JPH05168887A - 粉体、又は粉体及び液体の混合装置 - Google Patents

粉体、又は粉体及び液体の混合装置

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JPH05168887A
JPH05168887A JP3345473A JP34547391A JPH05168887A JP H05168887 A JPH05168887 A JP H05168887A JP 3345473 A JP3345473 A JP 3345473A JP 34547391 A JP34547391 A JP 34547391A JP H05168887 A JPH05168887 A JP H05168887A
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JP
Japan
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container
casing
powder
liquid
mixing
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Application number
JP3345473A
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English (en)
Inventor
照男 ▲吉▼田
Teruo Yoshida
Toshinori Kenjo
俊則 見上
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Publication of JPH05168887A publication Critical patent/JPH05168887A/ja
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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F31/00Mixers with shaking, oscillating, or vibrating mechanisms
    • B01F31/10Mixers with shaking, oscillating, or vibrating mechanisms with a mixing receptacle rotating alternately in opposite directions

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉体、又は粉体及び液体の混合が可能で、耐
久性を有している混合装置を提供する。 【構成】 混合装置は、粉体を入れるための4角形状の
コンテナ10と、コンテナ10を内部に収納するための
円筒形状のケージ型のコンテナケーシング11とを備え
ている。コンテナケーシング11は、ベッド12に取り
付けられた少なくとも4つのローラ13によってベッド
12に回転可能に支持されている。コンテナ10は、そ
の上部に粉体を投入するための投入部21を、下部に混
合された粉体を取り出すための排出部20を備えてい
る。コンテナ10は、コンテナケーシング11の水平な
回転軸に対して水平方向に斜めに設置される。また、斜
めに設置される位置は、好ましくはコンテナ10の中心
軸と回転軸とのなす角度が0度より大きく45度未満で
ある。また、コンテナケーシング11の回転中心、即ち
回転軸と、コンテナ10の回転する軸とが一致している
ことが望ましい。コンテナケーシング11の回転中、コ
ンテナ10はずれることがないように、挟持機構19に
よってコンテナケーシング11に確実に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体、又は粉体及び液
体を混合する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、混合装置としては、例えばダブル
コーン型の混合槽を回転軸に固定し、混合槽を回転シャ
フトに接続した駆動源によって回転することによって混
合するもの、又はケージ型のコンテナケーシングを用い
てコンテナを回転軸に対し平行に設置し、コンテナーケ
ーシングを回転させて粗混合するものが用いられてい
る。粉体等は、混合槽の上部に設けられた投入口から投
入され、混合の後下部の排出口から排出される。
【0003】また、粉体と液体とを混入しこれらを混合
する装置としては、従来、円錐形状の容器に粉体と液体
とを投入して、容器を固定した状態ですりこぎのような
撹拌棒で混合するナウターミキサーと呼ばれる混合装置
がある。
【0004】しかしながら、上記のような構造の混合装
置は、混合槽が固定されており、取り外しができない。
このため、混合品種の切り換え等の混合の仕様の変化、
又は異物の混入を嫌う内容物の混合の際には、混合装置
を休止させて、混合槽を洗浄・乾燥させてから、新たな
内容物を投入する必要があった。また、前者の混合槽
は、水平な回転シャフトに関して対称的に支持されてい
るので、混合すべき粉体がある一定の場所を移動しつづ
けるために、混合が均一になりにくいという問題点があ
る。
【0005】これに対して、混合槽として取り外し可能
なコンテナを用い、これを回転シャフトに対して斜めに
取り付けた混合装置が、実公昭58−17626に開示
されている。これによると、コンテナケーシングが回転
シャフトに対して斜めに取り付けられており、混合物を
内包したコンテナはコンテナケーシングに保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の混合装置は、コンテナが取り付けられたコンテナケー
シングを片持ち、又は両軸の回転軸を有するシャフトで
支持して回転させるために、回転シャフトに大きな応力
が集中し、亀裂が生じやすいなど耐久性に問題がある。
特に、粉体と液体とを混合する場合は、混合物を収納す
るコンテナの重さは粉体だけの場合と比較して相当大き
なものとなるので、耐久性の問題は顕著である。
【0007】従って、本発明は、粉体、又は粉体及び液
体の混合が可能で、耐久性を有している混合装置を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、粉体を
内部に収納するための多角形状のコンテナと、該コンテ
ナを内部に収容するケージ型のコンテナケーシングと、
該コンテナケーシングの外周を回転自在に支持する手段
と、該支持する手段上でコンテナケーシングが回転する
ように駆動する手段と、コンテナをコンテナケーシング
の回転軸に対して傾斜させてコンテナケーシング内に保
持する手段とを備えた混合装置が提供される。
【0009】保持する手段は、コンテナを回転軸に対し
て水平方向に所定の角度で傾斜して固定する手段であっ
てもよい。さらに、この所定の角度が0度より大きく4
5度未満であってもよい。
【0010】保持する手段は、コンテナを回転軸に対し
て水平方向及び垂直方向にそれぞれ所定の角度で傾斜し
て固定する手段であってもよい。
【0011】さらに、保持する手段によって保持された
コンテナ中へと液体を注入する注入装置を備えていても
よい。
【0012】また、コンテナが上部に液体を注入するた
めの注入部を備えており、注入装置が注入部が上方に位
置する際に注入部を介して液体を注入する手段を含んで
いてもよい。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、混合すべき粉体が収納さ
れたコンテナが、保持する手段によってコンテナケーシ
ング内に回転軸に対して傾斜されて保持される。保持
後、駆動する手段によってコンテナケーシングは回転軸
のまわりに回転される。回転中、コンテナケーシングの
外周が支持する手段によって支持されるので、コンテナ
ケーシングの回転軸に大きな荷重がかかることはない。
【0014】多角形状のコンテナは、回転軸に対して傾
斜してコンテナケーシング内に設置されて回転されるの
で、コンテナ内部に収納された粉体は、コンテナ内壁に
斜めに衝突をして、不規則な運動をして十分に分散され
る。
【0015】また、注入装置を備えており、コンテナが
注入部を備えている場合、コンテナの注入部が上方に位
置する際、注入部を介して液体を注入する手段によっ
て、注入部を介して液体がコンテナ内部へ注入され得
る。これによって、液体と粉体とが混合される。
【0016】
【実施例】以下、本発明による粉体、又は粉体及び液体
の混合装置の一実施例について図を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明による粉体、又は粉体及び
液体の混合装置の一実施例の側面図であり、図2は、同
じく平面図である。
【0018】図1に示すように、本実施例による混合装
置は、粉体を入れるための4角形状のコンテナ10と、
コンテナ10を内部に収納するための円筒形状のケージ
型のコンテナケーシング11とを備えている。コンテナ
ケーシング11は、ベッド12に取り付けられた少なく
とも2つのローラ13によってベッド12に回転自在に
支持されている。即ち、コンテナ10及びコンテナケー
シング11の全重量は、少なくとも2つのローラ13に
よって支持されている。
【0019】ローラ13は、図1に示すような1対の前
後2本の細長いローラであってもよいし、又は左右前後
の4つのローラであってもよい。
【0020】コンテナケーシング11の水平な回転軸上
にはケーシング用スプロケット14が固着されており、
ケーシング用スプロケット14には回転のための動力を
コンテナケーシング11に伝達するためにチェーン15
が張架されている。上記したように、コンテナケーシン
グ11及びコンテナ10の重量はローラ13によって支
持されているので、ケーシング用スプロケット14に結
合されているシャフトには大きな応力がかかることはな
い。尚、コンテナケーシングの回転速度は、1〜50r
pmであり、好ましくは3〜20rpmである。
【0021】コンテナ10は、下部は四角錘形状をして
おり、混合された粉体を取り出すための排出部20を備
えている。また、上部には粉体を投入するための投入部
21が具備されている。また、投入部21の中心部に
は、注入ポンプ(図示せず)よりコンテナ10中に液体
等の物体を注入するための注入部22が設けられてい
る。
【0022】コンテナ10の重心を通る1つの中心軸
(記号Bで示す)は、図2に示すように、コンテナケー
シング11の記号Aで示す回転軸の方向に対して水平方
向に角度θをなして斜めに設置されている。また、斜め
に設置される位置は、コンテナ10の中心軸とコンテナ
ケーシング11の回転軸とのなす角度θが、好ましくは
0度より大きく45度未満である。また、コンテナケー
シング11の回転中心、即ち回転軸と、コンテナ10の
回転する軸とが一致していることが望ましい。もし、一
致していないならば、コンテナ10は回転中振り子のよ
うな動作をすることになる。
【0023】コンテナケーシング11の回転中、コンテ
ナ10はずれることがないように、挟持機構19によっ
てコンテナケーシング11に確実に固定される。挟持機
構19は、コンテナ10の上面の4隅に設けられたフッ
ク26の部分を確実に固定して、下方に押え付ける4つ
のクランプアーム19から構成される。クランプアーム
19は、手動又は油圧等によって操作される。
【0024】図1に示すように、注入部22には、連結
管23が接続される。連結管23の注入部22への接続
部は、ワンタッチで着脱可能なクイックカプラであるこ
とが好ましい。また、この接続部から所定の長さの部分
は、ベローズ22で構成されている。連結管23は、ベ
ローズ23aに接続する部分でU字状に折り曲げられ、
コンテナケーシング11のケーシング用スプロケット1
4が設けられている側壁に沿って下方に延長され、コン
テナケーシング11の回転軸上に取り付けられたロータ
リジョイント25に接続されている。さらに、ロータリ
ジョイント25には、ケーシング用スプロケット14の
回転中心部に設けられた孔を貫通している、液体の注入
ポンプ等と連結するための連結管24が接続される(図
2参照)。
【0025】図3は、コンテナ10の構造のより詳細に
示すコンテナ10の拡大図である。
【0026】図3に示すように、注入部22は、好まし
くは2流体ノズルからなる。2流体ノズルとしては、例
えばフロイント産業(株)の自動空気噴霧方式スプレー
ノズルを使用し得る。通常の1流体ノズルも使用できる
が、後述するように、2流体ノズルの方が混合特性にお
いて良好な特性を有することが明らかになった。
【0027】ところで、2流体ノズルを用いると、液体
が噴霧状に注入されるとともに、空気もコンテナ10内
に注入される。これによるコンテナ10内部の圧力増大
を防止するために、コンテナ10内部と外部の雰囲気と
を連通するエア抜き管27が投入部21に設けられてい
る。エア抜き管27のコンテナ10の内部にある端部に
は円筒形金網状の瀘布28が取り付けられている。この
瀘布28によってコンテナ10内部の粉体の外部への飛
散が防止される。
【0028】コンテナ10の前面で、足の内側には、2
つの穴29が設けられている。コンテナ10を工場内を
運搬してコンテナケーシング11に収納するためには、
フォークリフトが使用され、これらの穴29はフォーク
リフトによって運搬するために用いられる。
【0029】図2に示すように、コンテナ10中に収納
された粉体に液体を混入して撹拌するために、注入部2
2、連結管23及びロータリジョイント25とともに、
注入制御装置30と回転位置検出センサ31とが備えら
れている。
【0030】回転位置検出センサ31は、コンテナケー
シング11が回転中所定の位置、例えば図1に示すごと
くコンテナ10の上部が上になる回転位置にきた場合
に、注入部から液体を注入するように信号を送出するべ
く構成されている。このようなセンサは、例えば、ケー
シング用スプロケット14の前方に設置された発光素子
と、ケーシング用スプロケット14の回転軸回りの円周
上のあるポイントに設けられた反射材から反射された光
を検出する検出素子とから成る。又は、ケーシング用ス
プロケット14の回転軸回りの円周上のあるポイントに
設けられた磁石の磁力を検出する素子から構成されても
よい。注入制御装置30は、回転位置検出センサ31か
ら信号を受けると、コンテナ10の上部が上になる回転
位置にいる所定の時間の間、液体をコンテナ内部へと注
入部22を介して噴霧して注入するように、注入ポンプ
に設けられた弁を制御する。
【0031】また、図示していないが、コンテナケーシ
ング11の前面には、コンテナ10をコンテナケーシン
グ11内に搬入し、コンテナケーシング11から搬出す
るための開閉自在な扉が設けられている。
【0032】駆動源16は、図2に示すようにベッド1
2上に設置されており、駆動源の回転軸には駆動用スプ
ロケット17が取り付けられており、チェーン15が張
架されている。チェーン15の張力を調節するために、
ケーシング用スプロケット14と駆動用スプロケット1
7との間に、アイドラー18が設けられている。
【0033】尚、コンテナケーシングの外周を回転自在
に支持する手段はローラ13に、コンテナケーシングを
回転駆動する手段は駆動源16、ケーシング用スプロケ
ット14、駆動用スプロケット17、チェーン15及び
アイドラー18に、コンテナを回転軸に対して傾斜させ
てコンテナケーシング内に保持する手段は挟持機構26
に対応する。
【0034】また、注入装置は、連結管23、ロータリ
ジョイント25、注入制御装置30及び回転位置センサ
31、並びに弁及びポンプ等を含んでいる。
【0035】このような構成を有するケージ型粉体装置
の動作について以下に説明する。
【0036】混合しようとする粉体は、予め所望の混合
比率でコンテナ10の投入部21より投入される。投入
は、他の工場エリアで行われてもよい。また、この際、
粉体は、その容積がコンテナ10の内容積の30〜90
%(充填率)であり、好ましくは50〜80%であるよ
うに投入される。これは、後の工程で液体を上部より注
入するための空間を開けておく必要があるからである。
【0037】コンテナ10は、フォークリフト等の運搬
具によってコンテナケーシング内に設置した後、扉を閉
成し、挟持機構によってコンテナ10を斜めにコンテナ
ケーシング11内に固定する。
【0038】これによって、コンテナ10は回転中コン
テナケーシング11に対してづれることはない。次に、
駆動源16を駆動させて、動力をチェーン15によって
コンテナケーシング11に伝えてこれを回転させる。コ
ンテナケーシング11内に取り付けられたコンテナ10
は、コンテナケーシング11と共に回転運動する。この
際、コンテナ10は、回転軸に対して斜めに取り付けら
れているので、粉体はコンテナ10の内壁に斜めに衝突
して、不規則な運動をして十分に混合される。
【0039】液体を注入する場合、コンテナ10の上部
が上になる回転位置にきた際に、回転位置検出センサ3
1の出力信号を受信した注入制御装置30によって注入
ポンプの弁が開成され、コンテナ10の上部の注入部2
2を介して液体がコンテナ10内部に噴霧状に注入され
る。コンテナの上部が上方に位置している間注入は継続
する。また、液体の注入は、所定の量が注入されるまで
コンテナケーシングの回転中繰り返される。
【0040】このようにして、混合した後に駆動源16
を停止させ、挟持機構19を解除してコンテナケーシン
グ11の扉を開成し、コンテナ10をコンテナケーシン
グ11から搬出させて、次の工程へと運搬する。そし
て、次に混合すべきコンテナをコンテナケーシング11
に取り付け、上記と同様な方法で混合を実施する。
【0041】従って、本実施例による混合装置はコンテ
ナケーシングをローラ等で支持し回転させるので、回転
軸に直接荷重がかかることはなく、耐久性が向上する。
【0042】本実施例による混合装置を用いて、粉体同
志の混合も可能である。この場合にはコンテナ内に予め
所定の粉体を粉体を充填し回転することにより混合すれ
ばよい。液体は注入する必要はないので、上記した注入
装置の動作を停止させておけばよい。また、粉体専用に
使用するのであれば、注入装置は必要ない。
【0043】次に、本実施例による混合装置における、
混合特性の実験結果について説明する。
【0044】まず、混合装置のコンテナの中心軸とコン
テナケーシングの回転軸とのなす角度θ、充填率、及び
回転数に関する混合特性の実験結果について説明する。
【0045】図5は、角度θ=0度の場合における混合
特性を示す。図8及び図9に示すような、コンテナの断
面及び平面位置における7か所のサンプリング位置で混
合後の粉体をサンプリングして濃度測定を行った。粉体
は、NaClとデキストリン(粒子径70μm)とを、
混合割合を変えて、図8及び図9のの位置、
の位置、の位置に充填した。NaClの濃度は、そ
れぞれ、1.0%、0.5%、0.4%である。そし
て、これらの粉体が充填されたコンテナを回転して、1
0分後、20分後、30分後の混合後のNaClの濃度
を各サンプリング位置で測定した。NaClの濃度は、
Clイオンを電位差滴定法で分析した。その結果、図5
に示すように、30分の混合においても回転軸に沿った
方向にはNaClの濃度の変化は小さく、混合は不十分
であることがわかった。これより、従来と同様なθ=0
度の混合では、不十分な混合特性しか得られないことが
明らかになった。
【0046】図6は、コンテナの容積22l、角度θ=
20度、回転数13rpm、混合時間20分で、コンテ
ナ内の充填率を変えて混合特性を測定した結果である。
粉体は、NaClとデキストリンとを15%、85%の
割合で充填したものを用いた。図6に示すように、各サ
ンプリング位置における濃度測定の標準偏差の平均値に
対する割合は、充填率が70%の場合最小であることが
明らかになった。
【0047】図7は、コンテナの容積22l、角度θ=
20度、充填率70%、混合時間15分、又は20分
で、コンテナケーシングの回転数を変えて混合特性を測
定した結果である。粉体は、NaClとデキストリンと
を15%、85%の割合で充填したものを用いた。図7
に示すように、各サンプリング位置における濃度測定の
標準偏差の平均値に対する割合は、13rpmの場合が
最小であることが明らかになった。
【0048】次に、粉体及び液体を混合した場合の混合
特性の1つであるダマの発生量についての実験結果を示
す。
【0049】混合するサンプルとして、粉体は水溶性動
物蛋白(HAP)、液体は色素を添加したサラダオイル
を用いた。本実験では、コンテナの容積は22l、コン
テナケーシングの回転速度は13rpm、角度θ(図2
参照)は20度であった。
【0050】表1に、1000μm以上のダマの発生量
について本実施例による混合装置とナウターミキサーと
を比較した実験結果を示す。尚、混合装置においては、
2流体ノズル、1流体ノズル、及び直接添加(投入部よ
りサラダオイルを直接流し込む)の3例について比較し
ている。また、表中、張り込みは1バッチ当たりの粉体
の重量を、ダマ率は1000μm以上のダマの全重量に
対する比率を表す。この表より、ダマ率は2流体ノズル
を使用した場合が最も小さく、ナウターミキサー並みの
ダマ率であることが分かる。これに対して、1流体ノズ
ル又は直接添加の場合はダマ率は1桁以上大きく、混合
は十分ではないことがわかる。
【0051】
【表1】
【0052】さらに、オイル混合性の均一度を評価する
ために、混合後の混合物層内の6か所から混合物をサン
プリングして、赤色色差計(日本電子工業(株)カラー
メジャリングシステムSZ−Σ80)を用いて赤色度を
測定した。標準白板に対する赤色度を表2に示す。表
中、N1、N2、・・・N6は混合物層内6か所のサン
プルの赤色度を示しており、Navgはこれらの平均
値、σは標準編差、CVは%換算による(標準編差/平
均値)を表す。この表からも、2流体ノズルの場合が最
も均一度がよく、ナウターミキサーと同程度の性能を有
していることが明らかになった。
【0053】
【表2】
【0054】これらの結果より、本実施例による混合装
置は、従来のナウターミキサーと同程度の混合性能を有
していることが明らかになった。さらに、コンテナは容
易に取換え可能であり、かつ、コンテナケーシングは大
きな荷重に耐え得るので、本発明は粉体と液体との混合
に最適な装置を提供し得る。
【0055】次に、本発明による粉体、又は粉体及び液
体の混合装置の他の実施例について説明する。
【0056】図4は、混合装置の他の実施例の側面図で
ある。第1の実施例と同様に、本実施例による混合装置
は、粉体を入れるための角型のコンテナ10と、コンテ
ナ10を内部に収納するための円筒形状のコンテナケー
シング11とを備えている。コンテナケーシング11
は、ベッド42に取り付けられた少なくとも4つのロー
ラ43によってベッド42に回転自在に支持されてい
る。即ち、コンテナ10及びコンテナケーシング11の
全重量は、4つのローラ43によって支持されている。
本実施例においては、コンテナケーシング11の回転軸
上のケーシング用スプロケットが具備されてなく、ロー
ラ43の1つが直接駆動源46によって駆動される。こ
の際、ローラ43は歯車を有しており、コンテナケーシ
ング11に設けられた歯車と噛み合うように構成されて
いる。
【0057】この第2の本実施例による混合装置におい
ても、同様に、コンテナケーシングをローラ等で支持し
回転させるので、回転軸に直接荷重がかかることはな
く、耐久性が向上する。
【0058】また、上記実施例において、コンテナの形
状は4角形状であったが、これに限られるものではな
く、コンテナの内容物を仕切る壁面の断面形状は3角形
等の多角形状であってもよい。さらに、3角形状のコン
テナの場合、コンテナケーシングの回転軸に対する設置
位置は特に傾斜させる必要はない。
【0059】また、上記実施例では、挟持機構によっ
て、コンテナはコンテナケーシングの回転軸に対して水
平方向に所定の角度で傾斜して固定されたが、さらに垂
直方向にも所定の角度で傾斜していてもよい。
【0060】また、上記実施例において、連結管はコン
テナケーシングのケーシング用スプロケットが設けられ
ている側壁に沿って下方に延長され、コンテナケーシン
グの回転軸上に取り付けられたロータリジョイントに接
続されたが、これに限られるものではなく、コンテナを
コンテナケーシングに入れる側面側にロータリジョイン
ト等が設けられてもよい。この場合、連結管及びロータ
リジョイントは、コンテナの出し入れの際は移動可能な
ように取り付けられている。
【0061】さらに、液体はコンテナケーシングの回転
中にコンテナに注入したが、回転を一旦停止させて注入
するように構成してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、粉
体を内部に収納するための多角形状のコンテナと、該コ
ンテナを内部に収容するケージ型のコンテナケーシング
と、該コンテナケーシングの外周を回転自在に支持する
手段と、該支持する手段上でコンテナケーシングが回転
するように駆動する手段と、コンテナをコンテナケーシ
ングの回転軸に対して傾斜させてコンテナケーシング内
に保持する手段とを備えたので、回転軸に直接荷重がか
かることはないので重量の増大に対しても十分な耐性を
有する。従って、これによって装置の耐久性を向上する
ことが可能である。また、コンテナ中へと液体を注入す
る注入装置をさらに備えた混合装置では、粉体に液体を
注入して混合することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる混合装置の一実施例の側面図で
ある。
【図2】図1に示す混合装置の平面図である。
【図3】本発明に係わる混合装置のコンテナの一実施例
の側面図である。
【図4】本発明に係わる混合装置の他の実施例の側面図
である。
【図5】コンテナの中心軸とコンテナケーシングの回転
軸とのなす角度θが0度の場合における本発明に係わる
混合装置の混合特性の実験結果である。
【図6】充填率を変化させた場合における本発明に係わ
る混合装置の混合特性の実験結果である。
【図7】回転数を変化させた場合における本発明に係わ
る混合装置の混合特性の実験結果である。
【図8】コンテナ内部のサンプルの濃度測定位置を示す
断面図である。
【図9】図8に示す断面図に対応するコンテナ内部のサ
ンプルの濃度測定位置を示す上面図である。
【符号の説明】
10 コンテナ 11 コンテナケーシング 12 ベッド 13 ローラ 14 ケーシング用スプロケット 15 チェーン 16 駆動源 17 駆動用スプロケット 18 アイドラー 19 支持部材 20 排出部 21 投入部 22 注入部 23 連結管 25 ロータリジョイント 26 挟持機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を内部に収納するための多角形状の
    コンテナと、該コンテナを内部に収容するケージ型のコ
    ンテナケーシングと、該コンテナケーシングの外周を回
    転自在に支持する手段と、該支持する手段上で前記コン
    テナケーシングが回転するように駆動する手段と、前記
    コンテナを前記コンテナケーシングの回転軸に対して傾
    斜させて前記コンテナケーシング内に保持する手段とを
    備えたことを特徴とする粉体、又は粉体及び液体の混合
    装置。
  2. 【請求項2】 前記保持する手段は、前記コンテナを前
    記回転軸に対して水平方向に所定の角度で傾斜して固定
    する手段であることを特徴とする請求項1に記載の粉
    体、又は粉体及び液体の混合装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の角度が0度より大きく45度
    未満であることを特徴とする請求項2に記載の粉体、又
    は粉体及び液体の混合装置。
  4. 【請求項4】 前記保持する手段は、前記コンテナを前
    記回転軸に対して水平方向及び垂直方向にそれぞれ所定
    の角度で傾斜して固定する手段であることを特徴とする
    請求項1に記載の粉体、又は粉体及び液体の混合装置。
  5. 【請求項5】 前記保持する手段によって保持された前
    記コンテナ中へと液体を注入する注入装置をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の粉体、又は粉体及
    び液体の混合装置。
  6. 【請求項6】 前記コンテナが上部に液体を注入するた
    めの注入部を備えており、前記注入装置が前記注入部が
    上方に位置する際に前記注入部を介して液体を注入する
    手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の粉体、又
    は粉体及び液体の混合装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013049018A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Yamazaki Kinzoku Sangyo Co Ltd 粉体と液体を混合する混合装置
CN111545158A (zh) * 2020-05-20 2020-08-18 范雪灵 一种农药生产用反应釜

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JP2013049018A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Yamazaki Kinzoku Sangyo Co Ltd 粉体と液体を混合する混合装置
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