JPH05187409A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents
建設機械の油圧回路Info
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- JPH05187409A JPH05187409A JP2617492A JP2617492A JPH05187409A JP H05187409 A JPH05187409 A JP H05187409A JP 2617492 A JP2617492 A JP 2617492A JP 2617492 A JP2617492 A JP 2617492A JP H05187409 A JPH05187409 A JP H05187409A
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Abstract
(57)【要約】
［目的］ 従来技術の油圧回路を装備した油圧ショベル
がエンジン回転を低速に落として作業を行うときには、
メイン吐出圧油流量が低減するので、アーム引きの操作
の方法によってはアームシリンダがキャビテーションを
おこし途中で停止することがあった。キャビテーション
が発生すると、油圧ショベルの操作が困難となり、支障
を及ぼしていた。本発明は、上記の問題点を解決する。 ［構成］ 本発明では、アームシリンダのロッド側油室
と、アームシリンダ制御用パイロット切換弁とを連通す
る管路にパイロット開閉弁を介設し、そのパイロット開
閉弁のパイロットポートと、アーム引き操作側のパイロ
ット弁とを減圧弁あるいはまた電磁比例減圧弁を介して
連通し、ボトム側油室内圧力が所定の低圧に下ったとき
パイロット開閉弁の排出用通路の開口度を絞り込むよう
にした。
がエンジン回転を低速に落として作業を行うときには、
メイン吐出圧油流量が低減するので、アーム引きの操作
の方法によってはアームシリンダがキャビテーションを
おこし途中で停止することがあった。キャビテーション
が発生すると、油圧ショベルの操作が困難となり、支障
を及ぼしていた。本発明は、上記の問題点を解決する。 ［構成］ 本発明では、アームシリンダのロッド側油室
と、アームシリンダ制御用パイロット切換弁とを連通す
る管路にパイロット開閉弁を介設し、そのパイロット開
閉弁のパイロットポートと、アーム引き操作側のパイロ
ット弁とを減圧弁あるいはまた電磁比例減圧弁を介して
連通し、ボトム側油室内圧力が所定の低圧に下ったとき
パイロット開閉弁の排出用通路の開口度を絞り込むよう
にした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として油圧ショベル
など建設機械，作業車両に装備した油圧シリンダ制御用
の油圧回路に関する。
など建設機械，作業車両に装備した油圧シリンダ制御用
の油圧回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は、油圧ショベル（図示しない）の
従来技術の要部油圧回路図である。図において、１は油
圧ショベルの作業アタッチメント、２は作業アタッチメ
ント１内のアーム、３はアームシリンダ，４はアームシ
リンダ３の負荷側油室であるボトム側油室、５はロッド
側油室、６は作業用操作レバー、７，８はそれぞれパイ
ロット弁、９はアームシリンダ３制御用のパイロット切
換弁、１０，１１はパイロット切換弁９のそれぞれパイ
ロツト圧受圧部、１２はメインポンプ、１３はパイロッ
ト圧油圧源、１４は油タンクである。
従来技術の要部油圧回路図である。図において、１は油
圧ショベルの作業アタッチメント、２は作業アタッチメ
ント１内のアーム、３はアームシリンダ，４はアームシ
リンダ３の負荷側油室であるボトム側油室、５はロッド
側油室、６は作業用操作レバー、７，８はそれぞれパイ
ロット弁、９はアームシリンダ３制御用のパイロット切
換弁、１０，１１はパイロット切換弁９のそれぞれパイ
ロツト圧受圧部、１２はメインポンプ、１３はパイロッ
ト圧油圧源、１４は油タンクである。
【０００３】次に、従来技術の油圧回路を図３について
述べる。作業用操作レバー６を中立位置よりイ位置方向
又はロ位置方向に操作すると、操作レバー６の操作量に
応じてパイロット弁７又は８よりパイロット二次圧力が
導出される。そのパイロット二次圧力は、管路１５又は
１６を経てパイロット圧受圧部１０又は１１に作用す
る。パイロット切換弁９はハ位置又はニ位置に切換作動
するので、アームシリンダ３は伸長作動又は縮小作動を
行う。すなわちアーム２はアーム引き（アーム下げと同
じ）又はアーム押し（アーム上げと同じ）の動きを行
う。
述べる。作業用操作レバー６を中立位置よりイ位置方向
又はロ位置方向に操作すると、操作レバー６の操作量に
応じてパイロット弁７又は８よりパイロット二次圧力が
導出される。そのパイロット二次圧力は、管路１５又は
１６を経てパイロット圧受圧部１０又は１１に作用す
る。パイロット切換弁９はハ位置又はニ位置に切換作動
するので、アームシリンダ３は伸長作動又は縮小作動を
行う。すなわちアーム２はアーム引き（アーム下げと同
じ）又はアーム押し（アーム上げと同じ）の動きを行
う。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】油圧ショベルが掘削作
業を行っているとき、メインポンプを駆動しているエン
ジンを高速回転させていると、メイン吐出圧油流量が大
であるので、アームシリンダを例にとると、アーム引き
操作時にアームシリンダのボトム側油室にキャビテーシ
ョンは発生しない。しかし油圧ショベルが操作精度を要
する掘削作業を行うときには、エンジン回転を低速に落
とし、作業アタッチメントの作動速度を遅くして作業を
行う。この場合にはメイン吐出圧油流量が低減している
ので、アーム引きの操作の方法によってはアーム及びバ
ケットの自重によるシリンダ移動ストロークがポンプ供
給油量より大きくなることがある。ポンプ供給油量がア
ームシリンダの上記伸長作動に追従できないので、アー
ムシリンダがキャビテーションをおこし途中で停止する
ことがあった。そして時間が経過するとキャビテーショ
ンに対す作動油の充填が行われるので、再びアームシリ
ンダが動き出し、危険でもあった。上記のようにキャビ
テーションが発生すると、油圧ショベルの操作が困難と
なり、作業に支障をもたらしていた。本発明は、上記の
問題点を解決することを目的とする。
業を行っているとき、メインポンプを駆動しているエン
ジンを高速回転させていると、メイン吐出圧油流量が大
であるので、アームシリンダを例にとると、アーム引き
操作時にアームシリンダのボトム側油室にキャビテーシ
ョンは発生しない。しかし油圧ショベルが操作精度を要
する掘削作業を行うときには、エンジン回転を低速に落
とし、作業アタッチメントの作動速度を遅くして作業を
行う。この場合にはメイン吐出圧油流量が低減している
ので、アーム引きの操作の方法によってはアーム及びバ
ケットの自重によるシリンダ移動ストロークがポンプ供
給油量より大きくなることがある。ポンプ供給油量がア
ームシリンダの上記伸長作動に追従できないので、アー
ムシリンダがキャビテーションをおこし途中で停止する
ことがあった。そして時間が経過するとキャビテーショ
ンに対す作動油の充填が行われるので、再びアームシリ
ンダが動き出し、危険でもあった。上記のようにキャビ
テーションが発生すると、油圧ショベルの操作が困難と
なり、作業に支障をもたらしていた。本発明は、上記の
問題点を解決することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧回路では、
アームシリンダのロッド側油室と、アームシリンダ制御
用パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開閉
弁を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポート
と、油圧シリンダ負荷操作側パイロット弁とを減圧弁を
介して連通し、上記油圧シリンダの負荷側油室内圧力が
所定の低圧に下ったとき、減圧弁からの導出パイロット
圧を減圧させることによりパイロット開閉弁の排出用通
路の開口度を絞り込むようにした。
アームシリンダのロッド側油室と、アームシリンダ制御
用パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開閉
弁を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポート
と、油圧シリンダ負荷操作側パイロット弁とを減圧弁を
介して連通し、上記油圧シリンダの負荷側油室内圧力が
所定の低圧に下ったとき、減圧弁からの導出パイロット
圧を減圧させることによりパイロット開閉弁の排出用通
路の開口度を絞り込むようにした。
【０００６】また本発明の別の実施例油圧回路では、ア
ームシリンダのロツド側油室と、アームシリンダ制御用
パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開閉弁
を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポート
と、油圧シリンダ負荷操作側パイロット弁とを電磁比例
減圧弁を介して連通し、また油圧シリンダの負荷側油室
内圧力を検出する圧力センサを配置し、その圧力センサ
からの圧力検出信号をコントローラに入力するように
し、上記油圧シリンダの負荷側油室内圧力が所定の低圧
に下ったとき、圧力センサからの圧力検出信号に基づき
コントローラでは判断し、コントローラから上記電磁比
例減圧弁に対して制御指令信号を出力し、電磁比例減圧
弁からの導出パイロット圧を減圧させることによりパイ
ロット開閉弁の排出用通路の開口度を絞り込むようにし
た。
ームシリンダのロツド側油室と、アームシリンダ制御用
パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開閉弁
を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポート
と、油圧シリンダ負荷操作側パイロット弁とを電磁比例
減圧弁を介して連通し、また油圧シリンダの負荷側油室
内圧力を検出する圧力センサを配置し、その圧力センサ
からの圧力検出信号をコントローラに入力するように
し、上記油圧シリンダの負荷側油室内圧力が所定の低圧
に下ったとき、圧力センサからの圧力検出信号に基づき
コントローラでは判断し、コントローラから上記電磁比
例減圧弁に対して制御指令信号を出力し、電磁比例減圧
弁からの導出パイロット圧を減圧させることによりパイ
ロット開閉弁の排出用通路の開口度を絞り込むようにし
た。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は本発明請求項１の油圧回路図であ
る。図において、従来技術と同一構成要素を使用するも
のに対しては同符号を付す。１７はパイロット開閉弁、
１８はパイロット開閉弁１７のパイロットポート、１９
はチェック弁、２０は減圧弁、２１は減圧弁２０のパイ
ロットポート、２２はアームシリンダ３のボトム側油室
４に通じる負荷側圧力を表示する圧力計、２３は減圧弁
２０の導出パイロット圧力を表示する圧力計である。
に説明する。図１は本発明請求項１の油圧回路図であ
る。図において、従来技術と同一構成要素を使用するも
のに対しては同符号を付す。１７はパイロット開閉弁、
１８はパイロット開閉弁１７のパイロットポート、１９
はチェック弁、２０は減圧弁、２１は減圧弁２０のパイ
ロットポート、２２はアームシリンダ３のボトム側油室
４に通じる負荷側圧力を表示する圧力計、２３は減圧弁
２０の導出パイロット圧力を表示する圧力計である。
【０００８】次に、本発明請求項１の油圧回路の構成を
図１について述べる。本発明の油圧回路では、アームシ
リンダ３のロッド側油室５と、アームシリンダ制御用パ
イロット切換弁９とを連通する管路にパイロット開閉弁
１７を介設し、そのパイロット開閉弁１７のパイロット
ポート１８と、アーム引き操作側のパイロット弁７とを
減圧弁２０を介して連通するようにした。そしてアーム
シリンダ３のボトム側油室（４）内圧力が所定の低圧に
下ったとき、上記減圧弁２０からの導出パイロット圧を
減圧させることによりパイロット開閉弁１７の排出用通
路の開口度を小さく絞り込むように構成した。
図１について述べる。本発明の油圧回路では、アームシ
リンダ３のロッド側油室５と、アームシリンダ制御用パ
イロット切換弁９とを連通する管路にパイロット開閉弁
１７を介設し、そのパイロット開閉弁１７のパイロット
ポート１８と、アーム引き操作側のパイロット弁７とを
減圧弁２０を介して連通するようにした。そしてアーム
シリンダ３のボトム側油室（４）内圧力が所定の低圧に
下ったとき、上記減圧弁２０からの導出パイロット圧を
減圧させることによりパイロット開閉弁１７の排出用通
路の開口度を小さく絞り込むように構成した。
【０００９】次に、本発明請求項１の油圧回路の作用に
ついて述べる。アームシリンダ３のボトム側油室（４）
内圧力がキャビテーションを発生しそうになる所定の低
圧をＰＨとする。それで油圧ショベルがエンジンを高速
回転させて作業を行っているときにはメイン吐出圧油流
量が十分で、ボトム側油室４内の圧力をＰＨ以上に維持
できる。ここでまずエンジンを高速回転させている状態
で、アーム引き操作を行う。操作レバー６をイ位置方向
に操作すると、パイロット弁７から導出されるパイロッ
ト二次圧力は、管路２４を通り、一方は管路２５を経て
パイロット圧受圧部１０に作用し，他方は管路２４で分
岐して管路２６、減圧弁２０、管路２７を経て、パイロ
ットポート１８に作用する。パイロット切換弁９がハ位
置に切換わるとともに、パイロット開閉弁１７は遮断油
路位置より開通油路位置に切換わる。ボトム側油室４に
充分な圧油が供給されるとともに、ロッド側油室５から
の戻り油は、管路２８、２９、パイロット開閉弁１７の
開通油路位置、管路３０、３１、パイロット切換弁９の
ハ位置、管路３２を経て、油タンク１４に戻される。ア
ームシリンダ３は支障なく伸長作動し、力強いアーム引
き動作を行うことができる。なお上記の場合にはボトム
側油室４に通じる管路（３３）内の圧力が高いので、そ
の圧力がパイロット管路３４を通じてパイロットポート
２１に作用している。したがって上記の場合には、減圧
弁２０が作動を行わない。
ついて述べる。アームシリンダ３のボトム側油室（４）
内圧力がキャビテーションを発生しそうになる所定の低
圧をＰＨとする。それで油圧ショベルがエンジンを高速
回転させて作業を行っているときにはメイン吐出圧油流
量が十分で、ボトム側油室４内の圧力をＰＨ以上に維持
できる。ここでまずエンジンを高速回転させている状態
で、アーム引き操作を行う。操作レバー６をイ位置方向
に操作すると、パイロット弁７から導出されるパイロッ
ト二次圧力は、管路２４を通り、一方は管路２５を経て
パイロット圧受圧部１０に作用し，他方は管路２４で分
岐して管路２６、減圧弁２０、管路２７を経て、パイロ
ットポート１８に作用する。パイロット切換弁９がハ位
置に切換わるとともに、パイロット開閉弁１７は遮断油
路位置より開通油路位置に切換わる。ボトム側油室４に
充分な圧油が供給されるとともに、ロッド側油室５から
の戻り油は、管路２８、２９、パイロット開閉弁１７の
開通油路位置、管路３０、３１、パイロット切換弁９の
ハ位置、管路３２を経て、油タンク１４に戻される。ア
ームシリンダ３は支障なく伸長作動し、力強いアーム引
き動作を行うことができる。なお上記の場合にはボトム
側油室４に通じる管路（３３）内の圧力が高いので、そ
の圧力がパイロット管路３４を通じてパイロットポート
２１に作用している。したがって上記の場合には、減圧
弁２０が作動を行わない。
【００１０】次に油圧ショベルがたとえばエンジン回転
を低速に落として作業を行っているときに、ボトム側油
室４内の圧力がキャビテーションを発生しそうな所定の
低圧ＰＨに低下する。その低圧ＰＨは、管路３３、パイ
ロット管路３４を通じて、パイロットポート２１に作用
する。減圧弁２０は作動し、その減圧弁２０から導出さ
れる導出パイロット圧の圧力は減圧される。その減圧さ
れた導出パイロット圧は、管路２７を介してパイロット
ポート１８に通じる。その導出パイロット圧は減圧され
ているので、パイロット開閉弁１７はその内蔵ばね３５
のばね力により中間絞り位置に作動する。その中間絞り
位置は図示しないが、パイロット開閉弁１７の排出用通
路が小さく絞り込まれた状態の位置である。したがって
ボトム側油室４内圧力が所定の低圧ＰＨに低下したとき
には、ロッド側油室５に通じる戻り回路はパイロット開
閉弁１７にて絞り込まれ、アームシリンダ３がアーム２
やバケットの自重などにより伸長作動するのを妨げるの
で、キャビテーションの発生を防止することができる。
なおロッド側油室５からの戻り回路にパイロット開閉弁
１７及びチェック弁１９を並列に配置したことにより、
アーム押し操作時（パイロット切換弁９をニ位置に切換
えた時）、メイン圧油を上記チェック弁１９を介してロ
ッド側油室５に送油することができる。またアームシリ
ンダ３の作動停止時には上記パイロット開閉弁１７及び
チェック弁１９がホールディング弁のはたらきを行うの
で、アーム２の自然降下を防止することができる。
を低速に落として作業を行っているときに、ボトム側油
室４内の圧力がキャビテーションを発生しそうな所定の
低圧ＰＨに低下する。その低圧ＰＨは、管路３３、パイ
ロット管路３４を通じて、パイロットポート２１に作用
する。減圧弁２０は作動し、その減圧弁２０から導出さ
れる導出パイロット圧の圧力は減圧される。その減圧さ
れた導出パイロット圧は、管路２７を介してパイロット
ポート１８に通じる。その導出パイロット圧は減圧され
ているので、パイロット開閉弁１７はその内蔵ばね３５
のばね力により中間絞り位置に作動する。その中間絞り
位置は図示しないが、パイロット開閉弁１７の排出用通
路が小さく絞り込まれた状態の位置である。したがって
ボトム側油室４内圧力が所定の低圧ＰＨに低下したとき
には、ロッド側油室５に通じる戻り回路はパイロット開
閉弁１７にて絞り込まれ、アームシリンダ３がアーム２
やバケットの自重などにより伸長作動するのを妨げるの
で、キャビテーションの発生を防止することができる。
なおロッド側油室５からの戻り回路にパイロット開閉弁
１７及びチェック弁１９を並列に配置したことにより、
アーム押し操作時（パイロット切換弁９をニ位置に切換
えた時）、メイン圧油を上記チェック弁１９を介してロ
ッド側油室５に送油することができる。またアームシリ
ンダ３の作動停止時には上記パイロット開閉弁１７及び
チェック弁１９がホールディング弁のはたらきを行うの
で、アーム２の自然降下を防止することができる。
【００１１】次に図２は、本発明請求項２の油圧回路図
である。図において、請求項１の油圧回路と同一構成要
素を使用するものに対しては同符号を付す。３６は圧力
センサ、３７はコントローラ、３８は電磁比例減圧弁、
３９は電磁比例減圧弁３８のソレノイドである。この請
求項２の油圧回路では、パイロット開閉弁１７のパイロ
ットポート１８と、アーム引き操作側のパイロット弁７
とを電磁比例減圧弁３８を介して連通し、またアームシ
リンダ３のボトム側油室（４）内圧力を検出する圧力セ
ンサ３６を配置し、その圧力センサ３６からの圧力検出
信号をコントローラ３７に入力するようにした。そこで
ボトム側油室４内圧力が所定の低圧ＰＨに下ったとき、
圧力センサ３６からの圧力信号がコントローラ３７に入
力される。コントローラ３７ではその圧力検出信号に基
づき判断し、コントローラ３７から電磁比例減圧弁３８
のソレノイド３９に対して制御指令信号を出力する。電
磁比例減圧弁３８は作動し、その導出パイロット圧は減
圧される。それによりパイロット開閉弁１７は、図示し
ない中間絞り位置に絞り込まれる。請求項２の油圧回路
における作用機械は、請求項１の油圧回路の場合と同様
である。
である。図において、請求項１の油圧回路と同一構成要
素を使用するものに対しては同符号を付す。３６は圧力
センサ、３７はコントローラ、３８は電磁比例減圧弁、
３９は電磁比例減圧弁３８のソレノイドである。この請
求項２の油圧回路では、パイロット開閉弁１７のパイロ
ットポート１８と、アーム引き操作側のパイロット弁７
とを電磁比例減圧弁３８を介して連通し、またアームシ
リンダ３のボトム側油室（４）内圧力を検出する圧力セ
ンサ３６を配置し、その圧力センサ３６からの圧力検出
信号をコントローラ３７に入力するようにした。そこで
ボトム側油室４内圧力が所定の低圧ＰＨに下ったとき、
圧力センサ３６からの圧力信号がコントローラ３７に入
力される。コントローラ３７ではその圧力検出信号に基
づき判断し、コントローラ３７から電磁比例減圧弁３８
のソレノイド３９に対して制御指令信号を出力する。電
磁比例減圧弁３８は作動し、その導出パイロット圧は減
圧される。それによりパイロット開閉弁１７は、図示し
ない中間絞り位置に絞り込まれる。請求項２の油圧回路
における作用機械は、請求項１の油圧回路の場合と同様
である。
【００１２】
【発明の効果】従来技術の油圧回路では、油圧ショベル
が操作精度を要する掘削作業を行うとき作業アタッチメ
ントの作動速度を遅くするためにエンジン回転を低速に
落とすと、メイン吐出圧油流量が低減するので、アーム
引きの操作の方法によってはアーム及びバケットの自重
によるシリンダ移動ストロークがポンプ供給油量より大
きくなることがある。ポンプ供給油量がアームシリンダ
の上記伸長作動に追従できないので、アームシリンダが
キャビテーションをおこし途中で停止することがあっ
た。そして時間が経過するとキャビテーションに対す作
動油の充填が行われるので、再びアームシリンダが動き
出し、危険でもあった。上記のようにキャビテーション
が発生すると、油圧ショベルの操作が困難となり、作業
に支障を及ぼしていた。しかし本発明の油圧回路では、
アームシリンダのロッド側油室と、アームシリンダ制御
用パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開閉
弁を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポート
と、アーム引き操作側のパイロット弁とを減圧弁あるい
は電磁比例減圧弁を介して連通した。そしてアームシリ
ンダのボトム側油室圧力がキャビテーションをおこしそ
うな低圧に下がったとき、上記減圧弁又は電磁比例減圧
弁からの導出パイロット圧を減圧するようにした。それ
により上記減圧された導出パイロット圧がパイロット開
閉弁に作用したときには、ロッド側油室に通じる戻り回
路はパイロット開閉弁にて絞り込まれ、アームシリンダ
がアームやバケットの自重などにより伸長作動するのを
妨げるので、キャビテーションの発生を防止することが
できる。またアームシリンダの作動停止時には上記パイ
ロット開閉弁及びチェック弁がホールディング弁のはた
らきを行うので、アームの自然降下を防止することがで
きる。
が操作精度を要する掘削作業を行うとき作業アタッチメ
ントの作動速度を遅くするためにエンジン回転を低速に
落とすと、メイン吐出圧油流量が低減するので、アーム
引きの操作の方法によってはアーム及びバケットの自重
によるシリンダ移動ストロークがポンプ供給油量より大
きくなることがある。ポンプ供給油量がアームシリンダ
の上記伸長作動に追従できないので、アームシリンダが
キャビテーションをおこし途中で停止することがあっ
た。そして時間が経過するとキャビテーションに対す作
動油の充填が行われるので、再びアームシリンダが動き
出し、危険でもあった。上記のようにキャビテーション
が発生すると、油圧ショベルの操作が困難となり、作業
に支障を及ぼしていた。しかし本発明の油圧回路では、
アームシリンダのロッド側油室と、アームシリンダ制御
用パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開閉
弁を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポート
と、アーム引き操作側のパイロット弁とを減圧弁あるい
は電磁比例減圧弁を介して連通した。そしてアームシリ
ンダのボトム側油室圧力がキャビテーションをおこしそ
うな低圧に下がったとき、上記減圧弁又は電磁比例減圧
弁からの導出パイロット圧を減圧するようにした。それ
により上記減圧された導出パイロット圧がパイロット開
閉弁に作用したときには、ロッド側油室に通じる戻り回
路はパイロット開閉弁にて絞り込まれ、アームシリンダ
がアームやバケットの自重などにより伸長作動するのを
妨げるので、キャビテーションの発生を防止することが
できる。またアームシリンダの作動停止時には上記パイ
ロット開閉弁及びチェック弁がホールディング弁のはた
らきを行うので、アームの自然降下を防止することがで
きる。
【図１】本発明請求項１の油圧回路図である。
【図２】本発明請求項２の油圧回路図である。
【図３】従来技術の油圧回路図である。
２ アーム ３ アームシリンダ ４ ボトム側油室 ５ ロッド側油室 ６ 操作レバー ７，８ パイロット弁 ９ パイロット切換弁 １２ メインポンプ １３ パイロット圧油圧源 １７ パイロット開閉弁 １９ チェック弁 ２０ 減圧弁 ３６ 圧力センサ ３７ コントローラ ３８ 電磁比例減圧弁
Claims (2)
- 【請求項１】 作業用操作レバーの操作量に応じてパイ
ロット弁よりパイロット二次圧力を導出せしめ、そのパ
イロット二次圧力を油圧シリンダ制御用パイロット切換
弁のパイロット圧受圧部に作用せしめるようにした建設
機械の油圧回路において、所要の油圧シリンダの負荷側
油室に圧油を供給するときにその油圧シリンダの戻り油
を排出する側となる排出側油室と、その油圧シリンダ制
御用パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開
閉弁を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポー
トと、油圧シリンダ負荷操作側パイロット弁とを減圧弁
を介して連通し、上記油圧シリンダの負荷側油室内圧力
が所定の低圧に下ったとき、減圧弁からの導出パイロッ
ト圧を低減させることによりパイロット開閉弁の排出用
通路の開口度を絞り込むようにしたことを特徴とする建
設機械の油圧回路。 - 【請求項２】 作業用操作レバーの操作量に応じてパイ
ロット弁よりパイロット二次圧力を導出せしめ、そのパ
イロット二次圧力を油圧シリンダ制御用パイロット切換
弁のパイロット圧受圧部に作用せしめるようにした建設
機械の油圧回路において、所要の油圧シリンダの負荷側
油室に圧油を供給するときにその油圧シリンダの戻り油
を排出する側となる排出側油室と、その油圧シリンダ制
御用パイロット切換弁とを連通する管路にパイロット開
閉弁を介設し、そのパイロット開閉弁のパイロットポー
トと、油圧シリンダ負荷操作側パイロット弁とを電磁比
例減圧弁を介して連通し、また油圧シリンダの負荷側油
室内圧力を検出する圧力センサを配置し、その圧力セン
サからの圧力検出信号をコントローラに入力するように
し、上記油圧シリンダの負荷側油室内圧力が所定の低圧
に下ったとき、圧力センサからの圧力検出信号に基づき
コントローラでは判断し、コントローラから上記電磁比
例減圧弁に対して制御指令信号を出力し、電磁比例減圧
弁からの導出パイロット圧を減圧させることによりパイ
ロット開閉弁の排出用通路の開口度を絞り込むようにし
たことを特徴とする建設機械の油圧回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2617492A JPH05187409A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 建設機械の油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2617492A JPH05187409A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 建設機械の油圧回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05187409A true JPH05187409A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=12186176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2617492A Pending JPH05187409A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 建設機械の油圧回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05187409A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007218405A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Ishikawajima Constr Mach Co | 建設機械の油圧回路 |
| US10612212B2 (en) | 2016-09-21 | 2020-04-07 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Hydraulic excavator drive system |
| WO2020194620A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 日立建機株式会社 | 作業機械 |
| US11970840B2 (en) | 2019-03-27 | 2024-04-30 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Work machine |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP2617492A patent/JPH05187409A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007218405A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Ishikawajima Constr Mach Co | 建設機械の油圧回路 |
| US10612212B2 (en) | 2016-09-21 | 2020-04-07 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Hydraulic excavator drive system |
| WO2020194620A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 日立建機株式会社 | 作業機械 |
| JPWO2020194620A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2021-09-13 | 日立建機株式会社 | 作業機械 |
| US11970840B2 (en) | 2019-03-27 | 2024-04-30 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Work machine |
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