JPH05190048A - 操作スイッチ - Google Patents

操作スイッチ

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JPH05190048A
JPH05190048A JP4024654A JP2465492A JPH05190048A JP H05190048 A JPH05190048 A JP H05190048A JP 4024654 A JP4024654 A JP 4024654A JP 2465492 A JP2465492 A JP 2465492A JP H05190048 A JPH05190048 A JP H05190048A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非接触型のスイッチに、バネなどの機械的部
材を用いることなく良好な操作感を持たせる。 【構成】 押圧ボタン18に連結された操作棒14に、
鉄など強磁性体の被吸引板12を設け、ケース側に永久
磁石16を設ける。操作スイッチ10の操作前には、被
吸引板12は永久磁石16に吸着した状態となってお
り、押圧ボタン18を両者の吸着力以上の力で操作する
と、被吸着板12は永久磁石16から離脱して、検出部
20方向に移動する。検出部20では、この動きを操作
棒14が検出孔22に挿通されることで検出する。被吸
着板12が永久磁石16から離脱する際、急激に両者の
吸着力が低減するので、使用者にはクリック感として感
じられ、良好な操作感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手や肘あるいは足等の
人体もしくはロボットのアームなどの物体により操作さ
れ、所定のスイッチ信号を得る操作スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】操作スイッチには、移動可能な操作部を
設け、この操作部を押し込むなどの操作を行なうこと
で、スイッチのオン・オフ操作がなされるのが一般的で
ある。タッチスイッチなど、移動しない操作部を有する
スイッチも存在するが、可動タイプのスイッチには、使
用者にとってスイッチ操作の動作確認が容易であるこ
と、物体の位置を検出するリミットスイッチとして容易
に利用できるなどの利点が存在するため、広く用いられ
ている。
【0003】通常、操作部には、スイッチ操作による移
動方向と逆方向の力が予め与えられている。使用者にと
っては、この逆方向の力に抗して操作部を操作すること
で、触覚的にスイッチ操作の確認が図られる。最も一般
的には、ばねを操作スイッチの操作部に取り付け、操作
部のストロークに比例した逆方向の力が操作者に感じら
れるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の操作スイ
ッチは、操作感の向上等のために設けたばね等の機械部
品のために、次のような多くの問題点があった。操作ス
イッチに設けられたばね等の機械部品は、操作スイッチ
を使用する度に変形させられる構成となっており、徐々
に塑性変形してしまう。従って、塑性変形に伴う使用限
界が存在し、操作スイッチの耐用操作回数や耐用年数を
制限していた。また、ばねの座屈や折損等の機械部品の
故障が操作スイッチの不良を招き、品質向上のネックと
なっていた。特に、スイッチの操作感を高めるために、
明確な動作点のある動きを実現していわゆるクリック感
を得ようとすると、スナップアクションを行なう板ばね
などを設ける必要があり、折損など故障の可能性が増大
すると言う問題があった。
【0005】更に、機械部品の腐食による信頼性の低下
を防止するため、湿度、温度等、操作スイッチの使用環
境に厳しい制限が必要となったり、機械部品の材料を厳
選してコストの向上を招いたりしていた。その上、操作
スイッチを小型化しようとすれば、機械部品を操作スイ
ッチに組み込むこと自体、操作スイッチの設計上の大き
な制約条件であり、設計の困難性、組立作業の悪化など
を招来していた。
【0006】本発明の操作スイッチは、上記問題点を解
決し、使用環境を問わず半永久的な使用が可能となり、
かつ、信頼性、組立作業性の向上を図りつつ、しかも設
計が極めて容易な操作スイッチを提供することを目的と
してなされ、次の構成を採った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の操作スイッチ
は、スイッチ操作の実行により、スイッチ本体に対して
移動自在に設けられた操作部が移動し、その操作部の移
動に基づきスイッチ信号を発生する操作スイッチにおい
て、前記スイッチ本体に取り付けられる磁気抵抗の小さ
な吸引部と、前記操作部に取り付けられて前記吸引部と
の間に磁気回路を形成すると共に、前記スイッチ操作の
実行により前記吸引部との離隔距離が大きくなるように
移動する磁気抵抗の小さな被吸引部と、該被吸引部と前
記吸引部とを磁路とする前記磁気回路に磁束を形成する
起磁力発生部とを備えることを要旨とする。
【0008】ここで、吸引部および/または被吸引部と
起磁力発生部とは、永久磁石により一体に構成されても
よい。
【0009】また、被吸引部を永久磁石により構成する
と共に、この被吸引部に反発力または吸引力を与える永
久磁石を、スイッチ本体側であって、かつ操作部の操作
により被吸引部との離隔距離が小さくなる位置に配置す
ることも、操作感を向上する上で好適である。
【0010】
【作用】以上のように構成された本発明の操作スイッチ
では、起磁力発生部にて発生される磁束が吸引部及び被
吸引部を磁路の一部として貫き、吸引部と被吸引部には
その磁束に比例した吸引力が作用し合う。すなわち、こ
の磁力は、操作部に対してスイッチ操作時の反力として
作用し、その点で従来の機械部品と等価の作用を奏す
る。
【0011】また、被吸引部を永久磁石にて構成し、そ
の被吸引部に反発力または吸引力を与える永久磁石をス
イッチ本体側であって、スイッチ操作の実行により離隔
距離が小さくなる位置に配置するならば、被吸引部には
既設の吸引部と当該永久磁石との合成磁力が作用するこ
とになり、スイッチ操作に必要とする操作力を自由に設
計することができる。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の操作スイッチの好適な実
施例について説明する。
【0013】図1は第1実施例である押圧タイプの操作
スイッチ10の端面図、図2はその分解斜視図、図3は
その操作スイッチ10のスイッチ出力を発生する検出部
20の電気回路図である。
【0014】図示するように、この操作スイッチ10
は、円盤状の被吸引板12を貫通固着した操作棒14、
その操作棒14が遊嵌された環状の永久磁石16、操作
棒14の押圧操作を容易とするため操作棒14の一端に
螺合される押圧ボタン18、そして操作棒14の他端側
に設けられ操作棒14の進退を検出する検出部20、図
示しないケースを全部品とする極めて簡易な構成からな
る。なお、永久磁石16と検出部20とは、操作スイッ
チ10のケース側に固定されている。
【0015】ここで、被吸引板12は、鉄、パーマロイ
などの強磁性体の金属により構成されており、操作スイ
ッチ10に何らの力も作用していない状態においては永
久磁石16に吸引され、図1に示す状態にて安定してい
る。また、この安定状態にあるときに操作棒14の他端
は、検出部20に穿設された検出孔22にまで至らず、
距離DSだけ離隔している。
【0016】操作棒14は、被吸引板12と一体に、あ
るいはその他の金属により別途形成されるもので、大き
な透磁率を示す。このため、任意の空間に配置される
と、その空間のインダクタンスに大きな変化をもたら
す。従って、このインダクタンスの変化を検出すれば、
操作棒14の位置を検出することは容易である。本実施
例では、このインダクタンスの変化を利用して、操作棒
14の位置を検出器20によりに検出する。なお、イン
ダクタンスの変化を用いて検出を行なうので、電波雑音
等による誤動作の心配がない。
【0017】検出部20の構成および働きを、図3の回
路図を用いて詳細に説明する。検出部20は、発振回路
COとスイッチング回路SWとから構成されており、そ
の内部基板PCには、各回路を構成するコイルL1やト
ランジスタTr1,Tr2等の電子部品が組み立てられ
ている。なお、コイルL1は、検出孔22の周囲に配線
パターンにより形成された数ターンのコイルである。内
部基板PCにコイルL1が形成されている様子を、検出
部20の分解斜視図として、図4に示した。
【0018】この検出部20は、12ボルトが供給され
る電源端子T1と、検出端子T2とを有する。この検出
端子T2は、回路のグランドレベルを兼ねており、検出
部20の検出信号を処理する側の抵抗器RDを介して接
地されている。この12ボルトの電力の供給を受けて発
振回路COと、発振回路COの発振状態に基づいてオン
・オフするスイッチング回路SWとが作動する。
【0019】スイッチング回路SWには、電源端子T1
から12ボルトの電圧が加えられているが、検出端子T
2が抵抗器RD(本実施例では抵抗値680Ω)により
接地されていることから、スイッチング回路SWの電源
電圧は、スイッチング回路SWのトランジスタTr2の
オン・オフ状態により変化する。一方、発振回路COに
は、電源端子T1と検出端子T2との間に介装された抵
抗器R1(本実施例では抵抗値27KΩ)とツェナーダ
イオードD1により安定化されたツェナー電圧Vz(本
実施例では約5.5ボルト)が供給される。
【0020】発振回路COは、特性が同一の2つのトラ
ンジスタを同一チップ内に形成した双トランジスタTr
1を備え、この双トランジスタTr1の一方のエミッタ
とグランドラインとの間に介装されたコンデンサC1お
よびコイルL1と、双トランジスタTr1の他方のエミ
ッタとコイルL1の中間タップとの間に介装された抵抗
器R3およびコンデンサC2とにより、コルピッツ型の
高周波発振回路として構成されている。なお、双トラン
ジスタTr1のベースは、抵抗器R2を介して電源ライ
ンに接続されている。この発振回路COの発振周波数
は、コイルL1のインダクタンスとコンデンサC1,C
2の容量とで決まり、本実施例ではおよそ300KHz
となっている。
【0021】双トランジスタTr1のコレクタの一方は
使用されていないが、他方はスイッチング回路SWのト
ランジスタTr2のベース端子に接続されている。トラ
ンジスタTr2のベース端子には、グランドラインとの
間にコンデンサC3が接続されており、また、電源ライ
ンとの間に抵抗器R4が接続されている。エミッタ端子
には抵抗器R5(本実施例では220Ω)が接続されて
いる。また、トランジスタTr2のコレクタ端子は、電
源ラインに接続されている。発振回路COが発振してい
る状態では、双トランジスタTr1は約300KHzで
オン・オフを繰り返しており、双トランジスタTr1が
オンのときには、そのコレクタ電流はスイッチング回路
SWのトランジスタTr2のベースから流れ込んでトラ
ンジスタTr2をターンオンする。一方、発振回路CO
の発振により双トランジスタTr1が僅かの時間オフと
なる間は、トランジスタTr2のベース電流はコンデン
サC3の放充電により継続され、トランジスタTr2は
オン状態に保たれる。
【0022】発振回路COが発振している状態で、検出
孔22に金属製の操作棒14の一端が通過すると、コイ
ルL1の磁束が操作棒14の他端を通り抜けることにな
り、操作棒14内には渦電流が流れて電流損失を生じ
る。この渦電流の発生は発振回路COの発振エネルギを
消費することになるから、その高周波発振は著しく減衰
してほぼ停止状態となり、これによりスイッチング回路
SWのトランジスタTr2はターンオフする。
【0023】一方、操作棒14の一端が検出孔22を貫
通していない状態、即ち、発振回路COが発振している
状態では、トランジスタTr2はオン状態を維持する。
【0024】抵抗器R5は抵抗器R1より抵抗値が小さ
く設計されており(本実施例では220Ω:27K
Ω)、トランジスタTr2がオン状態となると、電源端
子T1からトランジスタTr2,抵抗器R5を介してツ
ェナーダイオードD1に流れる電流は、抵抗器R1を介
して流れる電流より増大する(本実施例ではおよそ約1
30倍となる)。この電流は最終的には、検出端子T2
に接続された抵抗器RDを介して接地側に流れ込むか
ら、抵抗器RDの両端電圧、即ち検出部20の検出信号
を処理する回路2の入力ポートPB1の電圧は、トラン
ジスタTr2がオフ状態で約0.2ボルト、オン状態で
約4.9ボルトとなる。従って、PB1の状態を監視す
ることで、操作棒14が検出孔22を貫通している押圧
操作状態(ロウレベル)、操作棒14が検出孔22にま
で至っていない未操作状態(ハイレベル)を容易に知る
ことができる。
【0025】この様に構成された操作スイッチ10の押
圧ボタン18の押圧操作量とその操作に要する操作力の
特性曲線は、図5に示すような右下がり特性を示すこと
が明らかである。すなわち、押圧操作を開始する時点に
あっては、図1に示すように被吸引板12は永久磁石1
6に当接し、この安定状態を崩すには両部材間を貫く磁
束密度BSに比例した大きな操作力FSを必要とする。
しかし、この大きな操作力FSを越える力を与えて被吸
引板12を永久磁石16から一旦剥離してしまえば、そ
の後は両部材の距離の2乗に反比例して磁束密度Bが減
少すると共に漏れ磁束も大きくなり、徐々に小さな操作
力を与えるのみで押圧ボタン18の押圧操作を行なうこ
とが可能となる。操作力FSを越える力を与えた後は、
急速に必要操作力は低下するから、使用者にとっては、
ある種のクリック感が得られることになり、被接触式の
スイッチでありながら、明確な動作点を備えたものとな
っている。
【0026】押圧ボタン18、延いては操作棒14の押
圧操作量が所定量DSを越えるとき、操作棒14の一端
が検出部20の検出孔22を貫通することとなり、検出
部20の検出信号を監視する上位の回路2に操作スイッ
チ10の操作状態の信号が伝えられる。すなわち、図1
に示す様な機械部品を一切使用しない簡単な構成によ
り、スイッチ操作に必要とされる操作感を実現しつつ操
作スイッチ10を構成することができる。
【0027】こうして目的とするスイッチ操作が完了し
て操作者が押圧ボタン18から指を離すと、被吸引板1
2は磁力により永久磁石16に吸引され、図1に示すス
イッチ操作以前の状態に自動的に復帰する。
【0028】この様に、本実施例の操作スイッチ10に
よれば、ばね等の機械部品を何ら使用することなく、従
来の操作スイッチと全く同様の使い勝手、操作感を実現
することができる。このため、本実施例の操作スイッチ
10は、錆などの腐食に極めて強くなり、水周りでの使
用環境にも十分な耐久性を示し半永久的な使用が可能と
なる。また、故障の原因となっていた複雑な機構の機械
部品が皆無となるため、信頼性、組立作業性が向上し、
かつ、小型化が達成できる。また、永久磁石16を利用
することで被吸引板12に磁気的吸引力を作用させてい
るため、一層の小型化が可能となり、かつ、操作特性が
安定し、省エネルギーをも達成することができる。
【0029】なお、本実施例の操作スイッチ10では永
久磁石16の利用により上述のごとき効果を発揮するこ
とができるが、これを公知の電磁石に置換しても機械部
品を一切使用しない優れた効果を奏する操作スイッチ1
0として構成できることは勿論である。そして、その場
合には、操作スイッチ10の使用を許可する場合のみ電
磁石を作動させて磁力によるスイッチ操作感を実現し、
その他の場合には電磁石への電力の供給を停止するなど
の副次的な効果を奏させることができる。
【0030】また、上記の第1実施例は、機械部品を一
切使用しない例として操作棒14の操作状態を検出する
検出部20までも非接触タイプのものとして説明した
が、この部分を従来より公知である単純な接点タイプの
検出回路としたり、防水あるいは耐腐食性の接点タイプ
とするなど種々の態様とすることも可能である。
【0031】また、非接触タイプの検出回路であって
も、上述した検出部20に限定されることなく、操作棒
14の材質や操作スイッチ10の使用環境等を考慮し、
公知のホールセンサ、光センサ、超音波センサ、静電容
量センサ等の各種センサを適宜利用することができる。
【0032】この様に検出部20の構成に関しては従来
の各種センサが利用可能であり、その何れを採用しよう
とも本発明の本質を変更するものでもない。従って、以
下に説明する第2実施例以降では、これらの検出用のセ
ンサに関する説明および図示を省略する。
【0033】第2実施例の操作スイッチ30の端面図を
図6に示す。図示するようにこの操作スイッチ30は、
第1実施例の操作スイッチ10と基本的に同一の構成で
あって被吸引板32、操作棒34、ケース側に固定され
た永久磁石(以下、第1永久磁石という)36、押圧ボ
タン38を備える。この操作スイッチ30の操作スイッ
チ10との相違点は、被吸引板32が永久磁石により構
成され、その磁極(S−N)が第1永久磁石36と吸引
し合う向きに配置されていること、および被吸引板32
の移動方向に第2永久磁石39が配設さて、その磁極が
被吸引板32と反発し合う向きに配置されていることで
ある。
【0034】こうして構成された操作スイッチ30の押
圧操作量と操作力との特性曲線を、図7に示した。被吸
引板32には、第1永久磁石36との吸引力(一点鎖線
で示す)と第2永久磁石39との反発力(二点鎖線で示
す)とが、押圧ボタン38の押圧操作量に応じて作用し
合うことになる。従って、両者の合成力は、実線で示す
ようにU字型となり、操作スイッチ30の押圧操作には
第1実施例同様に始めに大きな力が必要となってスイッ
チ操作感を得ることができる。そして、更に押圧操作を
実行するならば、被吸引板32に対して第2永久磁石3
9からの反発力が大きく作用しだすのである。
【0035】従って、本実施例の操作スイッチ30によ
れば、前述した第1実施例同様の効果を総て奏すること
が可能であるうえに、更に次のような効果を奏する。操
作者が押圧ボタン38を押圧し続けて押圧操作量が大き
くなると、第2永久磁石39による反発力が大きくな
る。これにより、操作者に対して指の触覚をもってスイ
ッチ操作の完了を認識させることができる。また、この
様な状態において操作者がスイッチ操作の完了を知って
押圧ボタン18から指を離すと、第2永久磁石39によ
る反発力のために被吸引板32は大きな加速度で第1永
久磁石36側へ押し返され、スイッチの復帰が瞬時に完
了する。すなわち、本実施例の操作スイッチ30は、2
種の磁力の合成力を制御することでスイッチ操作力及び
スイッチ復帰力を自由に設計でき、種々の仕様を満足す
る操作スイッチを提供することが可能となる。
【0036】図8は、第3実施例の操作スイッチ40の
端面図である。図より一見して理解される通り、本実施
例の操作スイッチ40の基本構成は第2実施例の操作ス
イッチ30と同一であり、説明の重複を避けるために操
作スイッチ30と同一の構成要素には図6で使用した符
号と下1桁に同一数字を符している。
【0037】本操作スイッチ40の特徴的な構成は、被
吸引板42が、ニッケル、パーマロイ等の強磁性体にて
構成された第1被吸引板42Aと永久磁石にて構成され
た第2被吸引板42Bとに分割構成されている点にあ
る。
【0038】この様に構成される操作スイッチ40で
は、押圧ボタン48の操作力は、第2実施例である操作
スイッチ30と同様に、第1永久磁石46−第1被吸引
板42A間の吸着力と、第2永久磁石49−第2被吸引
板42B間の反発力との合成力となる。従って、その押
圧操作力や復帰力を自由に設計することができる。その
上、第1被吸引板42Aと第2被吸引板42Bとの離隔
距離を制御することで押圧操作量までも自由に設計する
ことが可能となり、大小様々なスイッチストロークの操
作スイッチを提供することが可能となる。
【0039】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない種々の態様により具現化さ
れることは勿論である。例えば、上記実施例では総て押
圧タイプの操作スイッチに本発明を適用する事例につい
て詳述したが、操作スイッチには押圧タイプに限らずト
グルタイプなど種々のタイプが存在し、その総てのタイ
プについて本発明は容易に適用可能である。その一例を
図9の概念図に示す。この例では、2つの永久磁石A、
Bをトグルスイッチ用の操作棒Cの回転支点Dに対して
対称に配置し、操作棒Cに延出して強磁性体の被吸引板
Eを設けている。こうした簡易な構成により、ばねなど
を使用することなくクリック感のあるトグルスイッチを
構成することができる。
【0040】また、この様な他のタイプの操作スイッチ
への適用についても、磁力の発生源は永久磁石、電磁石
を問わず、かつ、その磁力発生源の使用個数や配置、強
磁性体への置換など各種の態様が実現可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の操作スイッ
チでは、起磁力発生部が磁気回路に形成する磁束によっ
て吸引部と被吸引部には吸引力が作用し、これが操作部
に対してスイッチ操作時の反力となる。従って、一切の
機械部品を使用する必要がなく、使用環境を問わず半永
久的な使用が可能となり、信頼性も格段に向上する。更
に、操作スイッチの組立や設計も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である操作スイッチの端面
図である。
【図2】同じくその分解斜視図である。
【図3】同じくその操作スイッチに使用される検出回路
の電気回路図である。
【図4】検出部20のコイルL1の外観を示す斜視図で
ある。
【図5】同じくその押圧操作の特性図である。
【図6】第2実施例である操作スイッチの端面図であ
る。
【図7】同じくその押圧操作の特性図である。
【図8】第3実施例である操作スイッチの端面図であ
る。
【図9】その他の実施例である操作スイッチの概念説明
図である。
【符号の説明】
10 操作スイッチ 12 被吸引板 14 操作棒 16 永久磁石 18 押圧ボタン 20 検出部 22 検出孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ本体に対して移動自在な操作部
    を備え、該操作部の移動に基づきスイッチ信号を発生す
    る操作スイッチにおいて、 前記スイッチ本体に取り付けられる磁気抵抗の小さな吸
    引部と、 前記操作部に取り付けられて前記吸引部との間に磁気回
    路を形成すると共に、前記操作部の操作により前記吸引
    部との離隔距離が大きくなるように移動する磁気抵抗の
    小さな被吸引部と、 該被吸引部と前記吸引部とを磁路とする前記磁気回路に
    磁束を形成する起磁力発生部とを備えることを特徴とす
    る操作スイッチ。
  2. 【請求項2】吸引部および/または被吸引部が永久磁石
    により構成され、起磁力発生部を兼ねる請求項1記載の
    操作スイッチ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の操作スイッチであって、 被吸引部を永久磁石により構成すると共に、 該被吸引部に反発力または吸引力を与える永久磁石を、
    スイッチ本体側であって、かつ操作部の操作により該被
    吸引部との離隔距離が小さくなる位置に配置した操作ス
    イッチ。
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