JPH05178650A - 無機質下地板 - Google Patents

無機質下地板

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JPH05178650A
JPH05178650A JP3346202A JP34620291A JPH05178650A JP H05178650 A JPH05178650 A JP H05178650A JP 3346202 A JP3346202 A JP 3346202A JP 34620291 A JP34620291 A JP 34620291A JP H05178650 A JPH05178650 A JP H05178650A
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Keiji Shudo
敬二 首藤
Kiyoshi Kurosaki
清志 黒崎
Shigezo Masamoto
繁三 正本
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロス貼り用の壁下地材として充分な性能を
有する無機質下地板を提供することを目的とする。 【構成】 鉱物質繊維と無機粉体とを主体とし、結合剤
を添加して形成した外層部2,3を有する板状体1のう
ち、前記外層部3の表面をモース硬度3以下の無機粉体
からなる表面層4で被覆することにより、カッターの切
刃が摩耗しにくいことを特徴とする無機質下地板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロス貼り用の壁下地
材等に用いられる無機質下地板に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、石
膏ボードに代わる軽量な無機建築板としては、例えば、
特願平3−194182号,特願平3−194183
号,特願平3−194184号が出願されているが、前
述の無機建築板を壁下地材として用いる場合には、その
表面にクロス貼りを行うとき、継ぎ目を目立たないよう
にするためにクロスの重ね合わせた縁部をカッターで切
断するのが常である。しかしながら、前述の無機建築板
では表層部から鉱物質繊維が露出しているためにカッタ
ーの切刃が摩耗しやすく、カッターの切刃を度々研磨あ
るいは交換しなければならず、作業性が低いという問題
点がある。これは鉱物質繊維のモース硬度が7であるの
に対し、カッターの切刃のモース硬度が6〜7だからで
ある。本発明は、前記問題点に鑑み、防火性を損なうこ
となくカッターによるクロスの切断に適した無機質下地
板を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、板状体の外
層部を、カッターの半分以下の硬度であるモース硬度3
以下の無機粉体で被覆すると、クロス貼り用の壁下地材
として充分な性能を有する無機質下地板が得られること
を見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明の要旨は、前記目的を達成するため、鉱物質繊維と
無機粉体とを主体とし、結合剤を添加して形成した外層
部を有する板状体のうち、前記外層部の表面をモース硬
度3以下の無機粉体で被覆したことを特徴とする無機質
下地板にある。
【0004】板状体は特に限定するものではないが、例
えば、所望の強度を確保しつつ、軽量化を図るため、無
機発泡体および繊維状物に結合剤を添加して形成したも
のが挙げられる。
【0005】板状体を形成する無機発泡体は圧縮強度を
維持しつつ、軽量化するためのものであり、例えば、パ
ーライト,シラス発泡体,シリカフラワー,ガラス発泡
体等があり、これらは単独で、あるいは、2種以上組み
合わせて使用できる。
【0006】板状体を形成する繊維状物は前記無機発泡
体同士を連結するためのものであり、例えば、ロックウ
ール,スラグウール,パルプ,ポリプロピレン繊維など
を挙げることができ、これらは単独で、あるいは、2種
以上組み合わせて使用できる。
【0007】板状体を形成する結合剤は前記繊維状物と
無機発泡体とを連結一体化するためのものであり、例え
ば、ポリビニルアルコール樹脂,フェノール樹脂等の合
成樹脂やスターチ等が挙げられ、これらは単独で、ある
いは2種以上組み合わせて使用できる。
【0008】なお、一般に、結合剤および有機繊維が多
ければ多いほど、曲げ強度が向上するので、板状体にパ
ルプ等の有機繊維を混入することは強度面において有効
であり、また、コスト面においても有効である。ただ
し、準不燃材としての無機質下地板を得るためには、板
状体における有機成分の総量が結合剤を含めて15重量
%以下となるようにする必要がある。また、不燃材とし
ての無機質下地板を得るためには、有機成分の総量を7
重量%以下にする必要があるので、繊維状物として鉱物
質繊維を採用するのが好ましい。
【0009】前記板状体は、その比重を0.4以下とす
るのが好ましい。比重が0.4以上であると、無機質下
地板を軽量化するという目的を達成出来ないからであ
る。なお、板状体は無機質下地板の中間層を形成するの
で、板状体の厚みを増大させることにより、無機質下地
板の耐えうる曲げモーメントが大きくなるという利点が
ある。ただし、前記板状体は前述の組成に限らないこと
は勿論である。
【0010】外層部は鉱物質繊維と無機粉体とを主体と
し、結合剤を添加して形成され、前記外層部を形成する
鉱物質繊維としては、例えば、ロックウール,スラグウ
ール,ミネラルウール,ガラス繊維などを挙げることが
でき、これらは単独で、あるいは、2種以上組み合わせ
て使用できる。
【0011】外層部を形成する無機粉体は防火性を維持
しつつ、硬度を高めてネジ止め性能を高めるためのもの
であり、例えば、炭酸カルシウム,硅砂,マイクロシリ
カ,スラグ,水酸化アルミニウム等を挙げることができ
る。そして、外層部における無機粉体の組成比は、40
〜70重量%とするのが好ましい。
【0012】外層部の比重は0.6以上、特に、0.7以
上が好ましい。なぜならば、一般に、無機粉体の割合を
一定、例えば、60重量%とし、他の材料の組成を異な
らしめて外層部を形成した場合、外層部の比重と表面硬
度、および、その比重と曲げ強度にはそれぞれ相関関係
があり、比重の増加につれて表面硬度,曲げ強度が増加
するからである。そして、実用上、石膏ボードとほぼ同
等の表面硬度および曲げ強度を得るためには、外層部の
比重が0.7以上になることが必要だからである。
【0013】なお、外層部を形成する結合剤の材質,添
加量は、前述の板状体の場合と同様であるので、説明を
省略する。
【0014】また、前述したように結合剤および有機繊
維が多ければ多いほど、曲げ強度等が向上するので、鉱
物質繊維の一部に代えてパルプ等の有機繊維を外層部に
用いてもよい。ただし、準不燃材としての無機建築板を
得るには、有機成分の総量は15重量%以下であること
が必要である。このため、鉱物質繊維の代わりにパルプ
等の有機繊維を用いる場合には、結合剤などの有機成分
の総量が前述の範囲内となるように配慮する必要があ
る。さらに、不燃材としての無機質下地板を得るために
は、前述の板状体と同様、有機成分の総量を7重量%以
下にする必要がある。
【0015】前記外層部の表面を被覆するモース硬度3
以下の無機粉体としては雲母,カオリナイト,タルク,
ケイソウ土,方解石の他、石膏等が挙げられる。この無
機粉体は単独で、あるいは、2種以上混合して清水中に
分散され、必要に応じて水溶性樹脂を添加して付着性を
付与された後、前記外層部の表面に塗布される。塗布方
法としては、スプレーによる吹き付け,ハケ塗り等の既
存の方法から任意に選択できる。
【0016】次に、本実施例にかかる無機質下地板の製
造方法の一例について説明する。例えば、無機発泡体,
繊維状物,結合剤を水中に懸濁せしめて水性スラリーを
得、これを湿式抄造して板状体となるウエットマットを
得る一方、鉱物質繊維,無機粉体,結合剤を水中に分
散,懸濁して水性スラリーを得、これを湿式抄造して外
層部となるウエットマットを得た後、板状体となる前記
ウエットマットの表裏面に外層部となる前記ウエットマ
ットを積層して圧締した後、乾燥させて一体化する。つ
いで、得られた板状体の外層部の表面に、モース硬度3
以下の無機粉体を水中に分散,懸濁せしめて得た塗料を
外層部にスプレーで吹き付け、乾燥させて製造が完了す
る。
【0017】なお、前述の製造方法ではウエットマット
同士を積層一体化する場合について説明したが、湿式に
限らず、乾式による方法、あるいは、乾式と湿式とを組
み合わせた方法など既存の製造方法から任意に選択でき
る。また、外層部は板状体の片面にだけ設ける場合であ
ってもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例を図1に従って
説明する。 (実施例)無機発泡体として単位容積質量0.08(k
g/l)のパーライト80重量%、繊維状物としてロッ
クウール13重量%、結合剤としてフェノール樹脂およ
びスターチを合計で7重量%の割合で混練して水性スラ
リーを得、これを抄造して厚さ11mm、比重0.15
の板状体1を得る一方、鉱物質繊維としてロックウール
36重量%、無機粉体として炭酸カルシウム57重量
%、結合剤としてフェノール樹脂およびスターチを合計
で7重量%の割合で混練して水性スラリーを得、これを
抄造して厚さ2.0mm、比重0.6の外層部2,3を
得た後、前記板状体1の表裏面に外層部2,3を積層
し、プレスで加熱圧締して一体化し、乾燥させて厚さ9
mm、全体比重0.45の無機質基板を得た。尚、前記
炭酸カルシウムには50メッシュを通過する粒径ものを
用いており、パーライトには平均粒径300μのものを
用いた。
【0019】ついで、タルクと方解石とを1対1の割合
で混合して得た混合物55重量%、酢酸ビニル樹脂15
重量%、清水30重量%を混練して混練物を得、これに
若干量の増粘剤,消泡剤を添加,撹拌してなる塗料を、
前記無機質基板の外層部3の表面に200g/m2の割
合でスプレーで吹き付けて乾燥することにより、表面層
4を有する無機質下地板を得、これをサンプルとした。
尚、前記無機質基板および塗装後の無機質下地板は共に
不燃材として合格するものであった。
【0020】(比較例)前記塗料を塗布することを除
き、実施例と同様の操作によって得た無機質基板をサン
プルとした。
【0021】実施例,比較例にかかる各サンプルにクロ
スを酢酸ビニル系樹脂で貼り、重ね貼りしたクロスの縁
部をカッターで切断したところ、実施例の場合は約2m
の長さを切断しても、充分に切断でき、クロスと無機質
下地板との接着性に問題はなかった。一方、比較例の場
合は、約30cm切断したところでひっかかりが生じ始
め、最後まできれいに切断できなかった。しかも、ひっ
かかりを生じた部分ではクロスの一部に剥離が生じてい
た。以上の実験結果から、実施例は、比較例よりもカッ
ターの切刃を摩耗させにくいことがわかった。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、鉱物質繊維と無機粉体とを主体とする外層部
の表面をモース硬度3以下の無機粉体で被覆してあるの
で、クロスを切断するカッターの切刃が摩耗しにくい。
このため、カッターの切刃を長い間研磨あるいは交換せ
ずに使用できるので、作業性の向上につながるととも
に、クロスの切断縁部における剥離が少なくなり、クロ
スの仕上げがきれいになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる無機質下地板の部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1…板状体、2,3…外層部、4…表面層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱物質繊維と無機粉体とを主体とし、結
    合剤を添加して形成した外層部を有する板状体のうち、
    前記外層部の表面をモース硬度3以下の無機粉体で被覆
    したことを特徴とする無機質下地板。
JP3346202A 1991-12-27 1991-12-27 無機質下地板 Expired - Lifetime JP2823723B2 (ja)

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JP2823723B2 JP2823723B2 (ja) 1998-11-11

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1158313A (ja) * 1997-08-12 1999-03-02 Satake:Kk 合板及び合板の製造方法

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JPS49126715A (ja) * 1973-04-04 1974-12-04

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JP2655954B2 (ja) 1991-08-02 1997-09-24 大建工業株式会社 無機建築板

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