JPH0518453U - ライト付きカーブワンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーブワンドに嵌挿する種々の塵吸込具そ
れぞれの長さに対応して、その先端周辺を適切に照射で
きるライトをカーブワンドに設け、暗所や隙間の完全な
清掃を片手操作で行う。 【構成】 リモコンスイッチ３を備えたカーブワンド
１のワンド本体２の前半上部に、ライト４を設けた。こ
のライト４は、凹面反射鏡４２を後端に備え、ワンド本
体２の収容穴２Ｓに螺入されて前後方向へ移動可能な鏡
保持筒４１と、ワンド本体２に固着され凹面反射鏡４２
の中心孔４２ａを貫通して鏡保持筒４１に内設される電
球４４とからなり、その点灯用配線５は、駆動用配線７
に並列して接続されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、真空掃除機の集塵吸送部材の先端周辺を照射するライトを装備した カーブワンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、真空掃除機の塵吸込具であるワイド吸口具において、パワーブラシ付き のものには、ワイド吸口具の中央部前面に、又は前面と頂面にかけて前方のみを 照射する光源を備えたものもあるが、隙間ノズルなどその他の塵吸込具について は、先端の吸口前方はおろか周辺まで照らされるものは無い。

【０００３】 すなわち、通常のワイド吸口具だけでなく、塵吸込具，カーブワンド，フレキ シブルホース（以下「ホース」という）及びおす型連結具からなる集塵吸送部材 においても、吸口の周辺を照らすライトを装備しているものは、いまだ提供され ていない。

【０００４】 なお、一般に塵吸込具Ｓとしては、例えば図８に示すように、隙間ノズルＳ_１ ，サッシ隙間用ノズルＳ_２，たな用吸口Ｓ_３，ワイドたなブラシＳ_４，延長管Ｐ を取り付けたワイド吸口Ｓ_５など多種多様のものが用いられている。

【０００５】 そこで、これらの塵吸込具Ｓをカーブワンドに装着して掃除するに際し、室内 灯や窓からの入射光の陰になるたんすの隅やソファー，テーブル，ベットの下、 あるいは高いたなの上や狭隘な隙間など暗い場所を清掃するには、懐中電灯を片 手にし、他の手で集塵吸送部材を操作して行うのが常である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、リモコンスイッチを備えたカーブワンドに嵌挿する塵吸込具の先端 周辺を照射するライトを取り付け、掃除機本体の吸引動作を選定するリモコンス イッチの配線に並列して点灯用配線を接続し、構成することを特徴とする。

【０００７】 また、ライトは、凹面反射鏡と光源との距離を変更して光束を拡散又は収縮さ せる光束調節手段を装備し、カーブワンド本体の前半上部に設けることとした。

【０００８】 本考案は、カーブワンドに嵌挿する種々の塵吸込具それぞれの長さに応じその 先端周辺を、光束調節手段を操作して適切に照明することにより、片手で完全な 清掃を行うことを可能にするという目的を簡単な構成で実現した。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案に係るライト付きカーブワンドの実施例を図面に基づいて詳細に 説明する。 図１は第１実施例であるＯＮ／ＯＦＦのみのリモコンスイッチ３を有するライ ト付きカーブワンド１の要部を示す縦断図面であり、図２は同じく一部断面縮小 側面図、図３は、その配線図である。

【００１０】 このライト付きカーブワンド１は、への字形に湾曲した吸気管部２Ｋと、ホー スＨを嵌挿固着するホース接続部２Ｈと、これらの上面に載設する電気部２Ｄと からなるワンド本体２、及び掃除機本体（図外）の吸引動作を選定するリモコン スイッチ３、並びに吸気管部２Ｋに嵌挿する塵吸込具Ｓの先端周辺を照射するラ イト４とから主要構成されている。

【００１１】 ワンド本体２は、吸気管部２Ｋの後端部分を囲んで後方へ延ばし形成したホー ス接続部２Ｈの円筒状のホース保持穴２ＡにホースＨの先端部を嵌挿固着し、吸 気管部２Ｋの後端に連通させている。そして、電気部２Ｄの上面に埋設したリモ コンスイッチ３の筐体３２の後壁に横に並べて貫設された電源端子３４と駆動端 子３５とにそれぞれ、ホースＨのらせん状山部Ｈ_１，Ｈ_２内面に沿って導かれた 電源用配線６と駆動用配線７とが接着されている。

【００１２】 リモコンスイッチ３は、回動可能に横置して筐体３２に軸支された円柱体３１ ｅの上部に突起片３１ｔを突設するとともに、下部に弾性導電板３１ｄを植設し たスイッチ本体３１と、円柱体３１ｅの外周に刻設した駆動溝３１ｋと停止溝３ １ｓに嵌合するように筐体３２に固着されて前記外周に常に圧接しているばね片 ３３と、前記電源端子３４及び駆動端子３５とからなる。

【００１３】 ライト４の光束調節手段４０は、外周にローレットを刻設するとともに内面に 前面ガラス４１Ｇを嵌めたつば状の調節輪部４１Ｃと、これと一体の、外周にお ねじを刻設した円筒部４１Ｅと、その中央内面に設置される凹面反射鏡４２とか ら構成される鏡保持筒４１を、前記電気部２Ｄの前面からめねじを有する収容穴 ２Ｓに蝶入していて、調節輪部４１Ｃのねじ込み，ねじ戻しにより前後方向への 移動を可能にしたものである。そして収容穴２Ｓの底部壁２Ｗに貫設したソケッ ト４３は、更に凹面反射鏡４２の中心部に穿設された中心孔４２ａを貫通してお り、光源としての電球４４を装着している。

【００１４】 ソケット４３に接続される点灯用配線５は、図３に示す如く駆動用配線７の途 中に並列して設けられている。

【００１５】 上記構成となっているので掃除に際しては、例えば、隙間ノズルＳ_１を装着し たこのカーブワンド１を片手に把持し、その手の指で突起片３１ｔを押してリモ コンスイッチ３をＯＮに選定すると、掃除機本体が起動して隙間ノズルＳ_１から の吸気を開始すると同時に電球４４は点灯する。そこで隙間ノズルＳ_１の先端周 辺を照射するための適切な照度や照射範囲が得られるように、ライト４の調節輪 部４１Ｃを操作して凹面反射鏡４２保持の鏡保持筒４１を前後方向に移動させる ことにより光束を調節した後、所望場所の塵吸引を行う。

【００１６】 次に、図４に示すのは他の例のライト２４の光束調整手段８０として、固定し た凹面反射鏡８２に対し電球８４を前後方向へ移動可能に構成したものである。 この光束調節手段８０は、電気部８５の前面から穿設した収容穴８５Ｓの開口 部に前面ガラス８５Ｇを装備し、穴奥の所定位置に凹面反射鏡８２を設置してい る。そして、収容穴８５Ｓの底部壁８５Ｗに穿設された角形の貫通孔８５ａと、 凹面反射鏡８２の円形中心孔８２ａとに摺動可能に保持されるソケット８３を備 えている。さらにソケット８３は、電気部８５内に形成され角形貫通孔８５ｂを 有する保持壁８５Ｈにも摺動可能に保持される。なおソケット８３は、その後半 部を角形に形成されており、下面にラック８６を付設している。 また、このラック８６に噛み合うピニオン８７を有する回動軸８８は、電気部 ８５の両側側壁に軸支されており、電気部８５の一方の側面に突出した軸端に、 外周にローレットを刻設した調節輪８９を固着している。

【００１７】 したがって、ワンド本体２２を把持した片手の指で調節輪８９を回動させるこ とにより、電球８４を移動させて光束を調節することができる。

【００１７】 次に、第２実施例として真空掃除機の吸引力を強弱の二段切替えとしたリモコ ンスイッチ９３を有するライト付きカーブワンド９１の配線図を図５に示す。 このカーブワンド９１においては、点灯用配線９５をリモコンスイッチ９３に 並列して電源用配線９６と強吸引用駆動配線９７Ａとに接続し、かつ点灯用配線 ９５の途中に点灯用スイッチ９８を設ける。 なお、強吸引用駆動配線９７Ａ，弱吸引用駆動配線９７Ｂそれぞれに並列して 強，弱吸引力の動作中であることを知らせる強吸引表示ランプ９９Ａ，弱吸引表 示ランプ９９Ｂを設けてもよい。

【００１８】 したがって、掃除を行う際には、まず点灯用スイッチ９８をＯＮにしてから光 束を調節した後、リモコンスイッチ９３により「強」，「弱」いずれかを選定し て塵の吸引を始めるが、点灯用配線９５は、弱吸引用駆動配線９７Ｂと関係なき ため、「弱」の場合もライト２４の電球８４は、光力を低下させることがなく一 定の照度を維持する。

【００１９】 なお、リモコンスイッチが、強，中，弱の三段切替え型の場合も、点灯用配線 は、強吸引用駆動配線と電源用配線とに接続することはいうまでもない。

【００２０】 更に、第３実施例を図６に示す。 この実施例は、光束調節手段により射光方向を調節可能としたものである。 この光束調節手段１００では、前記した移動可能なソケット８３の場合に適用 したもので、光源の電球８４を凹面反射鏡８２の中心線８２ｃよりもわずかに外 方へずらして位置させることとした。 通常、電球８４は前記中心線８２ｃ上に常に位置するように構成するのが原則 であり、図７のＡ，Ｂ，Ｃに示すように、凹面反射鏡８２の集点Ｆと電球８４と の関係位置を変えた場合、光束の大きさは変化しても射光方向は一定である。

【００２１】 しかしながら、この第３実施例によれば、調節輪８９の手前側への回動により 図６のＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅに示すように、光束ｌの射光方尚を下方へ移動させる ことができる。この動作の調節で塵吸込具Ｓの長さに対応してその吸口の方へ射 光方向を選定することが可能となる。

【００２２】 なお、この光束の射光方向を変更可能とする手段は、固定の凹面反射鏡８２の 場合に適用しても同様の効果が得られる。また光源を凹面反射鏡の中心線よりも わずかに下方へずらして位置決めしてもよい。ただし、この場合は調節輪の手前 側回動に際して射光方向は、前記の場合と逆に上方へ移動する。

【００２３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のライト付きカーブワンドによれば、嵌挿した塵 吸込具の先端周辺を照射するライトを装備したため、暗い場所や狭隘な隙間を照 明することと集塵吸送部材の操作とを片手だけで行うことができ、容易に完全な 清掃をすることが可能となった。

【００２４】 また、ライトに光束調節手段を設けることにより、カーブワンドに嵌挿する塵 吸込具の種類に応じて適切な照度や照射範囲を得ることができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る第１実施例であるＯＮ／ＯＦＦの
みのリモコンスイッチを有するライト付きカーブワンド
の要部を示す縦断面図である。

【図２】第１実施例のライト付きカーブワンドの一部断
面縮小側面図である。

【図３】第１実施例のライト付きカーブワンドの配線図
である。

【図４】光束調節手段の他の例を示す電気部の要部の縦
断面図である。

【図５】第２実施例の二段切替型リモコンスイッチを有
するライト付きカーブワンドの配線図である。

【図６】第３実施例の光束調節手段による射光方向変更
の状況を示す説明図である。

【図７】原則的構成における電球と凹面反射鏡との関係
位置変化状況の説明図である。

【図８】一般に使用される各種の塵吸込具の外観図であ
る。

【符号の説明】

１ ライト付きカーブワンド ３ リモコンスイッチ ４ ライト ５ 点灯用配線 ６ 電源用配線 ７ 駆動用配線 ２４ ライト ４０ 光束調節手段 ４２ 凹面反射鏡 ４４ 電球 ８０ 光束調節手段 ８２ 凹面反射鏡 ８４ 電球 ９１ ライト付きカーブワンド ９３ リモコンスイッチ ９５ 点灯用配線 ９６ 電源用配線 ９７ 駆動用配線 １００ 光束調節手段 Ｈ フレキシブルホース Ｓ 塵吸込具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 掃除機のフレキシブルホース先端に装
   着されリモコンスイッチを有するカーブワンドであっ
   て、そのカーブワンドに嵌挿する塵吸込具の先端周辺を
   照射するライトを備え、掃除機本体の吸引動作を選定す
   るリモコンスイッチの配線に並列して点灯用配線を接続
   して構成することを特徴としたライト付きカーブワン
   ド。
2. 【請求項２】 前記ライトは、凹面反射鏡と光源との
   距離を変更して光束を拡散又は収縮させる光束調節手段
   を備え、カーブワンド前半上部に設けられたことを特徴
   とする請求項１記載のライト付きカーブワンド。
3. 【請求項３】 前記光束調節手段は、固定した光源に
   対し凹面反射鏡を前後方向へ移動可能に構成したことを
   特徴とする請求項２記載のライト付きカーブワンド。
4. 【請求項４】 前記光束調節手段は、固定した凹面反
   射鏡に対し光源を前後方向へ移動可能に構成したことを
   特徴とする請求項２記載のライト付きカーブワンド。