JPH0518291A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JPH0518291A
JPH0518291A JP19587791A JP19587791A JPH0518291A JP H0518291 A JPH0518291 A JP H0518291A JP 19587791 A JP19587791 A JP 19587791A JP 19587791 A JP19587791 A JP 19587791A JP H0518291 A JPH0518291 A JP H0518291A
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JP
Japan
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fuel injection
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calculating
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correction
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Application number
JP19587791A
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English (en)
Inventor
Toshimi Matsumura
敏美 松村
Hidetsugu Takemoto
英嗣 竹本
Shigeki Hidaka
茂樹 日高
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 惰行走行時のサージングやエンスト性及び低
速走行時の安定性を改善することができる燃料噴射装置
を提供する。 【構成】 平均回転数算出手段102が算出した少なく
とも連続する3気筒の平均回転数に基づいて、うねり巾
演算手段103が回転数のうねり巾を演算する。補正量
算出手段101で1噴射間における少なくとも2つの瞬
時回転数に基づき基本噴射量に対する補正量を算出し、
補正値算出手段104でうねり巾に応じて基本制御量に
対する補正値を算出する。その補正量と補正値に基づき
燃料噴射量演算手段105が燃料噴射量を演算する。ま
た、前記補正値学習手段106が、記憶した補正値を逐
次演算される回転数のうねり巾に応じて修正し、この修
正した補正値により基本制御量を補正してもよい。基本
制御量に対する補正値の代わりに、1噴射間における2
つの瞬時回転数取込み位置を変更してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジン回転数,アクセ
ル開度等の各種の検出信号を演算処理手段に入力し、所
定の制御プログラムに従って前記演算処理手段が演算す
る基本制御量に基づいて燃料噴射量を制御する燃料噴射
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スピル時期を調整して燃料噴射量を調量
制御する場合、図17に示すようにエンジン回転数Ne
の平均回転数Naが同一で同一開弁時期(スピル時期)で
あっても、回転変動の大きさにより制御角度やカムリフ
トが変わる。従って、図18に示す如く燃料噴射量qが
変化する。このため、図19に示すように回転数毎に又
は負荷毎にスピル時期の補正係数を設定し、回転変動巾
に応じて燃料噴射量qを補正している。さらに、電磁弁
スピルによる噴射量制御において、スピル角のいわゆる
余り角を単に平均回転数を用いて時間変換するのでな
く、回転変化率や回転変動により平均回転数を補正して
時間変換することにより、噴射量制御の精度を高めてい
る。このようなものとして、例えば特開昭60−172
52号公報に開示されたエンジンの制御方法及び特開昭
60−122245号公報に開示された内燃機関燃料噴
射装置用の通電時期制御方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
ピル時期の補正係数や、燃料噴射量を決定するエンジン
回転数毎のスピル角特性等に対する噴射系の応答性や制
御ゲインの設定は、量産品での各ばらつき値の中央値で
画一的に設定していた。このため、過渡時の負荷変動に
よる回転変化が大きく低速の走行安定性が不十分となる
場合がある。特に車両発進時のクラッチミート時又はブ
レーキング時等のようにエンジン負荷が急激に変化した
場合は、回転変動量△Nは定常運転時に比較して大きく
ずれ、同一スピル時期での静的な燃料噴射量特性と動的
な燃料噴射量特性とは図20に示すように異なる。この
ため、エンジン回転数と燃料噴射量の制御の対応がアン
バランスとなり、惰行走行時のサージングやエンジンス
トップが生じ易くなるという問題点がある。また、応答
性や制御ゲインを燃料噴射装置の製造過程で個々に合わ
せ込み調整を行う場合は、合わせ込み調整工数によるコ
ストアップを生じるという問題点がある。本発明は上記
した問題点を解決するためになされたものであり、過渡
・負荷変動時の回転数の低下や回転数の上昇時及び低速
時の制御のアンバランスのばらつきを自動的に無くし
て、惰行走行時のサージングやエンスト性及び低速走行
時の安定性を改善することができる燃料噴射装置を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの第1の具体的手段として、図1(a)に示すようにエ
ンジン回転数,アクセル開度等の各種の検出信号を演算
処理手段100に入力し、所定の制御プログラムに従い
前記演算処理手段100が演算する基本制御量に基づい
て燃料噴射量を制御する燃料噴射装置において、1噴射
間における少なくとも2つの瞬時回転数に基づき前記基
本制御量に対する補正量を算出する補正量算出手段10
1と、気筒毎の平均回転数を算出する平均回転数算出手
段102と、少なくとも連続する3気筒の平均回転数か
ら回転数のうねり巾を演算するうねり巾演算手段103
と、回転数のうねり巾に応じて前記基本制御量に対する
補正値を算出する補正値算出手段104と、前記補正量
と該補正値により前記基本制御量を補正して燃料噴射量
を演算指令する燃料噴射量演算手段105とを備えたこ
とを特徴とする燃料噴射装置が提供される。上記燃料噴
射装置に前記補正値を記憶するとともに、該補正値を逐
次演算される回転数のうねり巾に応じて修正する補正値
学習手段106を設けることもできる。
【0005】また、第2の具体的手段として、図1(b)
に示すようにエンジン回転数,アクセル開度等の各種の
検出信号を演算処理手段110に入力し、所定の制御プ
ログラムに従い前記演算処理手段110が演算する基本
制御量に基づいて燃料噴射量を制御する燃料噴射装置に
おいて、1噴射間における少なくとも2つの瞬時回転数
に基づき前記基本制御量に対する補正量を算出する補正
量算出手段111と、気筒毎の平均回転数を算出する平
均回転数算出手段112と、少なくとも連続する3気筒
の平均回転数から回転数のうねり巾を演算するうねり巾
演算手段113と、回転数のうねり巾に応じて前記1噴
射間における2つの瞬時回転数取込み位置を算出する取
込み位置算出手段114と、算出された取込み位置で取
込まれる瞬時回転数に基づき算出した補正量に応じて前
記基本制御量を補正して燃料噴射量を演算指令する燃料
噴射量演算手段115とを備えたことを特徴とする燃料
噴射装置が提供される。上記燃料噴射装置に前記瞬時回
転数の取込み位置を記憶するとともに、該取込み位置を
逐次演算される回転数のうねり巾に応じて修正する位置
学習手段116を設けることもできる。
【0006】
【作用】上記具体的手段の第1に記載される燃料噴射装
置の作用は以下の通りである。平均回転数算出手段10
2が算出した少なくとも連続する3気筒の平均回転数に
基づいて、うねり巾演算手段103が回転数のうねり巾
を演算する。補正量算出手段101は1噴射間における
少なくとも2つの瞬時回転数に基づき補正量を算出し、
補正値算出手段104は前記演算されたうねり巾に応じ
て演算処理手段100が演算した基本制御量に対する補
正値を算出する。そして、その補正量と補正値により燃
料噴射量演算手段105が前記基本制御量を補正して燃
料噴射量を演算する。この場合、前記補正値学習手段1
06が、記憶した補正値を逐次演算される回転数のうね
り巾に応じて修正し、この修正した補正値により基本制
御量を補正してもよい。
【0007】上記具体的手段の第2に記載される燃料噴
射装置の作用は以下の通りである。平均回転数算出手段
112が算出した少なくとも連続する3気筒の平均回転
数に基づいて、うねり巾演算手段113が回転数のうね
り巾を演算する。取込み位置算出手段114は該うねり
巾に応じて1噴射間における2つの瞬時回転数取込み位
置を算出し、該算出された取込み位置で取込まれる瞬時
回転数に基づき、補正量算出手段111で補正量を算出
し、燃料噴射量演算手段115が前記基本制御量を補正
して燃料噴射量を演算する。この場合、前記位置学習手
段116が、記憶した取込み位置を逐次演算される回転
数のうねり巾に応じて修正し、この修正した取込み位置
に基づく補正量により基本制御量を補正してもよい。
【0008】
【実施例】
(第1実施例)以下図面を参照して本発明が適用されるデ
ィーゼルエンジンについて説明する。図2は電磁スピル
式分配型燃料噴射ポンプを備えたディーゼルエンジンの
概略図である。電磁スピル分配型燃料噴射ポンプは、シ
リンダ内壁面とプランジャ先端面とで形成される高圧室
とポンプ内の低圧室(ポンプ室)とを連通させる連通路
に、電磁弁を設け、この電磁弁をオンオフ制御すること
により連通路を遮断および連通させ、燃料噴射室を制御
するものである。
【0009】フィルタを通過した燃料は、ドライブシャ
フト2で駆動されるベーン式フィードポンプ(90°展
開して図示)4によって給油口6からプレッシャレギュ
レーティンギバルブ8に導かれ、このプレッシャレギュ
レーティングバルブ8により圧力を調整された後、ポン
プハウジング10内の低圧室であるポンプ室12内に満
たされる。ポンプ室12内に満たされた燃料は、ポンプ
室12内で作動部分の潤滑を行うと同時に、吸入ポート
14を介してプランジャ16の先端部に形成される高圧
室18に送られる。また、一部の燃料は過剰燃料の排出
と作動部分の冷却のために、オーバフローバルブ20か
ら燃料タンクに戻される。
【0010】プランジャ16の先端部には、気筒数と同
数の吸入グルーブ22が穿設され、プランジャ16の尾
端部には、カムプレート28が固定され、このカムプレ
ート28にはローラリング30に嵌合された気筒数と同
数のローラ32が接触されている。このプランジャ16
は、先端側からシリンダ34に挿入され、プランジャ1
6の先端面とシリンダ34の内壁面とにより高圧室18
を形成している。シリンダ34には、吸入ポート14が
穿設されると共にシリンダ内面からデリバリバルブ36
に連通する気筒数と同数の分配通路38が穿設されてい
る。そして、ポンプハウジング10には、連通路40を
連通および遮断する電磁弁44が取付けられている。こ
の連通路40は高圧室18とポンプ室12とを連通させ
るものである。また、電磁弁44は、ソレノイド46が
オンされると弁体42を突出して連通路40を遮断さ
せ、ソレノイド46がオフされると弁体42を吸引して
連通路40を連通させる。
【0011】ドライブシャフト2は、ポンプ室12方向
へ突出してカップリングを介してカムプレート28に連
結されている。そして、カムプレート28はプランジャ
16に固定されると共にスプリング50によりローラ3
2に押圧されている。従って、ローラ32とカムプレー
ト28の接触状態に応じて回転するカムプレート28の
カム山にローラ32が乗り上ることによって、プランジ
ャ16は1回転中に気筒数と等しい回数だけ往復動され
る。
【0012】燃料噴射ポンプの下部には、燃料送油圧力
の変化を利用してドライブシャフト2とプランジャ16
を駆動するカムプレート28との位相を変化させて燃料
噴射時期を変化させる油圧式タイマ(90°展開して図
示)52が設けられている。このタイマ52によれば、
スプリング54がタイマピストン56を噴射遅れの方向
に押しており、エンジン回転数が上昇すると送油圧力が
上昇してタイマピストン56がスプリング54の弾発力
に抗して押されるため、ロッド58を介してローラリン
グ30が噴射ポンプの回転方向と逆方向に回転され、油
圧に比例して燃料噴射時期が進められる。噴射時期は、
エンジン条件によって予め定められた目標噴射時期に一
致させるよう電磁弁44によってピストン56に作用す
る油圧を制御することにより制御される。
【0013】ドライブシャフト2の先端部にはシグナル
ロータ60がドライブシャフト2と同軸に固定され、ロ
ーラリング30にはシグナルロータ60の周面に対向す
るようにピックアップ62が取付けられている。シグナ
ルロータ60には、所定角(例えば、5.625°)毎
に凸状歯が複数個配置されると共に、気筒数と同数等間
隔に凸状歯が切欠かれて欠歯部が形成されている。すな
わち、4気筒ディーゼルエンジンの場合には、図3に示
すように、5.625°(11.25°CAに相当す
る)毎に凸状歯60α、60β・・・・が複数個配置さ
れると共に、90°(180°CAに相当する)毎に欠
歯部60a〜60dが形成されている。
【0014】従って、シグナルロータ60が回転すると
凸状歯がピックアップ62に対して接近離反するため、
電磁誘導によってピックアップ62から図4に示すパル
ス信号が出力される。このパルス信号の幅広の谷部は基
準位置信号として作用し、その他の部分は回転角信号と
して作用する。また、ピックアップ62とシグナルロー
タ60とは、高圧室が縮少される方向にプランジャ16
が押動される前すなわちプランジャ16がリフトする前
に欠歯部の1つがピックアップ62に接近してピックア
ップ62から基準位置信号が出力されるよう、すなわち
パルス信号の谷部の幅が広くなるように相対位置が定め
られている。また、ポンプハウジング10には吸入ポー
ト14を遮断することによって燃料噴射を停止させる燃
料噴射カットバルブ64が取付けられている。前記デリ
バリバルブ36は、ディーゼルエンジン66の副燃焼室
に突出するように取付けられた燃料噴射弁68に接続さ
れている。この副燃焼室にはグロープラグ70が取付け
られている。また、吸気通路には、スロットル弁88が
配置され、このスロットル弁88を含んでベンチュリ9
0が構成されている。
【0015】なお、74はアクセル開度を検出するアク
セルセンサ、76は吸気管圧力を検出する圧力センサ、
78はエンジン冷却水温を検出する水温センサ、80は
グローリレー、92は車速センサである。また、84は
クランク軸に固定されると共に特定気筒の上死点位置に
突起を備えたシグナルロータ、86は突起の通過に伴っ
て上死点信号を出力する上死点センサ、94はシフトポ
ジションスイッチである。マイクロコンピュータ82に
は、アクセルセンサ74の他、ピックアップ62、圧力
センサ76、水温センサ78、車速センサ92、シフト
ポジションスイッチ94および上死点センサ86が接続
されている。
【0016】また、マイクロコンピュータ82の出力ポ
ートはグローリレー80を介してグロープラグ70に接
続されると共に、電磁弁44のソレノイド46および燃
料噴射カットバルブ64のソレノイドに接続されてい
る。マイクロコンピュータ82はCPU,RAM,RO
M,AD変換器等から構成され、AD変換器はCPUの
指示に応じてアクセルセンサ74、圧力センサ76およ
び水温センサ78からの信号を順次デイジタル信号に変
換する。またマイクロコンピュータ82のROMには以
下で説明するルーチンのプログラム、アクセル開度AC
CPとエンジン回転数Neとによって計算される基本燃
料噴射量Qoをエンジン冷却水温等によって補正した燃
料噴射量Qとエンジン回転数Neとで定められた燃料噴
射時期等が予め記憶されている。
【0017】上記構成の第1実施例装置における燃料噴
射制御について、図5及び図6のメインルーチンを示す
フローチャート、図7〜図11の説明図及び図12のエ
ンジン回転数(Ne)割込処理を示すフローチャートを参
照して説明する。燃料噴射制御は、前記マイクロコンピ
ュータ82のROMに記憶された制御プログラムに従っ
てCPUが実行する処理により実現される。処理がスタ
ートすると、ステップ200でエンジン運転状況として
エンジン回転数Ne,アクセル開度α,エンジン冷却水
温,車速等を取り込む。ステップ201では取り込んだ
エンジン回転数Neが始動状態以外で且つ車速があれ
ば、サージング判別条件が成立していると判定する。以
下ステップ202〜ステップ219でエンジンがサージ
ング状態であるかを判別する。ステップ202で気筒毎
の平均回転数Najを取込む。続くステップ203でサ
ージングの周期算出用カウンタのカウント値jをj←j
+1としてカウントアップする。ステップ204で取込
んだ平均エンジン回転数Najと前記アクセル開度αと
から基本噴射量qBを算出する。
【0018】続くステップ205〜ステップ217の処
理は、サージングの周期f及び回転うねり巾dNa(図
7)を算出するものである。まず、ステップ205で連
続する3気筒の平均回転数Najn,Najn+1,Naj
n+2を記憶する。ステップ206,207で記憶した連
続3気筒の平均回転数Najn,Najn+1,Najn+2
の大小比較を行う。ステップ206,207での大小比
較により求まる最大ピーク値(変曲点)Najn+1を、ス
テップ208でNajmaxとし(図8(a))、ステップ
209でその時点での前記周期算出用カウンタのカウン
ト値jをjmaxとする。
【0019】前記ステップ206,207の判定処理の
何れかでNoの場合は、ステップ210,211で前記
連続3気筒の平均回転数Najn,Najn+1,Najn+
2の大小比較を行い、求まる最小ピーク値Najn+1(変
曲点)をステップ212でNajminとし(図8(b))、
ステップ213でその時点での前記周期算出用カウンタ
のカウント値jをjminとする。続くステップ214
で、前記各大小比較処理により、連続3気筒の平均回転
数Najn,Najn+1,Najn+2の最大ピーク値Naj
maxと最小ピーク値Najminが共に求まったかど
うかを判定する。求まればステップ215へ進み、次の
サージングの周期算出のため周期算出用カウントのカウ
ント値jをクリアする。
【0020】ステップ216では、前記最大ピーク値N
jmaxと最小ピーク値Najminから回転数のうね
り巾dNa(dNa←Najmax−Najmin)を演算
する。続くステップ217で回転数のうねり周期dj
(dj←jmax−jmin)を演算し、サージング判定
が容易な周波数fに、f←{2・(Najmax+Naj
min)/60}/djにより変換する。ステップ21
8及び219では、前記各回転数のうねり巾dNaが所
定値以上及び周波数fが所定範囲内であれば、サージン
グと判定する。サージングと判定した場合は、以下のス
テップ220〜226で噴射量指令値算出に用いられる
学習値の算出・修正を行う。
【0021】まず、ステップ220で前記回転数のうね
り巾dNaに応じて、学習補正値△GNを算出する。ス
テップ221で学習値の修正方向をフラグFにより判定
し、フラグFが「1」にセットされていれば、ステップ
222へ進み学習補正値△GNを順次加算する修正を行
い、その修正値ΣGNをメモリに記憶して学習メモリ値
MGNとする。また、フラグFが「0」にセットされて
いればステップ223で、学習補正値△GNを順次減算
する修正を行い、その修正値ΣGNをメモリに記憶して
学習メモリ値MGNとする。続いてステップ224へ進
み、上記学習修正が所定のm回行われたか否かを判定
し、さらにステップ225で修正効果が有ったかどうか
を、回転数のうねり巾dNaの減少量(dNai-1−dN
i)が所定値β以上か否かで判定する。回転数のうねり
巾dNaの減少量が所定値βより小さく、修正効果が出
ない場合はステップ226でフラグFを反転させて、次
回の修正に備える。
【0022】以下のステップ227〜230で、学習メ
モリ値MGNを噴射量指令値qOに反映させる処理を行
う。まず、ステップ227でメモリに記憶した学習メモ
リ値MGNを取出して学習値CMGNとする。ステップ
228では、1噴射間の回転変動巾dNに応じた噴射量
予測補正係数Kを算出する。噴射量予測補正係数Kは、
図9に示すように爆発行程での瞬時回転数NAと圧縮行
程での瞬時回転数NBから瞬時回転数差dNを求め、こ
の瞬時回転数差dNに応じて図10に示す特性図により
算出される。回数変動巾dNは後述するエンジン回転数
(Ne)割込処理により求まる。続くステップ229で
は、前記ステップ204で算出した基本噴射量qBを学
習値CMGN及び噴射量予測補正係数Kにより補正し、
噴射量指令値qOを算出する。そして、ステップ230
でこの噴射量指令値qOを燃料噴射量として出力しリタ
ーンする。
【0023】尚、前記ステップ201でサージング判別
条件が成立していると判定されない場合は、ステップ2
31でサージングの周期算出用カウンタのカウント値j
をクリアし、ステップ232で学習修正方向を判定する
フラグFを「1」にセットしてサージング条件成立時用
にイニシャライズを行い、前回迄の学習値CMGNを用
いて前記ステップ227以下の噴射量制御処理を行う。
また、前記ステップ210及び211の何れかでNOの
場合、ステップ214,218及び219でNOと判定
されるサージング特性がつかめない場合は、同様にステ
ップ227へジャンプし前回迄の学習値CMGNを用い
て前記ステップ227以下の噴射量制御処理を行う。図
11に上記学習修正処理による噴射量の調量制御を行っ
た場合のエンジン回転数(Ne)の挙動を図示する。
【0024】図12は、エンジン回転数(Ne)割込処理
を示すフローチャートであり、前記メインルーチンに於
ける気筒毎の平均回転数Naj,1噴射間の回転変動巾
dNの算出処理を行う。割込処理がスタートすると、ス
テップ2000でNeパルサ割込毎の瞬時回転数Ni
算出する。そして、ステップ2001へ進み、平均回転
数Naj算出用に算出した瞬時回転数Niを積算しΣNi
とする。ステップ2002では、瞬時回転数Niの取込
み回数が所定回数になったかどうか判定し、所定回数に
なった場合はステップ2009へ進み、気筒毎の平均回
転数Najを算出する。
【0025】また、ステップ2002で前記取込み回数
が所定回数に満たない場合は、ステップ2003で瞬時
回転数差算出の為の所定パルス位置Aであるかを判別
し、ステップ2004では、瞬時回転数差算出の為の所
定パルス位置Bであるかを判定する。それぞれ所定のパ
ルス位置であれば、各パルス位置A,Bでの瞬時回転数
をNA,NBとして、ステップ2005及び2006で取
込む。そして、ステップ2007で瞬時回転数NA,NB
の両者が取込まれたか否かを判定する。取込まれた場合
は、ステップ2008で1噴射間の瞬時回転数差(回転
変動巾)dNを(NA−NB)により算出し、取込み未完了
の場合はそのまま本ルーチンから抜け出る。
【0026】上記第1実施例は、回転数のうねり巾に基
づいてサージングの発生を検出するとともに、該うねり
巾に応じて学習補正値△GNを算出し順次前回ルーチン
迄の修正値ΣGNを修正し、該修正値ΣGNにより噴射
量予測補正係数Kを自動修正する燃料噴射量の調量制御
を行って、前記うねり巾を一定以下に抑えサージングを
解消できるため、前記図20に示す同一スピル時期での
動的特性を静的特性に合わせ込むことが可能となり、回
転数と噴射量の調量制御のアンバランスが改善でき、良
好な過渡時制御ができさらに低速安定性を改善できる。
【0027】(第2実施例)第2実施例は、制御パラメー
タを1噴射間での瞬時回転数の取込み位置A′,B′と
し、回転数のうねり巾に応じて瞬時回転数の取込み位置
を変え制御ゲインを自動修正するようにしたもので、制
御処理内容は前記第1実施例と共通する部分が多く、例
えばメインフローの前半部分は同一であるため図示を省
略し、図13にメインフローの後半部分のフローチャー
ト及び図14にエンジン回転数(Ne)割込処理を示すフ
ローチャートを示し、前記第1実施例との共通部分につ
いては同一のステップ番号を付し詳細な説明を省略す
る。また、異なる部分には「′」を付した。以下「′」
を付したステップ番号を中心に説明する。
【0028】図13はメインフローの後半部分(ステッ
プ217以降)のフローチャートである。ステップ20
0〜219で前記第1実施例と同様の処理を行い、サー
ジング及びサージング特性を検出する。ステップ220
で学習補正値△GN、即ちパルサ位置補正量を回転数の
うねり巾dNaに応じて、図15に示す特性図により算
出する。算出した学習補正値△GNについては、ステッ
プ221〜227の処理を行いメモリに記憶した学習メ
モリ値MGNを取出して瞬時回転数取込位置補正量の学
習値CMGNとする。ステップ228′では、該学習値
CMGNを反映させたパルサ位置の瞬時回転数NA′,
B′の差である1噴射間の回転変動幅dNに応じた噴
射量予測補正係数Kを算出する(前記図10参照)。続く
ステップ229′では、前記ステップ204で算出した
基本噴射量qBを前記噴射量予測補正係数Kにより補正
し、噴射量指令値qOを算出する。そして、ステップ2
30でこの噴射量指令値qOを燃料噴射量として出力し
リターンする。
【0029】図14は、エンジン回転数Ne割込処理を
示すフローチャートであり、前記メインルーチンに於け
る気筒毎の平均回転数Naj,1噴射間の回転変動巾d
Nの算出処理を行う。ステップ2003′で瞬時回転数
差算出の為の所定パルス位置A′が、前記学習値CMG
Nで補正された位置(A−CMGN)であるかを判定し、
ステップ2004′では、瞬時回転数差算出の為の所定
パルス位置B′が前記学習値CMGNで補正された位置
(B+CMGN)であるかを判定する。それぞれ所定のパ
ルス位置であれば、各パルス位置A′,B′での瞬時回
転数をNA′,NB′として、ステップ2005′〜ステ
ップ2008′の処理で1噴射間の瞬時回転数差(回転
変動巾)dNを(NA′−NB′)により算出する。
【0030】上記第2実施例は、回転数のうねり巾に基
づいてサージングの発生を検出するとともに、噴射量予
測補正係数K算出用の1噴射間の瞬時回転数の取込み位
置A′,B′を図16(a)に示すように、(×─×)→
(○─○)→(△─△)と順次学習補正する。これにより、
取込まれる回転数の偏差即ち回転変動巾dNが図16
(b)に示すように変わり、制御ゲインが変化してサージ
ングを速やかに収束させる。尚、本発明の燃料噴射装置
は上記第1及び第2実施例のようにディーゼルエンジン
のみならず、ガソリンエンジンにも適用できる。
【0031】
【発明の効果】本発明はそれぞれ上記構成を有し、過渡
時・負荷変動時の回転数のうねり巾に基づいてサージン
グ発生の有無を判別し、燃料噴射量予測補正用の補正値
若しくは補正量を算出し前記うねり巾に応じて自動修正
し、サージングを解消するもので、噴射ポンプやエンジ
ン特性のばらつきに関係なく、また特別のセンサを用い
ることなく、惰行走行時のサージングやエンストを速や
かに収束させて低速の安定性を改善できるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明をディーゼルエンジンに適用した場合の
システム概略図である。
【図3】シグナルロータの平面図である。
【図4】ピックアップから出力されるパルス信号の波形
図である。
【図5】第1実施例の燃料噴射量制御のメインルーンの
前半部分を示すフローチャートである。
【図6】同、後半部分を示すフローチャートである。
【図7】サージングの回転挙動を示す説明図である。
【図8】平均回転数の最大ピーク値と最小ピーク値の求
め方を説明した説明図である。
【図9】瞬時回転数の取込み位置を示した説明図であ
る。
【図10】回転変動幅dNと噴射量予測補正係数Kとの
関係を示した特性図である。
【図11】学習補正に基づく回転数の挙動を示した説明
図である。
【図12】第1実施例のエンジン回転数(Ne)割込処理
を示すフローチャートである。
【図13】第2実施例の燃料噴射量制御のメインルーン
の後半部分を示すフローチャートである。
【図14】第2実施例のエンジン回転数(Ne)割込処理
を示すフローチャートである。
【図15】回転数のうねり巾dNaとパルサ位置補正量
との関係を示す特性図である。
【図16】瞬時回転数取込み位置と瞬時回転数の偏差と
の関係を示した説明図である。
【図17】従来システムにおける回転数変動と噴射量変
化の原理図である。
【図18】従来システムにおける回転数変動と噴射量変
化との関係を示した特性図である。
【図19】従来システムにおける平均回転数と補正係数
との関係を示した特性図である。
【図20】同一スピル時期における静的噴射量と動的噴
射量の特性図である。
【符号の説明】
60...シグナルロータ、 62...ピックアップ、 7
4...アクセルセンサ、 82...マイクロコンピュー
タ、 100,110...演算処理手段、 101,1
11...補正量算出手段、 102,112...平均回転
数算出手段、 103,113...うねり巾演算手段、
104...補正値算出手段、 105,115...燃料
噴射量演算手段、 106...補正値学習手段、 11
4...取込み位置算出手段、 116...位置学習手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数,アクセル開度等の各種
    の検出信号を演算処理手段に入力し、所定の制御プログ
    ラムに従い前記演算処理手段が演算する基本制御量に基
    づいて燃料噴射量を制御する燃料噴射装置において、 1噴射間における少なくとも2つの瞬時回転数に基づき
    前記基本制御量に対する補正量を算出する補正量算出手
    段と、気筒毎の平均回転数を算出する平均回転数算出手
    段と、少なくとも連続する3気筒の平均回転数から回転
    数のうねり巾を演算するうねり巾演算手段と、回転数の
    うねり巾に応じて前記基本制御量に対する補正値を算出
    する補正値算出手段と、前記補正量と該補正値により前
    記基本制御量を補正して燃料噴射量を演算指令する燃料
    噴射量演算手段とを備えたことを特徴とする燃料噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補正値を記憶するとともに、該補正
    値を逐次演算される回転数のうねり巾に応じて修正する
    補正値学習手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 エンジン回転数,アクセル開度等の各種
    の検出信号を演算処理手段に入力し、所定の制御プログ
    ラムに従い前記演算処理手段が演算する基本制御量に基
    づいて燃料噴射量を制御する燃料噴射装置において、 1噴射間における少なくとも2つの瞬時回転数に基づき
    前記基本制御量に対する補正量を算出する補正量算出手
    段と、気筒毎の平均回転数を算出する平均回転数算出手
    段と、少なくとも連続する3気筒の平均回転数から回転
    数のうねり巾を演算するうねり巾演算手段と、回転数の
    うねり巾に応じて前記1噴射間における瞬時回転数取込
    み位置を算出する取込み位置算出手段と、算出された取
    込み位置で取込まれる瞬時回転数に基づき算出した補正
    量に応じて前記基本制御量を補正して燃料噴射量を演算
    指令する燃料噴射量演算手段とを備えたことを特徴とす
    る燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記瞬時回転数取込み位置を記憶すると
    ともに、該取込み位置を逐次演算される回転数のうねり
    巾に応じて修正する位置学習手段を設けたことを特徴と
    する請求項3記載の燃料噴射装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865095B2 (en) 2002-09-27 2005-03-08 Orion Electric Company, Ltd. Power circuit
US8663431B2 (en) 2008-05-15 2014-03-04 Yamaguchi University Sputtering system for depositing thin film and method for depositing thin film

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US9359670B2 (en) 2008-05-15 2016-06-07 Yamaguchi University Sputtering device for forming thin film and method for making thin film

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