JPH05176931A - 体腔内超音波診断装置 - Google Patents

体腔内超音波診断装置

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JPH05176931A
JPH05176931A JP3346597A JP34659791A JPH05176931A JP H05176931 A JPH05176931 A JP H05176931A JP 3346597 A JP3346597 A JP 3346597A JP 34659791 A JP34659791 A JP 34659791A JP H05176931 A JPH05176931 A JP H05176931A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な超音波画像を得られる体腔内超音波診
断装置を提供する。 【構成】 体腔内超音波診断装置1の挿入部2の先端側
に位置する先端構成部6は、先端部本体21と、音響窓
22を有する先端カバー23と、超音波振動子24など
から構成されている。超音波振動子24は、操作部3内
の走査駆動用動力源からの回転トルクをガイドチューブ
30内を挿通して伝達する駆動軸26とジョイント部材
25を介して接続されることにより回転自在となる。先
端部本体透孔21a及び油溜まり部材透孔28aは、ジ
ョイント部材25及び硬性シャフト27が回転自在とな
るようにベアリング31及びシール部材32で軸止され
ると共に、二つの液密な空間に分離されている。そし
て、先端カバー部空間33には、超音波伝達媒体を注入
され、ガイドチューブ内空間34には潤滑効果及び緩衝
効果を有する媒体が注入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内で超音波ビーム
を走査して超音波診断画像を得る体腔内超音波診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、超音波探触子から生体内に超
音波パルスを繰り返し送信し、生体内から反射される超
音波パルスのエコーを同一、あるいは、別に設けた超音
波探触子で受信し、この超音波パルスを送受信する方向
を少しづつずらすことによって、生体内の複数方向から
収集した情報を可視像の超音波診断画像として表示する
ことができるようにした超音波診断装置が種々提案され
ている。
【0003】一般に、体腔内超音波診断装置には、超音
波ビームの走査方式によって電子走査式と機械走査式と
に大別できる。電子走査式の体腔内超音波診断装置は、
挿入部の先端構成部に設ける送受信部が大きくなるとい
う問題を有している。これに対して、機械走査式の体腔
内超音波診断装置は、設置スペースを要する超音波ビー
ム走査駆動用動力源を例えば手元側の操作部に設けるこ
とにより、挿入部を細径化することが可能となるので、
体腔内への挿入を容易にすると共に、被検者の苦痛を和
らげることができる。
【0004】前記体腔内超音波診断装置では、従来よ
り、良好な超音波画像を得るための方法が提案されてい
る。
【0005】例えば、実公平1−27767号公報及び
実公平2−23287号公報には、前記体腔内超音波診
断装置の挿入部の先端構成部をシール部材などによって
液密にすると共に、この液密となった先端構成部に超音
波伝達媒体を満たして良好な超音波画像を得るようにし
ている。
【0006】また、特公昭63−29544号公報及び
実公昭64−6818号公報には、体腔内超音波診断装
置の挿入部の先端構成部と挿入部内に設けられているガ
イドチューブとを連通させた一体の空間に、液状の超音
波伝達媒体を封入することによって、この超音波伝達媒
体に前記ガイドチューブ内を挿通する可撓性駆動軸の潤
滑材の役割を兼ねるようにさせたものもある。このよう
にすることにより、ガイドチューブ内に封入されている
超音波伝達媒体は、可撓性の駆動軸とガイドチューブと
の接触による摩擦力を低減させたり、可撓性の駆動軸の
捻れを防止するなど潤滑・緩衝剤としての役割をするこ
とにより、回転トルクが正確に伝達されて良好な超音波
画像が得られる。
【0007】さらに、特開平2−286143号公報に
は、上述の特公昭63−29544号公報及び実公昭6
4−6818号公報の改良案として、超音波送受信部を
包囲する先端カバーと駆動軸とを連結する連結部に形成
されている超音波伝達媒体の流通通路に、先端カバー内
への超音波ビームの散乱や減衰の原因となる気泡及び粉
塵などの流入を阻止するトラップ手段を設けたものが提
案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公平1−27767号公報及び実公平2−23287号
公報に示されるような体腔内超音波診断装置の先端構成
部内だけに超音波伝達媒体を満たすようにした装置で
は、操作部に設けた超音波ビーム走査駆動用動力源から
の回転トルクを超音波送受信部に伝達するために挿入部
内を挿通している可撓性のガイドチューブとこのガイド
チューブ内を挿通している駆動軸とが接触して摩擦力が
発生することによって駆動軸が捻れたり、超音波ビーム
走査駆動用動力源の回転トルクを正確に超音送受信部に
伝達されなくなって良好な超音波画像が得られなくなる
場合がある。
【0009】また、特公昭63−29544号公報及び
実公昭64−6818号公報に示されるような体腔内超
音波診断装置の先端構成部内と駆動軸を挿通しているガ
イドチューブ内などの双方に超音波伝達媒体を満たすよ
うにした装置では、媒体の種類によって、例えば、脱気
水や蔗糖水などのように超音波伝達媒体としては減衰が
少なく適するが、粘性が少ないために可撓性の駆動軸と
可撓性のガイドチューブとの潤滑媒体としてはあまり効
果の無いものや、この逆にひまし油,シリコンオイルな
どのようにある程度の粘性を持ち潤滑媒体としては適す
るが、減衰が大きために超音波伝達媒体としては適さな
い媒体もある。
【0010】さらに、特開平2−286143号公報に
示されるような先端構成部内と駆動軸との連結部に形成
されている超音波伝達媒体の流通通路に先端カバー内へ
の気泡及び粉塵などの流入を阻止するトラップ手段を設
けた装置では、トラップ手段として逆止弁を設けている
ので、この逆止弁を設ける一方で挿入部を細径化させる
ために駆動軸とガイドチューブとのクリアランスを狭く
するなどしてガイドチューブの細径化を図っている。こ
の結果、駆動軸とガイドチューブとの摩擦抵抗が増大し
て駆動軸の回転不良による画像揺れや画像流れが生じた
り、駆動軸の捻れによる位相のずれによって良好な超音
波画像を得ることができないという問題点を有してい
る。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、超音波振動子またはミラーと駆動軸とをそれぞれに
適する特性の媒体で封入することによって画像揺れや画
像流れのない良好な超音波画像を得ることのできる体腔
内超音波診断装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による体腔内超音
波診断装置は、超音波ビーム走査駆動用動力源の回転ま
たは揺動トルクを、可撓性のガイドチュー内を挿通する
可撓性の駆動軸を介し、体腔内に挿入される挿入部の先
端構成部に配設された超音波振動子またはミラーに伝達
することによって、前記超音波振動子またはミラーを回
転または揺動させて超音波画像を得る体腔内超音波診断
装置において、前記先端構成部内の超音波振動子または
ミラーを配設した先端空間部と可撓性の駆動軸を挿通す
る駆動軸空間部とシール部材で分離・区画すると共に、
この二つに分離・区画された先端空間部と駆動軸空間部
とにそれぞれに適する特性を有する媒体を封入する
【0013】
【作用】この構成で、先端部空間に超音波伝達媒体を封
入し、駆動軸部空間に潤滑及び緩衝効果媒体を封入する
ことにより、潤滑・緩衝媒体により駆動軸とガイドチュ
ーブとの接触抵抗が減少し、駆動軸が安定回転すると共
に、超音波伝達媒体による超音波の減衰が減少するので
良好な超音波画像が得られる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1及び図4は本発明の第1実施例に係り、図1
は体腔内超音波診断装置の挿入部及び操作部の一部を説
明する断面図、図2は体腔内超音波診断装置の概略構成
を説明する構成図、図3は操作部の概略構成を示す断面
図、図4は硬性シャフトと信号ケーブルとの接続を説明
する硬性シャフト部の断面図である。
【0015】図2に示すように体腔内超音波診断装置1
は、体腔内に挿通される細長で可撓性を有する挿入部2
と、この挿入部2の後端に連設された太径の操作部3
と、この操作部3の側方から延出される電気ケーブルコ
ード4及び可撓性のユニバーサルコード5などにより構
成されている。
【0016】前記細長な挿入部2は、先端側より先端構
成部6,湾曲管7,可撓管8を順次連接して構成されて
いる。前記湾曲管7は、前記操作部3に設けられている
湾曲操作ノブ9を回転操作することにより、前記挿入部
2内に挿通されている図示しない操作ワイヤを進退させ
て湾曲させると共に、先端構成部6の向きを自由に選定
することができるようになっている。
【0017】また、前記電気ケーブルコード4は、内部
に図示しない超音波信号ケーブル類を挿通する一方、パ
ルス発生回路10や超音波診断装置本体11及び超音波
断層像を表示する表示装置12と機械的及び電気的に接
続されている。さらに、前記ユニバーサルコード5は、
内部に図示しないライトガイドバンドル,吸引・送気・
送水用のチューブ,固体撮像素子作動用ケーブルなどを
挿通する一方、ビデオプロセッサ13や内視鏡画像を表
示する表示装置14に接続されるようになっている。
【0018】図1に示すように前記挿入部2の先端側に
位置する先端構成部6は、先端部本体21の後端部を湾
曲管7の先端部に接続すると共に、前記先端部本体21
の先端部には全周に音響窓22を備えた硬質ポリエチレ
ンなどで形成された先端カバー23が液密に接続されて
いる。そして、前記先端カバー23内には、例えば、超
音波送受信素子である超音波振動子24が回転自在とな
るように配設されるようになっている。
【0019】前記超音波振動子24は、この超音波振動
子24に連結されているジョイント部材25を介して中
空可撓性の駆動軸26と接続されている。前記超音波振
動子24は、例えば、前記操作部3内に設けられている
図示しない超音波ビーム走査駆動用動力源からの回転ト
ルクを硬性シャフト27,駆動軸26,ジョイント部材
25に伝達することによって、ジョイント部材25と一
体となって回転するようになっている。このとき、前記
硬性シャフト27と駆動軸26とは、油溜まり部材28
に設けられている透孔内で接続される一方、駆動軸26
とジョイント部材25とは、先端部本体内21に設けら
れている透孔内で接続されている。また、前記駆動軸2
6は、前記油溜まり部材28及び先端部本体21に設け
られている接続パイプ29に液密に連結されているウレ
タンなどの耐摩耗性に優れた材質で形成されるガイドチ
ューブ30内を挿通して前記硬性シャフト27の回転ト
ルクをジョイント部材25に伝達するようになってい
る。
【0020】このように構成することによって、体腔内
超音波診断装置1には、前記先端カバー23から先端部
本体透孔21a,ガイドチューブ30,油溜まり部材透
孔28aに至る一体の空間が形成されることになる。前
記空間は、前記ジョイント部材25が配設されている先
端部本体透孔21a及び硬性シャフトが配設されている
油溜まり部材透孔28aを前記ジョイント部材25及び
硬性シャフト27が回転自在となるようにベアリング3
1及びシール部材32で軸止すると共に、液密にシール
することによって、二つの液密な空間である先端空間部
33及び駆動軸空間部34に分離される。
【0021】そして、前記先端カバー23には、前記先
端カバー部空間33に減衰が少なく音響窓22や生体或
いは水との音響整合性の良い超音波伝達媒体36(脱気
水,蔗糖液,流動パラフィン,エチレングリコール・プ
ロピレングリコールなどの多価アルコール,オリーブオ
イルなど)を注入するための開口部を設ける一方、前記
先端空間部33に超音波伝達媒体36を注入し、この開
口部をシール部材を備えた封止ネジ35で螺合すること
によって、先端空間部33に封入した超音波伝達媒体3
6が外部に流出しないようにしている。また、前記先端
部本体21及び油溜まり部材28には、駆動軸空間部3
4に潤滑効果及び緩衝効果を有する媒体37(ひまし
油,シリコンオイル,マシン油,モリコートなどの潤滑
粒子入りオイルなど)を注入するための開口部を設ける
一方、前記駆動軸空間部34にシリコンオイルなどの媒
体37を注入し、この開口部をシール部材を備えた封止
ネジ35を螺合することによって、駆動軸空間部34に
封入した媒体37が外部に流出しないようにしている。
【0022】上述のように構成されている体腔内超音波
診断装置1の作用を説明する。まず、体腔内超音波診断
装置1の挿入部2を体腔内の管腔形状に沿って湾曲させ
ながら目的部位まで挿入後、管腔内に脱気水を注入する
か、或いは、音響窓22の周囲に被せたバルーン内に水
を充満させて先端カバー23を体腔壁に密着させる。そ
して、パルス発生回路10を作動させると共に、超音波
ビーム走査駆動用動力源を作動させる。図2及び図3に
示すように前記超音波ビーム走査駆動用動力源41で発
生する回転トルクは、図示しない減速機構を介してスラ
イドシャフト部組42,硬性シャフト27,可撓性の駆
動軸26を経てジョイント部材25に伝達して、このジ
ョイント部材25に連結されている超音波振動子24を
回転するようになっている。前記超音波振動子24は、
この超音波振動子24の回転に同期させてた信号の送受
を前記駆動軸内を挿通する信号ケーブルを介して行うこ
とによって表示装置12に良好な超音波断層像が表示さ
れるようになっている。
【0023】このように、超音波振動子24が配設され
る先端カバー23内の先端空間部33に超音波伝達媒体
36を封入することによって気泡の発生や粉塵の流入に
よる超音波振動子24の感度の低下がなくなるので良好
な超音波画像を得ることができる。
【0024】また、超音波ビーム走査駆動用動力源41
で発生する回転トルクを伝達する駆動軸26が挿通して
いる駆動軸空間部34に潤滑効果及び緩衝効果を有する
媒体37を封入することによって、駆動軸26のガイド
チューブ30内での微動及びねじれを防止できるので回
転トルクは正確に伝達されると共に、駆動軸26とガイ
ドチューブ30との摩擦抵抗も低減できることにより駆
動軸26の回転不良による画像揺れ、画像流れ、位相ず
れなどを防止或いは減少することによって良好な超音波
画像を得られる。
【0025】さらに、可撓性の駆動軸26の回転トルク
伝達性が向上するので駆動軸26の細径化を図ることが
できると共に、ガイドチューブ30の細径化及び駆動軸
26とガイドチューブ30とのクリアランスも少なくす
ることが可能となるので挿入部2の細径化により、被検
者の苦痛を和らげることができる。
【0026】また、内視鏡機能が附随されている体腔内
超音波診断装置1においては、挿入部径を太くすること
なく従来よりも太径の鉗子チャンネルや1ランクうえの
観察光学系を設けることができる。
【0027】さらに、前記媒体37は、駆動軸26にひ
び割れなどが生じて、駆動軸26内空間部に媒体37が
進入して、この駆動軸26内を挿通する信号ケーブルと
の隙間を通って外部に流出する虞があったが、図4に示
すように、信号ケーブル51の外皮を硬性シャフト27
内で一部除去するとともにこの除去された部分52及び
硬性シャフト27の内部に接着剤53を流し込んで固定
することによってガイドチューブ30内の液密を完全に
保つことができるようになっている。
【0028】ところで、体腔内超音波診断装置の超音波
画像の乱れを減少させるためには、体腔内超音波診断装
置の構成を次のようにすることもできる。
【0029】図7に示すように、超音波ビーム走査駆動
用動力源41で発生する回転トルクを硬性シャフト27
に伝達する金属性のスライドシャフト61は、金属性の
ガイドバン62に支持されているが、前記スライドシャ
フト61が回転しながらスライドするときなどにこのス
ライドシャフト61とガイドバン62とが接触するとき
に超音波画像に乱れが生じることがあった。これは、前
記ガイドバン62が体腔内超音波診断装置のGNDと同
電位であり、スライドシャフト61が超音波振動子のG
NDと同電位であるが、スライドシャフト61とガイド
バンド62との間にわずかではあるが電位差があるため
にお互いが接触したときに信号に雑音が乗るためであっ
た。そこで、前記ガイドバン62とスライドシャフト6
1が接触する可能性のなるガイドバン62内面に、マイ
ラーシートなどの絶縁部材63を貼り付けることによっ
て雑音の発生を防止することができる。なお、前記ガイ
ドバン62を絶縁部材で形成しても同様の効果がある。
【0030】また、超音波振動子24に中心周波数、焦
点距離などの特性の異なる2本の信号ケーブルを可撓性
駆動軸26内に挿通し、それぞれの信号を送受する体腔
内超音波診断装置1では、2本の信号ケーブルが挿入部
2を屈曲させたときなどに引張力で切れないように余裕
を持たせて挿通されていたために、駆動軸26回転中に
この駆動軸26内の信号ケーブルが駆動軸内で暴れてし
まって信号ケーブルに衝撃が働いたときに画像流れなど
が生じることがあった。そこで、図8の(a)に示すよ
うに、2本の信号ケーブル71,72が駆動軸26内で
暴れないようにするためにダミーの信号線ケーブル73
を挿通している。また、このダミーの信号ケーブル73
の代わりにSUSの細線をより合わせたワイヤなどを挿
通させても良い。また、図8の(b)に示すように、2
本の信号ケーブル71,72をまとめてシールド線及び
外皮で被覆するシールド保護部材74を用いても良い。
さらに、図8の(c)のように、2本の信号ケーブルを
発砲性の可撓性樹脂75などでまとめても良い。
【0031】図5は本発明の第2実施例に係る体腔内超
音波診断装置の先端構成部を示す断面図である。
【0032】本実施例の体腔内超音波診断装置1は、お
もに腹腔内で肝臓などの診断用に用いられる超音波診断
装置であり、挿入部2で可撓性を有するのは湾曲管7だ
けであり、湾曲管7より手元側の挿入部2にはステンレ
スやプラスチックなどの硬質のパイプ状部材が連結さ
れ、観察光学系には他の光学視管を用いて検査するもの
である。
【0033】図に示すように、体腔内超音波診断装置1
は、先端カバー23の先端部側に超音波振動子24がこ
の超音波振動子24の受発信部有する前面側を挿入軸の
手元側に位置するように固定されている。前記超音波振
動子24の前面には、超音波パルスの送受信の方向を少
しづつずらすための反射ミラー81が回転自在となるよ
うに配設されている。前記反射ミラー81は、ジョイン
ト部材25を介して超音波ビーム走査駆動用動力源の回
転トルクを伝達する可撓性の駆動軸26と接続されるこ
とによって回転するようになっている。また、前記超音
波振動子24に送受される信号ケーブル82は、パルス
発生回路10から操作部3,挿入部2,先端部本体21
を挿通して先端カバー23の音響窓22の一部を通って
先端カバー23の先端部側に固定されている超音波振動
子24に接続されている。このとき、先端カバー24内
に挿通されている信号ケーブル82は、先端空間部33
内を液密に保つために接着剤83などで先端部本体21
に固定されている。また、前記駆動軸26は、この駆動
軸内26に信号ケーブルを挿通させる必要がないのでこ
の図のような中空の駆動軸26を用いなくとも良い。
【0034】なお、前記ジョイント部材25は、回転自
在となるようにベアリング31及びシール部材32で軸
止されると共に、先端空間部33と駆動軸空間部34と
が液密に保たれるようにシールされているが、それぞれ
の空間部33,34に封入されている媒体は粘度の異な
る流動パラフィン84,85であり、先端空間部33に
は粘度の低い流動パラフィイン84がそして駆動軸空間
部34には粘度の高い流動パラフィイン85が封入され
るようになっている。その他の構成及び作用・効果は第
1実施例と同様である。
【0035】図6は本発明の第3実施例に係る体腔内超
音波診断装置の先端構成部を示す断面図である。
【0036】本実施例の体腔内超音波診断装置1は、お
もに血管91内や胆管などの細い管腔に挿入して超音波
画像を得ることが可能なカテーテルタイプの超音波診断
装置である。
【0037】図に示すように、カテーテル型の体腔内超
音波診断装置1は、挿入部2をポリウレタンやテフロン
などの同一材料の中空チューブ90で形成されている。
前記挿入部2の先端側部の全周に音響窓22が設けらる
と共に、この音響窓22に超音波振動子24が一致する
ように配設するための先端部本体21が回転及び揺動自
在且つ先端空間部33をシールするように配設されるよ
うになっている。前記先端部本体21の先端側を、挿入
部2よりも細径に形成することによって、この挿入部2
と先端部本体21の先端側との間の隙間に超音波ゲルな
どのゲル状媒体92が充填できるようになっており、後
端側は、中空可撓性の駆動軸26と接続されるようにな
っている。そして、前記中空可撓性の駆動軸26と挿入
部2の内径との間の隙間には、モリコートやデンカボロ
ンなどの固体の減摩剤からなる媒体93が塗布されるよ
うになっている。なお、前記中空チューブ90の先端
は、着脱自在なゴム蓋94で閉塞されている。その他の
構成は、前記第1実施例と同様である。
【0038】このように構成することによって、本実施
例の超音波診断装置は、超音波振動子24と音響窓22
との距離を短くすることができるのでゲル状の媒体92
を使用しても感度低下が少なくてすむと共に、ゲル状の
媒体92であることから気泡の混入が極めて困難とな
る。また、万一気泡が混入したときにも先端に設けたゴ
ム蓋94を外してゲル状媒体を再充填すれば良い。
【0039】さらに、駆動軸26周囲の媒体93が固体
媒体であるために手元側のシールが完全でないときでも
媒体93が外部に流出することがないので構造の簡略化
も可能である。その他の作用及び効果は第1実施例と同
様である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波振動子またはミラーと駆動軸とをそれぞれに適する
特性の媒体で封入することによって画像揺れや画像流れ
のない良好な超音波画像を得ることのできる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は体腔内超音波診断装置の挿入部及び操作部の一部を
説明する断面図
【図2】体腔内超音波診断装置の概略構成を説明する構
成図
【図3】操作部の概略構成を示す断面図
【図4】硬性シャフトと信号ケーブルとの接続を説明す
る硬性シャフト部の断面図
【図5】本発明の第2実施例に係る体腔内超音波診断装
置の先端構成部を示す断面図
【図6】本発明の第3実施例に係る体腔内超音波診断装
置の先端構成部を示す断面図
【図7】スライドシャフトと金属性のガイドバンとの関
係を説明する断面図
【図8】駆動軸内を挿通する信号ケーブルの構成を説明
する断面図であり、(a)はダミーの信号ケーブルを用
いたときの説明断面図(b)はシールド保護部材を用い
たときの説明断面図(c)は発砲性の可撓性樹脂で一体
にしたときの説明断面図
【符号の説明】
1… 体腔内超音波診断装置 21… 先端部本体 23… 先端カバー 24… 超音波振動子 25… ジョイント部材 26… 駆動軸 27… 硬性シャフト 28… 導電性膜 30… ガイドチューブ 33… 先端空間部 34… 駆動軸空間部 36… 超音波伝達媒体 37… 媒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビーム走査駆動用動力源の回転ま
    たは揺動トルクを、可撓性のガイドチュー内を挿通する
    可撓性の駆動軸を介し、体腔内に挿入される挿入部の先
    端構成部に配設された超音波振動子またはミラーに伝達
    することによって、前記超音波振動子またはミラーを回
    転または揺動させて超音波画像を得る体腔内超音波診断
    装置において、 前記先端構成部内の超音波振動子またはミラーを配設し
    た先端空間部と可撓性の駆動軸を挿通する駆動軸空間部
    とシール部材で分離・区画すると共に、この二つに分離
    ・区画された先端空間部と駆動軸空間部とにそれぞれに
    適する特性を有する媒体を封入することを特徴とする体
    腔内超音波診断装置。
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JP2007089949A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Fujifilm Corp 超音波発生装置
WO2015182337A1 (ja) * 2014-05-29 2015-12-03 オリンパス株式会社 挿入機器及び手術システム
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