JPH05177120A - 脱水用分離膜 - Google Patents
脱水用分離膜Info
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- JPH05177120A JPH05177120A JP3358437A JP35843791A JPH05177120A JP H05177120 A JPH05177120 A JP H05177120A JP 3358437 A JP3358437 A JP 3358437A JP 35843791 A JP35843791 A JP 35843791A JP H05177120 A JPH05177120 A JP H05177120A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水−アルコール混合液などの高含水量の有
機溶媒を対象とし高透過流速を特徴とする脱水用分離
膜。 【構成】 メタクリル酸メチルとアクリル酸とからな
る二元共重合体を合成し、製膜して得られた脱水用分離
膜。
機溶媒を対象とし高透過流速を特徴とする脱水用分離
膜。 【構成】 メタクリル酸メチルとアクリル酸とからな
る二元共重合体を合成し、製膜して得られた脱水用分離
膜。
Description
本発明は、有機液体水溶液を分離、濃縮したり、あるい
は有機溶媒、特にメタノール、エタノール、プロパノー
ルなどの水溶性アルコール溶液中に含まれる水分を除去
するための脱水用分離膜に関するものである。特に高含
水のメタノール、エタノール水溶液の脱水に対して高効
率の分離性能を示すことを特徴とする脱水用分離膜に関
するものである。
は有機溶媒、特にメタノール、エタノール、プロパノー
ルなどの水溶性アルコール溶液中に含まれる水分を除去
するための脱水用分離膜に関するものである。特に高含
水のメタノール、エタノール水溶液の脱水に対して高効
率の分離性能を示すことを特徴とする脱水用分離膜に関
するものである。
【0001】
【産業上の利用分野】パーベーパレーション法の膜分離
技術は、分離濃縮技術、特に有機溶媒の脱水工程におけ
る省エネルギー化と、将来のエネルギー問題の解決の一
方策として取り上げられている、再生可能なバイオマス
エネルギーの有効利用におけるアルコールの効率的濃縮
の二つの観点から注目されている。したがって、分離対
象物としては、前者の場合は一般の有機液体、後者の場
合は、水−アルコール混合系、特にエタノール水溶液の
分離が研究開発の目標になることが多い。この水−アル
コール混合系を含む含水有機液体を分離対象とする分離
膜としては、大きく分けて水選択透過型(脱水用)とア
ルコール選択透過型の2種類がある。
技術は、分離濃縮技術、特に有機溶媒の脱水工程におけ
る省エネルギー化と、将来のエネルギー問題の解決の一
方策として取り上げられている、再生可能なバイオマス
エネルギーの有効利用におけるアルコールの効率的濃縮
の二つの観点から注目されている。したがって、分離対
象物としては、前者の場合は一般の有機液体、後者の場
合は、水−アルコール混合系、特にエタノール水溶液の
分離が研究開発の目標になることが多い。この水−アル
コール混合系を含む含水有機液体を分離対象とする分離
膜としては、大きく分けて水選択透過型(脱水用)とア
ルコール選択透過型の2種類がある。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】これまで脱水膜として広
く研究され、また一部実用化されている水選択分離膜に
ついては、まず膜素材が水に対して高い親和性を示す相
互作用があることが必要であるが、その代表として静電
相互作用と水素結合相互作用があげられる。
く研究され、また一部実用化されている水選択分離膜に
ついては、まず膜素材が水に対して高い親和性を示す相
互作用があることが必要であるが、その代表として静電
相互作用と水素結合相互作用があげられる。
【0003】静電相互作用に着目した水選択透過型の分
離膜としては、膜中にイオン交換型荷電基をもつカチオ
ン交換膜とアニオン交換膜のイオン交換膜がある。カチ
オン交換膜としてはスルホン化ポリエチレンを用いた場
合(J.Polym.Sci.,Polym.Lett.Ed. 23, 577, 1985)とナ
フィオンホローファイバーを用いた場合(J.Memb.Sci.,
24, 101, 1985)で、同様にその膜性能が対イオンの影響
を受けることが報告されている。アルカリ金属イオンの
うちでは、水和数の小さいイオンほどその水選択性は向
上する傾向が見られた。これは、対イオンの水和数、水
素結合相互作用、形成されるクラスターの構造など複雑
な影響によっていると考えられる。更にこの場合、水は
膜内に存在する荷電基によって形成されるイオンクラス
ター領域を透過し、一方アルコールは膜内の非晶質部分
を溶解−拡散しながら膜透過していると推論されてい
る。
離膜としては、膜中にイオン交換型荷電基をもつカチオ
ン交換膜とアニオン交換膜のイオン交換膜がある。カチ
オン交換膜としてはスルホン化ポリエチレンを用いた場
合(J.Polym.Sci.,Polym.Lett.Ed. 23, 577, 1985)とナ
フィオンホローファイバーを用いた場合(J.Memb.Sci.,
24, 101, 1985)で、同様にその膜性能が対イオンの影響
を受けることが報告されている。アルカリ金属イオンの
うちでは、水和数の小さいイオンほどその水選択性は向
上する傾向が見られた。これは、対イオンの水和数、水
素結合相互作用、形成されるクラスターの構造など複雑
な影響によっていると考えられる。更にこの場合、水は
膜内に存在する荷電基によって形成されるイオンクラス
ター領域を透過し、一方アルコールは膜内の非晶質部分
を溶解−拡散しながら膜透過していると推論されてい
る。
【0004】アニオン交換膜による水−エタノール混合
液の分離として、四級化ポリ(4-ビニルピリジン-co-ア
クリロニトリル)膜による研究例(J.Appl.Polym.Sci.,
33,2369, 1987)がある。この膜は、低透過流速と耐久
性を除けば、実用に供せられるだけの分離性能が得られ
た。
液の分離として、四級化ポリ(4-ビニルピリジン-co-ア
クリロニトリル)膜による研究例(J.Appl.Polym.Sci.,
33,2369, 1987)がある。この膜は、低透過流速と耐久
性を除けば、実用に供せられるだけの分離性能が得られ
た。
【0005】水素結合相互作用を利用した分離膜として
は、イミド基、カルボキシル基などの官能基を持った膜
素材が研究された。例えばイミド基とエステル基とをあ
わせ持つ共重合膜(Macromolecules,19,47,1986)は分
離係数として2000以上の値を与えたが、その透過速度は
実用化という観点からは低すぎるものであった。
は、イミド基、カルボキシル基などの官能基を持った膜
素材が研究された。例えばイミド基とエステル基とをあ
わせ持つ共重合膜(Macromolecules,19,47,1986)は分
離係数として2000以上の値を与えたが、その透過速度は
実用化という観点からは低すぎるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、水に対
する高い親和性を示す、膜と透過液の代表的な相互作用
として、静電相互作用と水素結合相互作用が取り挙げら
れ、水選択透過型分離膜が開発されてきたが、この他強
い相互作用でないが、親水性を示す相互作用としては、
非イオン性の親水性基をもつ一種の親水性ポリマーにお
ける化学的な親和力がある。
する高い親和性を示す、膜と透過液の代表的な相互作用
として、静電相互作用と水素結合相互作用が取り挙げら
れ、水選択透過型分離膜が開発されてきたが、この他強
い相互作用でないが、親水性を示す相互作用としては、
非イオン性の親水性基をもつ一種の親水性ポリマーにお
ける化学的な親和力がある。
【0007】しかしながら、これらの相互作用を活用し
たこれまでの脱水膜は、分離対象として低含水の有機溶
媒にしか適用されず、またこの低濃度領域では一般に極
めて低い透過流速しか得られていない。なぜならば、こ
れらの脱水膜は、高含水濃度領域では水に対する親和性
が強いために分離性能が低下するばかりでなく、膜が破
壊されるためである。したがって、この高含水領域の濃
度に適用できる、しかも高透過流速の脱水膜が強く要望
されてきた。
たこれまでの脱水膜は、分離対象として低含水の有機溶
媒にしか適用されず、またこの低濃度領域では一般に極
めて低い透過流速しか得られていない。なぜならば、こ
れらの脱水膜は、高含水濃度領域では水に対する親和性
が強いために分離性能が低下するばかりでなく、膜が破
壊されるためである。したがって、この高含水領域の濃
度に適用できる、しかも高透過流速の脱水膜が強く要望
されてきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような欠
点を克服するために、他の合成高分子素材を種々研究、
検討を重ねた結果、水−エタノールに対して親和性の強
い、すなわち溶解性の高いホモポリマーのモノマー成分
からなるが、水−エタノール混合液に対しては溶解しな
い親水性−疎水性モノマーの共重合膜に着目し、本発明
を完成するに至った。
点を克服するために、他の合成高分子素材を種々研究、
検討を重ねた結果、水−エタノールに対して親和性の強
い、すなわち溶解性の高いホモポリマーのモノマー成分
からなるが、水−エタノール混合液に対しては溶解しな
い親水性−疎水性モノマーの共重合膜に着目し、本発明
を完成するに至った。
【0009】静電相互作用と水素結合相互作用は、これ
までの研究から水を優先透過させ、分離係数を高く維持
するには必要条件と考えられるが、それらの作用が強す
ぎる場合にはこれまでの脱水膜の例にみられるように、
高含水混合液に対しては分離性は高く保持できない。そ
こで非イオン性親水基とはいかなくとも、静電あるいは
水素相互作用を多少弱めた化学構造をもち、又透過流速
を高めるため水−アルコール混合液に対して親和性の強
い膜素材が必要であることが分かった。
までの研究から水を優先透過させ、分離係数を高く維持
するには必要条件と考えられるが、それらの作用が強す
ぎる場合にはこれまでの脱水膜の例にみられるように、
高含水混合液に対しては分離性は高く保持できない。そ
こで非イオン性親水基とはいかなくとも、静電あるいは
水素相互作用を多少弱めた化学構造をもち、又透過流速
を高めるため水−アルコール混合液に対して親和性の強
い膜素材が必要であることが分かった。
【0010】本発明の共重合膜は、疎水性モノマーであ
るメタクリル酸メチルと、親水性モノマーであるアクリ
ル酸の二元共重合体で、それを溶剤蒸発法を使って製膜
した。本発明の脱水膜では、メタクリル酸メチルとアク
リル酸との共重合及び組成のみの検討で、架橋剤を加え
た実施例は検討していないが、ジエポキシド、ジアミン
などの架橋剤によって架橋構造を形成させることによっ
て分離性能と耐久性は向上するものと考えられる。
るメタクリル酸メチルと、親水性モノマーであるアクリ
ル酸の二元共重合体で、それを溶剤蒸発法を使って製膜
した。本発明の脱水膜では、メタクリル酸メチルとアク
リル酸との共重合及び組成のみの検討で、架橋剤を加え
た実施例は検討していないが、ジエポキシド、ジアミン
などの架橋剤によって架橋構造を形成させることによっ
て分離性能と耐久性は向上するものと考えられる。
【0011】
【作用】本発明で取扱った共重合体は別の観点から眺め
ると、一成分のメタクリル酸メチルのホモポリマーであ
るポリメタクリル酸メチルは水−エタノール混合液に溶
解し、他成分のアクリル酸のホモポリマーであるポリア
クリル酸もまた水−エタノール混合液に対して完全には
溶解しないまでも部分的に溶解するというように、当該
共重合体の成分ホモポリマーが供給液に溶解しやすい性
質を持ったものである。つまり両成分のホモポリマーは
一応親水性と疎水性に分けられても被分離液の水−エタ
ノール混合液には非常に親和性の高いものである。本発
明ではこのように、水選択型の分離性を付与するため親
水性化した分離活性ドメインと、これによって引き起こ
される膨潤を抑えるための構造支持ドメインに、それぞ
れ相当する親水性モノマーと疎水性モノマーからなる共
重合膜でも、被分離液に対して高い親和性、すなわち溶
解性のモノマーからなる高分子膜であるがゆえに高い液
分離挙動が発揮されたものと考えられる。
ると、一成分のメタクリル酸メチルのホモポリマーであ
るポリメタクリル酸メチルは水−エタノール混合液に溶
解し、他成分のアクリル酸のホモポリマーであるポリア
クリル酸もまた水−エタノール混合液に対して完全には
溶解しないまでも部分的に溶解するというように、当該
共重合体の成分ホモポリマーが供給液に溶解しやすい性
質を持ったものである。つまり両成分のホモポリマーは
一応親水性と疎水性に分けられても被分離液の水−エタ
ノール混合液には非常に親和性の高いものである。本発
明ではこのように、水選択型の分離性を付与するため親
水性化した分離活性ドメインと、これによって引き起こ
される膨潤を抑えるための構造支持ドメインに、それぞ
れ相当する親水性モノマーと疎水性モノマーからなる共
重合膜でも、被分離液に対して高い親和性、すなわち溶
解性のモノマーからなる高分子膜であるがゆえに高い液
分離挙動が発揮されたものと考えられる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。一般にメタクリル酸メチルとアクリル酸モノマ
ーには重合禁止剤が含まれているので、亜硫酸水素ナト
リウム水溶液や水酸化ナトリウム水溶液で重合禁止剤を
取り除き、一たん濾過してから減圧蒸留を行い、精製後
直ちに使用した。
明する。一般にメタクリル酸メチルとアクリル酸モノマ
ーには重合禁止剤が含まれているので、亜硫酸水素ナト
リウム水溶液や水酸化ナトリウム水溶液で重合禁止剤を
取り除き、一たん濾過してから減圧蒸留を行い、精製後
直ちに使用した。
【0013】メタクリル酸メチルとアクリル酸の共重合
は、モノマー総量の0.05mol%のα,α'-アゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)を開始剤とし、55℃で3時
間封管重合を続けて、合成した。塊状重合を行うに際
し、重合アンプル管中にメタクリル酸メチルとアクリル
酸のモノマーを加えた後、モノマー中の溶存空気を取り
除くために真空ラインを使って凍結−溶融による脱気を
繰り返したあと、モノマーの入った重合管を封管し、塊
状重合を行った。重合時間経過後、特級テトラヒドロフ
ラン(THF)に溶かし、再沈殿して精製した。
は、モノマー総量の0.05mol%のα,α'-アゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)を開始剤とし、55℃で3時
間封管重合を続けて、合成した。塊状重合を行うに際
し、重合アンプル管中にメタクリル酸メチルとアクリル
酸のモノマーを加えた後、モノマー中の溶存空気を取り
除くために真空ラインを使って凍結−溶融による脱気を
繰り返したあと、モノマーの入った重合管を封管し、塊
状重合を行った。重合時間経過後、特級テトラヒドロフ
ラン(THF)に溶かし、再沈殿して精製した。
【0014】メタクリル酸メチルとアクリル酸の溶媒と
して知られているいくつかの溶媒の溶解性を調べ、本発
明の共重合体の製膜用の溶媒としてはTHFを選んだ。
製膜にはメタクリル酸メチル−アクリル酸を約2wt%の
濃度になるように特級THFに完全に溶かし、水平にし
たガラス板上にキャストした。乾燥後ガラス板ごと脱イ
オン水中に浸漬して膜を剥離した。剥離した膜は、次の
実験に使用するまで脱イオン水中に保存した。
して知られているいくつかの溶媒の溶解性を調べ、本発
明の共重合体の製膜用の溶媒としてはTHFを選んだ。
製膜にはメタクリル酸メチル−アクリル酸を約2wt%の
濃度になるように特級THFに完全に溶かし、水平にし
たガラス板上にキャストした。乾燥後ガラス板ごと脱イ
オン水中に浸漬して膜を剥離した。剥離した膜は、次の
実験に使用するまで脱イオン水中に保存した。
【0015】共重合膜の含水率を増加させ、透過性を高
める目的で、共重合膜中のアクリル酸のカルボキシル基
をNa型(-COONa)に変換する改質反応を行った。1N
の水酸化ナトリウム水溶液中に膜を浸し、室温で24時間
放置後膜を取り出して脱イオン水で洗浄した。
める目的で、共重合膜中のアクリル酸のカルボキシル基
をNa型(-COONa)に変換する改質反応を行った。1N
の水酸化ナトリウム水溶液中に膜を浸し、室温で24時間
放置後膜を取り出して脱イオン水で洗浄した。
【0016】実施例において透過速度および分離係数の
測定は通常のパーベーパレーション用の測定装置を用い
て行った。図1に示した測定装置(有効面積15.9cm2)
に分離膜を装着し、供給液に水−メタノール系、水−エ
タノール系、水−2-プロパノール系などの混合液を大気
圧下で供給し、真空ポンプにて排気側を0.1mmHg以下に
保持した。供給液と透過液の重量組成はガスクロマトグ
ラフによって測定し、次式(1)によって分離係数を算出
した。
測定は通常のパーベーパレーション用の測定装置を用い
て行った。図1に示した測定装置(有効面積15.9cm2)
に分離膜を装着し、供給液に水−メタノール系、水−エ
タノール系、水−2-プロパノール系などの混合液を大気
圧下で供給し、真空ポンプにて排気側を0.1mmHg以下に
保持した。供給液と透過液の重量組成はガスクロマトグ
ラフによって測定し、次式(1)によって分離係数を算出
した。
【化1】[A]1及び[B]1 : 膜透過前のA(水)及
びB(アルコール)の重量分率 [A]2及び[B]
2 : 膜透過後のA(水)及びB(アルコール)の重量
分率 透過速度は次式(2)より求めた。
びB(アルコール)の重量分率 [A]2及び[B]
2 : 膜透過後のA(水)及びB(アルコール)の重量
分率 透過速度は次式(2)より求めた。
【化2】
【0017】実施例1 メタクリル酸メチルとアクリル酸の仕込比(mol%)を8
9:11として重合し、共重合物を得た。この共重合物
のテトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温
で溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚23μmの脱水用分離膜を
得た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離
膜12を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表1に示す。
9:11として重合し、共重合物を得た。この共重合物
のテトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温
で溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚23μmの脱水用分離膜を
得た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離
膜12を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表1に示す。
【0018】実施例2 脱水用分離膜として膜厚21μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例1と全く同様にして脱水分離実験を
行った。脱水実験の結果は表2の通りである。
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例1と全く同様にして脱水分離実験を
行った。脱水実験の結果は表2の通りである。
【0019】実施例3 脱水用分離膜として膜厚20μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例1と全く同様にして脱水分離実
験を行った。脱水実験の結果は表3の通りである。
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例1と全く同様にして脱水分離実
験を行った。脱水実験の結果は表3の通りである。
【0020】実施例4 メタクリル酸メチルとアクリル酸の仕込比(mol%)を8
0:20として重合し、共重合物を得た。この共重合物
のテトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温
で溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚13μmの脱水用分離膜を
得た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離
膜12を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表4に示す。
0:20として重合し、共重合物を得た。この共重合物
のテトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温
で溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚13μmの脱水用分離膜を
得た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離
膜12を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表4に示す。
【0021】実施例5 脱水用分離膜として膜厚16μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例4と全く同様にして脱水分離実験を
行った。脱水実験の結果は表5の通りである。
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例4と全く同様にして脱水分離実験を
行った。脱水実験の結果は表5の通りである。
【0022】実施例6 脱水用分離膜として膜厚16μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例4と全く同様にして脱水分離実
験を行った。脱水実験の結果は表6の通りである。
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例4と全く同様にして脱水分離実
験を行った。脱水実験の結果は表6の通りである。
【0023】実施例7 メタクリル酸メチルとアクリル酸の仕込比(mol%)を9
5:5として重合し、共重合物を得た。この共重合物の
テトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温で
溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚14μmの脱水用分離膜を得
た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離膜1
2を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表7に示す。
5:5として重合し、共重合物を得た。この共重合物の
テトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温で
溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚14μmの脱水用分離膜を得
た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離膜1
2を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表7に示す。
【0024】実施例8 脱水用分離膜として膜厚12μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例7と全く同様にして脱水分離実験を
行った。脱水実験の結果は表8の通りである。
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例7と全く同様にして脱水分離実験を
行った。脱水実験の結果は表8の通りである。
【0025】実施例9 脱水用分離膜として膜厚15μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例7と全く同様にして脱水分離実
験を行った。脱水実験の結果は表9の通りである。
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例7と全く同様にして脱水分離実
験を行った。脱水実験の結果は表9の通りである。
【0026】実施例10 メタクリル酸メチルとアクリル酸の仕込比(mol%)を8
5:15として重合し、共重合物を得た。この共重合物
のテトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温
で溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚16μmの脱水用分離膜を
得た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離
膜12を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表10に示す。
5:15として重合し、共重合物を得た。この共重合物
のテトラヒドロフラン溶液をガラス板上に流延し、常温
で溶媒を徐々に蒸発させ、膜厚16μmの脱水用分離膜を
得た。図1に示した測定装置の液透過セル6にこの分離
膜12を装着し、メタノール水溶液の脱水分離実験を行っ
た。脱水実験の結果を表10に示す。
【0027】実施例11 脱水用分離膜として膜厚12μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例10と全く同様にして脱水分離実験
を行った。脱水実験の結果は表11の通りである。
象とするアルコール水溶液としてエタノール水溶液を供
給した以外は実施例10と全く同様にして脱水分離実験
を行った。脱水実験の結果は表11の通りである。
【0028】実施例12 脱水用分離膜として膜厚16μmのものを使用し、分離対
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例10と全く同様にして脱水分離
実験を行った。脱水実験の結果は表12の通りである。
象とするアルコール水溶液として2-プロパノール水溶液
を供給した以外は実施例10と全く同様にして脱水分離
実験を行った。脱水実験の結果は表12の通りである。
【0020】
【発明の効果】実施例1と2にみられるように、メタノ
ールとエタノールのそれぞれの水溶液に対して水の分離
係数が5000以上という極めて高い値が得られた。ま
た実施例5のエタノール水溶液でも分離係数が5000
以上を示した。これらの高い分離性能は含水率80%の
高含水濃度域のアルコール水溶液で達成されたものであ
り、本発明の脱水膜が高含水アルコール、一般的には高
含水の有機溶媒の脱水に優れた利点を有するものであ
る。実施例5のエタノール濃度22%のところで透過流
速が約0.7kg/m2Kgであり、小さくない値である。以
上、本発明の脱水膜は、脱水分離膜として現在最も待望
されていた高含水有機溶媒の脱水操作に対して高効率の
分離性能を発揮することが大きな利点である。
ールとエタノールのそれぞれの水溶液に対して水の分離
係数が5000以上という極めて高い値が得られた。ま
た実施例5のエタノール水溶液でも分離係数が5000
以上を示した。これらの高い分離性能は含水率80%の
高含水濃度域のアルコール水溶液で達成されたものであ
り、本発明の脱水膜が高含水アルコール、一般的には高
含水の有機溶媒の脱水に優れた利点を有するものであ
る。実施例5のエタノール濃度22%のところで透過流
速が約0.7kg/m2Kgであり、小さくない値である。以
上、本発明の脱水膜は、脱水分離膜として現在最も待望
されていた高含水有機溶媒の脱水操作に対して高効率の
分離性能を発揮することが大きな利点である。
【図1】本発明の脱水分離膜の透過分離特性を測定する
ために使用する測定装置。
ために使用する測定装置。
1 … 真空ポンプ 2 … コールドトラップ 3 … ガラスコック 4 … 回転マクレオド 5 … 透過蒸気の捕集用コールドトラップ 6 … 液透過セル 7 … 攪拌用モーター 8 … 攪拌器 9 … 投込みヒーター 10 … 電子リレー 11 … 恒温水槽 12 … 分離膜 13 … アルコール水溶液 14 … 透過側チャンバー
Claims (1)
- 【請求項1】 メタクリル酸メチルとアクリル酸とから
なる二元共重合体を合成し、製膜して得られた脱水用分
離膜。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3358437A JPH0712420B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 脱水用分離膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358437A JPH0712420B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 脱水用分離膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177120A true JPH05177120A (ja) | 1993-07-20 |
JPH0712420B2 JPH0712420B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=18459301
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3358437A Expired - Lifetime JPH0712420B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 脱水用分離膜 |
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---|---|
JP (1) | JPH0712420B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007018428A1 (en) | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium comprising same |
WO2007018421A1 (en) | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium comprising same |
US8034444B2 (en) | 2006-08-04 | 2011-10-11 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membranes and recording media comprising same |
US8093180B2 (en) | 2005-08-05 | 2012-01-10 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium, as well as process for preparing same |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04227037A (ja) * | 1990-06-14 | 1992-08-17 | Lintec Corp | 有機溶媒選択透過膜 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3358437A patent/JPH0712420B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007018428A1 (en) | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium comprising same |
WO2007018421A1 (en) | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium comprising same |
US7704573B2 (en) | 2005-08-05 | 2010-04-27 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium comprising same |
US7910520B2 (en) | 2005-08-05 | 2011-03-22 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium comprising same |
US8093180B2 (en) | 2005-08-05 | 2012-01-10 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membrane and recording medium, as well as process for preparing same |
US8034444B2 (en) | 2006-08-04 | 2011-10-11 | Fujifilm Manufacturing Europe B.V. | Porous membranes and recording media comprising same |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0712420B2 (ja) | 1995-02-15 |
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