JPH0518609U - スピンオンフイルター - Google Patents
スピンオンフイルターInfo
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- JPH0518609U JPH0518609U JP7214091U JP7214091U JPH0518609U JP H0518609 U JPH0518609 U JP H0518609U JP 7214091 U JP7214091 U JP 7214091U JP 7214091 U JP7214091 U JP 7214091U JP H0518609 U JPH0518609 U JP H0518609U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カバーとケース上端との結合部のシール性を
向上できるような構成のスピンオンフィルターを提供す
る。 【構成】 ほぼ円筒状のケース10内にフィルターエレ
メント20を挿入保持するとともに、ケース10の上端
開口を覆ってカバー30を取り付け、このカバーに形成
された取付ネジにより相手部材への着脱を可能としたス
ピンオンフイルターを構成している。カバー30は、ケ
ース10の上端部開口を覆うカバー本体31とカバー本
体の上面に取り付けられた連結プレート35とから構成
され、この連結プレート35においてカバー本体31の
上面外周に沿って形成されたフランジ部36が、ケース
10の上端縁部11と一緒に重ね折り結合される。この
とき、この結合部におけるカバー本体31の上面とケー
ス10の上端部内面と連結プレート35とに囲まれたリ
ング状空間内にシール部材40を配設している。
向上できるような構成のスピンオンフィルターを提供す
る。 【構成】 ほぼ円筒状のケース10内にフィルターエレ
メント20を挿入保持するとともに、ケース10の上端
開口を覆ってカバー30を取り付け、このカバーに形成
された取付ネジにより相手部材への着脱を可能としたス
ピンオンフイルターを構成している。カバー30は、ケ
ース10の上端部開口を覆うカバー本体31とカバー本
体の上面に取り付けられた連結プレート35とから構成
され、この連結プレート35においてカバー本体31の
上面外周に沿って形成されたフランジ部36が、ケース
10の上端縁部11と一緒に重ね折り結合される。この
とき、この結合部におけるカバー本体31の上面とケー
ス10の上端部内面と連結プレート35とに囲まれたリ
ング状空間内にシール部材40を配設している。
Description
【0001】
本考案はオイル等の流体の濾過に用いられるフイルターに関し、さらに詳しく は、いわゆるスピンオンフィルターと称される主として使い捨てタイプとして用 いられているフィルターに関する。
【0002】
スピンオンフィルターは従来からエンジン用オイルフィルター等として種々用 いられている。この従来のスピンオンフィルターは、上端が開口し下端が閉塞し た円筒状ケース内にフィルターエレメントを配設し、ケース開口に円盤状のカバ ー部材を接合して構成され、カバー部材に形成した取付ネジによりエンジンケー ス等の相手部材に着脱自在となっている(スピンオンが可能となっている)のが 一般的である。その交換はフィルターエレメントを取り出して行うのではなく、 アセンブリ状態で行い、フィルター交換が容易なようになっている。なお、この アセンブリ状態で交換されるフィルターはそのまま使い捨て使用されるのが通常 である。
【0003】 このような従来のスピンオンフィルターにおいて、カバー部材は、図3に示す ように、ケース55の上部開口を覆って取り付けられるカバー本体51と、カバ ー本体51の上面にスポット溶接等により接合されて取り付けられた連結プレー ト52とから構成される。連結プレート52の外周には、図3(A)に示すよう に、フランジ部52aが形成されており、このフランジ部52aは、図3(B) に示すように、ケース55の上端縁部55aと一緒に重ね折りされてケース55 に結合されている。なお、連結プレート52にはフランジ部52aより内径側に リング状のシール保持溝52bが形成されており、図3(B)に示すようにフラ ンジ部52aがケース55と結合された後、このシール保持溝52b内にシール リング58が取り付けられる。
【0004】 このスピンオンフィルターが相手部材に取り付けられると、シールリング58 が相手部材に当接してこの部分のシールを行いこの部分から外方にオイルが漏れ ないようになっているが、連結プレート52のフランジ部52aとケース55の 上端縁部55aとの結合部からもオイルが漏れないようにする必要がある。この ため、従来においては、フランジ部52aの下面にシール剤を塗布した後、フラ ンジ部52aをケース55の上端縁部55aと重ね折りして結合されていた。
【0005】
しかしながら、シール剤を均一に塗布するのが難しく、このため、フランジ部 52aとケース55の上端縁部55aとの重ね折り結合部のシール性があまり良 くないという問題がある。 具体的には、エンジン用オイルフィルターのようにその使用流体の圧力が低圧 の場合には、シール剤の塗布でもシール性はほとんど問題ではなかったのである が、使用圧力が高圧化すると、上記結合部のシール性が低下するという問題が発 生した。
【0006】 なお、従来においては、この結合部のシールをシール剤の塗布によっては行わ ず、図4に示すように、連結プレート52のフランジ部52aとケース55の上 端縁部55aとの間にO−リング53を配設し、このO−リング53を巻き込む ようにしてフランジ部52aをケース55の上端縁部55aと重ね折り結合する ことも行われている。 このようにすれば、シール剤の不均一な塗布によるシール性の低下という問題 はなくなる。しかしながら、フランジ部52aをケース55の上端縁部55aと 重ね折り結合したときに、O−リング53を巻き込む空間の大きさ(この空間の 断面形状)を一定の大きさに保つのが非常に難しく、このO−リング53のつぶ し代が不均一になり、この結合部におけるシール性が不安定となり易いという問 題がある。
【0007】 本考案は上記のような問題に鑑みたもので、カバーとケース上端との結合部( すなわち、連結プレートとケースの上端縁部との重ね折り結合部)におけるシー ル性を向上できるような構成のスピンオンフィルターを提供することを目的とす る。
【0008】
このような目的達成のため、本考案においては、ほぼ円筒状のケース内にフィ ルターエレメントを挿入保持するとともに、ケースの上端開口を覆ってカバーを 取り付け、このカバーに形成された取付ネジにより相手部材への着脱を可能とし たスピンオンフイルターにおいて、このカバーをケースの上端部開口を覆うカバ ー本体とカバー本体の上面に取り付けられた連結プレートとから構成しており、 この連結プレートにおいてカバー本体の上面外周に沿って形成されたフランジ部 とケースの上端縁部とを一緒に重ね折りして結合し、この結合部におけるカバー 本体の上面とケースの上端部内面と連結プレートとに囲まれたリング状空間内に シール部材を配設している。
【0009】
以下、図面に基づいて本考案の好ましい実施例について説明する。 本考案に係るスピンオンフィルターは、図1に示すように、上端が開口した円 筒状のケース10と、このケース10内に配設されたフィルターエレメント20 と、ケース10の上端開口部を覆って取り付けられたカバー30とから構成され る。 ケース10は、薄板鋼板を下端が低部15により閉塞された円筒状にプレス加 工成形して作られている。
【0010】 カバー30は、カバー本体31と、このカバー本体31の上面に取り付けられ た連結プレート35とから構成される。 カバー本体31は、例えば、鉄もしくはアルミ合金の鋳造により作られ、下面 中央にハブ部34が形成された円盤状をしている。カバー本体31の中央にはハ ブ部34を通って上下に貫通する出口孔33が形成され、この出口孔33の内面 に取付ネジが形成されている。さらに、この出口孔33の周りには上下に貫通す る複数の入口孔32が形成されている。 連結プレート35は、カバー本体31の上面外周に沿ったリング状をしており 、ケース10の上端縁部と重ね折り結合されるのであるが、これについては後述 する。
【0011】 ケース10内に配設されるフィルターエレメント20は、円盤状の上および下 エンドプレート23,24の間に、蛇腹状に接触された濾紙22を中空円筒状に 配設して構成されている。これら両エンドプレート23,24の間で且つ濾紙2 2の内周側に位置して、多数の小孔21aを有したパンチメタル等からなる円筒 状の芯材21が配設されている。 上エンドプレート23は中央に芯材21の内部空間の連通する開口を有し、こ の開口内にカバー本体31のハブ部34を嵌入させてフィルターエレメント20 が取り付けられている。なお、下エンドプレート24とケース10の低部15と の間には圧縮バネ5が配設されており、この圧縮バネ5によりフィルターエレメ ント20は上方に押し上げられて、カバー本体31に取り付けられた状態で保持 されている。
【0012】 上記カバー30を構成する連結プレート35の取付部Aの詳細を図2に基づい て説明する。 この部分においては、連結プレート35とケース10の上端部とが結合される のであるが、この結合前においては、連結プレート35およびケース10の上部 は図2(A)のような形状に形成されている。連結プレート35の外周にはフラ ンジ部36が形成されており、ケース10の上端縁部11はフランジ部36にほ ぼ当接するまで上方に突出している。 連結プレート35のフランジ部36より内径側部分に、リング状のシール保持 溝37が形成されている。このシール保持溝37を形成する外側壁37aとケー ス10の上端縁部11との間には円筒リング状のO−リング保持空間38が形成 されており、この保持空間38内に図示のようにO−リング40が挿入されてい る。
【0013】 このように各部材が配設された状態で、連結プレート35のフランジ部36と ケース10の上端縁部11とが重ね折りロール成形されて、図2(B)に示すよ うに、両者が結合される。この成形により、上記0−リング保持空間38はその 断面が三角形状に狭められ、この狭められた空間内でO−リング40は適切なつ ぶし代を与えられる。 ここで、O−リング40が挟持される断面三角形状のリング状空間は、カバー 本体31の上面と、連結プレート35の保持溝37を形成する外側壁37aと、 ケース10の上端縁部11とに囲まれて形成されるのであるが、図2(B)から 分かるように、このリング状空間を形成する面のうち、重ね折り成形により変形 されるのはケース10の上端縁部11のみである。このため、このリング状空間 の形状および大きさを所望の値に正確に形成することができ、O−リング40の つぶし代を正確に設定することができる。このため、このO−リング40による シール性が良好である。
【0014】 なお、上記のように連結プレート35のフランジ部36がケース10の上端縁 部11と重ね折り結合された後、連結プレート35のシール保持溝37内には、 図2(B)に示すような断面形状のシールリング45が取り付けられる。このシ ールリング45は、図1に示すように、入口孔32および出口孔33を囲んでお り、このスピンオンフィルターが相手部材に取り付けられたとき、シールリング 45が相手部材に当接し、この部分を密封する。
【0015】 以上の構成のスピンオンフィルターの使用について簡単に説明する。 このスピンオンフィルターが取り付けられる相手部材(図示せず)は、出口孔 33に形成された取付ネジと螺合する雄ネジを有している。このため、雄ネジに 取付ネジを一致させ、スピンオンフィルター全体を回転させて雄ネジに取付ネジ (雌ネジ)を螺合させ、このスピンオンフィルターを相手部材に取り付ける。な お、雄ネジ部には流出油路が形成されており、この流出油路は出口孔33と連通 する。 さらに、相手部材は、スピンオンフイルターが取り付けられた状態でシールリ ング45と当接してこの部分をシールするようになっているとともに、このシー ル部より内周側に開口する流入油路を有し、この流入油路は入口孔32と連通す る。
【0016】 上記流入油路は、例えば、油圧ポンプ(図示せず)の吐出側に連通し、流出油 路は油圧ポンプから供給される油により作動される油圧作動装置(図示せず)に 繋がる。このため、油圧ポンプから流入油路に吐出された作動油は、図1におい て矢印A1で示すように、入口孔32を通って、ケース10内におけるフィルタ ーエレメント20の外周側の空間内に流入する。次いで、矢印A2で示すように 、濾紙22を通過して濾過され、芯材21の小孔21aを通って芯材21内の空 間に流入する。 この後、矢印A3で示すように、出口孔33を介して流出油路に流出し、この ようにして濾過された作動油が流出油路を通って油圧作動装置に供給される。
【0017】 以上のようにしてこのフィルター内を通過する油が濾過されるのであるが、こ のフィルターにおいては、内部油圧により内部の油が外に漏れ出さないように、 シールリング45およびO−リング40によりシールされている。 この場合、O−リング40には所定のつぶし代が与えらているので、連結プレ ート35とケース10の上端部との結合部はこのO−リング40により良好なシ ール性が確保される。ここで、内部油圧はO−リング40を連結プレート11の 外側壁37aとケース10の上端縁部11との間に押し込むように作用するため 、この油圧力によりO−リング40のシール性はさらに良好となる。
【0018】
以上説明したように、本考案によれば、スピンオンフイルターを構成するカバ ーを、ケースの上端部開口を覆うカバー本体とカバー本体の上面に取り付けられ た連結プレートとから構成し、この連結プレートの外周フランジ部とケースの上 端縁部とを一緒に重ね折りして結合し、この結合部におけるカバー本体の上面と ケースの上端部内面と連結プレートとに囲まれたリング状空間内にシール部材を 配設するようになっているので、シール部材に適切なつぶし代を与えることがで き、連結プレートとケース上端縁部との結合部のシール性が良好なスピンオンフ ィルターを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスピンオンフィルターを示す断面
図である。
図である。
【図2】上記スピンオンフィルターの一部を拡大して示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】従来のスピンオンフィルターの一部を拡大して
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】従来のスピンオンフィルターの一部を拡大して
示す断面図である。
示す断面図である。
10 ケース 20 フィルターエレメント 22 濾紙 23,24 エンドプレート 30 カバー 31 カバー本体 35 連結プレート 40 O−リング 45 シールリング
Claims (1)
- 【請求項1】 上端部が開口し下端部が閉塞されたほぼ
円筒状のケースと、このケース内に挿入保持されこのケ
ース内を流れる流体の濾過を行うフイルターエレメント
と、前記ケースの上端部にその開口を覆って取り付けら
れたカバーとからなり、このカバーに形成された取付ネ
ジにより相手部材への着脱が可能となったスピンオンフ
イルターにおいて、 前記カバーが前記ケースの上端部開口を覆うカバー本体
とこのカバー本体の上面に取り付けられた連結プレート
とからなり、この連結プレートは前記カバー本体の上面
外周に沿ったフランジ部を有し、 このフランジ部が前記ケースの上端縁部と一緒に重ね折
りされて前記ケースに結合されており、 この結合部における前記カバー本体の上面と前記ケース
の上端部内面と前記連結プレートとに囲まれたリング状
空間内にシール部材が配設されていることを特徴とする
スピンオンフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7214091U JPH0518609U (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | スピンオンフイルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7214091U JPH0518609U (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | スピンオンフイルター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518609U true JPH0518609U (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=13480687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7214091U Pending JPH0518609U (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | スピンオンフイルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0518609U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6151910B2 (ja) * | 1977-02-02 | 1986-11-11 | Gillette Co |
-
1991
- 1991-08-13 JP JP7214091U patent/JPH0518609U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6151910B2 (ja) * | 1977-02-02 | 1986-11-11 | Gillette Co |
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