JPH05187688A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH05187688A
JPH05187688A JP4005022A JP502292A JPH05187688A JP H05187688 A JPH05187688 A JP H05187688A JP 4005022 A JP4005022 A JP 4005022A JP 502292 A JP502292 A JP 502292A JP H05187688 A JPH05187688 A JP H05187688A
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JP
Japan
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color
air
compressor
change
conditioned space
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JP4005022A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamaguchi
山口  広一
Koichi Kitagawa
晃一 北川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台の室外ユニットに対し2台設けられた室
内ユニットの運転台数が変化したとき、圧縮機1の運転
周波数を急激に変化させることなく、被空調空間の冷暖
房による快適性をより改善させる。 【構成】 運転台数変化判定手段41が室内ユニットの
運転台数の変化があると判定すると、運転台数変化の前
後を通し継続して作動している室内ユニットが設けられ
る被空調空間の照明器具33(35)による室内の色彩
を変化させる。これにより、負荷の変動に合わせて圧縮
機1の周波数変化を急激に行わなくても、継続して作動
している室内ユニットが設置された被空調空間は、色彩
の変化によって快適感が得られる環境となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被空調空間の快適性
をより改善させる空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷暖房可能な空気調和装置は、
圧縮機から暖房時冷媒の流れる順に、冷房時と暖房時と
で冷媒の流れ方向が切替わる四方弁,室内熱交換器,膨
脹弁(減圧器),室外熱交換器を配管により接続して構
成される、大気を熱源として利用するヒートポンプ式冷
凍サイクルが使用されている。このうち、室内熱交換器
を備える室内ユニットが、圧縮機及び室外熱交換器など
を備える一つの室外ユニットに対して複数設けられた、
いわゆる多室型の空気調和装置は、複数の被空調空間と
しての部屋に室内ユニットがそれぞれ設置されて各部屋
の冷暖房がなされる。このような冷暖房動作は、暖房時
に冷媒が室外熱交換器で大気の熱を吸収して蒸発し、室
内熱交換器で熱を放出して凝縮し、一方冷房時には冷媒
が室内熱交換器で室内空気の熱を吸収して蒸発し、室外
熱交換器でこの熱を放出して凝縮し、これにより熱交換
された空気を室内ユニットに設けられたファンにより被
空調空間に送風することにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気調和装
置には、圧縮機の動作をオン・オフするのみの従来から
あるノーマルタイプのものと、圧縮機の運転周波数を変
化させることが可能なインバータタイプのものとの2種
類に大別できるが、インバータタイプは、室内の冷暖房
要求能力に合わせて動作を可変できるので、インバータ
タイプに比べてより快適な冷暖房感が得られる。
【0004】図11及び図12は、運転負荷の増加時及
び減少時における圧縮機の運転周波数1の変化をそれぞ
れ示しており、破線は室内ユニットと室外ユニットが1
台ずつの、いわゆるシングルエアコンのものであり、一
点鎖線は1台の室外ユニットに対して室内ユニットが複
数台設けられた多室型空気調和装置(マルチエアコン)
のものである。
【0005】上記したようなインバータタイプを、1台
の室外ユニットに対して室内ユニットが複数台設けられ
た多室型空気調和装置に適用した場合を考える。この場
合、複数ある室内ユニットの運転台数を変化させる際に
は、例えば運転台数が増加して負荷が増加する場合は、
冷媒の流路容積が増大するので、これに合わせて圧縮機
の運転周波数を図11のように上昇させることになる。
このとき、運転台数変化の前後を通し継続して運転する
側の部屋の快適性を考慮すると、運転周波数はシングル
エアコンのように急激に上昇させる必要がある。
【0006】ところが、運転周波数を急激に上昇させる
と、冷媒の圧縮機への急激な液バック及び冷媒圧力の急
激な上昇が発生して圧縮機などの故障を招いて空気調和
装置としての信頼性が低下する。このため、部屋の快適
性と信頼性とを両立させることは極めて難しいものとな
っている。
【0007】一方、運転台数が減少して負荷が減少する
場合には、冷媒の流路容積が減少するので、これに合わ
せて圧縮機の運転周波数を低下させることになるが、こ
の場合にも、冷媒の圧縮機への急激な液バック及び冷媒
圧力の急激な上昇を防ぐ意味で、図12の一点鎖線で示
すように、停止する室内ユニットの膨脹弁を閉じる前
に、運転周波数を要求周波数よりさらに低下させる必要
があり、このため運転台数変化の前後を通し継続して運
転する側の部屋の快適性が低下するものとなる。このよ
うに、運転台数が増加する場合でも、減少する場合で
も、運転台数変化の前後を通し継続して運転する側の室
内ユニットが設置される部屋の快適性維持と、空気調和
装置としての信頼性確保との両立は難しいものとなって
いる。
【0008】また、上記ヒートポンプ式冷凍サイクルを
用いた空気調和装置では、暖房運転時には、室外熱交換
器の温度が外気温度よりも低く、室外熱交換器のフィン
部に着霜する現象が発生する。着霜した状態のまま暖房
運転を続けると、熱交換の効率が劣化して冷凍サイクル
の運転効率が悪化するために、室外熱交換器に付着した
霜を取り除くための除霜運転が、着霜するごとあるいは
圧縮機の所定時間運転ごとに実施される。除霜運転を行
う場合には、通常の暖房運転を停止することになるの
で、室内温度は設定温度に対し、図13の実線で示すよ
うに、除霜運転が開始される時間t1 を起点として徐々
に低下し、除霜が終了する時間t2 で再び暖房運転が開
始されて室温が徐々に回復してくる。このため、除霜運
転中は快適な暖房感が得られなくなる。これを避けるた
めに、室内ユニットに設けた電気ヒータに、除霜運転中
に通電して室内ファンを運転することで、破線図示のよ
うに除霜運転での温度低下を抑制することができるが、
この場合電気ヒータを通電するために、電気エネルギが
余計に消費されるという問題がある。
【0009】また、近年では、住宅の断熱性能が向上し
たため、室内冷暖房要求能力の最小値は益々小さくな
り、圧縮機の運転周波数を変化させることができるイン
バータタイプであっても、室温と圧縮機周波数との関係
を示す図14のように、圧縮機のオン・オフ動作が頻繁
に行われる傾向にある。オン・オフ動作で最も問題にな
るのは、オンすなわち起動時に冷媒が液バックして圧縮
機を故障させてしまうことである。さらに、オン・オフ
により室内の温度が一定せず、快適性が劣化し、エネル
ギロスを引き起こす。
【0010】そこでこの発明は、被空調空間の快適性を
より改善させ、信頼性を向上させることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
にこの発明は、圧縮機及び室外熱交換器を備えた一つの
室外ユニットに対し、室内熱交換器を備えた室内ユニッ
トが複数設けられ、これら複数の室内ユニットが相互に
異なる被空調空間に設置される空気調和装置において、
前記複数の室内ユニットの運転台数の変化を判定する運
転台数変化判定手段と、前記複数の被空調空間に光を放
出してこの被空調空間の色彩を変化させる色彩可変手段
と、前記運転台数変化判定手段が室内ユニットの運転台
数の変化があると判定したとき、継続して作動する室内
ユニットが設けられる前記被空調空間の色彩可変手段に
よる色彩変化を制御する色彩制御手段とを備える構成と
してある。
【0012】また、この発明は、圧縮機,室内熱交換
器,室外熱交換器などより構成される冷凍サイクルを備
え、被空調空間に対して空気調和を行う空気調和装置に
おいて、前記冷凍サイクルの除霜運転を検出する除霜運
転検出手段と、前記被空調空間に光を放出してこの被空
調空間の色彩を変化させる色彩可変手段と、前記除霜運
転検出手段が除霜運転を検出したとき前記色彩可変手段
による前記被空調空間の色彩変化を制御する色彩制御手
段とを備える構成としてもよい。
【0013】さらに、この発明は、圧縮機,室内熱交換
器,室外熱交換器などより構成される冷凍サイクルを備
え、被空調空間に対して空気調和を行う空気調和装置に
おいて、前記被空調空間の空気調和要求能力を判定する
要求能力判定手段と、前記被空調空間に光を放出してこ
の被空調空間の色彩を変化させる色彩可変手段と、前記
要求能力判定手段が前記圧縮機の最低周波数運転時での
空気調和能力より小さい要求能力であると判定したと
き、前記被空調空間の色彩を変化させ、かつ圧縮機の運
転周波数を最低値で維持する色彩制御手段とを備える構
成としてもよい。
【0014】
【作用】このような構成の空気調和装置によれば、運転
台数変化判定手段が室内ユニットの運転台数の変化があ
ると判定すると、運転台数変化の前後を通し継続して作
動している室内ユニットが設けられる被空調空間の色彩
を色彩可変手段が変化させるよう色彩制御手段が制御す
る。これにより、負荷の変動に合わせて、圧縮機の周波
数変化を急激に行ったり、圧縮機の周波数を必要以上に
下げても、継続して作動している室内ユニットが設置さ
れた被空調空間は、色彩の変化によって温冷感が変わり
快適感が得られる環境となる。
【0015】また、除霜運転判定手段が除霜運転である
と判定すると、被空調空間の色彩を色彩可変手段が変化
させるよう色彩制御手段が制御する。これにより、除霜
運転によって室温が設定温度に対し低下しても、被空調
空間は色彩の変化によって温冷感が変わり快適感が得ら
れる環境となる。
【0016】さらに、要求能力判定手段が、圧縮機の最
低周波数運転時での空気調和能力より小さい要求能力で
あると判定すると、被空調空間の色彩を色彩可変手段が
変化させるとともに、圧縮機の運転周波数を最低値で維
持するよう色彩制御手段が制御する。これにより、被空
調空間は色彩の変化によって温冷感が変わり快適感が得
られる環境となるとともに、圧縮機の頻繁なオン・オフ
動作が回避される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0018】図1は、この発明の第1実施例を示す多室
型のインバータタイプの空気調和装置における冷凍サイ
クル構成及び制御ブロックを示す全体構成図である。暖
房運転時に冷媒が流れる順に構成要素を述べると、圧縮
機1,四方弁3,膨脹弁5,7,室内熱交換器9,1
1,膨脹弁13,15である。膨脹弁5,室内熱交換器
9,膨脹弁13と、膨脹弁7,室内熱交換器11,膨脹
弁15とは、相互に並列に接続され、それぞれの室内熱
交換器9,11には室内ファン17,19が設けられて
いる。暖房時に膨脹弁13,15を出た冷媒は室外熱交
換器21に流れ、さらに四方弁3を経てアキュームレー
タ23に達する。室外熱交換器21には室外ファン25
が設けられている。冷房運転時には、圧縮機1を出た冷
媒が四方弁3を経て室外熱交換器21に流れるよう、四
方弁3が切り替わる。
【0019】図2に示すように、室内熱交換器9及び室
内ファン17によりA室用の室内ユニット27を、また
室内熱交換器11及び室内ファン19によりB室用の室
内ユニット29をそれぞれを構成している。各室内ユニ
ット27,29は、別々の被空調空間としての二つの部
屋A室,B室にそれぞれ設置される。その他の構成要
素、すなわち圧縮機1,四方弁3,室外熱交換器21,
膨脹弁5,7,13,15及びアキュームレータ23に
より室外ユニット31を構成している。
【0020】A室内にはA室用照明器具33が、B室内
にはB室用照明器具35がそれぞれ設けられている。こ
れら各照明器具33,35は、被空調空間に光を放出し
て被空調空間の色彩や照度を変化させる色彩可変手段を
構成しており、色彩や照度を変化させることで、空気調
和装置による空調能力をカバーする。一方、室内ユニッ
ト27,29には、色彩制御手段としての照明制御信号
送出回路37,39が設けられており、信号送出回路3
7,39は電波を用いて各照明器具33,35による色
彩変化を制御する。
【0021】照明制御信号送出回路37,39は、運転
台数変化判定手段41からの信号出力を受けて、それぞ
れの照明器具33,35に対して制御動作を行う。運転
台数変化判定手段41は、室内ユニット27,29の運
転台数の変化、つまり室内ユニットの運転状態が、1台
から2台に増加する場合、あるいは2台から1台に減少
する場合の変化を判定し、いずれの場合も運転台数が変
化する前後を通じ継続して作動する側の室内ユニット、
例えば一方の室内ユニット27の照明制御信号送出回路
37に信号出力してその照明器具33の照明を制御す
る。
【0022】ところで、居住空間における人間の快適性
に作用する因子としては、主として温度,湿度,空気の
流速などを挙げることができる。ところが、近年では、
部屋の照明の色彩や照度の快適性に及ぼす影響が研究さ
れ、冷暖房の快適温度より2〜3℃ずれた領域ならば、
部屋の照明の色彩や照度を変化させることにより人間の
快適性を制御することがわかってきている。つまり、暖
房の快適温度より2〜3℃低くても、部屋の照明を標準
色から暖かく感じる高温色の色彩や照度に変化させるこ
とにより、快適な暖かさを感じさせることができる。ま
た、冷房の快適温度より2〜3℃高くても、部屋の照明
を標準色から寒く感じる低温色の色彩や照度に変化させ
ることにより、快適な涼しさを感じさせることができ
る。
【0023】このような効果を利用することにより、室
内ユニット27,29の運転台数の変化に伴い、運転台
数が変化する前後を通じ継続して作動している室内ユニ
ットが設置される部屋の照明の色彩を変化させ、運転台
数の変化に伴う圧縮機1の運転周波数変化で対応しきれ
ない分を補い、快適性低下を防止する。
【0024】次に、上記構成からなる空気調和装置の動
作を、図3及び図4に示すフローチャートに基づき説明
する。
【0025】図3は、A室用の室内ユニット27及びB
室用の室内ユニット29がともに暖房運転を行っている
状態からA室用の室内ユニット27が停止する場合を示
している。
【0026】まず、圧縮機1を起動してA室、B室とも
に室内ユニット27,29の暖房運転を行う(ステップ
S1)。このとき、圧縮機1の運転周波数は図12にお
けるfH のように高く設定される。次に、A室側の室内
ユニット27の暖房運転を停止するかどうかを運転台数
変化判定手段41が判断する(ステップS2)。ここ
で、A室側の室内ユニット27が時間t1 で暖房運転を
停止した場合には、運転台数変化判定手段41はB室側
の照明制御信号送出回路39に信号出力し、照明制御信
号送出回路39は照明器具35に対してその照明の色彩
を、電灯色のような黄色系を主成分とするような色彩の
標準色から、実際より暖かく感じる赤色系の波長を主成
分とするような色彩の高温色に変化させる(ステップS
3)。
【0027】その後、圧縮機1の運転周波数fを負荷に
見合う値(要求周波数fL )まで図12の実線で示すよ
うに緩やかに低下させつつ、要求周波数fL を下回る値
まで低下させる。運転周波数fが要求周波数fL を下回
る最低値に達したら、A室側の室内ユニット27の膨脹
弁5,13を閉じて同ユニットの室内ファン17を停止
させる(ステップS4)。
【0028】運転周波数fが要求周波数fL を下回る値
となると、運転台数変化の前後を通し継続して運転して
いるB室側の室温が設定温度より低めとなるが、B室側
の照明器具35が実際の温度より寒く感じる照明となっ
ているので、照明の色彩変化による温冷感への影響ある
いは照明環境に対する満足感から、使用者の室内環境に
対する快適度はほとんど変化せず、快適な暖房感を維持
できる。そして、B室の室温が設定温度を超えたかどう
かどうかを、図示しない室温センサからの情報を受けて
照明制御信号送出回路39が判断し(ステップS5)、
設定温度を超えている場合にはB室側の照明器具35の
照明を元の標準色に戻す。
【0029】また、圧縮機の運転周波数は、従来の多室
型空気調和装置(マルチエアコン)及び、室内ユニット
が1台のシングルエアコンに比べ、極めて緩やかに低下
させ、かつ膨脹弁5,13を閉じる以前に圧縮機1の運
転周波数を要求周波数fL を下回る値まで低下させてい
るので、冷媒の圧縮機1への急激な液バック及び冷媒圧
力の急激な上昇が回避され、これにより圧縮機1の故障
などが防止されて、空気調和装置としての信頼性が向上
する。
【0030】図4は、B室用の室内ユニット29が暖房
運転を行っている状態から、A室用の室内ユニット27
が暖房運転を開始する場合を示している。
【0031】まず、圧縮機1を起動してB室の室内ユニ
ット29の暖房運転を行う(ステップS11)。このと
き、圧縮機1の運転周波数は図11におけるfL のよう
に低く設定される。次に、A室側の室内ユニット27の
暖房運転を開始するかどうかを判断する(ステップS1
2)。ここで、A室側の室内ユニット27が時間t1
暖房運転を開始した場合には、運転台数変化判定手段4
1はB室側の照明制御信号送出回路39に信号出力し、
照明制御信号送出回路39は照明器具35に対してその
照明の色彩を、標準色から実際より暖かく感じる高温色
に変化させる(ステップS13)。その後、B室側の室
内ユニット29の膨脹弁7,15を若干閉じ、圧縮機1
の運転周波数fを負荷に見合う値(要求周波数fH )ま
で緩やかに上昇させ、A室側の室内ユニット29の膨脹
弁5,13を開き同ユニット29の室内ファン17を起
動させる(ステップS14)。そして、A室側の室内ユ
ニット27の膨脹弁5,13の開弁によって、設定温度
に対し低下しているB室側の作動中の室内ユニット27
の室温が、設定温度を超えたかどうかを、図示しない室
温センサからの情報を受けて照明制御信号送出回路39
が判断し(ステップS15)、設定温度を超えた場合に
は、B室の照明器具35による照明を元の状態に戻す
(ステップS16)。
【0032】このように、室内ユニット27の暖房運転
が開始して運転台数が増加した場合には、その負荷に見
合う圧縮機周波数まで緩やかに上昇させ、緩やかに上昇
させた分、暖房運転を継続中のB室の室温の低下が大き
くなるのを、照明により暖かく感じるよう補助し、これ
により快適性を向上させている。圧縮機周波数は、図1
1に示すように、従来の多室型空気調和装置(マルチエ
アコン)及び、室内ユニットが1台のシングルエアコン
に比べ、極めて緩やかに上昇させているので、冷媒の圧
縮機1への急激な液バック及び冷媒圧力の急激な上昇が
回避され、これにより圧縮機1の故障などが防止され
て、空気調和装置としての信頼性が向上する。
【0033】なお、上記実施例では、暖房運転での例を
説明したが、冷房運転においても、運転台数が変化した
場合には、照明器具による色彩や照度を変化させること
で、空気調和装置としての信頼性を損なうことなく部屋
の快適性を維持できる。
【0034】図5は、この発明の第2実施例を示す空気
調和装置の冷凍サイクルを含む全体構成図である。この
実施例は、暖房運転を行っている途中に室外熱交換器に
付着する霜を除去するための除霜運転を行うことによる
被空調空間の温度低下を、照明の色彩変化でカバーしよ
うというものである。
【0035】この空気調和装置は、1台の室外ユニット
に対し室内ユニットも1台のシングルタイプで、暖房時
冷媒が流れる順に構成要素を述べると、圧縮機43,四
方弁45,室内熱交換器47,膨脹弁49及び室外熱交
換器51である。室内熱交換器47には室内ファン53
が設けられて図9に示す室内ユニット55を構成し、室
外熱交換器51には室外ファン57が設けられてその他
の圧縮機43,四方弁45及び膨脹弁49とともに室外
ユニット59を構成する。
【0036】室内ユニット55は、被空調空間としての
部屋に設置され、この部屋には照明器具61が設けられ
ている。照明器具61は、被空調空間に光を放出して被
空調空間の色彩や照度を変化させる色彩可変手段を構成
しており、色彩や照度を変化させることで、空気調和装
置による空調能力をカバーする。一方、室内ユニット5
5には、色彩制御手段としての照明制御信号送出回路6
3が設けられており、信号送出回路63は電波を用いて
照明器具61による色彩変化を制御する。
【0037】照明制御信号送出回路63は、除霜運転検
出手段65からの信号出力を受けて、照明器具61に対
して制御動作を行う。除霜運転検出手段65は、暖房運
転を行っている状態から、四方弁45を反転して除霜運
転を行っている状態を検出する。
【0038】次に、上記構成からなる空気調和装置の動
作を、図7に示すフローチャート、図8に示す照明器具
61の色彩変化による体感温度(破線図示)と、実際の
室内温度(実線図示)とを比較した説明図に基づき説明
する。
【0039】まず、圧縮機43を起動して暖房運転を行
い(ステップS21)、この暖房運転中に、圧縮機43
の積算運転時間や室外熱交換器51に設けられた着霜セ
ンサからの情報による圧縮機43の切り替え動作などに
基づき、除霜運転検出手段65が除霜運転に移行したか
どうかを判断する(ステップS22)。除霜運転に移行
している場合には、暖房運転が中止され、室外熱交換器
51に取り付けられた電気ヒータに通電したり、あるい
は四方弁45を圧縮機43から吐出された高温冷媒が四
方弁45を経て直接室外熱交換器51に流入するよう反
転することで、室外熱交換器51に付着している霜が除
去される。
【0040】このような除霜運転が、図8に示すように
時間t1 にて開始したとすると、これと同時に照明器具
61の照明の色彩を、標準色から実際より暖かく感じる
ような高温色に変更する(ステップS23)。これによ
り、除霜運転によって図8の実線図示のように実際の室
温が設定温度に対して徐々に低下していても、照明の色
彩変化による温冷感への影響あるいは照明環境に対する
満足感から、使用者の体感温度は破線図示のように設定
温度に近いものとなり、室内環境に対する快適度はほと
んど変化せず、快適な暖房感を維持できる。このため、
除霜運転中の温度低下を防ぐための専用の電気ヒータを
設ける必要がなく、電気エネルギの余計な消費が回避さ
れる。
【0041】次に、除霜運転が終了して暖房運転が開始
されたかどうかを、四方弁43の切り替え動作などに基
づき判断する(ステップS24)。図8で時間t2 にて
暖房運転が再開されたとすると、室温は徐々に上昇して
時間t3 にて設定温度に達したかどうかを、図示しない
室温センサからの情報を受けて照明制御信号送出回路6
3が判断し(ステップS25)、時間t3 にて室温が設
定温度に戻ったら、照明の色彩を元の状態に戻す(ステ
ップS26)。
【0042】図9は、この発明の第3実施例を示すイン
バータタイプの空気調和装置の冷凍サイクルを含む全体
構成図である。この空気調和装置は、前記図8の第2実
施例と同様1台の室外ユニットに対し室内ユニットも1
台のシングルタイプであり、図8と同一または同等の構
成要素には同一符号を付してある。この実施例は、室内
の冷暖房要求能力が、圧縮機の最低周波数運転時での能
力より小さいとき、圧縮機の運転を最低周波数で継続し
つつ、照明の色彩によりその能力差をカバーするように
したものである。この場合の照明制御信号送出回路63
は、要求能力判定手段67が圧縮機43の最低周波数運
転時での空気調和能力より小さい要求能力であると判定
したとき、要求能力判定手段67から信号出力を受け
て、照明器具61に対して被空調空間の色彩を変化させ
るよう制御信号を出力する。
【0043】次に、上記構成からなる空気調和装置の動
作を、図10のフローチャートに基づき説明する。図1
0の制御例は暖房運転を行っている場合を示している。
まず、圧縮機43を起動して暖房運転を行うと(ステッ
プS41)、室内温度は徐々に設定温度に近付き、これ
に伴い圧縮機43の運転周波数が徐々に減少していく。
ここで、室内の要求暖房能力が現在の暖房能力より小さ
いかどうかを判断し(ステップS42)、要求暖房能力
が現在の暖房能力以上の場合には暖房運転を継続し、逆
に要求暖房能力が現在の暖房能力より小さくなった場合
には、圧縮機43の運転周波数が最小値かどうかを判断
する(ステップS43)。
【0044】そして、圧縮機43の運転周波数が最小値
の場合には、これ以上周波数を下げることはできないの
で、室温も下げることはできず、このため照明器具61
による照明の色彩を標準色から低温色に変化させて(ス
テップS44)、実際の室温より寒く感じるようにする
とともに、圧縮機43の運転周波数を最小値に維持する
(ステップS45)。これにより、体感温度は実際の室
温より低くなり、快適な暖房感が得られることになり、
また圧縮機43が継続して運転されて頻繁なオン・オフ
動作が回避されるので、オンすなわち起動時での冷媒の
液バックによる圧縮機の故障が防止されて空気調和装置
としての信頼性が向上するとともに、室内の温度も一定
に保つことができ、快適性が向上し、エネルギの有効利
用が達成できる。
【0045】次に、要求暖房能力が、最小暖房能力+α
より大きいかどうかを判断し(ステップS46)、大き
い場合には圧縮機43の運転周波数を最小値から上昇さ
せて、照明器具61による照明の色彩を元に戻す(ステ
ップS47)。要求暖房能力が、最小暖房能力+αを超
えていない場合には、照明の色彩変更時間があらかじめ
設定した時間を超えたかどうかを判断する(ステップS
48)。ここで、色彩変更時間が所定時間を超えている
場合には、これ以上圧縮機43を最低値の周波数で運転
しても照明だけではカバーしきれないので、圧縮機43
を停止させ(ステップS49)、前記ステップ47にて
照明器具61による照明の色彩を元に戻す。
【0046】なお、上記第3実施例では、暖房運転での
例を説明したが、冷房運転においては、要求冷房能力が
圧縮機43の最低周波数運転時での能力より小さいとき
に、照明器具の照明を暖かく感じる色彩に設定するよう
にすればよい。
【0047】また、上記第1,第2,第3の各実施例で
は、照明の表示色を、標準色に対して高温色と低温色と
の2色,2段階として設定しているが、これに限らず、
連続的に表示色を徐々に変更するようにしてもよい。ま
た、色彩可変手段としては照明器具に代えてテレビディ
スプレイや室内ユニット表面に設けた液晶表示部でもよ
く、これらの表示色を変更して室内の色彩を変化させる
ようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、1台の室外ユニットに複数の室内ユニットが設けら
れ、この複数の室内ユニットの運転台数が変化したと
き、運転台数変化の前後を通し継続して作動している室
内ユニットが設けられる被空調空間の色彩を色彩可変手
段により変化させるようにしたので、この被空調空間
は、負荷の変動に合わせて、圧縮機の周波数変化を急激
に行ったり、圧縮機の周波数を必要以上に下げても、色
彩の変化によって快適感が得られる環境とすることがで
きる。圧縮機の周波数を急激に変化させる必要がないの
で、冷媒の圧縮機への液バック及び冷媒圧力の上昇が回
避され、圧縮機の故障などが防止されて空気調和装置と
しての信頼性を向上させることができる。
【0049】また、除霜運転中に、被空調空間の色彩を
色彩可変手段により変化させるようにすることで、除霜
運転によって室温が設定温度に対し低下しても、被空調
空間は色彩の変化によって快適感を得ることができ、こ
のため除霜運転中の温度低下を防ぐための専用の電気ヒ
ータを設ける必要がなく、電気エネルギの余計な消費を
回避することができる。
【0050】さらに、要求空調能力が、圧縮機の最低周
波数運転時での空調能力より小さい場合に、被空調空間
の色彩を色彩可変手段により変化させるとともに圧縮機
の運転周波数を最低値で維持するようにすることで、被
空調空間を色彩の変化によって快適感が得られる環境と
することができるとともに、圧縮機の頻繁なオン・オフ
動作を回避することができて圧縮機への液バックなどに
よる故障を防止することができ、空気調和装置としての
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す空気調和装置の全
体構成図である。
【図2】図2の空気調和装置の外観構成を示す概略図で
ある。
【図3】図1の空気調和装置における室内ユニットの運
転台数が減少したときの制御動作を示すフローチャート
である。
【図4】図2の空気調和装置における室内ユニットの運
転台数が増加したときの制御動作を示すフローチャート
である。
【図5】この発明の第2実施例を示す空気調和装置の全
体構成図である。
【図6】図5の空気調和装置の外観構成を示す概略図で
ある。
【図7】図5の空気調和装置の制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】除霜運転時における、室内温度変化と照明器具
の色彩変化による体感温度とを比較した説明図である。
【図9】この発明の第3実施例を示す空気調和装置の全
体構成図である。
【図10】図9の空気調和装置の制御動作を示すフロー
チャートである。
【図11】室内ユニットの運転台数が増大したときの、
従来例と本発明とを比較した圧縮機周波数の変化を示す
説明図である。
【図12】室内ユニットの運転台数が減少したときの、
従来例と本発明とを比較した圧縮機周波数の変化を示す
説明図である。
【図13】除霜運転時における、室内温度変化と従来例
の電気ヒータ使用による室内温度変化とを比較した説明
図である。
【図14】従来の室温変化に対する圧縮機の周波数変化
及びオン・オフ動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1,43 圧縮機 21,51 室外熱交換器 31 室外ユニット 9,11,47 室内熱交換器 27,29 室内ユニット 33,35,61 照明器具(色彩可変手段) 37,39,63 色彩制御手段 41 運転台数変化判定手段 65 除霜運転検出手段 67 要求能力判定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機及び室外熱交換器を備えた一つの
    室外ユニットに対し、室内熱交換器を備えた室内ユニッ
    トが複数設けられ、これら複数の室内ユニットが相互に
    異なる被空調空間に設置される空気調和装置において、
    前記複数の室内ユニットの運転台数の変化を判定する運
    転台数変化判定手段と、前記複数の被空調空間に光を放
    出してこの被空調空間の色彩を変化させる色彩可変手段
    と、前記運転台数変化判定手段が室内ユニットの運転台
    数の変化があると判定したとき、継続して作動する室内
    ユニットが設けられる前記被空調空間の色彩可変手段に
    よる色彩変化を制御する色彩制御手段とを備えたことを
    特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機,室内熱交換器,室外熱交換器な
    どより構成される冷凍サイクルを備え、被空調空間に対
    して空気調和を行う空気調和装置において、前記冷凍サ
    イクルの除霜運転を検出する除霜運転検出手段と、前記
    被空調空間に光を放出してこの被空調空間の色彩を変化
    させる色彩可変手段と、前記除霜運転検出手段が除霜運
    転を検出したとき前記色彩可変手段による前記被空調空
    間の色彩変化を制御する色彩制御手段とを備えたことを
    特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機,室内熱交換器,室外熱交換器な
    どより構成される冷凍サイクルを備え、被空調空間に対
    して空気調和を行う空気調和装置において、前記被空調
    空間の空気調和要求能力を判定する要求能力判定手段
    と、前記被空調空間に光を放出してこの被空調空間の色
    彩を変化させる色彩可変手段と、前記要求能力判定手段
    が前記圧縮機の最低周波数運転時での空気調和能力より
    小さい要求能力であると判定したとき、前記被空調空間
    の色彩を変化させ、かつ圧縮機の運転周波数を最低値で
    維持する色彩制御手段とを備えたことを特徴とする空気
    調和装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008116152A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Takasago Thermal Eng Co Ltd 空調システムおよび空調システムの制御方法
JPWO2019151047A1 (ja) * 2018-01-30 2021-01-14 ダイキン工業株式会社 空調発光システム
JP2023104534A (ja) * 2022-01-18 2023-07-28 木村工機株式会社 空調照明制御装置

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