JPH05183658A - クレジットカード課金簡易ダイヤル操作サービス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】カードリーダ等が付属していない電話機等から
クレジットカードを利用して行う通信において、通信に
必要な入力すべき数字を適確かつ簡便に入力が行える装
置を提供する。 【構成】発信側の課金情報としてクレジットカード番号
ＣＮを用いる通信接続装置において、クレジットカード
番号ＣＮを入力することで、当該クレジットカード番号
ＣＮに対応したより桁数が小さいユニーク番号ＵＮに写
像変換するクレジットカード番号・ユニーク番号写像変
換部３と、当該ユニーク番号ＵＮと前記クレジットカー
ド番号ＣＮの対応を記録する番号記録部５と、電話機等
の端末器７からの呼接続依頼に含まれる前記ユニーク番
号ＵＮを交換網Ｃから受信してユニーク番号ＵＮ検証結
果を当該交換網Ｃの交換機６に返送する交換機インター
フェース部２と、当該交換機インターフェース部２から
受信した前記ユニーク番号ＵＮの登録・失効状況を検証
し、検証結果を前記交換機インターフェース部２に通知
するユニーク番号検証部４とを装備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、公衆電話等の通信の分
野におけるクレジットカード課金の交換機能を有するク
レジットカード課金簡易ダイヤル操作サービス装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】現在、公衆電話網等で用いるクレジット
カードを利用する通信（以下、「クレジットカード通
信」とする）では、発信時に通信網へのアクセス番号
（３〜４桁）、通信終了後の料金請求および認証確認の
ためのクレジットカード番号（１６桁）および暗証番号
（数桁）、通信相手先電話番号（１０桁）の計三十桁以
上の数字を順序立てて、しかも間違いなく電話機等のダ
イヤル操作若しくはボタン操作（以下、単に「ダイヤル
操作」とする）をしなければならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】アクセス番号及び相手
先電話番号はその必要性に応じて暗唱することが可能で
あり、かつ暗唱する必要度も高いものであるが、クレジ
ットカード番号や暗証番号は１６桁＋αと長く、使用形
態・使用頻度からしても暗唱する必要度は日常生活では
低く、かつ普通の人間の暗唱可能な桁数の限度を越えて
いる。また、三十数桁の数字をダイヤル操作しようとす
ると、ダイヤル操作自体の誤りを起こすことも十分考え
られる。

【０００４】クレジットカード通信において、クレジッ
トカード番号の入力としては２つの方法があり、クレジ
ットカードを電話機備え付けのカードリーダから読み込
ませる方法と、カードリーダがない電話機の場合は人間
が直接ダイヤル操作してクレジットカード番号を入力す
る方法とがある。後者の入力方法では、桁数が長く、し
かも暗唱しにくいクレジットカードの暗証番号のミス入
力が問題となる。ミス入力すると利用者は再発信手順を
踏むことになり、利用者にとっては再度三十桁以上の数
字を入力しなければならない点で煩雑である。

【０００５】よって、後者の方法で、クレジットカード
番号入力を適確に、かつ、簡便に行なえる方法を提供す
ることが、電話等の通信におけるクレジットカード通信
の課題である。こゝにおいて、本発明は、前記従来の課
題を解決するのに有効，適切なクレジットカード課金簡
易ダイヤル操作サービス装置を提供せんとするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明の次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用すること
により、達成される。すなわち、本発明の第１の特徴
は、発信側の課金情報としてクレジットカード番号を用
いる通信接続装置において、クレジットカード番号を入
力することで、当該クレジットカード番号に対応したよ
り桁数が小さいユニーク番号に写像変換する手段と、当
該ユニーク番号と前記クレジットカード番号の対応を記
録する手段と、電話機等の端末器からの呼接続依頼に含
まれる前記ユニーク番号を交換網から受信してユニーク
番号検証結果を当該交換網の交換機に返送する交換機イ
ンターフェース手段と、当該交換機インターフェース手
段から受信した前記ユニーク番号の登録・失効状況を検
証し、検証結果を前記交換機インターフェース手段に通
知する手段とを装備するクレジットカード課金簡易ダイ
ヤル操作サービス装置である。

【０００７】本発明の第２の特徴は、前記第１の特徴に
おける写像変換する手段が、写像変換処理に先立ち、ク
レジット番号の登録・失効状況を別途クレジットカード
管理システムに問合せ、確認するシステム間通信インタ
ーフェイス手段と接続してなるクレジットカード課金簡
易ダイヤル操作サービス装置である。

【０００８】

【作用】本発明においては、事前にクレジットカード番
号の登録を別途通信インターフェイス管理システムで確
認した上でそれより短いユニーク番号に写像変換設定し
て置き、当該ユニーク番号をクレジットカード番号の代
わりに発信者がダイヤル操作して、当該ユニーク番号を
受信した通信網側ではユニーク番号の失効検証等（通信
接続可否判定）を行なう装置を用いて通信交換手段（交
換機）に通信接続を指令することで、通信を設定する。

【０００９】すなわち、発呼側の課金情報としてクレジ
ットカード番号を用いた発呼の通信接続で、まず、クレ
ジットカード番号および該番号に対応した該番号より桁
数が小であるユニーク番号を登録するには、クレジット
カード番号を入力装置として前記登録処理を受け持つ装
置（サービス装置）に付加した端末機または通信網側の
通信端末器（電話機等）から入力することで、前記クレ
ジットカード番号に対応した該番号より桁数が小である
ユニーク番号に写像変換する手段と、該ユニーク番号と
前記クレジットカード番号の対応を記録する手段とによ
り前記ユニーク番号、クレジット番号の対応をあらかじ
め登録して置く。

【００１０】次に、通話時においてのクレジットカード
番号を用いた呼接続を行なう場合は、利用者が電話機端
末器からの呼接続情報に前記登録したユニーク番号を含
む形（例えば、アクセス番号＋ユニーク番号＋相手番号
の如く）でダイアル操作し、交換機がユニーク番号を認
識したならば、該ユニーク番号を出力し、（サービス装
置の）交換機インターフェース手段は前記ユニーク番号
を受信し、検証のための入力を認識したならば、ユニー
ク番号検証手段に前記ユニーク番号を出力する。

【００１１】ユニーク番号検証手段では、前記ユニーク
番号が登録されていること、失効していないことを記録
してあるユニーク番号、クレジットカード番号の対応デ
ータを基に検証し、その結果を交換機インターフェース
手段に通知し、該通知に基づき交換機インターフェース
手段は交換機に対して接続統制指令を出力する。なお、
ユニーク番号の桁数は、対象サービス地域、サービス利
用者の数により決まるが、１０桁未満、数桁程度が最良
と思われる。

【００１２】

【実施例】本発明の実施例を図面につき説明する。図１
は本実施例の通信網の概要及びサービス装置の構成を示
す図である。図中、Ａは本実施例のクレジット課金簡易
ダイヤル操作サービス装置（以下、「サービス装置」と
する）、１はシステム間通信インターフェース部、２は
交換機インターフェース部、３はクレジットカード番号
・ユニーク番号写像変換部、４はユニーク番号検証部、
５は番号記録部、６は交換機、７は電話機等の端末器、
８はクレジットカードリーダ等の端末機、Ｂはクレジッ
トカード管理システム、Ｃは通信網である。

【００１３】本実施例の仕様は、このような具体的実施
態様であるので、まず、クレジットカード番号ＣＮから
ユニーク番号ＵＮへの変換・記録手順を番地ｎをユニー
ク番号ＵＮとするクレジットカード番号ＣＮ等のメモリ
レイアウトを示す図２も交えて説明する。クレジットカ
ードリーダ等の端末機（以下、「端末機」とする）８か
ら入力したクレジットカード番号ＣＮ、暗証番号ＲＮ
は、サービス装置Ａのクレジットカード番号・ユニーク
番号写像変換部３で、クレジット番号ＣＮからユニーク
番号ＵＮへの写像変換を行なう。写像変換処理に先立
ち、クレジットカード番号ＣＮの登録・失効状況をサー
ビス装置Ａ外にあるクレジットカード管理システムＢに
システム間通信インターフェース部１を経由して問い合
せ、有効なカードであることを確認する。

【００１４】写像変換の本実施例での手順を次に説明す
る。ユニーク番号ＵＮとクレジットカード番号ＣＮの対
応が１対１に取れる方法で番号記憶部５に番号記録出来
ることが必須である。となると、ユニーク番号ＵＮに
は、番号記録部５にクレジットカード番号ＣＮ・暗証番
号ＲＮを記録すべき位置すなわちメモリ番地を基にした
数値を用いることが最良である。

【００１５】メモリ番地０〜ｎを基にしたユニーク番号
ＵＮとは、クレジットカード番号ＣＮ等を記録する先頭
番地そのものまたは該先頭番地を該先頭番地までに格納
できる件数で割った値である。このような値であると、
後述するユニーク番号検証部４でのユニーク番号ＵＮ検
証時における該当データへのアクセス時間が短縮され
る。ユニーク番号ＵＮを実際に使用する場合は、機密保
護を考慮し、前記の値の各桁をある方法に基づいて入れ
替えた値を番号として用いる。

【００１６】上述のようにユニーク番号ＵＮを決定する
時には、クレジットカード番号ＣＮ等を記録する記録番
地が空き（記録データなし）になっていなければならな
い。その空き記憶領域を見出す方法は、番号記憶部５を
シーケンシャルにサーチする方法、または、疑似乱数を
発生させ、その値をキーとして直接該当番地をアクセス
し、該当番地が空きでないときはその前後の空き番地を
見付ける方法等種々がある。

【００１７】本実施例においては、ユニーク番号ＵＮの
付与には規則性を見出せないようにする為、後者の方法
を用いた。なお、疑似乱数発生のソース値は、クレジッ
トカード番号そのもの若しくはその一部、入力日時等を
組み合わせて用いている。このように決定したユニーク
番号ＵＮを基に、クレジットカード番号・ユニーク番号
写像変換部３ではクレジットカード番号ＣＮ、暗証番号
ＲＮ等を番号記録部５に記録する。記録が完了すると、
クレジットカード番号・ユニーク番号写像変換部３は、
端末機８に対してその記録情報を印刷出力する。

【００１８】番号記録部５に一旦記録したユニーク番号
ＵＮについては、更新処理が可能である。更新処理は、
端末機８から入力したユニーク番号ＵＮを基にクレジッ
トカード番号・ユニーク番号写像変換部３が前記のよう
な処理を再度し直し、更新する前と同一のユニーク番号
ＵＮと重ならないようにし、新ユニーク番号ＵＮ′で間
接的に示す新たなメモリ番地にクレジットカード番号Ｃ
Ｎ等を移送する。

【００１９】この更新処理は、ユニーク番号ＵＮが当事
者以外に漏れたときの対策を主目的とする処理である。
以上のように端末機８からのユニーク番号ＵＮの登録・
更新処理を行なう。ユニーク番号登録・更新処理は、端
末機８からだけではなく、電話機等の端末器（以下、
「端末器」とする）７からも行なえる。その操作手順
は、以下の通りである。

【００２０】端末器７からのアクセス番号ＡＮ入力で交
換機６はサービス装置Ａに呼を接続する。サービス装置
Ａでは、交換機インターフェース部２でその応答（着呼
処理）をする。着呼時には、交換機インターフェース部
２でクレジットカード番号ＣＮ等入力要求メッセージ
（音声）を流し、端末器７の利用者にプッシュボタン等
によりクレジットカード番号ＣＮ等を入力させる。

【００２１】交換機インターフェース部２は、クレジッ
トカード番号ＣＮ等のフォーマットをチェック後、クレ
ジットカード番号・ユニーク番号写像変換部３に入力さ
れたデータを出力する。その後の登録処理は、端末機８
からの入力と同様の登録処理を行なう。その結果は、ク
レジットカード番号・ユニーク番号写像変換部３から交
換機インターフェース部２に出力され、交換機インター
フェース部２ではその出力を音声に変換し、交換機６を
通して端末器７に音声で通知する。

【００２２】登録処理結果は、クレジットカード番号・
ユニーク番号写像変換部３より端末機８にもモニター出
力できる。また、端末器７からのユニーク番号ＵＮの更
新も同様に行なえる。

【００２３】次に、ユニーク番号ＵＮを用いた呼の接続
処理を説明する。端末器７からのダイヤル操作でアクセ
ス番号ＡＮ，ユニーク番号ＵＮ，相手先番号ＴＮにより
ユニーク番号ＵＮ発信を認識した交換機６は、サービス
装置Ａに対してユニーク番号ＵＮを出力する。サービス
装置Ａ中の交換機インターフェース部２では、ユニーク
番号ＵＮを受け取ることでユニーク番号ＵＮの検証処理
を認識し、ユニーク番号検証部４へユニーク番号ＵＮを
出力する。

【００２４】ユニーク番号検証部４では、ユニーク番号
ＵＮの各桁をある法則に基づき入力し直し、入力し直し
た値すなわちメモリ番地により番号記録部５をアクセス
し、当該番号ＵＮの登録（記録）の有無、当該番号ＵＮ
のデータから失効検証を行ない、検証結果が良（接続Ｏ
Ｋ）の時は、記録されているクレジットカード番号Ｃ
Ｎ、暗証番号ＲＮを交換機インターフェース部２に出力
する。交換機インターフェース部２では、クレジットカ
ード番号ＣＮ等を受信したことで、交換機６に対してク
レジットカード番号ＣＮを含む接続を命令する接続統制
指令を出力する。交換機６では、当該接続統制指令を受
信することで当該呼の通信接続処理を続行する。

【００２５】ユニーク番号検証部４で未登録のユニーク
番号ＵＮ、失効クレジットカード番号ＣＮであることを
検出した場合は、検証結果が否（接続ＮＯ）の情報を交
換機インターフェース部２に出力し、交換機インターフ
ェース部２は接続不可の接続統制指令を交換機６に出力
する。交換機６は接続を不可とする当該接続統制指令に
より、呼を切断する。

【００２６】本発明におけるユニーク番号ＵＮには、第
三者による誤入力防止機能（パスワード機能）が番号自
体に基本的にないため、その対策として、番号各桁の入
替以外に、次のような２つの代替方法を考慮した。第１
の方法としては、ユニーク番号ＵＮに副ユニーク番号ｕ
Ｎ（簡易暗証番号）を付与し、これをクレジットカード
の暗証番号ＲＮ代りに使用することができるが、記憶す
べき桁数が多くなる点が難点である。番号記録部５にお
ける記録の例としては、番地ｎをユニーク番号ＵＮと
し、かつ副ユニーク番号ｕＮを用いるときのメモリレイ
アウトを示す図３を参照して戴きたい。

【００２７】第２の方法としては、発呼電話機等の番号
を交換機６が認識出来る場合は、当該番号をサービス装
置Ａに送出し、ユニーク番号ＵＮ誤入力時のエラーメッ
セージログおよび正常処理時のログをサービス装置Ａ自
体で記録する。本実施例は、交換機６と分離した形態の
もので説明したが、交換機６内に組み込むことも可能で
あることは言うまでもない。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、クレジ
ットカード利用者の発信ダイヤル操作作業に確実性が増
しかつ簡便に行なえ、接続試行の軽減、利便性の向上が
図れるので、クレジットカード通信において、ＰＢＸ内
線課金，短縮ダイヤル通信等の実行には最適である。ま
た、第三者によるユニーク番号の悪戯使用等に備え、利
用登録者自体がユニーク番号の更新を即座に行なえるこ
と等の対策を図ることが可能である等優れた有用性を発
揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のクレジットカード課金簡易ダ
イヤル操作サービス装置の構成図である。

【図２】本発明において、ユニーク番号とクレジットカ
ード番号・暗証番号等との対応記録形態の一例を示す図
である。

【図３】同上において、副ユニーク番号（簡易暗証番
号）の記録形態の一例を示す図である。

【符号の説明】

Ａ…クレジットカード課金簡易ダイヤル操作サービス装
置 １…システム間通信インターフェース部 ２…交換機インターフェース部 ３…クレジットカード番号・ユニーク番号写像変換部 ４…ユニーク番号検証部 ５…番号記録部 ６，６′…交換機 ７…端末器 ８…端末機 ＡＮ…アクセス番号 ＣＮ…クレジットカード番号 ＲＮ…暗証番号 ＵＮ，ＵＮ′…ユニーク番号 ｕＮ…副ユニーク番号 ０〜ｎ…メモリ番地

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発信側の課金情報としてクレジットカード
   番号を用いる通信接続装置において、 クレジットカード番号を入力することで、当該クレジッ
   トカード番号に対応したより桁数が小さいユニーク番号
   に写像変換する手段と、当該ユニーク番号と前記クレジ
   ットカード番号の対応を記録する手段と、 電話機等の端末器からの呼接続依頼に含まれる前記ユニ
   ーク番号を交換網から受信してユニーク番号検証結果を
   当該交換網の交換機に返送する交換機インターフェース
   手段と、 当該交換機インターフェース手段から受信した前記ユニ
   ーク番号の登録・失効状況を検証し、検証結果を前記交
   換機インターフェース手段に通知する手段とを装備する
   ことを特徴とするクレジットカード課金簡易ダイヤル操
   作サービス装置
2. 【請求項２】写像変換する手段は、写像変換処理に先立
   ち、クレジット番号の登録・失効状況を別途クレジット
   カード管理システムに問合せ、確認するシステム間通信
   インターフェイス手段と接続したことを特徴とする請求
   項１記載のクレジットカード課金簡易ダイヤル操作サー
   ビス装置