JPH0517000Y2 - - Google Patents

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JPH0517000Y2
JPH0517000Y2 JP1987154309U JP15430987U JPH0517000Y2 JP H0517000 Y2 JPH0517000 Y2 JP H0517000Y2 JP 1987154309 U JP1987154309 U JP 1987154309U JP 15430987 U JP15430987 U JP 15430987U JP H0517000 Y2 JPH0517000 Y2 JP H0517000Y2
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vacuum
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は真空加熱炉でブレージング処理するこ
とにより製造される金属製魔法瓶に関する。
〔従来の技術〕
従来の金属製魔法瓶は、例えば第9図及び第1
0図に示されるように、ステンレス製の外筒1と
内筒2とを胴部及び底部に空間3を設けて口部を
接合し、真空炉内で、外筒1の底部材4に形成し
た排気孔5から空間3内の空気を吸引排気して真
空にした後、排気孔5を蓋部材6で封止して断熱
機能を持たせている。
上記排気孔5は、底部材4の中央部に内筒方向
に凹設された段部7の中央に穿設されており、製
造工程では、第11図及び第12図に示されるよ
うに、真空炉内に倒立状態に置かれた外筒1の排
気孔5の外側底面に固形蝋材8を間隔をあけて3
個置き、さらにその上に蓋部材6を乗せ、固形蝋
材8の〓間から空間3内の空気を吸引排気して空
間3を真空にした後、固形蝋材8を加熱して溶融
し、蓋部材6を自重で落下させて封止しており、
段部7は蓋部材6が落下するさいに蓋部材6がず
れないように形成されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記の構造の場合、空間3内の空気
は、蓋部材6と段部7の連続する周壁との狭い〓
間から排気されることになり、排気抵抗が大きく
なるため、排気に時間がかかつたり、真空炉内の
真空度よりも空間3内の真空度が悪くなる問題が
ある。
そこで本考案は、外筒と内筒の間の空間内の真
空排気が容易でしかも排気孔を蓋部材で確実に封
止することができる構造の魔法瓶を提供すること
を目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成のため本考案は、金属製の外筒と
内筒とを胴部及び底部に空間を設けて口部で接合
一体化し、該空間の空気を外筒底部に設けた排気
孔から吸引排気して真空にし、該排気孔を蓋部材
にて封止する金属製魔法瓶において、前記排気孔
の周囲に、魔法瓶を倒立させたときに略水平にな
る平坦部を設けるとともに、排気孔を封止する蓋
部材よりもわずかに外側の平坦部に、反内筒方向
へ突出する複数の凸部を周方向に断続して形成し
たことを特徴としている。
〔作用〕
このように構成することにより、製造工程で
は、凸部の内側の排気孔の外周に固形蝋材を適数
個置き、その上に蓋部材を乗せて真空炉内に入
れ、排気孔より空間内の空気を吸引排気すると、
固形蝋材の〓間と隣接する凸部間の平坦部から排
気が容易に行なえる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第8図に基
づいて説明する。
第1図乃至第5図は本考案の第1実施例を示す
もので、ステンレス製の魔法瓶10の外筒11
は、胴部材12と底部材13とからなり、該外筒
11内には内筒14が胴部及び底部に空間15を
設けて口部を接合されて一体に形成されている。
外筒11の底部材13の略中央部には、前記空
間15内を真空にするため、該空間15内の空気
を排気する排気孔16が穿設され、該排気孔16
の周囲の底部材13の底面は、魔法瓶10を倒立
させたときに略水平状態になる平坦部17が設け
られており、該平坦部17には、排気孔16を封
止する平板状の蓋部材18が固形蝋材19を介し
て密着している。
また、平坦部17には、蓋部材18よりもわず
かに外側に反内筒方向へ突出する3個の凸部20
を周方向に断続して形成している。即ち、凸部2
0が排気孔16と同心円上に、弓形に等間隔に3
個設けられている。
このように構成することにより、製造工程では
第4図及び第5図に示されるように、凸部20の
内側の排気孔16の外周に固形蝋材19を3個置
き、その上に蓋部材18を乗せて真空炉内に入
れ、排気孔16より空間15内の空気を吸引排気
すると、固形蝋材19の〓間と隣接する凸部2
0,20の間の平坦部17から排気が容易に行な
うえ、従来よりも排気通路が大きくなり、排気時
間の短縮と空間15内の真空度を向上させること
ができ、製造コストの低減及び性能の向上が図れ
る。
また、真空炉内で加熱して固形蝋材19を溶融
し、蓋部材18を自重で落下させて排気孔16を
封止するさいに、凸部20の内側がガイドとなつ
て蓋部材16のズレにより封止不良を防止する。
さらに、底部材13の底面部の強度が凸部20
を設けることにより向上するので、底部材13の
板厚を薄くでき、コストの低減と軽量化を図れ
る。
次に第6図乃至第8図は本考案の第2実施例を
示すもので、外筒11の底部材30は平板状で、
外周のフランジ部30aを外筒11の胴部材12
の下端内側に固着し、平坦部30bの略中央部に
穿設した排気孔31は蓋部材18にて封止されて
おり、該平坦部30bの蓋部材18よりもわずか
に外側に、反内筒方向へ突出する略長方形の凸部
32が周方向に断続して放射状に5個設けられて
いる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、金属製魔法瓶の外筒と
内筒との空間を真空にするために、外筒底部に形
成される排気孔の周囲に、魔法瓶を倒立させたと
きに略水平になる平坦部を設けるとともに、排気
孔を封止する蓋部材よりもわずかに外側の平坦部
に、反内筒方向へ突出する複数の凸部を周方向に
断続して形成したので、製造工程では、凸部の内
側の排気孔の外周に固形蝋材を適数個置き、その
上に蓋部材を乗せて真空炉内に入れ、排気孔より
空間内の空気を吸引排気すると、固形蝋材の〓間
と隣接する凸部間の平坦部から排気が容易に行な
え、従来よりも排気通路が大きくなり、排気時間
の短縮と空間内の真空度を向上させることがで
き、製造コストの低減及び性能の向上が図れる。
また、真空炉内で加熱して固形蝋材を溶融し、
蓋部材を自重で落下させて排気孔を封止するさい
に、凸部の内側がガイドとなつて蓋部材のズレに
よる封止不良を防止する。さらに、底部の強度が
凸部を設けることにより向上するので、底部の板
厚を薄くでき、コストの低減と軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の第1実施例を示す
もので、第1図は金属製魔法瓶の半断面正面図、
第2図は排気孔と蓋部材の密着状態を示す一部拡
大断面図、第3図は底面図、第4図は製造工程を
示す一部拡大断面図、第5図は底面図、第6図乃
至第8図は本考案の第2実施例を示すもので、第
6図は金属製魔法瓶の半断面正面図、第7図は排
気孔と蓋部材の密着状態を示す一部拡大断面図、
第8図は底面図、第9図は従来の金属製魔法瓶の
半断面正面図、第10図は従来の排気孔と蓋部材
の密着状態を示す一部拡大断面図、第11図は従
来の製造工程を示す底面図、第12図は一部拡大
断面図である。 10……金属製魔法瓶、11……外筒、13,
30……底部材、14……内筒、15……空間、
16,31……排気孔、17,30b……平坦
部、18……蓋部材、19……固形蝋材、20,
32……凸部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属製の外筒と内筒とを胴部及び底部に空間を
    設けて口部で接合一体化し、該空間の空気を外筒
    底部に設けた排気孔から吸引排気して真空にし、
    該排気孔を蓋部材にて封止する金属製魔法瓶にお
    いて、前記排気孔の周囲に、魔法瓶を倒立させた
    ときに略水平になる平坦部を設けるとともに、排
    気孔を封止する蓋部材よりもわずかに外側の平坦
    部に、反内筒方向へ突出する複数の凸部を周方向
    に断続して形成したことを特徴とする金属製魔法
    瓶。
JP1987154309U 1987-10-08 1987-10-08 Expired - Lifetime JPH0517000Y2 (ja)

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JP1987154309U JPH0517000Y2 (ja) 1987-10-08 1987-10-08

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Publication Number Publication Date
JPH0159542U JPH0159542U (ja) 1989-04-14
JPH0517000Y2 true JPH0517000Y2 (ja) 1993-05-07

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60222017A (ja) * 1984-03-02 1985-11-06 タイガー魔法瓶株式会社 金属製魔法瓶の製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60222017A (ja) * 1984-03-02 1985-11-06 タイガー魔法瓶株式会社 金属製魔法瓶の製造法

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Publication number Publication date
JPH0159542U (ja) 1989-04-14

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