JPH05168186A - 回転電機のコイル - Google Patents

回転電機のコイル

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Publication number
JPH05168186A
JPH05168186A JP33201191A JP33201191A JPH05168186A JP H05168186 A JPH05168186 A JP H05168186A JP 33201191 A JP33201191 A JP 33201191A JP 33201191 A JP33201191 A JP 33201191A JP H05168186 A JPH05168186 A JP H05168186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
coil
mica tape
film base
tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP33201191A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Ogami
満 大神
Shoji Ota
庄司 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Nippon Rika Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Nippon Rika Kogyosho Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Nippon Rika Kogyosho Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33201191A priority Critical patent/JPH05168186A/ja
Publication of JPH05168186A publication Critical patent/JPH05168186A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂を含浸硬化させることにより導体に対地
絶縁を施す回転電機のコイルにおいて、樹脂の含浸性を
改善する。 【構成】 フィルム基材マイカテープ1に、Bステージ
樹脂からなる複数個のスペーサー部材4を所定間隔を存
して設け、フィルム基材マイカテープ1を単位コイル5
の周囲に半重ね巻すると、フィルム基材マイカテープ1
層間にスペーサー部材4が介在された状態となり、フィ
ルム基材マイカテープ1層間に隙間6が形成されるよう
にしている。このものでは、単位コイル5を、固定子鉄
心のスロット内に収納して所定の接続を行い、真空加圧
含浸処理を施すと、樹脂が隙間6を通して単位コイル5
に含浸されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導体に絶縁テープを巻
回した後、これらに樹脂を含浸硬化させることにより対
地絶縁を施した回転電機のコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、高電圧の回転電機の
固定子鉄心に巻装されるコイルにおいては、導体を巻枠
に巻回して単位コイルを形成し、この単位コイルに絶縁
テープ、例えばフィルム基材マイカテープを一部ラップ
するように複数層に巻回し、そして、このような構成の
多数の単位コイルを固定子鉄心のスロット内に収納した
後、各単位コイルにエポキシ樹脂等を含浸硬化させるこ
とにより、対地絶縁を施すようにしたものが供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のもの
では、各マイカテープ層間が密着しているために、樹脂
の含浸性が悪く、含浸速度が遅いのに加えて、ボイドが
発生し易いという事情がある。
【0004】尚、特開昭62−110451号公報に示
されるように、マイカテープのフィルム基材に複数個の
貫通孔を設け、これら貫通孔を通して樹脂を流通させる
ことにより、樹脂の含浸性を改善するようにしたものが
考えられている。
【0005】しかしながら、特開昭62−110451
号公報に示されたものにおいても、依然として各マイカ
テープ層間は密着しており、樹脂の含浸性が充分に改善
されるとは言い難い。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、樹脂の含浸性を改善し得、以て、樹
脂の含浸性の向上及びボイド発生の防止を図り得る回転
電機のコイルを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の回転電機のコイ
ルは、導体に、一方の面にBステージ樹脂からなるスペ
ーサー部材を複数個設けてなる絶縁テープを一部ラップ
するように巻回した後、これらに樹脂を含浸硬化させる
ようにしたところに特徴を有する。
【0008】
【作用】上記手段によれば、導体に絶縁テープを一部ラ
ップするように巻回すれば、絶縁テープ層間にスペーサ
ー部材が介在された状態となって、絶縁テープ層間に隙
間が形成され、樹脂はこの隙間を通して含浸されるよう
になる。
【0009】そして、樹脂を加熱硬化する際には、Bス
テージ樹脂からなるスペーサー部材が樹脂に溶け込み、
樹脂と一体化される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を、高電圧の回転電機に適用し
た一実施例につき図1ないし図4を参照しながら説明す
る。
【0011】まず、図2及び図3において、1は絶縁テ
ープとしてのフィルム基材マイカテープである。
【0012】一般的に、高電圧の回転電機のコイルにお
いては、比較的大きな絶縁耐力が要求されるため、絶縁
テープとしてマイカテープが使用されている。このマイ
カテープには、ガラスクロス基材マイカテープ,フィル
ム基材マイカテープ等、種々のものがあるが、ガラスク
ロス基材マイカテープは、樹脂の含浸性に優れるという
利点を有している反面、伸縮性に乏しくて、巻回作業が
行い難いこと及び高価であることから、本実施例におい
ては、伸縮性に富み、巻回作業が容易なフィルム基材マ
イカテープを使用している。
【0013】フィルム基材マイカテープ1は、ポリエス
テルフィルムあるいはポリイミドフィルムを15〜50
mm幅にスリットしてなるフィルム基材2と、はがしマ
イカあるいは集成マイカからなるマイカシート3とを貼
合することにより構成されているものであり、一方の面
(フィルム基材2の表面)には、複数個のスペーサー部
材4が所定間隔を存して設けられている。
【0014】スペーサー部材4は、Bステージ樹脂[セ
ミキュア状態(Bステージ)にある熱硬化性樹脂]から
なり、例えば、エポキシ樹脂である「エピコート828
(商品名)」と「エピコート#1001(商品名)」と
を組み合わせてなるものである。スペーサー部材4は、
フィルム基材2の一方の面にBステージ樹脂をローラ等
によって塗布することにより矩形状に形成されており、
厚さ寸法は0.01〜0.05mm程度に設定されてい
る。
【0015】また、図1において、5は巻枠(図示せ
ず)に導体5aを巻回してなる単位コイルであり、この
単位コイル5の周囲(導体5aの周囲)には、フィルム
基材マイカテープ1が複数層に巻回されている。この場
合、フィルム基材マイカテープ1は、スペーサー部材4
の配設面が外向きとなる状態に巻回されており、1巻回
されるごとにその幅寸法の半分がラップするように、半
重ね巻されている。
【0016】この状態において、フィルム基材マイカテ
ープ1層間にはスペーサー部材4が介在され、隣接する
スペーサー部材4間に隙間6が形成されている。
【0017】回転電機のコイルとしては、フィルム基材
マイカテープ1が巻回された複数個の単位コイル5を、
固定子鉄心(図示せず)のスロット(図示せず)内に収
納した後、これらを真空乾燥させ、更に、各単位コイル
5に樹脂としてのエポキシ樹脂を加圧含浸させることに
よって、対地絶縁を施すようになっている。以下、この
操作について、図4をも参照しながら説明する。
【0018】図4は、6kv級回転電機におけるコイル
の対地絶縁層の静電容量比率の変化を実験的に示すもの
であり、実線は「本実施例」、破線は「従来例」であ
る。静電容量比率とは、真空乾燥開始時(イ点)におけ
る対地絶縁層の静電容量を「1」とし、各時点における
対地絶縁層の静電容量を、真空乾燥開始時の静電容量に
対する比率で示したものである。
【0019】即ち、単位コイル5に樹脂が含浸されてい
くに連れて、対地絶縁層の静電容量(静電容量比率)は
大きくなるから、対地絶縁層の静電容量比率を、時間を
パラメ−タ−としてプロットすることによって、樹脂が
単位コイル5に含浸されるのに要する時間を検出するこ
とができる。
【0020】まず、各単位コイル5を、固定子鉄心のス
ロット内に収めて所定の接続を行い、この固定子鉄心を
真空加圧装置(図示せず)内に収納する。そして、この
真空加圧装置内を真空引きして、固定子鉄心及びコイル
(単位コイル5)を真空乾燥した(イ〜ロ間)後、コイ
ル内にエポキシ樹脂を流し込んで(ロ点)、加圧処理を
開始すると(ハ点)、エポキシ樹脂は、隙間6を通して
各単位コイル5に含浸されて行く。
【0021】先に説明したように、スペーサー部材4の
厚さ寸法、即ち、隙間6の隙間寸法を0.01〜0.0
5mmに設定したのは、この程度の隙間寸法が樹脂の含
浸経路としては適当であり、この数値以上であると、樹
脂の流出が生じ易くなるからである。
【0022】そして、加圧処理が開始されてから(ハ
点)、約2.5時間後のニ点において、対地絶縁層の静
電容量比率は一定値となり、各単位コイル5に樹脂が完
全に含浸される。
【0023】これに対して、破線で示す従来のものは、
加圧処理が開始されてから(ハ点)、静電容量比率が一
定になるまで(ホ点)には、約7時間要している。
【0024】この後、乾燥炉(図示せず)で上記固定子
鉄心及びコイルを加熱すると、Bステージ樹脂からなる
スペーサー部材4がエポキシ樹脂に溶け込み、エポキシ
樹脂及びスペーサー部材4が一体となって硬化されて、
完全な対地絶縁層が形成される。
【0025】上記構成によれば、次の効果を奏する。
【0026】即ち、フィルム基材マイカテープ1の一方
の面にスペーサー部材4を複数個設け、単位コイル5
に、フィルム基材マイカテープ1を一部ラップするよう
に巻回すると、フィルム基材マイカテープ1層間に隙間
6が形成されるようにしたので、樹脂が隙間6を通して
単位コイル5に含浸されるようになり、絶縁テープ層間
が密着していた従来に比べて、樹脂の含浸性を改善し
得、以て、樹脂の含浸性の向上及びボイド発生の防止を
図り得る。
【0027】しかも、スペーサー部材4はBステージ樹
脂から構成されているので、樹脂を加熱硬化する際に、
スペーサー部材4が樹脂に溶け込み、樹脂及びスペーサ
ー部材が一体となって硬化されるから、単位コイル5の
絶縁耐力を均一にし得る。
【0028】尚、上記実施例においては、Bステージ樹
脂として、エポキシ樹脂を用いたが、例えば、ポリエス
テル樹脂等でも良い。
【0029】また、Bステージ樹脂の中に、予め含浸樹
脂に反応する硬化促進剤(例えばBFモノエチルアミ
ン等を1〜2phr)を入れておけば、含浸樹脂の硬化
時にBステージ樹脂が溶融して含浸樹脂が早くゲル化さ
れる。このため、含浸樹脂の流出を防止することができ
る。
【0030】また、上記実施例においては、フィルム基
材マイカテープ1に、矩形状をなすスペーサー部材4を
所定間隔を存して配置したが、図5に示すように、フィ
ルム基材マイカテープ1に、所定厚さのスペーサー部材
7を斑点状に配置するようにしても良い。このものにお
いても、単位コイル5の周囲(導体5aの周囲)に、フ
ィルム基材マイカテープ1を一部ラップするように巻回
すれば、フィルム基材マイカテープ1層間には隙間が形
成され、これにて、上記実施例と同様な効果を得ること
ができる。
【0031】ところで、上記実施例においては、本発明
を高電圧の回転電機に適用して説明したが、高電圧の回
転電機の中でも、特に電圧階級の高いもの(例えば6k
V以上のもの)においては、かなり大きな絶縁耐力が必
要であり、それに伴って、マイカテープの巻回数を多く
しなければならないという事情がある。従って、一般的
に、電圧階級の特に高い高電圧の回転電機のコイルにお
いては、樹脂の含浸性が比較的良好なガラスクロス基材
マイカテープが使用されるのであるが、前述したよう
に、ガラスクロス基材マイカテープは伸縮性に乏しく、
テープの巻回作業が行い難く、そのために、装置がコス
ト高になってしまうという欠点を有している。
【0032】ところが、本実施例においては、フィルム
基材マイカテープ1にスペーサー部材4を設けることに
より、単位コイル5への樹脂の含浸性を改善したので、
電圧階級の特に高い高電圧回転電機のコイル、つまり、
絶縁テープの巻回数が多いものにおいても、フィルム基
材マイカテープ1を適用することが可能となり、よっ
て、ガラスクロス基材マイカテープを用いる場合に比べ
て、導体に絶縁テープを巻回する作業を容易に行い得、
その結果、装置をコスト安にし得る。
【0033】その他、本発明の適用範囲は高電圧の回転
電機のコイルに限定されるものではなく、一般的な回転
電機のコイルにも適用して実施し得る。この場合、絶縁
テープとして、例えば、厚さ0.1〜0.5mmのポリ
エステルフィルム、あるいは、ポリイミドフィルム等を
15〜50mm幅にスリットしてなる合成フィルムテー
プを用いると良い。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回転電機のコイルによれば、絶縁テープ層間に隙間が
形成されるようになるから、樹脂の含浸性を改善し得、
以て、樹脂の含浸性の向上及びボイド発生の防止を図る
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の縦断面図
【図2】絶縁テープ及びスペーサー部材を示す斜視図
【図3】絶縁テープ及びスペーサー部材を示す拡大縦断
面図
【図4】経時変化に伴う対地絶縁層の静電容量比率を示
す特性図
【図5】本発明の他の実施例を示す図2相当図
【符号の説明】
1はフィルム基材マイカテープ(絶縁テープ)、4,7
はスペーサー部材、5aは導体を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体に、一方の面にBステージ樹脂から
    なるスペーサー部材を複数個設けてなる絶縁テープを一
    部ラップするように巻回した後、これらに樹脂を含浸硬
    化させるようにしたことを特徴とする回転電機のコイ
    ル。
JP33201191A 1991-12-16 1991-12-16 回転電機のコイル Pending JPH05168186A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33201191A JPH05168186A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 回転電機のコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33201191A JPH05168186A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 回転電機のコイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05168186A true JPH05168186A (ja) 1993-07-02

Family

ID=18250147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33201191A Pending JPH05168186A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 回転電機のコイル

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JP (1) JPH05168186A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120397A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Nippon Steel Corp 直流電動機の巻線の絶縁性回復方法
JP2014036535A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Denso Corp 車両用回転電機の固定子

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120397A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Nippon Steel Corp 直流電動機の巻線の絶縁性回復方法
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