JPH0519199U - 宅配物収納ボツクスおよび郵便受け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 宅配物を収納すると宅配物受領印が使用可能
になり，一旦収納した宅配物の取り出しを阻止する。 【構成】 ボックス本体の上部開口部に，樋状の揺動蓋
を揺動自在に配置し，揺動蓋を押し下げて宅配物を載置
し，次いで，これを押し上げて開口部を閉塞すると，宅
配物はボックス本体内に自由落下する。揺動蓋の下に宅
配物センサーを配置し，宅配物の通過を確認すると，宅
配物受領印を収納する密封容器を開放する。 【効果】 揺動蓋を押し下げて開口部を開くために，常
に揺動蓋がボックス本体上部を閉塞する恰好を保つ事が
でき，一旦収納した宅配物の上部からの取り出しは阻止
される。宅配物センサーから入力で宅配物受領印を使用
可能になるために宅配等の証拠になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は玄関先や事務所入口等に置かれる宅配収納ボックスに関するもので， 宅配先が留守の場合には，この宅配収納ボックス内に宅配業者が宅配物を収納し ，収納の際に使用可能になる印鑑を宅配業者が押印して配達証拠とする。

【０００２】

【従来の技術】

住宅の玄関脇などに鍵付きの宅配ボックスを設置し，この鍵を有する宅配業者 が宅配物を収納すると受領書が発行される。ゴルフバックやクリーニング，コメ ，野菜類などの配達に利用される。書留郵便物の受領は郵便法により本人以外は 禁止されているために利用されてない。マンション用の宅配収納ボックスとして ，大型のボックスを複数に区画し各ボックス共通の鍵は宅配業者が所有する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

宅配ボックスの鍵を持たない宅配物業者等はこの宅配ボックスを利用すること はできず，広く普及するに到ってないのが現状である。また，悪意の宅配物業者 が宅配物を収納せずに受領書のみ勝手に発行する虞もある。この様な懸念にも係 わらず，近年の人手不足は宅配運送業者して宅配収納ボックスを無料配置させて いる。

【０００４】 全ての宅配業者にも利用しえる宅配収納ボックスへの開発要請に答えるべく， 鍵を不用とする宅配収納ボックスを本考案者は既に開発した。この宅配収納ボッ クスの特徴は，断面がＬ字状の揺動体により一旦ボックス内に収めた宅配物は 取り出せない。ボックス内に宅配物を収めた時に始めて受領印鑑が使用可能に なる。この方式の欠点としてボックス内に宅配物を収納する際に，断面がＬ字状 の揺動体が多少邪魔になるここと，宅配物を２ヶ以上収納出来ないことであった 。慣れてくれば２ヶ可能であるが多くの宅配業者に受け入れがたい。しかし，フ ィールドテストでは印鑑が使用され，きちんと宅配物が収納されていた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

宅配物等を収納するボックス本体の上部開口に，この開口部を閉塞する樋状の 揺動蓋を揺動自在に配置し，揺動蓋が開いた時でもボックス本体内に既に収納さ れている宅配物をこの開口部から取り出しえないように，揺動蓋の幅を少なくと も開口部よりも大きく設定し，揺動蓋からの宅配物落下を感知する宅配物センサ ーを配置し，宅配物受領印を密封容器内に収納し，宅配物センサーからの入力で この宅配物受領印を利用可能となし，郵便物センサーを有する郵便受けをこのボ ックス本体内に配置し，郵便物センサーからの入力で上記密封容器を開放する。

【０００６】 また，郵便受け内に，郵便物が投函された時に押しさげられてスイッチを作 動する揺動板と，この揺動板が一定以上に押し上げられのを阻止するストッパー 片とを配置し，密封容器内の宅配物受領印が投函時にのみ利用しえるように，上 記スイッチをこの密封容器に連動する。

【０００７】

【作用】

玄関先に置いてある宅配物収納ボックスの揺動蓋を押し下げて，樋状の揺動蓋 内壁面に宅配物を載置する。揺動蓋の幅が充分に採ってあるために，この揺動蓋 の揺動に際してボックス本体内に既に収納されている宅配物を取り出すことは不 可能である。揺動蓋を押し下げるにつれてボックス本体の上部を閉塞し始めるか らである。次に揺動蓋を押し上げて開口部３を閉塞すると，第１図の位置に在っ た宅配物はボックス本体へと自由落下する。この落下に際して宅配物は宅配物セ ンサーを揺動しスイッチを作動し，密封容器を開放する。第３図に於いて，ソレ ノイドの鉄心が密封容器の透孔から離れると（ロック解除），スプリングにより 密封容器は押し出される。使用可能になった宅配物受領印を宅配業者は所定の書 類に押印する。そして，密封容器内に宅配物受領印を収納し元の位置に密封容器 を押し込む。

【０００８】 次に書留郵便物を郵便受け内に投函すると，揺動板は揺動し，スイッチを作動 する。上記の宅配物センサーの場合と同じように，密封容器は開放され，宅配物 受領印が使用可能になる。ストッパー片のために揺動板の上方への揺動が規制さ れ，一旦収納された書留郵便物の取り出しは不可能になる。 宅配物受領印は固 有の番号等の印章が割り当てられているために，書留郵便物の投函事実の証明と して客観性が高い。

【０００９】

【実施例】

宅配物等を収納するボックス本体１の上部開口に，この開口部３を閉塞する樋 状の揺動蓋２を揺動自在に配置し，揺動蓋２が開いた時でもボックス本体１内に 既に収納されている宅配物をこの開口部３から取り出しえないように，揺動蓋２ の幅を少なくとも開口部３よりも大きく設定し，かつ，開口部３を閉塞した時に はこの揺動蓋２上に載置された新たな宅配物がボックス本体１内へと落下しえる ような幅となし，揺動蓋２からの宅配物落下を感知する宅配物センサー４を配置 し，宅配物受領印７を密封容器６内に収納し，宅配物センサー４からの入力でこ の宅配物受領印を利用可能となす。

【００１０】 宅配物センサー４は揺動片２０とスイッチ５及び復帰用スプリング２１等で形 成され，揺動蓋２の直下に配置される。宅配物受領印７を収納する密封容器６は ，下部を支点にして揺動自在に取付けられ，ソレノイド８の鉄心９が嵌合する透 孔１０を有する。宅配物センサー４のスイッチ５がオンになると，ソレノイド８ は作動して鉄心９がこの透孔１０から離脱する。ロック解除された密封容器６は スプリング１１によって揺動し，宅配物受領印７が使用可能の状態になる。

【００１１】 郵便受け１２は，第４図に示すように揺動板１４とスイッチ１５を有する筐体 で構成される。この揺動板１４はストッパー片１３により一定以上の揺動を阻止 されているために，一旦投函された書留郵便物の取り出しは不可能になる。図示 してはないが，郵便受け１２の投函口に蓋を配置するために，この揺動板１４を 単なるスイッチ作動片として働かしても良い。この揺動板１４の揺動を感知する スイッチ１５を，上記ソレノイド８の動作回路内に配置する。宅配物受領印７は 宅配物収納ボックスに割り当てられた番号等を印章に刻設される。

【００１２】

【考案の効果】

要するに，本考案は宅配物等を収納するボックス本体１の上部開口に，この開 口部３を閉塞する揺動蓋２を揺動自在に配置し，一旦この揺動蓋２に載置した宅 配物が，揺動蓋２閉成時にボックス本体１内へと自由落下するようになし，ボッ クス本体１内にこの宅配物が収納されたことを確認する宅配物センサー４と，宅 配物受領印７を収納する密封容器６とを配置し，この宅配物センサー４からの入 力で密封容器６を開放し宅配物受領印７を使用可能にするために，既にボックス 本体１内に収納した宅配物の取り出しを阻止しつつ，新たに宅配物を収納すると 宅配物受領印７が始めて使用できる。

【００１３】 特に，断面が半弧状の揺動蓋２を押し下げる際に，揺動蓋２自体がボックス本体 １内の遮蔽となるために，ボックス本体１内を伺うことが不可能になる。弧状の 揺動蓋２を押し上げて開く方式では，ボックス本体１内を開口部３から覗くこと ができるが，本考案では押し上げて開口部３を開く方式を採用した。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】一部切り欠き側面図である。

【図２】正面図である。

【図３】宅配物受領印を収納する密封容器の説明図であ
る。

【図４】郵便受けの断面図である。

【符号の説明】

１ ボックス本体１ ２ 揺動蓋 ３ 開口部 ４ 宅配物センサー ５ スイッチ ６ 密封容器 ７ 宅配物受領印 ８ ソレノイド ９ 鉄心 １０ 透孔 １１ スプリング １２ 郵便受け １３ ストッパー片 １４ 揺動板 １５ スイッチ ２０ 揺動片

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【手続補正書】

【提出日】平成４年９月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【図面の簡単な説明】

【図１】 一部切り欠き側面図である。

【図２】 正面図である。

【図３】 宅配物受領印を収納する密封容器の説明図で
ある。

【図４】 郵便受けの断面図である。

【符号の説明】 １ ボックス本体 ２ 揺動蓋
３ 開口部 ４ 宅配物センサー ５ スイッチ ６ 密封容器 ７ 宅配物受領印 ８ ソレノイド ９ 鉄心
１０ 透孔 １１ スプリング １２ 郵便受け １３ ストッ
パー片 １４ 揺動板 １５ スイッチ ２０ 揺動片

【手続補正３】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 宅配物等を収納するボックス本体１の上
   部開口に，この開口部３を閉塞する樋状の揺動蓋２を揺
   動自在に配置し，揺動蓋２が開いた時でもボックス本体
   １内に既に収納されている宅配物をこの開口部３から取
   り出しえないように，揺動蓋２の幅を少なくとも開口部
   ３よりも大きく設定し，かつ，開口部３を閉塞した時に
   はこの揺動蓋２上に載置された新たな宅配物がボックス
   本体１内へと落下しえるような幅となし，揺動蓋２から
   の宅配物落下を感知する宅配物センサー４を配置し，宅
   配物受領印７を密封容器６内に収納し，宅配物センサー
   ４からの入力でこの宅配物受領印７を利用可能となす，
   宅配物収納ボックス。
2. 【請求項２】 宅配物等を収納するボックス本体１の上
   部開口に，この開口部３を閉塞する揺動蓋２を揺動自在
   に配置し，一旦この揺動蓋２に載置した宅配物が，揺動
   蓋２閉成時にボックス本体１内へと自由落下するように
   なし，ボックス本体１内にこの宅配物が収納されたこと
   を確認する宅配物センサー４と，宅配物受領印７を収納
   する密封容器６とを配置し，この宅配物センサー４から
   の入力で密封容器を開放し宅配物受領印７を使用可能に
   してなる，宅配物収納ボックス。
3. 【請求項３】 宅配物等を収納するボックス本体１の上
   部開口に，この開口部３を閉塞する樋状の揺動蓋２を揺
   動自在に配置し，揺動蓋２が開いた時でもボックス本体
   １内に既に収納されている宅配物をこの開口部３から取
   り出しえないように，揺動蓋２の幅を少なくとも開口部
   ３よりも大きく設定し，揺動蓋２からの宅配物落下を感
   知する宅配物センサー４を配置し，宅配物受領印７を密
   封容器６内に収納し，宅配物センサー４からの入力でこ
   の宅配物受領印７を利用可能となし，郵便物センサーを
   有する郵便受け１２をこのボックス本体１内に配置し，
   郵便物センサーからの入力で上記密封容器を開放する，
   宅配物収納ボックス。
4. 【請求項４】 郵便物が投函された時に押しさげられて
   スイッチ１５を作動する揺動板１４と，この揺動板１４
   が一定以上に押し上げられのを阻止するストッパー片１
   ３と，別途配置した密封容器６内の宅配物受領印７が投
   函時にのみ利用しえるように，上記スイッチをこの密封
   容器６に連動してなる，郵便受け。