JPH05182899A - ブロック露光用パターン抽出方法 - Google Patents

ブロック露光用パターン抽出方法

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JPH05182899A
JPH05182899A JP3347053A JP34705391A JPH05182899A JP H05182899 A JPH05182899 A JP H05182899A JP 3347053 A JP3347053 A JP 3347053A JP 34705391 A JP34705391 A JP 34705391A JP H05182899 A JPH05182899 A JP H05182899A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ブロック露光用パターン抽出方法に
関し、効率よく電子ビーム露光するためのブロック露光
用パターンを、階層設計されたマスクパターンデータか
らより短時間で抽出することを目的とする。 【構成】(1、2)マスクパターン設計段階で、ブロッ
ク定義枠を設定し、ストラクチャ名を指定しておき、
(3)マスクパターンに対し図形処理を行い、(4)枠
サイズをピッチとして、繰り返し配置されるブロックパ
ターンを探索し、(5)任意角長大パターンから対象性
をもつパターンを抽出し、(6)該枠内、指定ストラク
チャ内及び探索し抽出したブロックパターンから候補ブ
ロックを決定し、(7)候補ブロックの優先順位を決定
し、(8、9)優先順位の高い所定個数の候補ブロック
をブロック露光用パターンとして抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階層化設計された半導
体集積回路用マスクパターンデータから、電子ビーム透
過マスク上に所定個数形成され電子ビームを通してその
断面を所望の形状にするブロック露光用パターンを抽出
するブロック露光用パターン抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム露光は、パターンをピクセル
に分解し、電子ビームをラスタ走査又はベクタ走査する
ことにより、微細パターンを描画可能である。しかし、
パターンが微細で複雑になるほど、スループットが低下
する。そこで、ステンシルマスクを用いてブッロック露
光することにより、より微細なパターンを高速描画する
方法が提案され、256Mビット以上のDRAMのパタ
ーンが描画可能となった。
【0003】このステンシルマスクは、例えば最大4μ
m×4μmのブロック露光用パターンを50個配列した
ものであり、偏向器で電子ビームを偏向させて、択一の
ブロック露光用パターンに電子ビームを通すことによ
り、電子ビーム断面形状が所望の微細パターンに成形さ
れる。ブロック露光は、ピクセル露光よりも高速で微細
な高画質の描画ができる。
【0004】ステンシルマスク上に配列できるブロック
露光用パターンの数は限定されているので、全体のショ
ット数をできるだけ少なくすることができるブロック露
光用パターンをステンシルマスク上に配列する必要があ
る。また、描画に高精度を要する微細パターンに対して
は、できるだけブロック露光する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、階層化設計さ
れた半導体集積回路のマスクパターンデータを展開後に
ブロック露光用パターン抽出処理を行うと、1層分の
パターンデータ量が例えば磁気テープ30巻にもなり、
繰り返し配置数の多いブロックパターン、頂角が45°
の倍数以外の頂角を有する任意角パターン及び微細パタ
ーンを探索しブロック化するのに、膨大な処理時間を要
する。この処理時間を短縮しようとすると、最適なブロ
ック露光用パターンを得るのが困難となる。これに対
し、展開前のパターンデータからブロック露光パターン
を抽出すると、リサイジングなどの図形処理を行った後
に階層展開されるので、同一階層内のブロックパターン
間または異なる階層のブロックパターン間の接続部分に
オーバーラップやスリットが生じ、パターン不良とな
る。
【0006】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、効率よく電子ビーム露光するためのブロック露光用
パターンを、階層化設計されたマスクパターンデータか
らより短時間で抽出することができるブロック露光用パ
ターン抽出方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】図1は、本
発明に係るブロック露光用パターン抽出方法の原理構成
を示す。以下、括弧内の数値は図中のステップ識別番号
を表す。
【0008】本発明では、階層化設計された半導体集積
回路用マスクパターンデータから、電子ビーム透過マス
ク上に所定個数形成され電子ビームを通してその断面を
所望の形状にするブロック露光用パターンを抽出するブ
ロック露光用パターン抽出方法において、(1)該マス
クパターンデータ設計段階で、基本セルがアレイ状に配
置された階層において該基本セルの領域を囲むブロック
定義枠、例えば図6に示すようなブロック定義枠E、4
5°の倍数以外の頂角を有する任意角パターン、例えば
図7に示す任意角パターン20を含む領域を囲むブロッ
ク定義枠、又は、頂点間の距離が所定値以下の微細パタ
ーンを含む領域を囲むブロック定義枠、例えば図6に示
すようなブロック定義枠Fを設定しておき、(3)該マ
スクパターンに対するリサイジング処理を該ブロック定
義枠に対しても行い、該マスクパターンに対し拡縮処理
を施した後に該ブロック定義枠の近傍でパターンのスリ
ット及びオーバラップが生じた場合には該スリット及び
該オーバラップを無くし、(7)図形処理後かつ展開前
の該ブロック定義枠内のパターン群の中から1ショット
ブロック露光サイズに対応したパターン群を抽出し、該
パターン群を該ブロック露光用パターンの候補ブロック
とする。
【0009】基本セルのパターン配置数は比較的多く、
また、任意角パターンや微細パターンは露光に高精度を
要する。本発明によれば、効率よく電子ビーム露光する
ためのブロック露光用パターンを、階層化設計されたマ
スクパターンデータから従来よりも短時間で抽出するこ
とができる。
【0010】本発明の第1態様では、上記発明の構成に
さらに、(5)上記リサイジング処理後のブロック定義
枠、例えばブロック定義枠Eのサイズをセルピッチ
X、LYとし、ブロック定義枠Eで囲まれたパターン以
外の上記マスクパターンの中から該セルピッチで繰り返
し所定数以上配置されたブロックパターンを抽出し、
(7)該ブロックパターンの中から1ショットブロック
露光サイズに対応したパターン群を抽出し、該パターン
群を前記ブロック露光用パターンの候補ブロックとす
る。
【0011】一般に、上記ブロック定義枠のサイズをセ
ルピッチとする繰り返しパターンが多いので、この構成
の場合、ブロック定義枠内以外のパターンについても、
繰り返しパターンを容易迅速に見つけることができ、し
たがって、効率よく電子ビーム露光するためのブロック
露光用パターンを、階層化設計されたマスクパターンデ
ータから短時間で抽出することができる。
【0012】本発明の第2態様では、上記発明の構成に
さらに、(2)マスクパターンデータ設計段階で、同一
パターンが繰り返し多数配置されたストラクチャ名、又
は、45°の倍数以外の頂角を有する任意角パターン若
しくは頂点間の距離が短い微細パターンを含むストラク
チャ名を指定しておき、(7)図形処理後かつ展開前の
該指定ストラクチャ内のパターン群の中から1ショット
ブロック露光サイズに対応したパターン群を抽出し、該
パターン群を前記ブロック露光用パターンの候補ブロッ
クとする。
【0013】この構成の場合も、ブロック定義枠内以外
のパターンについて、ブロック定義枠内パターンと同様
に、効率よく電子ビーム露光するためのブロック露光用
パターンを、階層化設計されたマスクパターンデータか
ら従来よりも短時間で抽出することができる。本発明の
第3態様では、上記発明の構成にさらに、(6)図形処
理後かつ展開前の前記マスクパターンデータの中から前
記候補ブロックを抽出する際、ストラクチャの対称配置
情報に基づき、互いに対称配置されたストラクチャ内で
共通の該候補ブロックがより多く存在するように対称な
該候補ブロックを抽出する。
【0014】この対称配置情報は、回転対称及び反転対
称の配置情報であって、マスクパターンデータを階層化
設計する際に、登録したストラクチャを回転させ又は/
及び反転して配置する場合の回転角、反転有無及び反転
対称軸の情報である。例えば、図6のストラクチャA内
のストラクチャBに付した記号F及びFを反転した記号
は、回転角0°かつY軸反転の対称配置情報を表してい
る。
【0015】この構成の場合、繰り返し配置数の多いよ
り有効なブロック露光用パターンを抽出することができ
る。本発明の第4態様では、上記発明の構成にさらに、
(7)図形処理後かつ展開前のマスクパターンデータの
中から候補ブロックを抽出する際、着目している階層及
びその下位の全ての階層について、同一構成のストラク
チャの配置数が多い順に、該ストラクチャ内から該候補
ブロックを抽出する。
【0016】この構成の場合、より短時間で効率よくブ
ロック露光用パターンを抽出することができる。本発明
の第5態様では、上記発明の構成にさらに、(4)図形
処理後かつ展開前のマスクパターンデータの中から候補
ブロックを抽出する際、抽出済みの候補ブロックと同一
のパターン群を該マスクパターンの中から探索し、該パ
ターン群をその後の該候補ブロック抽出処理の対象外と
する。
【0017】この構成の場合も、より短時間で効率よく
ブロック露光用パターンを抽出することができる。
【0018】本発明の第6態様では、上記発明の構成に
さらに、(8)上記セルピッチに基づく候補ブロック以
外の候補ブロックを最優先とし、該セルピッチに基づく
候補ブロックについては、繰り返し配置数、パターンの
微細度及び任意角パターンであるかどうかに基づいて優
先順位を決定し、(9)優先順位の高い方から所定個数
の該候補ブロックを選出し、選出した該候補ブロックを
ブロック露光用パターンとする。
【0019】この構成の場合、より効率よく電子ビーム
露光するためのブロック露光用パターンを選択的に抽出
することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
【0021】図4において、親ストラクチャ10、例え
ばRAMのパターン設計段階で、繰り返し配置数の多い
パターンや頂点間の距離が所定値以下の微細パターンを
識別することができる。そこで、例えば子ストラクチャ
11中の繰り返し配置数の多いブロックパターンに対
し、繰り返し単位の範囲を定めるブロック定義枠11a
を設定する。このブロックパターンは、例えば基本セル
のパターンである。また、子ストラクチャ12中の微細
パターンに対し、ブロック定義枠12aを設定する。さ
らに、周囲のパターンとの接続が無くてパターン展開の
際の図形処理により境界部分のパターン形状が変化しな
い子ストラクチャ13、例えばコンタクトホールの集合
のストラクチャに付けられた名称を指定しておく。
【0022】半導体集積回路の設計パターンは、例えば
図5及び図6に示す如く、階層構造となっている。図
中、Aは、半導体チップ全体、例えばRAMのストラク
チャであって、繰り返し配置されるストラクチャBと、
1個だけ配置されるストラクチャC1及びC2とからな
る。ストラクチャBは、数個のメモリセルを備えたスト
ラクチャDが格子状に繰り返し配置されて構成されてお
り、記憶容量は例えば数Mビットである。ストラクチャ
Dは、基本セルであるストラクチャEが4個繰り返し配
置されている。ストラクチャAは、ストラクチャB、C
1及びC2の配置データで記述され、ストラクチャBは、
ストラクチャDの配置データで記述され、ストラクチャ
DはストラクチャEの配置データで記述され、ストラク
チャE、C1及びC2は、各パターンの頂点の座標の集合
であるベクトルデータで記述される。以下、ストラクチ
ャAを階層1とし、ストラクチャB、C1及びC2を階層
2とし、ストラクチャDを階層3とし、ストラクチャE
を階層4とする。
【0023】上記同様に設計段階において、図6に示す
如く、繰り返し配置されるストラクチャEに対し、ブロ
ック定義枠を設定し、ストラクチャC1中の微細パター
ンに対し、ブロック定義枠Fを設定しておく。ブロック
定義枠は、マスクパターンデータのレイヤーと重ねて対
応される他のレイヤー上に設定する。
【0024】図2は、露光データ生成システムを示す。
マスクパターン設計装置30は、入力装置31から入力
されたデータに基づいて、マスクパターンデータを作成
し、これをマスクパターンデータファイル32に格納す
る。また、入力装置31から、ブロック定義枠の設定デ
ータ、指定ストラクチャ名、ブロックサイズの最小値及
び最大値、設計シフト値や図形論理演算(AND、OR
等)指定等の図形処理情報、設計データの層情報(第1
配線層、第2配線層等)、並びに、製造方式、リサイジ
ング指定及びビーム偏向範囲等の露光装置情報が入力さ
れ、制御データファイル33に格納される。露光データ
生成装置34は、マスクパターンデータファイル32及
び制御データファイル33からデータを読み出し、これ
に基づき、電子ビーム露光装置に対する露光データを生
成して、露光データファイル35に格納する。この露光
データは、ステンシルマスク上の選択すべきブロック露
光用パターンの配列位置、並びに、ピクセル露光のショ
ットサイズ及びショット数が、走査順に配列されてい
る。
【0025】次に、図3に基づいて、露光データ生成装
置34による露光データ生成手順を説明する。以下、括
弧内の数値は図中のステップ識別番号を表す。
【0026】(40)制御データファイル33からの図
形処理情報に基づいて、リサイジング、シフト及びスト
ラクチャ間図形論理演算などの処理を行う。このリサイ
ジングにより、ブロック定義枠も枠内パターンと同率で
拡大又は縮小される。また、マスクパターンに対し拡縮
処理を施した後にブロック定義枠の近傍でパターンのス
リット及びオーバラップが生じた場合には、例えば特開
平2−21635号公報で公知の処理により、該スリッ
ト及び該オーバラップを無くする。
【0027】(41)このリサイジング後の矩形ブロッ
ク定義枠の横及び縦の長さLX及びLYをセルピッチとし
て記憶しておく。
【0028】(42)階層Rを1に初期設定する。以下
のステップ43〜53の処理は、階層Rに着目し、階層
Rより下位の全ての階層を考慮した処理である。 (42a)階層R及び階層Rより下位の全ての階層、す
なわちn+1−R個の階層の階層化マスクパターンデー
タの中から、同一構成のストラクチャの配置数が最も多
いストラクチャのパターンデータを、次の又は以下のス
テップ43〜53の処理を行なうサブルーチンに対し渡
す。このような処理により、処理時間が短縮される。図
6の場合、最初にストラクチャE内のパターンデータを
渡す。
【0029】(43、44)制御データファイル33を
読んでブロック定義枠が設定されているかどうかを調
べ、設定されていればその枠内のパターンをマスクパタ
ーンデータファイル32から抽出する。図6の場合、ス
トラクチャE内のパターンを抽出する。
【0030】(45)ブロック定義枠のサイズが、ブロ
ックサイズの最小値以上最大値以下であればこれを候補
ブロックとし、ブロックサイズの最大値以上であれば最
小値以上最大値以下となるようにブロック定義枠内のパ
ターンを分割して候補ブロックを決定し、ブロックサイ
ズの最小値以下であれば最小値以上最大値以下となるよ
うにブロック定義枠の近傍のパターンも抽出して候補ブ
ロックを決定する。
【0031】また、決定した候補ブロックに番号iを付
け、この候補ブロックと同一ブロックを全て検出してマ
ークしかつ該番号iを付して候補ブロックを識別し、同
一候補ブロックの個数Niを計数する。この処理は、展
開前なので簡単に行える。後に他の候補ブロックを抽出
する際、既にマークされた候補ブロックは対象外となる
ので、処理時間が短縮される。
【0032】(46、47)制御データファイル33を
読んでストラクチャ名が指定されているかどうかを調
べ、指定されていれば、この指定ストラクチャ内のパタ
ーンをマスクパターンデータファイル32から抽出す
る。
【0033】(48)上記ステップ45と同様の処理
を、指定ストラクチャ内から抽出されたパターンに対し
て行う。
【0034】(49〜51)マスクパターンデータファ
イル32を読んで他にパターン記述のストラクチャがあ
るかどうかを調べ、あれば、上記ステップ45及び48
で決定された候補ブロックiと同じパターン群があるか
どうか探索し、同じものがあれば、これをマークしかつ
番号iを付して候補ブロックを識別し、同一候補ブロッ
クの個数Niを累積計数する。
【0035】(52)次に、セルピッチLX、LYの各々
及びセルピッチLXかつLYで、繰り返しパターンを探索
する。このようにすれば、繰り返しパターンを容易迅速
に見つけることができる。例えば図6のストラクチャC
2は、セルピッチLXの繰り返しパターンを含んでいる。
【0036】また、図7に示すような、45°の倍数以
外の頂角を有し比較的長い任意角長大パターン20に対
しては、この任意角長大パターン20を含む互いに対称
なストラクチャが他に存在するかどうかを調べ、存在す
れば、この回転対称性を有する任意角パターン21を任
意角長大パターン20から分割する。これは、繰り返し
配置数のより多い有効な候補ブロックとするためであ
る。
【0037】(53)ステップ52で見つけた繰り返し
パターン及び分割したパターンに対して、上記ステップ
45と同様の処理を行う。
【0038】(54)階層Rをインクリメントする。
【0039】(55)R<nであれば、上記ステップ4
3へ戻る。
【0040】(56)上記ステップ45、48及び53
で決定された全ての候補ブロックの数がブロック露光パ
ターン数の上限値よりも大きければ、効果的に電子ビー
ム露光を行なうためのブロック露光用パターンを全候補
ブロックの中から選出する。選出基準は、ブロック定義
枠及び指定ストラクチャ名に基づいて決定された候補ブ
ロックを最優先とし、次に、例えば繰り返し配置数Ni
と候補ブロックiをピクセル分解した場合のピクセル数
との積の大きい順とする。このピクセルのサイズは、実
際のピクセル露光に対応して、微細パターンほど小さく
し、また、任意角パターンの場合は90°パターンより
も小さくする。
【0041】以上の処理により、効率よく電子ビーム露
光するためのブロック露光用パターンを、階層化設計さ
れたマスクパターンからより短時間で抽出することがで
きる。
【0042】(57)次に、階層化マスクパターンデー
タを展開し、露光データに変換する。この際、上記ステ
ップ45、48及び53でマークされた候補ブロックの
うち、選出されたブロック露光用パターンに一致してい
れば、そのブロックをブロック露光用データ(ブロック
識別コード)に変換し、そうでなければピクセル露光用
データに変換する。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るブロッ
ク露光用パターン抽出方法によれば、効率よく電子ビー
ム露光するためのブロック露光用パターンを、階層化設
計されたマスクパターンデータから従来よりも短時間で
抽出することができるという優れた効果を奏し、集積度
の高いLSIの生産性向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブロック露光用パターン抽出方法
の原理構成を示すブロック図である。
【図2】マスクパターンデータから露光データを生成す
るシステムの構成図である。
【図3】露光データ生成手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】マスクパターンデータに対するブロック定義枠
及び指定ストラクチャの説明図である。
【図5】マスクパターンの階層構造図である。
【図6】図5の説明図である。
【図7】ストラクチャの対称配置情報を考慮した対称性
パターン抽出説明図である。
【符号の説明】
10 親ストラクチャ 11、12、13 子ストラクチャ 11a、12a ブロック定義枠 20 任意角長大パターン 21 任意角パターン A、B、C1、C2、D、E ストラクチャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/60 370 D 7922−5L H01L 21/82

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層化設計された半導体集積回路用マス
    クパターンデータから、電子ビーム透過マスク上に所定
    個数形成され電子ビームを通してその断面を所望の形状
    にするブロック露光用パターンを抽出するブロック露光
    用パターン抽出方法において、 該マスクパターンデータ設計段階で、基本セルがアレイ
    状に配置された階層において該基本セルの領域を囲むブ
    ロック定義枠(E)を設定しておき、 該マスクパターンに対するリサイジング処理を該ブロッ
    ク定義枠に対しても行い、該マスクパターンに対し拡縮
    処理を施した後に該ブロック定義枠の近傍でパターンの
    スリット及びオーバラップが生じた場合には該スリット
    及び該オーバラップを無くし、 図形処理後かつ展開前の該ブロック定義枠内のパターン
    群の中から1ショットブロック露光サイズに対応したパ
    ターン群を抽出し、該パターン群を該ブロック露光用パ
    ターンの候補ブロックとする、 ことを特徴とするブロック露光用パターン抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記リサイジング処理後の前記ブロック
    定義枠(E)のサイズをセルピッチ(LX、LY)とし、 前記ブロック定義枠(E)で囲まれたパターン以外の前
    記マスクパターンの中から該セルピッチで繰り返し所定
    数以上配置されたブロックパターンを抽出し、 該ブロックパターンの中から1ショットブロック露光サ
    イズに対応したパターン群を抽出し、該パターン群を前
    記ブロック露光用パターンの候補ブロックとする、 ことを特徴とする請求項1記載のブロック露光用パター
    ン抽出方法。
  3. 【請求項3】 前記マスクパターンデータ設計段階で、
    45°の倍数以外の頂角を有する任意角パターン(2
    0)を含む領域又は頂点間の距離が所定値以下の微細パ
    ターンを含む領域を囲むブロック定義枠を設定してお
    き、 図形処理後かつ展開前の該ブロック定義枠内のパターン
    群の中から1ショットブロック露光サイズに対応したパ
    ターン群を抽出し、該パターン群を前記ブロック露光用
    パターンの候補ブロックとする、 ことを特徴とする請求項1又は2記載のブロック露光用
    パターン抽出方法。
  4. 【請求項4】 前記マスクパターンデータ設計段階で、
    同一パターンが繰り返し多数配置されたストラクチャ
    名、又は、45°の倍数以外の頂角を有する任意角パタ
    ーン(20)若しくは頂点間の距離が短い微細パターン
    を含むストラクチャ名を指定しておき、 図形処理後かつ展開前の該指定ストラクチャ内のパター
    ン群の中から1ショットブロック露光サイズに対応した
    パターン群を抽出し、該パターン群を前記ブロック露光
    用パターンの候補ブロックとする、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    のブロック露光用パターン抽出方法。
  5. 【請求項5】 図形処理後かつ展開前の前記マスクパタ
    ーンデータの中から前記候補ブロックを抽出する際、 着目している階層及びその下位の全ての階層について、
    同一構成のストラクチャの配置数が多い順に、該ストラ
    クチャ内から該候補ブロックを抽出する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載
    のブロック露光用パターン抽出方法。
  6. 【請求項6】 図形処理後かつ展開前の前記マスクパタ
    ーンデータの中から前記候補ブロックを抽出する際、 抽出済みの候補ブロックと同一のパターン群を該マスク
    パターンの中から探索し、該パターン群をその後の該候
    補ブロック抽出処理の対象外とする、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載
    のブロック露光用パターン抽出方法。
  7. 【請求項7】 図形処理後かつ展開前の前記マスクパタ
    ーンデータの中から前記候補ブロックを抽出する際、 ストラクチャの対称配置情報に基づき、互いに対称配置
    されたストラクチャ内で共通の該候補ブロックがより多
    く存在するように対称な該候補ブロックを抽出する、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載
    のブロック露光用パターン抽出方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項3及び請求項4の候補
    ブロックを最優先とし、 請求項2の候補ブロックについては、繰り返し配置数、
    パターンの微細度及び任意角パターンであるかどうかに
    基づいて優先順位を決定し、 優先順位の高い方から前記所定個数の該候補ブロックを
    選出し、選出した該候補ブロックを前記ブロック露光用
    パターンとする、 ことを特徴とするブロック露光用パターン抽出方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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