JPH0517897Y2 - - Google Patents

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JPH0517897Y2
JPH0517897Y2 JP793991U JP793991U JPH0517897Y2 JP H0517897 Y2 JPH0517897 Y2 JP H0517897Y2 JP 793991 U JP793991 U JP 793991U JP 793991 U JP793991 U JP 793991U JP H0517897 Y2 JPH0517897 Y2 JP H0517897Y2
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ceramic piezoelectric
piezoelectric body
ceramic
voltage
electrodes
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案はアクチユエータ
として用いる積層型圧電体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 セラミツク圧電体は電圧を断続
して印加することにより変位することが知られて
いる。 この変位を利用してアクチユエータ機能を満足
させるにはセラミツク圧電体を複数個積層し、そ
の変位量を大きくすればよい。
【0003】 そこで、本考案者はセラミツク圧電体
の側壁に側方電極を設け、該側方電極をリード電
極で接続してセラミツク圧電体の互いを並列接続
することを試みた。 しかしながら、セラミツク圧電体は変位するた
め、リード電極と側方電極との接続部が剥れた
り、あるいはリード電極の剛性によつてセラミツ
ク圧電体自体に亀裂を発生したりする新たな不具
合を招来する。
【0004】 そのため、従来実公昭57−11426号公
報や実開昭57−24756号公報の図面にみられるよ
うに、リード電極自体を変形可能とすることによ
り、リード電極の側方電極からの剥がれ等の防止
をおこなつていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、この
ような構成ではセラミツク圧電体の変位により、
リード電極の伸縮による曲げ疲労が起き、ついに
はリード電極の断線が起きてしまい、1か所でも
断線が起きると圧電体が作動しなくなるという問
題が生じていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、かか
る知見に基づいて提案されたものであり、電圧を
印加することによつて軸方向に変位可能なセラミ
ツク圧電単体と、該セラミツク圧電単体の対向す
る面に設けられ、前記セラミツク圧電単体に電圧
を印加する電極とを1組として、複数組積層して
なる積層型圧電体において、複数の横線及び複数
の縦線を組合せてなる帯状のメツシユ部を有し、
該メツシユ部の長手方向に沿う側面部分における
前記縦線の一部が省略されており、該省略部位に
おける前記メツシユ部の複数の前記横線が前記各
電極に接続されており、前記メツシユ部自体を前
記複数の圧電単体を電気的に並列接続させる集合
部としたことを特徴とする。
【0007】
【作用】 このような構成とすることにより、た
とえセラミツク圧電体が変位してメツシユ部の横
線の一部が断線しても他の横線はメツシユ部自体
を介して電圧を供給することができるので圧電体
の作動を停止させることがない。
【0008】
【実施例】 以下本考案を具体的実施例により説
明する。 図1において、Aは本考案の積層型セラミツク
圧電体である。この積層型セラミツク圧電体A
は、板状(直径約15mm、厚さ約冷0.5mm)のセラ
ミツク圧電単体1を複数個積層した構造を有して
おり、その外形形状は直径約15mm長さ約40mmであ
る。セラミツク圧電単体1の両面及び側面の一部
には図2及び図3に示すように銀ペーストにより
表裏面の電極2及び側壁面側方電極4が厚さ約15
ミクロンで形成してあり、このペーストの接着作
用により多数のセラミツク圧電単体1は一体的に
接合され、積層型セラミツク圧電体Aを形成して
いる。なお、側方電極4は一方の面の電極2に導
通している。
【0009】 上記圧電単体1の積層態様は次のごと
くである。35はリード電極34の集合部である
約100メツシユのステンレスメツシユ部である。
このメツシユ部35の長手方向に沿う側面部分に
おける縦線38の一部をはずして、図1に示すよ
うにリード電極34のリード部とするメツシユ部
35の複数の横線36と側面電極4を接続するこ
とにより、セラミツク圧電体Aを構成してある。
尚、37はメツシユ部の縦線38と横線36の接
触抵抗を減らすため銀ペーストもしくは半田をメ
ツシユ部35に付着させた部位を示す。リード線
3はこの部位37、つまりメツシユ部35から取
り出してある。このようにして作製したセラミツ
ク圧電体Aに500Vの電圧印加断続を繰返して試
験した結果、メツシユ部35の横線36と側面電
極4との接続点の剥れやセラミツク圧電単体1の
割れは生じなかつた。
【0010】 上記構成の圧電体Aは図4a,b,c
に示すように、樹脂製ケース10の中に収納され
てアクチユエータを形成している。即ち、図4
a,b,cにおいて、11は耐油性Oリングでケ
ース10と樹脂製押板19との間の隙間を燃料が
通るのを防いでいる。12は逆止弁で、燃料を一
方向にだけ流れるようにしてある。13はバネ
で、ノズル14を台座16に密着している。17
は取り付けカバーであり、ケース10にネジどめ
してある。18は中央ボデイーである。尚、ケー
ス10と、中央ボデイー18と、台座16とはノ
ツクピン等(図示せず)により相対的な位置移動
が出来ないようにしてある。15は燃料(ガソリ
ン、軽油等)の入口である。また、圧電体Aのリ
ード線3は図4に示すように、電極棒20に接続
して外部電源(図示せず)に接続するようにして
ある。
【0011】 次に、このセラミツク圧電体Aをアク
チユエータとして用いた時の作動について図4を
用いて簡単に説明する。燃料は入口15からアク
チユエータ内に燃料ポンプ(図示せず)により圧
送され、逆止弁12を通り押板19と中央ボデイ
ー18及び台座16により形成された空間を満た
す。この状態で外部の電極棒20を通してセラミ
ツク圧電体Aに電圧を印加すると、図1に示した
ようにセラミツク圧電体Aは軸方向に伸びる。と
ころが、セラミツク圧電体Aの上方はケース10
により固定されているので、この変位は下方に向
かつて伸びる。そうすると、押板19と中央ボデ
イー18との隙間が減少し、燃料の圧力が急に上
昇し、ノズル14は下方に動き、ノズル14と台
座16により生じた隙間を通つて燃料が噴出され
る。燃料の圧力が下がるとノズル14がバネ13
の作用により上方にもどり台座16との隙間を閉
じる。次に、セラミツク圧電体Aの電圧印加を止
めると、セラミツク圧電体Aは上方に鑑み、押板
19と中央ボデイー18及び台座16により形成
された空間の圧力が下がるため、新たな燃料が逆
止弁12を通つてこの部分に供給される。このよ
うにして作製したアクチユエータはガソリン噴射
用インジエクタ、デイーゼルエンジンのインジエ
クタ等に使用するものである。
【0012】 尚、本実施例でセラミツク圧電単体1
を多数積層する理由は、約0.5mm当り約500Vと高
い電圧を印加しているため、セラミツク圧電単体
1の厚さを厚くすると印加電圧をさらに大きくし
なければならないのと同時に空気の絶縁破壊を起
こしやすくなるという問題点等も生じてくる。従
つて、本実施例では、セラミツク圧電単体1の厚
さは0.5mmとしてこれを多数積層する構造とした。
【0013】 また、本実施例ではケース10及び押
板19は樹脂製としたが、セラミツク圧電体Aに
適当なシールを施せば金属性のものも使用可能で
ある。
【0014】
【考案の効果】 以上詳述したごとく本考案によ
れば、セラミツク圧電体とリード電極との剥れ、
あるいは該圧電体を構成している圧電単体の割れ
といつた不具合を解消することができる。 また、たとえメツシユ部の横線が圧電体の伸縮
により断続したとしても、他の横線にはメツシユ
部自体を介して電圧を供給することができ、圧電
体の作動を停止させることがない。
【0015】 更に、本考案においては、メツシユ部
の採用により、該メツシユ部の横線を圧電単体の
各電極に接続することで、同時に各電極を電気的
に並列接続する集合部がメツシユ部自体で設定さ
れるため、組立工数の低減を図ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の結線状況を示す模式図である。
【図3】aは圧電単体の表面図、bはその側面
図、cはその裏面図である。
【図4】aは用途例を示す図、bはその断面図、
cはaのB−B断面図である。
【符号の説明】 1……圧電単体 2……電極 3……リード線 35……メツシユ部 36……横線 38……縦線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加することによつて軸方
    向に変位可能なセラミツク圧電単体と、該セラミ
    ツク圧電単体の対向する面に設けられ、前記セラ
    ミツク圧電単体に電圧を印加する電極とを1組と
    して、複数組積層してなる積層型圧電体におい
    て、複数の横線及び複数の縦線を組合せてなる帯
    状のメツシユ部を有し、該メツシユ部の長手方向
    に沿う側面部分における前記縦線の一部が省略さ
    れており、該省略部位における前記メツシユ部の
    複数の前記横線が前記各電極に接続されており、
    前記メツシユ部自体を前記複数の圧電単体を電気
    的に並列接続させる集合部としたことを特徴とす
    る積層型圧電体。
JP793991U 1991-02-21 1991-02-21 Expired - Lifetime JPH0517897Y2 (ja)

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JP793991U JPH0517897Y2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21

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JP793991U JPH0517897Y2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21

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JPH03116058U JPH03116058U (ja) 1991-12-02
JPH0517897Y2 true JPH0517897Y2 (ja) 1993-05-13

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