JPH0517670Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、医用機械の分野で利用される。

本考案は、ガンマカメラ安全装置に関し、詳し
くはガンマカメラを使用したECTにおいてその
回転走査中にカメラ検出器が被検者などと接触す
るとき、その都度その検出器を離隔させるように
した安全装置に関する。

(ロ) 従来技術 従来例によれば、カメラ検出器前面のコリメー
タにタツチセンサが取り付けられ、被検者がこの
タツチセンサに触れたとき、これを検知して検出
器を移動させている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 ところが、コリメータに取り付けられるタツチ
センサは、検知できる範囲が限られており、検出
器の周辺器や、検出器を支えるガントリから張出
した支持腕などが、患者に接触した場合、検知さ
れず患者に傷害を与えるという問題点がある。

本考案の目的は、患者に検出器のどの部分が接
触しても、それを検知して、検出器を停止、移動
させることが可能なガンマカメラ安全装置を提供
することである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 前記した目的は、ガントリから張出した支持腕
により回転可能に支持されたガンマカメラ検出器
と、被検者を乗置させるベツドとの組合わせにお
いて、ベツドに荷重検出手段を具備すると共に、
その検出手段をカメラ検出器駆動部の制御手段に
接続させることにより、達成できる。

(ホ) 作用 ベツドないし被検者が他の対象物と接触するこ
とにより、ベツドにかかる荷重が変動する。従つ
て、この荷重を読みとることにより、カメラ検出
器と被検者との接触が検知される。

(ヘ) 実施例 本考案の好適な実施例は、図面に基いて説明さ
れる。

第１図はその１実施例を示している要部正面図
である。

この図面において、１はカメラ検出器、２はベ
ツド、３は荷重・圧力変換器、４はモータコント
ロールユニツト、５は患者、６は検出器駆動用モ
ータ、７はガントリである。

図示例のように、ベツド２に荷重・圧力変換器
３を取り付け、その出力電圧をモータコントロー
ルユニツト４に伝送する。

モータ６が駆動して検出器１が動いているとき
だけ、圧力変換器３の出力をモニタしておく。

もし、検出器１が患者５に接触すると、患者５
にかかる荷重はベツド２を通して、圧力変換器３
に伝わり、第２図に示す実線のように出力電圧は
上昇する。また、検出器１が回転して下からベツ
ド２に接触した場合は、同図の破線のように出力
電圧は減少していく。

このように圧力が徐々に増加（減少）してあら
らじめ設定しているしきい値を越えたとき、モー
タ６をモータコントロールユニツト４により緊急
停止させる。

ただし、患者５がベツド２上で動いたときは、
第３図のように圧力が微弱に変化するので、しき
い値に達つすることがなく、この場合は無視する
よう制御する。

本考案は、ガンマカメラだけでなく、Ｘ線CT
のベツドにも適用できる。

(ト) 効果 本考案によれば、ガンマカメラ検出器のどの部
分が、例えば支持腕が、患者に接触しても、検知
できるので、安全性が十分に保障される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例を示した要部正面図
であり、第２図は本考案による圧力変換器の出力
態様例示図であり、第３図は他の出力態様例示図
である。 １はカメラ検出器、２はベツド、３は荷重検出
器、４はモータコントロールユニツト、５は患
者、６は検出器駆動用モータ、７はガントリであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガントリから張出した支持腕により回転可能に
   支持されたガンマカメラ検出器と、被検者を乗置
   させるベツドとの組合わせにおいて、ベツドに配
   設された荷重検出手段を具有し、その検出手段が
   カメラ検出器駆動部の制御手段に接続されている
   ことを特徴とする、ガンマカメラ安全装置。