JPH05178760A - 心筋梗塞治療剤 - Google Patents
心筋梗塞治療剤Info
- Publication number
- JPH05178760A JPH05178760A JP4166756A JP16675692A JPH05178760A JP H05178760 A JPH05178760 A JP H05178760A JP 4166756 A JP4166756 A JP 4166756A JP 16675692 A JP16675692 A JP 16675692A JP H05178760 A JPH05178760 A JP H05178760A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emulsion
- thrombolytic
- perfluorochemical
- thrombolytic agent
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/43—Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
- A61K38/46—Hydrolases (3)
- A61K38/48—Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
- A61K38/482—Serine endopeptidases (3.4.21)
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/164—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
- A61K38/166—Streptokinase
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/43—Enzymes; Proenzymes; Derivatives thereof
- A61K38/46—Hydrolases (3)
- A61K38/48—Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
- A61K38/49—Urokinase; Tissue plasminogen activator
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P7/00—Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
- A61P7/02—Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/08—Vasodilators for multiple indications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/10—Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Diabetes (AREA)
- Hematology (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 心筋梗塞に対する血栓溶解療剤に関する問題
点の緩和、およびその有効性の改善。 【構成】 血栓溶解剤を有効成分とし、ペルフルオロケ
ミカル乳剤と併用することを特徴とする心筋梗塞治療
剤、ペルフルオロケミカル乳剤を有効成分とし、血栓溶
解剤と併用することを特徴とする心筋梗塞治療剤及び治
療的有効量の少なくとも1回投与分を含む血栓溶解剤お
よびペルフルオロケミカル乳剤からなる心筋梗塞治療用
キットである。
点の緩和、およびその有効性の改善。 【構成】 血栓溶解剤を有効成分とし、ペルフルオロケ
ミカル乳剤と併用することを特徴とする心筋梗塞治療
剤、ペルフルオロケミカル乳剤を有効成分とし、血栓溶
解剤と併用することを特徴とする心筋梗塞治療剤及び治
療的有効量の少なくとも1回投与分を含む血栓溶解剤お
よびペルフルオロケミカル乳剤からなる心筋梗塞治療用
キットである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血栓溶解剤およびペル
フルオロケミカル乳剤を併用してなる(組み合わせてな
る)心筋梗塞治療剤に関する。
フルオロケミカル乳剤を併用してなる(組み合わせてな
る)心筋梗塞治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】冠動脈疾患は合衆国において今なお疾患
および死亡の主要因である。心筋梗塞は冠動脈疾患の重
要な合併症であり、通常、冠動脈血栓に伴う冠血流の著
しい減少により生じる。急性心筋梗塞の発生後4時間以
内に検査された冠状血管造影は85%以上の患者に関して
梗塞性血管閉塞を示した。例として、DeWoodらの New E
ngl. J. Med. 303:897-9 (1980)を参照のこと。致死性
不整脈の部分的除去は集中治療ユニット(ICU) の導入以
来、梗塞後の早期において最大の死因であるポンプ機能
不全を結果として生じた(例えばPageらの New Engl.
J. Med. 285:133(1971)を参照のこと)。医学的に難治
性の心室性急性不整脈も、左心室重量の40%以上が不可
逆的に障害を受けた患者において起こりやすい傾向があ
る。早期性の心室収縮が比較的大きな心筋梗塞を有する
患者においてより頻発すること、そしてこのことは梗塞
後の期間において致死性不整脈や突然死の指標となり得
るということも明らかにされてきた。逆に、比較的小さ
な心筋梗塞を有する患者は一般的に順調な臨床的経過と
比較的に良好な噴出画分を有する。
および死亡の主要因である。心筋梗塞は冠動脈疾患の重
要な合併症であり、通常、冠動脈血栓に伴う冠血流の著
しい減少により生じる。急性心筋梗塞の発生後4時間以
内に検査された冠状血管造影は85%以上の患者に関して
梗塞性血管閉塞を示した。例として、DeWoodらの New E
ngl. J. Med. 303:897-9 (1980)を参照のこと。致死性
不整脈の部分的除去は集中治療ユニット(ICU) の導入以
来、梗塞後の早期において最大の死因であるポンプ機能
不全を結果として生じた(例えばPageらの New Engl.
J. Med. 285:133(1971)を参照のこと)。医学的に難治
性の心室性急性不整脈も、左心室重量の40%以上が不可
逆的に障害を受けた患者において起こりやすい傾向があ
る。早期性の心室収縮が比較的大きな心筋梗塞を有する
患者においてより頻発すること、そしてこのことは梗塞
後の期間において致死性不整脈や突然死の指標となり得
るということも明らかにされてきた。逆に、比較的小さ
な心筋梗塞を有する患者は一般的に順調な臨床的経過と
比較的に良好な噴出画分を有する。
【0003】従って、梗塞規模の縮小を目的とした治療
は如何なる形態のものも重要性の高い臨床学的応用性を
有する。再灌流措置を梗塞状態の初期に施せば、動物モ
デルにおける心筋壊死の程度を減少させる。例えば、Je
nningsおよびReimerのCirculation 68:1-25 (1983) を
参照のこと。再灌流療法は通常の臨床的治療法として受
入られてきた事情から、血栓溶解治療の施与の枠組内で
の成果を改善するため、その同治療法に介在する手段に
努力が現在、傾注されている。
は如何なる形態のものも重要性の高い臨床学的応用性を
有する。再灌流措置を梗塞状態の初期に施せば、動物モ
デルにおける心筋壊死の程度を減少させる。例えば、Je
nningsおよびReimerのCirculation 68:1-25 (1983) を
参照のこと。再灌流療法は通常の臨床的治療法として受
入られてきた事情から、血栓溶解治療の施与の枠組内で
の成果を改善するため、その同治療法に介在する手段に
努力が現在、傾注されている。
【0004】然しながら、静脈経由での再灌流療法の主
要な問題は左心室機能の改善が絶望的な程度にしか渉ら
ぬことであった。例えば、CaliffらのCirculation 78:
11−213 (1988) および J Am Coll.Card 14:1382-138
8 (1989)を参照のこと。実際のところ、血栓溶解療法に
関して、生存における全体的な改善は収縮性の左心室機
能改善によっては説明され得ない。例えば、Topol およ
びCaliffの J Am Coll.Card 13:1477-1480 およびBrau
nward のCirculation 79:441-444 (1989) を参照のこ
と。
要な問題は左心室機能の改善が絶望的な程度にしか渉ら
ぬことであった。例えば、CaliffらのCirculation 78:
11−213 (1988) および J Am Coll.Card 14:1382-138
8 (1989)を参照のこと。実際のところ、血栓溶解療法に
関して、生存における全体的な改善は収縮性の左心室機
能改善によっては説明され得ない。例えば、Topol およ
びCaliffの J Am Coll.Card 13:1477-1480 およびBrau
nward のCirculation 79:441-444 (1989) を参照のこ
と。
【0005】動物実験の示すところによれば、再灌流後
の心筋梗塞からの生還の件数は再灌流時点で生じる解剖
学的または代謝的異常によって制限される。例えば、Br
aunward E の J.Clin Invest 76:1713-1719 (1985)を参
照のこと。この現象は再灌流障害として言及された。再
灌流障害の正確な機序は十分に理解されていないが、可
能性としては、 "無再開通(no-reflow)"現象、内皮細胞
損傷、遊離ラジカルの生成、およびカルシウムの動員化
が含まれる。例えば、Braunward E.の J.ClinInvest 7
6:1713-1719 (1985)を参照のこと。Klonerらは40−90分
間の閉塞後にイヌモデルの微小循環部において重度の解
剖学的異常が発生することを示した( J.Clin Invest 5
4:1496 (1974) )。これらの研究者らはこの異常を無再
開通現象と定義した。この現象に関して考えられる異常
には重度の毛細管損傷、問質性浮腫、微小循環部での白
血球栓塞および内皮細胞機能障害が含まれる。
の心筋梗塞からの生還の件数は再灌流時点で生じる解剖
学的または代謝的異常によって制限される。例えば、Br
aunward E の J.Clin Invest 76:1713-1719 (1985)を参
照のこと。この現象は再灌流障害として言及された。再
灌流障害の正確な機序は十分に理解されていないが、可
能性としては、 "無再開通(no-reflow)"現象、内皮細胞
損傷、遊離ラジカルの生成、およびカルシウムの動員化
が含まれる。例えば、Braunward E.の J.ClinInvest 7
6:1713-1719 (1985)を参照のこと。Klonerらは40−90分
間の閉塞後にイヌモデルの微小循環部において重度の解
剖学的異常が発生することを示した( J.Clin Invest 5
4:1496 (1974) )。これらの研究者らはこの異常を無再
開通現象と定義した。この現象に関して考えられる異常
には重度の毛細管損傷、問質性浮腫、微小循環部での白
血球栓塞および内皮細胞機能障害が含まれる。
【0006】フルオゾ−ル(登録商標)(20%(w/v) の血
管内投与用ペルフルオロケミカル乳剤)は、酸素運搬ペ
ルフルオロケミカル乳剤であるが、心虚血を緩和する上
で効果的なことが示された。例えば、マインツ編「ペル
フルオロケミカル血液代用剤に関する第5回国際シンポ
ジウム議事録」W. Zuckschwerdt 出版、ミュンヘン、19
7-203 (1981) ; Andersonらの AM Heart J 110:720-6
(1985): MurowskiおよびPeetoom 共編「輸血医学に関
して:最近の技術的進歩」Alan R. Liss, ニュ−ヨ−ク
21-27 (1986);および Kent らの American.J.Cardiol
(1990)に提出した論文。マインツ(上述)はヒトにおい
て血管造影中の冠動脈内投与した酸素化フルオゾ−ルが
心筋性虚血を緩和し、心電図 (ECG)上の異常を著しく減
少させることを報告した (例えば、マインツの論文(上
述)を参照のこと)。
管内投与用ペルフルオロケミカル乳剤)は、酸素運搬ペ
ルフルオロケミカル乳剤であるが、心虚血を緩和する上
で効果的なことが示された。例えば、マインツ編「ペル
フルオロケミカル血液代用剤に関する第5回国際シンポ
ジウム議事録」W. Zuckschwerdt 出版、ミュンヘン、19
7-203 (1981) ; Andersonらの AM Heart J 110:720-6
(1985): MurowskiおよびPeetoom 共編「輸血医学に関
して:最近の技術的進歩」Alan R. Liss, ニュ−ヨ−ク
21-27 (1986);および Kent らの American.J.Cardiol
(1990)に提出した論文。マインツ(上述)はヒトにおい
て血管造影中の冠動脈内投与した酸素化フルオゾ−ルが
心筋性虚血を緩和し、心電図 (ECG)上の異常を著しく減
少させることを報告した (例えば、マインツの論文(上
述)を参照のこと)。
【0007】臨床試験 (例えば、Andersonらの AM Hear
t J 110:720-6 (1985) ; Murowski およびPeetomの論
文(上述)を参照のこと)によれば、フルオゾ−ルが虚
血の合併症に罹るハイリスクのイントラプロセデュラル
( intraprocedural)な虚血を緩和するために血管形成
術時の使用用に認められた。更に、静脈経路での血栓溶
解療法の使用は、最近においてヒトの治療用として認め
られたものであるが、静注によるフルオゾ−ル治療に組
合せて使用されることを示唆されなかった。フルオゾ−
ルは血管形成術や冠動脈経由での血栓溶解療法に組合せ
て冠動脈経由でのみ使用されてきたからである。例え
ば、VirmanらのCirculation 81: iv-57 to iv-68 (199
0) ; Forman らの J.Amer.Coll Cardiol9:1082-1090 (1
987) およびCirculation 71:1060-1068 (1986) を参照
のこと。静脈経由による血栓溶解治療の使用は冠動脈経
由での血栓溶解治療よりも利点を有する。その利点のう
ち最も明白な点は血栓溶解剤を投与するための外科措置
が不要ということである。
t J 110:720-6 (1985) ; Murowski およびPeetomの論
文(上述)を参照のこと)によれば、フルオゾ−ルが虚
血の合併症に罹るハイリスクのイントラプロセデュラル
( intraprocedural)な虚血を緩和するために血管形成
術時の使用用に認められた。更に、静脈経路での血栓溶
解療法の使用は、最近においてヒトの治療用として認め
られたものであるが、静注によるフルオゾ−ル治療に組
合せて使用されることを示唆されなかった。フルオゾ−
ルは血管形成術や冠動脈経由での血栓溶解療法に組合せ
て冠動脈経由でのみ使用されてきたからである。例え
ば、VirmanらのCirculation 81: iv-57 to iv-68 (199
0) ; Forman らの J.Amer.Coll Cardiol9:1082-1090 (1
987) およびCirculation 71:1060-1068 (1986) を参照
のこと。静脈経由による血栓溶解治療の使用は冠動脈経
由での血栓溶解治療よりも利点を有する。その利点のう
ち最も明白な点は血栓溶解剤を投与するための外科措置
が不要ということである。
【0008】イヌのモデルを用いて、hirooka と Cohn
( ペルフルオロケミカル血液代用剤に関する第4回国際
シンポジウム議事録、京都、アムステルダム、Excerpta
Medica , 285-293 (1978))および Nunn ら ( Am J Ca
rdiol 52:203-205 (1983) )は、冠動脈の実験的結紮後
の心筋の保護がフルオゾ−ルを追加的に冠動脈内投与す
ることにより著しく改善されることを示した。
( ペルフルオロケミカル血液代用剤に関する第4回国際
シンポジウム議事録、京都、アムステルダム、Excerpta
Medica , 285-293 (1978))および Nunn ら ( Am J Ca
rdiol 52:203-205 (1983) )は、冠動脈の実験的結紮後
の心筋の保護がフルオゾ−ルを追加的に冠動脈内投与す
ることにより著しく改善されることを示した。
【0009】個々の研究において、Formanはイヌの 24
時間の閉塞−再灌流モデルを用いて、フルオゾ−ルだけ
を動脈経由 (15ml/kg 体重)又は静脈経由 (25ml/kg 体
重)で投与した場合、各々、 55%又は40% の梗塞規模の
縮小が結果として生じたことを示しあ。FormanらのCirc
ulation 71:1060−1068 (1985); Bajaj らのCirculat
ion 79:645−656 (1989)を参照のこと。更には、24時間
の再灌流後に局部的心室機能において、小さくとも有意
な改善が観察された。例えば、FormanらのCirculation
71:1060 −1068 (1985) を参照のこと。
時間の閉塞−再灌流モデルを用いて、フルオゾ−ルだけ
を動脈経由 (15ml/kg 体重)又は静脈経由 (25ml/kg 体
重)で投与した場合、各々、 55%又は40% の梗塞規模の
縮小が結果として生じたことを示しあ。FormanらのCirc
ulation 71:1060−1068 (1985); Bajaj らのCirculat
ion 79:645−656 (1989)を参照のこと。更には、24時間
の再灌流後に局部的心室機能において、小さくとも有意
な改善が観察された。例えば、FormanらのCirculation
71:1060 −1068 (1985) を参照のこと。
【0010】従って、再灌流を実現するための外科措
置、この中には血栓溶解療法も含まれえるのであるが、
の必要性を実質的に軽減するのみならず、血栓溶解療法
に伴う再灌流損傷に関する問題点を軽減することにより
血栓溶解療法の有効性を増強するところの、冠動脈経由
での血栓溶解療法に替わる手段を提供する必要がある。
置、この中には血栓溶解療法も含まれえるのであるが、
の必要性を実質的に軽減するのみならず、血栓溶解療法
に伴う再灌流損傷に関する問題点を軽減することにより
血栓溶解療法の有効性を増強するところの、冠動脈経由
での血栓溶解療法に替わる手段を提供する必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、心筋梗塞に
対する血栓溶解療剤に関する問題点の緩和、およびその
有効性の改善を目的とするものである。
対する血栓溶解療剤に関する問題点の緩和、およびその
有効性の改善を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、血栓溶解剤を
有効成分とし、ペルフルオロケミカル乳剤と併用するこ
とを特徴とする心筋梗塞治療剤、ペルフルオロケミカル
乳剤を有効成分とし、血栓溶解剤と併用することを特徴
とする心筋梗塞治療剤及び治療的有効量の少なくとも1
回投与分を含む血栓溶解剤およびペルフルオロケミカル
乳剤からなる心筋梗塞治療用キットである。
有効成分とし、ペルフルオロケミカル乳剤と併用するこ
とを特徴とする心筋梗塞治療剤、ペルフルオロケミカル
乳剤を有効成分とし、血栓溶解剤と併用することを特徴
とする心筋梗塞治療剤及び治療的有効量の少なくとも1
回投与分を含む血栓溶解剤およびペルフルオロケミカル
乳剤からなる心筋梗塞治療用キットである。
【0013】本発明は、例えば、心室機能の改善、一連
の虚血症状、すなわち、梗塞規模、心室性不整脈、無再
開通現象、毛細管障害、間質性浮腫、微小循環部におけ
る白血球栓塞、遊離ラジカルの生成、カルシウムの動員
化および内皮細胞機能障害、の一つ又はそれ以上を軽減
する。本発明の態様によれば、血栓溶解剤を有効成分と
し、ペルフルオロケミカル乳剤と併用するか、ペルフル
オロケミカル乳剤を有効成分とし、血栓溶解剤と併用し
た心筋梗塞治療剤を有効量静脈内投与することが好まし
い。
の虚血症状、すなわち、梗塞規模、心室性不整脈、無再
開通現象、毛細管障害、間質性浮腫、微小循環部におけ
る白血球栓塞、遊離ラジカルの生成、カルシウムの動員
化および内皮細胞機能障害、の一つ又はそれ以上を軽減
する。本発明の態様によれば、血栓溶解剤を有効成分と
し、ペルフルオロケミカル乳剤と併用するか、ペルフル
オロケミカル乳剤を有効成分とし、血栓溶解剤と併用し
た心筋梗塞治療剤を有効量静脈内投与することが好まし
い。
【0014】この方法において、心室機能の改善と梗塞
規模の縮小が、ペルフルオロケミカル乳剤を用いずに血
栓溶解剤を投与する場合に比べて効果的である。好まし
い実施態様として、ペルフルオロケミカル乳剤はフルオ
ゾ−ル−DA(登録商標、以下、単にフルオゾールとい
う)であり、20%(w/v)ペルフルオロケミカル乳剤として
使用され、この20%(w/v)ペルフルオロケミカル乳剤は約
17.5%(w/v)量のペルフルオロデカリン、約7.5%(w/v) 量
のペルフルオロトリ-n- プロピルアミン、約3.4%(w/v)
量のポロキサマ−188 , 約0.5%(w/v) 量の卵黄燐脂質、
約0.040%(w/v) 量のオレイン酸カリウム、約1.0%(w/v)
量のグリセロ−ル、および適量の水を含む基本乳剤から
本明細書に示すように調製される。
規模の縮小が、ペルフルオロケミカル乳剤を用いずに血
栓溶解剤を投与する場合に比べて効果的である。好まし
い実施態様として、ペルフルオロケミカル乳剤はフルオ
ゾ−ル−DA(登録商標、以下、単にフルオゾールとい
う)であり、20%(w/v)ペルフルオロケミカル乳剤として
使用され、この20%(w/v)ペルフルオロケミカル乳剤は約
17.5%(w/v)量のペルフルオロデカリン、約7.5%(w/v) 量
のペルフルオロトリ-n- プロピルアミン、約3.4%(w/v)
量のポロキサマ−188 , 約0.5%(w/v) 量の卵黄燐脂質、
約0.040%(w/v) 量のオレイン酸カリウム、約1.0%(w/v)
量のグリセロ−ル、および適量の水を含む基本乳剤から
本明細書に示すように調製される。
【0015】別の好ましい実施態様として、血栓溶解剤
は組織プラスミノ−ゲン活性化因子を含む。あるいは、
血栓溶解剤は組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレ
プトキナ−ゼ、プロウロキナ−ゼ、ウロキナ−ゼおよび
アニストレプラ−ゼのうち少なくとも一つを含むことが
望ましい。更に別の好ましい実施態様として、治療的有
効量のペルフルオロケミカル乳剤を約 5-25ml/min の速
度で、体重1kg 当たり約 5-22ml の範囲で投与すること
が挙げられる。より好ましい実施態様としては、ペルフ
ルオロケミカル乳剤を15-20ml/min の速度で、体重1kg
当たり約15mlで投与する。ペルフルオロケミカル乳剤の
上記投与量は患者の体重に応じて、約 30-120 分間で好
ましくは投与される。
は組織プラスミノ−ゲン活性化因子を含む。あるいは、
血栓溶解剤は組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレ
プトキナ−ゼ、プロウロキナ−ゼ、ウロキナ−ゼおよび
アニストレプラ−ゼのうち少なくとも一つを含むことが
望ましい。更に別の好ましい実施態様として、治療的有
効量のペルフルオロケミカル乳剤を約 5-25ml/min の速
度で、体重1kg 当たり約 5-22ml の範囲で投与すること
が挙げられる。より好ましい実施態様としては、ペルフ
ルオロケミカル乳剤を15-20ml/min の速度で、体重1kg
当たり約15mlで投与する。ペルフルオロケミカル乳剤の
上記投与量は患者の体重に応じて、約 30-120 分間で好
ましくは投与される。
【0016】例えば、体重 80kg の患者はフルオゾ−ル
15ml/kg 体重の投与量、又は全投与量として1200mlのフ
ルオゾ−ルの投与を受ける。最初の 5分間に約 1ml/min
の速度で投与し、その後の 5分間に約 10ml/min の速度
での投与により全フルオゾ−ル投与量 1200ml のうちの
55ml が投与される。従って、もし投与速度が 20ml/mi
n に増強された場合、患者は約 57 分間に残余量を投与
されることになる。
15ml/kg 体重の投与量、又は全投与量として1200mlのフ
ルオゾ−ルの投与を受ける。最初の 5分間に約 1ml/min
の速度で投与し、その後の 5分間に約 10ml/min の速度
での投与により全フルオゾ−ル投与量 1200ml のうちの
55ml が投与される。従って、もし投与速度が 20ml/mi
n に増強された場合、患者は約 57 分間に残余量を投与
されることになる。
【0017】本発明の別の目的は心筋梗塞に対するヒト
患者の静脈経由での治療のために用いられ得る、治療的
有効量の少なくとも1回投与分を含む血栓溶解剤および
ペルフルオロケミカル乳剤からなる心筋梗塞治療用キッ
トを提供することにあり、好ましくは、(A) 治療的有効
量の血栓溶解剤の、少なくとも一回投与量を有する容器
(包装単位)、および (B)治療的有効量のペルフルオロ
ケミカル乳剤の、少なくとも一回投与量を有する容器
(包装単位)からなるキットを提供することにある。
患者の静脈経由での治療のために用いられ得る、治療的
有効量の少なくとも1回投与分を含む血栓溶解剤および
ペルフルオロケミカル乳剤からなる心筋梗塞治療用キッ
トを提供することにあり、好ましくは、(A) 治療的有効
量の血栓溶解剤の、少なくとも一回投与量を有する容器
(包装単位)、および (B)治療的有効量のペルフルオロ
ケミカル乳剤の、少なくとも一回投与量を有する容器
(包装単位)からなるキットを提供することにある。
【0018】好ましいキットの実施態様としては、ペル
フルオロケミカル乳剤はフルオゾ−ルであり、20%(w/v)
ペルフルオロケミカル乳剤として使用され、この20%(w/
v)ペルフルオロケミカル乳剤は約17.5%(w/v)量のペルフ
ルオロデカリン、約7.5%(w/v) 量のペルフルオロトリ-n
- プロピルアミン、約3.4%(w/v) 量のポロキサマ−188
(登録商標) , 約0.5%(w/v) 量の卵黄燐脂質、約0.040%
(w/v) 量のオレイン酸カリウム、約1.0%(w/v) 量のグリ
セロ−ル、および総和で約100%(w/v) になるように適量
の水を含む基本乳剤から本明細書に示すように調製され
る。
フルオロケミカル乳剤はフルオゾ−ルであり、20%(w/v)
ペルフルオロケミカル乳剤として使用され、この20%(w/
v)ペルフルオロケミカル乳剤は約17.5%(w/v)量のペルフ
ルオロデカリン、約7.5%(w/v) 量のペルフルオロトリ-n
- プロピルアミン、約3.4%(w/v) 量のポロキサマ−188
(登録商標) , 約0.5%(w/v) 量の卵黄燐脂質、約0.040%
(w/v) 量のオレイン酸カリウム、約1.0%(w/v) 量のグリ
セロ−ル、および総和で約100%(w/v) になるように適量
の水を含む基本乳剤から本明細書に示すように調製され
る。
【0019】もう一方の、好ましいキットの実施態様と
しては、血栓溶解剤は組織プラスミノーゲン活性化因子
を含む。あるいは、血栓溶解剤は組織プラスミノーゲン
活性化因子、ストレプトキナーゼ、プロウロキナ−ゼ、
アニストレプラ−ゼおよびウロキナーゼのうち、少なく
とも一つを含むことが望ましい。 好ましい実施態様の詳細な記述 ペルフルオロケミカル乳剤および少なくとも一つの血栓
溶解剤の治療的有効量の静脈内投与が心筋梗塞に対する
ヒト患者の治療剤として有用であることが判明した。こ
の治療剤は心筋梗塞に対する静脈経由での血栓溶解剤に
関する諸問題の緩和するため、あるいはその有効性を改
善するために用いられる。
しては、血栓溶解剤は組織プラスミノーゲン活性化因子
を含む。あるいは、血栓溶解剤は組織プラスミノーゲン
活性化因子、ストレプトキナーゼ、プロウロキナ−ゼ、
アニストレプラ−ゼおよびウロキナーゼのうち、少なく
とも一つを含むことが望ましい。 好ましい実施態様の詳細な記述 ペルフルオロケミカル乳剤および少なくとも一つの血栓
溶解剤の治療的有効量の静脈内投与が心筋梗塞に対する
ヒト患者の治療剤として有用であることが判明した。こ
の治療剤は心筋梗塞に対する静脈経由での血栓溶解剤に
関する諸問題の緩和するため、あるいはその有効性を改
善するために用いられる。
【0020】本発明の一態様によれば、静脈経由でのペ
ルフルオロケミカルおよび血栓溶解剤が、例えば心室機
能の改善、虚血症状、梗塞規模、心室不整脈、無再還流
現象、毛細血管障害、間質性浮腫、微小循環部における
白血球栓塞、遊離ラジカルの生成、カルシウムの動員化
および内皮細胞機能障害、の一つ又はそれ以上を軽減す
る点において、ペルフルオロケミカル乳剤の静脈内投与
を施さない血栓溶解剤投与に比較して、より優れた改善
と軽減を示すべく、心筋梗塞の発生後できるだけ迅速
に、かつ同時に施与される。
ルフルオロケミカルおよび血栓溶解剤が、例えば心室機
能の改善、虚血症状、梗塞規模、心室不整脈、無再還流
現象、毛細血管障害、間質性浮腫、微小循環部における
白血球栓塞、遊離ラジカルの生成、カルシウムの動員化
および内皮細胞機能障害、の一つ又はそれ以上を軽減す
る点において、ペルフルオロケミカル乳剤の静脈内投与
を施さない血栓溶解剤投与に比較して、より優れた改善
と軽減を示すべく、心筋梗塞の発生後できるだけ迅速
に、かつ同時に施与される。
【0021】本発明で用いられるように、 "ペルフルオ
ロケミカル乳剤" は酸素を輸送するペルフルオロカ−ボ
ン化合物の水性乳剤(水中油型乳剤)に係わり、好まし
くは約 0.3μm以下の粒子径を有する。適切な乳剤は、
虚血性、低酸素性または酸素欠乏性の組織に対する良好
な酸素輸送能、乳剤中に用いられるペルフルオロカ−ボ
ン化合物の適切な排気を可能にする好ましい蒸気圧、お
よび臨床学的に許容される毒性を有する。同乳剤は透明
又は半透明であってもよい。
ロケミカル乳剤" は酸素を輸送するペルフルオロカ−ボ
ン化合物の水性乳剤(水中油型乳剤)に係わり、好まし
くは約 0.3μm以下の粒子径を有する。適切な乳剤は、
虚血性、低酸素性または酸素欠乏性の組織に対する良好
な酸素輸送能、乳剤中に用いられるペルフルオロカ−ボ
ン化合物の適切な排気を可能にする好ましい蒸気圧、お
よび臨床学的に許容される毒性を有する。同乳剤は透明
又は半透明であってもよい。
【0022】本発明のコンテキストにおいて用いられる
ペルフルオロケミカル乳剤は少なくとも一つのペルフル
オロカ−ボン化合物、乳化剤、および必要な範囲に応じ
て、脂肪酸、その生理学的塩、および/またはそのモノ
グリセリドを含む。このようなペルフルオロケミカル乳
剤はClark, Jr の米国特許 3,911,138, 横山の米国特許
3,962,329, および同 4,252,827, 更に横山らの "A Pe
rfluorochemical Emulsion as an Oxygen Carrier", Ar
tificial Organs, 8:34-40, 1984 および "Selection
of 53 PFC Substances for Better Stability of Emuls
ion and Improved Artificial Blood Substances", Adv
ances in Blood Substitute Research ,New York: Lis
s, Inc., 1983 −これらは全て引用により本明細書中に
組み込まれている−において記述されている。
ペルフルオロケミカル乳剤は少なくとも一つのペルフル
オロカ−ボン化合物、乳化剤、および必要な範囲に応じ
て、脂肪酸、その生理学的塩、および/またはそのモノ
グリセリドを含む。このようなペルフルオロケミカル乳
剤はClark, Jr の米国特許 3,911,138, 横山の米国特許
3,962,329, および同 4,252,827, 更に横山らの "A Pe
rfluorochemical Emulsion as an Oxygen Carrier", Ar
tificial Organs, 8:34-40, 1984 および "Selection
of 53 PFC Substances for Better Stability of Emuls
ion and Improved Artificial Blood Substances", Adv
ances in Blood Substitute Research ,New York: Lis
s, Inc., 1983 −これらは全て引用により本明細書中に
組み込まれている−において記述されている。
【0023】好ましいペルフルオロケミカル乳剤はペ
ルフルオロデカリン、ペルフルオロメチルデカリン、ア
ルキル基に 4-6個の炭素原子を有するペルフルオロアル
キルシクロアルカン、アルキル基に 5-7個の炭素原子を
有するペルフルオロアルキルテトラヒドロフラン、アル
キル基に 4-6個の炭素原子を有するペルフルオロアルキ
ルテトラヒドロピランおよび 9-11 個の炭素原子を有す
るペルフルオロアルカンの一群から選ばれた少なくとも
一つの 9-11 個の炭素原子を有するペルフルオロカ−ボ
ン化合物、 9-11 個の炭素原子を有するペルフルオロ
第三級アルキルアミン、アルキル基に 4-6個の炭素原子
を有するペルフルオロ−N-アルキルピペリジン、および
アルキル基に 5-7個の炭素原子を有するペルフルオロ−
N-アルキルモルホリンの一群から選ばれた少なくとも一
つの 9-11 個の炭素原子を有するペルフルオロ第三級ア
ミン、分子量約 2,000−20,000を有する高分子非イオ
ン系界面活性剤、燐脂質、8-22個の炭素原子を有す
る脂肪酸、その生理学的に許容される塩およびそのモノ
グリセリドの一群から選ばれた少なくとも一つの脂肪酸
化合物を含む。ペルフルオロカ−ボン化合物とペル
フルオロ第三級アミンとの比率は重量比で 95-50対 5-5
0 である。
ルフルオロデカリン、ペルフルオロメチルデカリン、ア
ルキル基に 4-6個の炭素原子を有するペルフルオロアル
キルシクロアルカン、アルキル基に 5-7個の炭素原子を
有するペルフルオロアルキルテトラヒドロフラン、アル
キル基に 4-6個の炭素原子を有するペルフルオロアルキ
ルテトラヒドロピランおよび 9-11 個の炭素原子を有す
るペルフルオロアルカンの一群から選ばれた少なくとも
一つの 9-11 個の炭素原子を有するペルフルオロカ−ボ
ン化合物、 9-11 個の炭素原子を有するペルフルオロ
第三級アルキルアミン、アルキル基に 4-6個の炭素原子
を有するペルフルオロ−N-アルキルピペリジン、および
アルキル基に 5-7個の炭素原子を有するペルフルオロ−
N-アルキルモルホリンの一群から選ばれた少なくとも一
つの 9-11 個の炭素原子を有するペルフルオロ第三級ア
ミン、分子量約 2,000−20,000を有する高分子非イオ
ン系界面活性剤、燐脂質、8-22個の炭素原子を有す
る脂肪酸、その生理学的に許容される塩およびそのモノ
グリセリドの一群から選ばれた少なくとも一つの脂肪酸
化合物を含む。ペルフルオロカ−ボン化合物とペル
フルオロ第三級アミンとの比率は重量比で 95-50対 5-5
0 である。
【0024】" 高分子非イオン系界面活性剤”は分子量
2,000−20,000であり、例えば、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンア
ルキルエ−テル、およびポリオキシエチレンアルキルア
リルエ−テルなどである。乳剤中の界面活性剤の濃度は
約 2.0−約 5.0%(W/V)であり、好ましくは 3.0− 3.5%
(W/V)である。符号 "%(W/V)" は 100mlの生成乳剤に対
する重量 (グラム表示)による物質の量比率を意味す
る。
2,000−20,000であり、例えば、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンア
ルキルエ−テル、およびポリオキシエチレンアルキルア
リルエ−テルなどである。乳剤中の界面活性剤の濃度は
約 2.0−約 5.0%(W/V)であり、好ましくは 3.0− 3.5%
(W/V)である。符号 "%(W/V)" は 100mlの生成乳剤に対
する重量 (グラム表示)による物質の量比率を意味す
る。
【0025】以下のペルフルオロ化合物は本発明を実施
するために単独で、或いは組合せて使用することがで
き、また、約 10-50%(W/V)の量で乳剤中に含有され得
る。本明細書において用いられるペルフルオロカ−ボン
は約 9−11個の炭素原子を有するものである。すなわ
ち、ペルフルオロシクロアルカンとしてはペルフルオロ
デカリン、ペルフルオロメチルデカリンなどである。炭
素数4−6のアルキル基を有するペルフルオロアルキル
シクロアルキルとしてはペルフルオロメチルプロピルシ
クロヘキサン、ペルフルオロブチルシクロヘキサン、ペ
ルフルオロトリメチルシクロヘキサン、ペルフルオロエ
チルプロピルシクロヘキサン等が挙げられる。炭素数4
−6のアルキル基を有するペルフルオロアルキルピラン
としてはペルフルオロヘキシルテトラヒドロピランなど
である。炭素数5−7のアルキル基を有するペルフルオ
ロアルキルテトラヒドロフランとしてはペルフルオロペ
ンチルテトラヒドロフラン、ペルフルオロヘキシルテト
ラヒドロフラン、ペルフルオロヘプチルテトラヒドロフ
ランなどである。炭素数9−11のペルフルオロアルカ
ンとしてはペルフルオロノナン、ペルフルオロデカンな
どである。本明細書で用いられる他のペルフルオロカ−
ボンはペルフルオロC9-18 多環化合物であり、例えば、
ビシクロノナン、メチルおよびジメチル ビシクロオク
タン、ピナン、カンファン、アダマンタンおよびアルキ
ル (C1-6) アダマンタン[例えば、ジメチルアダマンタ
ン、エチルアダマンタンおよびその他]などを含む。本
明細書で用いられる他の複素環式ペルフルオロカ−ボン
はペルフルオロ飽和型および N−アルキル置換型キノリ
ン、キノリジン、ピロリジンおよびモルホリンなどであ
る。
するために単独で、或いは組合せて使用することがで
き、また、約 10-50%(W/V)の量で乳剤中に含有され得
る。本明細書において用いられるペルフルオロカ−ボン
は約 9−11個の炭素原子を有するものである。すなわ
ち、ペルフルオロシクロアルカンとしてはペルフルオロ
デカリン、ペルフルオロメチルデカリンなどである。炭
素数4−6のアルキル基を有するペルフルオロアルキル
シクロアルキルとしてはペルフルオロメチルプロピルシ
クロヘキサン、ペルフルオロブチルシクロヘキサン、ペ
ルフルオロトリメチルシクロヘキサン、ペルフルオロエ
チルプロピルシクロヘキサン等が挙げられる。炭素数4
−6のアルキル基を有するペルフルオロアルキルピラン
としてはペルフルオロヘキシルテトラヒドロピランなど
である。炭素数5−7のアルキル基を有するペルフルオ
ロアルキルテトラヒドロフランとしてはペルフルオロペ
ンチルテトラヒドロフラン、ペルフルオロヘキシルテト
ラヒドロフラン、ペルフルオロヘプチルテトラヒドロフ
ランなどである。炭素数9−11のペルフルオロアルカ
ンとしてはペルフルオロノナン、ペルフルオロデカンな
どである。本明細書で用いられる他のペルフルオロカ−
ボンはペルフルオロC9-18 多環化合物であり、例えば、
ビシクロノナン、メチルおよびジメチル ビシクロオク
タン、ピナン、カンファン、アダマンタンおよびアルキ
ル (C1-6) アダマンタン[例えば、ジメチルアダマンタ
ン、エチルアダマンタンおよびその他]などを含む。本
明細書で用いられる他の複素環式ペルフルオロカ−ボン
はペルフルオロ飽和型および N−アルキル置換型キノリ
ン、キノリジン、ピロリジンおよびモルホリンなどであ
る。
【0026】その他の有用なペルフルオロカ−ボンは 9
−11個の炭素原子を有するペルフルオロ第三級アミンを
含む。例えば、 9−11個の炭素原子を有するペルフルオ
ロ第三級アルキルアミンとしてはペルフルオロトリアル
キルアミン[例えば、ペルフルオロ N, N-ジエチルペン
テルアミン、ペルフルオロ N, N-ジエチルヘキシルアミ
ン、ペルフルオロN, N- ジプロピルブチルアミンおよび
ペルフルオロトリプロピルアミン]、ペルフルオロ N,N
−ジアルキルシクロヘキシルアミン[例えば、ペルフル
オロ N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン]などであ
る。ペルフルオロN - C4-6-アルキルピペリジンとして
はペルフルオロ N−ペンチルピペリジン、ペルフルオロ
N−ヘキシルピペリジンおよびペルフルオロ− N−ブチ
ルピペリジンなどである。ペルフルオロ N-C5-7-アルキ
ルモルホリンとしてはペルフルオロN- ペンテルモルホ
リン、ペルフルオロ N- ヘキシルモルホリンおよびペル
フルオロ N- ヘプチルモルホリンなどである。
−11個の炭素原子を有するペルフルオロ第三級アミンを
含む。例えば、 9−11個の炭素原子を有するペルフルオ
ロ第三級アルキルアミンとしてはペルフルオロトリアル
キルアミン[例えば、ペルフルオロ N, N-ジエチルペン
テルアミン、ペルフルオロ N, N-ジエチルヘキシルアミ
ン、ペルフルオロN, N- ジプロピルブチルアミンおよび
ペルフルオロトリプロピルアミン]、ペルフルオロ N,N
−ジアルキルシクロヘキシルアミン[例えば、ペルフル
オロ N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン]などであ
る。ペルフルオロN - C4-6-アルキルピペリジンとして
はペルフルオロ N−ペンチルピペリジン、ペルフルオロ
N−ヘキシルピペリジンおよびペルフルオロ− N−ブチ
ルピペリジンなどである。ペルフルオロ N-C5-7-アルキ
ルモルホリンとしてはペルフルオロN- ペンテルモルホ
リン、ペルフルオロ N- ヘキシルモルホリンおよびペル
フルオロ N- ヘプチルモルホリンなどである。
【0027】第三アミンを含めてペルフルオロ体の組合
せを使用する場合、 (非第三アミン) ペルフルオロカ−
ボン化合物とペルフルオロ第三級アミンの組成は重量比
で 50:95から 50:5 で使用され、乳剤中に含まれるペル
フルオロカ−ボン化合物とペルフルオロ第三アミンの全
分量は約 10%から 50%(w/v) である。本発明において乳
化補助剤として用いられる燐脂質は当該分野において通
常一般的に用いられるものであり、卵黄燐脂質あるいは
大豆燐脂質を含む燐脂質が望ましい。その乳剤中に有す
る量は約 0.1−約 1.0%(w/v)の範囲であり、好ましくは
約 0.4から約 0.6%(w/v)の範囲とする。
せを使用する場合、 (非第三アミン) ペルフルオロカ−
ボン化合物とペルフルオロ第三級アミンの組成は重量比
で 50:95から 50:5 で使用され、乳剤中に含まれるペル
フルオロカ−ボン化合物とペルフルオロ第三アミンの全
分量は約 10%から 50%(w/v) である。本発明において乳
化補助剤として用いられる燐脂質は当該分野において通
常一般的に用いられるものであり、卵黄燐脂質あるいは
大豆燐脂質を含む燐脂質が望ましい。その乳剤中に有す
る量は約 0.1−約 1.0%(w/v)の範囲であり、好ましくは
約 0.4から約 0.6%(w/v)の範囲とする。
【0028】乳化補助剤として使用される脂肪酸化合物
は 8-22 の炭素原子を有する脂肪酸、これらの、ナトリ
ウムあるいはカリウム塩といった生理学的に受け入れら
れる塩又はこの脂肪酸のモノグリセリドである。これら
は例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、パ
ルミトレイン酸、オレイン酸、リノ−ル酸、アラキドン
酸および、それらのナトリウム又はカリウム塩および、
それらのモノグリセリドなどを含む。これらの脂肪酸化
合物は単独で、又は二種以上の混合物で用いることがで
きる。その組成は0.004 - 0.1%(w/v) と微量でよく、好
ましくは約 0.02 - 0.04 %(w/v) である。これらの脂肪
酸化合物の中で、より好ましいものは 14 −20の炭素原
子を有する脂肪酸およびその生理学的に受入られる塩で
ある。最も好ましいのはパルミチン酸カリウムとオレイ
ン酸カリウムであり、これらは乳剤への良好な可溶性お
よび調製の容易さを考慮したものである。
は 8-22 の炭素原子を有する脂肪酸、これらの、ナトリ
ウムあるいはカリウム塩といった生理学的に受け入れら
れる塩又はこの脂肪酸のモノグリセリドである。これら
は例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、パ
ルミトレイン酸、オレイン酸、リノ−ル酸、アラキドン
酸および、それらのナトリウム又はカリウム塩および、
それらのモノグリセリドなどを含む。これらの脂肪酸化
合物は単独で、又は二種以上の混合物で用いることがで
きる。その組成は0.004 - 0.1%(w/v) と微量でよく、好
ましくは約 0.02 - 0.04 %(w/v) である。これらの脂肪
酸化合物の中で、より好ましいものは 14 −20の炭素原
子を有する脂肪酸およびその生理学的に受入られる塩で
ある。最も好ましいのはパルミチン酸カリウムとオレイ
ン酸カリウムであり、これらは乳剤への良好な可溶性お
よび調製の容易さを考慮したものである。
【0029】本発明において使用されるペルフルオロケ
ミカル乳剤の一例がフルオゾ−ル (ミドリ十字製)であ
り、同製品はペルフルオロデカリンおよびペルフルオロ
トリ-n- プロピルアミンからなる殺菌した等張のペルフ
ルオロケミカル乳剤である。同乳剤は使用前、冷凍状態
(-5°〜 -30°C)で貯蔵しなければならない。フルオゾ
−ルは以下の化合物を有するペルフルオロケミカル基本
乳剤から調製される。すなわち、約 17.5%(w/v) 量のペ
ルフルオロデカリン、 約 7.5%(w/v)量のペルフルオロト
リ-n- プロピルアミン、約 3.4%(w/v)量のポロキサマ−
188(登録商標)、約 0.5%(w/v)量の卵黄燐脂質、 約
0.040%(w/v)量のオレイン酸カリウム塩,約 1.0%(w/v)量
のグリセロ−ルおよび適量の水を含む。フルオゾ−ルの
乳剤化されたペルフルオロケミカル粒子の平均粒子径は
レ−ザ−光線散乱法によって測定されたところによれば
270nm以下である。
ミカル乳剤の一例がフルオゾ−ル (ミドリ十字製)であ
り、同製品はペルフルオロデカリンおよびペルフルオロ
トリ-n- プロピルアミンからなる殺菌した等張のペルフ
ルオロケミカル乳剤である。同乳剤は使用前、冷凍状態
(-5°〜 -30°C)で貯蔵しなければならない。フルオゾ
−ルは以下の化合物を有するペルフルオロケミカル基本
乳剤から調製される。すなわち、約 17.5%(w/v) 量のペ
ルフルオロデカリン、 約 7.5%(w/v)量のペルフルオロト
リ-n- プロピルアミン、約 3.4%(w/v)量のポロキサマ−
188(登録商標)、約 0.5%(w/v)量の卵黄燐脂質、 約
0.040%(w/v)量のオレイン酸カリウム塩,約 1.0%(w/v)量
のグリセロ−ルおよび適量の水を含む。フルオゾ−ルの
乳剤化されたペルフルオロケミカル粒子の平均粒子径は
レ−ザ−光線散乱法によって測定されたところによれば
270nm以下である。
【0030】ペルフルオロデカリンの構造式は、化1に
示すものである。
示すものである。
【0031】
【化1】 ペルフルオロトリ-n- プロピルアミンの構造式は、化2
に示すものである。
に示すものである。
【0032】
【化2】 ポロキサマ− 188は分子量約 8350 のポリオキシエチレ
ン−ポリオキシプロピレン共重合体界面活性剤である。
ポロキサマ− 188の構造式は以下の通りである。 HO - (CH2CH2O)a - [CH(CH3)(CH2O)] b - (CH2CH2O) c - H この式において a,b および cに対する値は各々74、31
および74である。残りの構成要素の構造式はよく知られ
ている。
ン−ポリオキシプロピレン共重合体界面活性剤である。
ポロキサマ− 188の構造式は以下の通りである。 HO - (CH2CH2O)a - [CH(CH3)(CH2O)] b - (CH2CH2O) c - H この式において a,b および cに対する値は各々74、31
および74である。残りの構成要素の構造式はよく知られ
ている。
【0033】最終的に 20%(w/v) 濃度の乳剤を調製する
ために上記乳剤に補充溶液を添加できる。この補充溶液
は pH 、イオン強度および浸透圧の調整に役立つ。好適
な補充溶液の例としては以下の補充溶液IおよびIIの組
合せを含む。 補充溶液 I 成分 量 (%(w/v) ) 重炭酸ナトリウム 3.5 塩化カリウム 0.56 水 適量 補充溶液 II 成分 量 (%(w/v) ) 塩化ナトリウム 4.29 デキストロース 1.29 塩化マグネシウム 0.305 塩化カルシウム 0.254 水 適量 本明細書で用いられている通り、 "血栓溶解剤" とは血
栓の溶解を助けることにおいて薬理学的に効果的である
酵素又は化合物に係わるものである。本発明において使
用される血栓溶解剤には組織プラスミノーゲン活性化因
子、ストレプトキナーゼ、ウロキナ−ゼ、プロウロキナ
−ゼ、アニストレプラ−ゼ、または、他の公知の繊維素
溶解酵素あるいは化合物、例えば、活性化ヒト蛋白質C
、のうち一つ又はそれ以上を含む。本発明によれば、
血栓溶解剤は公知のもの、またはその複数の組合せであ
ってもよい。
ために上記乳剤に補充溶液を添加できる。この補充溶液
は pH 、イオン強度および浸透圧の調整に役立つ。好適
な補充溶液の例としては以下の補充溶液IおよびIIの組
合せを含む。 補充溶液 I 成分 量 (%(w/v) ) 重炭酸ナトリウム 3.5 塩化カリウム 0.56 水 適量 補充溶液 II 成分 量 (%(w/v) ) 塩化ナトリウム 4.29 デキストロース 1.29 塩化マグネシウム 0.305 塩化カルシウム 0.254 水 適量 本明細書で用いられている通り、 "血栓溶解剤" とは血
栓の溶解を助けることにおいて薬理学的に効果的である
酵素又は化合物に係わるものである。本発明において使
用される血栓溶解剤には組織プラスミノーゲン活性化因
子、ストレプトキナーゼ、ウロキナ−ゼ、プロウロキナ
−ゼ、アニストレプラ−ゼ、または、他の公知の繊維素
溶解酵素あるいは化合物、例えば、活性化ヒト蛋白質C
、のうち一つ又はそれ以上を含む。本発明によれば、
血栓溶解剤は公知のもの、またはその複数の組合せであ
ってもよい。
【0034】例えば、組織プラスミノーゲン活性化因子
(tPA) (フイブリノキナ−ゼ、外因性プラスミノーゲン
活性化因子、t-PA、TPA 、 アクティバ−ゼ(登録商標)
としても知られている) を使用できる。tPA は分子量約
70,000 を有し、 Arg-Valの単結合の加水分解を通じて
プラスミノーゲンがプラスミンに酵素的転換するよう触
媒作用を与えるセリンプロテア−ゼであり、フィブリン
血栓に関連するプラスミノーゲンの特異的な活性化を担
当する哺乳類線溶系の一要素である。例えば、心筋梗塞
の冠動脈閉塞に関する臨床学的研究に関するものとし
て、心筋梗塞における血栓溶解法 (TIMI) に関する研究
班のN.Engl.J.Med., 312:932 (1985)、VerstraeteらのLa
ncet,1:842 (1985); 急性肺塞栓症に用いられるウロキ
ナ−ゼの比較臨床学的研究に関するものとして、Goldha
ber らのLancet, 2:293(1988) を参照のこと。これら
の内容は引用により本明細書中に組み込まれている。
(tPA) (フイブリノキナ−ゼ、外因性プラスミノーゲン
活性化因子、t-PA、TPA 、 アクティバ−ゼ(登録商標)
としても知られている) を使用できる。tPA は分子量約
70,000 を有し、 Arg-Valの単結合の加水分解を通じて
プラスミノーゲンがプラスミンに酵素的転換するよう触
媒作用を与えるセリンプロテア−ゼであり、フィブリン
血栓に関連するプラスミノーゲンの特異的な活性化を担
当する哺乳類線溶系の一要素である。例えば、心筋梗塞
の冠動脈閉塞に関する臨床学的研究に関するものとし
て、心筋梗塞における血栓溶解法 (TIMI) に関する研究
班のN.Engl.J.Med., 312:932 (1985)、VerstraeteらのLa
ncet,1:842 (1985); 急性肺塞栓症に用いられるウロキ
ナ−ゼの比較臨床学的研究に関するものとして、Goldha
ber らのLancet, 2:293(1988) を参照のこと。これら
の内容は引用により本明細書中に組み込まれている。
【0035】本発明において使用される血栓溶解剤とし
て、tPA の商業的に入手可能な形態の具体例は例えば、
アクティバ−ゼ(登録商標)、アルテプラ−ゼ (カリフ
ォルニア州、南サンフランシスコの Genentech社より入
手可能) である。 tPAが本発明に従って、ペルフルオロ
ケミカル乳剤と共に静脈内投与される場合、 tPAの治療
的有効量は 3時間にわたり静脈内投与される約10mgから
150mg の範囲に及ぶ。100mg の投与の場合は、最初の 1
時間に 60mg(そのうち 6−10mgは 1−2 分間にボーラス
(bolus)で投与される) 、次の一時間に 20mg,そ
れから最後の一時間に 20mg という様に投与されるのが
望ましい。比較的軽量の患者 (65kg以下) については、
三時間で 1.25mg/kgの投与量を投与する方法が用いられ
る。例えば、「PHYSICIAN'S DESKREFERENCE, Medical E
conomics Company Inc. 出版、Oradell, New Jarsey,98
8 −989 (1989)を参照のこと。この文献の内容は本発明
範囲内である。
て、tPA の商業的に入手可能な形態の具体例は例えば、
アクティバ−ゼ(登録商標)、アルテプラ−ゼ (カリフ
ォルニア州、南サンフランシスコの Genentech社より入
手可能) である。 tPAが本発明に従って、ペルフルオロ
ケミカル乳剤と共に静脈内投与される場合、 tPAの治療
的有効量は 3時間にわたり静脈内投与される約10mgから
150mg の範囲に及ぶ。100mg の投与の場合は、最初の 1
時間に 60mg(そのうち 6−10mgは 1−2 分間にボーラス
(bolus)で投与される) 、次の一時間に 20mg,そ
れから最後の一時間に 20mg という様に投与されるのが
望ましい。比較的軽量の患者 (65kg以下) については、
三時間で 1.25mg/kgの投与量を投与する方法が用いられ
る。例えば、「PHYSICIAN'S DESKREFERENCE, Medical E
conomics Company Inc. 出版、Oradell, New Jarsey,98
8 −989 (1989)を参照のこと。この文献の内容は本発明
範囲内である。
【0036】本発明において有用なもう一つの血栓溶解
剤はストレプトキナ−ゼ (連鎖球菌状繊維素溶解素; プ
ラスミノキナ−ゼ; アウエリシン(登録商標); キナリ
シン(登録商標); カビキナ−ゼ(登録商標); および
ストレプタ−ゼ(登録商標)としても知られている) で
ある。このものは溶血性連鎖球菌によって形成された酵
素であり、-CONH-鎖 (ペプチド結合) を加水分解し、
又、プラスミノーゲン活性化因子であり、フィブリン
(繊維素) を溶解するプラスミンを生起するものであ
る。溶血性連鎖球菌からの単離に関するものとして、Ch
ristensen の Gen.Phisiol. 28:363 (1954);および J.C
lin.Invest. 38:163 (1949); von Polnitzらの米国特許
3,063,913; 3,063,914; 3,138,542 (1962,1962,1964,
ベ−リングベルケに対するもの); SiiteriおよびMills
の米国特許 3,226,304(1965 アメリカンサイアナミドに
対するもの); 精製に関するものとして、Singher およ
びZuckerrmanの米国特許No.3,016,337 (1962, オルソ
ファ−マシュ−ティカルに対するもの); Siegel, Baumg
arten,および Cole の米国特許Nos 3,042,586 および
3,107,203 (1062,1963,メルク&カンパニーに対するも
の) を参照のこと。これらの文献の内容は本明細書中に
引用により折り込まれている。
剤はストレプトキナ−ゼ (連鎖球菌状繊維素溶解素; プ
ラスミノキナ−ゼ; アウエリシン(登録商標); キナリ
シン(登録商標); カビキナ−ゼ(登録商標); および
ストレプタ−ゼ(登録商標)としても知られている) で
ある。このものは溶血性連鎖球菌によって形成された酵
素であり、-CONH-鎖 (ペプチド結合) を加水分解し、
又、プラスミノーゲン活性化因子であり、フィブリン
(繊維素) を溶解するプラスミンを生起するものであ
る。溶血性連鎖球菌からの単離に関するものとして、Ch
ristensen の Gen.Phisiol. 28:363 (1954);および J.C
lin.Invest. 38:163 (1949); von Polnitzらの米国特許
3,063,913; 3,063,914; 3,138,542 (1962,1962,1964,
ベ−リングベルケに対するもの); SiiteriおよびMills
の米国特許 3,226,304(1965 アメリカンサイアナミドに
対するもの); 精製に関するものとして、Singher およ
びZuckerrmanの米国特許No.3,016,337 (1962, オルソ
ファ−マシュ−ティカルに対するもの); Siegel, Baumg
arten,および Cole の米国特許Nos 3,042,586 および
3,107,203 (1062,1963,メルク&カンパニーに対するも
の) を参照のこと。これらの文献の内容は本明細書中に
引用により折り込まれている。
【0037】ストレプトキナーゼを静脈内投与する場
合、患者は症候の発生後できる限り早急にストレプトキ
ナーゼで治療される。ストレプトキナーゼは 60 分以内
に全投与量 1,500,000 IU(国際単位) を静脈内投与され
得る。また、ウロキナ−ゼ (アボキナ−ゼ(登録商
標); アクトソルブ(登録商標); ブレオキナ−ゼ(登
録商標); ペルソルブ(登録商標); プロキン(登録商
標); ウキダン(登録商標); ウロナ−ゼ(登録商
標); およびウインキナ−ゼ(登録商標)としても知ら
れている) が血栓溶解剤として使用され得る。ウロキナ
−ゼはプラスミノーゲンを活性化してプラスミンに変え
るものであり、哺乳類の血液および尿中に存在するセリ
ンプロテア−ゼである。ヒト男性尿からの単離に関する
ものとして、H.O.Singher, L.Zuckerman の米国特許
2,961,382 および2,989,440 (1960,1961, オルソに対
するもの);N.O.Kjeldgaard, J. Ploug の米国特許2,98
3,647 (1961,Leo Pharm. に対するもの);J.Doczi の
米国特許3,081,236 (1963,ワ−ナ−ランバ−トに対する
もの); 血栓溶解治療における使用に関するものとし
て、Sherryらの Ann.Intern.Med.,93:141-144 (1980)
を参照のこと。これらの文献の内容は本明細書中におい
て引用により折り込められている。
合、患者は症候の発生後できる限り早急にストレプトキ
ナーゼで治療される。ストレプトキナーゼは 60 分以内
に全投与量 1,500,000 IU(国際単位) を静脈内投与され
得る。また、ウロキナ−ゼ (アボキナ−ゼ(登録商
標); アクトソルブ(登録商標); ブレオキナ−ゼ(登
録商標); ペルソルブ(登録商標); プロキン(登録商
標); ウキダン(登録商標); ウロナ−ゼ(登録商
標); およびウインキナ−ゼ(登録商標)としても知ら
れている) が血栓溶解剤として使用され得る。ウロキナ
−ゼはプラスミノーゲンを活性化してプラスミンに変え
るものであり、哺乳類の血液および尿中に存在するセリ
ンプロテア−ゼである。ヒト男性尿からの単離に関する
ものとして、H.O.Singher, L.Zuckerman の米国特許
2,961,382 および2,989,440 (1960,1961, オルソに対
するもの);N.O.Kjeldgaard, J. Ploug の米国特許2,98
3,647 (1961,Leo Pharm. に対するもの);J.Doczi の
米国特許3,081,236 (1963,ワ−ナ−ランバ−トに対する
もの); 血栓溶解治療における使用に関するものとし
て、Sherryらの Ann.Intern.Med.,93:141-144 (1980)
を参照のこと。これらの文献の内容は本明細書中におい
て引用により折り込められている。
【0038】ウロキナ−ゼを静脈内投与する場合、症候
発生後できる限り早急に、100 万単位から 150万単位を
ボーラスで投与し、次いで 100万単位から 150万単位を
60−90分間で追加的に投与し得る。あるいは、プロウロ
キナ−ゼ(酵素活性化の)(一本鎖プロウロキナ−ゼ型プ
ラスミノーゲン活性化因子; 一本鎖プロウロキナ−ゼ;
scu-PA; pro-UK; pro u-PA; PUK;トミエ−ゼ(登録商
標); サンドラ−ゼとしても知られている)が本発明に
おいて血栓溶解剤として使用され得る。プロウロキナ−
ゼはウロキナーゼの一本鎖のプロエンザイムの形態であ
り、内在的な血栓溶解活性を有する。また、411 のアミ
ノ酸残基からなり、約50,000ダルトンの分子量を有す
る。プロウロキナ−ゼはプラスミンにより Lys158-Ile
159ペプチド結合の蛋白分解的解裂により活性型の二本
鎖ウロキナ−ゼに転換される。プロウロキナ−ゼは尿又
は腎細胞から抽出、精製可能であり、もしくは遺伝子組
換えにより生成可能である。特開昭60- 62981 を参照の
こと。この文献の内容は本発明の範囲内である。
発生後できる限り早急に、100 万単位から 150万単位を
ボーラスで投与し、次いで 100万単位から 150万単位を
60−90分間で追加的に投与し得る。あるいは、プロウロ
キナ−ゼ(酵素活性化の)(一本鎖プロウロキナ−ゼ型プ
ラスミノーゲン活性化因子; 一本鎖プロウロキナ−ゼ;
scu-PA; pro-UK; pro u-PA; PUK;トミエ−ゼ(登録商
標); サンドラ−ゼとしても知られている)が本発明に
おいて血栓溶解剤として使用され得る。プロウロキナ−
ゼはウロキナーゼの一本鎖のプロエンザイムの形態であ
り、内在的な血栓溶解活性を有する。また、411 のアミ
ノ酸残基からなり、約50,000ダルトンの分子量を有す
る。プロウロキナ−ゼはプラスミンにより Lys158-Ile
159ペプチド結合の蛋白分解的解裂により活性型の二本
鎖ウロキナ−ゼに転換される。プロウロキナ−ゼは尿又
は腎細胞から抽出、精製可能であり、もしくは遺伝子組
換えにより生成可能である。特開昭60- 62981 を参照の
こと。この文献の内容は本発明の範囲内である。
【0039】プロウロキナ−ゼを静脈内投与する場合、
症候発生後できるだけ早急に、9,000 −36,000単位をボ
ーラスで投与され得る。あるいは、アニストレプラ−ゼ
( エミナ−ゼ(登録商標)) が本発明における血栓溶解
剤として使用され得る。アニストレプラ−ゼを静脈内投
与する場合、症候発生後できるだけ早急に、2 − 5分間
で全投与量として 30 単位を投与し得る。
症候発生後できるだけ早急に、9,000 −36,000単位をボ
ーラスで投与され得る。あるいは、アニストレプラ−ゼ
( エミナ−ゼ(登録商標)) が本発明における血栓溶解
剤として使用され得る。アニストレプラ−ゼを静脈内投
与する場合、症候発生後できるだけ早急に、2 − 5分間
で全投与量として 30 単位を投与し得る。
【0040】あるいは、上述した公知の血栓溶解剤の組
合せが本発明において使用可能である。例えば tPAとス
トレプトキナーゼの組合せが用いられ得る。本発明の別
の態様によれば、治療的有効量の一つ又はそれ以上の血
栓溶解増強剤が静脈経由での血栓溶解剤およびペルフル
オロケミカル乳剤による投与に組合せて使用され得る。
本発明のコンテクスト中に使用されるが如き用語 "血栓
溶解増強剤" は血栓溶解剤の組織緩和能力を増強する
か、又は血栓溶解療法を受けている患者における閉塞再
発の防止を増強する蛋白質又は化合物に係わるものであ
る。
合せが本発明において使用可能である。例えば tPAとス
トレプトキナーゼの組合せが用いられ得る。本発明の別
の態様によれば、治療的有効量の一つ又はそれ以上の血
栓溶解増強剤が静脈経由での血栓溶解剤およびペルフル
オロケミカル乳剤による投与に組合せて使用され得る。
本発明のコンテクスト中に使用されるが如き用語 "血栓
溶解増強剤" は血栓溶解剤の組織緩和能力を増強する
か、又は血栓溶解療法を受けている患者における閉塞再
発の防止を増強する蛋白質又は化合物に係わるものであ
る。
【0041】本発明の血栓溶解増強剤の例として、組換
え、または天然に由来する sCRI(可溶性の補体受容体タ
イプI) および HPC (ヒト蛋白質C)が含まれる。sCRIは
心筋保護効果を持つことが判明されるに到った (例え
ば、Weisman らの Sciense 249:146−151, 1990 を参照
のこと)。ヒト由来プロテイン C(HPC) は生体内で存在
し得る形態か、又は生体内で活性型 (APC)に転換され得
る形態でもって治療的に有用であり、因子 Va および V
IIIaを不活性化する能力に起因する潜在的な抗凝固効果
を有する (例えば、Yan らのBiotechnology 8:655 −65
1 (1990)およびEsmon の J.Biol. Chem 263:4743−4746
(1989) を参照のこと)。
え、または天然に由来する sCRI(可溶性の補体受容体タ
イプI) および HPC (ヒト蛋白質C)が含まれる。sCRIは
心筋保護効果を持つことが判明されるに到った (例え
ば、Weisman らの Sciense 249:146−151, 1990 を参照
のこと)。ヒト由来プロテイン C(HPC) は生体内で存在
し得る形態か、又は生体内で活性型 (APC)に転換され得
る形態でもって治療的に有用であり、因子 Va および V
IIIaを不活性化する能力に起因する潜在的な抗凝固効果
を有する (例えば、Yan らのBiotechnology 8:655 −65
1 (1990)およびEsmon の J.Biol. Chem 263:4743−4746
(1989) を参照のこと)。
【0042】本発明の別の態様によれば、少なくとも一
つの血栓溶解剤およびペルフルオロケミカル乳剤の静脈
内投与の開始時期が本発明による心筋梗塞治療剤の相対
的な効能において重要である。特に、例えば、急性心筋
梗塞の初期兆候が治療を受ける患者によって感じられた
後、できる限り早急に血栓溶解治療が開始されるべきで
ある。本発明に基づく治療は心室機能の増強が確実化さ
れていることを確かめることを手助けするため、又、虚
血や心筋梗塞から結果として生ずる鬱血性心不全の偶発
又はその他の想定され得る否定的な結果を減ずるため、
兆候の発生後 6時間以内に開始されることが望ましい。
本発明により治療された患者は臨床的に支持されていれ
ば、心電図ECG モニターのみならず、血管造影および血
管形成術を受けることができる。退院前に患者は動脈状
態を確かめるための冠動脈血管造影と、梗塞規模および
心室機能についての診断評価を受けることができる。入
院中およびその後、患者は再梗塞、反復再導管化手順、
臨床的に有意な不整脈および虚血のエピソードを含む合
併症の偶発についてフォロ−され得る。諸手順措置後の
状態および合併症を退院時、退院後 6週間目および退院
後 6ケ月目に診断し得る。
つの血栓溶解剤およびペルフルオロケミカル乳剤の静脈
内投与の開始時期が本発明による心筋梗塞治療剤の相対
的な効能において重要である。特に、例えば、急性心筋
梗塞の初期兆候が治療を受ける患者によって感じられた
後、できる限り早急に血栓溶解治療が開始されるべきで
ある。本発明に基づく治療は心室機能の増強が確実化さ
れていることを確かめることを手助けするため、又、虚
血や心筋梗塞から結果として生ずる鬱血性心不全の偶発
又はその他の想定され得る否定的な結果を減ずるため、
兆候の発生後 6時間以内に開始されることが望ましい。
本発明により治療された患者は臨床的に支持されていれ
ば、心電図ECG モニターのみならず、血管造影および血
管形成術を受けることができる。退院前に患者は動脈状
態を確かめるための冠動脈血管造影と、梗塞規模および
心室機能についての診断評価を受けることができる。入
院中およびその後、患者は再梗塞、反復再導管化手順、
臨床的に有意な不整脈および虚血のエピソードを含む合
併症の偶発についてフォロ−され得る。諸手順措置後の
状態および合併症を退院時、退院後 6週間目および退院
後 6ケ月目に診断し得る。
【0043】本発明の実施において、酸素をペルフルオ
ロケミカル乳剤の投与と共に、例えば、100%酸素吸入に
より投与してもよい。その代わりに、或いは共に使用す
る場合、ペルフルオロケミカル乳剤を使用前に酸素化し
得る。フルオゾ−ルの投与に係わる副反応は極めて低い
程度にしか生起しなかった。然しながら、フルオゾ−ル
による治療予定の患者は安全性の事前配慮として、フル
オゾ−ルの持続注入の開始の少なくとも 5分前に静注に
よるフルオゾ−ル 0.5mlの試験投与を受けることができ
る。
ロケミカル乳剤の投与と共に、例えば、100%酸素吸入に
より投与してもよい。その代わりに、或いは共に使用す
る場合、ペルフルオロケミカル乳剤を使用前に酸素化し
得る。フルオゾ−ルの投与に係わる副反応は極めて低い
程度にしか生起しなかった。然しながら、フルオゾ−ル
による治療予定の患者は安全性の事前配慮として、フル
オゾ−ルの持続注入の開始の少なくとも 5分前に静注に
よるフルオゾ−ル 0.5mlの試験投与を受けることができ
る。
【0044】寛容度を試すため、開始時においてはフル
オゾ−ルの投与は比較的に低い投与量で開始され得る。
例えば、フルオゾ−ルを1分間当たり約 1mlの速度で 5
分間に投与し得る。続いて更に1分間当たり約 10ml を
5分間に投与し、目的たる、フルオゾ−ルに対する患者
の寛容度の確認がなされる。このような初期投与が禁忌
の効果を示すことなく施された場合、静脈内投与量は治
療医の決定に従い、一分間当たり約 20ml/min または、
他の許容できる水準に増加され得る。このような水準
は、好ましくは1分間当たり約5−25mlの範囲であ
り、より好ましくは1分間当たり約15−20mlの範囲
である。
オゾ−ルの投与は比較的に低い投与量で開始され得る。
例えば、フルオゾ−ルを1分間当たり約 1mlの速度で 5
分間に投与し得る。続いて更に1分間当たり約 10ml を
5分間に投与し、目的たる、フルオゾ−ルに対する患者
の寛容度の確認がなされる。このような初期投与が禁忌
の効果を示すことなく施された場合、静脈内投与量は治
療医の決定に従い、一分間当たり約 20ml/min または、
他の許容できる水準に増加され得る。このような水準
は、好ましくは1分間当たり約5−25mlの範囲であ
り、より好ましくは1分間当たり約15−20mlの範囲
である。
【0045】フルオゾ−ルの全投与量は体重 1kg当たり
約 5−22mlの範囲であることが好ましく、更に好ましく
は体重 1kg当たり約 10 −20mlの範囲である。例えば、
15ml/kg 体重の投与量を 20ml/min の速度で投与し得
る。従って、体重 80kg の患者はフルオゾ−ルの全投与
量 15ml/kg又は 1,200mlを投与されるであろう。約 1ml
/minの速度での最初の 5分間の投与、およびその後の 5
分間で約 10ml/min の速度での投与はフルオゾ−ル全投
与量 1,200mlのうちの 55ml を投与することになる。従
って、投与速度を 20ml/min に増加した場合、患者は全
投与量 1,200mlの残余量を約 57 分間で投与される。
約 5−22mlの範囲であることが好ましく、更に好ましく
は体重 1kg当たり約 10 −20mlの範囲である。例えば、
15ml/kg 体重の投与量を 20ml/min の速度で投与し得
る。従って、体重 80kg の患者はフルオゾ−ルの全投与
量 15ml/kg又は 1,200mlを投与されるであろう。約 1ml
/minの速度での最初の 5分間の投与、およびその後の 5
分間で約 10ml/min の速度での投与はフルオゾ−ル全投
与量 1,200mlのうちの 55ml を投与することになる。従
って、投与速度を 20ml/min に増加した場合、患者は全
投与量 1,200mlの残余量を約 57 分間で投与される。
【0046】その他のペルフルオロケミカル乳剤の投与
量は当業者に公知であろうし、或いは開始時点として体
重 1kg当たり 5−22mlの範囲を用いれば容易に決定され
得る。本発明の心筋梗塞治療剤の有効性は、血栓溶解剤
のみの場合に比較したときの生理学的および臨床学的最
終考課点を用いて決定され得る。主要な生理学的最終考
課点の例としては、本発明の治療剤施与後、退院前のカ
テ−テル措置時における左心室全体の噴出分量がある。
別の最終考課点は心臓走査上に見出される灌流不足量に
よって決定される梗塞規模の概算である。
量は当業者に公知であろうし、或いは開始時点として体
重 1kg当たり 5−22mlの範囲を用いれば容易に決定され
得る。本発明の心筋梗塞治療剤の有効性は、血栓溶解剤
のみの場合に比較したときの生理学的および臨床学的最
終考課点を用いて決定され得る。主要な生理学的最終考
課点の例としては、本発明の治療剤施与後、退院前のカ
テ−テル措置時における左心室全体の噴出分量がある。
別の最終考課点は心臓走査上に見出される灌流不足量に
よって決定される梗塞規模の概算である。
【0047】生理学的最終考課点として追加されるもの
には局部的および全体的心機能に関するその他の測定値
を含み得る。このような測定値には例えば退院前のカテ
−テル措置時における局部的な左心室機能、最終収縮容
量および最終拡張容量を含む。追加的な臨床的最終考課
点として、主要な血栓溶解剤の有効性と本発明のペルフ
ルオロケミカル乳剤を用いた効果を臨床経過上でモニタ
−し得る。このような臨床的最終考課点は不整脈のエピ
ソード数 (持続注入直後の 24 時間でモニタ−される)
および退院時におけるカテ−テル措置時での冠動脈開存
率を含み得る。
には局部的および全体的心機能に関するその他の測定値
を含み得る。このような測定値には例えば退院前のカテ
−テル措置時における局部的な左心室機能、最終収縮容
量および最終拡張容量を含む。追加的な臨床的最終考課
点として、主要な血栓溶解剤の有効性と本発明のペルフ
ルオロケミカル乳剤を用いた効果を臨床経過上でモニタ
−し得る。このような臨床的最終考課点は不整脈のエピ
ソード数 (持続注入直後の 24 時間でモニタ−される)
および退院時におけるカテ−テル措置時での冠動脈開存
率を含み得る。
【0048】以下は本発明に基づく治療処置の安全性を
評価するために使用され得る臨床的および実験室的測定
値の例である。 身体的症候および状態 (当日、1日目、退院前) 12リ−ドの心電図 (当日、1日目、退院前) CBC ( 完全血球数 ) (当日、3日目、退院前) プロトロンビン時間、部分的トロンボプラスチン時間 (当日、3日目、退院前) 血清化学 (当日、3日目、退院前) 心臓酵素 (当日は1日3回、1及び2日目は2回、3日目以降 は毎日1回) 当業者には明らかであるが、上記の測定項目は本発明に
基づく方法を用いた治療の、心筋梗塞に対するその他の
これに代わる治療の形態に比較した場合の安全性を表示
するものであろう。
評価するために使用され得る臨床的および実験室的測定
値の例である。 身体的症候および状態 (当日、1日目、退院前) 12リ−ドの心電図 (当日、1日目、退院前) CBC ( 完全血球数 ) (当日、3日目、退院前) プロトロンビン時間、部分的トロンボプラスチン時間 (当日、3日目、退院前) 血清化学 (当日、3日目、退院前) 心臓酵素 (当日は1日3回、1及び2日目は2回、3日目以降 は毎日1回) 当業者には明らかであるが、上記の測定項目は本発明に
基づく方法を用いた治療の、心筋梗塞に対するその他の
これに代わる治療の形態に比較した場合の安全性を表示
するものであろう。
【0049】
【実施例】以下の実施例、実験例は例示の目的で示され
ており、いかなる形であれ、本発明の範囲を制限あるい
は狭めるものではない。本発明の技術思想と範囲内にあ
る付加的な実施態様は当業者には明白であろう。本発明
の心筋梗塞治療剤における以下の実施例はフルオゾ−ル
と少なくとも一つの血栓溶解剤の、心筋梗塞によって生
じる兆候の発生後できる限り早急に開始される静脈内投
与の同時投与、又は重複期間を提供する。好ましくは6
時間としている。
ており、いかなる形であれ、本発明の範囲を制限あるい
は狭めるものではない。本発明の技術思想と範囲内にあ
る付加的な実施態様は当業者には明白であろう。本発明
の心筋梗塞治療剤における以下の実施例はフルオゾ−ル
と少なくとも一つの血栓溶解剤の、心筋梗塞によって生
じる兆候の発生後できる限り早急に開始される静脈内投
与の同時投与、又は重複期間を提供する。好ましくは6
時間としている。
【0050】患者に対するアクセスおよび治療のタイミ
ングは、発症後6時間以内の急性心筋梗塞患者 (入院時
または適切な病院の救急部で診断された) が治療に適し
ていると見做される。初めて梗塞に患った患者も治療対
象候補と見做される。静脈経由での血栓溶解剤に組合せ
たフルオゾ−ル投与は、下記の例1−5の血栓溶解剤の
静脈経由での投与を受ける患者に全投与量 15.0mg/kg体
重まで該フルオゾ−ルを注入ポンプで制御した静脈内持
続注入で行われる。静脈経由でのペルフルオロケミカル
乳剤および血栓溶解剤が心筋梗塞の症候発生後、できる
だけ早急に同時に投与される。
ングは、発症後6時間以内の急性心筋梗塞患者 (入院時
または適切な病院の救急部で診断された) が治療に適し
ていると見做される。初めて梗塞に患った患者も治療対
象候補と見做される。静脈経由での血栓溶解剤に組合せ
たフルオゾ−ル投与は、下記の例1−5の血栓溶解剤の
静脈経由での投与を受ける患者に全投与量 15.0mg/kg体
重まで該フルオゾ−ルを注入ポンプで制御した静脈内持
続注入で行われる。静脈経由でのペルフルオロケミカル
乳剤および血栓溶解剤が心筋梗塞の症候発生後、できる
だけ早急に同時に投与される。
【0051】例1: tPAを血栓溶解剤として用いる場合 患者はアクティバ−ゼ(登録商標)のような組織プラス
ミノーゲン活性化因子(t-PA) で治療される。すなわ
ち、最初の 1時間に 60mg(このうち 6−10mgを 1−2 分
間にボーラス投与する) 、次の 1時間に 20mg 、更に最
後の 1時間に 20mg という方法で計 100mgの投与量を静
脈内投与する。比較的軽量の患者 (65kg以下) には 1.2
5mg/kgの投与量を 3時間で投与し得る。
ミノーゲン活性化因子(t-PA) で治療される。すなわ
ち、最初の 1時間に 60mg(このうち 6−10mgを 1−2 分
間にボーラス投与する) 、次の 1時間に 20mg 、更に最
後の 1時間に 20mg という方法で計 100mgの投与量を静
脈内投与する。比較的軽量の患者 (65kg以下) には 1.2
5mg/kgの投与量を 3時間で投与し得る。
【0052】例2:血栓溶解剤としてストレプトキナー
ゼを使用する場合 患者は症候発生後できる限り早急にストレプトキナーゼ
で治療される。ストレプトキナーゼは全投与量 1,500,0
00 IU(国際単位) を 60 分間で静脈内投与される。 例3: tPAおよびストレプトキナーゼを血栓溶解剤とし
て使用する場合 患者は tPAおよびストレプトキナーゼで治療される。tP
A は投与量の 10%を症候発生後できる限り早急に、又、
残余量は 60 分間で投与する形で、全投与量 1.0mg (最
大投与量 90mg まで) を投与する。ストレプトキナーゼ
100万単位は tPA投与と同時に 60 分間で投与される。
ゼを使用する場合 患者は症候発生後できる限り早急にストレプトキナーゼ
で治療される。ストレプトキナーゼは全投与量 1,500,0
00 IU(国際単位) を 60 分間で静脈内投与される。 例3: tPAおよびストレプトキナーゼを血栓溶解剤とし
て使用する場合 患者は tPAおよびストレプトキナーゼで治療される。tP
A は投与量の 10%を症候発生後できる限り早急に、又、
残余量は 60 分間で投与する形で、全投与量 1.0mg (最
大投与量 90mg まで) を投与する。ストレプトキナーゼ
100万単位は tPA投与と同時に 60 分間で投与される。
【0053】例4:ウロキナ−ゼを血栓溶解剤として使
用する場合 患者は症候発生後、できる限り早急に本明細書において
上述した投与処置に沿ってウロキナ−ゼで治療される。
ウロキナ−ゼの持続注入前に2500−10,000単位の範囲の
ヘパリンをボーラスで静脈内投与する。この手順に関し
てヘパリン投与量を算定する場合において、予めなされ
たヘパリン投与が考慮されるべきである。
用する場合 患者は症候発生後、できる限り早急に本明細書において
上述した投与処置に沿ってウロキナ−ゼで治療される。
ウロキナ−ゼの持続注入前に2500−10,000単位の範囲の
ヘパリンをボーラスで静脈内投与する。この手順に関し
てヘパリン投与量を算定する場合において、予めなされ
たヘパリン投与が考慮されるべきである。
【0054】例5:プロウロキナ−ゼを血栓溶解剤とし
て使用する血栓溶解治療 患者は症候発生後、可能な限り早急に本明細書において
上述した投与処置に沿ってプロウロキナ−ゼで治療され
る。上記実施例における条件は以下の通りである。 フルオゾ−ル(20%) の調製 フルオゾ−ルは例えば、以下に記述したような規定の手
順に従って、使用を目的として調製される。要約すれ
ば、約 20 分を要して透明なプラスチック製バッグに密
封されたフルオゾ−ルを 37 °C の水槽中で融解して乳
剤状に戻す。前述の添付溶液は室温で貯蔵し、逐次攪拌
しながら無菌的条件下でフルオゾ−ル乳剤に添加し、当
該バッグを 6−10回逆さにして緩やかに攪拌することに
より完全な乳剤となる。
て使用する血栓溶解治療 患者は症候発生後、可能な限り早急に本明細書において
上述した投与処置に沿ってプロウロキナ−ゼで治療され
る。上記実施例における条件は以下の通りである。 フルオゾ−ル(20%) の調製 フルオゾ−ルは例えば、以下に記述したような規定の手
順に従って、使用を目的として調製される。要約すれ
ば、約 20 分を要して透明なプラスチック製バッグに密
封されたフルオゾ−ルを 37 °C の水槽中で融解して乳
剤状に戻す。前述の添付溶液は室温で貯蔵し、逐次攪拌
しながら無菌的条件下でフルオゾ−ル乳剤に添加し、当
該バッグを 6−10回逆さにして緩やかに攪拌することに
より完全な乳剤となる。
【0055】フルオゾ−ル持続注入 患者は全量 15.0ml/kgのフルオゾ−ルを静脈内持続注入
される。フルオゾ−ルの投与に対して起こりうる有害反
応を最小限に止めるため、持続注入は注入ポンプで制御
され、5分間にわたり1ml/min の投与速度で開始され
る。もし、この初期速度が許容される場合、投与速度は
5分間にわたり 10ml/min に増加し、最終的には注入残
余量に関し最大投与速度 20ml/min に増加する。例え
ば、体重 80kg の患者は全投与量 15ml/kg体重のフルオ
ゾ−ルすなわち全投与量 1200ml を投与されるはずであ
る。約 1ml/minの投与速度での初期5分間の投与および
その後における 5分間にわたる約 10ml/min の投与速度
での投与は全量 1200ml のフルオゾ−ルのうち 55ml の
投与をもたらす。従って、もし投与速度を 20ml/min に
増加する場合、患者は全量 1200ml の残余量を約57分間
で受けることになる。
される。フルオゾ−ルの投与に対して起こりうる有害反
応を最小限に止めるため、持続注入は注入ポンプで制御
され、5分間にわたり1ml/min の投与速度で開始され
る。もし、この初期速度が許容される場合、投与速度は
5分間にわたり 10ml/min に増加し、最終的には注入残
余量に関し最大投与速度 20ml/min に増加する。例え
ば、体重 80kg の患者は全投与量 15ml/kg体重のフルオ
ゾ−ルすなわち全投与量 1200ml を投与されるはずであ
る。約 1ml/minの投与速度での初期5分間の投与および
その後における 5分間にわたる約 10ml/min の投与速度
での投与は全量 1200ml のフルオゾ−ルのうち 55ml の
投与をもたらす。従って、もし投与速度を 20ml/min に
増加する場合、患者は全量 1200ml の残余量を約57分間
で受けることになる。
【0056】患者が投与量過剰の兆候を示す場合、注入
速度を 10ml/min に低減し、適切な治療を行う。投与量
過剰の兆候として、肺後方部での水泡音あるいは新し
い、第3の心音がフルオゾ−ルの注入中に生ずること等
が含まれる。 フルオゾ−ルに対する副反応 患者はフルオゾ−ルの注入中、血圧、脈拍、自覚的反応
性の呼吸速度の基準値からの臨床的な相対的変化に関し
て綿密にモニタ−される。症状が展開する MIの複雑で
多様な性質のために、治療医師の判断がフルオゾ−ル投
与に対する副反応の生起を確かめる為に用いられなけれ
ばならない。特に重要なのは重篤なアレルギ−反応を示
す症候、すなわち、発赤、気管支収縮による呼吸困難又
は背骨低部の痛みのような不規則的痛みである。
速度を 10ml/min に低減し、適切な治療を行う。投与量
過剰の兆候として、肺後方部での水泡音あるいは新し
い、第3の心音がフルオゾ−ルの注入中に生ずること等
が含まれる。 フルオゾ−ルに対する副反応 患者はフルオゾ−ルの注入中、血圧、脈拍、自覚的反応
性の呼吸速度の基準値からの臨床的な相対的変化に関し
て綿密にモニタ−される。症状が展開する MIの複雑で
多様な性質のために、治療医師の判断がフルオゾ−ル投
与に対する副反応の生起を確かめる為に用いられなけれ
ばならない。特に重要なのは重篤なアレルギ−反応を示
す症候、すなわち、発赤、気管支収縮による呼吸困難又
は背骨低部の痛みのような不規則的痛みである。
【0057】患者がフルオゾ−ルの注入に対し臨床的に
有意な反応を示していると治療医が確認した場合、フル
オゾ−ルの投与を中止し、患者の治療は取消される。患
者は既存の造影剤に対する感受性に関して抗ヒスタミン
で前措置され得る、あるいは研究開始前またはフルオゾ
−ルの投与前に医師の判断で同じく、前措置され得る。
有意な反応を示していると治療医が確認した場合、フル
オゾ−ルの投与を中止し、患者の治療は取消される。患
者は既存の造影剤に対する感受性に関して抗ヒスタミン
で前措置され得る、あるいは研究開始前またはフルオゾ
−ルの投与前に医師の判断で同じく、前措置され得る。
【0058】酸素の投与 患者は非再呼吸性マスクを通じ 100% 酸素を(6−10 l/m
inで) 投与され得る。100%酸素の投与を採用する場
合、投与は患者がフルオゾ−ルの持続注入を始める時点
あるいは8 時間続けている時点よりも遅れることなく、
投与が開始され得る。この必要措置に先立ち、又、この
必要措置後に、酸素が診断医の検査判断で投与され得
る。
inで) 投与され得る。100%酸素の投与を採用する場
合、投与は患者がフルオゾ−ルの持続注入を始める時点
あるいは8 時間続けている時点よりも遅れることなく、
投与が開始され得る。この必要措置に先立ち、又、この
必要措置後に、酸素が診断医の検査判断で投与され得
る。
【0059】上記に代わる方法の一つとして、フルオゾ
−ルは、例えば 600mm Hg 以上の分圧酸素を有す 95%酸
素/ 5% 二酸化炭素を用いて、使用前に酸素化され得
る。更に又、このような酸素化されたペルフルオロケミ
カル乳剤は前述の通り、酸素吸入と組合せて投与され得
る。初期治療期間が満了した後の次に続く治療は治療に
当たる医師の判断に委ねられ得る。
−ルは、例えば 600mm Hg 以上の分圧酸素を有す 95%酸
素/ 5% 二酸化炭素を用いて、使用前に酸素化され得
る。更に又、このような酸素化されたペルフルオロケミ
カル乳剤は前述の通り、酸素吸入と組合せて投与され得
る。初期治療期間が満了した後の次に続く治療は治療に
当たる医師の判断に委ねられ得る。
【0060】血栓溶解、ペルフルオロケミカル治療後の
処置 薬物学的処置には病院治療を通じて、禁忌でない限り、
亜硝酸エステルの任意的使用と共に、アスピリンおよび
ベ−タブロッカ−による患者の維持管理を含み得る。リ
ハビリ処置には退院前の教育および行動に関する段階的
なプログラムを含み得る。不整脈や虚血に対して各々の
患者を診断するため、また退院前に運動処方を方式化す
るために、運動テストが使用され得る。退院日は患者の
治療に当たる医師により決定され得る。
処置 薬物学的処置には病院治療を通じて、禁忌でない限り、
亜硝酸エステルの任意的使用と共に、アスピリンおよび
ベ−タブロッカ−による患者の維持管理を含み得る。リ
ハビリ処置には退院前の教育および行動に関する段階的
なプログラムを含み得る。不整脈や虚血に対して各々の
患者を診断するため、また退院前に運動処方を方式化す
るために、運動テストが使用され得る。退院日は患者の
治療に当たる医師により決定され得る。
【0061】梗塞規模の決定 梗塞規模は既知の手順に従って断層撮影法によるタリウ
ム201 シンチグラフィにより診断され得る。以下、本発
明の実験例を挙げる。 実験例1 (1)方法 A)血栓の作成法125 I- フィブリノゲン約5μCiとウサギ血液1.5ml
を混和し、これを0.1ml宛あらかじめ毛糸を通した内
径2mmのシリコンチューブ内に注入し、37℃で60
分以上放置して凝固させた。作成した血栓はチューブ内
より押出し、生理食塩液で洗浄した後、放射活性を測定
し、実験に供した。
ム201 シンチグラフィにより診断され得る。以下、本発
明の実験例を挙げる。 実験例1 (1)方法 A)血栓の作成法125 I- フィブリノゲン約5μCiとウサギ血液1.5ml
を混和し、これを0.1ml宛あらかじめ毛糸を通した内
径2mmのシリコンチューブ内に注入し、37℃で60
分以上放置して凝固させた。作成した血栓はチューブ内
より押出し、生理食塩液で洗浄した後、放射活性を測定
し、実験に供した。
【0062】B)血栓モデルの作成法 体重1.7〜2.9のウサギをウレタン麻酔下(1.2
5g/kg,i.m.)、背位に固定した。首を除毛
後、皮膚を切開し、頸動脈と頸動脈の間でループを作成
し、このループ内に血栓を留置した。このループ設置前
にヘパリン1ml(1000U)を静脈内投与、更に2ml
(2000U)を筋肉内投与し、ループ内の血液凝固を
防止した。また、放射活性回収率算定のため、導尿して
尿を採取した。
5g/kg,i.m.)、背位に固定した。首を除毛
後、皮膚を切開し、頸動脈と頸動脈の間でループを作成
し、このループ内に血栓を留置した。このループ設置前
にヘパリン1ml(1000U)を静脈内投与、更に2ml
(2000U)を筋肉内投与し、ループ内の血液凝固を
防止した。また、放射活性回収率算定のため、導尿して
尿を採取した。
【0063】C)被検薬剤の投与 フルオゾール、血栓溶解剤(TPA)同時投与 ループ開通後、1分より、所定量のフルオゾールと血栓
溶解剤を混合した溶液を30分間で持続注入した。 フルオゾール前投与 ループ開通後、1分より、所定量のフルオゾールを30
分間で持続注入し、その後続けて血栓溶解剤を投与(投
与量の1/10をボーラスで投与し、残りの9/10を
30分間で投与)した。
溶解剤を混合した溶液を30分間で持続注入した。 フルオゾール前投与 ループ開通後、1分より、所定量のフルオゾールを30
分間で持続注入し、その後続けて血栓溶解剤を投与(投
与量の1/10をボーラスで投与し、残りの9/10を
30分間で投与)した。
【0064】D)血栓溶解率の測定 、とも血栓溶解剤の投与終了後30分に測定した。 E)採血 (1)採血時間 投与前(ループ開通1分後)、投与後10、30、
60分後 投与前(ループ開通1分後)、投与開始後30、4
0、60、90分後 (2)採血法 大腿動脈に挿入したカテーテルより2.5mlをクエン酸
採血し、1.0mlを放射活性測定に供した。
60分後 投与前(ループ開通1分後)、投与開始後30、4
0、60、90分後 (2)採血法 大腿動脈に挿入したカテーテルより2.5mlをクエン酸
採血し、1.0mlを放射活性測定に供した。
【0065】(3)血栓溶解率の算出 血栓溶解率は次式によった。 血栓溶解率=〔1−{実験終了時の血栓の放射活性/
(血栓作製時の血栓の放射活性−ループに設置後チュー
ブに残った放射活性−ループ開通1分後の放射活性×体
重kg×60)}〕×100(%) フルオゾール、血栓溶解剤同時投与の結果を表1に示
す。尚、比較として、フルオゾールを使用しない場合を
併記した。
(血栓作製時の血栓の放射活性−ループに設置後チュー
ブに残った放射活性−ループ開通1分後の放射活性×体
重kg×60)}〕×100(%) フルオゾール、血栓溶解剤同時投与の結果を表1に示
す。尚、比較として、フルオゾールを使用しない場合を
併記した。
【0066】
【表1】 フルオゾール前投与の例を表2に示す。尚、比較とし
て、比較例1は、フルオゾールの代わりに生理食塩液5
0ml/kg 体重を投与した。比較例2は、TPAの代わり
に0.5%HSA生理食塩液15mlを投与した。比較例
3は、生理食塩液50ml/kg 体重、0.5%HSA生理
食塩液15mlを投与した。
て、比較例1は、フルオゾールの代わりに生理食塩液5
0ml/kg 体重を投与した。比較例2は、TPAの代わり
に0.5%HSA生理食塩液15mlを投与した。比較例
3は、生理食塩液50ml/kg 体重、0.5%HSA生理
食塩液15mlを投与した。
【0067】
【表2】 実験例2 (1)方法 動物(イヌ、体重8〜14kg)ペントバルビタールナト
リウム 25mg/kg 静脈内投与により麻酔した後に背位
に固定し、人工呼吸器(NSH−34RH;Harvard ap
paratus)により調節呼吸(20 ml/kg, 15cpm) を行った。
収縮期および拡張期動脈圧(SBP, DBP)は右側大腿動脈に
挿入したポリエチレンカテーテルより圧変換器(Statham
p-50;Gould 社) を介して測定した。心拍数(HR)は、動
脈圧の収縮期波をもとにして心拍数計(AT-601G; 日本光
電気) で計測した。さらに左側第5肋間を開胸して心臓
周囲クレードル(Pericardial cradle) を作製し、左冠
動脈回旋枝(LCX) を剥離後に非観血式プローブを装着
し、電磁血流計(MFV2100; 日本光電) を用いて冠動脈血
流量(CoBF)を測定した。
リウム 25mg/kg 静脈内投与により麻酔した後に背位
に固定し、人工呼吸器(NSH−34RH;Harvard ap
paratus)により調節呼吸(20 ml/kg, 15cpm) を行った。
収縮期および拡張期動脈圧(SBP, DBP)は右側大腿動脈に
挿入したポリエチレンカテーテルより圧変換器(Statham
p-50;Gould 社) を介して測定した。心拍数(HR)は、動
脈圧の収縮期波をもとにして心拍数計(AT-601G; 日本光
電気) で計測した。さらに左側第5肋間を開胸して心臓
周囲クレードル(Pericardial cradle) を作製し、左冠
動脈回旋枝(LCX) を剥離後に非観血式プローブを装着
し、電磁血流計(MFV2100; 日本光電) を用いて冠動脈血
流量(CoBF)を測定した。
【0068】心電図は標準四肢第II誘導を用いて心電計
(ECG-8110;日本光電) によりPR間隔・QTc 間隔およびQR
S 幅を計測すると共にSTもしくはT 波の変化を観察し
た。またカテ先圧トランスデューサーを右側頸動脈を介
して左心室まで挿入し、左室拡張終期圧(LVEDP) を測定
した。心機能評価の指標では、収縮機能として、左室内
圧微分陽性最大値(LV dP/dt max ) 、LV dP/dt/pmax お
よびV max を、拡張機能として左室内圧微分陰性最大値
(-LV dP/dt max )および時定数T を用いて検討した。
(ECG-8110;日本光電) によりPR間隔・QTc 間隔およびQR
S 幅を計測すると共にSTもしくはT 波の変化を観察し
た。またカテ先圧トランスデューサーを右側頸動脈を介
して左心室まで挿入し、左室拡張終期圧(LVEDP) を測定
した。心機能評価の指標では、収縮機能として、左室内
圧微分陽性最大値(LV dP/dt max ) 、LV dP/dt/pmax お
よびV max を、拡張機能として左室内圧微分陰性最大値
(-LV dP/dt max )および時定数T を用いて検討した。
【0069】実験は、LCX を鉗子にて圧迫することによ
り内膜を損傷し、次いで18G 注射針と共に縫合糸で結紮
して速やかに注射針を抜き去ることによって冠狭窄を作
製した。さらに同部位の両端をラット用クレーメを用い
て血流を遮断し、27G 注射針を用いて血管内にトロンビ
ン10単位を注入して人工血栓を作製し、冠閉塞を行っ
た。血栓作製30分後に循環動態および心電図を測定した
後、血栓の上流のLCX 分枝に挿入した3Fポリエチレンカ
テーテルよりウロキナーゼ200IU/kg/minを60分間にわた
り冠動脈内に投与し、血栓溶解による再開通を図った。
再開通例では開通後15分毎に60分間の循環動態を測定し
た。また実験開始前、冠閉塞30分後および再開通60分後
にヘパリン採血し、血漿中CPK-MB量を定量した。
り内膜を損傷し、次いで18G 注射針と共に縫合糸で結紮
して速やかに注射針を抜き去ることによって冠狭窄を作
製した。さらに同部位の両端をラット用クレーメを用い
て血流を遮断し、27G 注射針を用いて血管内にトロンビ
ン10単位を注入して人工血栓を作製し、冠閉塞を行っ
た。血栓作製30分後に循環動態および心電図を測定した
後、血栓の上流のLCX 分枝に挿入した3Fポリエチレンカ
テーテルよりウロキナーゼ200IU/kg/minを60分間にわた
り冠動脈内に投与し、血栓溶解による再開通を図った。
再開通例では開通後15分毎に60分間の循環動態を測定し
た。また実験開始前、冠閉塞30分後および再開通60分後
にヘパリン採血し、血漿中CPK-MB量を定量した。
【0070】フルオゾールは、冠閉塞直後から30分間に
わたり15ml/kg の容量で静脈内に持続投与した。対照群
には、生理食塩液もしくは非イオン性界面活性剤エキソ
コポール(登録商標)(一般名:ポロクサマー188)
を15ml/kg の容量でフルオゾールと同様の方法で静脈
内に持続投与した。なお冠閉塞以降に致死性の心室性不
整脈が発生することにより動物が死亡するのを予防する
ため、リドカインを20mg i.v. ボーラス投与+5ml/kg/
hr(80mg/500ml ハルトマン(登録商標)) の容量で実験
期間中投与し続けた。
わたり15ml/kg の容量で静脈内に持続投与した。対照群
には、生理食塩液もしくは非イオン性界面活性剤エキソ
コポール(登録商標)(一般名:ポロクサマー188)
を15ml/kg の容量でフルオゾールと同様の方法で静脈
内に持続投与した。なお冠閉塞以降に致死性の心室性不
整脈が発生することにより動物が死亡するのを予防する
ため、リドカインを20mg i.v. ボーラス投与+5ml/kg/
hr(80mg/500ml ハルトマン(登録商標)) の容量で実験
期間中投与し続けた。
【0071】以上の実験において、再開通時間を表3に
QTc間隔を表4にそれぞれ示した。
QTc間隔を表4にそれぞれ示した。
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】 QTc間隔においては、生理食塩液群およびエキソコル
ポール群では冠閉塞により延長し、再開通後も短縮され
なかった。これに対し、フルオゾール群では実験を通じ
て変化せず、他の2群に比し有意な差を認めた。以上の
結果から、今回作製した急性心筋梗塞モデルにおいて、
フルオゾールは、ウロキナーゼ冠動脈内投与による閉塞
血管の再開通までの時間を早め、閉塞中に生じた刺激伝
動系の異常を予防あるいは遅延させ、心筋障害の程度を
軽減させる心保護効果を有することが明らかとなった。
ポール群では冠閉塞により延長し、再開通後も短縮され
なかった。これに対し、フルオゾール群では実験を通じ
て変化せず、他の2群に比し有意な差を認めた。以上の
結果から、今回作製した急性心筋梗塞モデルにおいて、
フルオゾールは、ウロキナーゼ冠動脈内投与による閉塞
血管の再開通までの時間を早め、閉塞中に生じた刺激伝
動系の異常を予防あるいは遅延させ、心筋障害の程度を
軽減させる心保護効果を有することが明らかとなった。
【0074】本発明のその他の目的、特徴および利点は
本発明に関する上述の詳細なる記述および上述の実施例
より当業者に明白たり得よう。然しながら、当該詳細な
記載および特定の実施例は、本発明の好ましい実施態様
を示しているのではあるが、例示の方法によって与えら
れているのであり、これらに限定されるものではないと
いうことが理解されるであろう。本発明の範囲内におけ
る多くの変更および修正は本発明の技術思想から耒離す
ることなくなされ得るものであれば、本発明はそのよう
な修正内容の全てを包含する。
本発明に関する上述の詳細なる記述および上述の実施例
より当業者に明白たり得よう。然しながら、当該詳細な
記載および特定の実施例は、本発明の好ましい実施態様
を示しているのではあるが、例示の方法によって与えら
れているのであり、これらに限定されるものではないと
いうことが理解されるであろう。本発明の範囲内におけ
る多くの変更および修正は本発明の技術思想から耒離す
ることなくなされ得るものであれば、本発明はそのよう
な修正内容の全てを包含する。
【0075】
【発明の効果】本発明は、血栓溶解剤とペルフルオロケ
ミカル乳剤を併用した心筋梗塞治療剤であり、これを所
定量静脈投与することによりにより、心室機能の改善、
一連の虚血症状、すなわち、心室性不整脈、無再開通現
象、毛細管障害、間質性浮腫、微小循環部における白血
球栓塞、遊離ラジカルの生成、カルシウムの動員化およ
び内皮細胞機能障害等を改善あるいは軽減することがで
きる。
ミカル乳剤を併用した心筋梗塞治療剤であり、これを所
定量静脈投与することによりにより、心室機能の改善、
一連の虚血症状、すなわち、心室性不整脈、無再開通現
象、毛細管障害、間質性浮腫、微小循環部における白血
球栓塞、遊離ラジカルの生成、カルシウムの動員化およ
び内皮細胞機能障害等を改善あるいは軽減することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード・ジェイ・フェダー アメリカ合衆国 インディアナ 46324、 ハモンド、マゴーン・アベニュー 7232
Claims (3)
- 【請求項1】 血栓溶解剤を有効成分とし、ペルフルオ
ロケミカル乳剤と併用することを特徴とする心筋梗塞治
療剤。 - 【請求項2】 ペルフルオロケミカル乳剤を有効成分と
し、血栓溶解剤と併用することを特徴とする心筋梗塞治
療剤。 - 【請求項3】 治療的有効量の少なくとも1回投与分を
含む血栓溶解剤およびペルフルオロケミカル乳剤からな
る心筋梗塞治療用キット。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US70925391A | 1991-06-03 | 1991-06-03 | |
US07-709-253 | 1991-06-03 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178760A true JPH05178760A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=24849078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4166756A Pending JPH05178760A (ja) | 1991-06-03 | 1992-06-03 | 心筋梗塞治療剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05178760A (ja) |
WO (1) | WO1992022202A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011507844A (ja) * | 2007-12-22 | 2011-03-10 | クズバート オー シンプキンス | 蘇生液 |
KR20140019343A (ko) * | 2011-03-04 | 2014-02-14 | 더 보드 오브 트러스티스 오브 더 유니버시티 오브 아칸소 | 뇌졸중 및 허혈 치료제로서의 도데카플루오로펜탄 에멀전 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5042041B2 (ja) | 2005-02-25 | 2012-10-03 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン | 心筋症及び心臓病を処置及び予防するための組成物及び方法 |
CN101534843A (zh) | 2006-08-01 | 2009-09-16 | 普里克萨斯医药股份有限公司 | 泊洛沙姆用于预防和/或治疗心力衰竭的用途 |
US8372387B2 (en) | 2007-04-05 | 2013-02-12 | Phrixus Pharmaceuticals, Inc. | Compositions and methods for the treatment of heart failure |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4166756A patent/JPH05178760A/ja active Pending
- 1992-06-03 WO PCT/US1992/004437 patent/WO1992022202A1/en active Application Filing
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011507844A (ja) * | 2007-12-22 | 2011-03-10 | クズバート オー シンプキンス | 蘇生液 |
KR20140019343A (ko) * | 2011-03-04 | 2014-02-14 | 더 보드 오브 트러스티스 오브 더 유니버시티 오브 아칸소 | 뇌졸중 및 허혈 치료제로서의 도데카플루오로펜탄 에멀전 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1992022202A1 (en) | 1992-12-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tebbe et al. | Hemodynamic effects of double bolus reteplase versus alteplase infusion in massive pulmonary embolism | |
Ray et al. | The use of intravenous ribavirin to treat influenza virus-associated acute myocarditis | |
Armstrong et al. | Collaborative angiographic patency trial of recombinant staphylokinase (CAPTORS) | |
Goldszmidt et al. | Two cases of hemorrhage secondary to amniotic fluid embolus managed with uterine artery embolization | |
Nakamura et al. | Rescue balloon pulmonary angioplasty under veno-arterial extracorporeal membrane oxygenation in a patient with acute exacerbation of chronic thromboembolic pulmonary hypertension | |
Nourok et al. | Phentolamine-resistant pheochromocytoma treated with sodium nitroprusside | |
Hattersley | The treatment of classical hemophilia with cryoprecipitates: laboratory control with readily available tests | |
US6235279B1 (en) | Method for treating thromboembolic conditions by inhibiting reocclusion via the use of multiple bolus administration of thrombolytically active proteins | |
Weil | Current concepts on the management of shock | |
Bell | Thrombolytic therapy: A comparison between urokinase and streptokinase | |
JPH05178760A (ja) | 心筋梗塞治療剤 | |
ES2249707T3 (es) | Tratameinto de combinacion para infarto de miocardio agudo. | |
Giacoia | High-dose urokinase therapy in newborn infants with major vessel thrombosis | |
Leaker et al. | Fibrin clot lysis by tissue plasminogen activator (tPA) is impaired in plasma from pediatric patients undergoing orthotopic liver transplantation | |
RAHIMTOOLA et al. | Therapeutic defibrination and heparin therapy in the prevention and resolution of experimental venous thrombosis | |
CHANG et al. | A randomized controlled study of low‐dose and high‐dose terlipressin in the control of acute oesophageal variceal haemorrhage | |
US4975279A (en) | Method of improving post-ischemic myocardial function using a thromboxane A2 antagonist in combination with a thrombolytic agent and combination | |
JPH06228007A (ja) | トロンビンの直接的阻害剤を活性成分とする血栓溶解剤 | |
JPH06508826A (ja) | 医薬品 | |
Onoyama et al. | Use of recombinant tissue‐type plasminogen activator to treat massive pulmonary embolism after cesarean section: a case report | |
Hock | Neuroprotective and thrombolytic agents: advances in stroke treatment | |
Boyles | Laboratory procedures and therapy in coronary thrombosis | |
Bugelski et al. | Utrastructural analysis of thrombolysis by streptokinase and tissue-type plasminogen activator of experimental coronary arterial thrombosis | |
Yang et al. | The use of alteplase in a newborn with an aortic arch thrombus during extracorporeal membrane oxygenation | |
JPH03503644A (ja) | ヘパリン含有製剤 |