JPH05177556A - 真空ピンセット装置 - Google Patents
真空ピンセット装置Info
- Publication number
- JPH05177556A JPH05177556A JP35685591A JP35685591A JPH05177556A JP H05177556 A JPH05177556 A JP H05177556A JP 35685591 A JP35685591 A JP 35685591A JP 35685591 A JP35685591 A JP 35685591A JP H05177556 A JPH05177556 A JP H05177556A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vacuum
- suction
- exhaust port
- air
- conduit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
- Die Bonding (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸着用の真空圧源が不要であると共に、容易
に吸着具から被吸着物を離脱することが、簡単な構成で
達成できる真空ピンセット装置を提供する。 【構成】 ピンセット本体1の先端部に導管11を介し
て装着される吸着具13で被吸着物Wを吸着保持または
離脱させる真空ピンセット装置であり、外部からの吐出
用空気源8をピンセット本体1に設けた真空発生機構に
吐出流路16を介して接続し、この真空発生機構に導い
た吐出空気を真空発生機構を通過させてピンセット本体
1に開口させた排気口18から外部に排気させ、このと
き真空発生機構で発生した真空圧を導管11を介して吸
着具13に導いて、吸着具口部13aに生じた吸引圧で
被吸着物Wを吸着保持すると共に、排気口18に通じる
排気流路17を切換え弁2で閉止した際に吐出空気源8
からの吐出空気を真空発生機構から導管11を介して吸
着具13に導き、吸着具口部13aに生じた吐出圧で被
吸着物Wの離脱を行なう。
に吸着具から被吸着物を離脱することが、簡単な構成で
達成できる真空ピンセット装置を提供する。 【構成】 ピンセット本体1の先端部に導管11を介し
て装着される吸着具13で被吸着物Wを吸着保持または
離脱させる真空ピンセット装置であり、外部からの吐出
用空気源8をピンセット本体1に設けた真空発生機構に
吐出流路16を介して接続し、この真空発生機構に導い
た吐出空気を真空発生機構を通過させてピンセット本体
1に開口させた排気口18から外部に排気させ、このと
き真空発生機構で発生した真空圧を導管11を介して吸
着具13に導いて、吸着具口部13aに生じた吸引圧で
被吸着物Wを吸着保持すると共に、排気口18に通じる
排気流路17を切換え弁2で閉止した際に吐出空気源8
からの吐出空気を真空発生機構から導管11を介して吸
着具13に導き、吸着具口部13aに生じた吐出圧で被
吸着物Wの離脱を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空ピンセット本体の
先端側に取り付けた吸着具で半導体チップなどの被吸着
物を吸着保持して搬送する際に用いる真空ピンセット装
置に関する。
先端側に取り付けた吸着具で半導体チップなどの被吸着
物を吸着保持して搬送する際に用いる真空ピンセット装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の真空ピンセットでは、ピンセット
本体に吸引用空気源を接続し、ピンセット本体の先端側
の吸着具に生じた吸引圧を利用して被吸着物を吸着保持
するようになっている。また被吸着物を離脱させる際
は、ピンセット本体の遮断弁を操作して吸引流路を遮断
し、被吸着物を自重により吸着具から離脱するようにな
っている。
本体に吸引用空気源を接続し、ピンセット本体の先端側
の吸着具に生じた吸引圧を利用して被吸着物を吸着保持
するようになっている。また被吸着物を離脱させる際
は、ピンセット本体の遮断弁を操作して吸引流路を遮断
し、被吸着物を自重により吸着具から離脱するようにな
っている。
【0003】一方、図15に示す実開平2−35677
号の公報に記載される真空ピンセットでは、ピンセット
本体70に吐出用空気源のみが接続されており、操作ボ
タン71をばね72に抗して押し込んだときに弁73が
開いて、ピンセット本体1内の真空発生機構74におい
て吐出空気流から吸引圧が作られ、吸着具75で被吸着
物Wを吸着保持するようになっている。ボタン71を離
したときは流路76が遮断され、吸着具75から吸引圧
が消失して被吸着物Wが自重で離脱される。
号の公報に記載される真空ピンセットでは、ピンセット
本体70に吐出用空気源のみが接続されており、操作ボ
タン71をばね72に抗して押し込んだときに弁73が
開いて、ピンセット本体1内の真空発生機構74におい
て吐出空気流から吸引圧が作られ、吸着具75で被吸着
物Wを吸着保持するようになっている。ボタン71を離
したときは流路76が遮断され、吸着具75から吸引圧
が消失して被吸着物Wが自重で離脱される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被吸着物が
非常に薄く小さな半導体チップであったり、微小な種子
または微小ベアリングのような小さな球状物などである
と、外気の流入で吸着具に発生した静電気の影響や空気
中の湿気の付着などによる影響で、自重だけでは被吸着
物が吸着具から容易に離脱しないという問題が生じる。
非常に薄く小さな半導体チップであったり、微小な種子
または微小ベアリングのような小さな球状物などである
と、外気の流入で吸着具に発生した静電気の影響や空気
中の湿気の付着などによる影響で、自重だけでは被吸着
物が吸着具から容易に離脱しないという問題が生じる。
【0005】そこで、ピンセット本体に吐出用空気源を
接続し、被吸着物の離脱の際に吸着具に吐出圧を作用さ
せることが考えられるが、このような構成にするとピン
セット本体には吸引用空気源の他に吐出用空気源を別途
接続する必要が出てくる。
接続し、被吸着物の離脱の際に吸着具に吐出圧を作用さ
せることが考えられるが、このような構成にするとピン
セット本体には吸引用空気源の他に吐出用空気源を別途
接続する必要が出てくる。
【0006】また、実開平2−35677号の公報に記
載される真空ピンセットでは、ピンセット本体70に接
続される吐出用空気源は単に吸引圧を作るためにのみ用
いられており、被吸着物Wの離脱を容易にするための改
善はなされていない。
載される真空ピンセットでは、ピンセット本体70に接
続される吐出用空気源は単に吸引圧を作るためにのみ用
いられており、被吸着物Wの離脱を容易にするための改
善はなされていない。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
課題を解決するために提案されたものであり、静電気や
水分の付着による影響を受けることなく、容易に吸着具
から被吸着物を離脱すると共に、構成を簡単化する真空
ピンセット装置を提供することを目的とする。
課題を解決するために提案されたものであり、静電気や
水分の付着による影響を受けることなく、容易に吸着具
から被吸着物を離脱すると共に、構成を簡単化する真空
ピンセット装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ピンセット本体の先端部に導管を介して装
着される吸着具で被吸着物を吸着保持または離脱させる
真空ピンセット装置において、外部からの吐出用空気源
をピンセット本体に設けた真空発生部に吐出流路を介し
て接続し、この真空発生部に導いた吐出空気を真空発生
部を通過させてピンセット本体に開口させた排気口から
外部に排気させ、このとき真空発生部で発生した真空圧
を導管を介して吸着具に導いて、吸着具口部に生じた吸
引圧で被吸着物を吸着保持すると共に、上記排気口を開
閉手段で閉止した際に吐出空気源からの吐出空気を真空
発生部から導管を介して吸着具に導き、吸着具口部に生
じた吐出圧で被吸着物の離脱を行なえるような構成とな
っている。
に本発明は、ピンセット本体の先端部に導管を介して装
着される吸着具で被吸着物を吸着保持または離脱させる
真空ピンセット装置において、外部からの吐出用空気源
をピンセット本体に設けた真空発生部に吐出流路を介し
て接続し、この真空発生部に導いた吐出空気を真空発生
部を通過させてピンセット本体に開口させた排気口から
外部に排気させ、このとき真空発生部で発生した真空圧
を導管を介して吸着具に導いて、吸着具口部に生じた吸
引圧で被吸着物を吸着保持すると共に、上記排気口を開
閉手段で閉止した際に吐出空気源からの吐出空気を真空
発生部から導管を介して吸着具に導き、吸着具口部に生
じた吐出圧で被吸着物の離脱を行なえるような構成とな
っている。
【0009】また本発明による真空ピンセット装置は、
上記排気口をピンセット本体の上面部に開口させ、この
排気口を手指で開閉して吸着具による被吸着物の吸着保
持の動作と離脱の動作を切り換えられる構成となってい
る。
上記排気口をピンセット本体の上面部に開口させ、この
排気口を手指で開閉して吸着具による被吸着物の吸着保
持の動作と離脱の動作を切り換えられる構成となってい
る。
【0010】また本発明による真空ピンセット装置は、
上記排気口をピンセット本体の上面部に開口させ、この
排気口を開閉する手動操作つまみをピンセット本体にス
ライド自在に設け、この手動操作つまみを操作して吸着
具による被吸着物の吸着保持の動作と離脱の動作を切り
換えられる構成となっている。
上記排気口をピンセット本体の上面部に開口させ、この
排気口を開閉する手動操作つまみをピンセット本体にス
ライド自在に設け、この手動操作つまみを操作して吸着
具による被吸着物の吸着保持の動作と離脱の動作を切り
換えられる構成となっている。
【0011】また本発明による真空ピンセット装置は、
切換え操作ボタンに連動して真空発生部と上記排気口と
の連通を開閉する切換え弁を上記真空発生部に設け、こ
の切換え操作ボタンを操作して吸着具による被吸着物の
吸着保持の動作と離脱の動作を切り換えられる構成とな
っている。
切換え操作ボタンに連動して真空発生部と上記排気口と
の連通を開閉する切換え弁を上記真空発生部に設け、こ
の切換え操作ボタンを操作して吸着具による被吸着物の
吸着保持の動作と離脱の動作を切り換えられる構成とな
っている。
【0012】また本発明による真空ピンセット装置は、
上記排気口をピンセット本体の後部に開口させ、上記真
空発生部と排気口を排気流路で接続した構成となってい
る。
上記排気口をピンセット本体の後部に開口させ、上記真
空発生部と排気口を排気流路で接続した構成となってい
る。
【0013】また本発明による真空ピンセット装置は、
上記排気口部分にこの排気口の開口度を変えられる吸引
圧調整用手段を設け、この吸引圧調整手段で吸引具にお
ける吸引圧を調整する構成となっている。
上記排気口部分にこの排気口の開口度を変えられる吸引
圧調整用手段を設け、この吸引圧調整手段で吸引具にお
ける吸引圧を調整する構成となっている。
【0014】また本発明による真空ピンセット装置は、
絶縁部材に間隔を隔てて配置した電極棒に高電圧を印加
してイオンを発生するイオン発生器を吸着具に近い導管
部分に取り付け、このイオン発生器で発生したイオンで
吸着具の静電気を除電する構成となっている。
絶縁部材に間隔を隔てて配置した電極棒に高電圧を印加
してイオンを発生するイオン発生器を吸着具に近い導管
部分に取り付け、このイオン発生器で発生したイオンで
吸着具の静電気を除電する構成となっている。
【0015】また本発明は、ピンセット本体の先端部に
導管を介して装着される吸着具で空気を吸引して被吸着
物を吸着保持すると共に、この吸着具から空気を吐出し
て被吸着物を離脱させる真空ピンセット装置において、
高電圧を印加してイオンを発生させる電極棒を絶縁部材
に間隔を隔てて配置し、この絶縁部材から突出する電極
棒の先端部に摺動板を遊嵌し、電極棒の先端部側を開口
させた筒状のガイド部材を絶縁部材の外周部に取り付け
て、絶縁部材とこのガイド部材間を上記摺動板が電極棒
の軸方向に移動自在とし、上記導管から絶縁部材と摺動
板との合せ面に通じる連通孔を絶縁部材に穿設し、上記
導管に流れる吸引空気または吐出空気がこの連通孔を介
して上記合せ面に導き、吸引圧または吐出圧を利用して
上記摺動板を電極棒の軸方向に往復移動するように構成
したイオン発生器を吸着具に近い導管部分に取り付け、
このイオン発生器で発生したイオンで吸着具の静電気を
除電する構成となっている。
導管を介して装着される吸着具で空気を吸引して被吸着
物を吸着保持すると共に、この吸着具から空気を吐出し
て被吸着物を離脱させる真空ピンセット装置において、
高電圧を印加してイオンを発生させる電極棒を絶縁部材
に間隔を隔てて配置し、この絶縁部材から突出する電極
棒の先端部に摺動板を遊嵌し、電極棒の先端部側を開口
させた筒状のガイド部材を絶縁部材の外周部に取り付け
て、絶縁部材とこのガイド部材間を上記摺動板が電極棒
の軸方向に移動自在とし、上記導管から絶縁部材と摺動
板との合せ面に通じる連通孔を絶縁部材に穿設し、上記
導管に流れる吸引空気または吐出空気がこの連通孔を介
して上記合せ面に導き、吸引圧または吐出圧を利用して
上記摺動板を電極棒の軸方向に往復移動するように構成
したイオン発生器を吸着具に近い導管部分に取り付け、
このイオン発生器で発生したイオンで吸着具の静電気を
除電する構成となっている。
【0016】
【実施例】以下、本発明による真空ピンセット装置の具
体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は真
空ピンセット装置の外観斜視図を示し、図2はピンセッ
ト装置の側面図を示し、図3はピンセット装置の縦断面
図を示す。この真空ピンセット装置のピンセット本体1
は、切換え弁2を有する真空発生機構が設けられる弁取
付け部4と、この弁取付け部4の後部に螺着される柄部
分5と、この柄部分5の内部に同心状に挿着される吐出
導管6とからなり、吐出導管6に連通する後部のチュー
ブ接続部7に吐出用空気源8から延びるチューブ9が接
続される。弁取付け部4の先端部には、自在球10を介
して導管11が押さえキッャプ12よって接続される。
この導管11の先端側には、吸着保持される被吸着物W
に応じて各種の吸着具13が交換自在に装着される。ま
たこの吸着具13の上方位置の導管部分には、吸着具1
3に発生した静電気を中和するためのイオン発生器14
が取り付けられている。
体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は真
空ピンセット装置の外観斜視図を示し、図2はピンセッ
ト装置の側面図を示し、図3はピンセット装置の縦断面
図を示す。この真空ピンセット装置のピンセット本体1
は、切換え弁2を有する真空発生機構が設けられる弁取
付け部4と、この弁取付け部4の後部に螺着される柄部
分5と、この柄部分5の内部に同心状に挿着される吐出
導管6とからなり、吐出導管6に連通する後部のチュー
ブ接続部7に吐出用空気源8から延びるチューブ9が接
続される。弁取付け部4の先端部には、自在球10を介
して導管11が押さえキッャプ12よって接続される。
この導管11の先端側には、吸着保持される被吸着物W
に応じて各種の吸着具13が交換自在に装着される。ま
たこの吸着具13の上方位置の導管部分には、吸着具1
3に発生した静電気を中和するためのイオン発生器14
が取り付けられている。
【0017】吐出導管6は、弁取付け部4の内側後部に
形成された嵌込み凹部にリング状の押え座15を介して
嵌め込まれ、この吐出導管6が内管吐出流路16を構成
し、吐出導管6の外周側の柄部分5が外管排気流路17
を構成する。柄部分5の後部には、外管排気流路17に
連通する排気口18が穿設されており、排気口18の形
成部分に螺合される圧力調整カラー19を回すことで、
排気口18の開口度を変えられ、この圧力調整カラー1
9で吸着具13での吸引圧を調整するようになってい
る。
形成された嵌込み凹部にリング状の押え座15を介して
嵌め込まれ、この吐出導管6が内管吐出流路16を構成
し、吐出導管6の外周側の柄部分5が外管排気流路17
を構成する。柄部分5の後部には、外管排気流路17に
連通する排気口18が穿設されており、排気口18の形
成部分に螺合される圧力調整カラー19を回すことで、
排気口18の開口度を変えられ、この圧力調整カラー1
9で吸着具13での吸引圧を調整するようになってい
る。
【0018】弁取付け部4に上下方向に形成された弁室
20内には、図4に示すように下部側の戻しばね21で
上方に付勢された状態で弁体22が収容されており、弁
室上部を塞ぐブッシュ23から突出する弁棒24の先端
部に切換え操作ボタン25が取り付けられている。また
弁取付け部4には、内管吐出流路16と弁室22の下部
室とを連通する吐出孔26、弁室20の上部と排気流路
17とを連通する排気孔27が穿設されており、弁取付
け部4の前部側には弁室20の中央部と導管11側とを
連通する連通孔28が穿設されている。弁体22内の軸
心部には、上側に徐々に内径を小さくした真空発生用絞
り孔29が上下方向に穿設され、この絞り孔29の下部
には弁体22の一部を構成する円錐状のノズル30が嵌
め込まれている。このノズル30の上下方向に穿設され
ている孔30aは上部側に拡径されている。弁体22の
上部外周部には、弁体22が押し上げられた状態で排気
孔27に通じる外周溝31が形成され、この外周溝31
が横孔32で真空発生用絞り孔29に連通している。弁
体22が押し下げられたときこの外周溝31は排気孔2
7から外れ、排気孔27との連通が遮断される。また弁
体22の外周中央部には、上下方向に溝幅を広くした外
周溝33が形成されており、この外周溝33が横孔34
で真空発生用絞り孔29に連通している。この外周溝3
3は弁体22の位置によらず連通孔28に通じている。
20内には、図4に示すように下部側の戻しばね21で
上方に付勢された状態で弁体22が収容されており、弁
室上部を塞ぐブッシュ23から突出する弁棒24の先端
部に切換え操作ボタン25が取り付けられている。また
弁取付け部4には、内管吐出流路16と弁室22の下部
室とを連通する吐出孔26、弁室20の上部と排気流路
17とを連通する排気孔27が穿設されており、弁取付
け部4の前部側には弁室20の中央部と導管11側とを
連通する連通孔28が穿設されている。弁体22内の軸
心部には、上側に徐々に内径を小さくした真空発生用絞
り孔29が上下方向に穿設され、この絞り孔29の下部
には弁体22の一部を構成する円錐状のノズル30が嵌
め込まれている。このノズル30の上下方向に穿設され
ている孔30aは上部側に拡径されている。弁体22の
上部外周部には、弁体22が押し上げられた状態で排気
孔27に通じる外周溝31が形成され、この外周溝31
が横孔32で真空発生用絞り孔29に連通している。弁
体22が押し下げられたときこの外周溝31は排気孔2
7から外れ、排気孔27との連通が遮断される。また弁
体22の外周中央部には、上下方向に溝幅を広くした外
周溝33が形成されており、この外周溝33が横孔34
で真空発生用絞り孔29に連通している。この外周溝3
3は弁体22の位置によらず連通孔28に通じている。
【0019】つぎに、このような真空発生機構を弁取付
け部4に設けた真空ピンセット装置の動作を説明する。
まず、吐出用空気源8からの吐出空気が内管吐出流路1
6と吐出孔26を介して弁室20の下部室に流入される
と、この吐出空気は弁体20内のノズル30から真空発
生用絞り孔29に吐出され、この絞り孔29を勢いよく
上昇して横孔32、外周溝31および排気孔27を通っ
て外管排気流路17に入り、後部の排気口18から外部
に排気される。吐出空気流が真空発生用絞り孔29を勢
いよく通過するときに、この絞り孔29内が真空状態と
なって横孔34と外周溝33を介して連通孔28内の空
気が絞り孔29内に引き込こまれる。これにより導管1
1先端部の吸着具13の口部13aに吸引圧が発生し
て、被吸着物Wを吸着保持するようになる。このときピ
ンセット本体1の後部側の圧力調整カラー19を回して
カラー19の位置を前後方向に変えると、排気口18か
ら吐き出される空気量が変わるので、真空発生用絞り孔
29に生じる真空圧が変化し、吸着具13に発生する吸
引圧を調整することができる。このように排気がピンセ
ット本体1の後部側から行なわれるので、真空ピンセッ
トを操作する使用者に不快感を与えない。
け部4に設けた真空ピンセット装置の動作を説明する。
まず、吐出用空気源8からの吐出空気が内管吐出流路1
6と吐出孔26を介して弁室20の下部室に流入される
と、この吐出空気は弁体20内のノズル30から真空発
生用絞り孔29に吐出され、この絞り孔29を勢いよく
上昇して横孔32、外周溝31および排気孔27を通っ
て外管排気流路17に入り、後部の排気口18から外部
に排気される。吐出空気流が真空発生用絞り孔29を勢
いよく通過するときに、この絞り孔29内が真空状態と
なって横孔34と外周溝33を介して連通孔28内の空
気が絞り孔29内に引き込こまれる。これにより導管1
1先端部の吸着具13の口部13aに吸引圧が発生し
て、被吸着物Wを吸着保持するようになる。このときピ
ンセット本体1の後部側の圧力調整カラー19を回して
カラー19の位置を前後方向に変えると、排気口18か
ら吐き出される空気量が変わるので、真空発生用絞り孔
29に生じる真空圧が変化し、吸着具13に発生する吸
引圧を調整することができる。このように排気がピンセ
ット本体1の後部側から行なわれるので、真空ピンセッ
トを操作する使用者に不快感を与えない。
【0020】一方、図5に示すように切換え操作ボタン
25を操作して戻しばね21に抗して弁体24を押し込
むと、絞り孔29と排気孔27が連通しなくなるので、
弁室20内に流入した吐出空気は絞り孔29から横孔3
4と外周溝33を通って連通孔28から抜け出し、導管
11先端部の吸着具13の口部13aに吐出空気が吹き
出される。これにより吸着具13で保持されていた被吸
着物Wが吐出圧により離脱される。
25を操作して戻しばね21に抗して弁体24を押し込
むと、絞り孔29と排気孔27が連通しなくなるので、
弁室20内に流入した吐出空気は絞り孔29から横孔3
4と外周溝33を通って連通孔28から抜け出し、導管
11先端部の吸着具13の口部13aに吐出空気が吹き
出される。これにより吸着具13で保持されていた被吸
着物Wが吐出圧により離脱される。
【0021】つぎに、吸着具13に隣設されたイオン発
生器14の構成を説明する。図6に示すように、ピンセ
ット本体1から延びる導管11の先端部には、電極棒取
付け部36を有する導管部37が螺着され、この導管部
37の先端部に吸着具13が螺着される。絶縁部材から
なるこの導管部37に一体な拡径の電極棒取付け部36
には、外周寄りに穿設された電極取付け孔38に、2本
の電極棒39が軸方向に貫通されて取り付けられる。電
極棒取付け部36から突出する電極棒39の先端部39
aには、電極棒39が差し込まれる孔40が穿設された
摺動板をなす円板状の洗浄板41が嵌め込まれる。図7
にこの洗浄板41の平面図を示す。また電極棒取付け部
36の外周部には、洗浄板41の脱落を防止するガイド
部材である筒状のカバー42が取り付けられる。このカ
バー42は、図8に示すように電極棒39の先端部側が
開口部42aとなっている。カバー42の先端部の段部
42bと電極棒取付け部36との間が、洗浄板41を電
極棒39に沿って前後方向に移動させるための洗浄板収
容室43となる。電極棒取付け部36には、導管部37
に連通する横孔44が穿設され、これら横孔44が縦孔
45で洗浄板収容室43に連通している。横孔44と縦
孔45は、導管部の流路と収容室とを接続する連通孔を
構成する。これにより導管部37に被吸着物Wの吸着お
よび離脱に伴う吸引空気および吐出空気が流れるとき
に、横孔44と縦孔45を介して電極棒取付け部36と
洗浄板41の合せ面部に空気が出入りし、この空気流で
洗浄板41が電極棒39に対して前後方向に収容室43
内を摺動する。このとき洗浄板41で電極棒39の先端
部39aの洗浄が行なわれる。なお、被吸着物Wが吸着
される際は、洗浄板41が電極取付け部36側に吸着さ
れてしまうので、縦孔45が洗浄板41で塞がれ、被吸
着物Wの吸着保持動作が阻害されない。
生器14の構成を説明する。図6に示すように、ピンセ
ット本体1から延びる導管11の先端部には、電極棒取
付け部36を有する導管部37が螺着され、この導管部
37の先端部に吸着具13が螺着される。絶縁部材から
なるこの導管部37に一体な拡径の電極棒取付け部36
には、外周寄りに穿設された電極取付け孔38に、2本
の電極棒39が軸方向に貫通されて取り付けられる。電
極棒取付け部36から突出する電極棒39の先端部39
aには、電極棒39が差し込まれる孔40が穿設された
摺動板をなす円板状の洗浄板41が嵌め込まれる。図7
にこの洗浄板41の平面図を示す。また電極棒取付け部
36の外周部には、洗浄板41の脱落を防止するガイド
部材である筒状のカバー42が取り付けられる。このカ
バー42は、図8に示すように電極棒39の先端部側が
開口部42aとなっている。カバー42の先端部の段部
42bと電極棒取付け部36との間が、洗浄板41を電
極棒39に沿って前後方向に移動させるための洗浄板収
容室43となる。電極棒取付け部36には、導管部37
に連通する横孔44が穿設され、これら横孔44が縦孔
45で洗浄板収容室43に連通している。横孔44と縦
孔45は、導管部の流路と収容室とを接続する連通孔を
構成する。これにより導管部37に被吸着物Wの吸着お
よび離脱に伴う吸引空気および吐出空気が流れるとき
に、横孔44と縦孔45を介して電極棒取付け部36と
洗浄板41の合せ面部に空気が出入りし、この空気流で
洗浄板41が電極棒39に対して前後方向に収容室43
内を摺動する。このとき洗浄板41で電極棒39の先端
部39aの洗浄が行なわれる。なお、被吸着物Wが吸着
される際は、洗浄板41が電極取付け部36側に吸着さ
れてしまうので、縦孔45が洗浄板41で塞がれ、被吸
着物Wの吸着保持動作が阻害されない。
【0022】また2本の電極棒39に高電圧を印加する
ためのコネクタ46は、図9および図10に示すように
中央部に導管11が嵌合する嵌込み凹部47が形成さ
れ、両側に穿設された穴48には筒状の接続用電極49
が嵌め込まれている。これら電極49は、接続ケーブル
50で外部の高電圧発生装置に接続される。この構成か
らなるコネクタ46は、電極棒取付け部36の上部に突
出する電極棒39の基部に接続用電極49が上方から嵌
め込まれることで、電極棒39に接続される。これによ
り2本の電極棒39に高電圧が印加され、電極棒先端部
39aの周囲の空気がイオン化されて吸着具13の除電
が行なわれる。このとき特に被吸着物Wの離脱動作の際
には、導管部37から洗浄板収容室43に流れ込む吐出
空気が、電極棒先端部39aと洗浄板41の孔40の隙
間からイオン流を巻き込みながら噴出されるので、イオ
ン化された空気で吸着具13が良好に包み込まれ、吸着
具13に発生していた静電気が効果的に中和される。従
って、吸着具13に生じる静電気で被吸着物Wの離脱が
妨害される不具合は発生しなくなると共に、吸着具13
の静電気で半導体チップが破壊される不具合が防止され
る。電極棒39の先端部39aは、上述した洗浄板41
で常に清浄に保たれるので、イオン流の発生が良好に行
なえる。
ためのコネクタ46は、図9および図10に示すように
中央部に導管11が嵌合する嵌込み凹部47が形成さ
れ、両側に穿設された穴48には筒状の接続用電極49
が嵌め込まれている。これら電極49は、接続ケーブル
50で外部の高電圧発生装置に接続される。この構成か
らなるコネクタ46は、電極棒取付け部36の上部に突
出する電極棒39の基部に接続用電極49が上方から嵌
め込まれることで、電極棒39に接続される。これによ
り2本の電極棒39に高電圧が印加され、電極棒先端部
39aの周囲の空気がイオン化されて吸着具13の除電
が行なわれる。このとき特に被吸着物Wの離脱動作の際
には、導管部37から洗浄板収容室43に流れ込む吐出
空気が、電極棒先端部39aと洗浄板41の孔40の隙
間からイオン流を巻き込みながら噴出されるので、イオ
ン化された空気で吸着具13が良好に包み込まれ、吸着
具13に発生していた静電気が効果的に中和される。従
って、吸着具13に生じる静電気で被吸着物Wの離脱が
妨害される不具合は発生しなくなると共に、吸着具13
の静電気で半導体チップが破壊される不具合が防止され
る。電極棒39の先端部39aは、上述した洗浄板41
で常に清浄に保たれるので、イオン流の発生が良好に行
なえる。
【0023】導管部37内の先端部には、球接触テーパ
ー部51と上部側のストッパピン52との間に吐出流量
調整用球53が挿入されている。この調整球53は、導
管部37に螺合されている吸着具13を回して導管部3
7先端部への取付け位置を前後方向に変えると、当該吸
着具13の基端部に押圧されて球接触テーパー部51と
の隙間を変化させ、この隙間から吐出される空気量を調
整する。この空気は吸着具13の基端部外周から切欠溝
13bを介して吸着具13の内部に流入されるので、先
端側の口部13aに発生する吐出圧を被吸着物Wの種類
に応じて調節することができる。被吸着物Wの吸着動作
の際は、調整球53がストッパピン52側に移動するた
め、球接触テーパー部51が塞がれるようなことはな
い。
ー部51と上部側のストッパピン52との間に吐出流量
調整用球53が挿入されている。この調整球53は、導
管部37に螺合されている吸着具13を回して導管部3
7先端部への取付け位置を前後方向に変えると、当該吸
着具13の基端部に押圧されて球接触テーパー部51と
の隙間を変化させ、この隙間から吐出される空気量を調
整する。この空気は吸着具13の基端部外周から切欠溝
13bを介して吸着具13の内部に流入されるので、先
端側の口部13aに発生する吐出圧を被吸着物Wの種類
に応じて調節することができる。被吸着物Wの吸着動作
の際は、調整球53がストッパピン52側に移動するた
め、球接触テーパー部51が塞がれるようなことはな
い。
【0024】つぎに、図11に示す他の実施例の真空ピ
ンセット装置を説明する。この実施例では、吐出導管6
が柄部分5の内部に挿着されておらず、図示しない柄部
分5後部のチューブ接続部7に吐出用空気源8から延び
るチューブ9が接続される。柄部分5の内周側が吐出流
路54を構成し、この吐出流路54が吐出孔55で切換
え操作部の真空発生室56の下部室に通じている。この
真空発生室56内に、上部の排気口57に連通する真空
発生用絞り孔58が上下方向に穿設された筒体59が嵌
め込まれており、この筒体59の真空発生用絞り孔58
に下方からノズル60が装着されている。
ンセット装置を説明する。この実施例では、吐出導管6
が柄部分5の内部に挿着されておらず、図示しない柄部
分5後部のチューブ接続部7に吐出用空気源8から延び
るチューブ9が接続される。柄部分5の内周側が吐出流
路54を構成し、この吐出流路54が吐出孔55で切換
え操作部の真空発生室56の下部室に通じている。この
真空発生室56内に、上部の排気口57に連通する真空
発生用絞り孔58が上下方向に穿設された筒体59が嵌
め込まれており、この筒体59の真空発生用絞り孔58
に下方からノズル60が装着されている。
【0025】この構成の真空ピンセット装置では、吐出
流路54からの吐出空気がノズル60から真空発生用絞
り孔58に吐出され、この絞り孔58を勢いよく通過し
て排気口57から抜け出るときに、絞り孔58内に真空
が発生する。これにより、連通孔28を介して導管11
からの空気が絞り孔58内に引き込まれるため、吸着具
13の口部13aに吸引圧が生じて被吸着物Wを吸着保
持することができる。一方、筒体上部のフランジ面に開
口された排気口57を手指61で塞ぐと、吐出空気が連
通孔28を介して導管11に抜け出し、吸着具13から
吐き出されるので、この吸着具13に生じた吐出圧で被
吸着物Wを離脱できる。
流路54からの吐出空気がノズル60から真空発生用絞
り孔58に吐出され、この絞り孔58を勢いよく通過し
て排気口57から抜け出るときに、絞り孔58内に真空
が発生する。これにより、連通孔28を介して導管11
からの空気が絞り孔58内に引き込まれるため、吸着具
13の口部13aに吸引圧が生じて被吸着物Wを吸着保
持することができる。一方、筒体上部のフランジ面に開
口された排気口57を手指61で塞ぐと、吐出空気が連
通孔28を介して導管11に抜け出し、吸着具13から
吐き出されるので、この吸着具13に生じた吐出圧で被
吸着物Wを離脱できる。
【0026】つぎに、図12に示すさらに他の実施例の
真空ピンセット装置を説明する。この実施例では、筒体
59上部のフランジ部59aに排気口57を手動で開閉
できる操作つまみ62を設けたものである。操作つまみ
62には、図13および図14に示すようにフランジ部
59aの両側の溝部63に係合して前後方向にスライド
するようにスライドガイド64が形成されている。また
操作つまみ62の内側中央部には、つまみ62を前方に
スライドさせたときにだけ排気口57を塞ぐことができ
る段部65が突設されている。また操作つまみ62を後
方にスライドさせたときは筒体59の排気口57が開
き、排気口57から排気される空気がつまみ62内部の
両側の流路66を通って後部に開口された排気口67か
ら抜け出るようになっている。このように排気が後方へ
行なわれるようにしたことで、使用者に直接空気が吹き
かからず、不快感を与えない。
真空ピンセット装置を説明する。この実施例では、筒体
59上部のフランジ部59aに排気口57を手動で開閉
できる操作つまみ62を設けたものである。操作つまみ
62には、図13および図14に示すようにフランジ部
59aの両側の溝部63に係合して前後方向にスライド
するようにスライドガイド64が形成されている。また
操作つまみ62の内側中央部には、つまみ62を前方に
スライドさせたときにだけ排気口57を塞ぐことができ
る段部65が突設されている。また操作つまみ62を後
方にスライドさせたときは筒体59の排気口57が開
き、排気口57から排気される空気がつまみ62内部の
両側の流路66を通って後部に開口された排気口67か
ら抜け出るようになっている。このように排気が後方へ
行なわれるようにしたことで、使用者に直接空気が吹き
かからず、不快感を与えない。
【0027】この構成の真空ピンセット装置では、操作
つまみ62を後側にスライドさせると吐出空気が排気口
67から排出され真空発生用絞り孔58で真空が作ら
れ、吸着具13で被吸着物Wを吸着保持ができる。一
方、操作つまみ62を前方にスライドした場合には排気
口57が塞がれるので、吐出空気が吸着具13の口部1
3aから抜け出し、吸着具13に生じた吐出圧で被吸着
物Wを離脱できる。
つまみ62を後側にスライドさせると吐出空気が排気口
67から排出され真空発生用絞り孔58で真空が作ら
れ、吸着具13で被吸着物Wを吸着保持ができる。一
方、操作つまみ62を前方にスライドした場合には排気
口57が塞がれるので、吐出空気が吸着具13の口部1
3aから抜け出し、吸着具13に生じた吐出圧で被吸着
物Wを離脱できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ピ
ンセット本体に吐出用空気源だけを接続するだけで、被
吸着物を吸着保持するための吸引圧を吸着具に発生させ
ることができると共に、吐出空気を吸着具に導くことで
吸着具に生じた吐出圧で被吸着物を離脱させることがで
きる。従って、ピンセット本体に吸引用と吐出用の2つ
の空気源を接続する必要がないので、簡単な構成により
積極的に被吸着物の吸着保持と離脱とを行なえる。また
吐出圧を利用して被吸着物を離脱できるため、被吸着物
が微小物であっても静電気や水分による影響を受けず
に、良好に離脱操作を行なえる利点がある。また真空発
生部で吸引圧を作る際の排気をピンセット本体の後方側
に抜けるようにしているので、使用者の顔に直接空気が
吹きかかるような不快感がない。また吸着具に隣設させ
てイオン発生器を取り付けたので、吸着具に発生した静
電気を中和することができ、静電気の影響を受けること
なく被吸着物を離脱できると共に、吸着具の静電気で半
導体チップが破壊される不具合が発生しない。
ンセット本体に吐出用空気源だけを接続するだけで、被
吸着物を吸着保持するための吸引圧を吸着具に発生させ
ることができると共に、吐出空気を吸着具に導くことで
吸着具に生じた吐出圧で被吸着物を離脱させることがで
きる。従って、ピンセット本体に吸引用と吐出用の2つ
の空気源を接続する必要がないので、簡単な構成により
積極的に被吸着物の吸着保持と離脱とを行なえる。また
吐出圧を利用して被吸着物を離脱できるため、被吸着物
が微小物であっても静電気や水分による影響を受けず
に、良好に離脱操作を行なえる利点がある。また真空発
生部で吸引圧を作る際の排気をピンセット本体の後方側
に抜けるようにしているので、使用者の顔に直接空気が
吹きかかるような不快感がない。また吸着具に隣設させ
てイオン発生器を取り付けたので、吸着具に発生した静
電気を中和することができ、静電気の影響を受けること
なく被吸着物を離脱できると共に、吸着具の静電気で半
導体チップが破壊される不具合が発生しない。
【図1】本発明による真空ピンセット装置の一実施例を
示す外観斜視図である。
示す外観斜視図である。
【図2】図1の真空ピンセット装置の側面図である。
【図3】上記真空ピンセット装置の縦断面図である。
【図4】上記真空ピンセット装置の切換え弁部分を拡大
して示す縦断面図である。
して示す縦断面図である。
【図5】操作ボタンが押された状態を示す上記真空ピン
セット装置の縦断面図である。
セット装置の縦断面図である。
【図6】上記真空ピンセット装置のイオン発生器部分を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図7】イオン発生器に用いられる洗浄板の平面図であ
る。
る。
【図8】図6のA−A線断面図である。
【図9】イオン発生器に接続されるコネクタの縦断面図
である。
である。
【図10】図9のB−B線断面図である。
【図11】他の実施例の真空ピンセット装置を示す要部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図12】さらに他の実施例の真空ピンセット装置を示
す要部縦断面図である。
す要部縦断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】図12の真空ピンセット装置に用いられる操
作つまみの底面図である。
作つまみの底面図である。
【図15】従来の真空ピンセットを示す縦断面図であ
る。
る。
1 ピンセット本体 2 切換え弁 4 弁取付け部 5 柄部分 6 吐出導管 7 チューブ接続部 8 吐出用空気源 9 チューブ 11 導管 13 吸着具 14 イオン発生器 16 内管吐出流路 17 外管排気流路 18 排気口 19 圧力調整カラー 20 弁室 21 戻しばね 22 弁体 25 切換え操作ボタン 26 吐出孔 27 排気孔 28 連通孔 29 真空発生用絞り孔 30 ノズル 31,33 外周溝 32 横孔 34 横孔 36 電極棒取付け
部 37 導管部 39 電極棒 41 洗浄板 42 カバー 44 横孔 45 縦孔 46 コネクタ 49 接続用電極 50 接続ケーブル 51 球接触テーパ
ー部 52 ストッパピン 53 吐出流量調整
用球 54 吐出流路 55 吐出孔 56 真空発生室 57 排気口 58 真空発生用絞り孔 59 筒体 59a フランジ部 60 ノズル 62 手指 63 溝部 64 スライドガイド 65 段部 66 流路 67 排気口
部 37 導管部 39 電極棒 41 洗浄板 42 カバー 44 横孔 45 縦孔 46 コネクタ 49 接続用電極 50 接続ケーブル 51 球接触テーパ
ー部 52 ストッパピン 53 吐出流量調整
用球 54 吐出流路 55 吐出孔 56 真空発生室 57 排気口 58 真空発生用絞り孔 59 筒体 59a フランジ部 60 ノズル 62 手指 63 溝部 64 スライドガイド 65 段部 66 流路 67 排気口
Claims (8)
- 【請求項1】 ピンセット本体の先端部に導管を介して
装着される吸着具で被吸着物を吸着保持または離脱させ
る真空ピンセット装置において、 外部からの吐出用空気源をピンセット本体に設けた真空
発生部に吐出流路を介して接続し、この真空発生部に導
いた吐出空気を真空発生部を通過させてピンセット本体
に開口させた排気口から外部に排気させ、このとき真空
発生部で発生した真空圧を導管を介して吸着具に導い
て、吸着具口部に生じた吸引圧で被吸着物を吸着保持す
ると共に、上記排気口を開閉手段で閉止した際に吐出空
気源からの吐出空気を真空発生部から導管を介して吸着
具に導き、吸着具口部に生じた吐出圧で被吸着物の離脱
を行なうことを特徴とする真空ピンセット装置。 - 【請求項2】 上記排気口をピンセット本体の上面部に
開口させ、この排気口を手指で開閉して、吸着具による
被吸着物の吸着保持の動作と離脱の動作を切り換えられ
ることを特徴とする請求項1記載の真空ピンセット装
置。 - 【請求項3】 上記排気口をピンセット本体の上面部に
開口させ、この排気口を開閉する手動操作つまみをピン
セット本体にスライド自在に設け、この手動操作つまみ
を操作して、吸着具による被吸着物の吸着保持の動作と
離脱の動作を切り換えられることを特徴とする請求項1
記載の真空ピンセット装置。 - 【請求項4】 切換え操作ボタンに連動して真空発生部
と上記排気口との連通を開閉する切換え弁を上記真空発
生部に設け、この切換え操作ボタンを操作して、吸着具
による被吸着物の吸着保持の動作と離脱の動作を切り換
えられることを特徴とする請求項1記載の真空ピンセッ
ト装置。 - 【請求項5】 上記排気口をピンセット本体の後部に開
口させ、上記真空発生部とこの排気口を排気流路で接続
したことを特徴とする請求項4記載の真空ピンセット装
置。 - 【請求項6】 上記排気口部分にこの排気口の開口度を
変えられる吸引圧調整用手段を設け、この吸引圧調整手
段で吸引具における吸引圧を調整するようにしたことを
特徴とする請求項5記載の真空ピンセット装置。 - 【請求項7】 ピンセット本体の先端部に導管を介して
装着される吸着具で被吸着物を吸着保持または離脱させ
る真空ピンセット装置において、 絶縁部材に間隔を隔てて配置した電極棒に高電圧を印加
してイオンを発生するイオン発生器を吸着具に近い導管
部分に取り付け、このイオン発生器で発生したイオンで
吸着具の静電気を除電することを特徴とする真空ピンセ
ット装置。 - 【請求項8】 ピンセット本体の先端部に導管を介して
装着される吸着具で空気を吸引して被吸着物を吸着保持
すると共に、この吸着具から空気を吐出して被吸着物を
離脱させる真空ピンセット装置において、 高電圧の印加でイオンを発生する電極棒を絶縁部材に間
隔を隔てて配置し、この絶縁部材から突出する電極棒の
先端部に摺動板を遊嵌し、電極棒の先端部側を開口させ
た筒状のガイド部材を絶縁部材の外周部に取り付けて、
絶縁部材とこのガイド部材間を上記摺動板が電極棒の軸
方向に移動自在とし、上記導管から絶縁部材と摺動板と
の合せ面に通じる連通孔を絶縁部材に穿設し、上記導管
に流れる吸引空気または吐出空気をこの連通孔を介して
上記合せ面に導き、吸引圧または吐出圧を利用して上記
摺動板を電極棒の軸方向に往復移動するように構成した
イオン発生器を吸着具に近い導管部分に取り付け、この
イオン発生器で発生したイオンで吸着具の静電気を除電
することを特徴とする真空ピンセット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35685591A JPH05177556A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 真空ピンセット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35685591A JPH05177556A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 真空ピンセット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177556A true JPH05177556A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18451105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35685591A Pending JPH05177556A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 真空ピンセット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05177556A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6068316A (en) * | 1995-12-30 | 2000-05-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Large diameter wafer conveying system and method thereof |
KR20200011793A (ko) * | 2018-07-25 | 2020-02-04 | 백송철 | 진공척 시스템 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP35685591A patent/JPH05177556A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6068316A (en) * | 1995-12-30 | 2000-05-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Large diameter wafer conveying system and method thereof |
KR20200011793A (ko) * | 2018-07-25 | 2020-02-04 | 백송철 | 진공척 시스템 |
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