JPH05180812A - 超音波探傷装置 - Google Patents
超音波探傷装置Info
- Publication number
- JPH05180812A JPH05180812A JP3345810A JP34581091A JPH05180812A JP H05180812 A JPH05180812 A JP H05180812A JP 3345810 A JP3345810 A JP 3345810A JP 34581091 A JP34581091 A JP 34581091A JP H05180812 A JPH05180812 A JP H05180812A
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- JP
- Japan
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- ultrasonic
- tire
- probe
- acoustic
- waveguide
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】アスファルト舗装路やコンクリート舗装路等の
土木構造物を低周波超音波を用いて非破壊検査する土木
構造物の超音波探傷装置に関し、雑音エコーの影響を低
減すると共に検査対象物に超音波エネルギーを効率よく
供給して感度を高める。 【構成】ゴムタイヤ3の媒質液9内に鉛直下方に向けて
送信用超音波探触子11と受信用超音波探触子12を配
置し、検査対象物15上でゴムタイヤ3を転動しながら
検査対象物15を非破壊検査する装置につき、送信用及
び受信用超音波探触子の放射および受信側の各々に、放
射面及び受信面からタイヤ内面底部の近傍までに至る音
響導波路18,19を設ける。更に、音響導波路18,
19は金属製の導波管の内周および外周の各々に独立気
泡スポンジ、発泡スチロール等の水に比較して音響イン
ピーダンスの極めて小さい材料を設けた構造とする。
土木構造物を低周波超音波を用いて非破壊検査する土木
構造物の超音波探傷装置に関し、雑音エコーの影響を低
減すると共に検査対象物に超音波エネルギーを効率よく
供給して感度を高める。 【構成】ゴムタイヤ3の媒質液9内に鉛直下方に向けて
送信用超音波探触子11と受信用超音波探触子12を配
置し、検査対象物15上でゴムタイヤ3を転動しながら
検査対象物15を非破壊検査する装置につき、送信用及
び受信用超音波探触子の放射および受信側の各々に、放
射面及び受信面からタイヤ内面底部の近傍までに至る音
響導波路18,19を設ける。更に、音響導波路18,
19は金属製の導波管の内周および外周の各々に独立気
泡スポンジ、発泡スチロール等の水に比較して音響イン
ピーダンスの極めて小さい材料を設けた構造とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト舗装路や
コンクリート舗装路等の土木構造物を低周波超音波を用
いて非破壊検査する土木構造物の超音波探傷装置に関す
る。
コンクリート舗装路等の土木構造物を低周波超音波を用
いて非破壊検査する土木構造物の超音波探傷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アスファルト舗装道路等の非破壊
検査に用いられる超音波探傷装置は、検査対象物との間
に水、グリセリン等を介在させて送信用超音波探触子と
受信用超音波探触子を所定間隔を隔てて配置し、超音波
受信波形をオシロスコープで観測して、空洞等の欠陥が
存在するか否かの内部状態の推定を行っている。
検査に用いられる超音波探傷装置は、検査対象物との間
に水、グリセリン等を介在させて送信用超音波探触子と
受信用超音波探触子を所定間隔を隔てて配置し、超音波
受信波形をオシロスコープで観測して、空洞等の欠陥が
存在するか否かの内部状態の推定を行っている。
【0003】しかし、スポット的な非破壊検査では内部
欠陥を十分に捕えることができず、測定点を変えるため
の作業が繁雑であることから、本願発明者等にあって
は、図4に示すように、ゴムタイヤ3の内部に媒質液と
して例えば水を充満し、その中に送信用超音波探触子1
1と受信用超音波探触子12を設けたタイヤ探触子2を
使用し、タイヤ探触子2を検査対象物15としてのアフ
ァルト舗装路等の検査面16上を転動しながら内部の状
態を非破壊検査する超音波探傷装置を提案している(特
願平3−242945号) このようなタイヤ探触子を用いた超音波探傷装置によれ
ば、検査対象となるアスファルト舗装道路の上にタイヤ
探触子を走行させることで、CRT画面上に横軸を走行
距離とした断層像が連続的に表示され、空洞等の内部の
欠陥を確実に発見することができる。
欠陥を十分に捕えることができず、測定点を変えるため
の作業が繁雑であることから、本願発明者等にあって
は、図4に示すように、ゴムタイヤ3の内部に媒質液と
して例えば水を充満し、その中に送信用超音波探触子1
1と受信用超音波探触子12を設けたタイヤ探触子2を
使用し、タイヤ探触子2を検査対象物15としてのアフ
ァルト舗装路等の検査面16上を転動しながら内部の状
態を非破壊検査する超音波探傷装置を提案している(特
願平3−242945号) このようなタイヤ探触子を用いた超音波探傷装置によれ
ば、検査対象となるアスファルト舗装道路の上にタイヤ
探触子を走行させることで、CRT画面上に横軸を走行
距離とした断層像が連続的に表示され、空洞等の内部の
欠陥を確実に発見することができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかしながら、タイヤ探
触子を用いた土木構造物の超音波探傷装置にあっては、
次の2つの問題があった。まず第1の問題点は次のよう
になる。土木構造物を対象としたタイヤ探触子に使用さ
れたる送信用および受信用の超音波探触子11,12の
音響放射面の大きさは、一般に直径20mm程度の円で
ある。また土木構造物の分野で使用する超音波の周波数
としては、100KHz以下の低周波が適している。
触子を用いた土木構造物の超音波探傷装置にあっては、
次の2つの問題があった。まず第1の問題点は次のよう
になる。土木構造物を対象としたタイヤ探触子に使用さ
れたる送信用および受信用の超音波探触子11,12の
音響放射面の大きさは、一般に直径20mm程度の円で
ある。また土木構造物の分野で使用する超音波の周波数
としては、100KHz以下の低周波が適している。
【0005】このときタイヤ内の水の音速は約1500
m/sであるので、例えば使用する超音波の周波数を3
0KHzとすると、水中における超音波の波長は約50
mmである。このような状況では直径20mmの円形音
響放射面を有する超音波探触子の指向性はほぼ無指向性
とみなすことができる。即ち、送信用超音波探触子11
から放射された超音波は全方向に等振幅で伝搬する。同
様に受信用超音波探触子12は全て方向から到達する超
音波を同じ重みで受信してしまう。
m/sであるので、例えば使用する超音波の周波数を3
0KHzとすると、水中における超音波の波長は約50
mmである。このような状況では直径20mmの円形音
響放射面を有する超音波探触子の指向性はほぼ無指向性
とみなすことができる。即ち、送信用超音波探触子11
から放射された超音波は全方向に等振幅で伝搬する。同
様に受信用超音波探触子12は全て方向から到達する超
音波を同じ重みで受信してしまう。
【0006】このため図4に示すように、検査対象物1
5を非破壊検査するために積極的に送受信しているメイ
ンの超音波伝搬経路以外に、経路による送信用超音
波探触子11から受信用超音波探触子12への直接波、
また経路のタイヤ内反射の伝搬経路による雑音エコー
が存在し、これらの不要エコーによって例えばメインの
検査対象物の厚さ情報を含んだ信号エコーが干渉を受
け、測定精度が著しく劣化したり、測定が不能になると
いう問題があった。
5を非破壊検査するために積極的に送受信しているメイ
ンの超音波伝搬経路以外に、経路による送信用超音
波探触子11から受信用超音波探触子12への直接波、
また経路のタイヤ内反射の伝搬経路による雑音エコー
が存在し、これらの不要エコーによって例えばメインの
検査対象物の厚さ情報を含んだ信号エコーが干渉を受
け、測定精度が著しく劣化したり、測定が不能になると
いう問題があった。
【0007】また従来の第2の問題点は次のようにな
る。従来のタイヤ探触子2で使用している超音波探触子
は前述したように無指向性であり、放射された超音波は
全方向に拡散され、検査面16に対するタイヤ設置面側
のタイヤ底面に到達して非破壊検査のために有効に使わ
れる超音波のエネルギーは放射された全エネルギーの極
く一部に過ぎない。即ち、従来装置では超音波の拡散減
衰が大きく、十分な受信信号レベルを確保できなくなる
という問題があった。
る。従来のタイヤ探触子2で使用している超音波探触子
は前述したように無指向性であり、放射された超音波は
全方向に拡散され、検査面16に対するタイヤ設置面側
のタイヤ底面に到達して非破壊検査のために有効に使わ
れる超音波のエネルギーは放射された全エネルギーの極
く一部に過ぎない。即ち、従来装置では超音波の拡散減
衰が大きく、十分な受信信号レベルを確保できなくなる
という問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、雑音エコーの影響を低減すると共に
検査対象物との間で超音波エネルギーを効率よく送受し
て感度を高めるようにした土木構造物の超音波探傷装置
を提供することを目的とする。
てなされたもので、雑音エコーの影響を低減すると共に
検査対象物との間で超音波エネルギーを効率よく送受し
て感度を高めるようにした土木構造物の超音波探傷装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。まず本発明は、ゴムタイ
ヤの媒質液内に鉛直下方に向けて送信用超音波探触子と
受信用超音波探触子を配置し、検査対象物上でゴムタイ
ヤを転動しながら内蔵した送信用超音波探触子と受信用
超音波探触子により検査対象物を非破壊検査する土木構
造物の超音波探傷装置を対象とする。
本発明は次のように構成する。まず本発明は、ゴムタイ
ヤの媒質液内に鉛直下方に向けて送信用超音波探触子と
受信用超音波探触子を配置し、検査対象物上でゴムタイ
ヤを転動しながら内蔵した送信用超音波探触子と受信用
超音波探触子により検査対象物を非破壊検査する土木構
造物の超音波探傷装置を対象とする。
【0010】このような超音波探傷装置につき本発明に
あっては、送信用及び受信用超音波探触子の放射面側お
よび受信面側の各々に、放射面及び受信面からタイヤ内
面底部の近傍までに至る音響導波路を設けたことを特徴
とする。この音響導波路は金属製の導波管の内周および
外周の各々に独立気泡スポンジまたは発泡スチロールな
どの水に比較して音響インピーダンスの極めて小さい物
質の層を設けたことを特徴とする。
あっては、送信用及び受信用超音波探触子の放射面側お
よび受信面側の各々に、放射面及び受信面からタイヤ内
面底部の近傍までに至る音響導波路を設けたことを特徴
とする。この音響導波路は金属製の導波管の内周および
外周の各々に独立気泡スポンジまたは発泡スチロールな
どの水に比較して音響インピーダンスの極めて小さい物
質の層を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】このような本発明の超音波探傷装置によれば、
タイヤ探触子内に設けた送信用及び受信用の超音波探触
子の放射側及び受信側の各々に音響導波路が設けられて
いるため、音響導波路を通って放射された超音波エネル
ギーを検査面側のタイヤ底部に集中的に供給することが
でき、直接波の回り込みやタイヤ内部での反射による雑
音エコーを効果的に低減できる。
タイヤ探触子内に設けた送信用及び受信用の超音波探触
子の放射側及び受信側の各々に音響導波路が設けられて
いるため、音響導波路を通って放射された超音波エネル
ギーを検査面側のタイヤ底部に集中的に供給することが
でき、直接波の回り込みやタイヤ内部での反射による雑
音エコーを効果的に低減できる。
【0012】また超音波は全て音響導波路に閉じ込めら
れて伝搬するため、伝搬中における超音波エネルギーの
拡散減衰を無視できる程度に低減でき、大幅な感度の増
加が期待できる。
れて伝搬するため、伝搬中における超音波エネルギーの
拡散減衰を無視できる程度に低減でき、大幅な感度の増
加が期待できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図1において、1は装置本体であり、装置本
体1の内部にタイヤ探触子2を回転自在に設けている。
タイヤ探触子2は硬質ウレタンゴムで作られたゴムタイ
ヤ3と、ゴムタイヤ3の検査対象物15に対するタイヤ
接地面となる外周面にゲルシート4を装着している。
図である。図1において、1は装置本体であり、装置本
体1の内部にタイヤ探触子2を回転自在に設けている。
タイヤ探触子2は硬質ウレタンゴムで作られたゴムタイ
ヤ3と、ゴムタイヤ3の検査対象物15に対するタイヤ
接地面となる外周面にゲルシート4を装着している。
【0014】ゲルシート4は例えば特開平1−3041
09号に開示された高分子ゲル状弾性体を使用すること
ができ、検査面16がアスファルトやコンクリート等の
凹凸の激しい検査面であってもゲルシート4の柔軟性に
よって検査面に十分に密着する馴染み状態が得られ、測
定感度を大幅に向上できる。ゴムタイヤ3の両側には軸
受部5が装着され、ベアリング6を介して装置本体1に
固定した探触子取付軸7に回転自在に装着している。ま
た、ベアリング6の内側にはオイルシール8が設けら
れ、タイヤ内に充満した水等の媒質液9が外部に漏れな
いようにしている。
09号に開示された高分子ゲル状弾性体を使用すること
ができ、検査面16がアスファルトやコンクリート等の
凹凸の激しい検査面であってもゲルシート4の柔軟性に
よって検査面に十分に密着する馴染み状態が得られ、測
定感度を大幅に向上できる。ゴムタイヤ3の両側には軸
受部5が装着され、ベアリング6を介して装置本体1に
固定した探触子取付軸7に回転自在に装着している。ま
た、ベアリング6の内側にはオイルシール8が設けら
れ、タイヤ内に充満した水等の媒質液9が外部に漏れな
いようにしている。
【0015】探触子取付軸7の中央部には台座10が取
り付けられ、台座10の下部に送信用超音波探触子11
と受信用超音波探触子12をタイヤが接地する検査面1
6に向かう鉛直下方に向けて装着している。送信用及び
受信用超音波探触子11,12からは信号線13,14
が引き出され、図示しない送信回路及び受信回路に接続
される。
り付けられ、台座10の下部に送信用超音波探触子11
と受信用超音波探触子12をタイヤが接地する検査面1
6に向かう鉛直下方に向けて装着している。送信用及び
受信用超音波探触子11,12からは信号線13,14
が引き出され、図示しない送信回路及び受信回路に接続
される。
【0016】送信用超音波探触子11及び受信用超音波
探触子12としては、検査対象物15がアスファルトや
コンクリート等の減衰の大きい土木構造物であることか
ら、非破壊検査に使用する超音波の周波数は例えば30
kHzと十分に低く、低周波専用の超音波探触子を使用
している。また、この実施例にあっては、送信用及び受
信用超音波探触子11,12は検査面16に対し垂直に
超音波を送受するように設けられており、垂直探傷法に
によって検査対象物15の非破壊検査を行う。
探触子12としては、検査対象物15がアスファルトや
コンクリート等の減衰の大きい土木構造物であることか
ら、非破壊検査に使用する超音波の周波数は例えば30
kHzと十分に低く、低周波専用の超音波探触子を使用
している。また、この実施例にあっては、送信用及び受
信用超音波探触子11,12は検査面16に対し垂直に
超音波を送受するように設けられており、垂直探傷法に
によって検査対象物15の非破壊検査を行う。
【0017】更に、本発明にあっては送信用超音波探触
子11に音響導波路18を設けると共に受信用超音波探
触子12にも音響導波路19を設けている。音響導波路
18,19は図2の断面図に示すようにアルミニウムで
作られた導波管20を使用しており、更に導波管20の
内側に独立気泡スポンジ21を設け、外側についても独
立気泡スポンジ22を設けている。
子11に音響導波路18を設けると共に受信用超音波探
触子12にも音響導波路19を設けている。音響導波路
18,19は図2の断面図に示すようにアルミニウムで
作られた導波管20を使用しており、更に導波管20の
内側に独立気泡スポンジ21を設け、外側についても独
立気泡スポンジ22を設けている。
【0018】この音響導波路18,19は送信用及び受
信用の超音波探触子11,12の音響放射面及び音響受
信面から検査対象物15に対する接地面のタイヤ底部近
傍まで垂直方向の伝搬経路を覆って配置されている。こ
のような送信用及び受信用超音波探触子11,12の取
付方向は図1のA−A断面を示した図3から更に明らか
なように、検査面16に対し音響導波路19の設置方向
は垂直に位置している。
信用の超音波探触子11,12の音響放射面及び音響受
信面から検査対象物15に対する接地面のタイヤ底部近
傍まで垂直方向の伝搬経路を覆って配置されている。こ
のような送信用及び受信用超音波探触子11,12の取
付方向は図1のA−A断面を示した図3から更に明らか
なように、検査面16に対し音響導波路19の設置方向
は垂直に位置している。
【0019】更に装置本体1には左右に補助車輪17が
設けられており、装置本体1の安定した走行を可能とし
ている。次に図1の実施例の作用を説明すると、本発明
で用いるタイヤ探触子2にあっては、送信用超音波探触
子11及び受信用超音波探触子12から鉛直方向にタイ
ヤ底部の近傍まで到達する音響導波路18,19を設け
ているため、送信用超音波探触子11から放射された超
音波は全方向に拡散されることなく音響導波路18に沿
ってタイヤ底部まで導かれ、検査対象物15の厚さ方向
に効率良く放射される。
設けられており、装置本体1の安定した走行を可能とし
ている。次に図1の実施例の作用を説明すると、本発明
で用いるタイヤ探触子2にあっては、送信用超音波探触
子11及び受信用超音波探触子12から鉛直方向にタイ
ヤ底部の近傍まで到達する音響導波路18,19を設け
ているため、送信用超音波探触子11から放射された超
音波は全方向に拡散されることなく音響導波路18に沿
ってタイヤ底部まで導かれ、検査対象物15の厚さ方向
に効率良く放射される。
【0020】また、検査対象物15からタイヤ底部に到
達した非破壊検査情報を含んだ超音波エコーも全方向に
拡散されることなく音響導波路19に沿って受信用超音
波探触子12まで到達する。従って、タイヤ探触子2内
の他の部分を超音波が伝搬することがないため、図4に
示したの直接波及びのタイヤ内反射による雑音エコ
ーは存在しない。更に、送信された超音波は全て音響導
波路18内に閉じ込められて伝搬するので超音波エネル
ギーの拡散減衰は無視できる程度に小さくできる。
達した非破壊検査情報を含んだ超音波エコーも全方向に
拡散されることなく音響導波路19に沿って受信用超音
波探触子12まで到達する。従って、タイヤ探触子2内
の他の部分を超音波が伝搬することがないため、図4に
示したの直接波及びのタイヤ内反射による雑音エコ
ーは存在しない。更に、送信された超音波は全て音響導
波路18内に閉じ込められて伝搬するので超音波エネル
ギーの拡散減衰は無視できる程度に小さくできる。
【0021】その結果、例えば長さ110mm、内計2
8mmの音響導波路18,19を音響放射面の直径20
mmの送信用及び受信用超音波探触子11,12に使用
した場合には、図4の音響導波路を使用しない場合に比
べ約90dBの感度増大が実現できた。更に、音響導波
路18,19の内面及び外面には図2に示したように独
立気泡スポンジ21,22を設け、超音波伝搬時の音響
導波路の振動を抑えて音響導波路自体が2次波源となっ
て雑音エコーを発生するのを防いでいる。
8mmの音響導波路18,19を音響放射面の直径20
mmの送信用及び受信用超音波探触子11,12に使用
した場合には、図4の音響導波路を使用しない場合に比
べ約90dBの感度増大が実現できた。更に、音響導波
路18,19の内面及び外面には図2に示したように独
立気泡スポンジ21,22を設け、超音波伝搬時の音響
導波路の振動を抑えて音響導波路自体が2次波源となっ
て雑音エコーを発生するのを防いでいる。
【0022】即ち、もし音響導波路18,19について
独立気泡スポンジ21,22を設けずにアルミニウム製
の導波管20のみとした場合には、音響導波路を超音波
が伝搬するときに音響導波路自体が振動して2次波源と
なり、タイヤ内の音響導波路外部の媒質液9の空間に超
音波を再複写し、雑音エコー等のノイズを発生すること
になる。
独立気泡スポンジ21,22を設けずにアルミニウム製
の導波管20のみとした場合には、音響導波路を超音波
が伝搬するときに音響導波路自体が振動して2次波源と
なり、タイヤ内の音響導波路外部の媒質液9の空間に超
音波を再複写し、雑音エコー等のノイズを発生すること
になる。
【0023】これに対し本発明にあっては、独立気泡ス
ポンジ21,22を導波管20の内面及び外面に設けた
ことで、伝搬超音波による振動で音響導波路18,19
が2次波源となって不要輻射やエコー雑音が生じてしま
うことを確実に防止する。尚、独立気泡スポンジの代わ
りに、発泡スチロール等の水に比較して極めて音響イン
ピーダンスの小さい材料を用いても、全く同様の効果を
得ることができる。
ポンジ21,22を導波管20の内面及び外面に設けた
ことで、伝搬超音波による振動で音響導波路18,19
が2次波源となって不要輻射やエコー雑音が生じてしま
うことを確実に防止する。尚、独立気泡スポンジの代わ
りに、発泡スチロール等の水に比較して極めて音響イン
ピーダンスの小さい材料を用いても、全く同様の効果を
得ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、タイヤ探触子内に設けた送信用及び受信用の超音波
探触子に音響導波路を設けることで検査対象物に対し効
率良く超音波エネルギーを送受することができ、直接波
の回り込みやタイヤ内反射による雑音エコーを効果的に
低減できる。
ば、タイヤ探触子内に設けた送信用及び受信用の超音波
探触子に音響導波路を設けることで検査対象物に対し効
率良く超音波エネルギーを送受することができ、直接波
の回り込みやタイヤ内反射による雑音エコーを効果的に
低減できる。
【0025】また、超音波は全て音響導波路に閉じ込め
られて伝搬するため、伝搬中における超音波エネルギー
の拡散減衰を無視でき、大幅な感度の増加が実現でき
る。
られて伝搬するため、伝搬中における超音波エネルギー
の拡散減衰を無視でき、大幅な感度の増加が実現でき
る。
【図1】本発明の実施例構成図
【図2】図2の音響導波路の断面図
【図3】図1のA−A断面図
【図4】先願のタイヤ探触子の説明図
1:装置本体 2:タイヤ探触子 3:ゴムタイヤ 4:ゲルシート 5:軸受部 6:ベアリング 7:探触子取付軸 8:オイルシール 9:媒質液(水) 10:台座 11:送信用超音波探触子 12:受信用超音波探触子 13,14:信号線 15:検査対象物 16:検査面 17:補助車輪 18,19:音響導波路 20:導波管 21,22:独立気泡スポンジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイヤ
探触子を用いた土木構造物の超音波探傷装置にあって
は、次の2つの問題があった。まず第1の問題点は次の
ようになる。土木構造物を対象としたタイヤ探触子に使
用されたる送信用および受信用の超音波探触子11,1
2の音響放射面の大きさは、一般に直径20mm程度の
円である。また土木構造物の分野で使用する超音波の周
波数としては、100KHz以下の低周波が適してい
る。
探触子を用いた土木構造物の超音波探傷装置にあって
は、次の2つの問題があった。まず第1の問題点は次の
ようになる。土木構造物を対象としたタイヤ探触子に使
用されたる送信用および受信用の超音波探触子11,1
2の音響放射面の大きさは、一般に直径20mm程度の
円である。また土木構造物の分野で使用する超音波の周
波数としては、100KHz以下の低周波が適してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡嶋 洋 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内
Claims (3)
- 【請求項1】ゴムタイヤの媒質液内に鉛直下方に向けて
送信用超音波探触子と受信用超音波探触子を配置し、検
査対象物上でゴムタイヤを転動しながら検査対象物を非
破壊検査する超音波探傷装置に於いて、 前記送信用超音波探触子の放射面側及び受信用超音波探
触子の受信面側の各々に、放射面及び受信面からタイヤ
内面底部の近傍までに至る音響導波路を設けたことを特
徴とする超音波探傷装置。 - 【請求項2】請求項1記載の超音波探傷装置に於いて、
前記音響導波路は金属製の導波管の内周および外周の各
々に独立気泡スポンジを設けたことを特徴とする超音波
探傷装置。 - 【請求項3】請求項1記載の超音波探傷装置に於いて、
前記音響導波路は金属製の導波管の内周および外周の各
々に発泡スチロールを設けたことを特徴とする超音波探
傷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345810A JPH05180812A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 超音波探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345810A JPH05180812A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 超音波探傷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05180812A true JPH05180812A (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=18379141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3345810A Pending JPH05180812A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 超音波探傷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05180812A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007033140A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Railway Technical Res Inst | 超音波探触子 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3345810A patent/JPH05180812A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007033140A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Railway Technical Res Inst | 超音波探触子 |
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