JPH0517027U - 雪の巻き垂れ防止用屋根構造 - Google Patents

雪の巻き垂れ防止用屋根構造

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JPH0517027U
JPH0517027U JP7334391U JP7334391U JPH0517027U JP H0517027 U JPH0517027 U JP H0517027U JP 7334391 U JP7334391 U JP 7334391U JP 7334391 U JP7334391 U JP 7334391U JP H0517027 U JPH0517027 U JP H0517027U
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snow
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prevention fence
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孝 山川
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多雪地における屋根の巻き垂れの発生を未然
に防止して、巻き垂れに起因する軒の折れ、樋の落下、
縦壁の破損、ガラスの割れ、下屋の破損、人身事故、す
がもれ等の種々の弊害を回避すると共に、屋根上面の積
雪層の量を適度なものとする。 【構成】 屋根2の軒先端部2a上方に、積雪層Xを適
度に塞き止める防止柵3を配設し、且つ、この防止柵3
を回動可能に保持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、雪の巻き垂れ防止用屋根構造に係り、詳しくは、積雪屋根の軒先部 において主として発生する雪の巻き垂れ現象を防止するための屋根構造に関する 。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、多雪地における屋根の積雪層に関しては、気温、湿度、日射、 風速などの環境の別異に応じて種々の現象が生じるものであり、その一種として 所謂巻き垂れと称せられる現象が生じることがある。この巻き垂れは、図7に示 すように、建造物の屋根Aの上面における積雪層Bが、軒先端部A1で切断落下 することなくその先端に発生したつららB1を伴って、建造物の縦壁面A2に向 かって巻き込まれるように曲成される現象である。このような現象は、図示のよ うに屋根Aが傾斜状の建造物に発生するにとどまらず、屋根がフラットである建 造物についても同様に発生するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のように積雪層の巻き垂れが発生した場合には、軒の折れ、樋 の落下、縦壁の破損、ガラスの割れ、下屋の破損、人身事故等の弊害を招くばか りでなく、図7に示すように、屋根Aの軒先端部A1上面に氷堤Cが形成され且 つその直上方に水貯留層Dが生成され、これが原因となって所謂すがもれEの発 生を招くこととなる。このため、前記巻き垂れの発生を未然に防止することは、 多雪地における雪害を回避する上で必須不可欠なものとなる。 しかるに、現状においては上記弊害を回避すべく、巻き垂れ部分を下方から突 き落とすといった単純な対策を講じているが通例であり、これによる場合には、 突き落とす作業をしている最中に大量の落雪が生じ、作業者がその下敷きになる 等の二次災害を招くこととなる。
【0004】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、多雪地における屋根の巻き垂 れの発生を未然に防止し得る効果的な屋根構造を提供して、巻き垂れの発生に起 因する種々の弊害を回避することを技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決すべくなされた本考案に係る雪の巻き垂れ防止用屋根構 造は、以下に示すような特徴を有するものである。 即ち、屋根の端部上方に積雪層の成長を防止する防止柵を配設し、且つ、該防 止柵を回動可能に保持したものである。
【0006】
【作用】
上記手段によると、平常時は防止柵を屋根の端部上方に立設させておくことに より、屋根上面の積雪層の成長詳しくは屋根端部から外方に向かう積雪層の過度 なせり出しを、防止柵の作用により防止しておく。これにより、積雪層が巻き垂 れの発生に至るまで成長するといった事態は生じなくなるが、その一方において 、積雪層が防止柵により塞き止められて過度な積雪量の増加を招く。そこで、積 雪量が許容し得る所定量となった時点で防止柵を回動させて塞き止め作用を消失 させ、これにより積雪層を適当な量だけ落下させる。この結果、巻き垂れの発生 が未然に防止されるのみならず、屋根上面の積雪層の量を適度なものとしておく ことが可能となる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案に係る雪の巻き垂れ防止用屋根構造の実施例を図面に基づいて説 明する。 図1は、本考案の第1実施例を示すもので、建造物1の屋根2における軒先端 部2a,2aの上方には、所定の高さ位置まで配設された防止柵3,3が取付け られている。この防止柵3は、屋根2の軒先端部2aの両側縁部に配置された一 対の立設支柱4,4と、この一対の立設支柱4,4間に張り渡された網状体5と から構成されるものである。
【0008】 そして、前記防止柵3は、回動可能に保持されており、その保持構成は特に限 定されるものではないが、一例を述べると以下に示す通りである。即ち、図2に 示すように、立設支柱4の下端を、屋根2の上面に固設された柵保持用ブラケッ ト6に支軸7を介して回動可能に連結し、且つ、立設支柱4の上端を、ロックレ バー8により掛止させたものである。この場合、ロックレバー8の一端に形成さ れた止め輪8aは、立設支柱4の上端に着脱可能に係合されていると共に、該ロ ックレバー8の他端に形成された受け部8bは、屋根2の上面に固設されたレバ ー保持用ブラケット9に支軸10を介して回動可能に連結されている。尚、前記 防止柵3の高さや網状体5のピッチ(網目の大きさ)は、その地方の環境条件に 応じて決定されるものである。
【0009】 以上のような構成によれば、平常時はロックレバー8を立設支柱4の上端に掛 止させておくことにより防止柵3を起立状態に保持しておけば、図3に示すよう に屋根2の上面に形成された積雪層Xが防止柵3により塞き止められる。この場 合、積雪層Xの下端部は、防止柵3の網状体5から外方に向かって僅かにせり出 すが、このせり出し部分は自重により切断落下する。そして、防止柵3の塞き止 め作用により積雪層Xの量が許容し得る所定量(最大許容限界量)に達した場合 には、ロックレバー8を立設支柱4の上端より離脱させて、図4に示すように防 止柵3を倒伏状態にし、これにより積雪層Xの一部(塞き止められていた部分) を下方に落下させる。この後においては、防止柵3を再び起立させてロックレバ ー8により掛止状態とする。このような動作を適切なタイミングで行うことによ り、雪の巻き垂れの発生が防止されるばかりでなく、屋根2の上面の積雪層Xの 量を常に適度なものに維持しておくことが可能となる。
【0010】 尚、防止柵3を回動可能に保持する構成としては、上記のように立設支柱4の 下端を柵保持用ブラケット6に回動可能に連結するものに限らず、柵保持用ブラ ケット6に相当する部材を防止柵3の上端近傍まで延出させて、この部材に立設 支柱4の上端を回動可能に連結し、ロックレバー8に相当する部材を立設支柱の 下端に着脱可能に係合させる等のように、種々のバリエーションが可能である。
【0011】 図5は、本考案の第2実施例を示すものであり、この第2実施例が上述の第1 実施例と異なるところは、防止柵3として、一対の立設支柱4,4間に複数本の ワイヤー11…11を横方向に張り渡してなるものを用いている点にあり、その 他の構成については上記と同様である。従って、この第2実施例においても、上 記第1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0012】 図6は、本考案の第3実施例を示すものであり、この第3実施例が上記二つの 実施例と異なるところは、防止柵3として、一対の立設支柱4,4間に上下方向 に間隔を開けて一対の横架部材12,12を架設し且つこの一対の横架部材12 ,12間に縦方向に延びる複数本の縦杆13…13を張り渡してなるものを用い ている点にあり、その他の構成については上記二例と同様であるので、この第3 実施例においても上記二例と同様の作用効果が得られる。
【0013】 以上の実施例は、切妻屋根に本考案を適用したものであるが、寄せ棟屋根やフ ラット屋根についても同様にして本考案を適用することが可能であり、この場合 には、屋根の全周縁に亘って防止柵を配設することが好ましい。 また、以上の実施例における防止柵3の構成要素であるワイヤー11等として は、単なる金属線や樹脂線或いはガラス繊維線等を使用するに限らず、電熱線等 を使用して積雪層Xを加熱切断或いは融雪するようにしてもよく、またワイヤー 11等に振動を与える手段を付加して積雪層Xのせり出し部分X1をより早期に 切断落下させるようにしてもよい。
【0014】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る雪の巻き垂れ防止用屋根構造によれば、屋根上面に 形成された積雪層が屋根端部の防止柵により適度に塞き止められると共に、防止 柵を回転させることにより塞き止められていた積雪層が地上に落下することとな り、これにより雪の巻き垂れの発生が未然に防止されるばかりでなく、屋根上面 の積雪層の量を常に適度な量に維持できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図2】上記第1実施例の要部を示す拡大斜視図であ
る。
【図3】上記第1実施例の作用を示す正面図である。
【図4】上記第1実施例の作用を示す正面図である。
【図5】本考案の第2実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図6】本考案の第3実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図7】従来の問題点を示す要部縦断正面図である。
【符号の説明】
2 屋根 2a 屋根の端部(軒先端部) 3 防止柵 X 積雪層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の端部上方に積雪層の成長を防止す
    る防止柵を配設し、且つ、該防止柵を回動可能に保持し
    たことを特徴とする雪の巻き垂れ防止用屋根構造。
JP1991073343U 1991-08-19 1991-08-19 雪の巻き垂れ防止用屋根構造 Expired - Fee Related JP2556035Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104533030A (zh) * 2014-12-20 2015-04-22 重庆万马屯新型建材有限公司 金属屋面用拦雪杆
JP2015151670A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 コーエイ工業株式会社 落雪防止装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192962A (ja) * 1985-02-19 1986-08-27 Mazda Motor Corp 車両の減速エネルギ−回収装置
JPH0312925U (ja) * 1989-06-12 1991-02-08

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CN104533030A (zh) * 2014-12-20 2015-04-22 重庆万马屯新型建材有限公司 金属屋面用拦雪杆

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