JPH05171136A - 撥水撥油剤 - Google Patents

撥水撥油剤

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JPH05171136A
JPH05171136A JP4084589A JP8458992A JPH05171136A JP H05171136 A JPH05171136 A JP H05171136A JP 4084589 A JP4084589 A JP 4084589A JP 8458992 A JP8458992 A JP 8458992A JP H05171136 A JPH05171136 A JP H05171136A
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JP
Japan
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polyfluoroalkyl group
water
polyfluoroalkyl
containing monomer
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Application number
JP4084589A
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English (en)
Inventor
Takashige Maekawa
隆茂 前川
Ryoko Yoshioka
良子 吉岡
Takashi Kamata
俊 鎌田
Mika Ishida
みか 石田
Seisaku Kumai
清作 熊井
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長期間種々の条件で使用しても撥水性の自然低
下のない撥水機能持続性の高い撥水撥油剤を得る。 【構成】ホモポリマーのポリフルオロアルキル基に由来
する微結晶融点が100℃以上となる特定のポリフルオ
ロアルキル含有モノマー(a−1)を主成分とするモノ
マーを用いた重合体を有効成分とする撥水撥油剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撥水撥油性、防汚性、耐
摩擦性、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性等の撥水性
の実用的な耐久性に加えて、新規な機能、即ち、高温
下、多湿下、有機溶剤蒸気存在下、粉塵等汚れ存在下等
の種々の環境下における撥水撥油機能の自然低下のな
い、撥水撥油機能の長期維持性が著しく改善された新規
な撥水撥油剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリフルオロアルキル基を含有
する重合性単量体の重合体や共重合体あるいはポリフル
オロアルキル基含有化合物を、有機溶媒溶液もしくは水
系分散液として繊維製品等を処理し、それらの素材表面
に撥水撥油性を付与する技術は知られている。本来、こ
の撥水撥油性は、ポリフルオロアルキル基の表面配向に
より、素材表面に低表面エネルギー表面が形成されるこ
とに起因する。
【0003】一般に、撥水撥油剤性能の改良はこの撥水
撥油性の洗濯、ドライクリーニング、摩擦等に対する耐
久性向上を主眼として行われており、この目的のために
は用いる共重合組成に接着性基を有するモノマーを用い
たり、皮膜強度の高いポリマーとブレンドしたり、ある
いは重合方法を変化させることにより実用上問題のない
レベルが達成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の撥水撥油
剤においては、洗濯あるいはドライクリーニングを行う
以前においても撥水性が自然に低下してしまう、即ち、
撥水性能の経時変化があるという致命的な欠点があっ
た。いいかえれば、撥水性布帛製造時には高い撥水性を
発現していても時間とともに撥水性が低下するという問
題点である。
【0005】また、処理された繊維製品はその用途によ
り種々の環境条件下で使用されるが、その使用条件によ
っては撥水性の低下が著しく撥水撥油剤の処理対象拡大
のためからもその改善が切望されていた。この現象は単
に従来洗濯、ドライクリーニング耐久性を発揮させるた
めに行われてきた共重合成分を変更したり、重合方法を
変更したりしても解決する問題ではないことが明らかに
なり、撥水撥油剤の本質的な改良が望まれてきた。この
欠点が撥水撥油剤の用途を日常的な用途に限定してい
た。本現象に対する改善は従来から該分野での主要な達
成目標であった洗濯耐久性、ドライクリーニング耐久性
の改善とは異なった撥水性の耐久性の新しい側面であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、撥水撥油
性の発現原理およびその自然低下の原因に関し詳細に検
討した。その結果、上述の撥水性の自然低下がない、即
ち撥水性の長期維持性が高い、撥水撥油剤を実現するた
めにはポリマー皮膜中にミクロな部分構造として存在す
るポリフルオロアルキル基に由来する微結晶が非常に重
要であり、上述の如き種々の環境下での撥水性の長期維
持性は、この微結晶の物性に大きく依存することを見い
だした。
【0007】そして驚くべきことにポリフルオロアルキ
ル基含有モノマーのホモポリマーおよびコポリマー中の
ポリフルオロアルキル基に由来する微結晶の結晶融点を
特定の温度領域以上に制御することにより撥水性の長期
維持性や汚れ等種々の環境要因に対しても自然低下のな
い表面を形成可能であることが明らかになった。そのた
めには従来注意が払われていなかったポリフルオロアル
キル基含有モノマーを特定することが有効であることを
見いだした。
【0008】本発明は、従来のポリフルオロアルキル基
を含有する重合体あるいは低分子化合物を主成分とする
撥水撥油剤が有していた最大の問題点である撥水撥油性
の種々の環境下における自然低下を低減すべくなされた
ものであり、撥水撥油性の耐摩擦性、耐洗濯性、耐ドラ
イクリーニング性等の既存概念の耐久性に加えて、新規
な機能として種々の環境条件下における撥水性の長期維
持性を発現可能な撥水撥油剤組成物を新規に提供するも
のである。
【0009】本発明は、従来の撥水撥油剤が有していた
上述の問題点を解決すべくなされた、撥水撥油性の長期
維持性という新規機能を発現する下記の発明である。
【0010】ホモポリマーのポリフルオロアルキル基に
由来する微結晶の融点が100℃以上となるポリフルオ
ロアルキル基含有モノマー(a−1)を用い、そのポリ
フルオロアルキル基含有モノマー(a−1)を主成分と
するポリフルオロアルキル基含有モノマーを重合して得
られる重合体を有効成分とする撥水撥油剤。
【0011】ホモポリマーのポリフルオロアルキル基に
由来する微結晶の融点が100℃以上となるポリフルオ
ロアルキル基含有モノマー(a−1)を用い、そのポリ
フルオロアルキル基含有モノマー(a−1)を主成分と
するポリフルオロアルキル基含有モノマーとポリフルオ
ロアルキル基含有モノマー以外の共重合性モノマー
(b)との共重合体であり、かつその共重合体のポリフ
ルオロアルキル基に由来する微結晶融点が80℃以上で
ある共重合体を有効成分とする撥水撥油剤。
【0012】本発明では、ホモポリマーのポリフルオロ
アルキル基に由来する微結晶の融点が100℃以上とな
るようなポリフルオロアルキル基含有モノマーを(a−
1)とし、それ以外のポリフルオロアルキル基含有モノ
マーを(a−2)とし、これら2つのモノマー全体をポ
リフルオロアルキル基含有モノマーという。また、ポリ
フルオロアルキル基含有モノマーと共重合性でありかつ
ポリフルオロアルキル基含有モノマー以外のモノマーを
共重合性モノマー(b)という。
【0013】まず、本発明で用いるポリフルオロアルキ
ル基含有モノマー(a−1)は、そのホモポリマーの微
結晶融点が100℃以上となるモノマーである。ポリフ
ルオロアルキル基含有モノマー(a−1)は、そのよう
なモノマー2種以上の混合物であってもよい。
【0014】ポリフルオロアルキル基に由来する微結晶
の結晶融点は示差熱量測定(JIS−K−7122−1
987記載のDSC測定法)により測定することができ
る物理量である。ポリフルオロアルキル基の微結晶の存
在は、補助的にまた広角および小角X線散乱により、そ
の自己パッキングによるピークを観測することによって
も確認される。通常その特性的なパッキング面間隔は5
Å程度の大きさであることが観測される。
【0015】本発明における微結晶部融点とは、ポリマ
ー本体の溶融点を意味するのではなく、ポリフルオロア
ルキル基含有モノマーを(共)重合成分として含有する
ポリマー本体中に存在するポリフルオロアルキル基の分
子レベルでの凝集体構造(微結晶)の融解を意味する。
従ってその意味で低分子化合物における融点とは異なっ
ている。
【0016】ポリフルオロアルキル基含有モノマーと
は、飽和アルキル基の水素の一部または全てがフッ素に
置換された有機基であるポリフルオロアルキル基および
重合性不飽和基を含有する化合物をいう。ポリフルオロ
アルキル基の好ましい例は、アルキル基の水素原子の少
なくとも数にして80%以上がフッ素原子に置換されか
つさらに残余の水素原子の一部〜全部が塩素原子に置換
されていてもよい炭素数4〜20のアルキル基であり、
さらにこのポリフルオロアルキル基は直鎖状であるか分
岐があるとしても結合手から遠い末端やその近傍に短い
分岐を有するものが好ましい。
【0017】ポリフルオロアルキル基とエチレン性の重
合性不飽和基は直接結合していてもよいが、通常は多価
の結合基を介して結合する。この結合基としては、アル
キレン基、エステル基、アミド基、アミノ基、ウレタン
基、エーテル基等を有する結合基であることが好まし
い。特にポリフルオロアルキル基含有アルコール、ポリ
フルオロアルキル基含有カルボン酸、あるいはポリフル
オロアルキル基含有スルホン酸から誘導されるポリフル
オロアルキル基含有モノマーが好ましい。
【0018】さらに上記好ましいポリフルオロアルキル
基のうちでも、Ck F2k+1−[ただし、kは20≧k≧
4の整数]で示される直鎖状パーフルオロアルキル基、
およびCj F2j+1−(CX1 X2 CX3 X4 )i −[た
だし、X1 、X2 、X3 、X4 はそれぞれ独立に水素、
フッ素、および塩素から選択される原子を示しかつその
1つはフッ素原子であり、j、iはそれぞれ1以上の整
数で20≧(j+2×i)≧6]なる構造のポリフルオ
ロアルキル基が好ましい。
【0019】このようなポリフルオロアルキル基含有モ
ノマーとしては、下記ポリフルオロアルキル基含有モノ
マー(a−1)を始め種々のモノマーを使用できる。こ
のモノマーとしては、公知のモノマーを使用することが
できることは勿論である。特に、ポリフルオロアルキル
基含有の(メタ)アクリレートが好ましい。なお、(メ
タ)アクリレートとはアクリレートとメタクリレートの
両者を意味し、以下においても同様とする。
【0020】本発明に用いるポリフルオロアルキル基含
有モノマー(a−1)としては、モノマーの側鎖部位、
即ち重合性基以外の部分に直鎖状Cm F2m+1−(ただ
し、mは20≧m≧10の整数)で示されるパーフルオ
ロアルキル基を必須構造として含有するモノマーが好ま
しい。末端が分岐したポリフルオロアルキル基や、酸素
原子を含有するポリエーテル型のポリフルオロアルキル
基の場合は、本発明の機能発現に必要なポリフルオロア
ルキル基の微結晶を形成し難く、微結晶発現に多量のフ
ッ素を必要とするため本発明では好ましくない。
【0021】また直鎖状のポリフルオロアルキル基であ
ってもmが9以下のものは微結晶融点が存在しないかあ
るいは、本発明の好ましい範囲には入らないため目的と
する機能は発現せず本発明に用いるポリフルオロアルキ
ル基含有モノマー(a−1)からは除外される。mのよ
り好ましい範囲は10〜16、更に好ましい範囲は10
〜14である。最も好ましくは、mが10、12、ある
いは14の直鎖状パーフルオロアルキル基である。
【0022】本発明に用いるポリフルオロアルキル基含
有モノマー(a−1)の更に好ましいものは、その構造
式が下記一般式[1]でありかつそのポリフルオロアル
キル基部分Rf とその他の部分−R1 −Xの体積比が1
/1から8/1であるポリフルオロアルキル基含有モノ
マーである。
【0023】Rf −R1 −X [1] ただし、Rf は上記のポリフルオロアルキル基を示し、
R1 は−(CH2 )n−Q−(CH2 )p −なる2価有
機基(ただし、Qは単結合、−C(O)ONH−、−C
(O)NH−、−SO2 NH−、あるいは−NHC
(O)NH−であり、n+pはRf 基の分子体積に応じ
て2〜22の整数である。)を示す。また、Xは、−C
R=CH2 、−OC(O)CR=CH2 、−OCH2 −
φ−CR=CH2 、−OCH=CH2 、および−C
(O)OCR=CH2 (ただし、Rは水素原子、メチル
基、あるいはハロゲン原子であり、φはフェニレン基で
ある。)から選択されるエチレン性の重合性不飽和基を
含有する1価有機基を示す。
【0024】Xとしては、エチレン性の重合性不飽和
基、即ち、オレフィン類の残基、ビニルエーテル類の残
基、ビニルエステル類の残基、(メタ)アクリレート類
の残基等が好ましい。ここでオレフィン類の残基とはX
が−C(R)=CH2 、ビニルエステル類の残基とはX
が−C(O)OC(R)=CH2 、ビニルエーテル類の
残基とはXが−OC(R)=CH2 、(メタ)アクリレ
ート類の残基とはXが−OC(O)C(R)=CH2 で
表される重合性基を示す
【0025】Rf としては、上記のように直鎖状Cm F
2m+1−(20≧m≧10の整数)で示されるパーフルオ
ロアルキル基が好ましい。R1 としては、Qが単結合で
かつn+pが2〜6のもの、即ち、ジメチレン基〜ヘキ
サメチレン基が最も好ましい。次いで、Qが−C(O)
NH−あるいは−SO2 NH−でかつn+pが2〜6
(ただし、pは2以上)であるものが好ましい。Xとし
ては、特に−OC(O)CR=CH2 、即ち、アクリロ
キシ基あるいはメタアクリロキシ基、が好ましい。
【0026】本発明で好ましく用いられるポリフルオロ
アルキル基含有モノマー(a−1)としては、一般式
[1]において、Rf が直鎖状Cm F2m+1−(20≧m
≧10の整数)であり、かつポリフルオロアルキル基部
分構造Rf とその他の部分構造−R1 −Xとの分子体積
比が(Rf −)/(−R1 −X)=1/1〜8/1の範
囲である、モノマーが好ましい。モノマー等有機分子の
分子体積はその有機分子を構成する各原子、あるいは原
子団の体積に対する寄与を加え併せること(原子団寄与
法)により決定できることが知られている(例えば、D.
W.Van Krevelen等著による Properties of Polymers 51
(1976) 参照)。
【0027】本発明に用いるモノマーはその方法により
計算すると部分構造の体積比が1/1〜8/1、より好
ましくは1.5/1〜6/1、更に好ましくは2/1〜
4/1の範囲に入るものである。ポリフルオロアルキル
基部分構造の体積が大きすぎるとそのポリマーは実質的
に溶媒等に不溶となり実用的にコーティング剤として用
いるのは困難である。更にポリフルオロアルキル基の部
分構造が小さすぎる場合撥水撥油性や本発明の新規機能
である撥水撥油の長期維持性が著しく劣るので好ましく
ない。本発明に用いるモノマーとして更に好ましい具体
例としては、下記の化合物がある。なお、[]内は実施
例に使用した名称である。
【0028】CF3(CF2)9(CH2)2OC(O)CH=CH2 ・・・[F10] CF3(CF2)9(CH2)4OC(O)CH=CH2 ・・・[F10H4] CF3(CF2)11(CH2)3OC(O)CH=CH2 ・・・[F12H3] CF3(CF2)11(CH2)6OC(O)CH=CH2 ・・・[F12H6] CF3(CF2)9C(O)NH(CH2)5OC(O)CH=CH2 ・・・[F110AM] CF3(CF2)11(CH2)2OC(O)CH=CH2 ・・・[F12] CF3(CF2)13(CH2)2OC(O)CH=CH2 ・・・[F14] CF3(CF2)9CH2C(O)OCH=CH2 CF3(CF2)9(CH2)2C(O)OCH=CH2
【0029】CF3(CF2)9(CH2)3OC(O)CH=CH2 CF3(CF2)11(CH2)2OCH=CH2 CF3(CF2)11CH2CF2CH2CH2OC(O)CH=CH2 CF3(CF2)11(CH2)4OC(O)CH=CH2 CF3(CF2)11C(O)NH(CH2)3CH=CH2 CF3(CF2)13C(O)NH(CH2)2CH=CH2 CF3(CF2)13SO2NH(CH2)2CH=CH2 CF3(CF2)13(CH2)6OC(O)C(CH3)=CH2 HCF2(CF2)9CH=CH2 HCF2(CF2)11(CH2)3OCH2-φ-CH=CH2
【0030】本発明で用いるポリフルオロアルキル基含
有モノマー(a−1)としては、他のモノマーとの重合
性、および形成皮膜の柔軟性、基材に対する接着性、溶
媒に対する溶解性、乳化重合の容易性等の観点から、上
記のように特に(メタ)アクリレート類であることが好
ましい。
【0031】本発明に用いるポリフルオロアルキル基含
有モノマーは、ポリフルオロアルキル基含有モノマー
(a−1)の1種のみ、あるいは2種以上からなってい
てもよく、さらにそれらと他のポリフルオロアルキル基
含有モノマー、即ちポリフルオロアルキル基含有モノマ
ー(a−2)、との併用からなっていてもよい。ただ
し、全ポリフルオロアルキル基含有モノマー中のポリフ
ルオロアルキル基含有モノマー(a−1)の割合は50
重量%以上であることが必要であり、好ましくは70重
量%以上である。
【0032】本発明に用いられるポリマーは、上記の条
件を満たすポリフルオロアルキル基含有モノマー(a−
1)を主成分として含有するポリフルオロアルキル基含
有モノマーのホモポリマーあるいは共重合ポリマー、ま
たはそのようなポリフルオロアルキル基含有モノマーと
ポリフルオロアルキル基含有モノマー以外の共重合性モ
ノマー(b)との共重合ポリマーである。
【0033】共重合体ポリマーの場合にはその微結晶部
融点が80℃以上であることが好ましい。一般にポリフ
ルオロアルキル基の微結晶融点は、そのホモポリマーに
比較して共重合体ポリマーの場合には低下するが、共重
合組成を調整して融点を80℃以上に保つことは可能で
ある。
【0034】共重合性モノマー(b)としては、上記ポ
リフルオロアルキル基含有モノマーと重合可能な不飽和
基を含有する1種以上のモノマー類を上記の微結晶融点
を満足する割合で任意に使用できる。しかしながら素材
に撥水性維持性を付与するためには、上記ポリフルオロ
アルキル基含有モノマー(a−1)を全モノマーに対し
て20モル%以上含むモノマー混合物であることが好ま
しい。
【0035】ポリフルオロアルキル基含有モノマー(a
−1)を使用しても共重合性モノマー(b)の種類によ
っては、ポリフルオロアルキル基由来の微結晶の著しい
融点降下を示す場合がある。従って、本発明のポリマー
を得るためには、共重合性モノマー(b)としてポリフ
ルオロアルキル基に由来する微結晶を破壊しないモノマ
ーを用いることが好ましい。特に好ましい共重合性モノ
マー(b)としては、側鎖として長鎖の炭化水素基を有
する、(メタ)アクリレート類、ビニルエーテル類、あ
るいはビニルエステル類があげられる。さらに塩化ビニ
ル、エチレン、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化
ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン等の通常側鎖
と見なされる基を持たない重合可能なエチレン系モノマ
ーも好ましい。
【0036】側鎖に長鎖の炭化水素基を有する共重合性
モノマー(b)としては、特に炭素数が14以上である
直鎖状炭化水素基、特に炭素数14〜24の直鎖状飽和
アルキル基、を有する共重合性モノマーが好ましい。炭
素数13以下の分岐状アルキル基や不飽和アルキル基か
らなる側鎖を有しているモノマー類は、ポリフルオロア
ルキル基の微結晶部融点を低下させるので、比較的高い
割合て使用することは困難である。この共重合性モノマ
ー(b)の好ましい例としては、側鎖に炭素数15以上
の直鎖炭化水素基を有する(メタ)アクリレート類があ
る。またアクリレート類以外の好ましい例としては、ポ
リフルオロアルキル基含有モノマーとの共重合性比の積
(r1 ×r2 )が小さい組み合わせが好ましい。
【0037】本発明の撥水撥油剤の有効成分は、ポリフ
ルオロアルキル基含有モノマーの重合体や共重合体の2
種以上のブレンド物でもよい。しかし、上記本発明にお
ける特定の重合体や共重合体の条件を満たさない重合体
や共重合体を多量に含有するブレンド物では本発明の効
果は得られない。
【0038】本発明の撥水撥油剤の有効成分となる重合
体や共重合体は、有機溶媒を用いた溶液重合法、水を分
散媒とする分散重合法、乳化重合法等通常の重合手法を
用いることが可能であり特に限定はされない。得られた
重合体や共重合体の溶液、分散液、乳化液は、そのまま
あるいはそれを希釈して用いることができ、また、重合
体や共重合体を分離した後溶媒、分散媒、乳化媒に溶
解、分散、乳化して用いることができる。さらに、必要
により、種々の添加剤を添加して用いることができる。
【0039】本発明の撥水撥油剤で処理した製品は、高
温、多湿、あるいは粉塵等の汚れ、有機溶媒蒸気、等の
外部要因が存在しても一度形成された強固な撥水撥油表
面、即ちポリフルオロアルキル基配向表面、が容易には
乱れないため、あるいは撥水撥油性発揮に必要なポリフ
ルオロアルキル基の微結晶存在量が多いために撥水撥油
性の実用耐久性の高い加工が可能であると考えられる。
また、撥水撥油性を発揮するポリフルオロアルキル基の
微結晶融点が高いため、従来の撥水撥油剤では、実現不
可能であった熱水、高温オイル等に対する撥性をも発揮
するという副次的な新規効果も認められる。
【0040】本発明の撥水撥油剤組成物で処理される製
品としては、その素材として天然、合成繊維およびその
混紡繊維等からなる繊維製品はもちろん特に撥水撥油性
の環境に対する維持性が要求される金属、ガラス、樹脂
等の物品が特に限定なく用いられる。特に、撥水撥油性
の長期維持性という機能が付加されたため従来の撥水撥
油剤が適用できなかった高温、多湿条件下に用いる作業
用衣料やユニフォーム、有機溶媒液体やその蒸気存在下
で使用される濾過材料用のコーティング剤、表面保護
剤、エレクトロニクス用コーティング剤、汚れ存在下で
の基材の防汚コーティング剤としての用途へも展開可能
である。
【0041】以下本発明を実施例や比較例等で具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0042】
【実施例】
[参考例]100ml重合用アンプルに [F10] (即
ち、CF3(CF2)9(CH2)2OC(O)CH=CH2)を10.0g、1,
1,2−トリクロロトリフルオロエタン20.0g、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.08g加えて窒素置換の
後65℃で12時間重合した。得られたポリマーをエタ
ノールで再沈、精製のしたところ白色微粉末ポリマー
9.7gが得られた。ポリマーのDSC測定を行ったと
ころ130℃に側鎖ポリフルオロアルキル基に由来する
微結晶融解にともなうピークが確認された。
【0043】また、上記[F10] にかえて表1に示すモノ
マーを用いる以外は同様の方法でポリマーを合成し微結
晶部融点を測定した。
【0044】参考例の結果を表1に示す。なお、前記以
外のモノマーの略号は次の通りである。また、「Rf /
HC体積比」とは、一般式[1]の構造式における体積
比、(Rf −)/(−R1 −X)、をいう。モノマー選
択基準とは、ポリフルオロアルキル基含有モノマー(a
−1)、あるいはそれを含む混合物、として最も適して
いるモノマーを○で、適しているモノマーを△で、適し
ていないモノマーを×で示す。
【0045】[F8];CF3(CF2)7(CH2)2OC(O)CH=CH2 [F7];CF3(CF2)6(CH2)2OC(O)CH=CH2 [FMix1] ;[F10]/[F8]混合物 (重量比60/40) [FMix2] ;[F10]/[F8]混合物 (重量比25/75) [FMix3] ;[F10]/[F12] 混合物 (重量比75/25)
【0046】
【表1】
【0047】[実施例1]参考例で得た[F10] のホモポ
リマーをヘキサフルオロベンゼンに40℃で溶解し、そ
の温度を保ちながらスライドグラスにポリマー溶液を5
0mm/分の速度でコーティングした。このスライドグ
ラスを150℃で30分熱風乾燥した後、ウィルヘルミ
ー法(オリエンテック社製動的表面張力測定装置)で測
定した25℃における水の動的接触角の後退角は97度
であった。
【0048】引き続きポリマーをコーティングしたスラ
イドグラスを40℃の恒温水またはパークロロエチレン
またはパークロロエチレン蒸気中に10時間浸漬または
暴露、風乾の後同様の手法により水の動的接触角を測定
したところそれぞれ97度、96度、97度と初期の撥
水性を維持した。
【0049】またポリマー溶液(ポリマー濃度1重量
%)を東レ社製ポリエステルドスキン布に処理し、15
0℃で1分間キュアリングし撥水性を測定したところ、
撥水性は100であった。処理布を40℃の恒温水また
はパークロロエチレンまたはパークロロエチレン蒸気中
に10時間浸漬または暴露、風乾後撥水性を測定したと
ころそれぞれ100、100、90+で初期の性能を維
持していた。
【0050】なお、撥水性の評価は下記の評価試験で評
価した(以下の実施例、比較例においても同様)。 撥水性:JIS L−1092のスプレー法による撥水
性No.(表2参照)で表す。なお、下記の撥水性N
o.に+印を付して表した評価結果は、それぞれの評価
がNo.で表したものよりもわずかに良好なものを示
し、−はわずかに低いことを示す。
【0051】
【表2】
【0052】[実施例2〜8]用いるポリマーを表3に
示したものを用いる以外は実施例1と同様の処理および
評価を行った。
【0053】[比較例1〜7]用いるポリマーを表4に
示したものを用いる以外は実施例1と同様の処理および
評価を行った。
【0054】実施例1〜8(実1〜8と表記)の結果を
表3に、比較例1〜7(比1〜7と表記)の結果を表4
に示す。表中、「動的角」とは実施例1で説明した25
℃における水の動的接触角の後退角をいう。「撥水性」
とは上記JIS法によるシャワー撥水性(No.で表
す)をいい、また処理後の動的角とシャワー撥水性の値
は温水浸漬処理後の値であり、()内はパークロルエチ
レン浸漬処理後、[]内はパークロルエチレン蒸気暴露
処理後の値である。
【0055】また、ポリマーの種類はモノマーの種類で
表示し、モノマーが1種のみの場合はそのホモポリマー
を、モノマーが2種以上の場合はそれらのコポリマーを
表す。コポリマーの場合は共重合組成をモノマーのモル
比で表わした。なお、前記以外のモノマーの略称は以下
の通り。
【0056】[EHA] ;2−エチルヘキシルアクリレート [StA] ;ステアリルアクリレート [VCL] ;塩化ビニル
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】[実施例9]実施例1で調製したポリマー
溶液(ポリマー濃度1重量%)で東レ社製ポリエステル
ドスキン布に処理し、150℃で1分間キュアリングし
た。撥水性を測定する際の評価水温を80℃として撥水
性評価したところ、撥水性は100を示した。処理布を
40℃の恒温水またはパークロロエチレンまたはパーク
ロロエチレン蒸気中に10時間浸漬または暴露、風乾後
再び撥水性80℃熱水を用いて測定したところ、初期の
100を維持していた。
【0060】[比較例8]用いるポリマーを[F8]ホモポ
リマーに変更する以外は実施例9と同様の処理、評価を
行った。初期の80℃温水に対する撥水性は80−、4
0℃恒温水浸漬、40℃パークロロエチレン浸漬、パー
クロロエチレン蒸気暴露後の80℃温水に対する撥水性
はいずれも70−であった。
【0061】[実施例10〜16] [F10H3] ポリマーのメタキシレンヘキサフルオリド溶液
(ポリマー濃度1重量%)を東レ社製スパンライクナイ
ロン布(20cm×20cm)に処理し、180℃で1
分間キュアリングし撥水性を測定したところ、この時点
での撥水性は100であった。
【0062】この織物に、流動パラフィン/タバコの灰
10/1(重量比)混合物より調製した汚れをピペット
で10滴滴下し、ピリングテスタにて70回摩擦(摩擦
荷重450g/cm2 )した後、更に水を20滴滴下し
て350回摩擦した(摩擦荷重450g/cm2 )。一
夜風乾した後、撥水性を測定したところ撥水性は80で
あった。更にドライクリーニング後風乾し撥水性を測定
したところ、撥水性は90に回復した(実施例10)。
他のポリマーを用いて同様の試験(実施例11〜16)
を行った結果とともに表5に示す。
【0063】
【表5】
【0064】[比較例9〜14] [F8]ポリマーを用いて実施例10と同じ試験を行ったと
ころ、汚染−摩擦−風乾後の撥水性は50−であった。
ドライクリーニング、風乾後撥水性は50+にまでしか
回復しなかった(比較例9)。他のポリマーを用いて同
様の試験(比較例10〜14)を行った結果とともに表
6に示す。
【0065】
【表6】
【0066】
【発明の効果】ホモポリマーのポリフルオロアルキル基
に由来する微結晶融点が100℃以上となるポリフルオ
ロアルキル基含有モノマー(a−1)を主成分とするモ
ノマーを用いた重合体を有効成分とする撥水撥油剤は、
ポリフルオロアルキル基の強固な配向表面により高温、
多湿、有機溶媒浸漬、有機溶媒蒸気共存、粉塵等汚れ存
在などの種々の環境下においても撥水撥油性の自然低下
のない長期維持性を示す。また高温水、高温オイルに対
しても撥性を示すという副次的効果もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09D 5/00 PPG 6904−4J 129/10 PFP 6904−4J (72)発明者 石田 みか 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 熊井 清作 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホモポリマーのポリフルオロアルキル基に
    由来する微結晶の融点が100℃以上となるポリフルオ
    ロアルキル基含有モノマー(a−1)を用い、そのポリ
    フルオロアルキル基含有モノマー(a−1)を主成分と
    するポリフルオロアルキル基含有モノマーを重合して得
    られる重合体を有効主成分とする撥水撥油剤。
  2. 【請求項2】ポリフルオロアルキル基含有モノマー中の
    ポリフルオロアルキル基含有モノマー(a−1)の割合
    が55〜100重量%である、請求項1の撥水撥油剤。
  3. 【請求項3】ホモポリマーのポリフルオロアルキル基に
    由来する微結晶の融点が100℃以上となるポリフルオ
    ロアルキル基含有モノマー(a−1)を用い、そのポリ
    フルオロアルキル基含有モノマー(a−1)を主成分と
    するポリフルオロアルキル基含有モノマーとポリフルオ
    ロアルキル基含有モノマー以外の共重合性モノマー
    (b)との共重合体であり、かつその共重合体のポリフ
    ルオロアルキル基に由来する微結晶融点が80℃以上で
    ある共重合体を有効成分とする撥水撥油剤。
  4. 【請求項4】ポリフルオロアルキル基含有モノマー中の
    ポリフルオロアルキル基含有モノマー(a−1)の割合
    が55〜100重量%である、請求項3の撥水撥油剤。
  5. 【請求項5】ポリフルオロアルキル基含有モノマーとそ
    れ以外の共重合性モノマー(b)の合計に対するポリフ
    ルオロアルキル基含有モノマー(a−1)の割合が20
    モル%以上である、請求項3の撥水撥油剤。
  6. 【請求項6】ポリフルオロアルキル基含有モノマー(a
    −1)が、ポリフルオロアルキル基として直鎖状Cm F
    2m+1−(ただし、mは20≧m≧10の整数)を有する
    モノマーである、請求項1または3の撥水撥油剤。
  7. 【請求項7】ポリフルオロアルキル基含有モノマー(a
    −1)が、下記一般式[1]の構造を有し、かつそのポ
    リフルオロアルキル基部分Rf と他の部分−R1 −Xの
    体積比が1/1〜8/1である、請求項6の撥水撥油
    剤。 Rf −R1 −X [1] ただし、Rf は炭素数10〜20の直鎖状ポリフルオロ
    アルキル基を示し、R1 は−(CH2 )n −Q−(CH
    2 )p −なる2価有機基(ただし、Qは単結合、−NH
    C(O)O−、−NHC(O)−、あるいは−NHC
    (O)NH−であり、n+pはRf 基の分子体積に応じ
    て2〜22の整数である。)を示す。また、Xは、−O
    C(O)CR=CH2 、−OCH2 −φ−CR=CH2
    、−OCH=CH2 、および−C(O)OCR=CH2
    (ただし、Rは水素原子、メチル基、あるいはハロゲ
    ン原子であり、φはフェニレン基である。)から選択さ
    れるエチレン性の重合性不飽和基を含有する1価有機基
    である。
  8. 【請求項8】Rf が炭素数10、12、あるいは14の
    直鎖状パーフルオロアルキル基であり、Xが−OC
    (O)CH=CH2 あるいは−OC(O)C(CH3 )
    =CH2である、請求項7の撥水撥油剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998052983A1 (fr) * 1997-05-20 1998-11-26 Daikin Industries, Ltd. Nouveau polymere et composition d'agent antifouling le contenant

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998052983A1 (fr) * 1997-05-20 1998-11-26 Daikin Industries, Ltd. Nouveau polymere et composition d'agent antifouling le contenant
US6355753B1 (en) 1997-05-20 2002-03-12 Daikin Industries Ltd. Polymer and antifouling agent composition containing the same

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