JPH0517444U - 即熱式貯湯型電気温水器における開閉弁 - Google Patents

即熱式貯湯型電気温水器における開閉弁

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JPH0517444U
JPH0517444U JP7103891U JP7103891U JPH0517444U JP H0517444 U JPH0517444 U JP H0517444U JP 7103891 U JP7103891 U JP 7103891U JP 7103891 U JP7103891 U JP 7103891U JP H0517444 U JPH0517444 U JP H0517444U
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吉彦 森田
武文 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 即熱式貯湯型電気温水器用であって開閉する
感応温度帯が狭く開閉動作が迅速な開閉弁を提供する 【構成】 貯湯タンク1と、ヒーター5と、貯湯タンク
1内の上部に一定量の湯を短時間で貯えるための即熱機
構を備えた即熱式貯湯型電気温水器において、前記即熱
機構を作動させるため設けられた湯または水の移動を制
御する開閉弁11であって、温度感知部と弁部を有し、温
度感知部が湯の設定温度に達したことを検知したとき弁
部が開弁し、温度感知部が湯の設定温度以下になったこ
とを検知したとき弁部が閉弁するよう構成されている。
また、弁体にはエアー抜きが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は即熱式貯湯型電気温水器における開閉弁に関する。さらに詳しくは、 貯湯タンク内の一部の水を急速に加熱し短時間で湯を取り出せるようにした即熱 式貯湯型電気温水器における開閉弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気温水器では、貯湯タンク内の水全体を所定温度まで加熱するため、 湯切れ時には所望の温度の湯を取り出せないという問題があった。そこで本考案 者らは、貯湯タンク内の一部の水を加熱して貯湯タンク内の上部に貯えることに より、湯切れ後であっても短時間で湯を取り出せるようにした即熱式貯湯型電気 温水器を下記のとおり提供している。 特願平2−150450号(即熱式貯湯型電気温水器) 特願平2−163416号(即熱式貯湯型電気温水器の加熱促進機構) 特願平2−219334号(即熱式貯湯型電気温水器) 特願平2−261445号(即熱式貯湯型電気温水器) 実願平2− 91733号(即熱式貯湯型電気温水器の加熱促進断熱構造) 実願平2−124789号(即熱式貯湯型電気温水器の加熱構造)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記出願に係る即熱式貯湯型電気温水器の基本構成は、次の6型式 にまとめることができる。 (第1型式) 上記の出願に係る電気温水器であり、図18に示すように、即熱機構を構成す る加熱缶4と導湯管10と該導湯管10に介装された開閉弁11が設けられている。同 図に基づき詳述すると、1は貯湯タンクで、その外周は保温用断熱材2で覆われ ており、外板3の中に収容されている。貯湯タンク1の底部には加熱缶4が配置 されており、この加熱缶4の頂部には導湯管10を接続する開口が形成されている 。さらに、加熱缶4の内部にはヒーター5が配置され、導湯管10の下端は加熱缶 4の頂部に接続されて、加熱缶4内部と連通している。また、その上端は貯湯タ ンク1の上部で開口している。前記導湯管10の上端から下端の任意の位置には開 閉弁11が取付けられており、この開閉弁11は、加熱缶4の内部温度が所定温度に 達したとき開弁し、所定温度以下になったとき閉弁する。 なお、同図において、12は給水遮水板、13は給水管、14は水道管等に接続され る減圧弁、15は採湯管、16は給湯栓である。さらに図示されていないが、本型式 には加熱缶4や導湯管10が貯湯タンク1の外に配設されているものも含まれる。 この電気温水器において、湯を沸かすときは、給水管13から貯湯タンク1内に水 を入れ、ヒーター5に通電する。このとき、加熱缶4内部の水温は低いので開閉 弁11は閉じられている。したがって、加熱缶4内の少量の水のみが加熱され、ご く短時間で熱湯に沸き上げられる。所定温度(たとえば、90℃)の熱湯になれば 、開閉弁11が高温を感知して開くが、熱湯の比重は水の比重より小さいので、そ の比重差により加熱缶4内の熱湯は導湯管10を通って上昇する。そして、導湯管 10の上端開口部付近で貯えられる。その状態を符号Aで示す。 このように熱湯が比重差で上昇すると、同時に加熱缶4内に底部より水が進入 してくる。水が進入すると開閉弁11は低温を感じて閉じるので、熱湯の上昇は止 まりヒーター5によって加熱缶4内の水のみが加熱される。以後は、加熱缶4内 および導湯管10内の湯の温度上昇に伴って、開閉弁11が間欠的に開閉を繰返すの で、熱湯は符号A、B、C、Dで示すように順次溜まる量を増やしていき、最終 的には貯湯タンク1一杯の湯を貯えることになる。このように第1型式の電気温 水器では、少くとも符号Aで示す湯を貯えただけで、湯を取り出すことができる ので、出湯させる時間を非常に短縮することができるのである。
【0004】 (第2型式) 上記の出願に係る電気温水器であり、図19に示すように加熱缶4に加熱促進 弁25が設けられており、その余の構成は第1型式の電気温水器と同様である。同 図に基づき詳述すると、この加熱促進弁25は、貯湯タンク1の中で金加熱缶4よ り上方に熱湯が貯えられたときの加熱缶4の外側あるいは内側の湯温に感知して 開閉する弁であり、高温を感知すると開弁し、低温を感知すると閉弁する開閉弁 である。したがって、湯の全量が沸き上がる直前、すなわち、熱湯が導湯管10の 下端付近まで貯えられ(符号Gで示す)、水(低温の水も含む)が加熱缶4付近 に残るだけとなったとき(換言すれば、貯湯タンク1内において、加熱缶4付近 より上方の部分に熱湯が満たされたとき)、加熱缶4内外の湯温に感応して加熱 促進弁25が開けられる。この加熱促進弁25が開くと、加熱缶4の内外が連通する ので、矢印a で示すような対流が可能となって、加熱缶4の内部と外側周辺の水 が一気に加熱されることになる。 したがって本型式の電気温水器では貯湯タンク1内の全水量が最後まで効率よ く沸き上げられる。
【0005】 (第3型式) 前記の出願に係る電気温水器であり、図20に示すように加熱缶4に開閉弁11 が取り付けられている。第1型式との相違は、導湯管10に開閉弁を設ける代りに 加熱缶4に開閉弁11を設け、該開閉弁11を通じてのみ水を加熱缶4内へ導くよう にした点に存する。もちろん、本型式には加熱缶4や導湯管10を貯湯タンク1の 外に出したものも含まれる。 この電気温水器において、開閉弁11は湯温が所定温度に達するまでは閉じてい るので、加熱缶4内に加熱缶4の周囲の水が流入することがない。すなわち、加 熱缶4の内外で水の対流が生じないので加熱缶4内の水のみを素早く熱湯に沸き 上がらせることができる。そして、熱湯が所定温度に達すると、前記開閉弁11が 開らくので、加熱缶4の内外の水の対流が可能となる。この状態で、熱湯はタン ク1内の水に比べ温度が高く密度(比重)が小さいので、導湯管10を通って貯湯 タンク1の上部に移動して貯えられる。その一方、貯湯タンク1内の水は加熱缶 4内に流入するので、加熱缶4および導湯管10内の湯温が下がり、開閉弁11は閉 じられる。そして再び、加熱缶4内または導湯管10内の水が熱湯になるまでヒー ター5で加熱される。以後は、この繰返しで貯湯タンク内の全水量が熱湯に沸き あげられる。 この電気温水器においても、最初に加熱缶内の水を沸き上げれば、たとえ少量 でも直ちに熱湯を取り出すことができるので、短時間に熱湯を出湯させるという 課題を達成することができる。
【0006】 (第4型式) 前記の出願に係る電気温水器であり、図21に示すように加熱導湯管20に開閉 弁11を介装したものである。加熱導湯管20は第1型式における加熱缶4と導湯管 10の機能を1本の直管で代替するようにしたものである。この型式の電気温水器 においても、第1型式と同様の即熱機能を奏するので、短時間で湯を取出すこと ができる。なお、図示されていないが、本型式には、加熱導湯管20が貯湯タンク 1の外に出たものも含まれる。
【0007】 (第5型式) 前記の出願に係る電気温水器であり、図22に示すように、加熱促進弁25を第 4型式の電気温水器に付加したものであり、その余の構成は第4型式の電気温水 器と同様である。したがって、技術思想としては第1、第2型式を継承しており 、第2型式と同様に、湯の全量が沸き上がる直前の沸かし上げを効率よく行うこ とができる。
【0008】 (第6型式) 前記の出願に係る電気温水器であり、図23に示すように、開閉弁11を加熱導 湯管20の下端部に取付け、加熱導湯管20の下端は貯湯タンク1の底面に取付けて 、開閉弁11を通じてのみ加熱導湯管20内に水が流入するようにしたものである。 したがって、本型式の電気温水器は、第3型式と同様の即熱機能を奏するもので ある。もちろん、本型式には、加熱導湯管20を貯湯タンク1の外に配設したもの も含まれる。
【0009】 さて、以上の6型式の電気温水器においては、開閉弁11が開き始める湯温と開 き終る湯温との間の開き(以下、感応温度帯という)が大きかったり、開閉弁11 の開閉動作に時間がかかるものであってはならない。なぜならば、感応温度帯が 広いと、第1、第4型式の電気温水器では、ヒーター5で加熱した湯が所定温度 (たとえば、90℃)に達しないのに開閉弁11が徐々に開き始め、湯温のバラツキ が多く均一な湯温とならないし、したがって所定温度に沸き上らない。この点は 、第3、第6型式の電気温水器でも同様である。 換言すれば、上記第1〜第6型式の電気温水器では、湯と水の比重差により湯 をタンク1内上方に押し上げることが即熱機能を果すため必須となっており、そ うするため一定量の水を沸かし上げるまでは移動不能に閉じ込めておき、しかも 湯が所定の高温に達したときは即座に上昇するように開放しなければならないの である。そして、そのような湯の間欠的な送り出しを可能にする閉込め開放制御 の機能が開閉弁11に課されているのである。
【0010】 本考案は、叙上の事情に鑑み、開閉弁が開閉する感応温度帯が狭く開閉動作が 迅速な開閉弁を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の開閉弁は、貯湯タンクと、ヒーターと、貯湯タンク内の上部に一定量 の湯を短時間で貯えるための即熱機構を備えた即熱式貯湯型電気温水器において 、前記即熱機構を作動させるため湯または水の移動を制御する開閉弁が設けられ ており、該開閉弁は、温度感知部と弁部を有し、温度感知部が湯の設定温度に達 したことを検知したとき弁部が開弁し、温度感知部が湯の設定温度以下になった ことを検知したとき弁部が閉弁するものであることを特徴とする。
【0012】 本考案は、前記〜の出願の技術を一部改良するものであり、前記〜の 出願の技術思想を全て継承している。したがって、本考案に係る開閉弁は、前記 〜の出願に開示の全ての実施例に適用可能であり、また明示された構成でな くとも当該出願の技術思想に含まれる電気温水器であれば全て適用可能である。 よって、加熱缶4や導湯管10、加熱導湯管20が貯湯タンク1の外にあるか内部に あるかを問わず、本考案の適用範囲に含まれるものである。また、「従来の技術 」の欄に記載の出願は前記〜の出願における加熱缶4および(または)導 湯管10を断熱構造とした改良考案であり、この改良考案の技術思想も本考案は継 承するものであるため、これらの断熱構造を採用した電気温水器にも本考案の適 用が可能である。また、前記の出願に開示の第4、5、6型式の電気温水器に おける加熱導湯管20の断熱構造も同出願に記載されており、したがって加熱導 湯管20を断熱構造とした電気温水器にも本考案が適用されるものである。さらに 、前記出願により加熱構造の出願をしているが、この出願の技術思想も本考 案は全て継承しているので、前記出願に開示の全ての実施例に本考案は適用可 能なものである。
【0013】
【作用】
本考案の開閉弁は、温度感知部を有しているので湯の温度に機敏に反応して弁 部を開閉することができる。したがって、狭い感応温度帯に反応して、閉じ込め ていた湯を開放することができるので、加熱缶や加熱導湯管内で加熱した一定量 の湯を一挙に貯湯タンク内の上部に送り込んだり、加熱缶や加熱導湯管の底部に 一挙に水を導入することができる。
【0014】
【実施例】
つぎに本考案の実施例を説明する。なお、実施例1〜10は温度感知部と弁部が 一体に構成されたもの、実施例11〜14は温度感知部と弁部が別体のものである。 また、以下に符号11で説明する開閉弁は、導湯管10や加熱導湯管20に介装した開 閉弁および加熱缶4に取付けた開閉弁だけでなく、加熱促進弁25としても適用で きるものである。
【0015】 実施例1 図1に示された開閉弁11は形状記憶合金板26を用いたものである。この形状記 憶合金板26は弁体であると共に温度感知部を構成している。したがって、たとえ ば導湯管10内の湯が所定の高温(たとえば90℃)になったとき鎖線で示すように 湾曲して開弁し、所定の低温(たとえば80℃)になったとき実線で示すように閉 弁する。これにより、高温に沸き上げられた湯を間欠的に送り出すことができる 。
【0016】 実施例2 図2に示された開閉弁11は、形状記憶合金板26の片側に板バネ27を貼着したも のである。この実施例では、板バネ27の弾力により、形状記憶合金板26の湾曲動 作(開弁動作)または復帰動作(閉弁動作)を助け、開動作または閉動作を早め ることができる。
【0017】 実施例3 図3に示された開閉弁11は弁体21を形状記憶合金製のスプリング19で開閉する ようにしたものである。この実施例では、スプリング19が湯温を感じて伸縮し、 その動作によって弁体21が開閉される。
【0018】 実施例4 図4に示された開閉弁11は形状記憶合金製のスプリング19と押えバネ29を用い たものである。導湯管10には弁座30とバネ座42、43が形成されており、弁体21が 弁座30の上面に位置している。上方のバネ座42と弁体21との間には押えバネ29が 介装され、下方のバネ座43と弁体21との間には形状記憶合金製スプリング19が介 装されている。 導湯管10内の湯温が低いときは同図(A)に示すように、形状記憶合金製スプ リング19が縮んでおり、弁体21が弁座30に密着して閉弁しているが、導湯管10内 の湯温が所定の高温になると同図(B)に示すように、形状記憶合金製スプリン グ19が伸長して弁体21を押し上げ開弁する。なお、湯温が低下すると形状記憶合 金製スプリング19が縮み、押えバネ29が弁体21を押し下げるので、再び閉弁する 。この実施例では、押えバネ29によって、閉弁動作が迅速に行われるという利点 がある。
【0019】 実施例5 図5に示された開閉弁11は、ワックスバルブ33を用いたものである。導湯管10 に弁座30が取付けられ、弁座30にバネ座31とストッパ32が取付けられている。ワ ックスバルブ33のガイドケース34には弁体35が固定されており、この弁体35とバ ネ座31との間にスプリング36が介装されている。ワックスバルブ33内のワックス 37は感温筒38から受ける外部熱によって膨脹し、接面したダイヤフラム39を圧迫 して半流動体40を押し上げ、その動きによってピストン41が上昇する。したがっ て、感温筒38の接触する湯の温度が低いときは、同図(A)に示すようにピスト ン41は下降しており弁体35は弁座30を塞いでいる。そして、湯の温度が所定の高 温になると同図(B)に示すようにピストン41が伸長するのでガイドケース34が 下降し、弁体35が弁座30から離れて開弁するようになっている。
【0020】 実施例6 図6に示された開閉弁11はベローズ45が温度により伸び縮みするのを利用した ものである。導湯管10の途中に金属製のベローズ45が取付けられ、該ベローズ45 の上端に押棒46が固定されている。弁体47は同図(C)に示されるように、その 重心位置から離れた位置に2本の支持棒48が固定され、その両端に安定板49が形 成されている。同図(A)に示されるように、導湯管10内の湯温が低いときはベ ローズ45が縮んでおり、弁体47の安定板49は置台50の上に載っているので弁体47 は水平な状態で閉弁している。導湯管10内の湯温が所定の高温になると同図(B )に示すように、ベローズ45が伸びて押棒46で支持棒48を押しあげる。すると、 弁体47の重心が偏心していることから弁体47は垂直な状態に回転し開弁すること になる。
【0021】 実施例7 図7に示された開閉弁11は、ベローズ53の中にワックスやアルコール等57を封 入し、ベローズ53が温度変化により伸び縮みするのに加え、温度変化に伴う固体 と液体間相互の状態変化、液体と気体間相互の状態変化による体積伸縮を利用し たものである。ベローズ53には弁体54が取付けられており、その弁体54はスプリ ング55により弁座56に着座するよう付勢されている。導湯管10内の湯温が低いと きは、同図(A)に示すようにベローズ53が縮んでおり弁体54は弁座56に着座し て閉弁しているが、湯温が上昇して所定の高温に達すると、同図(B)に示すよ うにベローズ53が伸長して、弁体54を上昇させて開弁する。
【0022】 実施例8 図8に示された開閉弁11はバイメタル60を利用したものである。バイメタル60 にはピン61が取付けられており、アイドラー62の下端を押している。アイドラー 62はピン63で揺動自在に基板64に取付けられており、その上端には弁駆動ピン65 が固定されている。アイドラー62の上端部には弁体66に取付けられたアーム67が ピン68で揺動自在に取付けられている。69は押しバネでアイドラー62を傾く方向 に押している。 湯温が所定の高温に達するまでは、同図(A)に示すようにバイメタル60は上 向きに反っており、ピン61によりアイドラー62を垂直に保持している。そして、 弁駆動ピン65がアーム67の後端を押し下げているので、弁体66は水平に保持され 、導湯管10の底端を閉じている。湯温が所定の高温に達すると、同図(B)に示 すように、バイメタル60は下向きに反るのでピン61は下降し、アイドラー62は押 しバネ69に押されて傾斜する。この結果、弁駆動ピン65も傾斜方向へ移動するの で、アーム67後端での押し下げが効かなくなり、弁体66は自重で下向きに傾斜す る。この状態で、導湯管10の下端は開けられる。
【0023】 実施例9 図9に示された開閉弁11は、複数のバイメタルを用いたものである。バイメタ ル70は円板状の部材で中央部をステム71が貫通しており、その外周は隣り合う2 枚がリング72で固定されたり、ケーシング73に固定されている。またステム71に は数個のカラー74が挿入されている。ステム71の上端には導湯管10の下端を塞ぐ 弁体75が取付けられている。76は弁体75を閉塞方向に付勢するスプリング、77は ステム71を下向きに付勢するスプリングである。 湯温が所定の高温に達していないときは、同図(A)に示すようにバイメタル 70の反りによって2枚のバイメタル70間が開いているのでステム71を押し上げて おり、弁体75が導湯管10の下端を閉塞している。湯温が所定の高温に達すると、 同図(B)に示すようにバイメタル70の反りが反対向きになるので、ステム71が 下降し弁体75が導湯管10の下端から離れ開弁する。
【0024】 実施例10 図10に示された開閉弁11は、弁ケース86内にガイド87に沿って動く比重球ある いは比重板からなる比重弁88を入れたものである。この比重弁88は沸き上り湯温 の比重と同程度またはわずかに重目の比重で作られた球で、合成樹脂などを合成 して作成される。湯温が低いばあいは水の比重が大きいので、同図(A)に示す ように比重弁88は浮上して閉弁し、湯温が上昇して沸上がり温度を越えると湯の 比重が軽くなるため、同図(B)に示すように比重弁88がガイド87に沿って沈み 開弁する。
【0025】 実施例11 図11に示された開閉弁11は、電磁弁や電動弁を用いたものである。このばあい 、同図に示されるように、加熱缶4の内部の温度をサーモスタット22などで感知 し、所定温度になるとサーモスタット22が切れて電磁弁または電動弁からなる開 閉弁11が開き、湯温が下がってサーモスタットが入ると開閉弁11を閉じるもので ある。
【0026】 実施例12 図12に示された開閉弁11はセンサ23とコントローラ24を組合わせたものである 。この実施例ではセンサ23の検知信号に基づいてコントローラ24から動作信号を 流し、湯温の上昇下降の度に電磁弁や電動弁からなる開閉弁11を開閉するように している。
【0027】 実施例13 図13〜14に示された開閉弁11は電磁石を利用したものである。同図において、 80は弁体であり、これに取付けられたステム81が電磁石82で下向きに引張られる ようになっている。83は弁体80を上向きに付勢するスプリングであり、84は導湯 管10の下端付近または加熱缶4内の湯温を検出するセンサである。なお、1bは貯 湯タンク1の底板、4は加熱缶、5はヒーターである。電磁石82はセンサ84が所 定の高温を検知したとき通電され、ステム81を下方に引張るようになっている。 したがって、湯温が所定の高温に達するまでは、図13に示されるようにスプリン グ83で弁体80が押されて導湯管10を閉塞しており、湯温が所定の高温に達すると 図14に示すように電磁石82で弁体80が引き下げられて開弁する。
【0028】 つぎに、開閉弁のエアー抜き構造を説明する。 以上に説明した各種開閉弁11の弁体はいずれもエアー抜きを設けるのが好まし い。水を加温していくと水も膨脹するが水中の溶存エアーが分離することにより 膨脹水以上に体積を増やす。そうするとせっかく加熱した湯が加熱缶4または加 熱導湯管20の下から外へ逃げることになるので、加熱効果が減殺される。そこで 、このエアーを抜けば加熱効果の減殺を防止することができる。
【0029】 エアー抜きの構造としては、図15に示すように弁体90に細孔91を穿孔したもの 、図16に示すように細孔91に穴通し92を挿入したものなどが好適である。穴通し 92を設けたエアー抜き構造では、通常、穴通し92の上端頭部92a が細孔91を塞ぎ 開閉弁11の下から上へ水が抜けないように働き、エアが弁体90の下に溜るとエア 溜りの勢いで穴通し92を動かし、細孔91からエアを抜くことができる。また、図 17に示すように細孔91の上に邪魔板93を取付ける構成としてもよい。
【0030】 以上に本考案の種々の実施例を説明したが、本考案はその要旨を逸脱しない範 囲で、上記以外の変更例を適宜採用しうるものである。
【0031】
【考案の効果】
本考案の開閉弁は、感応温度帯が狭く、設定湯温に敏感に反応して迅速に開閉 するので、充分に沸かし上げた熱湯のみを加熱部からタンク内に上昇させ、タン ク内上部より下部に向って順次熱湯を貯えることができる。したがって本考案の 開閉弁を用いれば、湯切れ後であっても、短時間に所望の温度の湯を出湯させう る即熱式貯湯型電気温水器を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかわる開閉弁を示す説明
図である。
【図2】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図3】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図4】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図5】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図6】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図7】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図8】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図9】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図10】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図11】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図12】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図13】開閉弁の他の例を示す説明図である。
【図14】図13に示された開閉弁の開弁状態を示す説明図
である。
【図15】エアー抜き構造の一例を示す説明図である。
【図16】エアー抜き構造の他の例を示す説明図である。
【図17】エアー抜き構造の他の例を示す説明図である。
【図18】本考案が適用される第1型式の即熱式貯湯型電
気温水器の断面図である。
【図19】本考案が適用される第2型式の即熱式貯湯型電
気温水器の断面図である。
【図20】本考案が適用される第3型式の即熱式貯湯型電
気温水器の断面図である。
【図21】本考案が適用される第4型式の即熱式貯湯型電
気温水器の断面図である。
【図22】本考案が適用される第5型式の即熱式貯湯型電
気温水器の断面図である。
【図23】本考案が適用される第6型式の即熱式貯湯型電
気温水器の断面図である。
【符号の説明】
1 貯湯タンク 4 加熱缶 5 ヒーター 10 導湯管 11 開閉弁 20 加熱導湯管 25 加熱促進弁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯湯タンクと、ヒーターと、貯湯タンク内
    の上部に一定量の湯を短時間で貯えるための即熱機構を
    備えた即熱式貯湯型電気温水器において、前記即熱機構
    を作動させるため湯または水の移動を制御する開閉弁が
    設けられており、該開閉弁は、温度感知部と弁部を有
    し、温度感知部が湯の設定温度に達したことを検知した
    とき弁部が開弁し、温度感知部が湯の設定温度以下にな
    ったことを検知したとき弁部が閉弁するものであること
    を特徴とする即熱式貯湯型電気温水器における開閉弁。
  2. 【請求項2】前記開閉弁の弁体にエアー抜きが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の開閉弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0258656B2 (ja) * 1984-03-28 1990-12-10 Denshi Keisanki Kippon Gijutsu

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JPH0258656B2 (ja) * 1984-03-28 1990-12-10 Denshi Keisanki Kippon Gijutsu

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