JPH05181173A - 光偏向子 - Google Patents

光偏向子

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JPH05181173A
JPH05181173A JP3346889A JP34688991A JPH05181173A JP H05181173 A JPH05181173 A JP H05181173A JP 3346889 A JP3346889 A JP 3346889A JP 34688991 A JP34688991 A JP 34688991A JP H05181173 A JPH05181173 A JP H05181173A
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JP
Japan
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optical waveguide
electric field
deflected
face
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP3346889A
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English (en)
Inventor
Yasumitsu Hayashi
保光 林
Tomoyasu Takusagawa
友康 田草川
Teruyuki Matsui
照幸 松井
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Meitec Group Holdings Inc
Original Assignee
Meitec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電流が小さく、応答時間が短く、構成が
簡単な光偏向子を提供。 【構成】 強誘電体により構成された基板3の表面に
は、それより高屈折率の光導波路5が形成される。光導
波路5の表面には圧電作用により弾性表面波を発生する
すだれ状電極7が、光導波路5の出射端面13には厚さ
方向に電界を印加するプレーナ電極9が、それぞれ設け
られている。レーザ光源21から照射されたレーザビー
ム23は、圧電作用によりすだれ状電極7が発生する弾
性表面波により光導波路5の幅方向に偏向され、続いて
プレーナ電極9が印加する電界により光導波路5の厚さ
方向に偏向される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ビームを2次元方向に
偏向させる光偏向子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の光偏向子としては例え
ば特公昭58−125023号公報に記載のように、基
板面に圧電材料にて形成された薄膜の光導波路と、その
光導波路に光ビームを導入する光導入部と、光導波路に
弾性表面波を発生するすだれ状電極と、光ビームが出射
される光導波路の出射端面と、その出射端面近傍の光導
波路表面に設けられた電気発熱体とを備えた光偏向子が
知られている。
【0003】このように構成された光偏向子では、光導
入部から導入されて光導波路内を進行する光ビームは、
すだれ状電極により発生する弾性表面波によって回折さ
れる。このため、弾性表面波の振動周波数を変化させる
ことにより光ビームを光導波路の幅方向に偏向させるこ
とができる。
【0004】また電気発熱体を発熱させると光導波路の
厚さ方向に温度勾配ができ、その温度勾配に応じて光導
波路の屈折率が変化する。すると光導波路がプリズムの
ように作用して光ビームを屈折させる。このため、電気
発熱体の発熱温度を変化させることにより光ビームを光
導波路の厚さ方向に偏向させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の光偏
向子では、電気発熱体を駆動するためには比較的大きな
電流が必要であるので光偏向子全体の消費電流が大きく
なってしまう。また電気発熱体に通電してから光導波路
の温度勾配が所望の大きさとなるまでには長い時間がか
かっていた。
【0006】更に実際には、電気発熱体によって加えら
れた熱が光導波路に均一に拡散してしまうことを防止す
るため、電気発熱体の反対側に光導波路を挟んでヒート
シンク等を設ける必要があった。このため光偏向子の構
成が複雑となり製造コストも高くなってしまうことがあ
った。
【0007】そこで本発明は、消費電流が小さく、応答
時間が短く、しかも構成が簡単な光偏向子を提供するこ
とを目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた本発明は、基板面に強誘電体にて形成された薄
膜の光導波路と、該光導波路に光ビームを導入する光導
入部と、上記光導波路に弾性表面波を発生するすだれ状
電極と、上記光ビームが出射される上記光導波路の出射
端面と、該出射端面に上記光導波路の厚さ方向に電界を
印加する電界印加手段と、を備えることにより、圧電作
用により上記すだれ状電極が発生する弾性表面波の振動
周波数を変化させた場合は上記光ビームを上記光導波路
の幅方向に偏向でき、上記電界印加手段が印加する電界
強度を変化させた場合は上記光ビームを上記光導波路の
厚さ方向に偏向できることを特徴とする光偏向子を要旨
としている。
【0009】
【作用】このように構成された本発明では、光導入部か
ら導入されて光導波路内を進行する光ビームは、すだれ
状電極が発生する弾性表面波によって回折される。この
ため、弾性表面波の振動周波数を変化させることにより
光ビームを光導波路の幅方向に偏向させることができ
る。
【0010】また光導波路は強誘電体にて形成されてい
るので、電界印加手段にて出射端面に厚さ方向の電界を
印加すると、印加される電界強度に比例して光導波路の
屈折率が変化する。このため出射端面から出射される光
ビームは光導波路の厚さ方向に偏向する。
【0011】電界印加手段は殆ど電流を流す必要がな
く、また構成も簡単である。更に光導波路に印加される
電界は、電界印加手段の駆動とほぼ同時に変化するの
で、偏向の応答時間も短い。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は実施例の光偏向子1の構成を表す斜視図である。
図に示すように本実施例の光偏向子1は基板3表面に形
成された薄膜の光導波路5と、この光導波路5に弾性表
面波(図2)を発生するすだれ状電極7と、光導波路5
の厚さ方向に電界を印加する電界印加手段としてのプレ
ーナ電極9とから構成されている。
【0013】基板3は強誘電体であるニオブ酸リチウム
(LiNbO3 )単結晶によって形成されている。この
基板3表面にはチタン(Ti)を熱拡散して基板3より
0.01ないし0.03程度屈折率の高い光導波路5が
形成されている。更にこの光導波路5表面には、すだれ
状電極7が形成されている。すだれ状電極7は種々の周
波数で交流信号を発生する交流信号源11に接続された
一対のすだれ状の電極7a,7bにて構成され、圧電作
用により光導波路5表面に弾性表面波を発生するもので
ある。
【0014】また光導波路5表面のすだれ状電極7を形
成した面と直交する二端面は光学研磨され、出射端面1
3および光導入部としての入射端面15とされている。
出射端面13近傍には、基板3側裏面および光導波路5
側表面に、一対のプレーナ電極9a,9bが対向してい
る。更にプレーナ電極9a,9b間には、どちらの方向
にも種々の大きさで電界を印加できる直流電源17が接
続されている。
【0015】一方光偏向子1の入射端面15側には少し
距離をおいてレーザ光源21、およびレーザ光源21か
ら照射されるレーザビーム23を集光する凸レンズ25
が設けられ、光偏向子1の出射端面13側には少し間隔
を開けてスクリーン27が設けられている。
【0016】次にこのように構成された光偏向子1の動
作を説明する。レーザ光源21から照射されたレーザビ
ーム23は、凸レンズ25にて入射端面15に集光さ
れ、光導波路5内を進行する。続いて交流信号源11を
駆動すると、すだれ状電極7により弾性表面波を発生
し、レーザビーム23は図2に例示するように光導波路
5の幅方向に偏向される。
【0017】即ち図2に例示するように、すだれ状電極
7にある周波数f0の交流信号を印加すると、周波数f0
に対応する波長λ0 の弾性表面波が光導波路5表面に発
生する。この弾性表面波により光導波路5中にピッチλ
0 の周期的な屈折率変化が生じ、この屈折率変化の波が
回折格子として作用する。この波面に対して角度θ0で
入射した波長λ1 のレーザビーム23aは、次の式を満
たすとき波面により回折され、ブラッグ回折されたレー
ザビーム23bとなる。
【0018】θ0=arcsin(λ1 /2λ0 ) ここで、弾性表面波の伝搬ベクトルが図2のX方向成分
だけでなくZ方向成分をも有すること等により、すだれ
状電極7に印加する交流信号の周波数f0を所定の範囲
内で変化させてf0±△fとしたとき、ブラッグ回折さ
れるレーザビーム23bの進行方向は、光導波路5の平
面内において△θの範囲内で変化する。即ち交流信号の
周波数を所定の範囲内で連続的に変化させることによ
り、レーザビーム23bの進行方向を連続的に変化させ
ることができる。
【0019】図1に戻って、光導波路5の幅方向に偏向
されたレーザビーム23は、続いてプレーナ電極9aと
9bとの間を通過する。このとき直流電源17にてプレ
ーナ電極9a,9b間に電圧を印加すると、図3に例示
するように光導波路5の厚さ方向に偏向される。
【0020】即ちプレーナ電極9a,9b間に電圧を印
加すると、光導波路5および基板3を構成する強誘電体
の屈折率は印加される電界強度に比例して変化する。尚
このときレーザビーム23が偏向される方向は印加され
る電界の方向によって決定し、偏向の大きさは電界の強
さによって決定する。
【0021】このようにレーザビーム23は光導波路5
の幅方向および厚さ方向に偏向されて出射端面13より
出射される。そして出射端面13より出射されたレーザ
ビーム23はスクリーン27上に像29を結ぶ。また本
実施例の光偏向子1では、プレーナ電極9a,9b間は
基板3及び光導波路5によって絶縁されているので、直
流電源17を駆動しても殆ど電流が流れず、このため消
費電流を極めて小さくすることができる。
【0022】また本実施例の光偏向子1は、プレーナ電
極9a,9bを直流電源17両端に接続しただけの簡単
な構成によって、レーザビーム23を光導波路5の厚さ
方向に偏向させることができる。このため光偏向子1の
構成を簡略化して製造コストを大幅に低下させることが
できる。
【0023】更に光導波路5に印加される電界は直流電
源17の駆動とほぼ同時に変化するので、偏向の応答時
間を短縮することができる。尚上記実施例では、光導波
路5の入射端面15側から照射されたレーザビーム23
を入射端面15より導入しているが、光導入部としては
この他種々の構成を適用することができる。例えば、光
導波路5表面にグレーティングカプラを設けて光導波路
5の斜め上から照射されたレーザビーム23を導入する
ように構成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の光偏向子
は、すだれ状電極により発生する弾性表面波の振動周波
数を変化させることによって光ビームを光導波路の幅方
向に偏向させると共に、電界印加手段が印加する電界強
度を変化させることによって光ビームを光導波路の厚さ
方向に偏向させることができる。
【0025】電界印加手段は消費電流が極めて小さく構
成も簡単であるので、光偏向子の消費電流を小さくする
と共に光偏向子の構成を簡略化することができる。更に
光導波路に印加される電界は電界印加手段の駆動とほぼ
同時に変化するので、偏向の応答時間を短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光偏向子の構成を表す斜視図である。
【図2】すだれ状電極の動作原理を表す説明図である。
【図3】プレーナ電極の動作原理を表す説明図である。
【符号の説明】
1…光偏向子 3…基板
5…光導波路 7…すだれ状電極 9…プレーナ電極
11…交流信号源 13…出射端面 15…入射端面
17…直流電源 21…レーザ光源 23…レーザビーム
25…凸レンズ 27…スクリーン 29…像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板面に強誘電体にて形成された薄膜の
    光導波路と、該光導波路に光ビームを導入する光導入部
    と、上記光導波路に弾性表面波を発生するすだれ状電極
    と、上記光ビームが出射される上記光導波路の出射端面
    と、該出射端面に上記光導波路の厚さ方向に電界を印加
    する電界印加手段と、を備えることにより、圧電作用に
    より上記すだれ状電極が発生する弾性表面波の振動周波
    数を変化させた場合は上記光ビームを上記光導波路の幅
    方向に偏向でき、上記電界印加手段が印加する電界強度
    を変化させた場合は上記光ビームを上記光導波路の厚さ
    方向に偏向できることを特徴とする光偏向子。
JP3346889A 1991-12-27 1991-12-27 光偏向子 Pending JPH05181173A (ja)

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