JPH0517311B2 - - Google Patents

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JPH0517311B2
JPH0517311B2 JP517184A JP517184A JPH0517311B2 JP H0517311 B2 JPH0517311 B2 JP H0517311B2 JP 517184 A JP517184 A JP 517184A JP 517184 A JP517184 A JP 517184A JP H0517311 B2 JPH0517311 B2 JP H0517311B2
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JP
Japan
Prior art keywords
metal film
metal
cathode
tungsten
power generation
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP517184A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60149774A (ja
Inventor
Miharu Kayane
Toshitsugu Ooi
Fusao Fujita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP517184A priority Critical patent/JPS60149774A/ja
Publication of JPS60149774A publication Critical patent/JPS60149774A/ja
Publication of JPH0517311B2 publication Critical patent/JPH0517311B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J45/00Discharge tubes functioning as thermionic generators

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、熱電子発電素子の陰極の製造に関す
る。
〔発明の背景〕
熱電子発電は熱エネルギを電気エネルギに直接
変換する直接発電の一方式であり、発電素子とし
ては第1図に示す断面構造のものが知られてい
る。
同図に示すように、陰極(エミツタ)1は一端
が半球状に閉塞された円筒状の基体2と、この基
体2の内面に密着形成された陰極本体としての金
属膜3と、基体2の外面に被着された保護被膜4
から形成されている。基体2は支持部材としての
機能を有し、熱伝導性に優れた黒鉛などが適用さ
れている。金属膜3には熱電子を放出しやすい仕
事関数の大きな材料が望ましく、一般にタングス
テンが適用されている。保護被膜4には耐熱性・
耐酸化性に優れたシリコンカーバイド(SiC)が
適されている。
この陰極1の内側に、陰極1と相似形を有する
陽極(コレクタ)5が、所定の間隙を保持させて
同軸上に配置されている。この陽極5には仕事関
数の小さな材料であるニツケルNiが一般に適用
されている。また、陽極5は冷却材(空気等)6
によつて冷却されるようになつており、陰極1と
陽極5の間隙部7には、一般に、セシウムなどの
電離しやすいガスが封入されている。このように
構成された熱電子発電素子は、その陰極1の半球
状の頭頂部外面が高温の雰囲気中に配置されるよ
うに、炉壁8等を貫通させて設置されている。
そして、例えば高温のガス流(図示矢印9)に
よつて加熱された金属膜3から放出される熱電子
が陽極5に流入され、陰極1と陽極5間に接続さ
れた図示していない負荷に電力が供給されるよう
になつている。
このような原理により発電する熱電子発電素子
にあつて、発電に寄与するのは、主として高温雰
囲気中に配置される頭頂部、およびそれに隣接す
る直状部領域(以下、有効部と称する)に形成さ
れた金属膜3aだけである。したがつて、有効部
の金属膜3aは仕事関数の大きなタングステン膜
にする必要があるが、それ以外の部分の金属膜3
bは、主として導電路の役目を担うものであるか
ら、電気伝導性に優れた金属膜であればよいこと
になる。特に、タングステンからなる金属膜3を
CVD(Chemical Vapor Deposition)法により形
成する場合、原料ガスの六弗化タングステン
WF6が高価なものであるから、有効部以外の金
属膜3bは廉価な金属を用いて形成することが要
望されるところであつた。
また、第1図図示の熱電子発電素子1個当りの
出力は一般に小さく、大容量の発電装置を構成す
るには極めて多数の素子が必要となる。ところ
が、タングステンの比重(19.3)は他の金属に比
べて大きいので、発電装置の全体重量が極めて大
きくなつてしまう。このことから、有効部以外の
金属膜3bには比重の小さな金属が望ましいこと
になる。
しかしながら、従来、このような形状の陰極基
体内面に、異なる金属からなる2以上の金属膜を
区画して形成するCVD法が確立されていなかつ
たため、第1図図示金属膜3bは金属膜3aと同
一のタングステンにより一体に形成されていたの
である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、熱電子発電素子の陰極基体上
に区画された2つの領域に、それぞれ異なる金属
からなるCVD膜を選択的に形成することができ
る製法を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は、陰極を形成する円筒基体の直状部を
冷却しながら頭頂部内面にCVD法により仕事関
数の大きな第1の金属からなる第1の金属膜を形
成するとともに、前記円筒基体の頭頂部を冷却し
ながら直状部内面にCVD法により第2の金属か
らなる第2の金属膜を形成することにより、熱電
子発電素子の陰極基体上に区画された2つの領域
に、それぞれ異なる金属の膜を選択的に形成しよ
うとすることにある。
即ち、所望とする種類の金属膜を形成すべき領
域以外の基体の温度を、その金属のCVD膜が析
出されない温度以下に保持するようにして、所望
とする領域にのみ金属膜を形成しようとするので
ある。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
第2図に本発明にかかる製法により形成しよう
とする一例の陰極の断面構造を示し、第3図a,
bにその一実施例製法の工程図を示す。
第2図に示すように、陰極11は第1図図示の
ものと同一の形状を有し、基体12は黒鉛によ
り、保護被膜14はシリコンカーバイトにより、
それぞれ形成されている。陰極本体としての金属
膜13のうち、有効部となる頭頂部およびそれに
隣接する領域の第1の金属膜13aはタングステ
ンにより、その他の直状部領域の第2の金属膜1
3bはモリブデンにより形成されている。なお、
このモリブデンは電気伝導性および基体12のグ
ラフアイトとの密着性から好ましいものである
が、ニツケル等の他の金属であつてもよいことは
言うまでもない。
このような構造の陰極11を形成する方法につ
いて、第3図a,bを参照しながら以下に説明す
る。
まず、同図aに示すように所定形状に形成され
た基体12の直状部を冷却保持具21に装着し、
冷却水又は冷却ガス22によつて外面側から基体
12の直状部を冷却する。次に、加熱装置23に
よつて基体12の頭頂部を所定のCVD析出温度
に加熱保持する。そして、基体12の内側に挿入
された原料ガスの供給管24を介して、原料ガス
25を頭頂部内面に供給すると、析出温度以上に
加熱されている基体12の内面にCVD反応が生
じ、その内面にタングステンからなる第1の金属
膜13aが析出生成される。なお、供給管24の
先端部には複数の噴出口が穿設されており、原料
ガス25が半球状の内面に均一に供給されるよう
になつている。また、原料ガス25には六弗化タ
ングステンWF6などの周知のものを適用するこ
とができ、WF6の場合のCVD反応および析出温
度条件は、次に示すものとなつている。
WF6+3H2600〜700℃ −−−−→ W+6HF 次に、第3図bに示すように、第1の金属膜1
3aが形成された頭頂部を冷却保持具26に装着
し、冷却ガス又は冷却水27によつてその部分の
みを外側から冷却する。一方、基体12の直状部
を加熱装置28によつて所定のCVD析出温度に
加熱保持する。また、少なくとも基体12の直状
部の外面を容器29により包囲し、この容器29
内に供給管30を介して窒素N2又はアルゴンAr
などの不活性ガス31を供給し、直状部外面を富
不活性ガス雰囲気に保持する。そして、基体12
の内側に挿入された原料ガスの供給管32を介
し、原料ガス33を直状部の内面に供給すると、
析出温度以上に加熱されている基体12の内面に
CVD反応が生じ、その内面にモリブデンからな
る第2の金属膜13bが析出生成される。
なお、基体12内に位置される供給管32の管
壁には、複数の噴出口が穿設されており、基体1
2の直状部に原料ガス33が均一に供給されるよ
うになつている。また、原料ガス33の例として
は、次式(1)〜(3)の左辺に示すものなど、周知のも
のを適用することができ、それらのCVD反応お
よび析出温度条件は、同式中に示すものとなる。
MoF6+3H2700〜900℃ −−−−→ Mo+6HF …(1) MoCl5+5/2H2700〜900℃ −−−−→ Mo+5HCl …(2) Mo(CO)6300〜500℃ −−−−→ Mo+6CO …(3) また、第2の金属膜13bをニツケルとする場
合には、原料ガス33は次式の左辺に示すものと
し、そのCVD反応および析出温度条件は、同式
中に示すものとなる。
Ni(CO)480〜250℃ −−−−→ Ni+4CO 上述したように、本実施例によれば、円筒状の
陰極基体の内面に区画された2つの領域に、それ
ぞれ異なる金属からなるCVD膜を選択的に形成
することができ、これによつて有効部以外の金属
膜に廉価な金属を適用することができるという効
果がある。
また、タングステンの比重19.3に対し、モリブ
デンの比重は10.2、ニツケルの比重は8.9である
から、金属膜13の重量が半分以下に軽減され、
これにより発電装置の軽量化が達成されるという
効果がある。
なお、上述の実施例によれば、第1の金属膜1
3aと第2の金属膜13bの境界部の一部に、そ
れらの金属からなる二重膜が形成されることがあ
るが、発電性能等には殆んど影響がない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、簡単な
構成により、熱電子発電素子の陰極基体上に区画
された2つの領域に、それぞれ異なる金属の
CVD膜を選択的に形成することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は熱電子発電素子の従来例の断面構成
図、第2図は本発明を適用してなる熱電子発電素
子の陰極の一実施例の断面構成図、第3図a,b
は本発明の一実施例の製法工程を説明するための
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一端が半球状に閉塞された円筒基体の内面に
    金属膜からなる陰極本体を有し、半球状の頭頂部
    外面を高温雰囲気中に配置して用いられる熱電子
    発電素子の陰極の製法において、前記円筒基体の
    直状部を冷却しながら頭頂部および頭頂部に隣接
    する領域の内面にCVD法により仕事関数の大き
    な第1の金属からなる第1の金属膜を形成する工
    程と、前記円筒基体の頭頂部を冷却しながら直状
    部内面にCVD法により第2の金属からなる第2
    の金属膜を前記第1の金属膜に隣接させて形成す
    る工程と、を含んでなる熱電子発電素子の陰極の
    製法。 2 特許請求の範囲第1項記載の発明において、
    前記円筒基体は黒鉛、前記第1の金属はタングス
    テン、前記第2の金属はモリブデンからなるもの
    であることを特徴とする熱電子発電素子の陰極の
    製法。
JP517184A 1984-01-13 1984-01-13 熱電子発電素子の陰極の製法 Granted JPS60149774A (ja)

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JPS60149774A JPS60149774A (ja) 1985-08-07
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