JPH05187008A - 地下バイパス流路の揚水方法 - Google Patents

地下バイパス流路の揚水方法

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JPH05187008A
JPH05187008A JP181192A JP181192A JPH05187008A JP H05187008 A JPH05187008 A JP H05187008A JP 181192 A JP181192 A JP 181192A JP 181192 A JP181192 A JP 181192A JP H05187008 A JPH05187008 A JP H05187008A
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JP
Japan
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storage
river
bypass
water
pumping
Prior art date
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Pending
Application number
JP181192A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Nakamura
知己 中村
Hirohiko Furukawa
博彦 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05187008A publication Critical patent/JPH05187008A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 地下に並列に複数の貯留管1a,1b,1c
を設ける。各貯留管1a,1b,1cに越流堰6a,6
bを通して順次に河川水9を導水する。各貯留管の河川
水をそれぞれの揚水ポンプ8a,8b,8cで揚水す
る。各貯留管1a,1b,1cへの河川水9の流入前に
各揚水ポンプを起動して待機させる。 【効果】 過剰な河川水9が貯留管1a,1b,1cを
通ることにより、河川の流量が減じられる。地下流路で
あるので地上の建築物等に阻害されずに河川容量の増加
を図れる。複数の流路であるので、流入する河川水の流
量に応じた台数の揚水ポンプ8a,8b,8cの運転を
行え、不要に大きな容量の揚水ポンプを設ける必要がな
くなる。事前に揚水ポンプが起動して待機しているの
で、揚水ポンプの起動開始時期が遅れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨水等により河川の水
量が急激に増加したときに、河川水を大深度地下に形成
したバイパス流路を通して下流側に逃がすための地下バ
イパス流路の揚水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、山間部の開発等により森林面積が
減少して樹木による保水能力が低下しており、平野部に
おいても田畑の減少によって雨水が短時間で河川に流れ
込み、河川の水量が降雨後に急激に増加する傾向があ
る。このため、旧来の河川では容量が不足し、洪水等の
災害が懸念されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、市街地を流れ
る河川の幅員を大きくすることは、建設用地を確保する
ことが困難であるために、ほとんど不可能なことであ
る。
【0004】一方で都市部においては、道路、鉄道等の
建設用地を確保するために、大深度地下の利用が検討さ
れているが、技術的な課題を多く抱えている。本発明は
上記課題を解決するもので、河川のバイパス流路を大深
度に建設し、河川水を地下に迂回させて後に下流側で地
上に揚水する地下バイパス流路の揚水方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の地下バイパス流路の揚水方法は、地下に並
列に設けた複数のバイパス流路のうちで最初のバイパス
流路に上流側の流入口から河川水を導水し、当該バイパ
ス流路に流入した河川水を隣接するバイパス流路に越流
堰を通して導水し、以降隣接するバイパス流路間に設け
た越流堰を通して順次に各バイパス流路に河川水を導水
し、最初のバイパス流路の下流側に設けた揚水ポンプを
導水初期時から起動して揚水し、次のバイパス流路への
越流時に当該バイパス流路の下流側に設けた揚水ポンプ
を起動し、以降隣接するバイパス流路の下流側に設けた
揚水ポンプを前バイパス流路における水位の上昇を検出
して起動する構成としたものである。
【0006】
【作用】上記構成により、河川における流量が急激に増
加したときには、河川水を流入口からバイパス流路に導
水し、河川の流量を減じることができる。また、バイパ
ス流路を地下に設置することによって地上における建築
物等に阻害されることなく河川の容量の増加を図ること
ができる。
【0007】そして、越流堰を通して連通する複数のバ
イパス流路を形成し、各バイパス流路に揚水ポンプを配
置することにより、河川からバイパス流路に流入する河
川水の流量に応じて必要台数の揚水ポンプの運転を行う
ことができ、不要に大きな容量の揚水ポンプを設ける必
要がなくなる。
【0008】また、各バイパス流路に河川水が流入した
時点において当該バイパス流路に設けた揚水ポンプを既
に起動させているので、揚水ポンプの起動開始時期が遅
れることはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、河川近傍の大深度の地下には複
数のバイパス流路をなす貯留管1a,1b,1cが河川
に沿って設けられている。また、各貯留管1a,1b,
1cの上流側および下流側の端部は地上に向けて立上部
2に形成されており、地上には各貯留管1a,1b,1
cに連通する開口3が形成されている。さらに、最初の
貯留管1aの上流側の立上部は流入管4に形成されてお
り、流入管4は制水扉5を介して河川に連通している。
【0010】そして、各貯留管1a,1b,1cの上流
側の流入管4と立上部2の間、および立上部2と立上部
2の間には適当高さに位置して越流堰6a,6bが設け
られており、各貯留管1a,1b,1cの下流側には隣
接する貯留管1a,1b,1cどうしを連通して開閉バ
ルブ7a,7bが設けられている。また、各貯留管1
a,1b,1cの下流側にはそれぞれ揚水ポンプ8a,
8b,8cが設けられている。
【0011】以下、上記構成における作用を説明する。
河川における流量が急激に増加したときには、制水扉5
を開放して河川水9を流入管4から最初の貯留管1aに
導水し、貯留管1aを通して河川水9を河川の下流側に
流す。このとき、河川水9の導水初期時から揚水ポンプ
8aを起動しておき、貯留管1aの下流側に達した河川
水9を揚水ポンプ8aで地上に揚水し、河口もしくは海
に放流する。
【0012】そして、揚水ポンプ8aで揚水を行うにも
関わらず、貯留管1aにおける水位が越流堰6aに達し
た場合には、貯留管1aの河川水9を越流堰6aを通っ
て隣接する貯留管1bに導水する。このとき、河川水9
の越流初期時から揚水ポンプ8bを起動しておき、貯留
管1bの下流側に達した河川水9を揚水ポンプ8bで地
上に揚水し、河口もしくは海に放流する。
【0013】さらに、揚水ポンプ8aおよび8bで揚水
を行うにも関わらず、貯留管1aおよび1bにおける水
位が上昇する場合には、予め揚水ポンプ8cを起動して
おき、越流堰6bを通って隣接する貯留管1cに流入す
る河川水9を揚水ポンプ8cで地上に揚水し、河口もし
くは海に放流する。
【0014】そして、河川の水位が安全水位まで低下し
た場合には、制水扉5を閉じて河川水9の導水を停止
し、開閉バルブ7a,7bを開放した状態で揚水ポンプ
8a,8b,8cによる揚水を続行する。このとき、開
放された開閉バルブ7a,7bを通して各貯留管1a,
1b,1cの河川水9が相互に流通するので、必ずしも
全ての揚水ポンプ8a,8b,8cを起動しておく必要
はなく、任意の揚水ポンプ8a,8b,8cの停止によ
って消費電力の節減を図ることができる。
【0015】尚、各貯留管1a,1b,1cの管底部の
高さを異ならせ、開閉バルブ7a,7bに代えて逆止弁
を設置する構成となし、最も低い貯留管1aに他の貯留
管1b,1cに残留する河川水9が高低差によって自然
流下するように構成しても良い。
【0016】したがって、河川における流量が急激に増
加した場合に、各貯留管1a,1b,1cを通して河川
水9を流すことにより河川の水位を減じ、洪水等の災害
を防止することができる。また、貯留管1a,1b,1
cを地下に設置することによって地上における建築物等
に阻害されることなく河川の容量の増加を図ることがで
きる。さらに、地下に設ける管路を複数の貯留管1a,
1b,1cに分割して形成し、各貯留管1a,1b,1
cに各々揚水ポンプ8a,8b,8cを設けることによ
り、河川から流入する河川水9の流量に応じて必要台数
の揚水ポンプ8a,8b,8cの運転を行うことがで
き、不要に大きな容量の揚水ポンプを設ける必要がなく
なる。
【0017】また、各貯留管1a,1b,1cに河川水
9が流入した時点において、各貯留管1a,1b,1c
に設けた揚水ポンプ8a,8b,8cを既に起動させて
いるので、揚水ポンプ8a,8b,8cの起動開始時期
が遅れることがない。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、過剰
な河川水がバイパス流路を通ることにより、河川の流量
を減じることができ、地下流路とすることによって地上
の建築物等に阻害されることなく河川の容量の増加を図
れる。また、複数のバイパス流路とすることにより、流
入する河川水の流量に応じた台数の揚水ポンプの運転を
行うことができ、不要に大きな容量の揚水ポンプを設け
る必要がなくなる。さらに、事前に揚水ポンプを起動し
て待機させることにより、揚水ポンプの起動開始時期が
遅れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における地下バイパス流路の
模式図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 貯留管 4 流入管 6a,6b 越流堰 7a,7b 開閉バルブ 8a,8b,8c 揚水ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下に並列に設けた複数のバイパス流路
    のうちで最初のバイパス流路に上流側の流入口から河川
    水を導水し、当該バイパス流路に流入した河川水を隣接
    するバイパス流路に越流堰を通して導水し、以降隣接す
    るバイパス流路間に設けた越流堰を通して順次に各バイ
    パス流路に河川水を導水し、最初のバイパス流路の下流
    側に設けた揚水ポンプを導水初期時から起動して揚水
    し、次のバイパス流路への越流時に当該バイパス流路の
    下流側に設けた揚水ポンプを起動し、以降隣接するバイ
    パス流路の下流側に設けた揚水ポンプを前バイパス流路
    における水位の上昇を検出して起動することを特徴とす
    る地下バイパス流路の揚水方法。
JP181192A 1992-01-09 1992-01-09 地下バイパス流路の揚水方法 Pending JPH05187008A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2392075A1 (es) * 2010-08-16 2012-12-04 Fº JAVIER PORRAS VILA Sistema anti-desbordamiento de los ríos.
CN103161140A (zh) * 2013-04-01 2013-06-19 中国水电顾问集团成都勘测设计研究院 一种用于向下游供水的输水结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2392075A1 (es) * 2010-08-16 2012-12-04 Fº JAVIER PORRAS VILA Sistema anti-desbordamiento de los ríos.
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