JPH05169785A - チタンまたはチタン合金製印鑑 - Google Patents

チタンまたはチタン合金製印鑑

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JPH05169785A
JPH05169785A JP33901591A JP33901591A JPH05169785A JP H05169785 A JPH05169785 A JP H05169785A JP 33901591 A JP33901591 A JP 33901591A JP 33901591 A JP33901591 A JP 33901591A JP H05169785 A JPH05169785 A JP H05169785A
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JP
Japan
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titanium
titanium alloy
casting
molten metal
stamp
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JP33901591A
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English (en)
Inventor
Noboru Demukai
登 出向井
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品質のチタンまたはチタン合金製印鑑を低
コストで提供する。 【構成】 チタンまたはチタン合金を素材とし、鋳造成
形された印面1aを備えたチタンまたはチタン合金製印
鑑1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書・書画等に押印し
て本人であることの証明を行う場合などに用いられる印
鑑に関するものである。
【0002】
【従来の技術】文書・書画等に押印して本人であること
の証明を行う場合などに用いられる印鑑は、日常生活に
おいて必要性の高い物品のひとつである。
【0003】このような印鑑において、いわゆる認印と
称される印鑑は、便宜的な本人証明の場合に用いられる
もので、その材質も木やプラスチックなどの安価なもの
となっていることが多い。
【0004】これに対して、実印は、重要な用途に使用
されるものであり、市区町村長に届け出て必要の際に印
鑑証明書を求めるのに使用される印鑑であるので、一般
に象牙やその他の高級な材質で製造され、高価なものが
多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、古くから使
用されてきた象牙については野生動物保護の観点から今
後の材料にはなり得ず、チタン等の新素材が使用される
ことが多くなってきた。
【0006】チタン製印鑑は、丸棒等のチタン素材の端
面に放電加工などで彫刻して製造することが多いが、チ
タンは難加工性材料のひとつであるため製作時間がかか
ると共にコストも高いものになるという問題点があり、
このような問題点を解決することが課題となっていた。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような従来の課題にかんが
みてなされたもので、難加工性材料であるチタンまたは
チタン合金を素材とする場合でも製作が比較的容易であ
って低コストのものとすることが可能であるチタンまた
はチタン合金製印鑑を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるチタンま
たはチタン合金製印鑑は、チタンまたはチタン合金より
なり、鋳造成形された印面を備えた構成としたことを特
徴としており、このようなチタンまたはチタン合金製印
鑑に係わる発明の構成をもって前述した従来の課題を解
決するための手段としている。
【0009】本発明に係わるチタンまたはチタン合金製
印鑑を製造するに際しては、例えば、木材等の安価でか
つ加工の容易な材料で印鑑型を作成し、この印鑑型にワ
ックス等の消失性材料を用いて印鑑形状の消失性模型を
製作し、この消失性模型の表面に耐火物スラリーの付
着,耐火物粒子のスタッコイング,乾燥の工程を必要な
回数繰返して耐火物被覆を施したのち、加熱等の処理を
施すことによって内部の消失性材料を除去し、消失性材
料のあった部分が鋳造空間となる精密鋳造鋳型とし、こ
の精密鋳造鋳型内に溶融状態のチタンまたはチタン合金
溶湯を流し込み、固化後に耐火物被覆を破壊することに
よって、印面に所要の文字等が精密鋳造法により高品質
で形成されたチタンまたはチタン合金製印鑑を得る。
【0010】この場合、木材等の安価で加工の容易な材
料で印鑑型を製作するに際して、印面に相当する部分に
所要の文字等を刻むだけでなく、側面部分(ないし把持
部分)などにも適宜の文字ないし模様あるいは印面の方
向表示等を刻むことにより、従来の難加工性材料を素材
とする場合にはコストの上から言っても印面の加工がせ
いいっぱいだったのに対して、本発明の印鑑では同じ難
加工性材料を用いるとしても精密鋳造によるものとして
いるため、印鑑の意匠的な面からも著しく良好なものと
することが可能である。
【0011】
【発明の作用】本発明に係わる印鑑は、チタンまたはチ
タン合金よりなり、鋳造成形された印面をそなえ、必要
に応じて印面以外の部分にも鋳造による適宜の意匠ない
しは印面の方向表示等を施すようにしたものであるか
ら、製作が比較的容易でコストの上昇をおさえた上で耐
久性や意匠性などの著しく良好な印鑑となる。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係わるチタンまたはチタン合
金製印鑑を例示するものであり、このチタンまたはチタ
ン合金製印鑑1は端面に印面1aをそなえている。ま
た、図2は、本発明に係わるチタンまたはチタン合金製
印鑑1を製造するのに用いた精密鋳造装置の一実施例を
示すものである。
【0013】この精密鋳造装置31は、その中央部分
に、図3に示したように、円環状にかつ絶縁体19によ
り相互に絶縁状態に配置された複数の水冷銅製セグメン
ト18a・・・18hよりなる磁気集中体18が設置し
てあり、各水冷銅製セグメント18a・・・18hには
冷却水通路22が設けてあって矢印W方向に冷却水が流
れるようにしてある。そして、この磁気集中体18には
その上部側に連続して磁気シールド部32が設けてあ
る。
【0014】前記磁気集中体18の外側には高周波誘導
加熱コイル36が配設してあって、前記水冷銅製セグメ
ントよりなる磁気集中体18と高周波誘導加熱コイル3
6とでチタンまたはチタン合金よりなる溶解金属母材3
7の溶解手段が構成されるようにしてあると共に、その
内側にはその下方から前記溶解金属母材37が供給され
るようになっている。
【0015】この磁気シールド部32の上面には、シー
ル部材34を介して竪型スリーブ35が設けてあり、こ
の竪型スリーブ35の内側にはシール部材38を介して
鋳型チャンバー39が設けてあって、この鋳型チャンバ
ー39の底面と前記スリーブ35の内面と前記磁気集中
体18の内面とで囲まれる部分に溶解空間40が形成さ
れるようになっており、竪型スリーブ35に設けたガス
供給管41より例えばアルゴンガスを矢印G方向に供給
することにより溶解空間40内の溶解雰囲気を不活性雰
囲気とすることができるようにしている。
【0016】そして、前記鋳型チャンバー39内には通
気性を有するセラミックシェル鋳型33が設置してあ
り、このセラミックシェル鋳型33内の印鑑形状をなす
鋳造空間33aと前記溶解空間40とは、鋳型チャンバ
ー39の底部に設けた黒鉛スノートよりなる中空管42
によって接続されるものとなっている。
【0017】また、前記鋳型チャンバー39の上端には
シール部材43を介して天板44が設けてあり、この天
板44に貫通させた抑えボルト45によって前記セラミ
ックシェル鋳型33を抑えることができるようにしてい
ると共に、鋳型チャンバー39には減圧吸引管46を接
続して矢印P方向に減圧することができるようにしてい
る。
【0018】さらに、セラミックシェル鋳型33の鋳造
空間33aの上端部分が所望の文字等を反転させた印面
形成部33cになっていると共に、側面部分が模様形成
部33dになっている。
【0019】この実施例に示す鋳造装置31において
は、高周波誘導加熱コイル36の内側に磁気集中体18
を配設したいわゆるコールドクルーシブルレビテーショ
ンメルティングからなる溶解手段を用いていることか
ら、高周波誘導加熱コイル36のコイル電流Icによる
高周波誘導加熱によって水冷銅製磁気集中体18の内側
に渦電流Isが形成され、この交番電流である渦電流に
よって溶解金属母材37に表皮渦電流Ifを誘起して溶
解することによりチタンまたはチタン合金の溶湯47を
得る。
【0020】このとき、水冷銅製磁気集中体18と金属
溶湯47の表面にお互いに位相が反対である電流の反発
によって前記溶湯47は水冷銅製磁気集中体18の内面
から少し離れてギャップが形成される。
【0021】この状態において、竪型スリーブ35に設
けた減圧吸引管46を通して矢印P方向に減圧すると、
鋳型チャンバー39の内部圧力と溶解空間40の内部圧
力との差によって通気性を有するセラミックシェル鋳型
33の鋳造空間33aに存在するガスが当該通気性を有
するセラミックシェル鋳型33を通って鋳型チャンバー
39内に流出し、これと共に溶湯47が中空管42を通
って鋳造空間33a内に吸引鋳造される。このとき、吸
引完了後数秒ないしは数十秒間誘導加熱を続けること
で、黒鉛スノートよりなる中空管42の内部にある溶湯
47は凝固することなく押湯としてはたらくものとする
ことができる。
【0022】この実施例において、溶解金属母材37と
してTi−Al金属間化合物を選び、これをチタン合金
(金属間化合物)製印鑑1に鋳造した。
【0023】また、ここで用いた高周波誘導加熱コイル
36に電源を供給する高周波電源の容量は60kWと比
較的小さく簡易な設備のものである。そして、この周波
数は30kHzと高く、小径の溶解金属母材37を効率
良く溶解することができるものとしている。
【0024】そして、減圧吸引管46を通して例えば3
00Torr程度減圧することによって、鋳型チャンバ
ー39の内圧と溶解空間40の内圧との圧力差によって
鋳造空間33a内のガスを通気性を有するセラミックシ
ェル鋳型33を通して排出させると共に、中空管42を
通してTi−Al合金溶湯47を鋳造空間33a内に吸
引して、鋳造空間33a内で凝固させることによってチ
タン合金製印鑑1を得た。
【0025】このとき、鋳造空間33aで吸引鋳造して
いるため、印面1aおよび側面1bにおける形状精度が
著しく高い印鑑1を得ることが可能であった。
【0026】そのほか、図2に類似する精密鋳造装置と
して、溶湯47を鋳造空間33a内に供給する手段にプ
ランジャを用いた装置を使用した場合にも良好な結果を
得ることが可能であった。
【0027】
【発明の効果】本発明に係わるチタンまたはチタン合金
製印鑑は、上述した構成を有するものであるから、放電
加工によって印面を形成したものに比べて製作時間の大
幅な減少を実現することが可能となり、高品質の印鑑の
製造コストを低下することが可能であって、耐久性や意
匠性に著しく優れた印鑑が提供されるという著大なる効
果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるチタンまたはチタン合
金製印鑑の斜面説明図である。
【図2】本発明の実施例で用いたチタンまたはチタン合
金製印鑑製造用精密鋳造装置の要部縦断面説明図であ
る。
【図3】図2の精密鋳造装置で用いた磁気集中体の平面
説明図である。
【符号の説明】
1 チタンまたはチタン合金製印鑑 1a 印面 31 チタンまたはチタン合金製印鑑製造用精密鋳造装
置 33 セラミックシェル鋳型 33a 鋳造空間 33c 印面形成部 36 高周波誘導加熱コイル 37 溶解金属母材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンまたはチタン合金よりなり、鋳造
    成形された印面を備えたことを特徴とするチタンまたは
    チタン合金製印鑑。
  2. 【請求項2】 チタン合金がTi−Al−V系合金であ
    る請求項1に記載のチタンまたはチタン合金製印鑑。
  3. 【請求項3】 チタン合金がTi−Al系金属間化合物
    である請求項1に記載のチタンまたはチタン合金製印
    鑑。
JP33901591A 1991-12-20 1991-12-20 チタンまたはチタン合金製印鑑 Pending JPH05169785A (ja)

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JP33901591A JPH05169785A (ja) 1991-12-20 1991-12-20 チタンまたはチタン合金製印鑑

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JP33901591A JPH05169785A (ja) 1991-12-20 1991-12-20 チタンまたはチタン合金製印鑑

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Publication Number Publication Date
JPH05169785A true JPH05169785A (ja) 1993-07-09

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ID=18323469

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33901591A Pending JPH05169785A (ja) 1991-12-20 1991-12-20 チタンまたはチタン合金製印鑑

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JP (1) JPH05169785A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107856425A (zh) * 2016-09-21 2018-03-30 松下知识产权经营株式会社 印章

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107856425A (zh) * 2016-09-21 2018-03-30 松下知识产权经营株式会社 印章

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