JPH05184982A - 塗装用ロボット - Google Patents

塗装用ロボット

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JPH05184982A
JPH05184982A JP690392A JP690392A JPH05184982A JP H05184982 A JPH05184982 A JP H05184982A JP 690392 A JP690392 A JP 690392A JP 690392 A JP690392 A JP 690392A JP H05184982 A JPH05184982 A JP H05184982A
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robot arm
arm
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paint
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JP690392A
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Kanemitsu Watanabe
兼光 渡辺
Katsuo Oishi
勝男 大石
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボットアーム内に塗料やシンナー等が侵入
することを確実に防止すると共に、ロボットアーム内の
シンナー洗浄を容易に行い得る塗装用ロボットを提供す
ることにある。 【構成】 手首部15の可動部15aに、この手首部1
5の内側と外側の両方からシール部材19、23を取り
付け、ロボットアーム14からホース等17、18が出
るアーム出口部14aに、この出口部14aを閉塞する
シール部材20を取り付ける。そして、密閉状態となっ
たロボットアーム14の内部に不活性ガスを封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料ホースやエアーホ
ース等がロボットアーム内に挿通されたホース内蔵型の
塗装用ロボットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディーの塗装を行う際には従来
より塗装用ロボットが使用されているが、近年では、塗
料ホース等に付着したゴミや塗料等が塗装面に付くのを
防止して塗装品質の向上を図るために、塗料ホースやエ
アーホース等をロボットアーム内に挿通したホース内蔵
型の塗装用ロボットが多用されている。
【0003】この塗装用ロボット10aは、図4に示す
ように、基台上11に設けられた回転自在な本体部12
と、この本体部12に回転自在に取り付けられたアーム
支持部13と、このアーム支持部13に回転自在に取り
付けられたロボットアーム14とを有している。ロボッ
トアーム14の先端には、手首部15を介してスプレー
ガン16がシールされて取り付けられている。このスプ
レーガン16には、塗料をエアーとともに被塗装面に吹
き付けるノズル(図示せず)が形成されている。このノ
ズルに塗料を供給する塗料ホース17とエアーを供給す
るエアーホース18は、ロボットアーム14の後端(ア
ーム出口部)14aからアーム14内に挿通され、アー
ム14内でスプレーガン16に接続されている。そし
て、前記アーム出口部14aは開放され、塗料ホース1
7やエアーホース18等の設置経路であるロボットアー
ム14内は大気に開放されている。
【0004】また、手首部15の可動部15aの外周に
は、図5に示すように、塗料の混入を防止するためのシ
ール部材19が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塗装用ロボット10aは、ロボットアーム14内が大気
開放型となっており、塗料等への引火を防ぐため、ロボ
ットアーム14内でのスパーク等の発生を防止する構造
に設計する必要がある。
【0006】また、手首部15の可動部15aの外周に
はシール部材19が設けられているものの内周はシール
レス構造であるため、手首部15のシールが十分ではな
かった。このため、塗料等が外部から手首部15内に侵
入する可能性があり、これもまた、ロボットアーム14
内でスパーク等が発生しないように構造を設計する必要
がある。
【0007】更に、手首部15の可動部15aの内周が
シールレス構造であることから、塗料が塗料ホース17
からロボットアーム14内に漏れた場合に、手首部15
を取り付けたままの状態でシンナー洗浄を行うことが困
難であった。
【0008】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、ロボットアームへの塗
料等の侵入を確実に防止すると共に、ロボットアーム内
のシンナー洗浄を容易に行い得る塗装用ロボットを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ロボットアームの先端に手首部を介してス
プレーガンが設けられると共に、前記スプレーガンに接
続される塗料ホースやエアーホース等が前記ロボットア
ームの内部に挿通されるホース内蔵型の塗装用ロボット
において、前記手首部の可動部に、この手首部の内側と
外側の両方からシール部材を取り付け、前記ロボットア
ームから前記ホース等が出るアーム出口部に、この出口
部を閉塞するシール部材を取り付け、前記ロボットアー
ムの内部に不活性ガスを封入したことを特徴とする塗装
用ロボットである。
【0010】
【作用】手首部の可動部を内側と外側の両方からシール
すると共にアーム出口部をシールすることにより、塗料
ホース等が内蔵されたロボットアームは密閉構造とな
り、このアーム内に不活性ガスが封入される。この不活
性ガスにより、塗料やシンナーがロボットアーム内に侵
入することがない。また、手首部の可動部の内側にもシ
ール部材が取り付けられているために、手首部が取り付
けられたままの状態でロボットアーム内をシンナーで洗
浄することができることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る塗装用ロボッ
トについて、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、
本発明の一実施例に係る塗装用ロボットを示す外観図で
ある。図示するように、塗装用ロボット10は、基台上
11に設けられた回転自在な本体部12と、この本体部
12に回転自在に取り付けられたアーム支持部13と、
このアーム支持部13に回転自在に取り付けられたロボ
ットアーム14とを有している。ロボットアーム14の
先端には、手首部15を介してスプレーガン16がシー
ルされて取り付けられている。このスプレーガン16に
は、塗料をエアーとともに被塗装面に吹き付けるノズル
(図示せず)が形成されている。このノズルに塗料を供
給する塗料ホース17とエアーを供給するエアーホース
18は、ロボットアーム14の後端(アーム出口部)1
4aからアーム14内に挿通され、アーム14内でスプ
レーガン16に接続されている。
【0012】ロボットアーム14から塗料ホース17や
エアーホース18等が出る前記アーム出口部14aに
は、アーム14とホース等17、18との間の隙間を閉
塞するシール部材20が取り付けられている。このシー
ル部材20によりアーム出口部14aが閉塞され、更
に、手首部15及びスプレーガン16がシールされて取
り付けられているため、ホース等17、18が内蔵され
たロボットアーム14内は密閉構造となる。ロボットア
ーム14にはガス注入口21が設けられており、このガ
ス注入口21を介して、窒素、アルゴン、ヘリウム等の
不活性ガスがロボットアーム14内に注入されるように
なっている。また、ロボットアーム14内の圧力を検出
するために、圧力センサー22がロボットアーム14に
取り付けられている。
【0013】手首部15の可動部15aの外周には、図
2に示すように、従来のものと同様に塗料の混入を防止
するためのシール部材19が設けられているが、本実施
例の塗装用ロボット10にあっては、更に、可動部15
aの内周にもシール部材23が設けられている。
【0014】図3は、ロボットアーム14の後端14a
部分、及び、アーム14内へ不活性ガスを注入するガス
供給回路等の一例を示す概略構成図である。図示するよ
うに、圧力センサー22は、ロボットアーム14内の圧
力低下を監視する等の処理を行う制御盤40に接続さ
れ、また、アーム14内のガスを導くチューブ30が接
続されている。ガス注入口21には、接続部33を介し
てガス配管31が接続され、このガス配管31は、レギ
ュレータ35、バルブ36を介して窒素等の不活性ガス
を充填したボンベ37に接続されている。ロボットアー
ム14内の不活性ガス圧は、レギュレータ35によっ
て、1.5kg/cm2 程度に調整されている。更に、
安全性を一層向上すべく、ロボットアーム14内に水等
を自動的に放出する放水回路も設けられている。この放
水回路は、一端がロボットアーム14内に挿入された水
配管32を有し、この水配管32は、電動弁38、バル
ブ39を介して図示しない給水源に接続されている。電
動弁38は、前記制御盤40に接続され、放水が必要な
時には制御盤40からの制御信号に基づいて開動作を行
う。
【0015】次ぎに、本実施例の作用を説明する。
【0016】先ず、ホース類17、18が接続されたス
プレーガン16を手首部15を介してロボットアーム1
4に取り付け、シール部材20をアーム出口部14aに
取り付けて、ロボットアーム14内を密閉状態とする。
次いで、ガス供給回路及びガス注入口21を介して不活
性ガスをロボットアーム14内に所定の圧力(例えば
1.5kg/cm2 程度)となるまで注入する。このと
き、手首部15の可動部15aは、内周と外周の両方か
らシールされる二重シール構造が施されているために、
ロボットアーム14内のシール性が高められることにな
る。
【0017】これにより、ロボットアーム14の内部に
は不活性ガスが封入されるため、塗料やシンナーがロボ
ットアーム14内に侵入することがなく、ロボットアー
ム14内でのスパーク等の発生を防止し得る構造となっ
て、塗料等への引火が確実に防止されることになる。ま
た、手首部15の可動部15aには二重シール構造が施
されていることから、手首部15のシール性が高めら
れ、シンナー等が外部から手首部15内に侵入する可能
性もなくなる。更に、可動部15aの内周にもシール部
材23が取り付けられているために、塗料が塗料ホース
17からロボットアーム14内に漏れた場合には、手首
部15を取り付けたままの状態でシンナー洗浄を行うこ
とができる。
【0018】ロボットアーム14の内部に封入した不活
性ガスは、塗装用ロボット10の定期点検時に補給すれ
ば問題はないが、圧力センサー22でロボットアーム1
4内の圧力低下を検出することによって、封入された不
活性ガスの大気への漏れを迅速に検知することができ
る。また、圧力センサー22でロボットアーム14内の
圧力上昇を検出することによって、アーム14内に挿通
したエアーホース18からのエアー漏れや塗料ホース1
7からの塗料漏れを検知することができるため、ロボッ
トアーム14内の不具合状態を迅速に認識でき、これに
対する適切な対応処置を迅速にとることが可能となる。
【0019】更に、ロボットアーム14の後部より水等
を自動的に放出する放水回路を設けてあるため、安全性
は一層向上することになる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、手首部
の可動部にこの手首部の内側と外側の両方からシール部
材を取り付け、ロボットアームからホース等が出るアー
ム出口部にこの出口部を閉塞するシール部材を取り付
け、ロボットアームの内部に不活性ガスを封入した塗装
用ロボットであるので、ロボットアーム内は密閉構造と
なり、封入された不活性ガスにより、ロボットアーム内
に塗料やシンナー等が侵入することを確実に防止でき
る。また、手首部の可動部の内側にもシール部材が取り
付けられているため、塗料がロボットアーム内に漏れた
場合には、手首部を取り付けたままの状態で、ロボット
アーム内をシンナーで洗浄することが可能となった。
【0021】
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る塗装用ロボットを示す
外観図
【図2】図1に示される手首部のシール構造を示す概略
断面図
【図3】ガス供給回路、放水回路の一例を示す概略構成
【図4】従来の一般的な塗装用ロボットを示す外観図
【図5】図4に示される手首部のシール構造を示す概略
断面図
【符号の説明】 10、10a…塗装用ロボット 14…ロボットア
ーム 14a…アーム出口部 15…手首部 15…可動部 16…スプレーガ
ン 17…塗料ホース 18…エアーホー
ス 19、20、23…シール部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームの先端に手首部を介してス
    プレーガンが設けられると共に、前記スプレーガンに接
    続される塗料ホースやエアーホース等が前記ロボットア
    ームの内部に挿通されるホース内蔵型の塗装用ロボット
    において、 前記手首部の可動部に、この手首部の内側と外側の両方
    からシール部材を取り付け、 前記ロボットアームから前記ホース等が出るアーム出口
    部に、この出口部を閉塞するシール部材を取り付け、 前記ロボットアームの内部に不活性ガスを封入したこと
    を特徴とする塗装用ロボット。
JP4006903A 1992-01-17 1992-01-17 塗装用ロボット Expired - Lifetime JP2833318B2 (ja)

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JPH05184982A true JPH05184982A (ja) 1993-07-27
JP2833318B2 JP2833318B2 (ja) 1998-12-09

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013193034A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Nittetsukohei Co Ltd 除塵ロボット及び除塵ロボットシステム
JP2014018929A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Fanuc Ltd 中空部材を備えた産業用ロボットの線条体処理構造
US20200061828A1 (en) * 2018-08-27 2020-02-27 Ascend Robotics LLC Automated construction robot systems and methods

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US20200061828A1 (en) * 2018-08-27 2020-02-27 Ascend Robotics LLC Automated construction robot systems and methods

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