸化チタンを含有する
糖の濃溶液、または揮発性有機溶剤に溶解したフィルム
形成剤でコートされる。例えば活性物質の異なる含有量
を識別するために、これらのコーティングに染料を添加
してもよい。ゼラチン軟カプセルを製造する際は、活性
物質は、オリーブ油、ごま油もしくは落花生油のような
適切な油に溶解される。ゼラチン硬カプセルには、活性
物質、およびラクトース、サッカロース、澱粉類、セル
ロース誘導体、ポリピロリドンもしくはゼラチンのよう
な固体の粉末担体の顆粒が入っており、滑沢剤としてス
テアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸も含有し
ていてもよい。
アゴム、タルクおよび/または二酸化チタンを含有する
糖の濃溶液、または揮発性有機溶剤に溶解したフィルム
形成剤でコートされる。例えば活性物質の異なる含有量
を識別するために、これらのコーティングに染料を添加
してもよい。ゼラチン軟カプセルを製造する際は、活性
物質は、オリーブ油、ごま油もしくは落花生油のような
適切な油に溶解される。ゼラチン硬カプセルには、活性
物質、およびラクトース、サッカロース、澱粉類、セル
ロース誘導体、ポリピロリドンもしくはゼラチンのよう
な固体の粉末担体の顆粒が入っており、滑沢剤としてス
テアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸も含有し
ていてもよい。
【0020】また本発明の化合物は、適切な賦形剤を用
いて除放性もしくは持効性剤形として、製剤してもよ
い。有効性を制御するために各種の方法が用いられる。
例えば、コートされた微小顆粒もしくは粒子、マトリッ
クスに包埋された医薬もしくはわずかに可溶性の形態が
ある。
いて除放性もしくは持効性剤形として、製剤してもよ
い。有効性を制御するために各種の方法が用いられる。
例えば、コートされた微小顆粒もしくは粒子、マトリッ
クスに包埋された医薬もしくはわずかに可溶性の形態が
ある。
【0021】経口投与用の液剤は、エリキシル剤、シロ
ップ剤もしくは懸濁液剤の形態であり、例えば約0.1
〜10重量%の活性物質、糖、ならびにアルコール、
水、グリセリン、プロピレングリコール、任意に香料、
サッカリンおよび/またはカルボキシメチルセルロース
または分散剤としてのペクチンの混合物を含有する溶液
が挙げられる。
ップ剤もしくは懸濁液剤の形態であり、例えば約0.1
〜10重量%の活性物質、糖、ならびにアルコール、
水、グリセリン、プロピレングリコール、任意に香料、
サッカリンおよび/またはカルボキシメチルセルロース
または分散剤としてのペクチンの混合物を含有する溶液
が挙げられる。
【0022】非経口投与用には、塩酸、リン酸、酒石酸
などの有機酸もしくは無機酸のような酸で塩を形成しう
る本発明のいくつかの化合物が、本発明の活性物質の望
ましくは0.1〜0.5%の濃度の水溶液として任意に
安定剤および/または緩衝材を添加して製造される。投
与単位の水剤はアンプルもしくは小びん内に密封するの
が有利である。
などの有機酸もしくは無機酸のような酸で塩を形成しう
る本発明のいくつかの化合物が、本発明の活性物質の望
ましくは0.1〜0.5%の濃度の水溶液として任意に
安定剤および/または緩衝材を添加して製造される。投
与単位の水剤はアンプルもしくは小びん内に密封するの
が有利である。
【0023】皮膚の局所に投与する場合、本発明の化合
物は、水剤、乳剤、もしくはスプレー剤のようなアルコ
ール性もしくは非アルコール性の溶液として製剤するこ
とができ、またはクリーム剤、シャンプー類、ゲル剤、
日焼防止剤などのような化粧品として許容される形態の
ものも含まれる。
物は、水剤、乳剤、もしくはスプレー剤のようなアルコ
ール性もしくは非アルコール性の溶液として製剤するこ
とができ、またはクリーム剤、シャンプー類、ゲル剤、
日焼防止剤などのような化粧品として許容される形態の
ものも含まれる。
【0024】活性成分の投与量はある一定の範囲内で変
化させることができ、例えば各患者の個々の必要条件の
ような各種の因子によって決まる。適切な投与量の範囲
は、1日当り1〜3回の投与で10〜500mgである。
非経口投与の場合の適切な投与量の範囲は5〜250mg
である。局所投与の場合は、10%までの本発明の化合
物を含有する製剤を2〜3回塗布することが、皮膚をフ
リーラジカルによる傷害から保護するのに必要である。
化させることができ、例えば各患者の個々の必要条件の
ような各種の因子によって決まる。適切な投与量の範囲
は、1日当り1〜3回の投与で10〜500mgである。
非経口投与の場合の適切な投与量の範囲は5〜250mg
である。局所投与の場合は、10%までの本発明の化合
物を含有する製剤を2〜3回塗布することが、皮膚をフ
リーラジカルによる傷害から保護するのに必要である。
【0025】
【実施例】本発明の化合物の製剤を下記の実施例で例示
する。
する。
【0026】[実施例1]メチル、エチル、2,6−ジ
メチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert
−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボキシレートの合成。
メチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert
−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボキシレートの合成。
【0027】a) エチル、α,−アセチル−β−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)−ア
クリレート。 乾燥ベンゼンを入れて、ディーン・スターク型分離器に
接続した丸底フラスコに、7.03g(30mmol)の
3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドと3.90g(30mmol)のアセト酢酸エチルとを
入れた15mlの乾燥ベンゼンを注入した。得られた混合
物を、温度が80℃に達するまで加熱し、次に0.24
mlのピペリジンと0.375mlの氷酢酸を添加した。得
られた溶液を、水がディーン・スターク型分離器に分離
されなくなるまで還流させた(2時間)。冷却した後、
混合物を70mlのエーテルで希釈し、未反応のアルデヒ
ドを濾別し、得られた濾液を、25mlの5%塩酸で2
回、25mlの5%炭酸水素ナトリウム溶液で2回、およ
び最後に25mlの水道水で1回洗浄した。有機層をデカ
ントし、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発
させた。得られた油状物を石油ベンジンで再結晶させ
た。標題のアクリレートをイソプロピルアルコールから
再結晶させた。
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)−ア
クリレート。 乾燥ベンゼンを入れて、ディーン・スターク型分離器に
接続した丸底フラスコに、7.03g(30mmol)の
3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドと3.90g(30mmol)のアセト酢酸エチルとを
入れた15mlの乾燥ベンゼンを注入した。得られた混合
物を、温度が80℃に達するまで加熱し、次に0.24
mlのピペリジンと0.375mlの氷酢酸を添加した。得
られた溶液を、水がディーン・スターク型分離器に分離
されなくなるまで還流させた(2時間)。冷却した後、
混合物を70mlのエーテルで希釈し、未反応のアルデヒ
ドを濾別し、得られた濾液を、25mlの5%塩酸で2
回、25mlの5%炭酸水素ナトリウム溶液で2回、およ
び最後に25mlの水道水で1回洗浄した。有機層をデカ
ントし、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発
させた。得られた油状物を石油ベンジンで再結晶させ
た。標題のアクリレートをイソプロピルアルコールから
再結晶させた。
【0028】収量:白色結晶固体8g(76%) 融点=101〜103℃ IR(KBr): 3575cm-1(−OH);1727cm-1(C=O);1
670;cm-1(C=Oケト基);1649cm-1(C=
C) NMR(CDCl3 )(ppm ): 7.7−7.1(M,3H,2CH芳香族+1CH D
HP環) 5.2(S,1H,−OH) 4.4−4(Q double 、2H,−CH2 エチル基) 2.3(S,3H,−CO−CH3 ) 1.15(S,18H,tert−ブチル基) 1.15−0.9(T,3H,CH3 エチル基) NMR(CDCl3 +THF)(ppm ): 7.6(S,1H,CH) 7.2(S,2H,芳香族) 4−4.4(Q,2H,CH2 エチル基) 2.3(S,3H,CO−CH3 ) 1.15(S,18H,tert−ブチル基) 1.15−0.9(T,3H,CH3 エチル基)。
670;cm-1(C=Oケト基);1649cm-1(C=
C) NMR(CDCl3 )(ppm ): 7.7−7.1(M,3H,2CH芳香族+1CH D
HP環) 5.2(S,1H,−OH) 4.4−4(Q double 、2H,−CH2 エチル基) 2.3(S,3H,−CO−CH3 ) 1.15(S,18H,tert−ブチル基) 1.15−0.9(T,3H,CH3 エチル基) NMR(CDCl3 +THF)(ppm ): 7.6(S,1H,CH) 7.2(S,2H,芳香族) 4−4.4(Q,2H,CH2 エチル基) 2.3(S,3H,CO−CH3 ) 1.15(S,18H,tert−ブチル基) 1.15−0.9(T,3H,CH3 エチル基)。
【0029】b)メチル,エチル,2,6−ジメチル−
4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチル
フェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカ
ルボキシレート。 1g(2.88mmol)のエチル、α−アセチル−β−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)
アクリレートと0.34g(2.95mmol)の3−アミ
ノクロトン酸メチルを25mlの乾燥イソプロパノールに
溶解した。得られた溶液を50℃で24時間保ち、溶剤
を減圧で除去した。追加の25mlのイソプロパノールを
添加し、得られた溶液を50℃でさらに24時間保っ
た。溶剤を再び除去した。残った油状生成物をAcOE
t−石油ベンジン(10−90)から結晶化させた。
4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチル
フェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカ
ルボキシレート。 1g(2.88mmol)のエチル、α−アセチル−β−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)
アクリレートと0.34g(2.95mmol)の3−アミ
ノクロトン酸メチルを25mlの乾燥イソプロパノールに
溶解した。得られた溶液を50℃で24時間保ち、溶剤
を減圧で除去した。追加の25mlのイソプロパノールを
添加し、得られた溶液を50℃でさらに24時間保っ
た。溶剤を再び除去した。残った油状生成物をAcOE
t−石油ベンジン(10−90)から結晶化させた。
【0030】収量:0.38g(30%) 融点=102〜104℃ IR(KBr): 3645cm-1、3602cm-1、3357cm-1(−OHお
よび−NHバンド);1718cm-1および1685cm-1
(C=O基);1654cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7(S,2H,芳香族) 5.9(S,1H,NH) 4.95(S,2H,−OHおよび4−CH) 4.35−3.9(C,2H,−CH2 エチル基) 3.65(S,3H,メチルエステル) 2.35(S,6H,2,6−CH3 ) 1.2(S,18H,tert- ブチル基) 1.2−1.1(T,3H,−CH3 エチル基)。
よび−NHバンド);1718cm-1および1685cm-1
(C=O基);1654cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7(S,2H,芳香族) 5.9(S,1H,NH) 4.95(S,2H,−OHおよび4−CH) 4.35−3.9(C,2H,−CH2 エチル基) 3.65(S,3H,メチルエステル) 2.35(S,6H,2,6−CH3 ) 1.2(S,18H,tert- ブチル基) 1.2−1.1(T,3H,−CH3 エチル基)。
【0031】[実施例2]エチル、イソプロピル、2,
6−ジメチル−4−(4' ヒドロキシ−3' ,5' −ジ
tert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートの合成。
6−ジメチル−4−(4' ヒドロキシ−3' ,5' −ジ
tert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートの合成。
【0032】1.5g(4.33mmol)のエチル、α−
アセチル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブ
チルフェニル)アクリレートと0.629g(4.39
mmol)のイソプロピル3−アミノクロトネートを30ml
の乾燥イソプロパノールに溶解した。得られた溶液を5
0℃で48時間静置し、次に24時間フリーザー内に静
置した後、残りのアクリレートを除去した。得られた溶
液を減圧蒸発させ、残留油状物を石油ベンジンで再結晶
させた。収量:0.54g(27%)。
アセチル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブ
チルフェニル)アクリレートと0.629g(4.39
mmol)のイソプロピル3−アミノクロトネートを30ml
の乾燥イソプロパノールに溶解した。得られた溶液を5
0℃で48時間静置し、次に24時間フリーザー内に静
置した後、残りのアクリレートを除去した。得られた溶
液を減圧蒸発させ、残留油状物を石油ベンジンで再結晶
させた。収量:0.54g(27%)。
【0033】融点=128〜130℃ IR(KBr): 3600cm-1,3300cm-1,3230cm-1(−OHお
よび−NHバンド);1680cm-1(C=O);164
5cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.1(S,2H,芳香族) 5.9(S,1H,NH) 4.9−5(S,2H,−OHと4−CH) 4.5−3.9(M,3H,エチル基とイソプロピル基
の−CH2 と−CH) 2.35(S,6H,2,6−CH3 ) 1.8−0.9(M,27H,tert−ブチル基とメチル
基)。
よび−NHバンド);1680cm-1(C=O);164
5cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.1(S,2H,芳香族) 5.9(S,1H,NH) 4.9−5(S,2H,−OHと4−CH) 4.5−3.9(M,3H,エチル基とイソプロピル基
の−CH2 と−CH) 2.35(S,6H,2,6−CH3 ) 1.8−0.9(M,27H,tert−ブチル基とメチル
基)。
【0034】[実施例3]ジメチル,2,6−ジメチル
−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチ
ルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレートの合成。
−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチ
ルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレートの合成。
【0035】a) メチル,α−アセチル−β−(4−
ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)アクリ
レート。 ディーン・スターク型分離器に接続され、乾燥ベンゼン
が入った丸底フラスコに、7.03g(30mmol) の4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルベンゼズアルデ
ヒドと3.48g(30mmol)のアセト酢酸メチルを含
有する15mlの乾燥ベンゼンを注入した。得られた混合
物を温度が80℃に達するまで加熱し、次に0.24ml
のピペリジンと0.375mlの氷酢酸を添加した。得ら
れた溶液を、もはや水の放出がみとめられなくなるまで
2時間還流させた。冷却後、得られた混合物を70mlの
エーテルで希釈し、未反応のアルデヒドを濾別し、25
mlの5%塩酸で2回、25mlの5%炭酸水素ナトリウム
溶液で2回、最後に25mlの水道水で1回洗浄した。有
機溶液をデカントし、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧で蒸発させた。生成した油状物を石油ベンジンで結
晶化させ、次にジイソプロピルエーテルから再結晶させ
た。収量:6.5g(65%)。
ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)アクリ
レート。 ディーン・スターク型分離器に接続され、乾燥ベンゼン
が入った丸底フラスコに、7.03g(30mmol) の4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルベンゼズアルデ
ヒドと3.48g(30mmol)のアセト酢酸メチルを含
有する15mlの乾燥ベンゼンを注入した。得られた混合
物を温度が80℃に達するまで加熱し、次に0.24ml
のピペリジンと0.375mlの氷酢酸を添加した。得ら
れた溶液を、もはや水の放出がみとめられなくなるまで
2時間還流させた。冷却後、得られた混合物を70mlの
エーテルで希釈し、未反応のアルデヒドを濾別し、25
mlの5%塩酸で2回、25mlの5%炭酸水素ナトリウム
溶液で2回、最後に25mlの水道水で1回洗浄した。有
機溶液をデカントし、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧で蒸発させた。生成した油状物を石油ベンジンで結
晶化させ、次にジイソプロピルエーテルから再結晶させ
た。収量:6.5g(65%)。
【0036】融点=99〜101℃ IR(KBr): 3580cm-1(OH);2950cm-1(C脂肪族);1
720cm-1および1660cm-1(C=O基);1640
cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ): 7.65および7.4(2S,1H,CH) 7.3および7.1(2S,2H,芳香族) 5.5(S,1H,OH) 3.85および3.8(2S,3H,OCH3 ) 2.3(S,3H,CO−CH3 ) 1.3(S,18H,C(CH3 )3 NMR(CDCl3 +THF)(ppm ) 7.4(S,1H,CH) 7.0(S,2H,芳香族) 3.6(S,3H,OCH3 ) 2.3(S,1H,CO−CH3 ) 1.2(S,18H,C(CH3 )3 )。
720cm-1および1660cm-1(C=O基);1640
cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ): 7.65および7.4(2S,1H,CH) 7.3および7.1(2S,2H,芳香族) 5.5(S,1H,OH) 3.85および3.8(2S,3H,OCH3 ) 2.3(S,3H,CO−CH3 ) 1.3(S,18H,C(CH3 )3 NMR(CDCl3 +THF)(ppm ) 7.4(S,1H,CH) 7.0(S,2H,芳香族) 3.6(S,3H,OCH3 ) 2.3(S,1H,CO−CH3 ) 1.2(S,18H,C(CH3 )3 )。
【0037】b) ジメチル、2,6−ジメチル−4−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)
−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート。 上記の化合物を、実施例1b)に記載の方法に従って、
メチル、α−アセチル−β−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジtert−ブチルフェニル)アクリレートと3−アミノ
クロトン酸メチルとの反応によって合成した。生成物を
ジイソプロピルエーテルから再結晶させた。収率:43
%。
(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)
−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート。 上記の化合物を、実施例1b)に記載の方法に従って、
メチル、α−アセチル−β−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジtert−ブチルフェニル)アクリレートと3−アミノ
クロトン酸メチルとの反応によって合成した。生成物を
ジイソプロピルエーテルから再結晶させた。収率:43
%。
【0038】融点=191〜193℃ IR(KBr): 3644cm-1(OH);3311cm-1および3241cm
-1(NH);2951cm-1(脂肪族);1699(C=
O);1651cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.1(S,2H,芳香族) 5.5−6(S,1H,NH) 5(S,2H,OHおよび4−CH) 3.7(S,6H,メチルエステル類) 2.35(S,6H,2,6−CH3 ) 1.7−1.3(S,18H,C(CH3 )3 )。
-1(NH);2951cm-1(脂肪族);1699(C=
O);1651cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.1(S,2H,芳香族) 5.5−6(S,1H,NH) 5(S,2H,OHおよび4−CH) 3.7(S,6H,メチルエステル類) 2.35(S,6H,2,6−CH3 ) 1.7−1.3(S,18H,C(CH3 )3 )。
【0039】[実施例4]エチル、(2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル),2,6−
ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジte
rt−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートの合成。
−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル),2,6−
ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジte
rt−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートの合成。
【0040】a) (2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キソラン−4−イルメチル)アセトアセテート。 マグネチックスターラー、還流冷却器、温度計および添
加用漏斗を備えた丸底フラスコ内で、13.06g(9
9mmol)のジ−イソプロピリデングリセロールと36mg
の無水酢酸ナトリウムとを75〜85℃で加熱した。次
に、温度を75〜85℃の範囲内に保持しながら、7.
67ml(100mmol)の二量体ケテンを滴下して添加し
た。添加が終ってから、得られた混合物を同じ温度で1
時間攪拌した。標題のアセトアセテートを蒸留によって
単離した。
キソラン−4−イルメチル)アセトアセテート。 マグネチックスターラー、還流冷却器、温度計および添
加用漏斗を備えた丸底フラスコ内で、13.06g(9
9mmol)のジ−イソプロピリデングリセロールと36mg
の無水酢酸ナトリウムとを75〜85℃で加熱した。次
に、温度を75〜85℃の範囲内に保持しながら、7.
67ml(100mmol)の二量体ケテンを滴下して添加し
た。添加が終ってから、得られた混合物を同じ温度で1
時間攪拌した。標題のアセトアセテートを蒸留によって
単離した。
【0041】収量:12.8g(60%) 沸点=142〜144℃/15mmHg IR(KBr) 2988cm-1(脂肪族);1747cm-1および1722
cm-1(C=O) NMR(CDCl3 )(ppm ): 4.7−3.75(M,5H,O−CHおよびO−CH
2 ) 3.6(S,2H,C−CH2 −C) 2.3(S,3H,CH3 −CO) 1.4(D,6H,CH3 −C−CH3 )。
cm-1(C=O) NMR(CDCl3 )(ppm ): 4.7−3.75(M,5H,O−CHおよびO−CH
2 ) 3.6(S,2H,C−CH2 −C) 2.3(S,3H,CH3 −CO) 1.4(D,6H,CH3 −C−CH3 )。
【0042】b) (2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キソラン−4−イルメチル),3−アミノクロトネー
ト。 ガスを注入できるように製作されたフラスコ内で、10
g(46mmol) の(2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソラン−4−イルメチル)アセトアセテートを10mlの
乾燥メタノールに溶解した。得られた溶液体を氷水浴中
で冷却し、乾燥アンモニアのガス流をバブリングさせて
反応混合物を飽和させた(3時間)。不溶性の黄色固体
の生成物をn−ヘキサンから再結晶させた(白色固
体)。収量:4g(40%)。
キソラン−4−イルメチル),3−アミノクロトネー
ト。 ガスを注入できるように製作されたフラスコ内で、10
g(46mmol) の(2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソラン−4−イルメチル)アセトアセテートを10mlの
乾燥メタノールに溶解した。得られた溶液体を氷水浴中
で冷却し、乾燥アンモニアのガス流をバブリングさせて
反応混合物を飽和させた(3時間)。不溶性の黄色固体
の生成物をn−ヘキサンから再結晶させた(白色固
体)。収量:4g(40%)。
【0043】P.F.=78℃で軟化し、86℃で溶融
した。 IR(KBr) 3432cm-1および3328cm-1(NH2 );1661
cm-1(C=O);1616cm-1(C=O) NMR(CDCl3 )(ppm ): 4.25(S,1H,−C=CH) 4.2−3.3(M,5H,O−CHおよびO−C
H2 ) 2(S,3H,=C−CH3 ) 1.3(D,6H,CH3 −C−CH3 )。
した。 IR(KBr) 3432cm-1および3328cm-1(NH2 );1661
cm-1(C=O);1616cm-1(C=O) NMR(CDCl3 )(ppm ): 4.25(S,1H,−C=CH) 4.2−3.3(M,5H,O−CHおよびO−C
H2 ) 2(S,3H,=C−CH3 ) 1.3(D,6H,CH3 −C−CH3 )。
【0044】c) エチル,(2,2−ジメチル−1,
3−ジオキソラン−4−イルメチル),2,6−ジメチ
ル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブ
チルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボキシレート。 3.46g(10mmol)のエチル,α−アセチル−β−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)
アクリレートと2.15g(10mmol) の(2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル)3−
アミノクロトネートを50mlのイソプロパノールに溶解
した。得られた溶液を50℃で48時間保った。溶剤を
減圧で除去し、追加のイソプロパノール50mlを添加し
た。50℃で24時間保持した後、反応混合物をフリー
ザーで24時間冷却し、次いで残留アクリレートを濾別
した。溶剤を除去し、残留油状物をAcOEt−石油ベ
ンジン(10−90)から結晶化させ、次いで熱ジイソ
プロピルエーテルで洗浄した。収量:2.5g(46
%)。
3−ジオキソラン−4−イルメチル),2,6−ジメチ
ル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブ
チルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボキシレート。 3.46g(10mmol)のエチル,α−アセチル−β−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)
アクリレートと2.15g(10mmol) の(2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イルメチル)3−
アミノクロトネートを50mlのイソプロパノールに溶解
した。得られた溶液を50℃で48時間保った。溶剤を
減圧で除去し、追加のイソプロパノール50mlを添加し
た。50℃で24時間保持した後、反応混合物をフリー
ザーで24時間冷却し、次いで残留アクリレートを濾別
した。溶剤を除去し、残留油状物をAcOEt−石油ベ
ンジン(10−90)から結晶化させ、次いで熱ジイソ
プロピルエーテルで洗浄した。収量:2.5g(46
%)。
【0045】P.F.=142−145℃ IR(KBr): 3600cm-1(OH);3339cm-1(NH);296
2cm-1(脂肪族);1690cm-1(C=O);1656
cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.05(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5および4.9(2S,2H,OHおよび4−CH) 4.65−3.35(M,7H,CH2 O−およびCH
−O−) 2.3−2.4(2S,6H,2,6−CH3 ) 1.3−0.8(S+T,21H,C(CH3 )3 およ
びCH3 )。
2cm-1(脂肪族);1690cm-1(C=O);1656
cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.05(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5および4.9(2S,2H,OHおよび4−CH) 4.65−3.35(M,7H,CH2 O−およびCH
−O−) 2.3−2.4(2S,6H,2,6−CH3 ) 1.3−0.8(S+T,21H,C(CH3 )3 およ
びCH3 )。
【0046】[実施例5]エチル,(2,3−ジヒドロ
キシプロピル),2,6−ジメチル−4−(4'−ヒド
ロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートの
合成。
キシプロピル),2,6−ジメチル−4−(4'−ヒド
ロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートの
合成。
【0047】0.8g(1.4mmol)の実施例4の化合
物を10mlの99%エタノールに溶解して11.37N
塩酸を2滴添加し、得られた混合物を1時間還流した。
溶剤を減圧で除去し、得られた油状物をエチルエーテル
に溶解して濾過した。得られたエーテル溶液を蒸発させ
て黄色固体を得た。得られた固体を、精製するために、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。すなわ
ちまずジイソプロピルエーテルで不純物を除き、次にア
セトンで標題のジヒドロピリジンを溶離した。収量:
0.32g(45%))。
物を10mlの99%エタノールに溶解して11.37N
塩酸を2滴添加し、得られた混合物を1時間還流した。
溶剤を減圧で除去し、得られた油状物をエチルエーテル
に溶解して濾過した。得られたエーテル溶液を蒸発させ
て黄色固体を得た。得られた固体を、精製するために、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。すなわ
ちまずジイソプロピルエーテルで不純物を除き、次にア
セトンで標題のジヒドロピリジンを溶離した。収量:
0.32g(45%))。
【0048】P.F.=分解 IR(KBr): 3630cm-1および3337cm-1(OHおよびNH);
2959cm-1(CH脂肪族);1683cm-1(C=
O);1632cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.2(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5および4.95(2S,2H,OHおよび4−CH) 4.6−3(M,7H,CH2 −O−およびCH−O
−) 2.3−2.5(2S,6H,2,6−CH3 ) 2.1(S,2H,2−OH) 1.5−0.9(S+T,21H,C(CH3 )3 およ
びCH3 )。
2959cm-1(CH脂肪族);1683cm-1(C=
O);1632cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.2(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5および4.95(2S,2H,OHおよび4−CH) 4.6−3(M,7H,CH2 −O−およびCH−O
−) 2.3−2.5(2S,6H,2,6−CH3 ) 2.1(S,2H,2−OH) 1.5−0.9(S+T,21H,C(CH3 )3 およ
びCH3 )。
【0049】[実施例6]エチル,2−(N−メチル−
N−ベンジルアミノ)−エチル,2,6−ジメチル−4
−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフ
ェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカル
ボキシレートヒドロクロリドの合成。
N−ベンジルアミノ)−エチル,2,6−ジメチル−4
−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフ
ェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカル
ボキシレートヒドロクロリドの合成。
【0050】a) エチル,2−(N−メチル−N−ベ
ンジルアミノ)−エチル,2,6−ジメチル−4−
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボ
キシレート(基剤)。 この化合物を、実施例4cに記載の方法に従って、3.
46g(10mmol)のエチル、α−アセチル−β−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)−ア
クリレートと2.48g(10mmol) の2−(N−メチ
ル−N−ベンジルアミノ)−エチル,3−アミノクロネ
ートを反応させて油状物として得て、これをさらに精製
することなく次の工程に使用した。
ンジルアミノ)−エチル,2,6−ジメチル−4−
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボ
キシレート(基剤)。 この化合物を、実施例4cに記載の方法に従って、3.
46g(10mmol)のエチル、α−アセチル−β−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)−ア
クリレートと2.48g(10mmol) の2−(N−メチ
ル−N−ベンジルアミノ)−エチル,3−アミノクロネ
ートを反応させて油状物として得て、これをさらに精製
することなく次の工程に使用した。
【0051】IR(KBr): 3637cm-1(OH);3330cm-1(NH);295
5cm-1(CH脂肪族);1693cm-1および1622cm
-1(C=Oエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.3(S,5H,芳香族) 7.0(S,2H,芳香族) 5.65(S,1H,NH) 5.0(S,2H,OHおよび4−CH) 3.8−4.5(M,4H,O−CH2 ) 3.55(S,2H,N−CH2 −C6 H5 ) 2.5−3(T,2H,CH2 −N) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 2.25(S,3H,CH3 −N) 1.35(S,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 )。
5cm-1(CH脂肪族);1693cm-1および1622cm
-1(C=Oエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.3(S,5H,芳香族) 7.0(S,2H,芳香族) 5.65(S,1H,NH) 5.0(S,2H,OHおよび4−CH) 3.8−4.5(M,4H,O−CH2 ) 3.55(S,2H,N−CH2 −C6 H5 ) 2.5−3(T,2H,CH2 −N) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 2.25(S,3H,CH3 −N) 1.35(S,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 )。
【0052】b) エチル,2−(N−メチル−N−ベ
ンジルアミノ)−エチル,2,6−ジメチル−4−
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボ
キシレートヒドロクロリド。 油状基剤のエチル,2−(N−メチル−N−ベンジルア
ミノ)エチル,2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロ
キシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートを5
0mlのクロロホルムに溶解した。得られた溶液を氷水浴
中で冷却し、次にクロロホルムに0.8mlの11.37
N塩酸を加えた液を滴下し、得られた混合物を1時間攪
拌した。溶剤を除去し、残留油状物を石油ベンジンで結
晶化させた。濾過して得られた固体を0.5N塩酸に懸
濁させて攪拌し、クロロホルムで抽出した。得られたク
ロロホルム溶液を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、次いで溶剤を減圧で除去し、2.3gの黄色固体
の生成物(上記a)で用いたアクリレートに対して3
7.5%)を得たが、HPLCと電位差測定法で測定し
たところ98%の純度を示した。
ンジルアミノ)−エチル,2,6−ジメチル−4−
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボ
キシレートヒドロクロリド。 油状基剤のエチル,2−(N−メチル−N−ベンジルア
ミノ)エチル,2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロ
キシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートを5
0mlのクロロホルムに溶解した。得られた溶液を氷水浴
中で冷却し、次にクロロホルムに0.8mlの11.37
N塩酸を加えた液を滴下し、得られた混合物を1時間攪
拌した。溶剤を除去し、残留油状物を石油ベンジンで結
晶化させた。濾過して得られた固体を0.5N塩酸に懸
濁させて攪拌し、クロロホルムで抽出した。得られたク
ロロホルム溶液を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、次いで溶剤を減圧で除去し、2.3gの黄色固体
の生成物(上記a)で用いたアクリレートに対して3
7.5%)を得たが、HPLCと電位差測定法で測定し
たところ98%の純度を示した。
【0053】P.F.=77℃で軟化し、90℃で溶融
した。 IR(KBr): 3600−2300cm-1(OHのいくつかのバンド,ア
ミンヒドロクロリド、NHピリジン環);1694およ
び1683cm-1(C=Oエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.4(M,5H,芳香族) 6.9(S,2H,芳香族) 6.1(S,1H,NH) 4.9(S,1H,OH) 4.8(S,1H,CH) 4.5(S,2H,CH2 −C6 H5 ) 4.4−3(M,6H,O−CH2 およびN−CH2 ) 2.4(S,3H,N−CH3 ) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 1−1.6(S,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 )。
した。 IR(KBr): 3600−2300cm-1(OHのいくつかのバンド,ア
ミンヒドロクロリド、NHピリジン環);1694およ
び1683cm-1(C=Oエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.4(M,5H,芳香族) 6.9(S,2H,芳香族) 6.1(S,1H,NH) 4.9(S,1H,OH) 4.8(S,1H,CH) 4.5(S,2H,CH2 −C6 H5 ) 4.4−3(M,6H,O−CH2 およびN−CH2 ) 2.4(S,3H,N−CH3 ) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 1−1.6(S,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 )。
【0054】[実施例7]エチル,2−(メチルアミ
ノ)エチル,2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキ
シ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,4−
ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート,ヒド
ロクロリドの合成。
ノ)エチル,2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキ
シ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,4−
ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート,ヒド
ロクロリドの合成。
【0055】接触水素添加に適した250mlのフラスコ
に、3.5g(5.7mmol)のエチル,2−(N−メチ
ル−N−ベンジルアミノ)エチル,2,6−ジメチル−
4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチル
フェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカ
ルボキシレートヒドロクロリドと1gの10%Pd/C
とを含有する110mlのメタノールを注入した。反応混
合物を、水素とともに、7・104 Paの圧力下1時間
攪拌しながら保持した。得られた混合物を、ワットマン
((Whatman)40濾紙で濾過して触媒を除き、溶剤を減圧
で蒸発させて黄色油状の固体を得た。これをイソプロピ
ルエーテルでトリエチュレートし濾過して収集した。こ
の生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
最初にイソプロピルエーテルで溶離して不純物を除い
た。次に、クロロホルム−アセトン(5:1)で溶離
し、2.5g(83%)の純品の生成物を得た。
に、3.5g(5.7mmol)のエチル,2−(N−メチ
ル−N−ベンジルアミノ)エチル,2,6−ジメチル−
4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチル
フェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカ
ルボキシレートヒドロクロリドと1gの10%Pd/C
とを含有する110mlのメタノールを注入した。反応混
合物を、水素とともに、7・104 Paの圧力下1時間
攪拌しながら保持した。得られた混合物を、ワットマン
((Whatman)40濾紙で濾過して触媒を除き、溶剤を減圧
で蒸発させて黄色油状の固体を得た。これをイソプロピ
ルエーテルでトリエチュレートし濾過して収集した。こ
の生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
最初にイソプロピルエーテルで溶離して不純物を除い
た。次に、クロロホルム−アセトン(5:1)で溶離
し、2.5g(83%)の純品の生成物を得た。
【0056】P.F.=55℃で軟化し、66℃で溶融
した。 IR(KBr): 3600−2300cm-1(OHのいくつかのバンド,ア
ミンヒドロクロリド,NHピリジン環);1694およ
び1679cm-1(CHOエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 6.9(S,2H,芳香族) 6.3−6.9(M,2H,+NH2 ) 6.2(S,1H,NH) 4.8−4.6(S,1H,OH) 4.8(S,1H,OH) 4.8(S,1H,4−CH) 3.6−4.5(M,4H,2CH2 O) 2.8−3.2(M,2H,CH2 −N) 2.15−2.5(D,6H,2,6−CH3 ) 2.1(S,3H,N−CH3 ) 0.8−1.5(M,21H,CH3 およびC(C
H3 )3 ) NMR試料に重水を添加したところ、以下のシグナル:
6.3−6.9ppm 、6.2ppm および4.8−4.6
ppm が消失した。OHとNHのプロトンに対応するシグ
ナルが2.15ppm にD2 Oシグナルで現われた。
した。 IR(KBr): 3600−2300cm-1(OHのいくつかのバンド,ア
ミンヒドロクロリド,NHピリジン環);1694およ
び1679cm-1(CHOエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 6.9(S,2H,芳香族) 6.3−6.9(M,2H,+NH2 ) 6.2(S,1H,NH) 4.8−4.6(S,1H,OH) 4.8(S,1H,OH) 4.8(S,1H,4−CH) 3.6−4.5(M,4H,2CH2 O) 2.8−3.2(M,2H,CH2 −N) 2.15−2.5(D,6H,2,6−CH3 ) 2.1(S,3H,N−CH3 ) 0.8−1.5(M,21H,CH3 およびC(C
H3 )3 ) NMR試料に重水を添加したところ、以下のシグナル:
6.3−6.9ppm 、6.2ppm および4.8−4.6
ppm が消失した。OHとNHのプロトンに対応するシグ
ナルが2.15ppm にD2 Oシグナルで現われた。
【0057】[実施例8]エチル、ベンジル、2,6−
ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5'−ジter
t−ブチルフェニル)−1,4−ビシドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートの合成。
ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5'−ジter
t−ブチルフェニル)−1,4−ビシドロピリジン−
3,5−ジカルボキシレートの合成。
【0058】この化合物を、実施例4cに記載の方法に
従って、3.46g(10mmol)のエチルα−アセチル
−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェ
ニル)アクリレートと1.91g(10mmol)の3−ア
ミノクロトン酸ベンジルとの反応によって合成した。油
状の組成生成物をイソプロピルエーテルに溶解し、次に
未反応のアクリレートを濾別した。溶剤を除いた後、油
状の残留生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用い、石油ベンジン−イソプロピルエーテルの混合
物で溶離した。収量:3.4g(65%)。
従って、3.46g(10mmol)のエチルα−アセチル
−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェ
ニル)アクリレートと1.91g(10mmol)の3−ア
ミノクロトン酸ベンジルとの反応によって合成した。油
状の組成生成物をイソプロピルエーテルに溶解し、次に
未反応のアクリレートを濾別した。溶剤を除いた後、油
状の残留生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用い、石油ベンジン−イソプロピルエーテルの混合
物で溶離した。収量:3.4g(65%)。
【0059】P.F.=55℃で軟化し、65℃で溶融
した。 IR(KBr) 3638cm-1(OH);3337cm-1(NH);308
9cm-1(CH芳香族);2957cm-1(CH脂肪族);
1683cm-1および1651cm-1(C=Oエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.25(S,5H,芳香族) 7.05(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5.15(S,2H,CH2 ベンジル基) 5.05(S,1H,OH) 5(S,1H,4−CH) 3.9−4.4(M,2H,CH2 エチルエステル) 2.35(D,6H,2,6−CH3 ) 1−1.6(M,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 )。
した。 IR(KBr) 3638cm-1(OH);3337cm-1(NH);308
9cm-1(CH芳香族);2957cm-1(CH脂肪族);
1683cm-1および1651cm-1(C=Oエステル基) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.25(S,5H,芳香族) 7.05(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5.15(S,2H,CH2 ベンジル基) 5.05(S,1H,OH) 5(S,1H,4−CH) 3.9−4.4(M,2H,CH2 エチルエステル) 2.35(D,6H,2,6−CH3 ) 1−1.6(M,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 )。
【0060】[実施例9]2,6−ジメチル−4−
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−5−カルボエトキシ−3−カルボキシ−1,4
−ジヒドロピリジンの合成。
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−5−カルボエトキシ−3−カルボキシ−1,4
−ジヒドロピリジンの合成。
【0061】接触水素添加に適した250mlフラスコ
に、80mlの乾燥メタノールに溶解したエチル、ベンジ
ル、2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3'
,5'−ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボキシレートと、0.284
gの10%Pd/Cを注入した。反応混合物を、水素と
ともに、21・104 Paの圧力下4時間攪拌した。得
られた混合物をワットマン40濾紙で濾過して触媒を除
き、次に溶剤を減圧で除去して黄色固体が得られた。こ
れをイソプロピルエーテルで洗浄し、次にエチルエーテ
ルで洗浄した。収量:1g(46%)、白色固体。
に、80mlの乾燥メタノールに溶解したエチル、ベンジ
ル、2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3'
,5'−ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボキシレートと、0.284
gの10%Pd/Cを注入した。反応混合物を、水素と
ともに、21・104 Paの圧力下4時間攪拌した。得
られた混合物をワットマン40濾紙で濾過して触媒を除
き、次に溶剤を減圧で除去して黄色固体が得られた。こ
れをイソプロピルエーテルで洗浄し、次にエチルエーテ
ルで洗浄した。収量:1g(46%)、白色固体。
【0062】P.F.=170−171.5℃ IR(KBr): 3631−2500cm-1(OH、NHピリジン環および
カルボン酸のいつくかのバンド);1683cm-1(C=
Oエステル);1652cm-1(C=Oカルボン酸) NMR((CD3 )2 SO)(ppm ) 8.7(S,1H,OH) 7(S,2H,芳香族) 6.6(S,1H,NH) 4.8(S,1H,CH) 4.3−3.8(M,2H,CH3 ) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 1.6−0.8(M,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 ) 上記バンドに加えて、NMRスペクトルは、下記のバン
ド:残留エチルエーテル由来の3.1−3.6ppm と
0.9−1.2ppm を示した。NMR試料に重水を加え
たところ、OHとNHのシグナルが消失し、4ppm のD
2 Oシグナルに変化した。
カルボン酸のいつくかのバンド);1683cm-1(C=
Oエステル);1652cm-1(C=Oカルボン酸) NMR((CD3 )2 SO)(ppm ) 8.7(S,1H,OH) 7(S,2H,芳香族) 6.6(S,1H,NH) 4.8(S,1H,CH) 4.3−3.8(M,2H,CH3 ) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 1.6−0.8(M,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 ) 上記バンドに加えて、NMRスペクトルは、下記のバン
ド:残留エチルエーテル由来の3.1−3.6ppm と
0.9−1.2ppm を示した。NMR試料に重水を加え
たところ、OHとNHのシグナルが消失し、4ppm のD
2 Oシグナルに変化した。
【0063】[実施例10]エチル、イソブチル、2,
6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −
ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピロリジ
ン−3,5−カルボキシレートの合成。
6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −
ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピロリジ
ン−3,5−カルボキシレートの合成。
【0064】1.74g(5mmol)のエチルα−アセチ
ル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフ
ェニル)アクリレートと0.78g(5mmol)の3−ア
ミノクロトン酸イソブチルを10mlのイソプロパノール
に溶解した。得られた混合物を、適切な乾燥器内に50
℃で4日間保持し、次に溶剤を減圧で蒸発させた。残留
油状物をイソプロピルエーテルで処理し、次にフリーザ
ーで24時間冷却した。次いで未反応のアクリレートを
濾過によって収集した。得られた溶液を減圧で濃縮し、
粗製の標題のジヒドロピリジンを、シリカゲルクロマト
グラフィを用い、石油ベンジンで溶離して不純物を除
き、次いで石油ベンジン−イソプロピルエーテルで生成
物を溶離した。この生成物は、透明な黄色油状物として
得られたが、48時間静置したところ結晶化した。石油
ベンジンとともに攪拌した後、濾過して白色固体を得
た。
ル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフ
ェニル)アクリレートと0.78g(5mmol)の3−ア
ミノクロトン酸イソブチルを10mlのイソプロパノール
に溶解した。得られた混合物を、適切な乾燥器内に50
℃で4日間保持し、次に溶剤を減圧で蒸発させた。残留
油状物をイソプロピルエーテルで処理し、次にフリーザ
ーで24時間冷却した。次いで未反応のアクリレートを
濾過によって収集した。得られた溶液を減圧で濃縮し、
粗製の標題のジヒドロピリジンを、シリカゲルクロマト
グラフィを用い、石油ベンジンで溶離して不純物を除
き、次いで石油ベンジン−イソプロピルエーテルで生成
物を溶離した。この生成物は、透明な黄色油状物として
得られたが、48時間静置したところ結晶化した。石油
ベンジンとともに攪拌した後、濾過して白色固体を得
た。
【0065】収量:0.75g(31%) P.F.=107.5〜108.5℃ IR(KBr) 3607cm-1(OH);3307cm-1(NH);295
9cm-1(脂肪族);1695および1684cm-1(C=
Oエステル);1652cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5(M,2H,OHおよび4−CH) 4.3−3.6(D,4H,CH2 −O) 2.6−2.3(D,6H,2,6−CH3 ) 1.7−1.1(M,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 ) 0.7−1.1(D,6H,(CH3 )2 −C)。
9cm-1(脂肪族);1695および1684cm-1(C=
Oエステル);1652cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7(S,2H,芳香族) 5.8(S,1H,NH) 5(M,2H,OHおよび4−CH) 4.3−3.6(D,4H,CH2 −O) 2.6−2.3(D,6H,2,6−CH3 ) 1.7−1.1(M,21H,C(CH3 )3 およびC
H3 ) 0.7−1.1(D,6H,(CH3 )2 −C)。
【0066】[実施例11]ジイソブチル、2,6−ジ
メチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert
−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピロリジン−
3,5−カルボキシレートの合成。
メチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert
−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピロリジン−
3,5−カルボキシレートの合成。
【0067】a) イソブチル、α−アセチル−β−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)アク
リレート。 ディーン・スターク型分離器に接続され、乾燥ベンゼン
が入った丸底フラスコに、11.7g(50mmol)の4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルベンズアルデヒ
ドと8.3g(52.5mmol)のイソブチルアセトアセ
テートを含有する25mlの乾燥ベンゼンを注入して懸濁
させた。得られた混合物を温度が80℃に到達するまで
加熱し、次に1mlのピペリジンと1.1mlの氷酢酸を添
加した。得られた溶液を、もはや水の放出が認められな
くなるまで2時間還流した。冷却後、得られた混合物を
50mlのエーテルで希釈し、25mlの5%塩酸で2回洗
浄し、次に25mlの5%炭酸水素ナトリウムで溶液で2
回洗浄し、最後に25mlの水道水で1回洗浄した。有機
層をデカントし、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で
蒸発させた。得られた油状物をn−ヘキサンで結晶化さ
せた。
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)アク
リレート。 ディーン・スターク型分離器に接続され、乾燥ベンゼン
が入った丸底フラスコに、11.7g(50mmol)の4
−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルベンズアルデヒ
ドと8.3g(52.5mmol)のイソブチルアセトアセ
テートを含有する25mlの乾燥ベンゼンを注入して懸濁
させた。得られた混合物を温度が80℃に到達するまで
加熱し、次に1mlのピペリジンと1.1mlの氷酢酸を添
加した。得られた溶液を、もはや水の放出が認められな
くなるまで2時間還流した。冷却後、得られた混合物を
50mlのエーテルで希釈し、25mlの5%塩酸で2回洗
浄し、次に25mlの5%炭酸水素ナトリウムで溶液で2
回洗浄し、最後に25mlの水道水で1回洗浄した。有機
層をデカントし、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧で
蒸発させた。得られた油状物をn−ヘキサンで結晶化さ
せた。
【0068】収量:11.5g(61%) P.F.=83〜84℃ IR(KBr): 3584cm-1(OH);2959cm-1および2873cm
-1(脂肪族);1728および1688cm-1(C=
O);1660cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.7および7.6(2S,1H,CH) 7.35および7.4(2S,2H,芳香族) 5.3−6(M,1H,OH) 4.2−4(2D,2H,−O−CH2 ) 2.45(S,3H,CO−CH3 ) 2.3−1.8(M,1H,CHイソブチル基) 1.5(S,18H,C(CH3 )3 ) 1.1−0.8(2D,6H,CH3 イソブチル基) NMR(CDCl3 +TFA)(ppm ) 7.8(S,1H,1H) 7.3(S,2H,芳香族) 3.8−4.1(D,2H,CH2 ) 2.6(S,3H,CO−CH3 ) 2.3−1.8(M,1H,CHイソブチル基) 1.5(S,18H,C(CH3 )3 ) 1.1−0.8(D,6H,CH3 イソブチル基)。
-1(脂肪族);1728および1688cm-1(C=
O);1660cm-1(C=C) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.7および7.6(2S,1H,CH) 7.35および7.4(2S,2H,芳香族) 5.3−6(M,1H,OH) 4.2−4(2D,2H,−O−CH2 ) 2.45(S,3H,CO−CH3 ) 2.3−1.8(M,1H,CHイソブチル基) 1.5(S,18H,C(CH3 )3 ) 1.1−0.8(2D,6H,CH3 イソブチル基) NMR(CDCl3 +TFA)(ppm ) 7.8(S,1H,1H) 7.3(S,2H,芳香族) 3.8−4.1(D,2H,CH2 ) 2.6(S,3H,CO−CH3 ) 2.3−1.8(M,1H,CHイソブチル基) 1.5(S,18H,C(CH3 )3 ) 1.1−0.8(D,6H,CH3 イソブチル基)。
【0069】b) ジイソブチル2,6−ジメチル−4−
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピロリジン−3,5−カルボ
キシレートの合成。 この化合物を、7.48g(20mmol)のイソブチルα
−アセチル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−
ブチルフェニル)アクリレートと3.14g(20mmo
l)の3−アミノクロトン酸イソブチルを実施例10に
記載の方法に従って反応させて合成し、油状物として得
た。これをn−ヘキサンから結晶化させ、次にイソプロ
ピルエーテルで結晶化させた。
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピロリジン−3,5−カルボ
キシレートの合成。 この化合物を、7.48g(20mmol)のイソブチルα
−アセチル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジtert−
ブチルフェニル)アクリレートと3.14g(20mmo
l)の3−アミノクロトン酸イソブチルを実施例10に
記載の方法に従って反応させて合成し、油状物として得
た。これをn−ヘキサンから結晶化させ、次にイソプロ
ピルエーテルで結晶化させた。
【0070】収量:3.16g(31%)白色固体 P.F.=173〜174℃ IR(KBr): 3590cm-1(OH);3368cm-1(NH);296
5cm-1(脂肪族);1679cm-1(C=O) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.1(S,2H,芳香族) 5.9(S,1H,NH) 5(S,1H,OH) 4.95(S,1H,4−CH) 4−3.8(D,4H,−OCH2 ) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 2.2−1.7(M,2H,CHイソブチル基) 1.4(S,18H,C(CH3 )3 )。
5cm-1(脂肪族);1679cm-1(C=O) NMR(CDCl3 )(ppm ) 7.1(S,2H,芳香族) 5.9(S,1H,NH) 5(S,1H,OH) 4.95(S,1H,4−CH) 4−3.8(D,4H,−OCH2 ) 2.3(S,6H,2,6−CH3 ) 2.2−1.7(M,2H,CHイソブチル基) 1.4(S,18H,C(CH3 )3 )。
【0071】下記の実施例は、本発明の化合物を医薬組
成物に導入する方法を示す。
成物に導入する方法を示す。
【0072】[実施例12] 錠剤 各錠剤は以下のものを含有している。 活性物質 50〜500.0mg トウモロコシ澱粉 25.0mg ラクトース 90.0mg ゼラチン 1.5mg タルク 12.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.5mg [実施例13] 軟カプセル 各カプセルは以下のものを含有している。 活性物質 50〜500.0mg グリセリン 150.0mg ポリオキシエチレングリコール400 50.0mg 蒸留水 150.0mg サッカリン 2.0mg [実施例14] 水剤 活性物質 1〜5.0g アルコール96 20.0ml グリセリン 10.0ml プロピレングリコール 2.0ml 香料 0.5ml 蒸留水q.t. 100.0ml [実施例15] クリーム剤 活性物質 1〜5.0g セチルアルコール 2.0g グリセリンモノステアラート 8.0g 鯨ろう 5.0g トゥイーン60 3.0g イソプロピルパルミタート 2.0g メチルパラベン 0.2g プロピルパラベン 0.02g 蒸留水q.t. 100.0g。
【0073】[薬理試験]Fe++/アスコルビン酸で刺
激されたラットの肝臓膜(フリーラジカルの生成を誘発
することで知られている系)に生成したフリーラジカル
を捕捉する性能について、本発明の化合物を試験した。
次いで、最も活性の強い化合物について、N−ホルミル
−L−メチオニル−L−ロイシル−L−フェニルアラニ
ンで刺激されたヒト好中球がフリーラジカルを生成する
のを阻害する性能と、培養で維持されている肝臓組織を
虚血/再潅流損傷から保護する性能とを試験した。
激されたラットの肝臓膜(フリーラジカルの生成を誘発
することで知られている系)に生成したフリーラジカル
を捕捉する性能について、本発明の化合物を試験した。
次いで、最も活性の強い化合物について、N−ホルミル
−L−メチオニル−L−ロイシル−L−フェニルアラニ
ンで刺激されたヒト好中球がフリーラジカルを生成する
のを阻害する性能と、培養で維持されている肝臓組織を
虚血/再潅流損傷から保護する性能とを試験した。
【0074】1.ラット肝臓膜におけるフリーラジカル
スカベンジャー活性 ラット肝臓ホモジネート(1:10w/v)を、ウィス
ターラットをCO2 で殺した後、リンゲル−トリス(Rin
ger-Tris) (50mM)−サッカロース(0.32mM)液
(pH7.4)で調整した。肝臓は小片(1〜2mm)に切
断し、ポリトロン(Polytron)ホモジナイザーを用いて0
℃でホモジナイズした。ホモジネートを1000xgで
4℃にて10分間遠心分離し、生成したペレットを廃棄
した。上澄み液を10,000xgで20分間遠心分離
し、ペレットを集め、50mMリンゲル−トリス液に1/
10の比率で再懸濁させた。製剤の一部を直ちに使用す
るか、または−20℃で保管した。1.7mlのリンゲル
−トリス液(20mM)(1/4 v/v)にて懸濁させ
たラット肝臓膜、および各種の濃度の、本発明の化合
物、α−トコフェノール、ジピリダモールまたはブチル
化ヒドロキシトルエンの100μlの入っている試験管
に、100μlの10μM硫酸鉄(II) と100μMア
スコルビン酸を添加することによって脂質過酸化反応を
誘発させた。37℃で45分経過後、0.5%チオバル
ビソール酸を含有する20%トリクロロ酢酸溶液1mlづ
つを各試験管に添加し、95℃で15分間インキュベー
トした後、TBA反応製物質を分光測光法で測定した。
医薬を含有しない適当な対照試料をすべての試験に用い
た。
スカベンジャー活性 ラット肝臓ホモジネート(1:10w/v)を、ウィス
ターラットをCO2 で殺した後、リンゲル−トリス(Rin
ger-Tris) (50mM)−サッカロース(0.32mM)液
(pH7.4)で調整した。肝臓は小片(1〜2mm)に切
断し、ポリトロン(Polytron)ホモジナイザーを用いて0
℃でホモジナイズした。ホモジネートを1000xgで
4℃にて10分間遠心分離し、生成したペレットを廃棄
した。上澄み液を10,000xgで20分間遠心分離
し、ペレットを集め、50mMリンゲル−トリス液に1/
10の比率で再懸濁させた。製剤の一部を直ちに使用す
るか、または−20℃で保管した。1.7mlのリンゲル
−トリス液(20mM)(1/4 v/v)にて懸濁させ
たラット肝臓膜、および各種の濃度の、本発明の化合
物、α−トコフェノール、ジピリダモールまたはブチル
化ヒドロキシトルエンの100μlの入っている試験管
に、100μlの10μM硫酸鉄(II) と100μMア
スコルビン酸を添加することによって脂質過酸化反応を
誘発させた。37℃で45分経過後、0.5%チオバル
ビソール酸を含有する20%トリクロロ酢酸溶液1mlづ
つを各試験管に添加し、95℃で15分間インキュベー
トした後、TBA反応製物質を分光測光法で測定した。
医薬を含有しない適当な対照試料をすべての試験に用い
た。
【0075】2.多形核類におけるフリーラジカルの検
定 健康なボランティヤーの提供者のヒト好中球を、フィコ
ルハイパック(Ficollhypaque,Pharmaci社製)で勾配
遠心分離を行なうことによって単離した。細胞懸濁の1
00μl(最終細胞数500,000)を、PBS70
0μlおよびDMSOに溶解した試験化合物50μlと
混合した。スーパーオキシドジスムターゼのDMSO溶
液(1mg/ml)の25μl(すなわち25μgのSO
D)を陽性対照として用いた。試験管を、ゆるやかに攪
拌しながら37℃で10分間プレインキュベートした。
1mMのシトクロムCタイプVI(Sigma 社)を含有するP
BSの100μlと、10μM N−ホルミル−L−メチ
オニル−L−ロイシル−L−フェニルアラニン(Sigma
F3506)の50μlとを添加し、37℃で5分間イ
ンキュベートすることによって好中球を刺激した。0℃
まで冷却して反応を停止させ、試験管を8,000xg
で遠心分離し、還元型シトクロムCを、SODをブラン
クとして含有する試験管を用いて550nmの波長光で分
光測光法で測定した。
定 健康なボランティヤーの提供者のヒト好中球を、フィコ
ルハイパック(Ficollhypaque,Pharmaci社製)で勾配
遠心分離を行なうことによって単離した。細胞懸濁の1
00μl(最終細胞数500,000)を、PBS70
0μlおよびDMSOに溶解した試験化合物50μlと
混合した。スーパーオキシドジスムターゼのDMSO溶
液(1mg/ml)の25μl(すなわち25μgのSO
D)を陽性対照として用いた。試験管を、ゆるやかに攪
拌しながら37℃で10分間プレインキュベートした。
1mMのシトクロムCタイプVI(Sigma 社)を含有するP
BSの100μlと、10μM N−ホルミル−L−メチ
オニル−L−ロイシル−L−フェニルアラニン(Sigma
F3506)の50μlとを添加し、37℃で5分間イ
ンキュベートすることによって好中球を刺激した。0℃
まで冷却して反応を停止させ、試験管を8,000xg
で遠心分離し、還元型シトクロムCを、SODをブラン
クとして含有する試験管を用いて550nmの波長光で分
光測光法で測定した。
【0076】3.短期間の器官の培養物における虚血/
再潅流 これらの研究では、組織試験を、ペントバルビタールナ
トリウム(60mg/Kg,i.p)で麻酔をかけた10頭の雄
ウイスターラットで構成されたいくつかの群から採取し
た。肝臓を分離し、約0.4gの5個の試料に分けて秤
量し、アルゴンで飽和した(無酸素)のトリス−リンゲ
ル溶液の入っている栓付きの50mlエルレンマイヤーフ
ラスコに移した。組織の試料と3.9mlのアルゴン飽和
トリス−リンゲル緩衝液の入っている上記50mlのエル
レンマイヤーフラスコに、アルゴンガスを流しこんで再
度栓をし、暖めた37℃の水浴内に振盪することなく5
0分間保持し、虚血を起こさせた。組織を細かく刻んで
振盪することはこの段階で行なわないで、生体内での虚
血では起こらない組織から媒体への代謝物質の拡散を最
小限に留めた。
再潅流 これらの研究では、組織試験を、ペントバルビタールナ
トリウム(60mg/Kg,i.p)で麻酔をかけた10頭の雄
ウイスターラットで構成されたいくつかの群から採取し
た。肝臓を分離し、約0.4gの5個の試料に分けて秤
量し、アルゴンで飽和した(無酸素)のトリス−リンゲ
ル溶液の入っている栓付きの50mlエルレンマイヤーフ
ラスコに移した。組織の試料と3.9mlのアルゴン飽和
トリス−リンゲル緩衝液の入っている上記50mlのエル
レンマイヤーフラスコに、アルゴンガスを流しこんで再
度栓をし、暖めた37℃の水浴内に振盪することなく5
0分間保持し、虚血を起こさせた。組織を細かく刻んで
振盪することはこの段階で行なわないで、生体内での虚
血では起こらない組織から媒体への代謝物質の拡散を最
小限に留めた。
【0077】細かく刻むことと薬剤の添加 虚血を起こさせて50分後、組織をアイリスはさみで細
かく刻んで1辺が約1mmの断片にした。細かく刻んで次
に薬剤を添加する間は、アルゴンの方が空気より密度が
高いので、アルゴンがフラスコから出て酸素と置きかわ
ることは最小限に留まった。次に、評価される化合物の
1つを含有している0.1mlのトリス−リンゲル緩衝液
を所望の最終濃度に達するまで添加した。ブチル化ヒド
ロキシトルエンを選択した。その理由は、この化合物が
古典的な抗酸化剤であり、ラジカルの連鎖成長を阻害す
る化合物だからである。これらの添加は、酸素の導入を
さけるため迅速に行なった。フラスコに再度栓をしてゆ
っくりと攪拌して組織と薬剤を混合し、水浴に戻し、再
酸素付加を起こさせる前に、10分間平衡状態にした。
かく刻んで1辺が約1mmの断片にした。細かく刻んで次
に薬剤を添加する間は、アルゴンの方が空気より密度が
高いので、アルゴンがフラスコから出て酸素と置きかわ
ることは最小限に留まった。次に、評価される化合物の
1つを含有している0.1mlのトリス−リンゲル緩衝液
を所望の最終濃度に達するまで添加した。ブチル化ヒド
ロキシトルエンを選択した。その理由は、この化合物が
古典的な抗酸化剤であり、ラジカルの連鎖成長を阻害す
る化合物だからである。これらの添加は、酸素の導入を
さけるため迅速に行なった。フラスコに再度栓をしてゆ
っくりと攪拌して組織と薬剤を混合し、水浴に戻し、再
酸素付加を起こさせる前に、10分間平衡状態にした。
【0078】再酸素付加 虚血無酸素状態で60分経過した後、試料中に1分間1
00%酸素ガスを激しくバブリングさせることによって
フラスコを再度酸素で飽和させ、フラスコの上部空間に
酸素を流した。(虚血状態であるが再酸素付加が行なわ
れていない対照試験であるこの段階でアルゴンが酸素で
置換された)。次に全フラスコに栓をして水浴に戻し、
振盪させながら60分間37℃で再酸素付加を行なっ
た。この方法は、“free floating"スライス培養法とし
て報告されており(Dickson とSuzangar,1976年)
(“Free-floating slices cultures ”in Human Tumor
s inShort Term Culture ,PP Dendy 編集、ロンドン、A
cademic Press)、組織の断片が媒体内に保持されるこ
となく懸濁されている。媒体の表面積は約12cm2 でそ
の深さは約3mmにすぎず、上部空間のガスと媒体との平
衡化が最小限になる。
00%酸素ガスを激しくバブリングさせることによって
フラスコを再度酸素で飽和させ、フラスコの上部空間に
酸素を流した。(虚血状態であるが再酸素付加が行なわ
れていない対照試験であるこの段階でアルゴンが酸素で
置換された)。次に全フラスコに栓をして水浴に戻し、
振盪させながら60分間37℃で再酸素付加を行なっ
た。この方法は、“free floating"スライス培養法とし
て報告されており(Dickson とSuzangar,1976年)
(“Free-floating slices cultures ”in Human Tumor
s inShort Term Culture ,PP Dendy 編集、ロンドン、A
cademic Press)、組織の断片が媒体内に保持されるこ
となく懸濁されている。媒体の表面積は約12cm2 でそ
の深さは約3mmにすぎず、上部空間のガスと媒体との平
衡化が最小限になる。
【0079】マロンアルデヒドを測定するためのチオバ
ルビツール酸反応 マロンアルデヒドを、Buege とAustの分光測光法(“Mi
crosomal Lipid Peroxidation ”Methods in Enzmolog
y、52巻、302−310頁、1979年)で測定し
た。組織と緩衝液を含むフラスコ内容物をテフロン/ガ
ラスホモジナイザーでホモジナイズした。全ホモジナネ
ートを、試験管内の4.0mlのTCA−TBAに加えて
充分混合した。各試験管を、ガラス玉でふたをし、湯浴
中で90〜95℃にて15分間加熱した。冷却後、生成
した綿状沈殿物を、1500xgで5分間遠心分離する
ことによって除いた。上澄み液の吸光度を530nmの波
長光について分光測光法で測定して、4mlのTCA/T
BA試薬、3.9mlの緩衝液および0.1mlの対応する
薬剤もしくは緩衝液を含有するブランクと比較した。標
準曲線を、基準のマロンアルデヒドビスジメチルアセタ
ール(1,1,3,3−テトラメトキシプロパン)を用
いて作製した。IC50、すなわちマロンアルデヒドの生
成の50%を阻害する薬剤の濃度を回帰分析法で計算し
た。
ルビツール酸反応 マロンアルデヒドを、Buege とAustの分光測光法(“Mi
crosomal Lipid Peroxidation ”Methods in Enzmolog
y、52巻、302−310頁、1979年)で測定し
た。組織と緩衝液を含むフラスコ内容物をテフロン/ガ
ラスホモジナイザーでホモジナイズした。全ホモジナネ
ートを、試験管内の4.0mlのTCA−TBAに加えて
充分混合した。各試験管を、ガラス玉でふたをし、湯浴
中で90〜95℃にて15分間加熱した。冷却後、生成
した綿状沈殿物を、1500xgで5分間遠心分離する
ことによって除いた。上澄み液の吸光度を530nmの波
長光について分光測光法で測定して、4mlのTCA/T
BA試薬、3.9mlの緩衝液および0.1mlの対応する
薬剤もしくは緩衝液を含有するブランクと比較した。標
準曲線を、基準のマロンアルデヒドビスジメチルアセタ
ール(1,1,3,3−テトラメトキシプロパン)を用
いて作製した。IC50、すなわちマロンアルデヒドの生
成の50%を阻害する薬剤の濃度を回帰分析法で計算し
た。
【0080】[試験結果] 1.ラット肝臓膜におけるフリーラジカルスカベンジャ
ーの活性 以下のIC50値が得られた。 化合物 IC50(μM) 実施例1 0.78 実施例2 0.29 実施例3 1.25 実施例4 1.25 実施例5 50.00 実施例6 20.00 実施例7 2.50 実施例8 1.00 実施例9 2.50 実施例10 0.37 実施例11 1.00 ジピリダモール 3.50 α−トコフェロール 15.00 U−74500A 3.50 BHT 1.50 これらのデータに基づいて、実施例1、2および10の
化合物を選択して追加の試験を行なった。
ーの活性 以下のIC50値が得られた。 化合物 IC50(μM) 実施例1 0.78 実施例2 0.29 実施例3 1.25 実施例4 1.25 実施例5 50.00 実施例6 20.00 実施例7 2.50 実施例8 1.00 実施例9 2.50 実施例10 0.37 実施例11 1.00 ジピリダモール 3.50 α−トコフェロール 15.00 U−74500A 3.50 BHT 1.50 これらのデータに基づいて、実施例1、2および10の
化合物を選択して追加の試験を行なった。
【0081】2.好中球の刺激に対する作用 試験に用いた濃度のSODは、FMLPAによって刺激
されたヒト好中球におけるフリーラジカルの生成を完全
に阻止した。本発明の選択された化合物の活性は次のと
おりであった。 化合物 IC50(μM) 実施例1 10.86 実施例2 10.19 実施例10 10.48 BHT 20.0 3.虚血/再潅流状態におけるフリーラジカル生成に対
する作用 MDAの産生は本発明の選択された化合物によって、投
与量に依存して阻害される。IC50(すなわち虚血/再
潅流組織のMDA産生の50%を阻害する薬剤の濃度)
は次のとおりであった。 化合物 IC50(μM) 実施例1 0.17 実施例2 0.2 実施例10 0.2 BHT 1.75。
されたヒト好中球におけるフリーラジカルの生成を完全
に阻止した。本発明の選択された化合物の活性は次のと
おりであった。 化合物 IC50(μM) 実施例1 10.86 実施例2 10.19 実施例10 10.48 BHT 20.0 3.虚血/再潅流状態におけるフリーラジカル生成に対
する作用 MDAの産生は本発明の選択された化合物によって、投
与量に依存して阻害される。IC50(すなわち虚血/再
潅流組織のMDA産生の50%を阻害する薬剤の濃度)
は次のとおりであった。 化合物 IC50(μM) 実施例1 0.17 実施例2 0.2 実施例10 0.2 BHT 1.75。
【0082】
【発明の効果】本発明の化合物2,6−ジメチル−4−
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert- ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン誘導体は、フリーラ
ジカルスカベンジャーとして有用である。
(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert- ブチルフェ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン誘導体は、フリーラ
ジカルスカベンジャーとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレゴリオ デル ソル モレノ スペイン国 マドリー ラ バネサ 48 ペ1 エ1 6階 ア (無番地) (54)【発明の名称】 2,6−ジメチル−4−(4´−ヒドロキシ−3´,5´−ジtert−ブチルフェニル)− 1,4−ジヒドロピリジン誘導体、それらの製造方法およびそれらのフリーラジカルスカベンジ ャーとしての使用
Claims (16)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1 は、線状、分枝状もしくは環状の、非置換
もしくは置換のC1 〜C5 アルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピ
ル、ブチル、イソブチルまたはメトキシエチル基であ
り、 R2 は、水素原子、または線状もしくは分枝状の、非置
換または1つ以上のヒドロキシル、フェニル、非置換ア
ミノ、置換アミノもしくはジオキソラニル基で置換され
たC1 〜C5 アルキル基である。)で表される2,6−
ジメチル−4−[(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジ
tert- ブチル)フェニル]−1,4−ジヒドロピリジン
誘導体、その異性体および医薬として許容される鉱酸も
しくは有機酸による付加塩。 - 【請求項2】 請求項1による、メチル、エチル、2,
6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −
ジtert- ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボキシレート。 - 【請求項3】 請求項1による、エチル、イソプロピ
ル、2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3'
,5' −ジtert- ブチルフェニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート。 - 【請求項4】 請求項1による、ジメチル、2,6−ジ
メチル−4−(4'−ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert-
ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボキシレート。 - 【請求項5】 請求項1による、エチル、(2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル−メチル)、
2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,
5' −ジtert- ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボキシレート。 - 【請求項6】 請求項1による、エチル、(2,3−ジ
ヒドロキシプロピル)、2,6−ジメチル−4−(4'
−ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)
−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート。 - 【請求項7】 請求項1による、エチル、2−(N−メ
チル−N−ベンジルアミノ)−エチル、2,6−ジメチ
ル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブ
チルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボキシレート ヒドロクロリド。 - 【請求項8】 請求項1による、エチル、2−(メチル
アミノ)エチル、2,6−ジメチル−4−(4' −ヒド
ロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート,
ヒドロクロリド。 - 【請求項9】 請求項1による、エチル、ベンジル、
2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,
5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ビシドロピ
リジン−3,5−ジカルボキシレート。 - 【請求項10】 請求項1による、2,6−ジメチル−
4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジtert−ブチル
フェニル)−5−カルボエトキシ−3−カルボキシ−
1,4−ジヒドロピリジン。 - 【請求項11】 請求項1による、エチル、イソブチ
ル、2,6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3'
,5' −ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒド
ロピロリジン−3,5−カルボキシレート。 - 【請求項12】 請求項1による、ジイソブチル、2,
6−ジメチル−4−(4' −ヒドロキシ−3' ,5' −
ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピロリジ
ン−3,5−カルボキシレート。 - 【請求項13】 3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロ
キシベンズアルデヒドを、式(II): 【化2】 (式中、R1 は、請求項1で定義されたものと同義であ
る。)で表されるアセト酢酸エステルと反応させ、得ら
れた式(III) : 【化3】 で表されるα−アセチル−β−(3,5−ジtert−ブチ
ル−4−ヒドロキシ)フェニルアクリル酸エステルを、
式(IV): 【化4】 (式中、R2 は、請求項1で定義されたものと同義であ
る。)で表される3−アミノクロトン酸エステルと反応
させることからなる、請求項1の式(I) で表される化合
物の製造方法。 - 【請求項14】 フリーラジカルスカベンジャーとして
使用される、請求項1〜12に記載の化合物。 - 【請求項15】 虚血症病の後の処置、脂質の過酸化に
関連する変性、またはフリーラジカルによって生じる損
傷のための薬剤として使用される、請求項1〜12に記
載の化合物。 - 【請求項16】 医薬または化粧品として許容される担
体とともに、活性成分として請求項1〜12に記載の化
合物を含む、医薬または化粧品組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9102021 | 1991-02-20 | ||
FR9102021A FR2672890A1 (fr) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | Derives de 2,6-dimethyl-4-(4'-hydroxy-3',5'-di-t-butylphenyl)-1,4-dihydropyridine, leur procede de preparation et leur utilisation comme capteurs de radicaux libres. |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194393A true JPH05194393A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=9409917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4027995A Withdrawn JPH05194393A (ja) | 1991-02-20 | 1992-02-14 | 2,6−ジメチル−4−(4´−ヒドロキシ−3´,5´−ジtert−ブチルフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン誘導体、それらの製造方法およびそれらのフリーラジカルスカベンジャーとしての使用 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0500426A1 (ja) |
JP (1) | JPH05194393A (ja) |
FR (1) | FR2672890A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004087172A1 (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-14 | Nissan Chemical Industries Ltd. | T型カルシウムチャネル阻害剤 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000005209A1 (en) * | 1998-07-23 | 2000-02-03 | Lin, Tong-Ho | GUAIACOXYPROPANOLAMINES WITH α/β-ADRENERGIC BLOCKING ACTIVITY |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1963185A1 (de) * | 1969-12-17 | 1971-06-24 | Bayer Ag | Neue Nitrophenyl-1,4-dihydropyridinderivate |
DE2228363A1 (de) * | 1972-06-10 | 1974-01-03 | Bayer Ag | 1,4-dihydropyridine, verfahren zu ihrer herstellung sowie ihre verwendung als arzneimittel |
DE2335466A1 (de) * | 1973-07-12 | 1975-01-30 | Bayer Ag | Alkoxyalkyl-1,4-dihydropyridine, verfahren zu ihrer herstellung sowie ihre verwendung als arzneimittel |
FR2322196A1 (fr) * | 1975-08-27 | 1977-03-25 | Inst Organicheskogo Sinteza Ak | Procede de stabilisation contre la destruction par oxydation des huiles vegetales, graisses animales et preparations medicinales a base de vitamines liposolubles |
US4414217A (en) * | 1981-11-23 | 1983-11-08 | Riker Laboratories, Inc. | 3,5-Di(t-butyl)-4-hydroxyphenyl substituted pyridines |
JPS6056956A (ja) * | 1983-09-08 | 1985-04-02 | Shoichiro Ozaki | 1,4−ジヒドロピリジン誘導体及びその製法 |
-
1991
- 1991-02-20 FR FR9102021A patent/FR2672890A1/fr active Pending
-
1992
- 1992-02-13 EP EP92400393A patent/EP0500426A1/fr not_active Withdrawn
- 1992-02-14 JP JP4027995A patent/JPH05194393A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004087172A1 (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-14 | Nissan Chemical Industries Ltd. | T型カルシウムチャネル阻害剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2672890A1 (fr) | 1992-08-21 |
EP0500426A1 (fr) | 1992-08-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |