JPH05187252A - 直接サイクルエンジン - Google Patents

直接サイクルエンジン

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Publication number
JPH05187252A
JPH05187252A JP2156592A JP2156592A JPH05187252A JP H05187252 A JPH05187252 A JP H05187252A JP 2156592 A JP2156592 A JP 2156592A JP 2156592 A JP2156592 A JP 2156592A JP H05187252 A JPH05187252 A JP H05187252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
cylinder
eccentric roller
engine
cycle engine
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2156592A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Nemoto
政明 根本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH05187252A publication Critical patent/JPH05187252A/ja
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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水中又は宇宙などの空気の存在しないところ
で使用される極めてコンパクトなロータリ形直接サイク
ルエンジンを提供するにある。 【構成】 円筒状シリンダ20と、該シリンダに内接し
その軸のまわりに回転する偏心ローラ26と、先端が該
偏心ローラに接したシールブレード30とにより容積可
変形燃焼膨張室28と排気ガスチャンバ29が構成さ
れ、前記膨張室には液体水素、液体酸素及び循環水用の
噴射弁と点火栓を具え、前記排出ガスチャンバには排出
ポートを有してなることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気の存在しない場所
で使用される深海艇原動機、海中原動機、宇宙原動機等
の直接サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】地球の3/4の表面積を占める海洋は魚
介類はもとより、鉱物資源等の宝庫である。その活用を
図るためには、海表面のみでなく海中及び海底の様相を
知る必要がある。これを実現するため深海艇が利用され
る。該深海艇としては母船からの有索により動力を得て
海中を航行する方式と、無索で自由に行動可能な方式と
がある。後者の方式では艇内に動力源を有する必要があ
り、現在では専ら蓄電池が用いられている。しかし該蓄
電池では稼動時間が2〜3時間に限られるため、その打
開策の1つとして図3に挙げるような直接サイクルエン
ジンが研究開発されている。(Engineering 1988−
11参照)
【0003】図3において01は往復動エンジンであ
り、混合器02により形成された水素(H2 )と酸素
(O2 )を含んだヘリウムガス(He)が吸気弁011
より吸入される。
【0004】次いで排気管系に設置された過給器05の
タービン051に前記水蒸気を含むHeガスの排出ガス
の動圧エネルギを与え、その後復水器06を通る際にH
e排出ガス中の水蒸気成分が凝縮分離され、ポンプ01
7により系外に放出される。除湿されたHeガスはコン
プレッサ052により圧縮され、配管08をへて混合器
02に送られ、前記従来形エンジンの1サイクルを終了
する。
【0005】この混合ガスは、循環ガス(作動ガス)で
あるヘリウムに理論モル当量比に相当する2:1の水素
と酸素のガスが、ボンベ03及び04から混合器02に
供給されて作られる。エンジン内で圧縮されたガスは点
火栓012で着火され、そのガスの燃焼により生ずる作
動ガスの膨張エネルギが、ピストンクランク機構014
を介して動力として取り出され、次いで前記ピストンの
上昇行程で水素ガス(H2 )と酸素ガス(O2 )の燃焼
後に生じた水蒸気(H2 O)を含むHeガスは排気弁0
13を通り排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】耐圧構造容器である深
海艇の船内は狭いため、前記深海艇用原動機は出来る限
りコンパクトに製作する必要がある。ところが従来形原
動機は比容積の大きいヘリウムガスを循環媒体として使
用しており、且ピストンとクランク機構をそなえた往復
動型エンジンを使用しているため、前記要求に合致した
エンジンとはいい難いものであった。
【0007】本発明の目的は前記従来装置の問題点を解
消し、水中又は宇宙などの空気の存在しない場所で使用
される極めてコンパクトなロータリ形の直接サイクルエ
ンジンを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の直接サイクルエ
ンジンは、循環媒体として比容積の小さい水と回転容積
型エンジンを使用したことを特徴としている。
【0009】
【作用】循環媒体として従来のヘリウムガスから水に変
更したので、作動流体容積が1/1000に減少する。
その為ガス配管、混合器、過給器等の占めていた容積の
コンパクト化が可能となり、又液体水素と液体酸素を燃
焼室へ直接噴射し、火花点火すると同時に水噴射を加え
て作動ガス温度を適温に調節してロータリエンジンに供
給する。前記ロータリエンジンとしては円筒状シリンダ
と、該円筒状シリンダに内接する偏心ローラと、シリン
ダ内の案内溝に収められたシールブレードとから構成さ
れ、容積可変形の燃焼膨張室と排出ガスチャンバを円筒
状容積内に収容できるので、大幅なコンパクト化が可能
となる。
【0010】
【実施例】以下図1〜2を参照し本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に係るロータリ形直接サイ
クルエンジンの断面図、図2は前記エンジンを組み込ん
だ原動機プラントのシステムフロー線図である。図2に
よりプラント全体の構成と作動について説明する。1は
燃料系統を示し、燃料として液体水素11を使用し、ま
た酸化剤として液体酸素12を用いる。2は本発明のロ
ータリ形直接サイクルエンジンである。燃料系統1にお
いて、液体水素11と液体酸素12はそれぞれ噴射弁2
1,22からエンジン2内に理論モル当量比2:1の割
合で噴射され、点火栓24で火花が飛ばされると、液体
水素11と液体酸素12の間に燃焼がおこり、これによ
り動力を発生して推進器3を回す。
【0011】水素と酸素は化学変化を起して水蒸気とな
るが、3000℃以上の高温を発生するため、そのまま
では燃焼室壁の溶損又は溶融を生ずる。その為水噴射弁
23により水を燃焼室内に噴射し、作動蒸気温度を運転
可能な2000〜2500℃まで低下させる。この水は
後述するように復水器4で生成された凝縮水の1部を使
用する。仕事を終えた作動蒸気はエンジン2より排出さ
れ、復水器4に送られて復水された後ポンプ51により
貯水槽5に送水されるか、あるいはプラント系外へ放出
される。またこの生成水の一部は上述したようにポンプ
52によってエンジン内の燃焼蒸気の制御用循環水とし
て使用される。
【0012】次に図1を参照し本発明の直接サイクルロ
ータリエンジンの構造と作用原理について説明する。前
記エンジン2は円筒型のシリンダ20と、該シリンダに
内接する偏心ローラ26と、該偏心ローラと頂面が接し
シリンダ20内の案内溝27に収められたシールブレー
ド30の主要3部品より構成され、又この3部品と側板
201及び202により2つのチャンバ即ち燃焼膨張室
28と排出ガスチャンバ29が形成される。燃焼膨張室
28には液体水素、液体酸素と循環供給水用の各噴射弁
21,22,23と点火栓24が設けられており、また
排出ガスチャンバ29には排気ポート25が設置されて
いる。
【0013】上死点近傍で液体水素と液体酸素が各噴射
弁21,22からそれぞれ燃焼室28内に噴射され、そ
の直後に点火栓24により点火されると前記水素と酸素
が化学変化を起し燃焼が起る。次に水噴射弁23から循
環水が燃焼室28内に噴射され、生成蒸気の温度は20
00〜2500℃にコントロールされる。前記高温高圧
の生成蒸気により、燃焼室28内の偏心ローラ26はシ
リンダ20の中心軸Oのまわりに回転し外部に動力を伝
える。偏心ローラ26の中心O′がシリンダ20の軸心
Oのまわりに一回転するまで蒸気は断熱膨張する。なお
燃焼室容積:Vo、偏心ローラ半径:r、シリンダ半
径:R、シリンダ巾:Bとすると、膨張比は、π(R2
−r2 )B/Voとなる。偏心ローラが膨張して仕事を
終了した蒸気は、排気ポート25から排出され復水器4
へ送られ、また排出ガスチャンバ29に残留した蒸気は
次の偏心ローラ26の回転時に全部押し出される。
【0014】
【発明の効果】本発明を実施することにより水中又は宇
宙等の空気の存在しない場所で使用される極めてコンパ
クトなロータリ形直接サイクルエンジンを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直接サイクルエンジンの断面図
【図2】本発明に係る直接サイクルエンジンを組込んだ
システムフロー図
【図3】従来例の図2応当図
【符号の説明】
20…シリンダ、21…水素噴射弁、22…酸素噴射
弁、23…水噴射弁、24…点火栓、25…排出ポー
ト、26…偏心ローラ、27…案内溝、28…容積可変
形の燃焼膨張室、29…排出ガスチャンバ、30…シー
ルブレード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状シリンダ(20)と、該円筒状シ
    リンダに内接しその軸のまわりに回転する偏心ローラ
    (26)と、先端が該偏心ローラに接し前記円筒状シリ
    ンダ内の案内溝(27)に収められたシールブレード
    (30)とにより容積可変形燃焼膨張室(28)と排気
    ガスチャンバ(29)とが構成されると共に、前記容積
    可変形燃焼膨張室には液体水素、液体酸素及び循環水の
    3本の噴射弁と点火栓を具え、前記排出ガスチャンバに
    は排出ポートを有してなることを特徴とする直接サイク
    ルエンジン。
JP2156592A 1992-01-13 1992-01-13 直接サイクルエンジン Withdrawn JPH05187252A (ja)

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JP2156592A JPH05187252A (ja) 1992-01-13 1992-01-13 直接サイクルエンジン

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002088529A1 (en) * 2001-04-25 2002-11-07 Syouen Nakano Engine
JP2007162633A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Mazda Motor Corp 水素ロータリエンジンの燃料噴射装置
JP2013231420A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Fumio Ueda 水蒸気爆発併用複葉定積ロータリーエンジン

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