JPH051895U - 軸方向推力減少装置 - Google Patents
軸方向推力減少装置Info
- Publication number
- JPH051895U JPH051895U JP5794991U JP5794991U JPH051895U JP H051895 U JPH051895 U JP H051895U JP 5794991 U JP5794991 U JP 5794991U JP 5794991 U JP5794991 U JP 5794991U JP H051895 U JPH051895 U JP H051895U
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- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- thrust
- balance hole
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- axial thrust
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- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 羽根車吸込側の流れを乱すことなく、かつ体
積効率の向上を図る。 【構成】 ダクト11内に整流板12を配設し、該整流
板12の先端側には主軸14に取り付けた羽根車13、
案内羽根16を配設する。バランスホール20を該案内
羽根16の出口側のコーン部16Aに設ける。羽根車1
3は主軸14で駆動され、該主軸14をラジアル軸受1
5で支持すると共に、軸方向推力をスラスト軸受17が
受ける。推力を軽減させるための漏れ流路を、羽根車1
3の出口からウェアリング環状流路18を通ってバラン
スホール20に至る通路で構成する。
積効率の向上を図る。 【構成】 ダクト11内に整流板12を配設し、該整流
板12の先端側には主軸14に取り付けた羽根車13、
案内羽根16を配設する。バランスホール20を該案内
羽根16の出口側のコーン部16Aに設ける。羽根車1
3は主軸14で駆動され、該主軸14をラジアル軸受1
5で支持すると共に、軸方向推力をスラスト軸受17が
受ける。推力を軽減させるための漏れ流路を、羽根車1
3の出口からウェアリング環状流路18を通ってバラン
スホール20に至る通路で構成する。
Description
【0001】
本考案は、ウォータジェットポンプ等に適用して好適な軸方向推力減少装置に 関する。
【0002】
一般に、ウォータジェットポンプの軸方向推力を低減する軸方向推力減少装置 としては、図3に示す構造のものが提案されている。
【0003】 図3において、ダクト1内には整流板2が配設されており、該整流板2の先端 側には羽根車3が配設されている。そして、該羽根車3は主軸4に取付け固定さ れていると共に、該羽根車3よりさらに先端側の主軸4の部分には、ラジアル軸 受5を介して案内羽根6が取付け固定されている。また、主軸4の後端側にはス ラスト軸受7が配設されている。すなわち、羽根車3は主軸4で駆動され、該主 軸4はラジアル軸受5で支持されると共に、軸方向推力はスラスト軸受7が受け るよう構成されている。
【0004】 さらに、羽根車3の先端側と案内羽根6の後端側との間にはウェアリング環状 流路8が設けられている。そして、軸方向推力を減少させるためのバランスホー ル9が羽根車3に穿設されている。
【0005】 以上のような構造のポンプにおいて、ダクト1及び案内羽根6が、船体10に 取付けられる。そして、船底から吸い込まれた液体は、矢印Aで示すごとく、ダ クト1内を通り、整流板2により整流され、羽根車3の入口に到達し、該羽根車 3により加圧され、案内羽根6を通り、ノズル11より大気中に放出される。こ の噴流の反力が船の推進力となる。
【0006】 上記の構造において、羽根車3の吐出側の高圧水はウェアリング環状流路8を 経由して、バランスホール9から羽根車3の吸込側に吐出することによって、羽 根車3の前後の圧力差を軽減し、スラスト軸への軸推力を低減している。今、羽 根車3の吸込側の圧力をP0、吐出側の圧力をP1とし、ウェアリング環状流路8 での圧力損失分をΔPとすると、バランスホール9を穿設することによって、( P1−P0)の差圧が、{(P1−ΔP)−P0}となり、ΔP分だけ減少し、軸ス ラストが減少することになる。
【0007】
しかしながら、以上述べた従来例のように、バランスホール9を羽根車3に設 け、羽根車3の吐出側の高圧水を羽根車3の吸込側に漏洩させる構造では、次の ような問題が生じていた。すなわち、圧力のある液体が羽根車3の吸込側に噴出 することによって、吸込側の流れを乱し、ポンプ特性に悪影響を与えると共に、 揚液を羽根車3の吸込側に戻すことにより体積効率が低下するという問題があっ た。
【0008】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、ポン プにおける羽根車吸込側の流れを乱すことなく、かつ体積効率の向上を図ること のできる軸方向推力減少装置を提供することを目的とする。
【0009】
上記の課題を解決するために、本考案は、羽根車によって加圧された液体が案 内羽根を通ってノズルにより大気中に放出されるポンプにおいて、軸方向推力を 減少させるバランスホールを前記案内羽根の出口側コーン部に設けたものである 。
【0010】
上記の手段によれば、バランスホールを案内羽根側に設け、加圧された液体を ノズル側に漏洩させている。したがって、加圧された液体が羽根車の吸込側に噴 出するようなことがないので、該吸込側の流れを乱すことがない。また、漏洩量 も噴流の一部となるため、体積効率が向上する。
【0011】
以下、図1,図2を参照して本考案の一実施例について詳細に説明する。図1 は本実施例に係る軸方向推力減少装置を備えたポンプを示す断面図、図2は本考 案と従来例の流量係数と、軸入力係数、揚程係数、効率との関係を示す図である 。
【0012】 図1において、ダクト11内には整流板12が配設されており、該整流板12 の先端側には羽根車13が配設されている。そして、該羽根車13は主軸14に 取付け固定されていると共に、該羽根車13よりさらに先端側の主軸14の部分 にはラジアル軸受15を介して案内羽根16が取付け固定されている。また、主 軸14の後端側にはスラスト軸受17が配設されている。すなわち、羽根車13 は主軸14で駆動され、該主軸14はラジアル軸受15で支持されると共に、軸 方向推力はスラスト軸受17が受けるよう構成されている。
【0013】 さらに、羽根車13の先端側と案内羽根16の後端側との間にはウェアリング 環状流路18が設けられている。以上のような構造のポンプにおいて、ダクト1 1及び案内羽根16が船体19に取付けられた構造となっている。
【0014】 本実施例にあっては、以上のような構造において、軸方向推力を減少させるバ ランスホール20を案内羽根16の出口側に位置するコーン部16Aに設けた構 成としたところに特徴を有する。推力を軽減させるための漏れ流路は、羽根車1 3の出口、ウェアリング環状流路18及びバランスホール20を連通する流路に よって構成されている。
【0015】 このように、バランスホール20を案内羽根16側に設け、加圧された液体を ノズル21側に漏洩させることにより、羽根車13の吸込側の流れを乱すことも なくなり、また、漏洩量も噴流の一部となるため体積効率の向上を図ることが可 能となる。
【0016】 次に作用を説明する。まず、船底から吸い込まれた液体は、矢印Aで示すごと く、ダクト11内を通り、整流板12により整流され、羽根車13の入口に到達 し、該羽根車13により加圧され、案内羽根16を通り、ノズル21より大気中 に放出される。この噴流の反力が船の推進力となる。
【0017】 今、バランスホール20が無いとした場合を仮定すると、羽根車13の出口側 の圧力はそのまま羽根車13の背圧となって働き、反力×羽根車13の投影面積 が軸方向推力となって容量の大きなスラスト軸受17を必要とする。
【0018】 これに対して、バランスホール20が設けられている場合は、羽根車13の出 口側とバランスホール20の出口側との圧力差で揚液が流れることになる。そし て、羽根車13と案内羽根16との間のウェアリング環状流路18を流れる際、 大きな損失が生じ、羽根車13の背圧は羽根車13の出口側圧力より低くなる。 すなわち、損失圧力×羽根車13の投影面積分だけ軸方向推力を低減させること が可能となる。
【0019】 例えば、羽根車13の吸込側の圧力をP0、吐出側の圧力をP1、ウェアリング 環状流路18を通過するときの圧力損失をΔPとすると、バランスホール20を 設けることにより、P1−P0の差圧が{(P1−ΔP)−P0}となり、ΔP分だ け減少し、軸スラストが減少することになる。
【0020】 図2に本考案の効果を示す。図2において、実線Bはバランスホールを案内羽 根に設けた構造の本考案の効果を示し、点線Cはバランスホールを羽根車側に設 けた構造の従来例の効果を示している。このようなバランスホールを羽根車でな くて案内羽根に設けることにより、羽根車の吸込側への漏れがなくなり、体積効 率が向上し、Q(吐出流量)〜H(出頭)が大流量側に延びている。また、軸動 力もわずかに増加しているが、流量の増加の方が大きく、したがって体積効率も 良くなっている。
【0021】 なお、図2において、Dはインペラー径、uはインペラーの周速、Pは軸入力 を示す。
【0022】
以上述べたように、本考案によれば、軸方向推力を減少させるバランスホール を案内羽根の出口側コーン部に設けた構成としたことにより、加圧された漏洩液 体が羽根車の吸込側に噴出するようなことはなくなるので、該羽根車吸込側の流 れを乱すようなことはなく、したがってポンプ特性の向上を図ることができる。 また、加圧された漏洩液体をノズル側に漏洩させるようにしているので、漏洩量 も噴流の一部となるため、従来例に比べて体積効率の向上を図ることができると いう効果も奏する。
【図1】本考案の一実施例に係る軸方向推力減少装置を
備えたポンプを示す断面図である。
備えたポンプを示す断面図である。
【図2】本考案と従来例の流量係数と、軸入力係数、揚
程係数、効率との関係を示す図である。
程係数、効率との関係を示す図である。
【図3】従来の軸方向推力減少装置を備えたポンプの一
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
11 ダクト 12 整流板 13 羽根車 14 主軸 15 ラジアル軸受 16 案内羽根 16A コーン部 17 スラスト軸受 18 ウェアリング環状流路 19 船体 20 バランスホール 21 ノズル
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】羽根車によって加圧された液体が案内羽根
を通ってノズルより大気中に放出されるポンプにおい
て、軸方向推力を減少させるバランスホールを前記案内
羽根の出口側コーン部に設けたことを特徴とする軸方向
推力減少装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5794991U JPH051895U (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 軸方向推力減少装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5794991U JPH051895U (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 軸方向推力減少装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051895U true JPH051895U (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=13070288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5794991U Withdrawn JPH051895U (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 軸方向推力減少装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH051895U (ja) |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP5794991U patent/JPH051895U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950907 |