JPH05190126A - X線イメージ管 - Google Patents

X線イメージ管

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JPH05190126A
JPH05190126A JP254592A JP254592A JPH05190126A JP H05190126 A JPH05190126 A JP H05190126A JP 254592 A JP254592 A JP 254592A JP 254592 A JP254592 A JP 254592A JP H05190126 A JPH05190126 A JP H05190126A
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JP
Japan
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substrate
input
phosphor
ray
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP254592A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuya Yoshida
篤也 吉田
Satoru Sano
哲 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP254592A priority Critical patent/JPH05190126A/ja
Publication of JPH05190126A publication Critical patent/JPH05190126A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量子ノイズの少ない良好な画質が得られるX
線イメージ管を提供する。 【構成】 X線イメージ管に入射したX線が、蛍光体1
5や光電体16を支持する基板を通過することなしに、
蛍光体15に入射し、蛍光体15を発光させるようにす
る。このために、X線イメージ管を構成する真空外囲器
内で、入力窓12と対向して位置するメッシュ状の基板
14の入力窓12側の面に、入力蛍光体の層15を形成
し、前記基板14の入力窓12と反対側の面に光電体の
層16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線工業テレビなどに
広く応用されているX線イメージ管に関する。
【0002】
【従来の技術】X線イメージ管は、医療用のX線撮像装
置や工業用非破壊検査用のX線工業テレビなどに広く応
用されている。
【0003】このようなX線イメージ管は、真空外囲器
で構成される。また、真空外囲器は、X線を入力する入
力窓を有し、この真空外囲器の内部には、湾曲した基板
が入力窓に対向して配置される。この基板の入力窓と反
対側の面には、入力蛍光体の層や光電体の層が、この順
に積層される。また、真空外囲器の出力側には、陽極お
よび出力蛍光体の層が配設される。さらに、真空外囲器
の内部の側壁に沿って集束電極が設けられる。
【0004】上記した構造のX線イメージ管に対し、X
線管から放射されたX線は、被写体を通り、さらに、X
線イメージ管の入力窓、基板を通って入力蛍光体に入
り、光に変換される。
【0005】この光は、光電体によって電子に変換され
る。この電子は、集束電極および陽極で形成される電子
レンズの作用によって、加速集束される。加速集束され
た電子は、出力蛍光体で可視像に変換される。
【0006】この可視像は、TVカメラ、シネカメラ、
スポットカメラなどによって現像され、医療診断などに
用いられる。
【0007】ここで、X線イメージ管に使用される入力
蛍光体の層の一例を図3で説明する。
【0008】1は、基板で、この基板1に蛍光体の層2
が形成される。この蛍光体の層2は、基板1の面に接し
ている、CsIの柱状の結晶が密に集合した不連続な層
と、この不連続な層と同じ材料で、不連続な層の上に結
晶が連続している連続層とからなり、蛍光体の層2は連
続性が確保されるように形成される。また、蛍光体の層
2の上に、光電体の層3が形成される。
【0009】なお、入力蛍光体の層を支持する基板とし
ては、通常、Al(アルミニウム)やTi(チタニウ
ム)のようなX線透過率が高い材料で、薄いものが用い
られる。また、入力蛍光体の層としては、膜厚をできる
だけ厚くして、被写体を透過したX線信号をできるだけ
多く拾うようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入力蛍光面
の支持に用いられる基板の、材料や板厚に対応したX線
吸収エネルギー特性を示すと、図4のようになる。図4
の、横軸はX線エネルギー(単位はKeV),縦軸は透
過率(単位は%)である。図で、A、B,Cは、それぞ
れ基板の材料が、Be,Al、Tiの場合で、tは板厚
(単位はmm)である。例えば、基板としてAlを使用
し、その板厚を0、5mmとすると、医療診断に通常用い
られるエネルギー領域(60-80KeV)では、90%以上が
基板を透過し、実用上の問題はない。
【0011】しかし、最近、低エネルギーのX線を用い
たX線透視画像システムによる診断が試みられている。
【0012】この場合、X線のエネルギーが30KeV 以下
になると、図4から明らかなように、X線の透過率が下
がり使用が困難となる。X線の透過率が低下すると、入
力蛍光体に到達するX線の量が少なくなり、得られる出
力像の画質は、量子ノイズが増大し、劣化する。
【0013】なお、出力画像の劣化を防止するために、
特開平1ー276545号公報に記載されるように、基
板にメッシュ状に多数の開口を開け、X線の透過率を向
上させる方法がある。 この方法によると、少なくとも
基板の開口を通過するX線は、確実に入力蛍光体の層に
照射する。したがって、開口の割合を大きくすることに
より、その効果が増大する。 しかし、基板の強度の関
係から、基板に形成できる開口の割合は、60%程度が限
度で、少なくとも40%以上のX線は、従来と同様Al基
板の障壁を透過することになる。このため、入力蛍光体
の層を厚くして、X線の吸収を上げようとしても、Al
基板でX線が減衰し、効果が少ない。
【0014】上記したようにX線の入射エネルギーが低
くなると、入力蛍光体の層を支持する基板でX線の透過
率が下がり、出力像の画質が低下する。
【0015】また、基板にメッシュ状に開口を開ける方
法でも、基板におけるX線の透過率の低下という問題は
残り、出力像の画質の劣化は防げない。本発明は、蛍光
体を発光させる入射X線の光子の量を多くし、量子ノイ
ズの少ない良好な画質が得られるX線イメージ管を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線イメージ
管を構成する真空外囲器のX線入射側に、入力窓に対向
して多数の開口を持つメッシュ状の基板を配置する。そ
して、前記基板の入力窓側の面に入力蛍光体の層を形成
し、前記基板の入力窓と反対側の面に光電体の層を形成
する。
【0017】
【作用】本発明によれば、入力蛍光体の層が、基板より
もX線源側に位置する。したがって、X線イメージ管に
入射したX線は、基板を通過することなく蛍光体に入
り、発光する。蛍光体の発光は、基板にメッシュ状に形
成された開口を通って、基板の裏側の光電体の層に到達
する。
【0018】したがって、一部の発光は、基板でカット
されるものの、蛍光体を発光させる入射X線の光子の量
が多くなり、量子ノイズの少ない良好な画質が得られ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。
【0020】11は、X線イメージ管を構成する真空外
囲器で、図では、X線の入力側の一部が示されている。
真空外囲器11は、X線を入力する入力窓12を有して
いる。真空外囲器11の内部には、全面に亘って多数の
開口13が形成され、湾曲したメッシュ状の基板14
が、入力窓12に対向して配置される。この基板14の
入力窓側の面には、CsIを材料とする入力蛍光体の層
15が形成される。また、前記基板14の入力窓と反対
側の面には、光電体の層16が形成される。また、前記
入力蛍光体の層15の表面、すなわち、入力窓側の表面
には、入力蛍光体の層15で発生した発光が、入力窓1
2方向に戻らないように、光透過性の小さい膜17が形
成される。また、入力蛍光体と光電体との間にIn2
3 (酸化インジウム)やITO(インジウム・錫酸化
膜)のような透明導電膜を設けてもよい。 図1(b)
は、図1(a)の丸印部分を拡大した図で、図(a)と
同一部分には、同一の番号を付してある。
【0021】14は、メッシュ状の基板で、13は、そ
の開口である。15は、基板14の真空外囲器11の入
力窓側の面に形成された入力蛍光体の層である。また、
16は、基板14の入力窓と反対側の面に形成された光
電体の層である。光電体の層16は、基板14に入力蛍
光体の層15である結晶を成長させた後で、基板14の
入力窓と反対側から形成される。このため、光電体の層
16は、基板16の裏面や開口13の壁面、蛍光体の層
15の裏側に、それぞれ連続して分布するように形成さ
れる。
【0022】なお、真空外囲器11の出力側には、陽極
および出力蛍光面が、また、真空外囲器11の内部の側
壁に沿って集束電極が、それぞれ配設されるが、これら
の構成については、図示していない。
【0023】上記した構造のX線イメージ管に対し、X
線管から放射され、被写体を透過したX線は、X線イメ
ージ管の入力窓12を通して入力蛍光体に入射し、光に
変換する。
【0024】この光は、メッシュ状の基板14の裏側か
ら、開口13を通して入り込んでいる光電体の層16に
より電子に変換される。この電子は、集束電極および陽
極で形成される電子レンズの作用によって、加速集束さ
れる。加速集束された電子は、出力蛍光面によって可視
像に変換される。
【0025】なお、入力蛍光体による発光は、入力窓1
2の方向にも放出する。この発光は、入力窓12で反射
し、再び、入力蛍光体に戻る。この入力蛍光体に戻る発
光は、出力画像の分解能を低下させる。このような分解
能の低下を防止するために、入力蛍光体の表面に光透過
性の小さい膜17、例えばアンチモン、酸化銅の膜を形
成し、入力蛍光体による発光が、入力窓12の方向に放
出されないように、また、この発光が、入力窓12で反
射し、再び、入力蛍光体に戻らないようにしている。
また、入力蛍光体の表面に形成される光透過性の小さい
膜17は、Sb黒色膜のように光吸収性のある方が分解
能の低下の防止により効果的である。
【0026】ここで、上記した入力蛍光体の製造方法に
ついて、図2で説明する。
【0027】21は、真空槽で、この真空槽21の内部
に上方から順に、基板ヒータ22、メッシュ状の基板2
3、蛍光体材料を載せたタンタルボート24を、配置す
る。なお、メッシュ状の基板23は、X線イメージ管に
装着した場合に、入力窓の側に位置する方が下を向くよ
うに配置する。
【0028】上記の構成で、基板23を回転させなが
ら、ヒータ22で基板23を150°Cに加熱する。次
に、真空槽21内にNガスを導入し、圧力を4×10
−1 Paに保ち、ボート24を加熱し、基板に蛍光体の層
の形成を開始させる。次いでNガスの導入を止め、圧
力を10−3 Pa以下でボート24を加熱する。
【0029】このような方法で、基板の凸面側に蛍光体
の層を形成する。蛍光体の層を形成した基板を、X線イ
メージ管となる真空外囲器に投入して、通常の工程で光
電体の層を形成する。これにより、図1(a)(b)で
説明したように、基板のメッシュ状の開口で蛍光体と光
電体とが接するような構成が得られる。
【0030】このような配列の蛍光体、光電体を使用す
れば、蛍光体で発光した光は、メッシュ状の開口の近く
の光電体を通して電子に変換され、出力側へ伝達され
る。
【0031】この構成によれば、X線イメージ管に入射
したX線は、基板を通過することなく蛍光体に入り、発
光する。
【0032】したがって、一部の発光は、基板でカット
されるものの、蛍光体を発光させる入射X線の光子の量
が多いため、量子ノイズの少ない良好な画質が得られ
る。また、前記入力蛍光体の層15の表面、すなわち、
入力窓側の表面に光透過性の小さい膜17を形成すれ
ば、入力蛍光体の層15で発生した発光が、入力窓12
方向に戻らないようにできる。これにより、分解能の低
下を防止できる。なお、入力蛍光体の層15の表面に形
成する膜17は、Sb黒色膜のように光吸収性のある方
が、分解能の低下の防止により効果的である
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、X線イメージ管に入射
したX線は、基板を通過することなく蛍光体に入り、発
光する。したがって、蛍光体を発光させる入射X線の光
子の量が多くなり、量子ノイズの少ない良好な画質が得
られる。、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する図である。
【図2】本発明による蛍光体、光電面の製造方法の一例
を説明する図である。
【図3】従来の例を説明する図である。
【図4】基板材料と、そのX線吸収エネルギー特性を説
明する図である。
【符号の説明】
11…真空外囲器の一部 12…入力窓 13…開口 14…基板 15…入力蛍光体の層 16…光電体の層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線の入射側に入力窓が配置された真空
    外囲器と、前記入力窓と対向して位置し、複数の開口が
    形成されたメッシュ状の基板と、この基板の入力窓側の
    面に形成された入力蛍光体の層と、前記基板の入力窓と
    反対側の面に形成された光電体の層とを具備したX線イ
    メージ管。
JP254592A 1992-01-10 1992-01-10 X線イメージ管 Pending JPH05190126A (ja)

Priority Applications (1)

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JP254592A JPH05190126A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 X線イメージ管

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP254592A JPH05190126A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 X線イメージ管

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JPH05190126A true JPH05190126A (ja) 1993-07-30

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JP254592A Pending JPH05190126A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 X線イメージ管

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