JPH05193524A - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

自動車の後部車体構造

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Publication number
JPH05193524A
JPH05193524A JP2586892A JP2586892A JPH05193524A JP H05193524 A JPH05193524 A JP H05193524A JP 2586892 A JP2586892 A JP 2586892A JP 2586892 A JP2586892 A JP 2586892A JP H05193524 A JPH05193524 A JP H05193524A
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JP
Japan
Prior art keywords
frame member
floor
flange
body structure
tower
Prior art date
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Pending
Application number
JP2586892A
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English (en)
Inventor
Shuichiro Iwatsuki
修一郎 岩月
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量、高剛性の自動車後部車体構造を提供す
る。 【構成】 前後方向に延びる左右1対のフレーム部材
1、1間にフロア2を掛け渡し、かつ左右両側にそれぞ
れショックアブソーバからの力を受けてこれをフレーム
部材1に伝えるストラットタワー9を連結して成る自動
車の後部車体構造において、フレーム部材1を側方へ向
って開口し上下の開口縁部にそれぞれ上下に延びるフラ
ンジ部10a,10bを形成した溝形材とし、このフレーム
部材の上面5をフロア2よりも上方に位置させ、上下の
フランジ部10a,10bにストラットタワー9を沿わせて
固着し、このストラットタワーのフレーム部材上面5の
上方に突出した部分の側面と上面5とにわたって、左右
方向かつ上下方向に延在する板部材12の縁部を固着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前後方向に延びる左右
1対のフレーム部材間にフロアを掛け渡して構成された
自動車車体に関し、特に、左右両側にそれぞれショック
アブソーバからの力を受けてこれを前記フレーム部材に
伝えるストラットタワーを連結した後部の構造に関す
る。
【0002】
【従来技術】図1および図2は従来のこのような車体後
部構造の一例を示す略図で、図1は側面図、図2は横断
面図に相当する。
【0003】01は前後に縦通するフレーム部材で車体両
側部に沿って1対設けられている。なお図1において左
方が前方、右方が後方である。車体後部には後輪が懸架
されるので、フレーム部材01は後部01aを前部01bより
高くしてある。フレーム部材01は、図2に示すように、
上方へ向って開口した溝形の断面を有し、左右の開口縁
部にそれぞれフランジ02が水平に突設されている。フレ
ーム部材01上に左右のフレーム部材にまたがってフロア
03が張設され、このフロア03は前記フランジ02にスポッ
ト溶接04により溶着されている。
【0004】05は、リヤホイルハウス06に一体に形成さ
れたストラットタワーで、頂部にダンパーベース07を備
え、リヤサスペンションのショックアブソーバ08の上端
がこのダンパーベース07により受けられている。前記フ
ロア03はフレーム部材01を超えてさらに側方へ延出して
おり、ストラットタワー05はこのフロア03の外側縁に設
けられたフランジ部09にスポット溶接010 によって固着
されている。従ってショックアブソーバ08からの力はダ
ンパーベース07、ストラットタワー05およびフロア03を
介してフレーム部材に伝えられる。
【0005】
【解決しようとする課題】上記のような従来の後部車体
構造には以下のような種々の問題点がある。
【0006】フレーム部材01は前後からの圧縮荷重に充
分耐える必要えあるが、前後軸線が前部と後部とで上下
にくい違っているこのフレーム部材に充分な耐圧縮性を
持たせるためには、断面係数を大きくしなければならな
い。大きな断面係数を確保するには、フレーム部材の肉
厚を増したり、添え板を追加したりするよりは、フレー
ム部材の高さhを増す方が軽量化の上で有利である。し
かし、上方へ向って開口した前記フレーム部材の高さを
増すと、プレス加工における絞り深さが深くなるので、
加工上おのずと制約がある。
【0007】ショックアブソーバ08からストラットタワ
ー05に加えられる上向きの力fは、スポット溶接部010
によりフロア03に伝えられ、さらにフロア03を介してフ
レーム部材01に伝えられるが、この時フロア03が、図2
に鎖線で示すように変形し易く、しかもこの変形はフロ
ア03をフランジ02から剥離させる方向に生ずる。さらに
スポット溶接010 はフロア03の縁部に形成された狭いフ
ランジ部09に施されるので、これを上下多列に施すこと
は困難で、通常1列のスポット溶接となされ、従って所
謂スポット抜けを生じ易い。
【0008】これを防止するために、図3に示すよう
に、フレーム部材01の外側のフランジを、上方に長く延
長したフランジ部011 とし、このフランジにストラット
タワー05を多列例えば2列のスポット溶接によって固着
することが考えられるが、このようにすれば、厚板のフ
レーム材を長く延長しなければならいないので、重量の
増加を招く。
【0009】しかし、図2、図3いずれの場合にして
も、ストラットタワー05はその下部においてフロア03ま
たはフレーム部材01に固着されているだけであるので、
ストラットタワー05の上部にダンパーベース07を介して
ショックアブソーバ08から加えられる左右方向の力を効
率よくフレーム部材01に伝えることができず、またスト
ラットタワー05を厚肉として充分な剛性を付与しなけれ
ばならないので、重量が増加する。
【0010】従って本発明は上記のような諸問題点を克
服した自動車の後部車体構造を提供しようとするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】このため、本
発明においては、前後方向に延びる左右1対のフレーム
部材間にフロアを掛け渡し、かつ左右両側にそれぞれシ
ョックアブソーバからの力を受けてこれを前記フレーム
部材に伝えるストラットタワーを連結して成る自動車の
後部車体構造において、前記フレーム部材を側方へ向っ
て開口し上下の開口縁部にそれぞれ上下に延びるフラン
ジ部を形成した溝形材とし、このフレーム部材の上面を
前記フロアよりも上方に位置させ、前記上下のフランジ
部に前記ストラットタワーを沿わせて固着し、このスト
ラットタワーの前記フレーム部材上面の上方に突出した
部分の側面と該上面とにわたって、左右方向かつ上下方
向に延在する板部材の縁部を固着する。
【0012】本発明によれば、フレーム部材が側方へ向
って開口した溝形材であるので、断面係数を増すために
高さを高くしても、これにより溝の深さが増すことはな
い。従って大きな断面係数を有するフレーム部材をプレ
ス加工によって製作することができるので、フレーム部
材を軽量、高剛性でかつ生産性に優れたものとすること
ができる。
【0013】ストラットタワーはフレーム部材の上下の
フランジ部に固着されるので固着部が多く、すなわちス
ポット溶接により固着する場合には少なくとも2列のス
ポット溶接が行われるのでスポット抜け等が生ずること
はなく、従ってストラットタワーに作用する上下方向の
力がこの強固な固着部を介してフレーム部材に直接伝え
られ、効率的な荷重伝達が行われる。
【0014】フレーム部材の上面がフロアよりも上方に
位置し、ストラットタワーの上部側面がこの上面に、こ
れらの面にほぼ直交する板部材により直接連結されてい
るので、ストラットタワーが補強されるとともに、スト
ラットタワーに作用する左右方向の力がフレーム部材に
効率的に伝達される。
【0015】このようにして、本発明によれば、プレス
成形が容易でしかも断面係数が大きいフレーム部材を備
え、全体として軽量、高剛性かつ低コストで、ストラッ
トタワーに作用する力を効率よくフレーム部材に伝える
ことができる後部車体構造が得られる。
【0016】
【実 施 例】以下、本発明を、図4および図5に示す
一実施例について説明する。図4は車体後部構造の概略
側面図、図5は図4のV−V線に沿う概略断面図であ
る。
【0017】1、1は車体の左右両側においてそれぞれ
前後方向に縦通するフレーム部材である。このフレーム
部材1は、高い後部1aと低い前部1bが中間の傾斜部
1cを介して連続している点においては、前記従来のも
のと同様であるが、側方外側へ向って開口した溝形断面
を有している点において、前記従来のものと相違する。
このフレーム部材1は開口側からプレスにより絞り加工
することにより成形されるが、断面係数を大きくして充
分な耐圧縮性を与えるためにその高さhを高くしても、
プレスによる絞り深さdは変化しない。従ってプレス成
形上から制約を受けることなく、充分大きな断面係数を
確保でき、添え板を設けたり、肉厚を厚くしたりする必
要がないので、軽量でしかも高剛性となり、コストも安
くつく。
【0018】2は左右のフレーム部材1、1間に張設さ
れたフロアで、左右両側縁に沿わせてフランジ部3がそ
れぞれ屈曲形成され、フロア2は、このフランジ部3を
フレーム部材1の内側壁4の外面に当接させてこれにス
ポット溶接することにより、フレーム部材1に接合され
ている。なお、図5全体を通じて×印はスポット溶接箇
所を示す。フランジ部3は内側壁4の中間位置にスポッ
ト溶接され、この結果フレーム部材1の上面5はフロア
2よりも上方に位置している。
【0019】フレーム部材1の後部1aの外側には、リ
ヤサスペンションのショックアブソーバ6が上下方向に
延びており、その頭部はダンパーベース7により受けら
れている。ダンパーベース7はリヤホイルハウス8に一
体に形成されたストラットタワー9の頂部に固設されて
いる。
【0020】一方、フレーム部材1の外側へ向って開放
した開口部の上下の縁部には、それぞれ上方および下方
へ向って屈曲したフランジ部10a,10bが形成され、外
側へ面して上下方向に延出している。そして前記ストラ
ットタワー9の側壁部11がこれらのフランジ部10a,10
bに沿わされ、スポット溶接により固着されている。シ
ョックアブソーバ6からダンパーベース7を経てストラ
ットタワー9に加えられた上下方向の力は、このスポッ
ト溶接部を通じてフレーム部材1に伝えられるが、該ス
ポット溶接は上方のフランジ部10aと下方のフランジ部
10bとで少なくとも2列に施され、かつフロア2等に比
して厚肉のフレーム部材1のフランジ部10にストラット
タワー9が直接固着されるので、この上下方向の力はフ
レーム部材1に効率的に、すなわちスポット抜けや固着
部の変形を伴うことなく、力全部が確実にフレーム部材
1に伝達されて該フレーム部材1により受けられる。
【0021】ストラットタワー9はフランジ部10aに対
する固着部からさらに上方へ突出し、その上端にダンパ
ーベース7を介してショックアブソーバ6からの力が作
用するので、左右方向の力をフレーム部材1に伝達する
上で不利であり、このためには側壁部11を厚い、剛性の
高いものとしなければならず、重量増加を招く。そこで
本考案においては、側壁部11の上方突出部分とフレーム
部材1の上面5とにわたって、左右方向かつ上下方向に
延在する板部材の縁部を固着し、該板部材により前記左
右方向の力による側壁部11の上面5に対する角度変化を
防止するとともに、該左右方向の力が該板部材を介して
フレーム部材1に確実に伝達されるようにする。
【0022】図示の実施例においては、上記板部材とし
て、車体後部を前方の車室部から仕切るバルクヘッド12
を利用している。バルクヘッド12は車体内を左右方向か
つ上下方向に延び、ストラットタワー9の側壁部11およ
びフレーム部材1の上面5にほぼ直交する向きに延在し
ている。このバルクヘッド12の、左右のストラットタワ
ー9の側壁部11と接する両縁部にはそれぞれフランジ部
13が設けられており、このフランジ部13に沿って側壁部
11がスポット溶接により固着されている。バルクヘッド
12の、フレーム部材1の上面5と接する縁部にも同様な
フランジ部が設けられており、バルクヘッド12はこのフ
ランジ部においてフレーム部材1の上面5にスポット溶
接されている。バルクヘッド12の下縁部は同様にしてフ
ロア2にスポット溶接されている。
【0023】このように側壁部11の上方突出部分とフレ
ーム部材1の上面5を連結する板部材をバルクヘッド12
とすることにより、左右の側壁部11がバルクヘッド12に
より連結されるので、側壁部11の変形を一層良く防止す
ることができる。また、フレーム部材1の上面5はフロ
ア2より上方に位置し、板部材12はフロア2を介するこ
となく直接上面5に固着されるので、側壁部11の左右方
向の分力が効率良くフレーム部材1に伝えられる。
【0024】上記車体構造の組立てに際しては、先ずフ
レーム部材1、フロア2およびバルクヘッド12を一体に
組付けた後、その左右両側にストラットタワー9を添わ
せ、側壁部11をフレーム部材1のフランジ部10a,10b
およびバルクヘッド12のフランジ部13にスポット溶接す
ればよい。
【0025】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、全体とし
て剛性が高く、ストラットタワーに作用する力を効率よ
くフレーム部材に伝えることができるとともに、前後方
向の圧縮に対しても強く、しかも軽量で、生産性が良く
かつ低コストの車体後部構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の車体後部構造の一例を示す概略側面図で
ある。
【図2】同車体後部構造の概略横断面図である。
【図3】従来の車体後部構造の他の例を示す概略横断面
図である。
【図4】本発明の一実施例に係る車体後部構造の概略側
面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う概略横断面図である。
【符号の説明】
1…フレーム部材、2…フロア、3…フランジ部、4…
内側壁、5…上面、6…ショックアブソーバ、7…ダン
パーベース、8…リヤホイルハウス、9…ストラットタ
ワー、10…フランジ部、11…側壁部、12…バルクヘッ
ド、13…フランジ部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に延びる左右1対のフレーム部
    材間にフロアを掛け渡し、かつ左右両側にそれぞれショ
    ックアブソーバからの力を受けてこれを前記フレーム部
    材に伝えるストラットタワーを連結して成る自動車の後
    部車体構造において、前記フレーム部材を側方へ向って
    開口し上下の開口縁部にそれぞれ上下に延びるフランジ
    部を形成した溝形材とし、このフレーム部材の上面を前
    記フロアよりも上方に位置させ、前記上下のフランジ部
    に前記ストラットタワーを沿わせて固着し、このストラ
    ットタワーの前記フレーム部材上面の上方に突出した部
    分の側面と該上面とにわたって、左右方向かつ上下方向
    に延在する板部材の縁部を固着して成ることを特徴とす
    る自動車の後部車体構造。
JP2586892A 1992-01-17 1992-01-17 自動車の後部車体構造 Pending JPH05193524A (ja)

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JP2586892A JPH05193524A (ja) 1992-01-17 1992-01-17 自動車の後部車体構造

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JPH05193524A true JPH05193524A (ja) 1993-08-03

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JP (1) JPH05193524A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3524504A1 (de) * 1985-02-27 1986-08-28 Toyota Jidosha K.K., Toyota, Aichi Zwischen-lenkwelle eines lenkgetriebes

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3524504A1 (de) * 1985-02-27 1986-08-28 Toyota Jidosha K.K., Toyota, Aichi Zwischen-lenkwelle eines lenkgetriebes

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