JPH05185186A - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造方法

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JPH05185186A
JPH05185186A JP2476092A JP2476092A JPH05185186A JP H05185186 A JPH05185186 A JP H05185186A JP 2476092 A JP2476092 A JP 2476092A JP 2476092 A JP2476092 A JP 2476092A JP H05185186 A JPH05185186 A JP H05185186A
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JP
Japan
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mold
slab
width direction
cast slab
long side
Prior art date
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Pending
Application number
JP2476092A
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English (en)
Inventor
Tadao Watabe
忠男 渡部
Akihiro Yamanaka
章裕 山中
Kozo Ota
晃三 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長方形断面を有する連続鋳造鋳片の中心偏析を
防止する手段を提供する。 【構成】連続鋳造用鋳型の長辺面の鋳片幅方向中央部に
適正な凹部を形成した鋳型を用いて連続鋳造する。この
凹部付き鋳型を用いて連続鋳造することにより長辺の幅
方向中央部に凸部を有する鋳片が得られる。この鋳片の
クレータエンド近傍で前記凸部を圧下する。 【効果】鋳片の幅方向全体にわたって均等な未凝固溶鋼
厚みを確保することができる。鋳片の凸部を圧下するこ
とにより未凝固溶鋼の流動が抑制され、鋳片の幅方向全
体にわたって中心偏析を改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は長方形断面を有する連
続鋳造鋳片(広幅鋳片)の中心偏析を防止する鋼の連続
鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造鋳片の中心部に発生するC、
P、S等の成分元素の偏析は、連続鋳造法特有のもので
あり、連続鋳造中の最終凝固部近傍の未凝固溶鋼が流動
して起こることが知られている。そこで、この最終凝固
部の未凝固溶鋼の流動を抑制するために、従来種々の方
法が提案されている。例えば、特開昭61−11936
0号公報には、電磁攪拌により25%以下の等軸晶率と
し、最終凝固直前の3m以上を凝固、降温、収縮に見合
った量だけテーパアライメントにし、ロールピッチを2
75mm以下にしかつ鋳片を強冷却する方法が提案され
ている。このような連続鋳造法によれば、連続鋳造鋳片
の中心偏析を大幅に改善することはできるが、厚板用ス
ラブのような長方形断面を有する広幅鋳片の場合、幅方
向全体にわたって均等な中心偏析改善効果が十分に得ら
れないという欠点がある。これは、例えば長方形断面が
250mm×2050mmの鋳片において、最終凝固部
近傍では約1800mmにわたる幅方向の未凝固溶鋼存
在部の厚みが均等に存在していないにもかかわらず、均
等厚みで存在するものとみなしてはじめて有効な効果を
発揮し得るような対策をとっていることに起因してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】長方形断面を有する鋳
片の最終凝固部近傍の未凝固溶鋼の存在状態は図1に示
すごとく、鋳片の短辺近傍部Bが幅方向中央部Aに比べ
て大きな厚みを有した形状を呈している。このような未
凝固溶鋼の存在状態は、鋳造条件にかかわらず、また凝
固の初期から常に存在していることが確認されている。
こうした未凝固溶鋼厚みの幅方向不均一現象が起こるの
は、B部相当位置が鋳型内で高温の溶鋼流動経路になっ
ていること、および長方形断面のためB部相当位置の凝
固が収縮によって鋳型との間に空隙を生成せしめるため
である。
【0004】この発明は、上記幅方向不均一現象に対し
て未凝固厚みを均一化させることによって中心偏析を防
止し得る方法を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、鋳型内で凝
固が開始する段階から鋳片厚みに差をつけることによ
り、未凝固溶鋼の幅方向均一化をはかろうとするもの
で、その要旨は、長方形断面を有する鋳片を連続鋳造す
る際に、鋳型の長辺面の幅方向中央部に長辺長さの50
〜80%の長さにわたり深さ1.0〜5.0mmの凹部
を有する鋳型を用いる方法であり、またこの方法により
連続鋳造された長辺に凸部を有する鋳片のクレータエン
ド近傍で、前記凸部の一部または全部を圧下することを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】長方形断面を有する鋳片の最終凝固部近傍の未
凝固溶鋼の存在状態は、前記図1に示すように鋳片の短
辺近傍部Bが幅方向中央部Aに比較してより大きな厚み
を有している。この発明者の観察結果によれば、短辺部
近傍部Bは鋳片短辺から150〜400mmの範囲に存
在し、幅方向中央部Aの幅方向長さをc、鋳片全体の幅
方向長さをaとすると、c/a=0.5〜0.8と規定
できる。また、B部とA部の未凝固溶鋼厚み差(d´ー
d)は1〜5mmの範囲で存在することが判明した。か
かる事実をもとに、この発明では鋳型長辺面の中央部に
凹部を設けた鋳型を用い、鋳型内で凝固が開始する段階
から鋳片厚みに差をつける方法をこうじたものである。
【0007】すなわち、図2A、Bに示すように、鋳型
短辺面1と鋳型長辺面2とからなる鋳型において、鋳型
長辺面2の中央部に前記c/a=0.5〜0.8の条件
を満足する範囲に未凝固溶鋼厚み差(d´ーd)1〜5
mmと同等の深さe、e´(=2e)の凹部2−1を形
成した鋳型を用いることとしたのである。なお、図2A
は相対する長辺面それぞれに凹部を形成した鋳型を示
し、図2Bは一方の長辺面にのみ凹部を形成した鋳型を
示している。ここで、凹部2−1を長辺長さの50〜8
0%としたのは、前記の理由によるものであるが、50
%未満の場合は未凝固溶鋼厚みの均一化の効果が小さ
く、他方80%を超えるとA部とB部に鋳片厚み差をつ
けた意義を失うためである。また、この凹部の深さが
1.0mm未満の場合はA部とB部の未凝固溶鋼の厚み
差よりも小さいため効果が小さく、他方5mmを超える
とA部とB部の未凝固溶鋼厚み差よりも大きくなって悪
化するため、この発明では凹部の深さを1.0〜5.0
mmと限定したのである。
【0008】上記鋳型によって鋳造される鋳片は長辺中
央部に幅が長辺長さの50〜80%で、厚さ1.0〜
5.0mmの凸部を有する。この凸部を有する鋳片を最
終凝固直前の領域(実際には3m以上の領域)で圧下す
ることにより、鋳片幅方向均等に未凝固溶鋼の流動を抑
制することが可能となり、鋳片の幅方向全体にわたって
中心偏析を著しく改善できる。なお、鋳型の長辺中央部
に設ける凹部は長辺の片側内面または両側内面のいずれ
でもよいことはいうまでもない。
【0009】
【実施例】実際の連続鋳造機により、図2Bに示す長辺
片側面のみに深さが0mm、1.0mm、2.0mm、
3.0mm、4.0mm、5.0mmの凹部を有する鋳
型を使用し、各鋳型により鋳片寸法が幅a2100m
m、厚さb235mm、c1500mm、c/a=0.
71の長方形断面の鋳片を連続鋳造した。その時の溶鋼
の成分を表1に、鋳造条件を表2に、鋳片厚み中央部の
リンの偏析度を図3に、それぞれ示す。なお、リンの偏
析度は2mmφのドリルサンプルの化学分析により求め
た。
【0010】図3より、鋳片の凸部の厚さ(突出量)が
僅か1.0mmでもB部で効果があり、凸部の厚さが
4.0mmのときB部の偏析度はA部とほぼ同等の1.
0に近い値を示し、本発明法により大きな効果が得られ
ることがわかる。また、e´を5.0mm以上に設定す
ると、A部およびB部共にリンの濃化による偏析の悪化
現象が見られ、e´の値には鋳造条件によって適正値が
存在することを示唆している。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、長辺面の幅方向中央部に凹部を有する鋳型の作用
により、鋳型内で凝固が開始する段階から鋳片厚みに差
がつけられて幅方向中央部に凸部を有する鋳片が得られ
ることによって、鋳片の幅方向全体にわたって均等な未
凝固溶鋼厚みを確保することができ、かつ凸部の圧下に
より未凝固溶鋼の流動抑制が可能となり、厚板用スラブ
のような長方形断面を有する広幅鋳片の幅方向全体にわ
たって均等な中心偏析改善効果が十分に得られる。そし
て、この中心偏析の低減効果によって、耐サワーガス用
ラインパイプ素材であるスラブのソーキング処理(加熱
拡散処理)の省略が可能となり、かつ厚板製品の水素性
欠陥も大幅に低減されるという大なる効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の対象とする長方形断面の鋳片の凝固
末期の状態を示す説明図である。
【図2】この発明に係る連続鋳造用鋳型を例示したもの
で、(A)は鋳型長辺面の両側中央部に凹部を形成した
鋳型を示す概略平面図、(B)は鋳型長辺面の片側中央
部に凹部を形成した鋳型を示す概略平面図である。
【図3】この発明の実施例における鋳片厚み中央部のリ
ンの偏析度を示す図である。
【符号の説明】
1 鋳型短辺面 2 鋳型長辺面 A 鋳片の幅方向中央部 B 鋳片の短辺近傍部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形断面を有する鋳片を連続鋳造する
    方法において、鋳型の長辺面の幅方向中央部に長辺長さ
    の50〜80%の長さにわたり深さ1.0〜5.0mm
    の凹部を有する鋳型を用いることを特徴とする鋼の連続
    鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法により連続鋳造さ
    れた、長辺に凸部を有する連続鋳造鋳片のクレータエン
    ド近傍で、前記凸部の一部または全部を圧下することを
    特徴とする鋼の連続鋳造方法。
JP2476092A 1992-01-14 1992-01-14 鋼の連続鋳造方法 Pending JPH05185186A (ja)

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JP2476092A JPH05185186A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 鋼の連続鋳造方法

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JP2476092A JPH05185186A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 鋼の連続鋳造方法

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JPH05185186A true JPH05185186A (ja) 1993-07-27

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JP2476092A Pending JPH05185186A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 鋼の連続鋳造方法

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JP (1) JPH05185186A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121063A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Jfe Steel Corp 軽圧下連続鋳造方法
JP2013000746A (ja) * 2011-06-10 2013-01-07 Jfe Steel Corp 鋼片の連続鋳造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121063A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Jfe Steel Corp 軽圧下連続鋳造方法
JP2013000746A (ja) * 2011-06-10 2013-01-07 Jfe Steel Corp 鋼片の連続鋳造方法

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