JPH05168218A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JPH05168218A
JPH05168218A JP32848191A JP32848191A JPH05168218A JP H05168218 A JPH05168218 A JP H05168218A JP 32848191 A JP32848191 A JP 32848191A JP 32848191 A JP32848191 A JP 32848191A JP H05168218 A JPH05168218 A JP H05168218A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
carriage
mold
thermoplastic resin
linear motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP32848191A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Umehara
輝雄 梅原
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は,可動子の組立工数を大幅に低減さ
せ得ると共に,高精度を確保し得るリニアモータを提供
する。 【構成】 相隣る磁極の極性が異なるように複数個の永
久磁石を,空隙を介して異極が対向するように配設し,
この空隙内に多相コイルからなるコイルフレームを介装
させ,かつキャリッジを介してコイルフレームを前記永
久磁石の配設方向に移動可能に設けると共に,前記多相
コイルに正弦波駆動電流を供給するための駆動回路を備
えてなるリニアモータにおいて,多相コイルを備えたコ
イルフレームを成形用金型内にインサートし,この成形
用金型内に熱可塑性樹脂材料を充填することにより前記
コイルフレームを一体に抱持固着してなるキャリッジを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,対向する永久磁石間に
形成された磁気空隙内を可動コイルが直線運動する形式
のリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来10cm乃至100cmといった長いス
トロークの範囲内で物体の位置決めを行うための駆動装
置としては,例えば,特公昭58−49100号および
実開昭63−93783号公報に開示されているような
可動コイル形リニアモータが多用されている。このリニ
アモータは,厚さ方向に着磁した複数の永久磁石を着磁
方向が異なるように対向させて配置し,対向する永久磁
石間に形成された空隙内に,磁束と直角方向に運動する
可動コイル組立体を配設した構造を有する。
【0003】このようなリニアモータでは,磁気回路部
にセンターヨークがなく,しかも空隙内で磁束が複数個
の閉ループを構成し,磁路の一部に磁束が集中しないよ
うになっているので,長いストロークの全域に亘って一
様な磁束密度を発生させることができる。
【0004】図3は従来のリニアモータを示す原理説明
図である。図3において1はヨークであり,鉄板のよう
な強磁性材料により例えば平板状に形成する。2は永久
磁石であり,厚さ方向に着磁し,表面にNS磁極が交互
に出現するようにヨーク1の長手方向に配設して固着す
る。上記のように形成したヨーク1を永久磁石2の異極
が対向するように空隙3を介して配設する。4は支持板
であり,前記空隙3を確保するためにヨーク1の長手方
向両端部に固着する。
【0005】なお支持板4は前記ヨーク1と同様の強磁
性材料によって形成することが好ましい。次に5はコイ
ルであり,前記空隙3における磁束と巻線方向が直交す
るような偏平の多相コイルによって形成する。すなわち
複数個のコイルを永久磁石2の配設方向に若干量宛ずら
せて配設し,磁極の方向を磁界検出素子等の手段を介し
て検出し,電流を流すべきコイルおよびその方向を切り
換え得るように形成する。なお上記コイル5はホルダ
(図示せず)に一体に支持されて可動子を形成する。
【0006】以上の構成により,コイル5に電流を流す
と,コイル5の巻線方向が永久磁石2による磁束と直交
しているので,コイル5はフレミングの左手の法則によ
り,ヨーク1の長手方向の駆動力を受けるから,コイル
5を一体に支持してなる可動子(図示せず)はヨーク1
の長手方向に移動する。次にコイル5に前記と逆方向の
電流を流すと,コイル5には前記と逆方向の駆動力が作
用するから,可動子は前記と逆方向に移動する。従って
コイル5への通電およびその電流の方向を選択すること
により,可動子を所定位置に移動させることができる。
【0007】図1は本発明の対象であるリニアモータの
例を示す要部断面図である。図1において11はベース
であり,軟鋼のような強磁性材料により平板状に形成す
る。12はセンターヨーク,13はサイドヨークであ
り,各々前記ベース11と同様の材料によって平板状に
形成すると共に,ベース11上に間隔を介して固着す
る。次に14は永久磁石であり,例えば希土類系磁石に
より後述するような形状寸法に形成し,センターヨーク
12およびサイドヨーク13の夫々の対向面に,相隣る
磁極の極性が異なるように複数個を,空隙15を介して
異極が対向するように配設する。
【0008】図1において永久磁石14の配設方向は紙
面と直交する方向である。次に16は可動子であり,キ
ャリッジ17の下方にコイルフレーム18を固着し,コ
イルフレーム18が前記空隙15内において紙面と直交
する方向に移動可能に設ける。このコイルフレーム18
は,推力リップルの発生を防止するため,非磁性材料に
よって形成する。すなわち,例えばアルミニウム合金製
の枠(絶縁性を付与するため表面はアルマイト処理をし
ておく)の表面に樹脂(例えばガラス入エポキシ樹脂)
製の基板を装着し,この基板上に後述するコイル19を
固着して形成する。
【0009】なおコイルフレーム18を磁性材料によっ
て形成したり,あるいは可動子16の側にバックヨーク
が存在すると,永久磁石14の吸着力によるアンバラン
スが発生し,推力リップルの発生原因の一つとなる。1
9はコイルであり,偏平状に形成すると共にコイルフレ
ーム18の両面に設ける。
【0010】図2は図1におけるコイルフレーム18を
示す要部斜視図であり,同一部分は図1と同一の参照符
号で示す。コイル19は例えば3相コイル(特開昭62
−193543号公報参照)とし,各相はすべて直列接
続すると共に,各相間はY形接続とする。
【0011】本発明の対象のリニアモータは,上記のよ
うに多相コイルを使用して,この多相コイルに正弦波状
の駆動電流を供給するのであるが,相数が多くなる程力
率が低下するため,入力電流を増加する必要があるの
で,2相または3相の通電方式を採用するのが望まし
い。すなわち本発明のリニアモータは,後述するような
特定形状の永久磁石を有する磁気回路と,2相または3
相の正弦波電流出力型の駆動回路とを組合わせた構成と
することが望ましい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の可動子16
を組立てる場合には,キャリッジ17にコイルフレーム
18を嵌着すべき溝20および貫通孔(図示せず)を穿
設しておくと共に,コイルフレーム18の上端縁にはね
じ孔(図示せず)を設け,ボルト若しくは止めねじ(何
れも図示せず)を締結して組立てる手段が一般に使用さ
れている。
【0013】しかしながら,このような手段によるとき
には,キャリッジ17およびコイルフレーム18に溝2
0その他の機械加工を施しておく必要があると共に,組
立作業が煩雑であるため,加工工数および組立工数が大
になり,コスト高となるという問題点がある。一方上記
締結手段の他に,接着剤による固着手段も試みられてい
るが,位置決め用の溝20を加工する必要があると共
に,接着剤の硬化に時間を要することもあり,大幅な工
数低減を期待することができない。また組立後における
キャリッジ17とコイルフレーム18との直角度および
位置決め精度を確保することが困難であるという問題点
も併存する。
【0014】本発明は上記問題点を解決し,可動子の組
立工数を大幅に低減させ得ると共に,高精度を確保し得
るリニアモータを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明においては,相隣る磁極の極性が異なるよう
に複数個の永久磁石を,空隙を介して異極が対向するよ
うに配設し,この空隙内に多相コイルからなるコイルフ
レームを介装させ,かつキャリッジを介してコイルフレ
ームを前記永久磁石の配設方向に移動可能に設けると共
に,前記多相コイルに正弦波駆動電流を供給するための
駆動回路を備えてなるリニアモータにおいて,多相コイ
ルを備えたコイルフレームを成形用金型内にインサート
し,この成形用金型内に熱可塑性樹脂材料を充填するこ
とにより前記コイルフレームを一体に抱持固着してなる
キャリッジを形成する,という技術的手段を採用した。
【0016】
【作用】上記の構成により,可動子の組立工数を大幅に
低減させ得ると共に,高精度を確保することができるの
である。
【0017】
【実施例】図1に示すキャリッジ17の外形輪郭に対応
するキャビティと,コイル19を備えたコイルフレーム
18の外形輪郭に対応する空間とを設けてなる成形用金
型を準備する。そしてこの成形用金型の所定位置にコイ
ル19を備えたコイルフレーム18をインサートして,
例えばガラス入りポリフェニリンサルファイド樹脂のよ
うな熱可塑性樹脂を成形用金型のキャビティ内に例えば
射出成形手段によって充填し,キャリッジ17を成形し
た。熱可塑性樹脂の上記充填によってキャリッジ17が
成形されると共に,コイルフレーム18を一体に抱持固
着することができる。従って熱可塑性樹脂の固化後,成
形用金型から抜去すれば,図1に示す可動子16を得る
ことができる。
【0018】上記キャリッジ17を構成する熱可塑性樹
脂の種類は,キャリッジ17に要求される剛性や耐熱性
その他を勘案して適宜選定可能であり,上記以外に例え
ばポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリアミド樹脂,
ポリイミド樹脂,ポリアミドイミド樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリエーテルエーテルケトン樹脂,ポリエーテル
サルホン樹脂等の公知の樹脂(好ましくは耐熱性樹脂が
よい)を用い得る。
【0019】これらの樹脂の内では,縦弾性率(測定
法:ASTM D−638)が10×104 kg/cm2
上(好ましくは13×104 kg/cm2 以上)のものが好
ましい。特に熱可塑性樹脂として液晶ポリマー(溶融状
態で液晶性を示す)の一種である液晶性ポリエステル樹
脂(主鎖中に剛直鎖を有するポリエステル)を使用する
と好ましい。また縦弾性率を増大させるために,ガラス
繊維,CB繊維等を混入させた所謂FRP若しくはエン
ジニアリングプラスチックとするのが好ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから,可動子の組立工数を大幅に低減すること
ができると共に,従来必要であったキャリッジに対する
溝加工が不要となるため,製作コストを低減させること
ができる。また成形用金型へのインサートにより,コイ
ルを備えたコイルフレームの直角度および位置決め精度
を確保することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象であるリニアモータの例を示す要
部断面図である。
【図2】図1におけるコイルフレーム18を示す要部斜
視図である。
【図3】従来のリニアモータを示す原理説明図である。
【符号の説明】
14 永久磁石 16 可動子 17 キャリッジ 18 コイルフレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相隣る磁極の極性が異なるように複数個
    の永久磁石を,空隙を介して異極が対向するように配設
    し,この空隙内に多相コイルからなるコイルフレームを
    介装させ,かつキャリッジを介してコイルフレームを前
    記永久磁石の配設方向に移動可能に設けると共に,前記
    多相コイルに正弦波駆動電流を供給するための駆動回路
    を備えてなるリニアモータにおいて,多相コイルを備え
    たコイルフレームを成形用金型内にインサートし,この
    成形用金型内に熱可塑性樹脂材料を充填することにより
    前記コイルフレームを一体に抱持固着してなるキャリッ
    ジを形成したことを特徴とするリニアモータ。
JP32848191A 1991-12-12 1991-12-12 リニアモータ Pending JPH05168218A (ja)

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480382B1 (ko) * 2002-02-06 2005-04-06 주식회사 져스텍 다수의 코일 모듈을 갖는 리니어 모터
US20100109449A1 (en) * 2007-03-26 2010-05-06 Siemens Aktiengesellschaft Cover for a secondary part of a linear motor

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JPH03265447A (ja) * 1990-03-14 1991-11-26 Shinko Electric Co Ltd リニアモータのコア・コイル組立体とその成型方法

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