JPH05182844A - 負荷時タップ切換装置 - Google Patents

負荷時タップ切換装置

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JPH05182844A
JPH05182844A JP35929191A JP35929191A JPH05182844A JP H05182844 A JPH05182844 A JP H05182844A JP 35929191 A JP35929191 A JP 35929191A JP 35929191 A JP35929191 A JP 35929191A JP H05182844 A JPH05182844 A JP H05182844A
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徹 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 主スイッチと双方向のスイッチング素子を並
設し、上記スイッチング素子を制御電源を用いることな
くゲート駆動させることができるようにする。 【構成】 複数のタップ1,2を選択する一対の可動接
触子4,5と、この一対の可動接触子4,5と外部接続
端子10との間に、一対の変流器15,16及び主スイ
ッチ13,14をそれぞれ直列に挿入すると共に、第1
の切換スイッチ6を介して限流抵抗7,抵抗用変流器8
及び抵抗用スイッチ9を直列に挿入し、上記限流抵抗7
の両端を切換接続する第2の切換スイッチ11と外部接
続端子10との間に双方向のスイッチング素子12を挿
入し、このスイッチング素子12のゲートに、上記変流
器15,16の2次側と抵抗用変流器8の2次側を上記
第2の切換スイッチ11と連動して切換接続する第3の
切換スイッチ17をゲート回路18を介して接続して、
上記スイッチング素子12を変流器15,16の2次電
流により直接ゲート駆動するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器等静止誘導機器の
負荷時タップ切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種装置としては、例えば図5
に示すようなものが公知である。同図において、1,2
は変圧器のタップ巻線3に設けられたタップで、タップ
選択器の可動接触子4,5により選択的に切換えられる
ようになっている。101は切換スイッチで、上記可動
接触子4,5にそれぞれ接続された固定接点102,1
03と限流抵抗105を介して接続された可動接点10
4とにより形成されている。106は上記可動接触子
4.5にそれぞれ接続された補助スイッチ107,10
8の共通端子109と外部端子110との間に接続され
た双方向のスイッチング素子で、逆並列に接続されたサ
イリスタにより形成されている。111,112は、上
記可動接触子4,5にてそれぞれ接続された通電用の主
スイッチで、変流器113,114をそれぞれ介して外
部端子110に接続される。そして、上記限流抵抗10
5は抵抗用スイッチ115と抵抗用変流器116を介し
て外部端子110に接続される。117,118はアン
ド回路で、アンド回路117は上記変流器113と11
6が共に出力を発生している時のみ出力を送出し、アン
ド回路118は変流器116,114が共に出力を発生
している時のみ出力を送出するようになっている。11
9はゲート回路で、アンド回路117,118の出力信
号をうけて、スイッチング素子106をゲート点弧させ
るようになっている。
【0003】次にその動作について説明すると、図示状
態では、電流はタップ1−4−111−110の回路を
通って流れる。そして、タップ1からタップ2へ切換え
る時は、先ず、可動接触子5を投入し、切換スイッチ1
01の可動接点104を固定接点102から固定接点1
03へ切換える。次に、抵抗用スイッチ115を閉じる
と、2−5−103−105−115−110−111
−4−1を通ってタップ間橋絡電流が流れる。このた
め、変流器113,116が共に出力を送出し、アンド
回路117が出力して、スイッチング素子106をゲー
ト回路119を介してゲート点弧する。
【0004】次に、主スイッチ111が開路すると、タ
ップ1から主スイッチ111及び外部端子110を通っ
て流れていた電流と上記タップ間橋絡電流は、殆ど無ア
ークで補助スイッチ107及びスイッチング素子106
からなる回路に転流する。この転流によって変流器11
3の出力が停止しアンド回路117の出力が零になるの
で、ゲート回路119からのゲート信号の送出が停止
し、スイッチング素子106に転流した上記電流は、次
の電流零点でしゃ断される。
【0005】この結果、電流は、2−5−103−10
4−105−115−110の回路を通って流れるよう
になる。次に無電流状態になった補助スイッチ107を
開路し、その後、補助スイッチ108及び主スイッチ1
12を閉路し、最後に、抵抗用スイッチ115を開路す
る。これで1タップの切換動作が完了する。
【0006】
【発明が解決するための課題】しかし乍ら、このように
構成されたものにあっては、主スイッチと抵抗用スイッ
チの両方に電流が流れたことをアンド回路で検出してゲ
ート回路からゲート信号を送出し、スイッチング素子を
ゲート点弧させるようになっているので、制御電源が必
要となり、この制御電源をゲートの駆動側で絶縁する場
合は、その絶縁がきわめて困難となって、3相分のゲー
トを駆動する際には寸法、重量共きわめて大形化すると
いう問題を有し、また制御電源を電源側で絶縁する場合
は、高耐圧の絶縁が必要となって大形化し、かつ制御電
源が何らかの原因で喪失すれば動作不能になるという問
題を有している。本発明は、上述した点にかんがみてな
されたもので、その目的とするところは、制御電源を用
いることなく、ゲート駆動させることができるようにし
たものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、主スイッチに流れる電流により、変流器を
介して双方向のスイッチング素子を直接ゲート駆動させ
るよう構成した。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図3によっ
て説明する。なお、図中1〜5は従来と同様であるので
説明を省略する。図1において、6は第1の切換スイッ
チで、上記一対の可動接触子4,5にそれぞれ接続され
た固定接点6a,6bと可動接点6cで形成されてい
る。そして、上記可動接点6cは直列に接続した限流抵
抗7と抵抗用変流器8と抵抗用スイッチ9を介して外部
接続端子10に接続されている。11は第2の切換スイ
ッチで、上記限流抵抗7の両端にそれぞれ接続された固
定接点11a,11bと、可動接点11cで形成されて
いる。12は上記第2の切換スイッチ11の可動接点1
1cと上記外部接続端子10との間に挿入された双方向
のスイッチング素子で、サイリスタTh1,Th2 を逆並
列に接続して形成されている。13,14は上記一対の
可動接触子4,5に一端が一対の主変流器15,16を
介してそれぞれ接続され、他端が上記外部接続端子10
に接続された一対の主スイッチである。17は第3の切
換スイッチで、上記主変流器15と16の2次側から接
続された固定接点17aと、上記抵抗用変流器8の2次
側から接続された固定接点17bと、上記第2の切換ス
イッチ11の可動接点11cと連動する可動接点17c
で形成されている。18は、上記第3の切換スイッチ1
7の可動接点17cから接続されて、上記スイッチング
素子12に主変流器15,16並びに抵抗用変流器8の
2次電流を、第3の切換スイッチ17により選択的にゲ
ート信号として出力するようにしたゲート回路である。
19,20は、上記主変流器15と16の2次出力端子
間と上記抵抗用変流器8の2次出力端子間にそれぞれ挿
入した非線形素子からなる電圧抑制回路で、上記変流器
15,16,8の2次電流が所定値を超えようとしたと
き、分流せしめて、ゲート電流の増加を抑制するように
なっている。この電圧抑制回路19,20は、例えば図
3に示すように、複数のダイオードを直列に接続したダ
イオード列を逆並列に接続したり(図3(A))、直流
出力端を短絡させた単相ブリッジ回路を複数直列に接続
したり(図3(B))して構成され、変流器15,1
6,8の1次側に過電流(例えば定格負荷電流の20
倍)が流れても端子間電圧を低い電圧(例えば数V)ク
ランプするよう選定して変流器の磁気飽和を防止するよ
うになっている。
【0009】そして、上記ゲート回路18を図2によっ
てさらに説明すると、主変流器15,16、抵抗用変流
器8、電圧抑制回路19,20及び第3の切換スイッチ
17は、スイッチング素子12のサイリスタTh1 ,T
2 に対応して、それぞれ1組の変流器15a,15b
と16a,16b、抵抗用変流器8aと8b、電圧抑制
回路19aと19b,20aと20b及び第3の切換ス
イッチ171と172で形成されている。そして、上記
変流器15aと16aの2次出力端を相互に接続すると
共に、変流器15bと16bの2次出力端も相互に接続
し、上記変流器15aと16a及び15bと16bの共
通接続した2次出力端子間に電圧抑制回路19a,19
bをそれぞれ挿入し、抵抗用変流器8a,8bの2次出
力端子間に電圧抑制回路20a,20bをそれぞれ挿入
し、かつ、上記電圧抑制回路19aと20a、19bと
20bの一端を共通接続して、上記上記サイリスタTh
1 ,Th2 のカソードにそれぞれ接続し、電圧抑制回路
19a,20aの他端を、切換スイッチ171の固定接
点171a,171bに、また、電圧抑制回路19b,
20bの他端を切換スイッチ172の固定接点172
a,172bにそれぞれ接続し、切換スイッチ171の
可動接点171cはゲート回路18の入力端に設けたゲ
ート電流抑制用の抵抗RS1を介してスイッチング素子1
2のサイリスタTh1 のゲートに、また切換スイッチ1
72の可動接点172cは、上述同様、抵抗RS2を介し
てサイリスタTh2 のゲートにそれぞれ接続して、変流
器15,16と抵抗用変流器8の2次電流を、切換スイ
ッチ17を介してスイッチング素子12に選択的に送出
して、上記2次電流によりスイッチング素子12を直接
ゲート駆動するようになっている。そして、上記抵抗R
S1,RS2は、上記電圧抑制回路19,20のクランプ電
圧源によってサイリスタTh1 ,Th2 のゲート入力電
力が許容値を超えないように値を選定して、ゲート破壊
を防止するようになっている。また、サイリスタT
1 ,Th2 のゲート・カソード間にそれぞれ並列に挿
入したD1,2 は逆電圧阻止用のダイオードであり、C
1,2 及びR1,2 は誤動作防止用のコンデンサ及び抵
抗である。
【0010】なお、上記スイッチング素子12はトライ
アック等の双方向のサイリスタで形成してもよく、この
場合、上述の説明からも理解されるように変流器15,
16抵抗用変流器8、第3の切換スイッチ17及び電圧
抑制回路19,20は単一で構成することが可能とな
る。
【0011】次にその動作を図4と共に説明する。今、
切換スイッチ6は可動接点6cが固定接点6aに切換接
続され、切換スイッチ11は可動接点11cが固定接点
11aに切換接続され、この切換スイッチ11と連動す
る切換スイッチ17もその可動接点17cが固定接点1
7aに切換接続され、主スイッチ13は閉路、抵抗用ス
イッチ9も閉路、主スイッチ14は開路されて、主電流
は1−4−15−13−10の回路を通って流れている
(図4(A))。この際、主変流器15はその1次側に
主電流が流れているので、2次電流がゲート回路18を
介してスイッチング素子12にゲート信号として送出さ
れ導通状態になるが、主スイッチ13の接点電圧降下は
スイッチング素子12のオン電圧よりきわめて小さくな
っているので、スイッチング素子12には導通可能状態
で待機していることになる。また、1−4−6a−6c
−7−8−9−10の回路も閉成されているが、主スイ
ッチ13の接点電圧降下に比して限流抵抗7の電圧降下
がきわめて大きく設定されているので、主電流は上記閉
回路に流れない。
【0012】この状態でタップ1からタップ2に切換え
る時は、先ず主スイッチ13を開路する。このとき、接
点の開極時に生ずるアークによってスイッチング素子1
2の端子間にアーク電圧が印加され、スイッチング素子
12は瞬時にオン動作して、主電流は1−4−6a−6
c−11a−11c−12−10の回路に転流する。こ
の転流によって上記主スイッチ13の開路により発生し
たアークは瞬時的に消失する。この消失により、主変流
器15の2次電流も零となり、ゲート信号は停止し(図
4(B))、上記主電流は該電流の零点でしゃ断され、
上記主電流は、1−4−6a−6c−7−8−9−10
の回路に転流して流れる(図4(C))。この際、スイ
ッチング素子12の端子間には、上記主電流と限流抵抗
7の抵抗値とによる電圧が印加されることになるが、主
変流器15,16の2次電流は零であるのでゲート信号
は停止しており、スイッチング素子12はオン動作しな
い。
【0013】次いで切換スイッチ11の可動接点11c
が固定接点11aから離れ、この切換スイッチ11と連
動する切換スイッチ17も可動接点17cが固定接点1
7aから離れ(図4(D))、上記切換スイッチ11の
可動接点11cが固定接点11bに切換接続されると、
上記切換スイッチ17の可動接点17cも固定接点17
bに切換接続され、主スイッチ14を閉路する。この主
スイッチ14の閉路により、2−5−16−14−9−
8−7−6c−6a−4−1の回路を通ってタップ間橋
絡電流が流れるとともに、切換スイッチ17の可動接点
17cが固定接点17bに切換接続されることにより変
流器8の2次電流により、ゲート回路18を介してスイ
ッチング素子12がゲート信号をうけて導通可能状態で
待機する(図4(E))。この際、切換スイッチ11の
可動接点11cが固定接点11bに切換接続されている
が、スイッチング素子12のオン電圧に比して抵抗用ス
イッチ9の接点電圧降下はきわめて小さいので、スイッ
チング素子12はオン動作しない。
【0014】次に、抵抗用スイッチ9を開路する。この
開路により、接点間にアークが発生し、このアーク電圧
がスイッチング素子12の端子間に印加され、スイッチ
ング素子12は瞬時にオン動作して、上記抵抗用スイッ
チ9の開路により発生したアークを瞬時的に消失させ
る。このアークの消失により、変流器8の2次電流は零
となり、ゲート信号が停止し、上記タップ間橋絡電流は
2−5−16−14−12−11c−11b−7−6c
−6a−4−1の回路に一旦流れ(図4(F))、電流
零点でしゃ断される。このしゃ断によって、主電流は2
−5−16−14−10の回路を通って流れて、タップ
1からタップ2に切換えられる(図4(G))。この
際、スイッチング素子12の端子間にはタップ間電圧が
印加されることになるが、変流器8の2次電流は零でゲ
ート信号は停止しているので、スイッチング素子12は
オン動作しない。
【0015】次いで、切換スイッチ6の可動接点6cを
固定接点6aに切換接続する。(図4(H))。この切
換動作は無電流で行われたため、アークを発生すること
はない。
【0016】次に、切換スイッチ11の可動接点11c
を固定接点11aに切換接続する。この切換スイッチ1
1の切換動作に連動して切換スイッチ17の可動接点1
7cも固定接点17aに切換接続する。次いで抵抗用ス
イッチ9を閉路する。この閉路によって、6b−6c−
7−8−9の回路も閉成されて可動接触子5と外部接続
端子10と間に並列に挿入されることになるが、主スイ
ッチ14の接点電圧降下は切換スイッチ6、限流抵抗
7、抵抗用スイッチ9の電圧降下よりきわめて小さくな
るので、主電流は2−5−16−14−10の回路に流
れ、変流器16の2次電流によりゲート回路18を介し
てゲート信号がスイッチング素子12に送出され、スイ
ッチング素子12は導通可能な状態で待機する(図4
(E))。これで1タップの切換動作を完了する。な
お、タップ2からタップ1へ切換える時は上述と逆の動
作を行えばよい。
【0017】上記タップ切換動作において、回路に過電
流が流れて変流器15,16及び8の2次電流が増大し
ても、上記変流器15,16及び8の2次出力端子間に
は電圧抑制回路19及び20が挿入されて、分流せしめ
るようになっているので、ゲート電流の増加を抑制し、
スイッチング素子12をゲート破壊せしめることなく的
確にゲート点弧せしめることができる。
【0018】しかも、変流器15,16及び8の2次電
圧は低電圧(例えば数V)にクランプされるので、変流
器の磁気飽和を防止することができる。
【0019】また、スイッチング素子12は主スイッチ
13,14及び抵抗用スイッチ9の開極前にゲート駆動
されて導通可能な状態で待機しているので、該スイッチ
ング素子12のアノード・カソード間に、上記主スイッ
チ13,14及び抵抗用スイッチ9の開極によって生ず
るアーク電圧が印加されると、スイッチング素子12は
瞬時にオン動作して電流を転流させることができる。し
かも、この転流によって、上記アークも瞬時的に消失す
ると共に変流器15,16及び8の2次電流も零とな
り、ゲート信号を停止することができる。即ち、各スイ
ッチの開極時に生ずるアークの持続時間を微小にするこ
とができ、接点の損耗を著しく軽減することができる。
換言すれば、ゲート信号の停止は、自動的に行われるこ
とにより主スイッチ、抵抗用スイッチの開極のタイミン
グにバラツキが生じてもこれに追従して自動的に行なわ
れることになる。
【0020】さらに、スイッチング素子12は、ゲート
駆動されて導通可能な状態で待機しているので、過大な
インパルスサージ電圧が印加されても瞬時にオン動作し
てスイッチング素子を過電圧破壊から保護することがで
きる。
【0021】さらに、また、主スイッチと抵抗用スイッ
チの開路時の2回アークが発生する構成にもかかわら
ず、スイッチング素子は、連動する第2,第3の切換ス
イッチにより、上記各スイッチの開極前に並列に挿入す
るようになっているので、いわゆる1アームで構成する
ことが可能となる。しかも、スイッチング素子は、タッ
プ切換時、主電流とタップ間橋絡電流とが個別に通過せ
しめるようになっているので、該スイッチング素子を構
成するサイリスタの責務が主電流とタップ間橋絡電流を
同時に通過せしめるものに比して電圧、電流共に最大で
1/2となり、従って容量も最大で1/4に軽減するこ
とが可能となって、サイリスタ素子の小容量化が可能と
なり、汎用性の高いもので構成することが可能となる。
【0022】上記実施例において、スイッチング素子1
2は単方向性のサイリスタを逆並列に接続して構成する
よう説明したが、これに限定されるものではなく、トラ
イアック等双方向のサイリスタによって構成してもよ
い。この場合は、主スイッチに直列に接続される主変流
器、限流抵抗に直列に接続される抵抗用変流器並びにゲ
ート回路も単一化することが可能となるので、一段と簡
略化して構成することが可能となる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、可動接触子に主スイッ
チと主変流器を直列に挿入し、この主スイッチと主交流
器の直列回路に双方向のスイッチング素子を並列に挿入
して、このスイッチング素子を、上記変流器の2次電流
で直接ゲート駆動させるようになっているので、制御電
源を用いることなくゲート駆動させることができ、高電
圧充電部分で動作させるものであっても高絶縁を施すこ
となく小形、軽量化を図って構成することができる。
【0024】また、主スイッチの開極前からスイッチン
グ素子は、ゲート駆動されて導通可能な状態で待機して
いるので、主スイッチが開極すれば瞬時にオン動作して
主電流に転流させることができ、主スイッチに流れてい
た主電流がすべてスイッチング素子に転流するまでゲー
ト駆動は保持され、主スイッチの主電流が転流によって
零になれば、主変流器の2次電流も零になって、ゲート
信号が停止するので、主スイッチの接点開極にたとえバ
ラツキが生じても、ゲート信号停止のタイミングは上記
バラツキに自動的追従させることができ、タイミング調
整のための格別の電子制御回路を設ける必要は全くな
く、これらによるサージ電圧破壊が生ずるおそれもなく
したものとすることができる。
【0025】しかも、スイッチング素子に転流した主電
流は交流零点でしゃ断されるため、サージ電圧、ノイズ
を発生することなく主電流をしゃ断させることができ、
スイッチング素子は、最大半サイクルの通電でよいた
め、放熱のための冷却フィンも不要となり、電流容量の
小さい汎用性の高い安価な素子を適用することができ
る。
【0026】更に、主スイッチのアーク持続時間は、開
極によって、瞬時にスイッチング素子がオン動作して、
主スイッチの主電流が転流せしめるようになっているの
で、瞬時的となってアークエネルギーもきわめて小さく
なり、接点の損耗を従来に比して一段と低減させること
ができ、接点寿命の長期化を図ることができる。
【0027】更にまた、限流抵抗と抵抗用スイッチとの
間に抵抗用変流器を介挿し、限流抵抗の両端に固定接点
をそれぞれ接続し、可動接点がスイッチング素子に接続
される第2の切換スイッチを介設し、主スイッチと直列
に接続した変流器の2次出力端と上記抵抗用変流器の2
次出力端とに固定接点がそれぞれ接続され、可動接点が
ゲート回路に接続された第3の切換スイッチを上記第2
の切換スイッチと連動するようになっているので、上記
抵抗用スイッチの開路時には、該抵抗用スイッチにスイ
ッチング素子を並列に切換接続して、抵抗用スイッチに
流れる電流を瞬時にスイッチング素子に転流せしめてし
ゃ断することができ、スイッチング素子が1アームであ
ってもスイッチング素子のしゃ断責務を2アームと同等
に低減することができ、スイッチング素子を、さらに小
形、安価なもので構成することができる。
【0028】しかも、第2、第3の切換スイッチは無電
流で切換えることができ、かつ、第2の切換スイッチ
は、タップ切換時、通電回数が2回となるが、その通電
時間はそれぞれ最大で半サイクルであるので、きわめて
短時間となって小容量化することができ、第3の切換ス
イッチも数V、数Aの小容量となるので、上述同様、小
容量のスイッチで可能となり、きわめて簡単なスイッチ
で構成することができ、スイッチング素子を主スイッチ
と抵抗用スイッチにそれぞれ並設して構成するものに比
して安価に構成することができる。
【0029】更にまた、変流器の2次出力端に接続され
る電圧抑制回路には複数の非線形素子を挿入して、変流
器の1次側に過大電流が流れても、2次電圧を低い電圧
にクランプするようになっているので、変流器鉄心の磁
気飽和を防止することができ、鉄心の小形化を図ること
ができる。
【0030】しかも、ゲート電流が所定値を超えようと
すると分流させるようになっているので、変流比を大き
くすることができるから、主電流が小さくてもスイッチ
ング素子を的確にゲート駆動することができ、過大なゲ
ート電流によるスイッチング素子の破壊を防止すること
ができ、広範囲な電流に対しても、的確に応動させるこ
とができる等、信頼性を一段と向上させた装置とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図
【図2】図1のゲート回路を具体化して示すブロック図
【図3】図2の電圧抑制回路の実施例を示す回路図
【図4】図1のタップ切換動作説明図
【図5】従来例を示すブロック図
【符号の説明】
1,2 タップ 3 タップ巻線 4,5 可動接触子 6 第1の切換スイッチ 7 限流抵抗 8 抵抗用変流器 9 抵抗用スイッチ 10 外部接続端子 11 第2の切換スイッチ 12 スイッチング素子 13,14 主スイッチ 15,16 変流器 17 第3の切換スイッチ 18 ゲート回路 19,20 電圧抑制回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタップを選択する一対の可動接触
    子と、この一対の可動接触子と外部接続端子との間に、
    一対の主変流器を介してそれぞれ接続された一対の主ス
    イッチと、上記一対の可動接触子に固定接点がそれぞれ
    接続され、可動接点が、直列に接続された限流抵抗と抵
    抗用変流器と抵抗用スイッチを介して、上記外部接続端
    子に接続された第1の切換スイッチと、上記限流抵抗の
    両端に固定接点がそれぞれ接続され、可動接点が双方向
    のスイッチング素子を介して上記外部接続端子に接続さ
    れた第2の切換スイッチと、上記一対の主変流器の2次
    側と上記抵抗用変流器の2次側とに固定接点がそれぞれ
    接続され、可動接点が上記第2の切換スイッチの可動接
    点と連動する第3の切換スイッチと、この第3の切換ス
    イッチの可動接点から接続されて、上記スイッチング素
    子に上記変流器の2次電流をゲート信号として送出する
    ようにしたゲート回路とを具備したことを特長とする負
    荷時タップ切換装置。
  2. 【請求項2】 上記主変流器と抵抗用変流器の2次出力
    端子間に、複数の非線形素子を並列に接続した電圧抑制
    回路を挿入し、上記ゲート回路は出力端に抵抗を直列に
    挿入して構成したことを特長とする請求項1記載の負荷
    時タップ切換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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