JPH05177720A - 突起部を有する繊維強化樹脂構造体の製造方法 - Google Patents

突起部を有する繊維強化樹脂構造体の製造方法

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JPH05177720A
JPH05177720A JP3359003A JP35900391A JPH05177720A JP H05177720 A JPH05177720 A JP H05177720A JP 3359003 A JP3359003 A JP 3359003A JP 35900391 A JP35900391 A JP 35900391A JP H05177720 A JPH05177720 A JP H05177720A
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JP
Japan
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jig
flat plate
resin
fiber
reinforced resin
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Pending
Application number
JP3359003A
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English (en)
Inventor
Akihiko Kishikawa
昭彦 岸川
Hiroshi Nakajima
洋 中島
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Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維強化樹脂を用いた構造体に突起部を構成
する際に、両者間に強化繊維を通して一体成形すること
を特徴とする製造方法。 【構成】繊維強化樹脂を用いて突起部を有する構造体を
製造する際に、伸縮可能な円筒形等の中空形状をした冶
具4に樹脂3を含浸させた強化繊維2を巻き付けた後、
または伸縮可能な平板冶具上で強化繊維2に樹脂3を含
浸させた後に樹脂が硬化する前に、円筒形構造体では円
筒形冶具4に突起部の形状空間を有する受け側冶具5と
押し側冶具6を、また平板構造体では平板冶具に受け側
冶具と押し側冶具をそれぞれ取り付け、円筒形冶具及び
平板冶具を一定方向に縮め、硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化樹脂による構
造体と、同じく繊維強化樹脂で構成される突起部とを一
体成形する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化樹脂は熱的電気的絶縁性がよ
く、しかも非磁性体であることから、日常品はもちろん
低温機器においても熱的電気的絶縁材や構造材などとし
て広く用いられている。従来繊維強化樹脂構造体の端部
や中途部に設けられる突起部の製造方法としては、構造
体上に繊維を積層する方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この製
造方法ではその構造体と突起部との間に境界面(剥離
面)が出来てしまい、そこに境界面に沿った力が作用す
ると繊維強化樹脂全体としての強度はこの境界面の強度
に支配され、構造体が持っている本来の強度を十分に生
かすことが出来ず、構造体としての信頼性が欠けるもの
となっている。本発明は繊維強化樹脂構造体について上
記欠点を除去するものであって、繊維強化樹脂の構造体
と突起部との間に強化繊維を通すことによる両部一体成
形を特徴とした製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、繊維強化樹脂を用いて突起部を有する円筒
形等の中空形状をした構造体を製造する方法において、
伸縮可能な円筒形等の中空形状をした治具に樹脂を含浸
させた強化繊維を巻き付け円筒形等の中空形状の構造体
を成形した後、その樹脂が硬化する前に、前記中空形状
をした治具に、前記構造体を押え包み込むような突起部
の形状空間を有する受け側治具と、該円筒形構造体を押
え包み込むような押し側治具と、を取り付け一体化の治
具を構成し、該治具を一定方向に縮め、前記構造体の端
部及び中途部で構造体の一部として構成されている前記
強化繊維を受け側押し側の両治具で出来る空間に挟み込
んだ状態で硬化させることにより、繊維強化樹脂の円筒
形等中空形状をした構造体とその突起部に強化繊維を通
すことによる両部一体化成形を特徴とする製造方法、ま
た、円筒形等の中空形状をした構造体だけでなく、平板
状の構造体の製造方法を提供するものである。
【0005】
【作用】このような突起部を有する繊維強化樹脂構造体
について、構造体とその突起部との間にせん断力が作用
しても突起部は強化繊維同士の層間せん断で受けるので
はなく、強化繊維自身のせん断で受けることになり同構
成部の機械的性質ははるかに向上する。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に
説明する。図1、図2、図3は本発明の方法で製造する
突起部を有する構造体の実施例にかかる概略構成図であ
って、1は強化繊維樹脂、2は強化繊維、3は樹脂であ
る。
【0007】図4は実施例の内、中央部に突起部を有す
る円筒形構造体を製造する方法を示した図であり、1〜
3は、図1と同様である。また、4は円筒形治具、5は
円筒形状受け側治具、6は円筒形状押し側治具である。
【0008】図4のように伸縮可能な円筒形治具(4)
に樹脂(3)を含浸させた強化繊維(2)を突起部のな
い状態で強化繊維樹脂(1)の円筒形構造体に成形して
いき、この樹脂が硬化しない適当な段階で、円筒形治具
(4)に突起部の形状空間を有する軸方向に半割となっ
た受け側治具(5)を該円筒形構造体を押え包み込むよ
うにして取り付け、同じく半割となった押し側治具
(6)を受け側治具(5)と間隔を開けて円筒形構造体
を押え包み込むようにして取り付ける。そして円筒形治
具(4)を軸方向に縮めていくことで該円筒形構造体を
変形させ、受け側治具(5)と押し側治具(6)とで構
成される空間にならった突起部を成形し、この状態で樹
脂を硬化させ円筒形構造体と突起部を一体成形する。図
2のように端部で突起部を構成する時には押え側治具
(6)部の強化繊維樹脂を極力少なくし硬化成形後に切
削することになる。本実施例では、円筒形の構造体につ
いて述べたが、他の形状のものでも製造法は同様である
ことは言うまでもない。
【0009】図5は中央部に突起部を有する平板構造体
を製造する方法を示した図であり、1〜3は、図1と同
様である。また、7は平板治具、8は平板状受け側治
具、9は平板状押し側治具である。
【0010】図5のように伸縮可能な平板治具(7)上
で織物状の強化繊維(2)に樹脂(3)を含浸させ強化
繊維樹脂(1)にした後に、その樹脂が硬化する前の適
当な段階で、突起部の形状空間を有する平板状受け側治
具(8)を織物状の強化繊維樹脂(1)を押え込むよう
にして平板治具(7)に取付け、同じく平板状押し側治
具(9)を平板状受け側治具(8)と間隔を開けて織物
状の強化繊維樹脂(1)を押え込むようにして平板治具
(7)に取り付ける。そして平板治具(7)を軸方向に
縮めることにより強化繊維樹脂(1)を変形させ、受け
側治具(8)と押し側治具(9)とで構成される空間に
ならった突起部を成形し、この状態で樹脂を硬化させ平
板構造体と突起部を一体成形する。端部で突起部を構成
する時には押え側治具(9)部の強化繊維樹脂を極力少
なくし硬化成形後に切削することになる。
【0011】
【発明の効果】図6図は中途部に突起部を有する強化繊
維樹脂構造体に力が作用する状態を示したものであっ
て、1〜3は、図1と同様である。図のように構造体に
平行な力が作用したときに、この力を強化繊維(2)は
せん断で受けるため構造体の機械的強度を著しく向上さ
せることが出来、信頼性が向上する。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法による繊維強化樹脂製円筒形構造
体の一例(中心部に突起部を有する物)
【図2】本発明の方法による繊維強化樹脂製円筒形構造
体の一例(端部に突起部を有する物)
【図3】本発明の方法による繊維強化樹脂製平板構造体
の一例(端部に突起部を有する物)
【図4】強化繊維樹脂円筒形構造体と突起部との一体成
形方法説明図
【図5】強化繊維樹脂平板構造体と突起部との一体成形
方法説明図
【図6】突起部を有する強化繊維樹脂構造体にかかる力
の作用説明図
【符号の説明】
1 強化繊維樹脂 2 強化繊維 3 樹 脂 4 円筒形治具 5 円筒形受け側治具 6 円筒形押し側治具 7 平板状治具 8 平板状受け側治具 9 平板状押し側治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化樹脂を用いて突起部を有する円筒
    形等の中空形状をした構造体を製造する方法において、
    伸縮可能な円筒形等の中空形状をした治具に樹脂を含浸
    させた強化繊維を巻き付け円筒形等の中空形状の構造体
    を成形した後、その樹脂が硬化する前に、前記円筒形等
    の中空形状をした治具に、前記構造体を押え包み込むよ
    うな突起部の形状空間を有する受け側治具と、該円筒形
    構造体を押え包み込むような押し側治具と、を取り付け
    一体化の治具を構成し、該治具を一定方向に縮め、前記
    構造体の端部及び中途部で構造体の一部として構成され
    ている前記強化繊維を受け側押し側の両治具で出来る空
    間に挟み込んだ状態で硬化させることにより、繊維強化
    樹脂の円筒形等中空形状をした構造体とその突起部に強
    化繊維を通すことによる両部一体化成形を特徴とする突
    起部を有する繊維強化樹脂構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】繊維強化樹脂を用いて突起部を有する平板
    構造体を製造する方法において、伸縮可能な平板治具上
    で織物(平織、朱子織、一方向等)状強化繊維に樹脂を
    含浸させ、平板状の構造体を成形した後、その樹脂が硬
    化する前に、前記平板治具に、前記平板構造体を押え込
    むような突起部の形状空間を有する受け側治具と、該平
    板構造体を押え込むような押し側治具と、を取り付け一
    体化の治具を構成し、該治具を軸方向に縮め、前記平板
    構造体の端部及び中途部で該平板構造体の一部として構
    成されている該強化繊維を、受け側押し側の両治具で出
    来る空間に挟み込んだ状態で硬化させることにより、繊
    維強化樹脂の平板構造体とその突起部に強化繊維を通す
    ことによる両部一体化成形を特徴とする製造方法。
JP3359003A 1991-12-28 1991-12-28 突起部を有する繊維強化樹脂構造体の製造方法 Pending JPH05177720A (ja)

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