JPH05190141A - 金属蒸気放電管 - Google Patents
金属蒸気放電管Info
- Publication number
- JPH05190141A JPH05190141A JP394392A JP394392A JPH05190141A JP H05190141 A JPH05190141 A JP H05190141A JP 394392 A JP394392 A JP 394392A JP 394392 A JP394392 A JP 394392A JP H05190141 A JPH05190141 A JP H05190141A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge tube
- tube
- doped
- film
- crystallization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シングルバルブ構造の金属蒸気放電管を提供
する。 【構成】 発光管内に水銀と共に金属ハロゲン化物と希
ガスを封入した金属蒸気放電管おいて、発光管の外表面
に、結晶化遅延剤（例えばＧｅ）ドープＴｉＯ2 とＳｉ
Ｏ2 との多層膜、または結晶化遅延剤ドープＴａ2 Ｏ5
とＳｉＯ2 との多層膜からなる赤外線反射膜を設けたこ
とを特徴とする。赤外線反射膜を構成する多層膜のＴｉ
Ｏ2 またはＴａＯ5 にＧｅが添加されているため、高温
によって結晶化せず、したがって発光管のみのシングル
バルブ構造となし得る。
する。 【構成】 発光管内に水銀と共に金属ハロゲン化物と希
ガスを封入した金属蒸気放電管おいて、発光管の外表面
に、結晶化遅延剤（例えばＧｅ）ドープＴｉＯ2 とＳｉ
Ｏ2 との多層膜、または結晶化遅延剤ドープＴａ2 Ｏ5
とＳｉＯ2 との多層膜からなる赤外線反射膜を設けたこ
とを特徴とする。赤外線反射膜を構成する多層膜のＴｉ
Ｏ2 またはＴａＯ5 にＧｅが添加されているため、高温
によって結晶化せず、したがって発光管のみのシングル
バルブ構造となし得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は金属蒸気放電管（メタル
ハライドランプ）に関するものである。
ハライドランプ）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開昭６１−２５０９５８号公報のものが知られてい
る。この金属蒸気放電管は、発光管に加えて外管を更に
有し、発光部における発光管の外表面に、Ｔａ2 Ｏ
5 （酸化タンタル）−ＳｉＯ2 の多層膜あるいはＴｉＯ
2 （酸化チタン）−ＳｉＯ2 の多層膜からなる赤外線反
射膜が設けられている。そして、発光部の両側の電極部
近傍で、ＺｒＯ2 （酸化ジルコニウム）などの保温膜を
設けることが示されている。
特開昭６１−２５０９５８号公報のものが知られてい
る。この金属蒸気放電管は、発光管に加えて外管を更に
有し、発光部における発光管の外表面に、Ｔａ2 Ｏ
5 （酸化タンタル）−ＳｉＯ2 の多層膜あるいはＴｉＯ
2 （酸化チタン）−ＳｉＯ2 の多層膜からなる赤外線反
射膜が設けられている。そして、発光部の両側の電極部
近傍で、ＺｒＯ2 （酸化ジルコニウム）などの保温膜を
設けることが示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の金
属蒸気放電管では、発光管と外管の二重構造になってい
るため、構造が複雑になり、またランプが小型にできな
い問題があった。ここで、外管を取り外せば、当然に上
記の欠点は解決される。
属蒸気放電管では、発光管と外管の二重構造になってい
るため、構造が複雑になり、またランプが小型にできな
い問題があった。ここで、外管を取り外せば、当然に上
記の欠点は解決される。
【０００４】しかし、このようにすると、金属蒸気放電
管の動作原理上、発光効率を低下させずシングバルブ構
造とすると発光管の管壁温度は７５０〜９００℃の高温
になってしまい、赤外線反射膜を構成するＴｉＯ2 など
が結晶化（アナーターゼからルチルへ）してしまう。す
ると、管壁が黄味を帯び、色温度が低下したり、可視光
の透過率が低下して可視光を効率よく取り出せなくなる
などの問題が生じる。本発明は、かかる問題点を解決す
ることを課題としている。
管の動作原理上、発光効率を低下させずシングバルブ構
造とすると発光管の管壁温度は７５０〜９００℃の高温
になってしまい、赤外線反射膜を構成するＴｉＯ2 など
が結晶化（アナーターゼからルチルへ）してしまう。す
ると、管壁が黄味を帯び、色温度が低下したり、可視光
の透過率が低下して可視光を効率よく取り出せなくなる
などの問題が生じる。本発明は、かかる問題点を解決す
ることを課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光管内に水
銀と共に金属ハロゲン化物と希ガスを封入した金属蒸気
放電管おいて、発光管の外表面に、結晶化遅延剤（例え
ばＧｅ）ドープＴｉＯ2 とＳｉＯ2 との多層膜、または
結晶化遅延剤ドープＴａ2 Ｏ5 とＳｉＯ2 との多層膜か
らなる赤外線反射膜を設けたことを特徴とする。
銀と共に金属ハロゲン化物と希ガスを封入した金属蒸気
放電管おいて、発光管の外表面に、結晶化遅延剤（例え
ばＧｅ）ドープＴｉＯ2 とＳｉＯ2 との多層膜、または
結晶化遅延剤ドープＴａ2 Ｏ5 とＳｉＯ2 との多層膜か
らなる赤外線反射膜を設けたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明によれば、赤外線反射膜を構成する多層
膜のＴｉＯ2 またはＴａ2 Ｏ5 にＧｅが添加されている
ため、高温によって結晶化せず、発光管のみのシングル
バルブ構造となし得る。
膜のＴｉＯ2 またはＴａ2 Ｏ5 にＧｅが添加されている
ため、高温によって結晶化せず、発光管のみのシングル
バルブ構造となし得る。
【０００７】
【実施例】以下、添付図面により、本発明の一実施例を
説明する。図１はその外観を示す図である。発光管１は
中央部が球形状となって発光部を構成する。この発光管
１の内部には、タングステン（Ｗ）などの電極（図示せ
ず）などが設けられ、アルゴン（Ａｒ）等の希ガスと共
に、水銀および希土類元素のハロゲン化物が封入されて
いる。
説明する。図１はその外観を示す図である。発光管１は
中央部が球形状となって発光部を構成する。この発光管
１の内部には、タングステン（Ｗ）などの電極（図示せ
ず）などが設けられ、アルゴン（Ａｒ）等の希ガスと共
に、水銀および希土類元素のハロゲン化物が封入されて
いる。
【０００８】発光管１は例えば石英によって形成され、
発光部の外表面には赤外線反射膜がコーティングされて
いる。そして、その両側の電極近傍における発光管１の
外表面には、ＺｒＯ2 （酸化ジルコニウム）の保温膜が
コーティングされている。赤外線反射膜はＧｅドープＴ
ｉＯ2 −ＳｉＯ2 の多層膜、あるいはＧｅドープＴａ2
Ｏ5 −ＳｉＯ2 の多層膜からなり、通常は５層程度とさ
れる。なお、膜厚については、例えばＧｅドープＴｉＯ
2 とＳｉＯ2 の屈折率を２．３および１．４６とする
と、ＧｅドープＴｉＯ2 が９７ｎｍ、ＳｉＯ2 が１５０
ｎｍ程度とされる。
発光部の外表面には赤外線反射膜がコーティングされて
いる。そして、その両側の電極近傍における発光管１の
外表面には、ＺｒＯ2 （酸化ジルコニウム）の保温膜が
コーティングされている。赤外線反射膜はＧｅドープＴ
ｉＯ2 −ＳｉＯ2 の多層膜、あるいはＧｅドープＴａ2
Ｏ5 −ＳｉＯ2 の多層膜からなり、通常は５層程度とさ
れる。なお、膜厚については、例えばＧｅドープＴｉＯ
2 とＳｉＯ2 の屈折率を２．３および１．４６とする
と、ＧｅドープＴｉＯ2 が９７ｎｍ、ＳｉＯ2 が１５０
ｎｍ程度とされる。
【０００９】上記の構造を採用すると、赤外線は赤外線
反射膜によって効率よく内部に反射され、発光管１の内
部温度が上昇する。このとき、発光管１の管壁は６００
℃以上の高温になるが、赤外線反射膜を構成するＴｉＯ
2 やＴａ2 Ｏ5 には、結晶化遅延剤の一例としてＧｅが
ドープされているため、結晶化することがなく、劣化が
抑えられる。そして、可視光の透過率は喪失しない一方
で、紫外線カットの性能も有しているので、有害な紫外
線の放射が防止できる。
反射膜によって効率よく内部に反射され、発光管１の内
部温度が上昇する。このとき、発光管１の管壁は６００
℃以上の高温になるが、赤外線反射膜を構成するＴｉＯ
2 やＴａ2 Ｏ5 には、結晶化遅延剤の一例としてＧｅが
ドープされているため、結晶化することがなく、劣化が
抑えられる。そして、可視光の透過率は喪失しない一方
で、紫外線カットの性能も有しているので、有害な紫外
線の放射が防止できる。
【００１０】更に、上記の作用・効果に加えて、長寿命
の赤外線反射膜であるため、発光管１の内部温度を高く
でき、したがって発光管１の内部容積を大きくして長寿
命化できる。しかも、外管が不要なので、構造を簡単に
してサイズを小型化できる。
の赤外線反射膜であるため、発光管１の内部温度を高く
でき、したがって発光管１の内部容積を大きくして長寿
命化できる。しかも、外管が不要なので、構造を簡単に
してサイズを小型化できる。
【００１１】本発明者は、上記実施例の有効性を確認す
るために、金属蒸気放電管の試作を行なった。まず、比
較例としては、赤外線反射膜のコーティングをしないサ
ンプルを作成し、実施例としては、結晶化遅延剤として
のＧｅをドープした赤外線反射膜を有するサンプルを作
成した。
るために、金属蒸気放電管の試作を行なった。まず、比
較例としては、赤外線反射膜のコーティングをしないサ
ンプルを作成し、実施例としては、結晶化遅延剤として
のＧｅをドープした赤外線反射膜を有するサンプルを作
成した。
【００１２】サンプル番号１、２および３については、
ＧｅドープＴａ2 Ｏ2 −ＳｉＯ2 コーティングの場合で
あり、図２に結果を示す。また、サンプル番号４、５お
よび６については、ＧｅドープＴｉＯ2 −ＳｉＯ2 コー
ティングの場合であり、図３に結果を示す。赤外線反射
率の大幅上昇が確認された。
ＧｅドープＴａ2 Ｏ2 −ＳｉＯ2 コーティングの場合で
あり、図２に結果を示す。また、サンプル番号４、５お
よび６については、ＧｅドープＴｉＯ2 −ＳｉＯ2 コー
ティングの場合であり、図３に結果を示す。赤外線反射
率の大幅上昇が確認された。
【００１３】
【発明の効果】以上の通り、本発明の金属蒸気放電管に
よれば、赤外線反射膜を構成する多層膜のＴｉＯ2 また
はＴａＯ5 にＧｅのような結晶化遅延剤が添加されてい
るため、高温によって結晶化せず、発光管のみのシング
ルバルブ構造となし得る。このため、小型かつ長寿命で
発光効率の高い金属蒸気放電管が提供できる。
よれば、赤外線反射膜を構成する多層膜のＴｉＯ2 また
はＴａＯ5 にＧｅのような結晶化遅延剤が添加されてい
るため、高温によって結晶化せず、発光管のみのシング
ルバルブ構造となし得る。このため、小型かつ長寿命で
発光効率の高い金属蒸気放電管が提供できる。
【図１】実施例に係る金属蒸気放電管の外観図である。
【図２】ＧｅドープＴａ2 Ｏ2 −ＳｉＯ2 コーティング
の試作結果を示す図である。
の試作結果を示す図である。
【図３】ＧｅドープＴｉＯ2 −ＳｉＯ2 コーティングの
試作結果を示す図である。
試作結果を示す図である。
１…発光管。
Claims (2)
- 【請求項１】 発光管内に水銀と共に金属ハロゲン化物
と希ガスを封入した金属蒸気放電管おいて、 前記発光管の外表面に、結晶化遅延剤ドープＴｉＯ2 と
ＳｉＯ2 との多層膜、または結晶化遅延剤ドープＴａ2
Ｏ5 とＳｉＯ2 との多層膜からなる赤外線反射膜を設け
たことを特徴とする金属蒸気放電管。 - 【請求項２】 前記結晶化遅延剤がＧｅである請求項１
記載の金属蒸気放電管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP394392A JPH05190141A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 金属蒸気放電管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP394392A JPH05190141A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 金属蒸気放電管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05190141A true JPH05190141A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11571208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP394392A Pending JPH05190141A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 金属蒸気放電管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05190141A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100372959B1 (ko) * | 1994-01-28 | 2003-05-16 | 파텐트-트로이한트-게젤샤프트 퓌어 엘렉트리쉐 글뤼람펜 엠베하 | 투영용금속할로겐화물가스방전램프 |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP394392A patent/JPH05190141A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100372959B1 (ko) * | 1994-01-28 | 2003-05-16 | 파텐트-트로이한트-게젤샤프트 퓌어 엘렉트리쉐 글뤼람펜 엠베하 | 투영용금속할로겐화물가스방전램프 |
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